ポケットモンスター小説版
          第113話 マサラタウン! オーキド研究所

          ここはマサラタウン。 マサラは真っ白始まりの色であり、サトシ、シゲル、ブルーと
          ライバルのイエローの故郷。 この街にいたのは、サトシ達。 サトシ達はポケモン
          サーカスでリユニオンのゾーマを倒し、ポケモンサーカスの団長アツコを新たなる仲間にした。 他にもゼトラもロストナンバーゲッ
          トしたし、サトシ達は現在マサラタウンに
          いる。 と言っても今は朝で、ここはサトシの家。 サトシは自分のベッドで寝ていた。

          サトシ「くーーー…」
          ピカチュウ「ピカーーー…」
          シャワーズ「スーーー…」
          ???『おい、サトシーーー!!!! 早く起きろーーーーーー!!!!!!!!!』
          窓からコゴロウが現れ、メガホンで叫んだ!
          サトシ「うわーーーーーー!!!」
          ピカチュウ「ピカーーーーーーー!!!!!」
          シャワーズ「わーーーーーーーー!!!」
          コゴロウ「お? 起きた起きた! よ! おはよう!」
          サトシ「な、こ、コゴロウ!?」
          ピカチュウ「ピ、ピカ…」
          シャワーズ「あ、お、おはよう…」
          コゴロウ「へぇー、ここがサトシの部屋かー。 いい部屋じゃねえか!」
          サトシ「ど、どうやって窓を…?」
          コゴロウ「あ、「ロックピック」で開けたんだよ。 こいつさえあれば、どんな鍵を
               掛かってる物を自由に開けられるんだよ!」
          サトシ「な、なるほど…そう言えば、みんなはどうやって寝たの?」
          コゴロウ「カルロスが人数分の小屋を作ってくれたんだよ。 ほら、あそこ。」
          サトシ「え?」
          窓の外を見れば、隣には大きな小屋があった。 どうやら仲間達の小屋らしい。
          カスミ「コゴロウ、サトシ起きたー?」
          コゴロウ「おう! 起きた起きた!」
          シャワーズ「そ、それ、いつ作ったの?」
          コゴロウ「昨夜、カルロスが作った。 5分ぐらい完成した。」
          サトシ「ご、5分ぐらい!?」
          コゴロウ「カルロスはどんな物を作るの一瞬に完成できるからね。 そう言う腕が
               あるんだよ! まあ、お前の家でお泊りなんて出来ないからな。 人数分
               足りないんだもん。 それよりサトシ! 早速始めるぞ!」
          サトシ「え? 何を?」
          コゴロウ「忘れたのか!? 昨夜見学してくれるって約束したじゃないか!」
          サトシ「あ、そう言えば約束したんだった!」
          コゴロウ「じゃあ、着替え終わったら下に来てくれよ! 最初お前の家の中見学したい
               からな!」
          コゴロウは窓から下りた。
          サトシ「え? そ、それ、勝手に決めちゃ困るけど…」

          ―5分後―

          サトシは家から出た。 家の前に仲間達がいた。
          サトシ「やあ、みんな! 待たせてごめん!」
          シャワーズ「お待たせ、みんな!」
          ピカチュウ「ピカピカ!」
          カルロス「なあ、こんな人数で入れるか?」
          確かに人数は40人以上(今はシゲルとブルー以外)も超えてるような…
          ブルーザー「まあ、これはソニックさん(作者)の勝手だからね。」
          サトシ「じゃあ、中に入ってよ!」
          仲間達は家の中に入った。
          ハナコ「あら! サトシのお友達かしら?」
          サトシ「うん、そうだよ!」
          カスミ「お久しぶりです!」
          タケシ「ご無沙汰ですー!」
          ハナコ「うふ、みんなも久しぶりね! まあ、まだ知らない人もいるけどね!」
          サトシ「昨日会った俺のママだよ!」
          デルヴァ「いやー、でも奇麗な人じゃないか!」
          ハナコ「あら、まあ、ありがとう。」
          サトシ「(こら! 俺のママに難破するんじゃないよ!)」
          デルヴァ「(いや、難破するために言ったわけじゃない。)」
          ハナコ「あのー、よかったらお茶でも飲みましょうか? 今いれますから!」
          エリカ「あ、私もお手伝いを!」
          ルミカ「私も同じく!」
          ハナコ「あ、いいんですか? すみません、手伝ってくれて…」
          バリヤード「バリバリー!」
          バリヤードはエプロンをしていて、ハナコに話しかけた。
          ハナコ「あ、一緒に手伝うの? まあ、ありがとうね、バリヤード!」
          バリヤード「バリ!」
          アツコ「何だかバリヤード、お手伝い役として働いてるのね。」
          サトシ「そうみたいだな。 あ、すみません、うちのママが勝手に…」
          アツコ「あ、いいのよ! 気にしないで!」
          サトシ「そうですか。 じゃあ、エリカさん、ルミカさん、先に行っちゃいますよ?」
          エリカ「あ、後で行きますから!」
          ルミカ「少しお待ちください!」
          サムライ「仕方ないから先に参るでござる。」
          サトシ「そうだな。 じゃあ、俺の部屋を見学しておくよ!」

          ―サトシの部屋―

          サトシ「ここが俺の部屋さ!」
          サクラ「へぇー、ここがサトシ君の部屋なの!」
          アヤメ「結構広いね!」
          シャワーズ「でしょ! 僕もそう思うんだ!」
          ピカチュウ「ピカピッカ!」
          コゴロウ「まあ、俺一度入っちまったからな。 起こすためにね。」
          ボタン「ポケモングッズも色々揃ってるし!」
          アキラ「ちなみにロクヨンだってあるし…ゲームは「ポ○モン○タジ○ム2」と
              「ポケ○ンス○ップ」と「ピ○チュウ○気で○ゅう」…「マリ○パー○ィ」と
              「ゴ○モン」と「ヨッ○ース○ーリー」と「ス○ーフ○ックス64」…それに
              「ゴー○デン○イ007」と「行け○け! ト○ブル○ーカーズ」と…ば、「バ○オハ○ード2」まで…お!! 「大○闘ス○ッシ
          ュ○ラザーズ」まである! お前いっぱいゲーム持ってるな!」
          さて問題:○付きのゲームのタイトル、なーんだ?(言わんでいい(汗)
          サトシ「まあ、「バ○オハ○ード2」は別に遊んでないし…怖いから…」
          カスミ「あら?」
          カスミはサトシの机の上に写真立てがあった。 写真には小さい子供と後ろにいた男が
          写っていた。 しかもその男はサトシとよく似ていた。
          カスミ「ねえ、サトシ! この写真に写ってるサトシと似た男の人は誰?」
          サトシ「ああ、その写真に写ってる人は、俺のパパなんだ。 名前は「ツネカズ」って
              言ってね、昔ポケモンリーグ優勝したトレーナーなんだ。 それを記念して
              撮った物なんだ。」
          セイヨ「え!? 貴方のお父さんって、昔リーグ優勝者なの!?」
          サトシ「ああ、ものすごい腕前のいいトレーナーだったからな!」
          ジュン「顔はどう見えても似てますね! じゃあ、この子供は?」
          サトシ「あれは俺だよ。 7年前の写真だからね。 その時の俺は多分、3歳ぐらいの時
              かな?」
          ダイスケ「3歳ぐらいの時まで大事にしてたんだな?」
          カスミ「で? サトシのお父さんは今どこなの?」
          サトシ「え? あ…ああ。 俺のパパは…7年前に死んだんだ…事故で…」
          カスミ「え…? …ご、ごめんなさい、あたしあんな事言って…」
          カスミは少し落ち込んだ。
          サトシ「あ、別に気にするなよ! 俺は気にしていないから!」
          カスミ「あ、そうなの…でもごめん…でも、どうして死んだの? どんな事故だったの?」
          サトシ「7年前ポケモンリーグ優勝してから数日後、俺のパパはイワヤマトンネルに
              行ったんだ。 ポケモンゲットのためにね。 でもある時、野生のワンリキーが
              崖に落ちそうで、そこでパパがワンリキーを助けに行ったんだ。 ワンリキーを
              救った後、突然地面の岩が崩れ落ちて…墜落して死んだんだ。」
          ゼトラ「墜落事故死、か…」
          カスミ「そ、そうなの…」
          タケシ「そんな事が合ったんだ…」
          シャワーズ「何だかかわいそうな話ね…」
          ピカチュウ「ピカ…」
          マチス「何てプアーストーリーだ…」
          ナツメ「悲しい話ね…」
          サトシ「遺体はシオンタウンの人達が調べに行ったけど、なぜか発見出来なかったんだ。 
              遺体を発見できずに、行方不明の状態になったんだ。 でも、本当に死んで
              しまった事は、もう分かってるんだけどね…」
          キョウ「お主と母は泣いたでござるか?」
          サトシ「ああ。 まあ、号泣して苦しんでたからね。 パパは俺とママの大切な家族の
              一族だったから。 でも、7年前でも俺はパパの記憶は全然残ってないんだ。 
              どう言う人だったかね。 今でもこのマサラタウンは、パパの記憶もまだ
              残ってるんだ。 何しろ、ここで初めてポケモンマスターを目指したトレーナー
              は、パパなんだからな。」
          アヤ「え!? じゃあ、サトシのお父さんが最初のトレーナーだったの!?」
          サトシ「うん。 でもそれだけじゃないんだ。 オーキド博士も昔2番目にポケモン
              マスターになった事もあるって言うし…」
          フウコ「へぇー、あのオーキド博士もリーグ出場した事もあるんだ!」
          ドリオ「そう言えば、シゲルとブルーとイエローの家族はどう言う人だったんだ?」
          サトシ「そこまで知りたいの?」
          全員「もちろん!」
          サトシ「…まあ、結構悲しい話になるけどね。」
          キース「悲しい話? じゃあ、まさか…」
          サトシ「うん。 シゲルとブルーの両親、死んだんだよ。」
          マサ「2人共の両親死んだんだって!?」
          ミサ「どう言う事なの?」
          サトシ「シゲルの両親は、ある事故で死んだらしいんだよ。 どう言う事故だったか
              知らないけど…確か俺と同じく7年前の話しだったけどな。 今ではアオイ
              姉ちゃんと一緒に暮らしてるんだし。 後5年前の話し…ブルーの両親は病気で
              亡くなってね。」
          ブレイク「じゃあ、イエローの両親は?」
          サトシ「イエローの両親はトキワシティ出身でね、俺が生まれる前にここに
          引っ越したって聞いたんだ。 そんで俺と同じ年で生まれ、8年後に両親は
          イエローを留守にして旅行に行ったままなんだよ。 今は行方知らずで、いつ
              帰ってくるのか分からないんだ。」
          イミテ「なるほどね。で、今のブルーは誰に引き取ってるの?」
          サトシ「え? あいつ独り暮しだけど?」
          全員「独り暮し!?」
          サトシ「家で楽しく一緒に住んでいた両親の事を忘れたくないって言うから、誰にも引き
              取れずに一人で暮らしていたんだ。 独り暮しでも一人でよくがんばって、1人
              でよく育てられたんだ。 一人でも時々悲しいって言ってたけど、俺とシゲルと
              イエローが一緒にいるから大丈夫って言ってたけどね。」
          タイチ「すごく大変だったんだね、ブルー姉ちゃんって。」
          サトシ「ああ、まあな。 あ、ごめん! こんな悲しい話し言っちゃって…」
          ライゾウ「いや、別にいいさ。 こっちこそ教えてくれてごめんな。」
          サトシ「いいんだ、別に。 そうそう! 一応シゲル達の家見学しない?」
          ミズキ「おー、そりゃいいぜ!」
          サトシ「じゃ、行こう! とその前に、エリカさんとルミカさん呼ばないと。」

          ―リビング―

          ハナコ「へぇー、色々大変だったのね。」
          エリカ「はい、そうです。」
          ハナコ「あ、もっとお茶入れましょうか?」
          ルミカ「あ、いいのです。」
          サトシ「エリカさん、ルミカさん!」
          エリカ「あ、ようやく来ましたわ!」
          ルミカ「見学終わったのですの?」
          アツシ「次はシゲル達の家に見学するってよ!」
          エリカ「あら、サトシさんの部屋を見学できなくて残念でしたわ…」
          ルミカ「また後ででもいいでしょうか?」
          サトシ「ああ、いいよ!」
          エリカ「あ、後それから、さっき貴方のお母様に旅のお話しましたの!」
          ルミカ「もちろんコジロウ様の関係とか話しましたよ!」
          サトシ「ねえ、ちょっと…」
          2人「はい?」
          サトシ「(まさかリユニオンの話とかしなかったよね?)」
          エリカ「(え? 言っちゃ行けないのですの?)」
          サトシ「(ま、まさか言っちゃったの!?)」
          ルミカ「(心配しないでください! その話はまだ語ってないですから!)」
          サトシ「(ほ…それはよかった…)」
          ハナコ「あら? 何の話してるのかしら?」
          サトシ「あ、いやいや何でもない! それじゃ、行くぞ!」
          全員「おう!」

          ―シゲルの家―

          ヤス「何だ? すぐ隣じゃないか?」
          サトシ「ああ、そうだけどね。」
          シゲル「お? サトシ! それからみんな! 何やってるんだ?」
          サトシ「あ、ようシゲル! 今見学してるんだよ!」
          シゲル「見学? あ、そう言えば昨夜約束したな?」
          サトシ「ああ、そうなんだ。」
          ???「あら? サトシ君じゃない!」
          シゲルの家からシゲルの姉、アオイが出てきた。
          サトシ「あ! アオイ姉ちゃんだ!」
          シゲル「あ、姉ちゃん。」
          アオイ「あら、この人達はサトシ君とシゲルのお友達?」
          シゲル「ああ、まあな!」
          サトシ「知らない人もいるから紹介するよ! この人はシゲルのお姉ちゃん、アオイって
              言うんだ!」
          アオイ「どうも、初めまして!」
          カスミ「お久しぶりです!」
          アオイ「あら、サファリゾーンで電話した以来ね!」

          * 詳しい話は「第59話 ミニリュウの伝説(前編)」をチェック。

          タケシ「イヤー、生で見ると可愛い…」
          カズ「また始まったな。」
          デルヴァ「へぇー、結構可愛いじゃないですか、アオイさんって。」
          アオイ「あら? まあ、ありがとうございます。」
          その時サトシとシゲルがデルヴァの前に割り込んだ。
          2人「(こら! アオイ姉ちゃんを難破するな!!)」
          デルヴァ「(だから難破するために言ったわけじゃないっつーの!)」
          アオイ「あのー、よかったら中へ…」
          シゲル「わ、姉ちゃん!! ちょっとタンマ!」
          アオイ「え?」
          シゲル「あ、あのさ! 俺の家の見学、また後でにしてくれないかな?」
          サトシ「えー? 何でだよ?」
          シゲル「じ、実は家の中はまだ奇麗じゃないし、入ったら困るし…」
          アオイ「ちょっと何言ってるのよ、シゲル! 家の中はいつも奇麗よ! いつも掃除
              してるから!」
          シゲル「い、いや、その、だからね…」
          アシュラ「プライバシーでござるか?」
          シゲル「いや、そう言う風に言ってないけど…」
          クリスティ「ねえ、どうする?」
          ブルーザー「理由が分からないから、また後にしようか。」
          サトシ「しょうがないな。」
          シゲル「ごめんな、わざわざと…」
          ケイタ「まあ、いいさ。 また今度にするよ。」
          カツラ「次はブルー君の家だな。」
          サトシ「じゃ、ブルーの家まで行こう!」
          シゲル「あ、ついでに俺も行くよ!」
          サトシ「ああ、いいぜ?」

          ―ブルーの家―

          アツコ「またすぐに近くみたいね?」
          サトシ「まあ、イエローの家もそうだけどね。 じゃ、入るよ!」
          コンコンコン! サトシはドアにノックした。
          ガチャ! ドアが開き、そこからブルーが出てきた。
          ブルー「はーい、え!? サトシ!? それにみんな!?」
          サトシ「よ! 来たぜ!」
          ゼトラ「見学しに来たんだけどな。」
          ブルー「け、見学!? あ、そう言えば昨夜約束したんだ! すっかり忘れてたわ!」
          サトシ「じゃあ、早速中に…」
          ブルー「あ、ちょっと待って! まだ中に入っちゃだめだけど…」
          シゲル「は? 何でだよ?」
          ブルー「中はちょっと片付けてないし、また今度にしてくれないかな?」
          カスミ「何言ってるのよ? 独り暮しだからって何で入れさせてくれないの?」
          ブルー「え!? な、何であたしが独り暮しだと知ってたの!?」
          タケシ「お前の両親の事サトシが説明してくれたんだよ。」
          サトシ「あ、おい!」
          ブルー「え? じゃあ、心配してくれて来たの?」
          サトシ「あ、ああ、まあな。」
          ブルー「サトシ…みんな…心配してくれてありがとう! でもごめんね。 今は家の中
              見学できないから、後でならどうかしら?」
          サムライ「ここも仕方ないでござるな。」
          サクラ「じゃ、また後と言う事にして!」
          サトシ「しょうがないな。 じゃ、次はイエローの家だな!」
          ブルー「あ、あたしも行ってもいいかしら?」
          サトシ「ああ! お構いなく!」

          ―イエローの家―

          アヤメ「やっぱりすぐ隣ね。」
          サトシ「じゃあ、入るぜ!」
          コンコンコン! サトシはドアにノックした。 でも返事がなかった。
          サトシ「あれ? 返事がしない?」
          ボタン「誰もいないの?」
          ガチャガチャガチャガチャ! サトシはドアノブを回そうとするが、どうやら鍵が
          掛かっているようだ。
          サトシ「おかしいなー、帰ってるはずなのに…」
          アキラ「俺達よりも先を越そうとして修行しに行ったんだろ?」
          サトシ「そうか、そう言う事か…さすがにライバル…」
          シゲル「また先を越したな…」
          ブルー「そうみたいね…」
          セイヨ「ねえ、ここは後にして、先にオーキド博士の研究所に行きましょうよ!」
          サトシ「あ、そうだな! じゃあ、オーキド博士の研究所へ行こう!」
          全員「おう!」

          ―オーキド博士の研究所―

          ジュン「ここがオーキド博士の研究所ですね?」
          ダイスケ「すげーでかい研究所だな。」
          シゲル「だろ? 俺のじいさんはかの有名な研究家だからな!」
          サトシ「じゃ、入るぜ!」
          サトシ達は研究所の中に入った。
          サトシ「オーキド博士! いますかー?」
          シゲル「おーい、じいさん! いるかー?」
          ブルー「オーキド博士! 来ましたよー!」
          オーキド「おー! その声はサトシ君とシゲルとブルー君ではないか! 久しぶりじゃ
               のう!」
          サトシ「お久しぶりです!」
          シゲル「相変わらず元気そうだな、じいさん。」
          ブルー「ご無沙汰にしておりまーす!」
          オーキド「それに見ないうちに仲間の数も増えたとは、さすがじゃのう!」
          カスミ「お久しぶりです、オーキド博士!」
          タケシ「ご無沙汰です!」
          シャワーズ「お久しぶりです、オーキド博士!」
          ピカチュウ「ピッカピッカピッカチュウ!」
          オーキド「おー、ピカチュウとシャワーズも元気そうじゃのう!」
          カツラ「久しぶりだな、オーキド君。」
          オーキド「おや? おー、カツラ君ではないか! 久しぶりじゃのう!」
          サトシ「え? 2人とも知り合いなの?」
          オーキド「もちろんとも! 何しろ大学時代の時「タマムシ大学」の同級生でもあった
               からな!」
          マチス「ホワット!? ユー達同級生だったのか!?」
          カツラ「まあ、そう言う事だろう。」
          ナツメ「でも、タマムシシティにも大学あったの?」
          エリカ「ええ、ありましたよ? そう言えば見せませんでしたね。」
          オーキド「まあまあ、中に入り給え!」
          サトシ「じゃあ、お邪魔します!」

          ―リビング―

          オーキド「入ってる間茶でも飲むか?」
          サトシ「あ、いえいえ、結構、あ!!!!」
          気付いたらリビングにはイエローがいた!
          サトシ「イエロー!?」
          イエロー「あ、サトシさん! それからみなさん、お帰りなさい!」
          シゲル「な、何でここに!?」
          イエロー「何でって、ポケモンリーグに出場するために戻ってきたんですよ。 修行する
               ために。 前言いませんでした?」
          ブルー「違う! 何で研究所にいるのよ!?」
          オーキド「その事ならワシ知っておるぞ? 転送したポケモン達を見に来たんじゃよ。」
          サトシ「転送したポケモン達を?」
          オーキド「そうじゃ! よかったら見に行こうか?」

          ―転送室―

          オーキド「ここがポケモン達を転送する部屋じゃ!」
          キョウ「さすがにいっぱいモンスターボールあるでござるなー。」
          オーキド「まあ、ほとんど転送しているのはイエロー君ぐらいじゃな。」
          アヤ「じゃあ、サトシ達のは…」
          オーキド「ゼロじゃ!」
          オーキド博士はパソコンに「預かりシステム」を見せた。 オーキド博士の言う通り、
          サトシ、シゲルとブルーの預かりファイルはゼロだった。
          全員「ゼロ!?」
          ドリオ「まあ、リユニオンを倒すためにずーっと持ってるもんな、ポケモンを…」
          サトシ「はは…そうなんだよなー…」
          オーキド「イエロー君のファイルを調べると…」
          パソコンにイエローのファイルにはいっぱいモンスターボールマークがあった。
          オーキド「数えきれんほど200匹以上も超えとるぞ!」
          全員「200匹以上!?」
          フウコ「これはどう見えても、数の方がサトシ達の負けね。」
          サトシ「そんなーーー…」
          イエロー「残念でしたね。 僕の方がポケモンの数が多かったかもしれませんね。」
          サトシ「何言ってるんだよ!? お前の方こそ珍しいポケモンとか持ってるか!? 俺
              なんかポリゴンやラプラス、カビゴンとかエビワラーやサワムラー、おまけに
              伝説の鳥ポケモンだって持ってるぜ!」
          オーキド「何!? 伝説の鳥ポケモンじゃと!? どう言う奴かね!?」
          サトシ「え? フリーザーとサンダー持ってますよ?」
          オーキド「なるほど、2匹持っておるのか。 じゃあ、後1匹じゃな。」
          キース「何が後1匹ですか?」
          オーキド「伝説の鳥ポケモンはたった3匹しかいないんでね、フリーザーとサンダーは
               その1匹なんじゃよ。 後1匹は何やら分からんが、確か火炎に燃える奴
               だったかのう?」
          マサ「そう言う奴見てみたいもんだな!」
          オーキド「それよりな、サトシ君。 ちょっとそのポケモン、見せてくれないかね?」
          サトシ「え? ええ、いいですよ? じゃ、フリーザー、サンダー、君に決めた!」
          フリーザー「はい、何かご用でしょうか?」
          サンダー「俺に何か用か?」
          オーキド「おーーー!! これはすごい! 伝説の鳥ポケモンじゃ!!! しかも
               喋っとるぞ!!」
          イエロー「こ、これが伝説の鳥ポケモン!?」
          オーキド博士は感激していて、イエローは驚いた顔をしている。
          フリーザー「あ、あのー、サトシさん…」
          サンダー「こいつは一体…?」
          サトシ「あ、オーキド博士と言って、ポケモン研究家なんだよ。 行動は気にしないで。」
          オーキド「いやー、さすがじゃのう、サトシ君! こんなポケモンをゲットするなんて、
               さすがなもんじゃ!」
          イエロー「いやー、こんな珍しいポケモンをゲットするなんて、信じられませんよ。」
          サトシ「ま、そう言うもんかな?」
          イエロー「博士、僕のポケモンどうなってますか?」
          オーキド「ああ、今牧場にいるぞ? サトシ君達も行くか?」
          サトシ「あ、はい! ぜひ!」

          ―一方ロケット団―

          ムサシ「はー、また失敗しちゃったわよー…」
          コジロウ「これで何度目だろう、失敗し続けたの?」
          ニャース「100回以上らしいニャ…」
          ヤマト「ボスに色々言わなくちゃいけないしね…」
          コサブロウ「ああ、ジムが破壊されたとか、色々言わなきゃいけないしな…」
          サノスケ「言ったら俺達には命がない…」
          ゴエモン「ボスが怒ったら俺達全員クビだよ…」
          ハンゾウ「はー、短い間だったな、幹部の仕事…」
          ニャース「じゃあ、早速クビになる準備をするしかニャいニャ。」
          コジロウ「ああ、確かこの道真っ直ぐ行けばアジトだって…」
          ドカーーーーーーーン!!!!!! その時道の先に爆発が起きた!
          ニャース「ニャ、ニャンニャ!?」
          ムサシ「何、今の!?」
          ビューーーーー!!! その時爆発から謎の物体が飛んで行った! そう、そのポケモンは、「第110話 トキワジム! 最後の
          バッジ!」で登場した謎のポケモンだった!
          ヤマト「い、今のポケモンは!?」
          コサブロウ「まさか、ロケット団の秘密兵器!?」
          ピーピーピーピー! その時サノスケが持っている無線が鳴った。
          サノスケ「ん? 無線だ! はい、こちら幹部サノスケ。 ちなみに幹部ムサシ、
               コジロウ、ヤマト、コサブロウ、ゴエモンとハンゾウいますけど?」
          サカキ『私だ、サカキだ!』
          サノスケ「え!? ボス!? な、何かご用では?」
          サカキ『今爆発が起きた事を見ただろ? さっき飛んで行ったポケモン、アジトを破壊
              した…あれは私の切り札だったが、突然逃げてしまった…』
          ゴエモン「さっき飛んで行ったポケモン、ボスの物だったのか!?」
          サカキ『お前達に使命をやろう。 あの逃げたポケモンを我がロケット団に取り戻すのだ! 
              お前達の仕事、今でも続けさせる!』
          ハンゾウ「え!? じゃあ、続けさせてもいいんですか!?」
          サカキ『ああ、あれほど失敗し続けなければな。 いいか、絶対にあのポケモンを取り
              戻すのだ!』
          プツ!! 無線が切れた。
          ムサシ「いい感じー! クビにならずにすんだわーーー!」
          コジロウ「うーー、嬉しいぜーーー!!」
          ニャース「クビにならなくてよかったニャ! これならニャー達の目的、あのジャリンコ
               ピカチュウとシャワーズをゲットできるニャ!」
          ヤマト「え? でも、先はあのポケモンでしょ?」
          ニャース「そんなもん後にするニャ! ゲットすれば、給料がたくさんゲットするはず
               ニャ!」
          コサブロウ「おー! それはグッドアイディア!」
          ニャース「ニョーし、じゃあ早速目的を目指して、ジャリンコ軍団の所へ出発ニャ!」
          ロケット団「おう!」

          ―牧場―

          牧場にはたくさんのポケモン達がいた。
          カスミ「うわー! ポケモンがたくさんいるー!」
          ミサ「こんなにいっぱいいるなんてすごいわね!」
          オーキド「ここは預けたポケモン達を休ませる牧場じゃよ! 運動するためにはここに
               入れておくじゃ。」
          イエロー「さっそく自分のポケモンを調べよっと!」
          イエローは牧場の中に入った。
          イエロー「あ、ダグすけ(ダグトリオ)、元気してる? あ、スピすけ(スピアー)も
               元気そうだね! ケンすけ(ケンタロス)も元気だね! それからガラすけ
               (ガラガラ)も! 久しぶりだね、ピジョすけ(ピジョット)!」
          イミテ「何だかすごいニックネーム付けたみたいね。」
          タイチ「うん、全部「すけ」付けだけどね。」
          オーキド「サトシ君達も時間があればポケモン預けたらどうなんじゃ?」
          サトシ「あ、はい。 いつか預けますから。」
          ムサシ「オーッホッホッホッホ!」
          コジロウ「ワーッハッハッハッハ!」
          ニャース「ニャーッハッハッハッハ!」
          ライゾウ「何だ、この笑い声は?」
          ムサシ「何だかんだと聞かれたら…」
          コジロウ「答えてあげるが世の情け…」
          全員「ロケット団!?」
          ズル!! ロケット団はこけた!
          ムサシ「ちょっと! いきなりロケット団って言わないでよ!」
          コジロウ「セリフが終わってからしてくれよ!」
          ニャース「そうだニャ!」
          サトシ「その他ヤマト、コサブロウ、サノスケ、ゴエモン、ハンゾウもいるんだろ!」
          ドサーーーーン!!! ロケット団はこけた!
          ヤマト「ちょっと、勝手に名前呼ばないでよ!」
          コサブロウ「そうだそうだ!」
          サノスケ「ムサシ達の出番が終わってからにしろよ!」
          ゴエモン「ちなみにヤマト達の出番もな。」
          ハンゾウ「いいフィーリングで言うつもりだったのに。」
          オーキド「ロケット団じゃと!?」
          ムサシ「あんたがかの有名なオーキド博士ね!」
          コジロウ「そしてここがジャリボーイの故郷マサラタウンか!」
          ルミカ「まあ! またまたコジロウ様ですわん♪」
          サトシ「ルミカさん、それは後にしようよ。 それより何しにここに来たんだ!?」
          ニャース「見ての通りここに入るポケモン全部ゲットするのニャ!」
          ミズキ「何だって!?」
          オーキド「おーーー!! あのニャース、喋っとるぞ!」
          ニャース「ニャ?」
          オーキド「正しくすごい事じゃ! あのシャワーズや伝説の鳥ポケモン以外喋るニャース
               もいたとは、正しく大発見じゃ!」
          アツシ「あの、そんな事言ってる場合じゃないんですけど。」
          ヤマト「とにかく! ここのポケモンは我らロケット団が頂いてやるわよ!」
          サトシ「そんな事はさせないぞ!」
          コサブロウ「じゃあポケモン勝負で賭けようか!」
          サノスケ「言っておくが、手加減なしでいくぜ!」
          ゴエモン「覚悟はいいだろうな!」
          ケンタロス「ブモ?」
          ケンタロスはムサシの髪の毛を見た。
          ケンタロス「ブモーーーーーーーー!!!」
          ケンタロスはムサシの髪の毛を見て、いきなり襲いかけてきた!
          ハンゾウ「ん? げ!! お、おい、ムサシ! 後ろ後ろ!」
          ムサシ「え?」
          コジロウ「うひょ!? ケンタロス!? 何でこっちに!?」
          ニャース「ニャ? ニャーーー!!! そうか!! ムサシの髪の毛が赤いから襲って
               くるのニャ!!」
          ムサシ「何であたしの髪の毛なのよ!?」
          ヤマト「確かケンタロスって、赤い物を見るといきなり襲う習性だったような…」
          ムサシ「それを早く言ってよ!!!」
          ケンタロス「ブモーーーーーーーーーーー!!!!!!」
          ドカ!!!!! ケンタロスの「突進」攻撃! ロケット団は突き飛ばされた!
          ロケット団1「早くもやな感じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          ロケット団2「そしてやな気持ち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          ロケット団3「アンドやなフィーリング〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          キラ!
          ヤス「何しに来たんだ、あいつら?」
          カズ「さあ…」
          オーキド「あ! いかん! さっきの衝撃でゲートが壊れた! このままじゃポケモンが
               逃げてしまう!」
          全員「えーーー!?」
          ケンタロス達「ブモーーーー!!!」
          ケンタロス達は壊れたゲートへ向かっている!
          ケイタ「げ!! このままだと逃げちまうぞ!!」
          カツラ「どうするのかね、サトシ君!?」
          サトシ「そんな事言ったって…」
          カルロス「よーし! ここは俺に任せな!」
          全員「え!?」
          カルロス「ヘッヘッヘッヘ! いよいよ俺の出番か! こんな壊れた物、一瞬に直して
               やるぜ!」
          オーキド「ちょっと待ち給え! それ作り直すのに時間が…」
          カルロス「大丈夫って! そんなに時間掛からねえよ! 見てろって!」
          ケンタロス達「ブモーーーーーー!!!」
          カルロス「そんじゃ、行くぜ! どりゃーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
          ギュルルルルルーーーーン!!! カルロスはすごいスピードでゲートを作り直して
          いる!
          全員「え!?」
          とカルロスの動きは止まり、ゲートはもう直っていた! そこで逃げようとした
          ケンタロス達は、諦めて元の場所に戻った。
          全員「は、早い…」
          カルロス「ふーーー…約30秒ぐらいかな?」
          オーキド「素晴らしいぞ、カルロス君! さすがに素晴らしい! あんなすごい動きで
               修理できるとは、君はさすがに腕前のいい男じゃ!」
          カルロス「え? あ、まあ、そうッスけどね。 俺こう見えてもポケモン研究家でも
               あるし…」
          オーキド「君はさすがにいい腕前があるのう! ぜひワシの助手として働くかね!?」
          カルロス「あ、助手はちょっと…まだ見学中だし…」
          オーキド「おや? 君達見学しに来たのかね?」
          サトシ「そうですけど?」
          オーキド「そうかそうか。 まあ、それもよかろう! ここ、マサラタウンはいい町
               だから、じっくり見学しに行きなさい!」
          全員「はい!」
          アツコ「ねえ、次はどこへ見学しようか?」
          ブルーザー「次はシゲル! さっき行ったけど入れさせてくれなかったもんな! 今日
                からは入れさせてもらうぜ!」
          シゲル「え!?」
          クリスティ「その次はブルーの家! 一度行ってみたいから、断っても無駄だからね!」
          ブルー「え、ちょ、ちょっと!」
          コゴロウ「最後はイエロー! お前あの時留守だったら、キョウからは見学させて
               頂きますぜ!」
          イエロー「え!? ま、待ってくださいよ!!」
          サトシ「まあ、今日は大変な日になるだろうな。」
          シャワーズ「そうだね!」
          ピカチュウ「ピカピカ!」

          色々な場所に見学し、ロケット団を倒したサトシ達。 さて、見学終わったら修行の
          始まりだ! ポケモンリーグに出場するため、サトシ達の旅はまだまだ続く!
          続くったら続く!