ポケットモンスター小説版
          第112話 ポケモンサーカスのバリヤード(後編)

          ポケモンサーカスでサーカス団長アツコとバリヤードと出会い、ロケット団を倒した後、謎の敵がサトシ達の前に現れた!

          ???「クックックック…ここがポケモンサーカス…見つけたぜ。」
          サトシ「誰だ、お前!?」
          ???「ん? おや、サトシじゃないか。 ここで会うとは、最初から思わなかったな。」
          サトシ「な、何でお前が俺の名前を!?」
          ???「言っても無駄な事だな。 えーっと、どこだっけ? 確かモノマネハウスって
          言う場所だったっけね?」
          サトシ「モノマネハウス? あ!! ま、まさか…」
          ???「フン! 分かったか! 俺は見ての通り魔術を使う男! 魔法で相手を抹殺する
          魔術師! その他妖魔の生物を召喚する戦士! 俺は「妖魔師軍団」の団長、
          ゾーマだ!」
          全員「ゾーマ!?」
          ゾーマ「そう! ここで会うとは、久しぶりだな!」
          アツコ「え? 知ってる人なの、サトシ君!?」
          サトシ「あ、ああ。 実は…」
          サトシはアツコにリユニオンの事を説明した。
          アツコ「な、何ですって!? 人類とポケモン抹殺と世界の破壊を企む悪の軍団
          ですって!?」
          サトシ「ああ、そうなんだ。 それより、お前何しにここに来たんだ!?」
          ヤス「このサーカスに何の用だ!?」
          ゾーマ「このサーカスには何も用はないが、実は俺はここにいる奴に用がある。 その奴
          は、そこにいるバリヤードと言うポケモンだ!」
          全員「え!?」
          バリヤード「バリ!?」
          ゾーマ「バリヤードは壁技を使うプロだと聞いた。 壁は魔力の1つ! 俺はそいつの
          エネルギーを奪いに来てやったのさ!」
          カズ「何だと!?」
          ゾーマ「さあ、今からバリヤードをこっちに渡してもらおうか!」
          アツコ「嫌よ! あんたなんかにバリヤード渡さないわ! バリヤードは私の大切な
          ポケモン! 誰にも渡さないわ!」
          ゾーマ「ふーん、そこまで言うのか。 ならば命令しても無駄か。 だったら仕方ない。 
          貴様らが死んでから奪ってやる! 覚悟するがいい! 行け、
          ロストナンバー!」
          ロストナンバー「ロスーーーーー!!」
          ケイタ「な、何だあれは!?」
          ルミカ「半分毛深く半分真っ裸でございますわ!」
          気付いたらそのモンスターは半分赤と緑だった。

          FF図鑑「ロストナンバー・合体モンスター・2体の体と合体したモンスター。 緑色の
           体は魔法タイプであり赤い体は打撃タイプである。 遺伝子科学で造り
           上げられそれぞれ受ける打撃か魔法攻撃のダメージが違う。」

          サトシ「合体モンスターだって!?」
          ゾーマ「そう。 バイオテクノロジーで完成した戦闘用の遺伝子さ。 打撃と魔法両方
          とも持ってる魔族! 最強の存在だ! バリヤードをよこさないんだったら、死
          あるのみだ! 行け!」
          ロストナンバー「ロスーーーーーーー!!!」
          ロストナンバーはサトシ達の方へ向かって襲い始めた!
          カツラ「あの化け物、こっちに来るぞ!」
          サトシ「こうなったらバリヤードのためでも戦うしかない! ピカチュウ、シャワーズ、
          君に決めた!」
          ピカチュウ「ピッカ!」
          シャワーズ「オッケー!」
          シゲル「俺も行くぜ! リザードン、サンダース、行け!」
          リザードン「リザーーー!!」
          サンダース「サンダーーース!!」
          ブルー「あたしも行くわ! カメちゃん、ブーちゃん、行くのよ!」
          カメちゃん「ガメーーー!!」
          ブーちゃん「ブーーー!!」
          ゾーマ「俺のロストナンバーに甘く見るんじゃねえぜ! ロストナンバー、
          「デストラクトビーム」!」
          ロストナンバー「ローーーーーース!!!」
          バシューーーーー!!! ロストナンバーの「デストラクトビーム」!
          サトシ「危ない! 避けろ!!」
          ドカーーーーーン!!!! ピカチュウ達は攻撃を避け、攻撃は地面にぶつかった!
          サトシ「ピカチュウ、「10万ボルト」!」
          シゲル「お前も行け、サンダース!」
          ピカチュウ「ピッカーーーチュウーーーーーーー!!!!!」
          サンダース「サンダーーーーーース!!!」
          ビリリリリリリリリリリリリ!!!! ピカチュウとサンダースの「10万ボルト」!
          ゾーマ「ロストナンバー、「魔法防御変身」だ!」
          ロストナンバー「ロス!!」
          カチーーーーーン!!! ロストナンバーの「魔法防御変身」! ロストナンバーの体は全体緑色になった!
          シュウーーーー… ピカチュウとサンダースの「10万ボルト」は吸収した!
          ピカチュウ「ピカ!?」
          サンダース「サン!?」
          サトシ「な、何!?」
          シゲル「吸収した!?」
          ゾーマ「確か電気系の技は特殊攻撃の1つだったよな? 特殊は魔力と同じ! 緑色の体
          は特殊攻撃である魔力を吸い取る事が出来るんだよ!」
          サトシ「な、何だって!?」
          シゲル「く、こうなったら! リザードン、「捨て身タックル」!」
          ブルー「貴方も行くのよ、ブーちゃん!」
          リザードン「リザーーーー!!」
          ブーちゃん「ブーーーーー!!」
          ゾーマ「フン! ロストナンバー、「打撃防御変身」だ!」
          ロストナンバー「ローーーーース!!!」
          カチーーーーン!!! ロストナンバーの「打撃防御変身」! 今度は全体赤く変身した!
          ドスーーーン!! リザードンとブーちゃんは跳ね返された!
          リザードン「リザ!!」
          ブーちゃん「ブ!!」
          シゲル「何!?」
          ブルー「打撃も効かないの!?」
          ゾーマ「ノーマル技は打撃と言う物になっている。 攻撃を受けると逆にダメージ数を
          吸収する。 そんなくだらん技をやっても無駄だ!」
          サトシ「くそー! シャワーズ、「水鉄砲」!」
          ブルー「カメちゃんも行くのよ!」
          シャワーズ「分かった! ブーーーーーー!!」
          カメちゃん「ガメーーーーー!!」
          ブーーーーーー!! シャワーズとカメちゃんの「水鉄砲」!
          ゾーマ「無駄だと言ったはずだ! 「魔法防御変身」!」
          ロストナンバー「ロスローーーーース!!」
          カチーーーーーン!!! ロストナンバーの「魔法防御変身」!
          シュウーーーーー… シャワーズとカメちゃんの攻撃が吸収された!
          サトシ「く…だめか…」
          ブルー「やっぱり無理ね…」
          ゾーマ「悪足掻きはここまでだ! ロストナンバー、殺れ!」
          ロストナンバー「ローーースト!!!」
          バシ!!!!!! ロストナンバーはピカチュウ達を叩き飛ばした!
          ピカチュウ「ピカーーーー!!!」
          シャワーズ「うわーーーー!!!」
          ドガーーーーーーン!!! ピカチュウ達は近くの岩に命中した!
          ピカチュウ「ピカ〜〜〜…」
          シャワーズ「う…ぐ…」
          リザードン「リザ〜〜〜…」
          サンダース「サンダ〜〜〜ス…」
          カメちゃん「ガメ〜〜〜…」
          ブーちゃん「ブ〜〜〜…」
          サトシ「ピカチュウ、シャワーズ!!!」
          シゲル「リザードン、サンダース!!!」
          ブルー「カメちゃん、ブーちゃん!!!」
          3人はピカチュウ達の所へ行った。
          サトシ「ピカチュウ、シャワーズ、大丈夫か!? しっかりしろ!!」
          ピカチュウ「ピ…カ…」
          シャワーズ「あ…あいつ…手強すぎる…」
          シゲル「リザードン、サンダース、大丈夫か!?」
          ブルー「カメちゃん、ブーちゃん、しっかりして!!」
          ゾーマ「フン! バカめ! そんな弱くて情けないポケモンを持ってるから
          負けるんだよ!」
          一応ロストナンバーは元の2体の姿に戻った。
          サトシ「何だとーーー!?」
          ブルーザー「あいつ…強すぎる!」
          クリスティ「も、もう終わりなの!?」
          バリヤード「バリ!!!」
          全員「え!?」
          バリヤードはいきなり立ち向かった。
          アツコ「バリヤード!?」
          ゾーマ「ん?」
          カルロス「どうしたんだ、バリヤード?」
          コゴロウ「まさか、戦うつもりか!?」
          バリヤード「バリバリ!」
          ブレイク「バカ言うな! お前は何が出来る!? あんな奴の相手じゃねえぞ! お前が
           奴と戦ったら…」
          ゼトラ「待てブレイク、奴にやらせて置け!」
          ブレイク「え!? でもよ…」
          ゼトラ「バリヤードは多分、何かの作戦を考えたんだろ? そう思うだろ、デルヴァ?」
          デルヴァ「ああ、俺もそう思うぜ!」
          アシュラ「何を言うのでござるか!? さっき見たでござるではないか! 様々な攻撃を
           吸収したところを! あれでどうやって勝てるというでござるか!?」
          ゼトラ「まあ、見れば分かるはずだ。 なあ?」
          デルヴァ「ああ、多分な。」
          バリヤード「バリ!」
          ゾーマ「おや? 俺と相手にするのか?」
          サトシ「やめろ、バリヤード! 危険過ぎる!」
          シゲル「そうだ! 無茶な事するな!」
          ブルー「戦っちゃだめ!」
          アツコ「バリヤード、戦っちゃだめ!!」
          ゾーマ「どうしてもと言うなら望み通りにしてやる! 行け、ロストナンバー!」
          ロストナンバー「ローーーーーースト!!!!」
          ロストナンバーはバリヤードに襲い始めた!
          シゲル「襲いかけてくるぞ!!!」
          サトシ「く、もうだめだ!」
          ブルー「見ていられないわ!!」
          アツコ「バリヤードーーーー!!」
          バリヤード「バリ!!!」
          ヴァシューーーン!! 突然バリヤードは分裂した!!
          ロストナンバー「ロス!?」
          ゾーマ「な!?」
          全員「え!?」
          バリヤードは何と2匹増えた!!
          ゾーマ「な、ぶ、分身!?」
          タケシ「2体に分かれてる!?」
          カスミ「これってもしかして、「身代わり」!?」

          ポケモン図鑑「バリヤードの得意技・身代わり・自分の分身を作りだし相手にごまかせる
             技。 ただしこの技は4分の1のダメージを減らす事になる。」

          アツコ「バリヤードに、あんな技があったなんて…」
          バリヤード1「バリバリーーー!!」
          バリヤード2「バリーーーー!!」
          バシバシバシバシ!! バリヤード1の「往復ビンタ」! 攻撃は緑色の1体に攻撃している!
          ロストナンバー「ロスーーーーーー!!!」
          ミワワワワワワワ!! バリヤード2の「念力」! 攻撃は赤い1体に攻撃している!
          ロストナンバー「ローーーーース!!!」
          しかも両方の攻撃の効果は抜群だ!
          ゾーマ「何!? 効いてる!?」
          サムライ「2つの攻撃が、効いてるでござるぞ!?」
          サクラ「しかも吸収してないわ!」
          アヤメ「でもどうやって?」
          ジュン「そうか! 逆効果だ! もしも打撃を魔法タイプの方へ攻撃すれば、逆に
          ダメージは余計に酷く増えてくる! そして魔法を打撃タイプの方へ攻撃すれば、
          同じくダメージがもっと増えてくるわけですよ!」
          ボタン「あ、そうか! 「身代わり」をしたのはそれのためだったのね!」
          ゼトラ「そう言う事らしいな。」
          ゾーマ「逆効果だと!? ロストナンバーに、そんなのあったのか!?」
          サトシ「すごい、すごいぜバリヤード!」
          シゲル「これなら勝てるぜ!」
          ブルー「がんばって、バリヤード!!」
          アツコ「すごい…バリヤードがこんな事出来るなんて…」
          アキラ「アツコさん、次の強い技出してみてくださいよ! 出せば勝てるかもしれません
          ぜ!」
          アツコ「あ、う、うん! バリヤード1号、魔法タイプに「メガトンパンチ」! 2号は
          打撃タイプに「サイコキネシス」!!」
          2匹「バーーーーリーーーーーーー!!!!」
          ドカ!!!!!! バリヤード1の「メガトンパンチ」!
          ミワワワワワワワ!!!!!! バリヤード2の「サイコキネシス」! 両方とも効果は抜群だ!
          ロストナンバー「ロス〜〜〜…」
          ゾーマ「な、何!?」
          セイヨ「すごい!! バリヤードがロストナンバーを倒したわ!」
          ダイスケ「すごいぜ、バリヤード!」
          カチーーーン!! バリヤードは元の姿に戻った。
          バリヤード「バーリバリー!」
          バリヤードは嬉しい顔をしてピースサインを出した。
          アツコ「すごいわ、バリヤード! 貴方がこんなに強かったなんて、私嬉しいわ!」
          アツコはバリヤードを抱き締めた。
          バリヤード「バリバリー!」
          ゾーマ「く、くそ! まさか逆効果で攻めるとは…!!」
          マチス「トゥーバッドだな、ユーは! こいつのリールウィークネスが知らないで
          ファイトしてたとは、アンラッキーだったな!」
          デルヴァ「む!? ちょ、ちょっと待て! まだ終わってないぞ!」
          全員「え!?」
          ロストナンバー「ロ…ス…」
          ロストナンバーは立ち上がろうとする!
          ナツメ「え!? ま、まだ戦闘不能になってないの!?」
          デルヴァ「く…まだ体力が残っていたか!」
          ゾーマ「は…ハーッハッハッハッハ! どうやらまだ戦えるようだな! ならばさっきの
          借りは返してやるぜ! ロストナンバー、負けずに全員殺っちまえ!」
          ロストナンバー「ロ…ス…」
          だがロストナンバーの体力は少ししか残っていないため、今は完全弱っている。
          エリカ「ど、どうします? まだ、戦うのですの?」
          サトシ「く…ピカチュウとシャワーズ達はもう戦えないから、別のポケモンで…」
          その時ゼトラはロストナンバーの前に立ち向かった!
          全員「え!?」
          ゾーマ「な!?」
          ゼトラ「……………」
          ロストナンバー「ロ…ス…?」
          シゲル「な、何だ?」
          ブルー「ゼトラ、何する気なの?」
          サトシ「さ、さあ…」
          キョウ「デルヴァ殿、あ奴は一体…?」
          デルヴァ「いや、分からない。」
          ゾーマ「な、何をしてるんだ、ロストナンバー!? お前の前にいる奴は潰すのみ! 
          早く奴を潰せ!」
          だがロストナンバーはゾーマの命令を聞いていなかった。
          ゼトラ「こいつはさすがに強い。 今の戦い、育てが足りなかったようだな。 ふ、お前
          はよく戦ったもんだよ。 でもよ、お前はもう今の主人の命令は聞けないんだ
          からな。」
          その時ゼトラはモンスターボールを出した!
          ゾーマ「ん?」
          サトシ「モンスターボール!?」
          ゼトラ「こいつの中で休んでろ!」
          ポン! ロストナンバーはモンスターボールの中に入ってしまった!
          ゾーマ「な!?」
          全員「え!?」
          コロコロ、コロコロ、コロコロ、コロコロ、シュウーーーーーーー…
          ゼトラ「ふー、本当は言いたくはないが、まあいいか! ロストナンバー、ゲットだぜ!」
          アヤ「げ、ゲットしちゃった…」
          デルヴァ「まさか、あんな事をするとは、思わなかった…」
          ゾーマ「ば、バカな…捕獲するとは…」
          ゼトラ「残念だったな、ゾーマ。 お前のパートナー、もういないぜ。 どうする、
          返すか? まあ、返してもお前を攻撃するけどね。」
          ゾーマ「く、くそ!! こうなったらバリヤードは諦める! 退却だ! だが、俺達の
          目的は終わっちゃいねえぜ! またどこかで会えたら、必ず俺が貴様らを潰して
          くれる! 覚えていやがれ!」
          シュン! ゾーマの姿が突然消えた!
          ゼトラ「全く、諦めの悪い奴らだ。」
          アツコ「サトシ君、みんな…本当にありがとう! 私のバリヤードを救ってくれて!」
          サトシ「いやー、別にいいよ。 俺達何にも出来なかったし…」
          アツコ「出来たわ! バリヤードをここに連れて帰ってきた事とか、さっきロケット団を
          倒したとか、さっきの化け物をゲットしたとかで! 私とバリヤードのために、
          本当にありがとう!」
          サトシ「でも、ほとんどロケット団を倒したのはバリヤードぐらいだけど。」
          ゼトラ「お前のマルマインでとどめをさしただろ?」
          サトシ「あ、そうか!」
          団員「団長ーーー!!」
          サーカス団員がサトシ達の所まで来た。
          団員「団長、それに皆さん、無事だったのですね!? よかったー。」
          アツコ「あ、ごめんね、心配かけて、他のポケモン達は無事よ!」
          団員「それはよかったですけど、早く特訓を始めましょう! 明日まで時間がありません
             よ!」
          アツコ「あ! 特訓の事忘れてた! どうしよう…」
          バリヤード「バリリ!」
          アツコ「え? 一緒に特訓しようって?」
          バリヤード「バリ!」
          アツコ「バリヤード…よーし! じゃあ、早速特訓始まりよ!」
          バリヤード「バリ!」
          イミテ「あのー、私もサーカスに出演してもいいですか? 私こう見えてもモノマネ娘
          ですから!」
          アツコ「え、いいの!? それならいいわ! じゃあ、よろしくね!」
          イミテ「はい!」
          サトシ「でも大丈夫なの?」
          イミテ「大丈夫! あたしとメタちゃんなら大丈夫よ!」
          クリスティ「じゃあ、マジックの私も出演してもいいかしら?」
          コゴロウ「忍術の俺も!」
          キース「アクロバティックなところなら、俺も出演してもいいかな?」
          アツコ「いいわよ! 出演させるほどこっちが嬉しいわ!」

          ―翌日―

          サーカスは始まり、テントの中にはたくさんの客達がいた。 もちろんサトシ達も。 
          そして回りは暗くなり、照明がついた。 ステージにはアツコがいた。
          アツコ「レディーズアンドジェントルメン! ボーイズアンドガールズ! ポケモン
          サーカスへようこそ! イッツショータイム!」

          ショーが始まり、様々なポケモン達は色々な芸をした。 バリヤードはパントマイムの芸もした。 他にもゲストとして出演したイミ
          テは、メタモンと共にモノマネの芸をした。 その次出演したクリスティとコゴロウはマジックの出演もし、他の客達を驚かせ、
          楽しませた。 次に出演したキースは、色々なアクロバティックな芸をし、客達を
          楽しませた。 ショーを見ていたサトシ達も、楽しませた。 もちろんサーカスに興味を持たなかったゼトラも、ショーを見て楽しま
          せた。 そしてショーが終わり、夕方に
          なった。

          アツコ「サトシ君、みんな、本当にありがとう! それからイミテちゃん、
          クリスティさん、コゴロウさんとキースさん、出演してくれてありがとう!」
          イミテ「あ、いいのよ!」
          クリスティ「どうせお手伝いとか必要だったからね!」
          コゴロウ「ショーの活躍も必要だったからな!」
          キース「もう俺達には何もする事ないだろう。」
          サトシ「ショーとても面白かったですよ! な、ゼトラ!」
          ゼトラ「え? あ、ああ、まあな。」
          アツコ「みんなマサラタウンに向かうんでしょ? 気を付けて行ってね!」
          サトシ「ああ! じゃ、もう行くから!」
          サトシ達は歩き始めた途端、なぜかバリヤードが付いてきた。
          サトシ「あれ?」
          バリヤード「バリ!」
          アツコ「あ、ちょっとバリヤード! どこへ行くの?」
          フウコ「何で付いてくるのかしら?」
          バリヤード「バリバリ! バーリバリバリリー!」
          ドリオ「バリヤードの奴、何て行ったんだ?」
          シャワーズ「え? よく分からないけど、一緒にマサラタウンへ帰るって行ってるよ。」
          キース「一緒にマサラタウンに帰る?」
          アツコ「え!? ど、どうしてなの、バリヤード? バリヤードは私のポケモンじゃ
          なかったの?」
          バリヤード「バ、バリ…」
          バリヤードは困った顔をした。
          シャワーズ「ねえ、何でアツコさんと一緒にいちゃだめなの?」
          バリヤード「バリ、バリリ。 バリバリーバーリリバリ。」
          シャワーズ「…………………え?」
          マサ「今度は何て言ったんだ?」
          シャワーズ「あ、あのね。 バリヤードはね…」
          アツコ「バリヤードは何なの?」
          シャワーズ「あの、気が悪かったらごめんなさい…バリヤードは実は…」
          ???「あら! サトシじゃないの!」
          全員「え?」
          何とサトシ達の後ろには、サトシの母親、ハナコがいた!
          ハナコ「お帰りなさい、サトシ!」
          サトシ「え!? ママ!?」
          ハナコ「旅から帰ってきたのね? ママ嬉しいわ! それにすごいお友達の数ね! よく
          こんなに増えたね! さすが私の息子だわ!」
          サトシ「な、何でママがこんな所に!?」
          ハナコ「それが、昨日家にいたはずのポケモンが急にいなくなったのよ。 そのポケモン
          を探すためにここに来たの。」
          サトシ「え? ちょ、ちょっと待って? 昨日家にいたはずのポケモン? それって
          まさか…」
          全員「バリヤード!?」
          バリヤード「バリ!」
          ハナコ「あ! ここにいたの! もう、どこに行ってたのよ! 心配してたんだから!」
          ハナコはいきなりバリヤードを抱き締めた。
          バリヤード「バーリバリー!」
          アツコ「え!? あ、あのー…」
          サトシ「ママ、これってどう言う事?」
          ハナコ「あ、そうそう。 昨日このポケモンが家に来てね、なぜか弱っていたの。 
          そこで治療したら、なぜか懐いちゃって。 そして色々とお手伝いとか
          したから…」
          タイチ「つまり、ゲットしたって訳なの?」
          ライゾウ「そのつもりらしいな…」
          アツコ「あ、あのー…」
          ハナコ「あら? どうかしました?」
          ミズキ「あの、そのポケモン、この人の物なんですけど…」
          ハナコ「え!? そ、そうだったの!? あ、ごめんなさい、貴方のポケモンだと
          知らなかったので…」
          アツコ「う…いいのですよ! 別にいいんです! よかったらそのポケモン、貴方に
          あげますから!」
          全員「え!?」
          ハナコ「あ、いいですの? ありがとうございます。 本当にすみません。」
          アツコ「あ、いいんですよ! 気にしてませんから。」
          アツシ「あの、まさか気にしてるのでは?」
          アツコ「あ、う、うん。 ちょっとね。 でもいいの! サーカス終わったもんだし、
          バリヤードの仕事もここで終わりよ!」
          バリヤード「バ、バリ…」
          アツコ「バリヤード、貴方はよくやったわ! もう何もする事ないから! 私はサーカス
          の団長としてやり続けるから、貴方はその人と一緒にいなさい!」
          バリヤード「バリ…」
          バリヤードの目から涙が流れた。
          アツコ「何泣いてるのよ…貴方が泣いたら…私だって…泣いちゃうでしょ…?」
          アツコも涙を流した。
          サトシ「アツコさん…」
          ハナコ「あ、あのー?」
          サトシ「…なあ、アツコさん。」
          アツコ「…え? 何かしら?」
          サトシ「よかったら俺達と一緒に来ませんか?」
          アツコ「え!? で、でもどうして?」
          サトシ「アツコさんと一緒じゃなければ、バリヤード悲しめますから。 それから、
          リユニオンを倒すために仲間が必要かなって。 一緒に来ますか?」
          アツコ「…ごめんね。 一緒に行きたいけど、やっぱり私は団長として残らなきゃ
          行けないから…」
          団員「あの、団長…」
          団員が出てきた。
          アツコ「あら、何かしら?」
          団員「割り込んですみませんけど、話は聞きました。 団長、一緒に行ってください!」
          アツコ「え!? で、でもどうして!?」
          団員「団長はこう見えてもサトシ君の仲間として必要です! さっきの人、彼の事
             知っていましたし、このままじゃ彼の身も危ないと思ってましたので、団長も
             行けば、何かの役に立てると思います! 後バリヤードも、一緒じゃなきゃ
             悲しめると思って、サーカスの事は私達に任せてください! どうかサトシ君の手   
             を貸してやってください!」
          バリヤード「バリバリ!」
          アツコ「…分かったわ! じゃあ、一緒に行く事にするわ!」
          サトシ「ホントですか!?」
          バリヤード「バリバーリ!?」
          アツコ「ええ! これからもよろしくね、サトシ君!」
          サトシ「あ、はい! よろしく!」
          バリヤード「バリリー!」
          アツコ「これなら、ずっと一緒よ、バリヤード!」
          バリヤード「バリ!」
          アツコ「それじゃ、サーカスの事、頼むわよ!」
          団員「はい! あ、それから、これサーカスのポケモン達です! バトルに必要かも
             しれないので、一応持って行ってください!」
          アツコ「ありがとう、役に立つかもしれないわ!」
          アツコは団員からポケモン入りのモンスターボールを受け取った。
          ハナコ「あら、新しい友達出来てよかったね、サトシ!」
          サトシ「あ、うん!」
          ハナコ「ところで、さっき何話してたの? リユニオンどうのこうのって…」
          サトシ「え!? あ、いや、何でもない! あはははは!」
          ゼトラ「でも、新しい仲間が出来てよかったな、サトシ!」
          サトシ「うん!」

          リユニオンのゾーマを倒し、新たにアツコを仲間にしたサトシ達。 おまけにゼトラも
          ロストナンバーゲットしたし、次に目指すわ、マサラタウン!
          続く!