ポケットモンスター小説版
          第125話 ミュウツーの逆襲(超後編)

          ミュウツーと戦っていたサトシは、ミュウツーをゲットする事に決意する。 果たして、サトシはミュウツーをゲットできるのか!?

          ミュウツー「フッフッフッフ…いいだろ。 そこまで死を選ぶなら、それでいい! 望み
                通りに殺してやるぞ!」
          アイ「ミュウツー!!!」
          サトシ「俺は最後まで死んでたまるか! みんな、頼む! お前達の力、貸してくれ!」
          サトシは手持ちのモンスターボール、スーパーボールとハイパーボールを出し、カビゴン、
          ギャラドス、ラプラス、ケンタロス、ベトベトン、エビワラー、サワムラー、ポリゴン
          などの巨大なポケモンを繰り出した!
          タケシ「巨大なポケモンを全部繰り出した!?」
          サムライ「何をする気でござるか!?」
          そしてサトシのポケモン達は全員ミュウツーに襲い掛かる!
          ミュウツー「何をするか知らないが、そんな数でもこの私を倒せまい! ムン!」
          ブォーーーーーーーーーーーー!!!!! ミュウツーの「サイコウェーブ」! 
          ミュウツーは竜巻を作り上げ、サトシのポケモン達は竜巻に飲み込まれてしまった!
          全員「あ!!」
          そしてサトシのポケモン達は吹き飛ばされた!
          コゴロウ「く…やっぱりだめか…」
          サクラ「あら? サトシは?」
          全員「え?」
          気付いたらサトシの姿が見当たらない。
          アヤメ「そう言えば、どこに!?」
          カスミ「(サトシ?)」
          ミュウツー「何、いないだと!? 一体どこに!?」
          サトシ「俺はここだ!」
          ミュウツー「え?」
          気付いたらサトシはピカチュウとシャワーズを抱え、プテラに乗りながら竜巻の中心部の
          上に飛んでいた!
          ミュウツー「何!?」
          ブルー「サトシが、あんな所に!?」
          シゲル「何するんだ、サトシ!?」
          サトシ「この竜巻はまだ完全に出来ていない! 完全に出来る前に、中心部を狙う! 
              行け、プテラ! 「高速移動」で突っ込め!!」
          プテラ「ギャオーーー!!!」
          ビューーーーーーン!!! プテラの「高速移動」!
          カスミ「サトシ!?」
          マサキ「さ、サトシ! やめろ!!」
          サトシ「うわ!!」
          プテラ「ギャオ!?」
          シャワーズ「わ!!」
          ピカチュウ「ピ!!」
          ブォ!! サトシ、ピカチュウとシャワーズとプテラは吹き飛ばされ、竜巻に飲み
          込まれた!
          カスミ「サトシ!!」
          サトシ「く…ピカチュウ、シャワーズ、行け!」
          サトシはピカチュウとシャワーズを投げた!
          ミュウツー「何をやるのか全く知らないが、そんなに死にたければ…」
          アイ「やめてーーーーー!!!!」
          ミュウツー「死ね!!! はっ!!!」
          バシューーーーーーーー!!! ミュウツーの「破壊光線」!
          サトシ「え!?」
          ドカーーーーーーーーーン!!!! 攻撃はサトシに命中!
          全員「!!!」
          サトシ「………!!」
          ドサ!!! サトシは竜巻から吹き飛ばされ、地面に落ちた! でも、まるで死んでいる
          かのように動かない状態だった。
          カスミ「さ、サトシーーー!!!」
          シャワーズ「サトシ!!」
          ピカチュウ「ピカピ!!」
          シャワーズ「く…ピカチュウ、作戦通りで行くよ!」
          ピカチュウ「ピ…ピ!」
          シャワーズ「行くぞー! ブーーーーーー!!」
          ブーーーーーー!!! シャワーズの「水鉄砲」! ピカチュウは攻撃に噴射し、素早く
          ミュウツーの方へ目掛けた!
          ミュウツー「貴様らもそんなに死にたいか! ならば望み通りに…」
          ピカチュウ「………」
          だがピカチュウは怪しげな笑いをした。
          パカ! と気付いたら、ピカチュウの口からマスターボールが出て来た!
          ミュウツー「な、何!?」
          ポン!! ミュウツーはマスターボールの中に入った! そしてピカチュウはマスター
          ボールを口から吐き出した。
          スタスタ! ピカチュウとシャワーズは地面に無事着地した。
          2匹「……………」
          コロコロ、コロコロ、コロコロ、コロコロ、シュウーーー…
          シャワーズ「や、やったーーー!! ミュウツー、ゲットだぜー!!」
          ピカチュウ「ピッピカチュウー!!」
          シャワーズ「やったね、ピカチュウ! 作戦通りミュウツーゲットしたよー!」
          ピカチュウ「ピカーーー!!」
          ピカチュウとシャワーズは手を繋ぎ、跳ねながらはしゃいでいた。
          シャワーズ「サトシ! 見て見て! 僕達ミュウツーをゲッ…ト?」
          ピカチュウ「ピ…?」
          ピカチュウとシャワーズは倒れたサトシを見た。 倒れたサトシの周りには仲間達大勢
          いた。
          カスミ「サトシ、しっかりして! サトシ!!」
          シゲル「サトシ、起きろよ! サトシ、おい!!」
          ブルー「サトシ、お願い! 起きて!!」
          ウンディーネ「ダーリン、目え覚ませや! ダーリン!!」
          ドリヤード「サトシさん、お願いです! 起きてください、サトシさん!!」
          カスミ、シゲル、ブルー、ウンディーネとドリヤードはサトシを起こそうとする。 でも
          起こすどころか、サトシは石化になっていた。 多分さっきの攻撃で石化になって
          しまったのだろう。
          シャワーズ「さ、サトシ…?」
          ピカチュウ「ピカピ…?」
          シャワーズ「サトシ!!」
          ピカチュウ「ピカピ!!」
          ピカチュウとシャワーズはサトシの方へ走った。
          シャワーズ「サトシ、起きてよ、サトシ!!」
          ピカチュウ「ピカピ、ピカチュウ!」
          ピカチュウとシャワーズはサトシを起こそうとする。 でも石化状態のサトシは全く
          起きなかった。
          ボタン「どうして!? どうして石化しちゃうの!?」
          ピカチュウ「ピーカーチュウーーーー!!!」
          ビリリリリリリリ!! ピカチュウの「電気ショック」! でも効果はなかったみたい…
          シャワーズ「そんな、電撃も効かないなんて…」
          アキラ「おい、サトシを元に戻せる方法あるか!?」
          クリスティ「あるわ! 私、どのステータスを回復できるアイテム持ってるわ!」
          クリスティは葉っぱに付いている黄色い粉のような物を出した。
          クリスティ「これは「星のしずく」と言って、これを付ければ、どんな状態でも回復
                出来るわ! もちろん、石化状態でも!」
          セイヨ「じゃあ、早くして!」
          クリスティ「分かってるわ!」
          クリスティは「星のしずく」をサトシに体に付けた。
          クリスティ「え!?」
          でも何も起こらなかった…
          クリスティ「う、うそ…どうして!? 付けても無効!? で、でもどうして!?」
          ウィスプ「ちょっと待つッス! 僕ならどうッスか? 僕にもステータス回復魔法
               持ってるッス!」
          ジュン「じゃあ、使ってみてください!」
          ウィスプ「分かったッス! 行きますよ、「ティンクルレイン」!」
          ポタポタポタポタ! ウィスプの「ティンクルレイン」!
          ブルーザー「「ティンクルレイン」は、聖なる雨を降らせ、どの味方のステータスを回復
                する事が出来る治療魔法。 多分、これなら治るかも…」
          だが何も起こらなかった…
          ウィスプ「え!? 効いてない!?」
          全員「え!?」
          ウィスプ「な、何でッスか!? この魔法は石化から治るはずなのに!?」
          ゼトラ「おい、次は俺にやらせろ…」
          ダイスケ「え? ゼトラが?」
          ゼトラ「ああ…俺はこう見えても、色々な種類のあるマテリアを持ってるんだ…特に
              治療系のマテリアも…」
          マチス「じゃあ、早くユーズするんだ!」
          ゼトラ「分かってる…行くぞ…治療呪文…「エスナ」!」
          パーーーーーー… ゼトラの「エスナ」! でも何も起こらなかった…
          ゼトラ「やっぱり、だめか…この石化状態…2度と元に戻さない効果が持ってるんだ…」
          ナツメ「じゃあ、サトシは…?」
          ゼトラ「…もう…死んだ…」
          カスミ「そ、そんな…うそでしょ、サトシ? 死んだってうそでしょ? ねえ、サトシ。 
              起きてよ。 死んでないんでしょ? サトシ、起きてよ! お願いだから起きて! 
              死んだなんてうそでしょ!? 返事してよ!! サトシ!!」
          でもサトシには何も返事しなかった。 そしてカスミの目から涙が流れてきた。
          カスミ「サトシ…お願い…目覚まして…死んじゃ嫌…お願い…起きて…サトシ…」
          シゲル「…サトシが死んだ? そんなのうそだよな?」
          ブルー「うそでしょ? うそに決まってるでしょ?」
          シゲル「おい、サトシ。 冗談はやめて起きろよ。 お前はそう簡単に死ぬ奴じゃない
              だろ? なあ、サトシ! 何か言ってくれよ! 一言ぐらい言えよ!! おい、
              サトシ!!」
          ブルー「サトシ、お願いだから起きて。 死んだなんて、本当はうそでしょ? 本当は
              生きてるんでしょ? ねえ、何か返事して! 死んだなんて、そんなの嫌よ! 
              ねえ、サトシ!! お願いだから起きて!! サトシ!!」
          それでもサトシは返事しなかった。 そしてシゲルとブルーの目にも涙が流れてきた。
          シゲル「おい…サトシ…頼むからさ…起きてくれよ…なあ…サトシ…」
          ブルー「サトシ…死んじゃ嫌…お願いだから…起きてよ…サトシ…」
          マサキ「あのアホ…無茶な事するからや…本当にアホや…く…サトシ…」
          マサキも涙を流した。
          ウンディーネ「そんな…ダーリンが…う…うう…」
          ドリヤード「サトシさんが…そんな…」
          サラマンダー「くそー、兄貴ー…」
          精霊達も涙を流した。
          フリーザー「そんな…サトシさんが…死んだ…」
          サンダー「バカな…サトシが…死ぬとは…く…」
          フリーザーとサンダーも涙を流した。
          ムサシ「ジャリボーイが…死んだ…?」
          コジロウ「あいつが…?」
          ニャース「ニャンと言う悲しい事だニャ…」
          ロケット団も泣きそうな感じだった。
          シャワーズ「そんな…サトシ…サトシ…」
          ピカチュウ「ピカピ…ピカピ…」
          ピカチュウとシャワーズも涙を流した。 特に仲間達も、サトシ達のポケモン達も、
          助けたトレーナー達も、ジュンサーとボイジャーも涙を流していた。 もちろん、その
          悲しい風景を見ていたアイも涙を流した。
          アイ「…そんな…ミュウツーが…あの人を…」
          アイはミュウツー入りのマスターボールを見た。 アイの表情は、突然と起こるような
          表情をした。
          ポチ! ポン!! アイはマスターボールを拾い、ボタンを押し、ミュウツーをマスター
          ボールから出した。
          ミュウツー「ふー、やっと出られた…ん?」
          ミュウツーはアイに見詰めた。
          ミュウツー「アイ?」
          バシーーーン!! アイはミュウツーを平手打ちで殴った!
          ミュウツー「…!?」
          アイ「どうして…どうしてなの、ミュウツー…どうして、あの人を殺さなきゃ行けないの
             よ!? 貴方には分からないの!? 貴方は生き物…ポケモンも生き物…もちろん、
             人間も生き物…貴方と人間は同じ生き物じゃない! 同じ生き物として、お互い
             生きてるのよ!? それなのに…どうして…どうしてあの人を殺すのよ…お父さん
             は…お父さんは…貴方をそう言う風に生み出したんじゃないのよ!? 昔は私と
             仲良しだったのに…どうして、こうなるのよ!? 同じ生き物として、どうして
             同じ生き物を…う…うう…」
          アイは涙が止まらずに、泣き続けた。
          ミュウツー「……………」
          ミュウツーはカスミ達が悲しんでいる、とても悲劇な風景を見た。
          カスミ「…サトシ…サトシ…」
          ミュウツーはサトシが死んだ事で悲しんでいるカスミを見た。 カスミは泣き続き、涙を
          ポタポタと落とし続けた。 その時ミュウツーは、頭の中でサトシの一言を思い出した。

          サトシ(人間が消えたら、ポケモンも消えるんだよ!)

          ミュウツー「…人間が消えたら…ポケモンも消える…同じ生き物を消したら…私のような
                生き物も…消える…」
          ミュウツーは突然と震え始めた。
          ミュウツー「何と言う事だ…私は…私と同じ生き物を殺してしまった…同じ生き物を…
                何と言う事だ…これは…天罰だ…私は完全に罪を犯してしまった…何も
                思わずに…同じ生き物を殺し…」
          ミュウツーは再び悲しむカスミ達を見た。
          ミュウツー「…私は間違っていた…同じ生き物を殺そうなんて…私は完全に間違って
                いた…あの少年の言う通り、人間がいなかったら、ポケモンも、植物も、
                この星も救われない…だが…私はあの少年をこのまま存在を消させない。      
                このままと…この世から消させない…」
          突然ミュウツーの体が青く光り始めた!
          アイ「…ミュウツー…?」
          ミュウツーは目を閉じたまま、宙に浮かび始めた。 そしてその時、カスミ達の涙が突然
          と輝き始めた。
          カスミ「…え?」
          地面に落ちた涙も、光に輝き始めた。
          シャワーズ「え?」
          ピカチュウ「チュウ?」
          マサキ「な、何や、この光は…?」
          シゲル「この光は一体…?」
          ブルー「何なの…この光…?」
          ゼトラ「この光は…」
          アイの涙も突然と輝き始めた。
          アイ「…涙?」
          光の輝きは、石化状態として死んだサトシの体に包み始めた。
          カスミ「…サトシ…」
          シャワーズ「……サトシ…」
          ピカチュウ「ピカピ…」
          アイはミュウツーの方へ見た。
          アイ「まさか…ミュウツー…?」
          ミュウツーは集中しながら、心の中からこう言った…
          ミュウツー(…神よ…私の頼みを聞き給え…私はあれから完全な罪を犯してしまった…
                全ては私に罰を受けてしまった…だが…頼む…私にもう1度チャンスを 
                くれ…この少年を…生き返らせるために…頼む…私にチャンスを…)
          その時サトシの体に包んだ光が大きく輝き、巨大な閃光を出した!
          コゴロウ「うわ!! な、何だ!?」
          ゼトラ「眩しすぎて、何も見えねえ!!」
          …………………………
          突然と閃光が収まり、光も消えた。
          ジュンサー「光が、止まったわ…」
          ジョーイ「あの光は一体…」
          ボイジャー「一体何だったので…」
          全員はサトシの方へ振り向いた。
          全員「え!?」
          気付けば、石化状態だったはずのサトシの体が元に戻っている!
          ウンディーネ「だ、ダーリンの体が…」
          ドリヤード「戻っている!?」
          サトシ「う…ぐ…」
          全員「…!!!」
          サトシは何と立ち上がった!
          サトシ「う…あ、あれ? お、俺、一体…?」
          エリカ「生き返りましたわ!」
          全員「やったーーーーーーー!!!」
          仲間達とポケモン達は大喜びに叫んだ。
          ピカチュウ「ピカピーーー!!」
          シャワーズ「サトシーーー!!」
          ピカチュウとシャワーズはサトシを抱き付いた。
          サトシ「うわ! ピカチュウ、シャワーズ、無事だったんだな!」
          ピカチュウ「ピッカ!」
          シャワーズ「うん!」
          シゲル「サトシ、このヤロー! 心配してたんだぞ!!」
          ブルー「サトシが生き返った!! サトシ! 心配してたのよー!!」
          ブルーはいきなりとサトシを抱き締めた。
          サトシ「うわ!? ぶ、ブルー、ちょ、ちょっと、やめろよ!」
          ウンディーネ「よかった、ダーリン!! 生き返ったよーー!!」
          ウンディーネはサトシを抱き締めた。
          サトシ「わ!! ウンディーネ!? おい、やめろよそれは!!」
          ドリヤード「本当に…生き返ってよかったですわ…」
          ドリヤードは涙をふいた。
          サラマンダー「やったーーー!! 兄貴が復活だーーー!!」
          ジン「ご主人様生き返ったダスー!!」
          ウィスプ「これは奇跡ッスーーー!」
          シェイド「本当によかった物だ…」
          フリーザー「サトシさん、無事に生き返ったんですね? 本当に…よかったです…」
          フリーザーは思わず泣き出した。
          サトシ「お、おいおい、フリーザー、そんなに泣かなくても…」
          サンダー「でも、サトシが生き返って、本当によかった。」
          マサキ「サトシ、このアホ!! 心配してたで、ホンマに!!」
          サトシ「あ、マサキ、ごめんごめん。」
          ジョーイ「無事に生き返りましたわ。」
          ジュンサー「これって、奇跡だわ!」
          ボイジャー「本当に奇跡ですね。」
          トレーナー3「よかった、無事に生き返って…」
          トレーナー2「ああ、本当によかったよ。」
          ヤマト「ジャリボーイが無事に生き返ったわ!」
          コサブロウ「これはさすがに奇跡だ…。」
          デルヴァ「無事に生き返ったようだな…」
          ゼトラ「ああ…ホントによかったぜ…」
          カスミ「サトシ…」
          サトシ「カスミ…?」
          カスミ「サトシ…よかった…生き返って…本当によかったわ…」
          カスミは涙をふきながら微笑んだ。
          サトシ「カスミ…」
          その時アイは、喜ぶ仲間達とポケモン達を見た。
          アイ「あの人が…生き返ったわ…よかったわ…生き返って…」
          アイも涙をふきながら微笑んだ。
          アイ「これってもしかしすると…ミュウツーが…?」
          アイはミュウツーの方へ見詰めた。 その時ミュウツーは空の方へ見詰めた。
          ミュウツー「(神よ…ありがとう…)」
          ミュウツーも微笑んだ。
          サトシ「みんな、心配かけて、本当にごめん。 でも、俺、一体どうなってたんだ?」
          キョウ「何も覚えてないのでござるか?」
          サトシ「えーっと…あ、そう言えば…俺、あの時ミュウツーをゲットするために竜巻に
              入って…そんで吹き飛ばされ、ミュウツーの「破壊光線」に命中して…それから
              …あ!! そう言えば、ミュウツーは!?」
          サトシ達はミュウツーの方へ振り向いた。
          全員「な!?」
          ミュウツー「……………」
          サトシ「ミュウツー!? ど、どう言う事だ!? 確か、マスターボールで捕まったはず
              じゃ…!?」
          ミュウツー「もう捕まったさ。」
          サトシ「え?」
          ミュウツー「お前は私を捕獲した。 そして、私はお前を救った。」
          サトシ「…え?」
          アイ「ミュウツーね、貴方を生き返らせたのよ。」
          サトシ「え? ミュウツーが? でも、どうして?」
          ミュウツー「サトシと言ったな?」
          サトシ「あ、ああ。」
          ミュウツー「私はお前に謝りたい。 私は間違っていた。 お前の言う通り、私の野望を
                全て間違っていた。 お前の一言を聞いて、やっと分かった。 もしも私が
                人間を消したら、ポケモンも、植物も、この星も消える…アイの言葉も
                分かった。 私は、お前と同じ生き物…互い殺し合ってはならない存在…
                その時から私は完全の罪を犯し、とんでもない罰を受けた。 私はそれの
                全てをお前に謝りたい…互いこの星を救いたい…そして、お前と一緒に
                戦いたい。 だから、許してくれるよな?」
          サトシ「ミュウツー………分かった! 許してあげるよ!」
          ミュウツー「本当か?」
          サトシ「ああ! 許してあげるけど、もう2度とこんな無意味な事をやらないと誓うよ
              な?」
          ミュウツー「もちろんとも!」
          サトシ「じゃあ、これからもよろしくな、ミュウツー!」
          ミュウツーとサトシは互い握手した。
          サトシ「それじゃ、戻れ、ミュウツー!」
          ミュウツーはマスターボールの中に戻った。
          サトシ「ミュウツー、ゲットだぜ!」
          ピカチュウ「ピッピカチュウ!」
          シャワーズ「よかったね、サトシ!」
          サトシ「うん!」

          ―ハナダの洞窟の出口―

          サトシ達は洞窟の外にいた。
          マサキ「サトシ、この先どないするんや?」
          サトシ「ポケモンリーグに出場するため、自主トレを続く気だよ。」
          マサキ「ほな、その日までリーグで会おうな!」
          サトシ「ああ!」
          マサキ「ほな、ワイはもう帰るわ。 気い付けて帰るんやで!」
          サトシ「またな、マサキ!」
          マサキは行ってしまった。
          サトシ「ジュンサーさん達はこれからどうするんですか?」
          ジュンサー「ハナダシティに戻るわ。 これで事件も解決したし、後で事情聴取しなきゃ
                いけないからね。」
          サトシ「あのー、だったら俺も一緒に…」
          ジュンサー「あ、いいのよ! 私だけマスコミに全部説明するから、それだけで何も問題
                ないわ。」
          サトシ「そうですか。 ジョーイさんとボイジャーさんはこれからどうするんですか?」
          ジョーイ「いつもの通りポケモンセンターで働き続けるわ。 私のいない間、たくさんの
               トレーナー達が待ってるかも知れないわ。」
          ボイジャー「私は港町に戻って、いつもの通り仕事を続けます。」
          サトシ「そうですか。 じゃあ、3人共がんばってください!」
          ジュンサー「そっちこそ、リーグがんばってね!」
          ジョーイ「私の姉達や妹達、従姉妹達も貴方を応援しに行くかもしれないわ。 その日
               までがんばってね!」
          ボイジャー「私もぜひ応援しに行きます。」
          サトシ「はい! それでは、さよならー!」
          ジュンサー達は行ってしまった。
          サトシ「で、アイちゃんはどうするんだ、これから?」
          アイ「分からないわ。 お父さんはこう見えても行方不明。 私、これからどうすれば
             いいか…」
          アイは突然と落ち込んだ。
          サトシ「…だったら、俺達と一緒に行かないか?」
          アイ「え?」
          サトシ「1人じゃあ寂し過ぎるだろ? 俺達と一緒にいれば、寂しく感じないさ! それ
              に、ミュウツーも一緒にいるんだし、仲良くいられるぜ? どう、一緒に行く?」
          アイ「サトシ君…うん!」
          サトシ「じゃ、これからもよろしくな!」
          アイ「こちらこそ!」
          サトシ「あ、それから、これ、君に渡すよ。」
          サトシはアイにフジ博士の日記を渡した。
          アイ「これは?」
          サトシ「これは君のお父さん、フジ博士の日記さ。 ミュウツーの誕生の事や、君の事も
              色々書いてある。 宝物として、取っておいてくれ。」
          アイ「…うん。 ありがとう、サトシ君。 これを持って、お父さんが本当にいるかの
             ように思い続けるわ。」
          サトシ「うん。 あ、ところで、他のみんなは?」
          トレーナー5「僕達もこの先、ポケモンリーグに出場するために、自主トレ続ける気さ。」
          トレーナー1「でも、1人だけで自主トレ出来るのに、何だか寂しいなー。 ねえ、
                 あたし達も仲間にしてもいいかな?」
          サトシ「え!? で、でも、何でいきなり?」
          トレーナー2「僕達を助けたから、その恩として一緒に行こうかなーっと思ってな。」
          トレーナー3「それに、一緒にポケモンリーグ出場したいし…お願い! 仲間に入れ
                 させて!」
          サトシ「うーーーん…」
          シャワーズ「仲間にしてあげようよ! 恩を返すのもちょうどいい事だし!」
          サトシ「…そうだな。 いいぜ、仲間になっても!」
          トレーナー4「ホントか!? ありがとう! この先一緒にがんばろうぜ!」
          サトシ「ああ、がんばろうぜ!」
          トレーナー1「あ、そう言えば、あたし達まだ自己紹介してなかったわね? あたしは
                 ヒバリ! よろしくね!」
          トレーナー2「僕はスバル! これからもよろしく!」
          トレーナー3「私はツグミ! これからもよろしくね!」
          トレーナー4「俺はカイト! よろしくな!」
          トレーナー5「僕の名前はエニシ! これからもよろしく!」
          サトシ「ああ! これからもよろしくな!」
          アヤ「これで仲間増えたね!」
          サトシ「うん!」

          無事に生き返る事が出来、ミュウツーをゲットし、新たなる仲間を増やしたサトシ達。 
          長い事件だったが、これで終わってよかったね! さて、サトシ達は早速自主トレを
          続ける気だ。 果たして、次回もサトシ達自主トレを続けるのか? その頃、ロケット団
          は…

          サノスケ「今回は全く俺達の出番がなかったな。」
          ゴエモン「全くだ! しかも後でボスに叱られるかもよ!」
          ハンゾウ「そんなの嫌だーーー!!」
          ハンゾウは号泣した。
          ピコン!! ニャースはピコピコハンマーでハンゾウを殴った!
          ハンゾウ「いで!」
          ニャース「ニャにバカニャ事を言ってるニャ!? この事はボスに言わなくてもいいの
               ニャ!」
          ムサシ「え? 伝えなくてもいいの?」
          ニャース「当たり前ニャ! どうせボスはこの事をニャー達に言われてニャいニャ! 
               まあ、今回は何も起こらニャかった事にして、ボスに何か言われたら全て
               黙ればいいのニャ。」
          コジロウ「ああ、それはグッドアイディア!」
          ニャース「それじゃ、今回はやな感じかも知れニャいけど、ここはやっぱ事件が解決した
               ので…」
          ロケット団1「いい感じ〜〜〜!!!」
          ロケット団2「そしていい気持ち〜〜〜!!!」
          ロケット団3「アンドいいフィーリング〜〜〜!!!」

          続く。