ポケットモンスター小説版
          第116話 植物園のクサイハナ

          ビンセントとマイケルが伝説へとなり、それを尊敬したサトシ達。 一方サトシ達は
          マサラタウンに戻る事にし、自主トレを続ける事にした。 そして今は朝、そしてここはサトシの家。

          サトシ「ふぁー、おはよう…あ。」
          気付いたら家の中にはシゲル、ブルー、カスミ、タケシ、コゴロウとゼトラがいた。
          ハナコ「あら、おはようサトシ! お友達が来たわよ!」
          ピカチュウ「ピッカッチュウ!」
          シャワーズ「サトシ、おはよう!」
          シゲル「よ、早く起きたな、サトシ!」
          ブルー「おっはよ、サトシ!」
          カスミ「おはよう、サトシ!」
          タケシ「やっと起きたか。 朝食出来たぞ!」
          サトシ「な、何でみんなここに?」
          コゴロウ「朝飯食いにちょっとここに寄って来たんだよ。」
          サトシ「へぇー、なるほど。」
          ゼトラ「で、サトシ。 今日の予定は何だ?」
          サトシ「えーっと…」
          ハナコ「サトシ、今日自主トレなし? だったら、ハーブの手入れ手伝ってくれない?」
          サトシ「い!! あ、きょ、今日は山へ自主トレするんだ! だから、早速行って来るよ!」
          シゲル「山へ自主トレ!?」
          ブルー「ちょっと、聞いてないわよ、そんな予定!」
          サトシ「まあ、いいから、早く行こう!」
          コゴロウ「と言っても、本当はしないんだよねー。」
          ゼトラ「ああ。 いつもの事だから、すぐにサボるに決まってるさ。」
          グイ!! サトシはゼトラの髪を引っ張った!
          ゼトラ「いて!? 何するんだよ!?」
          サトシ「じゃあ、みんな呼んでそろそろ行くから、行ってきます!」
          サトシはカスミを押さえ、ゼトラの髪を引っ張りながら、家を出た。
          カスミ「ちょ、ちょっと、押さえないでよ!」
          ゼトラ「いててててて!! おい、やめろ!」

          ―外―

          サトシはゼトラの髪をまだ引っ張り続けていた。
          ゼトラ「いていていて!!! やめろ!!! マジでいてー!!」
          サトシ「あ、ごめんゼトラ!」
          サトシはゼトラの髪を離した。 
          ゼトラ「いってー、何だよいきなり?」
          外にいた他の仲間達も割り込んで来た。
          サムライ「おろ? サトシ殿、おはようでござる!」
          サトシ「あ、みんなおはよう! さあ、早くここから出よう!」
          カスミ「え? 何でよ?」
          タケシ「何焦ってるんだ?」
          サトシ「ママは人使いがすーっごく荒いんだから!」
          コゴロウ「へ? お前のママさんが?」
          サクラ「でも、優しい人に見えるけど?」
          シゲル「いや、そうでもないんだよね…」
          ブルー「あたし達、結構ママさんの事知ってるから…」
          ハナコ「サトシー!」
          全員「ん?」
          ハナコがリヤカーを連れ出した!
          ハナコ「ついでにムラサメ植物園でハーブ貰って来てくれない?」
          全員「げ!!!」
          サトシ「ほらなー。」
          全員「行ってきまーす!!」
          全員は逃げた。
          ハナコ「サトシったらー!」

          ―ムラサメ植物園―

          ここはムラサメ植物園。 この植物園には様々な植物を持つ植物園である。 でもドームの周りでは植物で寂れていた。

          アヤメ「ここがママさんが言ってた…」
          サトシ「そう! ムラサメ植物園!」
          ボタン「でもすごく寂れてるわね。」
          アキラ「ここに来たのは別にいいんだが、俺達は何しにここに来たんだ?」
          サトシ「あ…そ、そう言えば…」
          ダイスケ「俺達自主トレするんだろ? ここは自主トレとは関係ないんじゃねえのか?」
          サトシ「確かに…」
          タケシ「おー?」
          タケシは植物園の窓の中を見た。 中には奇麗な女性がいた。
          タケシ「おーーー!!! 花畑の美少女だーーー!!」
          タケシは一気に惚れた。
          カスミ「あらー。 やーねー、そこまで言うなんてー。」
          ジュン「勘違いされてますね。」
          セイヨ「どう言う人なの、タケシ君?」
          タケシ「あっちあっち!」
          全員はタケシが指したスポットを見たが、そこには1匹のクサイハナがいた。
          クサイハナ「ハナーーー。」
          サトシ「何だ? クサイハナじゃねえか。」
          ビローーーン! カスミはサトシの頬を抓った!
          カスミ「誰がクサイハナですってー!?」
          サトシ「ひはふーーー!!(違うーーー!!)」
          マチス「パーフェクトにミステイクなれてるな。」
          ???「そこにいるのは誰!?」
          全員「ん?」
          サトシ達の後ろには職人のような人が現れた。 手にはホースのような物を持っていた。
          ???「何やってるんですか?」
          全員「あ!!!」 
          ナツメ「て、手に持ってるものは…」
          全員「火炎放射!?」
          ???「え?」
          シャキーーーン!! ブルーザー達は武器を出した!
          ???「え? え!? な、何ですか!?」
          ブルーザー「ほほう、俺達を追い出すためにそんな物を使うのか?」
          カルロス「勝負するのなら受け立つぜ!」
          ???「え!? な、何言ってるんですか!? これ、水の噴射ホースですよ! ほら!」
          ブシューーー! ホースの中から水が噴射した!
          全員「え?」
          ???「それから、この植物園は誰でも自由にはいれますよ?」

          ―ムラサメ植物園内部―

          職人は植物に水を掛けていた。
          ???「ポケモンリーグへの自主トレか。 君達大変だね。 そうそう、紹介しなかった
              ね。 僕はイワカゼ。 この植物園の世話係なんだ。 園内はポケモンポケモン
              にも解放されているよ!」
          サトシ「ホント? よーし、フシギダネ、君に決めた!」
          フシギダネ「ダネーーー!」
          サトシ「フシギダネ、植物園を探検しようぜ!」
          フシギダネ「ダネダネ!」
          シャワーズ「ついでに僕も!」
          ピカチュウ「ピカチュウ!」
          クリスティ「あ、そうだ! ねえ、サトシ! 植物の事なら、あの子も呼んだら?」
          サトシ「あの子? あ、そうか! よーし、ドリヤード、君に決めた!」
          ボン! ドリヤードが現れた!
          ドリヤード「はい、サトシさん。 私に何かご用でしょうか?」
          サトシ「ドリヤード、一緒にこの植物を探検しに行かないか?」
          ドリヤード「え、いいのですの? はい、喜んで!」
          ドリヤードの顔が赤くなった。
          イワカゼ「あれ? なんだ、あの木のような姿をした女の子は?」
          サトシ「あ、こいつドリヤードって言うんだ。 木の精霊なんだぜ。」
          ドリヤード「初めまして、ドリヤードと申します。」
          イワカゼ「あ、は、はあ…」
          エリカ「じゃあ、私はこの植物園の植物を見まわって行きますわ。 興味ありそうな物
              ですから。」
          ルミカ「私もですわ!」
          サトシ「じゃ、早速見に行こう!」
          全員「おう!」
          タケシ「あの、イワカゼさん。 ここにはある少女いますか? 髪が長くて紫色で…」
          イワカゼ「ああ、リンドウお嬢様の事かい?」
          タケシ「リンドウさん…名前も美しい…」
          アヤ「うわー! 奇麗な花ばっかりね!」
          キョウ「さすがに奇麗な植物園でござるな!」
          ドリヤードは1つの花を嗅いだ。
          ドリヤード「これはうっとりする香りですわ。 私こういう花大好きですわ!」
          エリカ「どれですか?」
          エリカはドリヤードが嗅いだ花を嗅いだ。
          エリカ「あら、確かにうっとりする香りですわね。」
          フウコ「へぇー、ドリヤードもそう言う興味あったのね。」
          ドリオ「さすがに木の精霊だな。」
          フシギダネ「ダネダネ。」
          フシギダネは色々な花を嗅いでいた。
          フシギダネ「ダネ!? ダネ〜〜〜…」
          フシギダネがある花を嗅いだら、急に酔い始めた。
          サトシ「ん? どうしたんだ、フシギダネ?」
          フシギダネ「ダーネ、ダネダネダネー。」
          フシギダネはなぜかサトシにじゃれていた。 フシギダネはじゃれながらサトシの顔を
          舐めていた。
          サトシ「うわ!? な、ど、どうしたんだよ、フシギダネ!?」
          フシギダネ「ダーネダネダネダー。」
          シャワーズ「どうしたんだろう、フシギダネ?」
          ピカチュウ「ピッカッチャア?」
          ドリヤード「うふふふ。 そのフシギダネ、「マタタビグサ」を嗅いだらしいですわね!」
          サトシ「ま、マタタビグサ?」
          エリカ「その花を嗅いだ人は、またたびを受けるんですの。 ほら、そこに看板がある
              でしょう?」
          エリカはそのまたたび草という植物の看板を指した。 サトシはそれを見た。
          サトシ「あ、ホントだ。」
          フシギダネ「ダネー。」
          次にフシギダネはあるギザギザした草を嗅いだ。
          ドリヤード「あ! そ、それは!!」
          フシギダネ「ダネ!? ダネ〜〜〜…」
          フシギダネは突然ヘロヘロと倒れた。
          サトシ「今度はどうしたんだ、フシギダネ!?」
          キース「多分、その草を嗅いだからか?」
          サトシ「これどんな匂いするんだ?」
          ドリヤード「あ、サトシさん! それ…」
          ???「それの匂いを嗅いじゃだめ!」
          全員「え!?」
          サトシ達の後ろに謎の少女が現れた! そう、その少女は、タケシが見た少女だった!
          ???「それは「シビレグサ」! 嗅いだら痺れて動けなくなりますわ!」
          全員「えーーー!?」
          サトシ「な、何だって!?」
          ドリヤード「それを嗅いだ人は、一撃で麻痺状態になるのです!」
          マサ「じゃあ、フシギダネは今麻痺状態になってるのか!?」
          ドリヤード「はい、そうです!」
          サトシ「ど、どうしよう。 「何でも治し」や「麻痺治し」持って来てないし…」
          ???「クサイハナ!」
          クサイハナ「クッサー!」
          クサイハナが現れた!
          エリカ「あら、クサイハナですわ!」
          ???「フシギダネを家の中へ!」
          クサイハナ「ハナ!」
          クサイハナはフシギダネを抱え、家へ連れて行った。
          フシギダネ「ダネ〜〜〜…」
          ???「貴方達も付いて来て。」
          サトシ「あ、はい!」

          ―少女の家―

          ???「さあ、クサイハナ。 蜜を飲ませて!」
          クサイハナ「クッサー!」
          その時クサイハナの頭に蜜が出て来た。
          ミサ「その蜜は何なの?」
          ???「この子の蜜は痺れを取る効果がありますの。」
          ペロ! フシギダネはクサイハナの蜜を飲んだ。
          フシギダネ「…ダ…ダネ?」
          どうやらフシギダネは元通りになったようだ。
          クサイハナ「ハナ!」
          フシギダネ「ダネ!」
          シャワーズ「フシギダネが治った!」
          ピカチュウ「ピカッカ!」
          サトシ「ほ…よかった、無事で…」
          ドリヤード「よかったですわね、サトシさん!」
          サトシ「うん!」
          ???「もう大丈夫ですわ!」
          サトシ「ありがとうございます! えーっと…」
          タケシ「あ! まさか、貴方がリンドウさん!?」
          リンドウ「え? ええ、そうですけど、どうして私の名前を?」
          タケシ「イワカゼさんに教えてもらいまして。」
          リンドウ「そうですか。 皆様、初めまして。 私はリンドウ。 ムラサメ植物園の
               後継者です。 よろしくお願いします。」
          サトシ「俺はマサラタウンのサトシ!」
          シゲル「同じくシゲル!」
          ブルー「同じくブルー!」
          サトシ「こちらもよろしく!」
          リンドウ「ええ。 あのー、1つだけの質問してもよいでしょうか? あの木のような姿
               をした女性は?」
          リンドウはドリヤードの方へ指した。
          ドリヤード「え? 私ですか? 私はドリヤード。 木の精霊ですわ。」
          リンドウ「木の精霊?」
          イワカゼ「あの、僕も思っていたんだけど、それどう言う意味をしてるんですか?」
          サトシ「ああ、こいつはねー…」
          サトシはリンドウとイワカゼにマナの精霊の事を説明した。
          リンドウ「なるほど、貴方達はそのマナの精霊と言う精霊達を探し回ってるのですね?」
          イワカゼ「結構大変だろ、探し回るのを?」
          サトシ「ああ、まあね。」
          フシギダネ「ダネー。」
          クサイハナ「クサー。」
          フシギダネとクサイハナの顔が赤くなった。 どうやらお互い仲良くなったみたいだ。
          イミテ「お互い仲良しになったね!」
          サトシ「それはお互い草系ポケモンだからな。 いい事じゃん!」
          カスミ「あっちは人間同士ね!」
          カスミが言っていたのは、タケシとリンドウの事だった。 タケシとりんどうは、
          ベランダの方へ会話していた。
          コゴロウ「もちろんサトシとカスミもじゃないか?」
          カスミ「え?」
          サトシ「あ!!」
          その時サトシはコゴロウの口を塞いだ。
          コゴロウ「むご!?」
          カスミ「それってどう言う意味?」
          サトシ「い、いや、全く意味ない事だよ! (バカ、まだ言っちゃだめだろ!?)」
          コゴロウ「(お、悪い悪い。)」
          カスミ「…?」
          リンドウ「ムラサメ家は代々植物栽培の専門家なんです。 草系ポケモンを一人前に育て
               上げなければなりません。 でも私のクサイハナは全然だめ…」
          タケシ「え!? 何でですか!?」
          イワカゼ「……………」
          タイチ「何でリンドウ姉ちゃんのクサイハナじゃだめだろう?」
          イワカゼ「リンドウお嬢様のクサイハナは、リーフの石を使ったのに、進化しなく
               なったんだ。」
          そのリーフの石は、台の上に置いてあった。 その石がクサイハナを進化しなかった
          らしい。
          リンドウ「私の愛情が足りないから…」
          タケシ「そんな事はないです!」
          リンドウ「でも…」
          その時ライゾウ、ミズキとアツシはリーフの石を調べていた。
          ライゾウ「このリーフの石がクサイハナを進化させないなんて、信じられないな?」
          ミズキ「そうだな。 どこが悪いんだろうな?」
          アツシ「進化の石を集めてる俺達なら分かるかもしれないけど、どこにも悪くなさそう
              だな?」
          カルロス「ん? ちょ、ちょっと待てよ? その石、俺に見せてくれないか?」
          ライゾウ「え? ああ、いいぜ?」
          ライゾウはリーフの石をカルロスに渡した。 カルロスはその石を調べた。
          カルロス「うーーーむ…やっぱりか。」
          ヤス「は? 何がだ?」
          カルロス「確かに進化は無理だな。」
          イワカゼ「え!? なぜですか!?」
          カルロス「この石、ニセモノだからだよ!」
          全員「え!?」
          カズ「何でニセモノだと分かるんだ!?」
          カルロス「ライゾウ、本物持ってるんだろ? ちょっと本物とこれの重さを試したら
               どうだ?」
          ライゾウ「あ、ああ。」
          ライゾウは本物のリーフの石を出し、それとニセモノを両手で計ってみた。
          ライゾウ「あれ? ニセモノの方が軽い! 本物の方が重いぞ!?」
          ケイタ「じゃあ、軽ければニセモノなのか!?」
          カルロス「ああ。 しかもそのニセモノはプラスティック製だ! プラスティック製の
               場合は、重さが軽い上、固さによると柔らかい。 それからこのリーフの
               マーク、ノミか何かで削って作ったんだろう。 これこそニセモノだと言う
               証拠だ!」
          カツラ「なるほど。 つまりそれを売っていた商人に騙されたって言う訳か。」
          ルミカ「でも一体誰が売ったんでしょうね?」
          アツコ「リンドウさん、その商人はどう言う人だったんですか?」
          ブレイク「そいつの特徴とか覚えてますか?」
          リンドウ「え? え、えーっと、もちろん覚えてます。 確か7人いて、一人は青い髪の
               毛をした男性と、もう1人は長くて赤い髪の毛をした女性と、もう1人は2つ
               のポニーテイルをした橙色の髪の毛をした女性と、もう1人は緑色のショート
               ヘアの男性と、後の3人の男性は帽子被ってました。 1人目は金髪で、
           2人目は黒くて、3人目は長いポニーテイルをした紫色の髪の毛の男性ですわ。 
               後喋るニャースもいましたわ。」
          全員「え!?」
          アシュラ「ちょっと待つでござる。 そう言う髪の毛をした者と言えば…」
          デルヴァ「おまけに喋るニャースと言えば…」
          全員「ロケット団!!!」

          ―ムラサメ植物園―

          ロケット団はムラサメ植物園に侵入していた。
          ムサシ「どんな人なのと聞かれたら…」
          コジロウ「こんな髪の毛をしたロケット団参上!」
          ヤマト「ムラサメ植物園に侵入したのはいいけど…」
          コサブロウ「ポケモンなんていないじゃないか。」
          サノスケ「植物ばっかりでポケモン一匹も見付からないぜ。」
          ゴエモン「ん? おい、これ見ろ!」
          ロケット団「ん?」
          ゴエモンはシビレグサの看板を指した。 ロケット団はそれも見た。
          ハンゾウ「これ、使えるかも?」
          ロケット団「フッフッフッフ…」

          ―リンドウの家―

          ピコンピコンピコンピコン! その時パソコンが鳴り始めた。
          シゲル「何だ、この音は?」
          イワカゼ「大変だ! 誰かが温室を荒らしてる!!」
          全員「何だって!?」

          ―ムラサメ植物園―

          サトシ達は植物園に着いた。
          サトシ「あそこだ!」
          サトシ達はシビレグサを取っているロケット団を発見した! なぜロケット団はそのまま痺れていないのは、マスクをしているから
          だ。
          サトシ「そこにいるお前ら!」
          ムサシ「あらあら! これはまたお揃いでまた会うとはね、ジャリンコ軍団!」
          ルミカ「あーら、コジロウ様まで! やっぱり貴方の仕業でしたね!」
          コジロウ「げ!! る、ルミカ!?」
          リンドウ「あ! 貴方達はリーフの石を売ってた人達!」
          コジロウ「おや? この前のお客さんじゃねえか?」
          ブルー「よくもリンドウさんを騙したわね!」
          ヤマト「騙された方が悪いのよーん♪」
          タケシ「サトシ、植物園には草ポケモンだ!」
          サトシ「ああ! これはフシギダネの出番だ! フシギダネ、「つるの鞭」!」
          フシギダネ「ダネーーー!」
          シュルルルルル!! ガシ!! フシギダネの「つるの鞭」! 攻撃はロケット団を巻き付いた!
          ロケット団「うわ!!」
          サトシ「捕まえたぞ、ロケット団!」
          カスミ「もうこれ以上逃げられないわよ!」
          コサブロウ「フッフッフッフ…俺達がそう簡単に参ると思ってんのか?」
          サノスケ「出番だ、ニャース!」
          ニャース「慌てるでない、若造よ…」
          ニャースは漢方薬の名人(?)の姿で何かを作っていた。
          ゴエモン「何余裕になってんだよ!?」
          ハンゾウ「早くしろよ、ニャース!」
          ニャース「ふ…「シビレグサ爆弾」の完成ニャ…食らえニャ!!」
          ボーーーーン!! ニャースはシビレグサ爆弾を投げ、爆発した! 爆発した爆弾から煙が出て来た!
          サムライ「うわ!? な、何なんでござるか、この煙は!?」
          リンドウ「は! その煙吸っちゃだめ!!」
          リンドウは柱の方へいた限り、煙を吸っていなかった。
          サトシ「も、もう吸っちゃったよー…」
          サクラ「か、体が、動かない…」
          ドリヤード「さ、サトシさん!! 皆さん!!」
          サトシ達は全員痺れてしまったが、ドリヤードは精霊なので、麻痺しなかった。
          ルミカ「う、動けませんわね…これじゃあ、コジロウ様にしつけできませんわね…」
          アシュラ「それどころではないでござるだろ?」
          ムサシ「オーッホッホッホッホ! 作戦成功ね!」
          ロケット団はなぜ痺れていないのは、ガスマスクをしていた。 その時ムサシは麻痺状態となったピカチュウとシャワーズを持ち
          上げた。
          ピカチュウ「ビガ〜〜〜…」
          シャワーズ「う〜〜〜…」
          サトシ「ぴ、ピカチュウ…シャワーズ…」
          コジロウ「ハッハッハッハ! ピカチュウとシャワーズゲットだぜ!」
          ブルーザー「そう思ったら大間違えだぜ!」
          ロケット団「え!?」
          気付いたらクリスティとアシュラ以外、ブルーザー達が痺れていなかった! ブルーザーとブレイクはヘルメットを被っていて、コ
          ゴロウはマスクをしていた。 後カルロス、
          ゼトラとデルヴァも痺れていなかった。
          ロケット団「げ!! ヘルメットとマスク!?」
          コゴロウ「ふー、タイミングよく被れたぜ。」
          ブルーザー「残念だったなロケット団! お前ら俺達こう言う物を持っていた事を忘れて
                いたようだな!」
          カルロス「全く記憶力悪いな、お前達は!」
          ヤマト「な、何であの狼男と黒い服をした2人が痺れていないの?」
          ニャース「し、しまったニャ! あの3人、確かこういう煙攻撃には通用しなかったんだ
               ニャ!」
          コサブロウ「それを早く言え!!」
          ブレイク「さあ、今度はこっちが反撃する番だ!」
          ムサシ「そうはさせないわよ! アーボック、行け!」
          コジロウ「マタドガス、行け!」
          ヤマト「ラッタ、出番よ!」
          コサブロウ「マルマイン、行け!」
          サノスケ「行け、スリーパー!」
          ゴエモン「レアコイル、行け!」
          ハンゾウ「行け、ベトベトン!」
          アーボック「シャーーーボック!」
          マタドガス「マータドガーーース!」
          ラッタ「ラーーーッタ!」
          マルマイン「マルーーー!」
          スリーパー「スリーーー!」
          レアコイル「キューーーン!」
          ベトベトン「ベトーーーン!」
          ブルーザー「そんなポケモンで勝てるわけないだろ!」
          ムサシ「あーら、試さないと分からないでしょ? アーボック、「巻き付く」攻撃!」
          アーボック「シャーーー!!」
          ギューーーー!!! アーボックの「巻き付く」攻撃! ブルーザーは攻撃を受け、巻き付いてしまった!
          ブルーザー「げ! し、しまった!」
          クリスティ「ぶ、ブルーザー!」
          カルロス「ブルーザーを離せー!」
          ハンゾウ「ベトベトン、あいつと戦うんだ!」
          ベトベトン「ベトーーー!」
          カルロス「邪魔だ! 退いてろ!!」
          ブヨーーーン!! カルロスは拳でベトベトンを攻撃したが、ベトベトンが受けたどころか、無効だった!
          ベトベトン「ベト?」
          カルロス「い!? し、しまった! こいつの体、ヘドロで出来てるから、こう言う攻撃
               には効かなかったんだ!」
          ハンゾウ「「のしかかり」攻撃だ、ベトベトン!」
          ベトベトン「ベトーーーーーー!!!」
          カルロス「どわーーーーーー!!」
          ドシーーーーン!! ベトベトンの「のしかかり」攻撃!
          カルロス「ぐ、ぐるじい〜〜〜…」
          コゴロウ「次は俺だ!」
          サノスケ「スリーパー、「金縛り」!」
          スリーパー「スリスリーーー!!」
          ガシ!! スリーパーの「金縛り」!
          コゴロウ「ぐわ!? か、体が…動かない!」
          ブレイク「次は俺だ! 覚悟しろ!」
          コジロウ「マタドガス、「ヘドロ攻撃」!」
          マタドガス「ドガーーーース!!」
          ドロドロドロドロ! マタドガスの「ヘドロ攻撃」!
          ブレイク「ぐわ!! な、何だこれ!? 汚え!」
          コジロウ「どうした? 掛かって来ないのか?」
          ブレイク「くそー、なめやがって! ん!?」
          ブレイクは動こうとするが、ヘドロのせいで動けない!
          ブレイク「し、しまった! ヘドロのせいで動き辛くなってる!」
          ゼトラ「今度は俺が攻撃する番だ!」
          デルヴァ「俺も行くぜ!」
          コサブロウ「マルマイン、「嫌な音」攻撃だ!」
          マルマイン「マル!」
          キーーーーーーーー!!!! マルマインの「嫌な音」攻撃!
          ゼトラ「ぐ、ぐわーーーー!!! な、何だこの音は!?」
          デルヴァ「ぐ、み、耳に響くーーー!!」
          サトシ「く、やっぱりだめか…」
          ヤマト「オーッホッホッホッホ! どう、見た? あたし達だってやる気あるのよ!」
          ゴエモン「甘く見るからこうなるんだよ! ハーッハッハッハッハ!」
          ブルーザー「く、ドリヤード! お前何か魔法持ってるんだろ!? 魔法を使って
                こいつらを倒してくれ!!」
          ドリヤード「え、え!? 私が!?」
          カルロス「動けるのはお前だけだろ!? こいつらを何とかしてくれ!」
          ドリヤード「そ、そんな事言っても…何を使えばいいのでしょうか? 「スリープ
                フラワー」なら相手を眠らせますが、間違えてブルーザーさん達を眠らせて
                しまうかも…後「ポイゾンバブル」なら相手を毒を与えますが、間違えて
                ブルーザーさん達が毒を浴びるかも…」
          ブルーザー「何でもいいから早くしろ!!!」
          ドリヤード「そ、そんな事言われてもー!!」
          ドリヤードは泣き出した。
          コゴロウ「だめだこりゃ…」
          タケシ「そうだ! リンドウさん、貴方のクサイハナで戦ってください! 動けるのは
              貴方だけです!」
          リンドウ「え!? 私が!?」
          タケシ「貴方なら出来ます!」
          リンドウ「タケシさん…分かりました! やってみますわ! 行くのよ、クサイハナ!」
          クサイハナ「クッサーーー!」
          ムサシ「そんなポケモンで勝てると思ってるの? 「どくどく」攻撃よ、アーボック!」
          コジロウ「「スモッグ」もお見舞いしろ、マタドガス!」
          ハンゾウ「「毒ガス」も食らわせろ、ベトベトン!」
          アーボック「シャボシャーーーボ!!」
          マタドガス「マタドガーーース!!」
          ベトベトン「ベートベトーーーン!!」
          ブシューーーーー!!! アーボックの「どくどく」攻撃とマタドガスと「スモッグ」
          攻撃とベトベトンの「毒ガス」攻撃!
          クサイハナ「ク、クサーーー…」
          リンドウ「クサイハナ!!」
          リンドウはクサイハナの所へ走った。
          タケシ「リンドウさん、クサイハナに何か覚えさせた技を!!」
          リンドウ「は、はい! よーし、た、例えば「影分身」が覚えてたりして…」
          クサイハナ「クッサーーーー!!!」
          シュシュシュシュ!! クサイハナの「影分身」! ロケット団の回りにはクサイハナの分身に迫っていた!
          ヤマト「な、何なのこれ!?」
          ニャース「ニャーーー! クサイハナがいっぱいだニャ!!」
          アーボック「シャ、シャボ!?」
          マタドガス「マ、マタ!?」
          ゴッツン!! アーボックとマタドガスはお互いぶつかり合った!
          ブシューーーーーー!!! アーボックとマタドガスは、痛みで思わず「どくどく」攻撃と「スモッグ」攻撃を出した!
          コサブロウ「わーーー!! こんな時に出すなーーー!!」
          サノスケ「でも…ゲホゲホ!! 何も見えん…ゲホゲホゲホ!」
          ブルーザー「隙あり!!」
          アーボックが迷っている内に、ブルーザーは「巻き付く」攻撃から解放された!
          アーボック「シャボ!?」
          カルロス「でーーーい! いつまで俺をのしかかってんだ!? さっさと下りろ!!」
          バ!! カルロスはどうにかしてベトベトンの「のしかかり」から解放された!
          ベトベトン「ベト!?」
          パキーーーン!! スリーパーの「金縛り」は騒ぎで解けた!
          コゴロウ「あ、やっと動けるようになった!」
          その時マルマインが出していた「嫌な音」も止んだ。
          ゼトラ「あ、音が…」
          デルヴァ「ふー、やっと音が止んだぜ…」
          ブレイク「おーい、俺を何とかしろー!」
          ブレイクはまだヘドロに塗られたままだった。
          コゴロウ「あ、ごめんごめん! すぐ助けるから!」
          ガブ!! ムサシに抱えたままのピカチュウとシャワーズは、思いっきりムサシの腕を
          噛み付いた!
          ムサシ「いったーーーーーい!!!!」
          ブン!!! ムサシは痛みで、思わずピカチュウとシャワーズを投げた!
          ボムボム! ピカチュウとシャワーズ、フシギダネとサトシをクッション代わりに無事
          着陸した!
          ピカチュウ「ピッカ!」
          シャワーズ「やっと出られた…」
          サトシ「大丈夫か、ピカチュウ、シャワーズ?」
          ピカチュウ「ピカ!」
          シャワーズ「うん!」
          タケシ「今です! もっと強力な技を!」
          リンドウ「じゃあ、「ソーラービーム」なら…」
          タケシ「え、「ソーラービーム」!? あの最強の草系技!?」
          クサイハナ「ハナーーー…」
          その時クサイハナの頭の中心に光が出て来た!
          ゴエモン「げ! こ、これ…」
          ハンゾウ「やなフィーリングかも…」
          クサイハナ「ハナーーーーーーーー!!!!」
          バシューーーーーーー!!!! クサイハナの「ソーラービーム」!
          ロケット団「どわーーーーーー!!!」
          ロケット団は吹き飛ばされた!
          ロケット団1「やな感じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          ロケット団2「そしてやな気持ち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          ロケット団3「アンドやなフィーリング〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          キラ!
          リンドウ「いかがでしょうか?」
          タケシ「け、結構お手前で…」
          ボタン「これで終わったね。」
          イワカゼ「お嬢様…」
          その時ドリヤードはブルーザー達に謝っていた。
          ドリヤード「すみません、本当にすみません。 結局私には何も役に立てませんでした。 
                本当にすみませんでした!」
          ブルーザー「いや、もういいよドリヤード。 気持ちはもう分かったからそんなに
                謝らなくてもいいよ。」

          ―夕方―

          サトシ達は無事麻痺を取り出され、ムラサメ植物園の外にいた。 フシギダネと
          クサイハナは再びじゃれていた。
          フシギダネ「ダネダネ!」
          クサイハナ「ハナハナ!」
          アキラ「ふー、おかげで麻痺が取れたぜ。」
          セイヨ「ありがとうございます、リンドウさん!」
          リンドウ「どう致しまして。」
          タケシ「クサイハナは立派に育ててるじゃないですか。 リンドウさんが愛情を注いだ
              おかげです。」
          リンドウ「ありがとう、タケシさん。 おかげで勇気が持てましたわ。 今なら好きな人
               と告白できそう…」
          タケシ「え?」
          タケシの顔が赤くなった。
          タケシ「い、いやーーー…及ばずながらこのタケシが…貴方と一緒にムラサメ植物園を…
              あれ!?」
          タケシが振り向いたら、前にジュンがいた。
          ジュン「何独り言してるんですか?」
          タケシ「あ、あれ!? リンドウさんは!?」
          ダイスケ「あっちだぜ。」
          タケシ「え!?」
          ダイスケはリンドウの方へ指した。 タケシはそれを見て、気付いたらリンドウは
          イワカゼの所へいた。
          リンドウ「イワカゼさん、あの…」
          イワカゼとリンドウの顔が赤くなった。
          リンドウ「私と一緒にムラサメ植物園を守ってください。」
          イワカゼ「お嬢様…はい! 喜んで!」
          2人は手を繋ぎ、お互い見詰め合った。 タケシはそれを見てショックを受けたようだ。
          マチス「ほー、これはサプライズだな!」
          ナツメ「リンドウさんがイワカゼさんの事が好きだったのね?」
          エリカ「さすがにいいでございますわね!」
          ドリヤード「正しくお花を愛する2人のようでお似合いですわ。」
          タケシ「お、俺の恋の花が散ってしまった…」
          サトシ「まあまあ、とにかくハッピーエンドになってよかったじゃないか。」
          カスミ「よくないわよ!」

          ムラサメ植物園でリンドウとイワカゼを会ったその次、ロケット団を倒せる事が出来た
          サトシ達。 でもほとんどはリンドウがやったんだけどね。 リンドウとイワカゼ、
          お互い愛し合う事が出来てよかったものだ。 果たして次回こそ、ホントに自主トレするのか、サトシ!?

          カスミ「もう、今回も自主トレしなかったじゃない!」

          続く。

          ソニックの後書き:
          小説進める事が出来た。 実はドリヤードも結構サトシの事が好きなんだよね。 次回も
          がんばらんとな。 でも、結局今回も長すぎたな…(汗)