ポケットモンスター小説版
          第114話 ヤドンがヤドランになる時

          マサラタウン見学し終わったサトシ達は、ポケモンリーグへ出場するため、自主トレを
          始める。 とは言っても、ここはサトシの家。 家の中にはサトシの次にコゴロウ、
          ゼトラとデルヴァがいた。

          サトシ「なあ、ポケモンリーグはいつ始まるんだ?」
          コゴロウ「この前買ったこの「月刊ポケモンの友」で調べてみると、2ヶ月後の
               「セキエイ高原」で開くらしいぜ。」
          シャワーズ「2ヶ月じゃちょっと長くない?」
          ピカチュウ「ピカピカ。」
          ゼトラ「だろうな。 でも、修行するなら、いい時期だろう。」
          サトシ「よーし、早速始めるとするか! ところでみんなは?」
          デルヴァ「どうやら外にいるらしいぜ? ほら、見ろよ。」
          サトシ「え?」
          サトシ達は窓から覗いた。 外にはハナコと仲間達と街中の人達がいた。 サトシ達は
          それを調べるために外へ出た。
          女の人「はーい、皆さん準備はいいですかー?」
          サトシ「おい、みんな! ママ! どうしたの?」
          カスミ「あ、サトシ! 来てたの?」
          ハナコ「あら、サトシ! それにコゴロウさん達まで!」
          コゴロウ「これは一体?」
          タケシ「町内会の旅行しに行くんだよ。 「ビンヌ」って言うリゾートタウンへ行くんだ!」
          デルヴァ「は!? じゃあ、お前達も行くのか!?」
          サムライ「そうでござる。 拙者達もちょっと休暇も必要でござるからな!」
          サトシ「だったら俺も…」
          ハナコ「だめよ、サトシ! 貴方は自主トレがあるんでしょ? 自主トレするのなら、
              ここに残りなさい!」
          カスミ「じゃ、後はよろしく頼むね!」
          ハナコ「ちゃんと留守番してるのよ!」
          カスミ達は行ってしまった。
          サトシ「ちぇ、何でだよ?」
          ゼトラ「これは仕方ない事だな。 どうやらこの街にいる奴は俺達だけだな。」
          シゲル「いや、お前達だけじゃないよ。」
          全員「え?」
          後ろに振り向いたら、シゲル、ブルーとアキラがいた。
          サトシ「え!? シゲル、ブルー、アキラ!? みんないたの!?」
          シゲル「ああ、実は俺も行きたかったんだけど、姉ちゃんが自主トレするんだったらここ
              に残れって言われたんだよ。」
          ブルー「あたしも行きたかったんだけど、旅行があったなんて知らなかったから、ここに
              残っちゃったの。」
          アキラ「俺も行きたがったが、やっぱ旅行よりも早めに自主トレした方がいいと思って、
              仕方なく残ったんだよ。」
          サトシ「なるほどね。 じゃあ、自主トレするためには、何すればいいんだろう?」
          シゲル「なあ、こう言う時はじーさんに言えば分かるんじゃねえのか?」
          サトシ「お! それはグッドアイディア! 多分そっちにカルロスもいるから、何か
              分かるかもしれない! よーし、早速オーキド研究所へ出発だ!」

          ―オーキド研究所―

          オーキド「うーーーん、分からん…」
          カルロス「確かに分からない…」
          オーキド博士とカルロスは苦悩な状態でパソコンを見ていた。 その時部屋からサトシ達が出て来た。
          サトシ「失礼します! あ、カルロス! やっぱりいたんだ!」
          カルロス「あ、ようサトシ!」
          オーキド「おー、君達もいたか!」
          シゲル「何調べてるんだ?」
          オーキド「おー、ちょうどいい! ちょっとこれを調べてくれないかね?」
          サトシ達はパソコンを見た。 映像にはヤドンとシェルダーが映っていて、シェルダーがヤドンの尻尾を噛み付き、ヤドランに進化
          するところが映った。
          オーキド「このヤドンとシェルダー、シェルダーがヤドンの尻尾を噛み付くと、ヤドラン
               に進化するんじゃろ? それがどう言う関係なのかさっぱり分からんの
               じゃ!」
          カルロス「俺もこいつの事で悩んでるんだよ。」
          ブルー「図鑑では載ってるんでしょ?」
          オーキド「載っとるんじゃが、詳しい情報はまだ分かっておらんのじゃ。 この
               「ニシノモリ教授」なら分かるはずなんじゃが…」
          パソコンにそのニシノモリ教授と言う人物の写真が映り、彼の出身地が移った。
          アキラ「このニシノモリ教授とは誰なんですか?」
          オーキド「ニシノモリ教授はサトシ君、シゲル、ブルー君とイエロー君が持ってる
               ポケモン図鑑の内容を書いた研究者なんじゃよ。 確か、ビンヌに住んでると
               聞いたのじゃが…」
          サトシ「ビンヌ!? あそこは確か、カスミ達が今いる場所だ! その人に会えば、
              ポケモンの事を何でも習える! よーし、早速行ってみるぜ!」
          オーキド「そうか、じゃあ頼むぞ! カルロス君もワシの代わりに行ってくれないかね? 
               一緒に行けば、何かの役に立つはずじゃ!」
          カルロス「分かりました!」

          ―ビンヌ―

          ここはビンヌ。 ここはリゾートタウンであり、奇麗な海と浜辺のある街。 サトシ達はいま、そこにいる。

          サトシ「うわー、海だー!」
          シャワーズ「奇麗だね!」
          ピカチュウ「ピッカ!」
          ゼトラ「今は遊んでる暇はないぜ? 早くあの教授を探さないと行けないぜ。」
          デルヴァ「なあ、その前にカスミ達を探しに行こうぜ。」
          サトシ「あ、それもいいな! じゃ、探しに行こう!」

          ―一方カスミ達―

          カスミ「あはははは! これホントに楽しいわ!」
          カスミはウィンドボードで遊んでいた。
          サクラ「ちょっと、カスミ! あんまり無茶しないでよ!」
          カスミ「平気よ、平気!」
          トゲピー「チョゲチョゲー!」
          アヤメ「でも何だかいい気分ね、こう言う海辺にゆっくりできるなんてね!」
          ボタン「そうね! 最近こう言う場所行ってないからね。」
          セイヨ「でもサトシ君達を連れて行かなくてよかったのかしら?」
          ジュン「まあ、自主トレのためですから仕方ありませんよ。」
          クリスティ「でも夜の間こう言う場所で行ったら、何だかロマンチックに見えるけどね。」
          ブルーザー「ああ、そうだな。」
          カルロス「あーーー!! 見っけーーーーーーー!!!」
          全員「え!?」
          気付いたらそこにはサトシ達がいた!
          コゴロウ「やっぱり遊んでる! 思った通りだぜ!!」
          カスミ「さ、サトシ!? それにシゲル達も!?」
          ダイスケ「な、何やってるんだ、こんな所に!?」
          ゼトラ「何って、オーキド博士の頼みにここに来たんだよ。」
          全員「オーキド博士の頼みに?」

          ―ニシノモリ教授の研究所―

          マチス「ワオ! さすがにビッグなラボラトリーだぜ!」
          ナツメ「ここがあのニシノモリ教授が住んでる研究所なのね?」
          サトシ「ああ、そうなんだ! じゃ、早速入るか!」
          コンコンコン! サトシはドアをノックした。
          ガチャ! ドアが開き、ニシノモリ教授が出て来た。
          ニシノモリ「はい、どちら?」
          サトシ「貴方がニシノモリ教授ですか? 俺はサトシ。 オーキド博士の頼みでここに
              来ました!」
          ニシノモリ「おー、君達か! 長い所までご苦労じゃったのう! さあ、中に入ってくれ
                給え!」
          サトシ達は研究所の中に入った。
          エリカ「わーー! さすがに広いですわ!」
          キョウ「ニシノモリ殿、サトシ殿から話は聞いたでござる。 お主がポケモン図鑑を
              書いている教授ござるな?」
          ニシノモリ「おー、そうですぞ。 でも私を教授じゃなく、5世と呼んでもよいぞ!」
          サトシ「5世?」
          ニシノモリ「これが私の初代の肖像画です!」
          天井には5つの肖像画があった。
          ニシノモリ「一番奥左側は1世で、その次は2世、3世と4世、そして最後の奥右側は、
                この私、5世です!」
          1世〜4世の肖像画は全く同じ顔だったが、5世だけなぜか美景で、口に薔薇を加えていた。
          フウコ「(ねえ、あれどうにもカッコよすぎない?)」
          ドリオ「(ああ、ありゃ5世が勝手に決めた奴らしいぜ。)」
          アヤ「(そうよね、何だか好き勝手みたいよね!)」
          ニシノモリ「…………………………」
          ニシノモリは汗をたらしていた。
          カルロス「でも他の肖像画に比べてみると…あの「鉄腕ア○ム」の「御茶○水博士」に
               似てるな。」
          ブレイク「ああ。 他にもあの「名探偵コ○ン」の髭と眼鏡なしの「阿○博士」にも
               似てるし…」
          ニシノモリ「あのー、私を似た者人物にしないでくれないかね? まあ、それよりも、
                これを見てください。」
          ニシノモリは窓の外にいるポケモンへ指した。 外にはヤドンがいた。
          キース「お? あれはヤドンじゃねえか。 それがどうしたんだ?」
          ニシノモリ「私はヤドンの進化の謎を解き明かさせたいのだ!」

          ―外―

          ニシノモリは釣りをしていた。
          マサ「釣りしてもいいんですか?」
          ニシノモリ「これは研究の一部なんじゃよ。 ほれ、ヤドンを見てごらん。 ヤドンも
                釣りしてるじゃろ?」
          ヤドン「ヤーーー…」
          ヤドンは尻尾で釣りをしていた。
          ミサ「顔は似合わないけど釣りが出来るのね。」
          イミテ「でもヤドンって確か間抜けポケモンだったよね?」
          タイチ「でも間抜けって言うのもちょっと酷くない?」
          ライゾウ「そうだけど、どう見ても間抜け面してるけどな。」
          ナツメ「でもヤドンはこう見えてもエスパー系の技だって使うのよ。」
          ミズキ「そう言えばサノスケが持ってたあのヤドランも同じだったな。」
          ヤドン「ヤドーーーン。」
          シャワーズ「ねえ、何か釣れそう?」
          ピカチュウ「ピカ、ピカピカチュウ?」
          ヤドン「ヤーーー。」
          カスミ「あの顔、どこかで…」
          ポン!! その時カスミのリュックからコダックが出て来た!
          コダック「クワーーー!」
          カスミ「そうそう、コダックに似て…て!? あんたまた勝手に!?」
          コダック「コダー?」
          ヤドン「ヤドーン?」
          コダックとヤドンは話し合った。 会話している間、回りに?マークが浮かび、まるで何を言っているのか分からない。
          カスミ「な、何なのこれ?」
          アツシ「何を言ってるかさっぱり分からんような感じだぜ。」
          ヤス「おい、何て言ってるか分かるか?」
          シャワーズ「ぼ、僕にもさっぱり分からない…」
          ピカチュウ「ピ、ピカ…」
          ニシノモリ「とにかく、そろそろご飯でも食べないかね? もう昼じゃしな。」
          サトシ「ご飯!? はい、ぜひ食べて行きます!」
          カツラ「…君は食べる事しか考えないのかね?」
          サトシ「あ、いや、そう言うわけじゃなくて…」

          ―ある別荘―

          ここはロケット団の別荘。 ニシノモリの研究所の離れにある別荘である。 外には
          ゆっくり休んでいるサカキがいた。

          サカキ「うーーーん、海辺の太陽がいい。 壊されたビルの心の傷が癒されて行くようだ
              …」
          その離れには、潮干狩りをしているロケット団がいた。
          コジロウ「何で俺達がボスの別荘の前に潮干狩りなんかしなきゃいけないだよ?」
          ムサシ「だってこの前の失敗で給料カット…」
          ヤマト「貝でも見つかんないと何も食べられないわよ。」
          コサブロウ「何も見つからなかった場合、俺達は餓死状態になるかもな…」
          サノスケ「アホかお前は!? そんな事言うんじゃないの!!」
          ゴエモン「でもこんな別荘で潮干狩りする奴なんて世の中いるか?」
          カチン! その時コジロウの熊手に何か硬い物に当たった。
          コジロウ「ん? 何か当たったぞ?」
          コジロウはその物体を引っ張ろうとする。
          コジロウ「ぐぐぐぐぐ…これは大物だ! どわ!!」
          コジロウはその物体を引っ張り出した! その物体の正体は、野生のシェルダーだった!
          ハンゾウ「お! シェルダーじゃないか!」
          シェルダー「シェルーーー!」
          コジロウ「よーし、ゲットだぜ! マタドガス、「煙幕」だ!」
          マタドガス「マーータドガーーーーーース!!」
          ブシューーーー!! マタドガスの「煙幕」!
          シェルダー「シェル〜〜〜…」
          コジロウ「よーし…」
          ムサシ「ゲットーーー!!」
          コジロウ「え?」
          ポン! コロコロ、コロコロ、シュウーーーー… ムサシがシェルダーをゲットして
          しまった!
          ムサシ「シェルダー、ゲットだぜ!」
          コジロウ「あーーー!! それ俺が先に見つけたんだぞ!!」
          ムサシ「こう言うのは早い者勝ちよ!」
          その時ロケット団員が現れた。
          ロケット団員「隊長、ボスのお呼びです!」
          ロケット団「え?」
          ロケット団はサカキの所まで行った。
          ヤマト「あの、私達に何かご用ですか?」
          サカキ「お前達は飽きれて者も言えないが、この側にポケモン学の権威ニシノモリ教授の
              研究所がある。 何かの足しにはなるだろう。」
          ロケット団「は!」
          ニャース「ニャ!」

          ―ニシノモリ教授の研究所―

          ニシノモリ「ヤドンはシェルダーに尻尾を噛み付かれてしまうと、ヤドランに進化すると
                言うじゃろ?」
          アツコ「そうですけど、それでも謎とは言えないでしょうか?」
          ニシノモリ「いや、謎なんじゃよ。 ほれ、これを見てくれ給え。」
          ニシノモリはノートパソコンを出した。 画面にヤドンとシェルダーが映った。 その時シェルダーがヤドンの尻尾を噛み付き、ヤド
          ランに進化する映像が映った。
          ニシノモリ「シェルダーは二枚貝じゃろ? シェルダーがヤドンの尻尾を噛み付くと、
                巻貝になるんじゃよ。」
          アシュラ「そう言えば、そうでござるな。」
          カツラ「確かに謎だな。 二枚貝のシェルダーがいきなり巻貝になるとは…」
          ゼトラ「でもよ、その事なら図鑑に載ってるんじゃねえのか?」
          ニシノモリ「載ってるんじゃが、あれは私の知り合いの研究員から貰った情報なんじゃ。 
                知り合いは見たと言ったが、私は実際見た事ないのじゃよ。 だから今私は  
                それを研究しているのです。」
          デルヴァ「こいつの謎が解明したら、どうします?」
          ニシノモリ「もしもヤドンの進化の謎が解明したら、ポケモン学会でも5世の名前が知れ
                渡る! そうすれば、肖像画じゃなく銅像だ立つ! ワーッハッハッハッ
                ハッハ!!」
          全員「…………………………」
          ブィーーーーン… その時モーターボートの音がした。 そう、海の所にパラセイルしていた。
          サトシ「わーー! パラセイルだ! カッコイイ!」
          カスミ「楽しそうだね!」
          シャワーズ「面白そうだね!」
          ピカチュウ「ピカピカ!」
          でも気付いたらパラセイルはサトシ達に向かっている。
          シゲル「おい、あのパラセイル、こっちに向かってないか?」
          ブルー「そう言えば、そんな気が…」
          気付いたら、ロケット団がパラセイルをしていた!
          ロケット団「止めてーーーーー!!!」
          全員「わ!!」
          サトシ達は素早く避けた。
          ドサ!! ロケット団は落ち、パラシュートの中に包まれた。
          ロケット団「きゅ〜〜〜〜…」
          ニシノモリ「何だ!?」
          ムサシ「ん? 何だかんだと聞かれたら〜〜〜…」
          コジロウ「答えてあげるが世の情け〜〜〜…」
          ロケット団はまだパラシュート中に包まれたままだった。
          サトシ「もういいよ、お前ら…」
          バ!! ロケット団はパラシュートを投げ捨てた!
          ヤマト「とにかく、ここにいるポケモン全部頂いてやるわよ!」
          ニシノモリ「どひゃーーー! ロケット団じゃーーー!! 私を誘拐しに
                来たーーー!!」
          ニシノモリ教授は逃げた。
          コサブロウ「ち、違う! 勘違いするな!」
          サノスケ「俺達はお前のポケモンを奪いに来たんだよ!」
          ニシノモリ「へ?」
          ニシノモリは逃げ止まった。
          ゴエモン「さあ、さっさとポケモンをよこせ!」
          ニシノモリ「でも、私の持ってるポケモンはこのヤドンだけですぞ?」
          ヤドン「ヤドーーーン。」
          サノスケ「え? ヤドン?」
          ニャース「そんなのどうだっていいニャ! どんなポケモンであろうとゲットする
               ニャ!」
          ニシノモリ「いかん! ヤドン、逃げるんじゃ!」
          ヤドン「ヤーーー。」
          でもヤドンは逃げなかった。
          ニシノモリ「逃げろと言っとるのに!」
          ニシノモリはヤドンを抱え、逃げ始めた!
          ロケット団「待てーーーー!!」
          ロケット団はニシノモリを追い始めた!
          サトシ「俺達も追おう!」
          全員「おう!」
          サトシ達はロケット団を追い始めた!

          ―外―

          ニシノモリ「どわ!!」
          ドサ!! ニシノモリは躓き、ヤドンを落としてしまった!
          ムサシ「シェルダー、行け!」
          シェルダー「シェルーーー!」
          タケシ「何!? シェルダー!?」
          サムライ「お主、シェルダー持ってたのでござるか!?」
          ムサシ「近くでゲットしたのよ! シェルダー、ヤドンの尻尾を噛み付くのよ!」
          シェルダー「シェルー!」
          ヤドン「ヤ!? ヤーーー!!」
          ヤドンが慌てている。
          サトシ「こうなったら…」
          カスミ「サトシ、ここはあたしに任せて! 相手は水系ポケモンだから、あたしに
              やらせて!」
          サトシ「え? わ、分かった! じゃあ、任せたぜ!」
          カスミ「分かったわ! 行くのよ、マーイステ…」
          ポン! その時カスミのリュックの中からコダックが出て来た!
          コダック「クワーーー!」
          カスミ「あ! また勝手に!?」
          コダック「クワー?」
          ヤドン「ヤー?」
          コダックとヤドンはまた話し合った。 会話している間回りに?マークが浮かび、まるで何を言っているのか分からないような感じ
          であった。
          カスミ「顔を合わすだけで話し合っちゃうんだから…」
          ガブ!! シェルダーは間違えてコダックの尻尾を噛んだ!
          コダック「グワーーーー!!!」
          ムサシ「違ーーーう!! そいつの尻尾じゃない!!」
          コジロウ「マタドガス、あんな奴コテンパンにしろ!」
          マタドガス「マータドガーーース!」
          ドカドカドカドカ! マタドガスはコダックの頭を叩いている!
          コダック「ゴダゴダゴダゴダ!」
          ムサシ「シェルダー、今度こそヤドンの尻尾を噛み付くのよ!」
          シェルダー「シェルーーーー!!」
          シェルダーはヤドンの尻尾を目掛けている! だがその隙にコダックが立ち上がった!
          ガブ!! シェルダーは間違ってコダックの頭を噛み付いた!
          コダック「ゴダ〜〜〜…」
          ムサシ「あーーーん、また間違ったじゃないの!」
          ハンゾウ「あのコダック、全く邪魔だな。」
          コダック「グワバ!?」
          キーーーン!! コダックの頭に頭痛が起きた!
          ピカ!! コダックの目が青く光った!
          カスミ「あ、出た! コダックの必殺技「念力」!」
          コダック「グワーーーー!!」
          ミワワワワワワワ!!! コダックの「念力」攻撃!
          シェルダー「シェル!?」
          ロケット団「あら?」
          ロケット団とシェルダーは「念力」の威力で浮かび始めた!
          ロケット団「浮いてるーーー!?」
          ニシノモリ「ふむふむ、なるほど…」
          ニシノモリはメモでコダックの意見を書いている。
          コダック「ゴダ?」
          コダックの頭痛が止まり、「念力」の威力も止まった! そして浮いているロケット団とシェルダーは落ち始めた!
          ロケット団「落ちてるーーーーーーーー!?」
          ドサーーーン!!! ロケット団は落ちた!
          バコン! シェルダーが落ちた瞬間コダックの頭に命中した!
          コダック「グパ!!」
          シェルダー「シェル〜〜〜…」
          ロケット団「きゅ〜〜〜…」
          カスミ「よくやったわ、コダック!」
          コダック「コダ?」
          ニシノモリ「ヤドン、コダックにお礼を言わんとな!」
          ヤドン「ヤーーー。」
          ズル! ドサ! ヤドンはシェルダーに踏み、躓いて落ちた!
          シェルダー「シェル?」
          ガブ! シェルダーはヤドンの尻尾に噛み付いた!
          ヤドン「ヤ!?」
          全員「あ!!」
          ロケット団「やった!!」
          ヤドンの体が突然光、形が変わり始めた!
          ニシノモリ「おー! 進化が始まった!」
          ???「ヤドラン!」
          シャワーズ「ヤドンがヤドランに進化した!」
          ピカチュウ「ピッカピカ!」
          ニシノモリ「なるほど、シェルダーは進化する瞬間に巻貝になるのか!」
          ニシノモリはメモでヤドランの意見を書いていた。
          ロケット団「ヤドランゲットーーーーーーー!!!」
          ロケット団はヤドランに目掛けて走り出した! だがサノスケだけ動いていなかった。
          ヤマト「あら? どうしたの、サノスケ?」
          サノスケ「いや、俺もうそいつ持ってるから、別にいらないよ。 勝手にゲットして行け。」
          ニシノモリ「ヤドラン、「メガトンパンチ」じゃ!」
          ロケット団「ゲットだーーーーーーーー!!!」
          ヤドラン「ヤーーーーー!!」
          バキ!!!!!!! ヤドランの「メガトンパンチ」! ロケット団は叩き飛ばされた!
          ロケット団1「やな感じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          ロケット団2「そしてやな気持ち〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          ロケット団3「アンドやなフィーリング〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          キラ!
          サノスケ「あーあ、やっぱりだめだったか。 まあ、俺も叩き飛ばされなくてよかったし
               …は!!」
          サトシ達はサノスケを見つめていた。
          サノスケ「あ…あはははは!! 参りましたよ、マジで! 俺、別にヤドランなんて
               いらないから、今日はここまで勘弁してやるよ! だから今日は見逃して
               くれ! じゃ、やなフィーリング〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          サノスケは逃げた。
          サクラ「すごいわ、ヤドラン! がんばったわね!」
          アヤメ「さすがに強いね、ヤドランって!」
          ニシノモリ「うむ、これは共生のようじゃな!」
          ボタン「共生って?」
          タケシ「共に生きるって言う意味だよ!」
          ニシノモリ「つまりお互いにメリットがあるんじゃ。 シェルダーに噛み付いている
                ヤドンのバランスの関係で、2本足で立つ。 手が自由になるから技も
                使える。 シェルダーは外の世界に釣れて行ってもらえる。 まあ、こう
                言うもんじゃろ!」

          ―夕方―

          サトシ「うーーん、勉強になったぜ!」
          アキラ「これでヤドランの事が少しずつ分かってきたぜ!」
          セイヨ「でも自主トレはいいの?」
          サトシ「ポケモンの事を知るのは自主トレの1つだよ!」
          ジュン「それもそうですね。」
          コダック「コダコダーー!」
          コダックはなぜかじたばたしていた。
          カスミ「どうしたの、コダック?」
          コダック「クワーーー!」
          サトシ「コダックにさよなら言いたいのか?」
          コダックは頷いた。

          ―数分後―

          カスミ「何でヤドランと会話するだけで長く掛かるのよ!?」
          ダイスケ「なあ、いつ終わるんだー? 待ちくたびれたぜー。」
          サトシ「後もう少し…かな?」
          コダックはまだヤドランと会話していた。 会話している間再び回りに?マークが浮かび上がり、まるで何を言っているか分からな
          いような感じだった。
          コダック「コダー。」
          ヤドラン「ヤドー。」

          ヤドンの進化の謎を解明させ、ロケット団を倒したサトシ達。 果たして次は自主トレをするのか?
          続くったら続く!