ポケットモンスター小説版
      第130話 新たなるライバル達登場!

      ポケモンリーグ開会式で、ファイヤーと組んでロケット団を倒し、聖火を守ったサトシ達。 
      一方サトシ達は、リーグ申し込み場にいて、試合申し込みしに行く途中。

      カスミ「ねえ、こんな所で何するの?」
      サトシ「試合を申し込みに行くんだよ。」
      カスミ「え? 申し込み? でも昨日開会式で出場者として選ばれたんでしょ?」
      シゲル「あれは単なる紹介だけだよ。 どれぐらいの数がこのリーグに出場希望する
          トレーナーがいるか、ただ紹介しただけだよ。 その時までまだ出場決定されて
          ないんだよ。」
      タケシ「確かにそうだな。 開会式はそれなりに出場決定する前の式だしな。 出場決定
          されるのは、申し込みと検定試験の後だと言う事になるな。」
      サムライ「検定試験? 何の試験でござるか?」
      タケシ「選ばれたトレーナー達と戦い、何回戦を勝ちぬければ、出場決定されると言う
          試験だよ。 まあ、予選ってもんだろ。」
      サクラ「じゃあ、全て勝てば、出場決定されるって事ね?」
      タケシ「まあ、そう言う事だろう。」
      ブルー「確かタマランゼ会長の話によると、出場決定者紹介は今夜午後7時だって
          言ってたよね?」
      サトシ「ああ、そう言ったけどな。」
      カスミ「じゃあ、あたし達は別荘に戻るね! 午後7時にスタジアムへ行くわ!」
      サトシ「ああ、そこで会おうな!」
      カスミ「ちゃんと出場決定されるのよー!」
      サトシ「分かってるよー!」
      カスミ達は行ってしまった。
      コゴロウ「ほんじゃ、早速申し込み場に行くか?」
      全員「え!?」
      サトシ達は驚き、振り向いたら後ろにコゴロウがいた。
      サトシ「こ、コゴロウ!?」
      アキラ「お前、まだいたのか!?」
      コゴロウ「何だ? 一緒にいるのがそんなに悪いのか?」
      カツコ「いや、そう言う意味で言ってる訳じゃないけど、カスミちゃん達と一緒に
          行かないの?」
      コゴロウ「ああ、ちょっとこのポケモンリーグに見学したいからな。 それに、早く
           申し込みに行かないと、出場決定時刻まで間に合わないぜ?」
      サトシ「言われなくても分かってるけど、一体どこにあるか…」
      サイゾウ「あれではないでござるか?」
      サイゾウはあるカウンターの方へ指した。 そのカウンターにはジョーイがいて、
      ちゃんと「申し込み場」と書いてあった。
      サトシ「あ、何だ、あそこだったんだ。」
      シャワーズ「とりあえず、早く申し込もうよ!」
      ピカチュウ「ピッカ!」
      サトシ「ああ!」
      サトシ達はカウンターの方へ行き、ジョーイの前に立った。
      サトシ「ジョーイさん、すみません!」
      ジョーイ「はい! 何かご用…あら! サトシ君じゃない!」
      サトシ「え?」
      ジョーイ「やっぱりここに来たのね? 思った通りだわ! こんな所でまた会えるなんて
           久しぶりね!」
      サトシ「………? あ、あのー、どこかでお会いしました? 俺、ジョーイさんの妹達や
          姉達や従兄弟達ならお会いしましたけど…」
      ジョーイ「あら、忘れちゃったのね。 ほら、ダークシティで1度会ったでしょ?」
      サトシ「ダークシティ? あれ? あそこ確かヤスとカズの街…え!? ま、まさか、
          あの時のジョーイさん!?」
      ジョーイ「そうよ! 久しぶりね、サトシ君!」
      シゲル「え!? あの時のジョーイさんなのか!?」
      ブルー「きゃー! 久しぶりね!」
      アキラ「まさかここでまた会えるなんて驚きです!」
      コゴロウ「お久しぶりです、ジョーイさん!」

      * 詳しい話は「第71〜72話 対決! ポケモンジム!(前編と後編)」をチェック!

      ジョーイ「みんなも久しぶりね! 元気にしてた?」
      サトシ「はい! 元気にしてましたよ!」
      カツコ「サトシ、このジョーイさんとは知り合いなの?」
      サトシ「ああ、まあね!」
      ジョーイ「あら! 新しいお友達もいるみたいね?」
      サトシ「ああ! 一緒にこのリーグに出場しようと思ってるんだ!」
      ジョーイ「そうなの? それはいいね! 一緒にいるほど仲良く旅立つみたいだし、
           楽しそうね!」
      サトシ「まあ、そうとも言えます。」
      ジョーイ「君達リーグに出場すると言ったよね? じゃあ、この申込書に貴方達の名前、
           住所、年齢、性別、IDナンバー、などいれてください! そうすれば、登録
           させます!」
      ジョーイはサトシ達に申込書を渡した。
      全員「はい!」
      サトシ達は申込書を書いた。
      全員「終わりました!」
      ジョーイ「畏まりました! それでは、出場がんばってね!」
      全員「はい!」
      サトシ達は行ってしまった。
      ヒバリ「でも、サトシ達があのジョーイさんの知り合いだなんて、すごいわね!」
      サトシ「ああ、まあな!」
      スバル「さて、この先午後7時までどうやって暇潰ししようかなー?」
      ???「あ、サトシ!」
      サトシ「え?」
      サトシ達は後ろの方へ振り向いた。 後ろには何とハナコとアオイがいた!
      ハナコ「やっぱりここにいたのね!」
      アオイ「探してたわ、サトシ君、それにシゲルとブルーちゃん!」
      サトシ「ま、ママ!? アオイ姉ちゃん!?」
      シゲル「姉ちゃん!?」
      ブルー「ど、どうしてここに!?」
      ハナコ「応援しに来たのよ! 貴方達がリーグにがんばるためにね!」
      アオイ「そう! 家族と一緒にいないとがんばれないでしょ? だから、私達もここへ
          来たの!」
      サトシ「そうか…ありがとう、ママ、アオイ姉ちゃん!」
      ツグミ「あら? そう言えば、オーキド博士はどうしたんですか?」
      アオイ「一緒に来るつもりだったんだけど、急用な用事があって来れないって言ったわ。」
      シゲル「え? じいさんが? どんな用事なんだ?」
      アオイ「分からないけど、仕方ないわよ。 おじいちゃん結構有名な研究家だから、
          忙しい時もあるわ。 多分、ポケモン協会と何かの用事があるかもしれないわ。」
      サトシ「それはしょうがないな。」
      ハナコ「で、他のみんなはどうしたの?」
      カイト「ああ、カスミ達なら全員別荘に戻りましたよ? 午後7時にスタジアムで
          集まるって言う約束でしたから…」
      ハナコ「そうなの? じゃあ、今から別荘に向かうから、別荘番号は?」
      サトシ「俺達の別荘番号は、ナンバー514だよ!」
      ハナコ「じゃ、午後7時にスタジアムで会おうね! サトシ、必ず出場するのよ!」
      サトシ「うん!」
      アオイ「シゲル、出場がんばってね!」
      シゲル「分かってるよ!」
      ハナコ「じゃ、後でね、サトシ!」
      アオイ「みんなもがんばってね!」
      サトシ「ああ! また後で!」
      ハナコとアオイは行ってしまった。
      エニシ「でもあのオーキド博士が来なかっただなんて、ちょっと妙に思わない?」
      サトシ「ああ、確かに。 オーキド博士は絶対にそんな事はしないと俺は思うけど…」
      シゲル「俺もそう思うぜ。 じいさんはこう言う時に欠席するはずがないからな。」
      ブルー「でも、どこに行ったんだろう?」
      全員「うーーーん…」
      ???「何悩んどるんや、あんさん達?」
      全員「え!?」
      サトシ達は後ろへ振り向き、そこにはマサキがいた!
      全員「ま、マサキ!?」
      マサキ「よ! また会ったな!」
      サトシ「な、何でお前がこんな所に!?」
      ドサ!!! マサキはこけた。
      マサキ「何でお前がこんな所に、やないやろが!!  ハナダの洞窟ん時リーグで
          あんさん達を応援しに行くと言うたやろうが!!」
      サトシ「あ、そうだった! ごめんごめん、忘れてたよ!」
      マサキ「忘れるんやないで…まあ、それよりも、開会式に出られてホンマにご苦労さん!」
      サトシ「ああ、ありがとう。」
      マサキ「それから、今朝昨夜ニュース見たで? 昨日あんさん開会式でファイヤーを
          持ってな、それでロケット団を倒したやって!? ごっついまんがな! 
          あんさんファイヤーもゲットしたなんて、ワイ聞いとらんで!」
      サトシ「ああ、チャンピオンロードで歩いてた途中にゲットしたんだよ。」
      マサキ「ホンマか!? さすがにすごいで、サトシ! まさか伝説の鳥ポケモン、全部
          3匹ゲットしたなんて、サトシ相当成長したなー!」
      サトシ「まあ、そうとも言えるかな?」
      マサキ「まあ、それはエエとして、確か午後7時に出場決定者紹介やったな? それまで
          に何するんや?」
      サトシ「それが、まだ分からないんだよ。」
      マサキ「暇潰しするんやったら、この近くにあるレストランに行けばエエで? リーグ
          関係者だけがただで食事させてやるみたいやで?」
      サトシ「え!? それはホントか!? ちょうどいいぜ! まだ昼食食って
          ないんだった! 教えてくれてありがとう、マサキ!」
      マサキ「別に礼はエエって。 ほな、午後7時にスタジアムで会おうな!」
      サトシ「ああ!」
      マサキは行ってしまった。
      サトシ「さて、早速レストランへ向かおうか!」
      全員「おう!」

      ―申し込み場の別の所―

      ある1人の少年は、申し込み場で歩いていた。 その少年はサトシと同じ帽子を後ろ向き
      に被っていて、青いジャンパーをしていて、頭にヘッドホンを付けていた。 その側に
      ピカチュウもいて、お互い歩きならが会話をしていた。

      ???「なんだかすっげー数のトレーナーだな!」
      ピカチュウ『それはそうだよ! 今日はポケモンリーグの日だから、トレーナー達が多く
            来るのは当然だよ!』
      ???「だろうな。 まあ、どんな挑戦相手が俺に挑もうとしても、俺は簡単に負けない
          ぜ! 必ずこの手でリーグ優勝を目指してやるぜ!」
      ピカチュウ『また調子乗って! それだから負けちゃう気がするんだよ?』
      ???「う、うるさいな…お!」
      ピカチュウ『どうしたの?』
      ???「見ろよ!」
      少年は道の先にいるトレーナー達に指した。 そのトレーナー達は、サトシ達である。
      ???「あの青い上着をしている奴! あいつ俺と同じ帽子被ってるぜ!」
      ピカチュウ『あのトレーナー? それがどうしたの?』
      ???「何だか俺とよく似た感じな服してるんだよ。」
      ピカチュウ『そう?』
      ???「ヘッヘッヘ、正しくライバルになりそうな奴だぜ! 一丁話してみるか!」
      ピカチュウ『あ、ちょ、ちょっと待ってよ!』
      その少年はサトシ達の前に現れた。
      ???「ちょっと、そこのお前達!」
      全員「ん?」
      サトシ達はその少年に振り向いた。
      ???「お前達、このリーグに出場するつもりか?」
      サトシ「ああ、そうだけど?」
      ???「思った通りだぜ! その帽子、その服装の色! 通りで俺と何だか似てると
          思っていたぜ!」
      サトシ「へ? そうか?」
      シャワーズ「僕には全然似てないと思うけど…」
      ???「あれ? そのシャワーズ、喋るの?」
      サトシ「え? ああ、喋るぜ? それがどうした?」
      ???「え? お、お前、そいつの言葉、理解できるのか? 何か、機械とか使ってない
          のか?」
      サトシ「は?」
      アキラ「おい、お前何言ってんだ? このシャワーズ、元から喋れるんだぜ?」
      ???「え? そ、そうなの? 何も使ってないの?」
      ピカチュウ2『もう、何言ってるんだよ? あのトレーナーよく見てよ! 耳に何も
             付いてないじゃない!』
      ???「え? あ! そ、そう言えば…ははは、お前の言う通りだな、ピカチュウ。」
      全員「え!?」
      ???「ん? どうした?」
      カツコ「あ、あんた、そのピカチュウの言葉理解できるの!?」
      ???「ん? ああ、そうだけど…あ、お前達には分からないのか! まあ、本当で
          言うとピカピカ言わないしな。 実はさ、俺あるメカを使ってるんだ! 俺の頭
          にヘッドホン付いてるだろ? これは「インカム」と言って、ポケモンと会話を
          出来るようになってるんだ!」
      サイゾウ「ほう、それはすごいでござるな!」
      ???「あ、そうそう、まだ紹介しなかったな。 俺はシュウ! こいつは俺のポケモン、
          ピカチュウだ!」
      ピカチュウ『初めまして!』
      シュウ「ついでにこいつ、初めましてと言ってるぜ!」
      サトシ「へぇー、そうか! 俺はサトシ! こいつは俺のピカチュウとシャワーズだ!」
      ピカチュウ1「ピカピカチュウ!」
      シャワーズ「初めまして!」
      シュウ「え? サトシ?」
      サトシ「ああ、俺の名前だぜ!」
      シュウ「サトシ…サトシ…あれ? この名前どこかで…」
      シュウは突然苦悩になった。
      サトシ「シュウ?」
      シュウ「あ、あははは! ごめんごめん! 今のは気にしないでくれ! まあ、それより
          も、お前にちょっと言いたい事がある。」
      サトシ「ん? 何だ?」
      シュウ「お前かなりの実力あるのか? その実力で勝てる自信があるか?」
      サトシ「は? もちろんあるぜ?」
      シュウ「本当にあるのか? 俺の場合では、全然ないとしか思わないけど? 本当に勝つ
          自信はあるのか?」
      サトシ「な、何だと!?」
      ピカチュウ2『あ、シュウの事言う事聞かないでね! シュウ結構調子乗り過ぎだから、
             すぐに負ける事もあるし、結構自慢ばかりする奴なんだ!』
      シュウ「む!? うるさいぞ、ピカチュウ!!! お前は黙ってろ!!!」
      ピカチュウ2『何でよ!? だって本当の事でしょ!?』
      シュウとピカチュウ2は突然ケンカし始めた。
      サトシ「な、何だこいつら? なあ、シャワーズ。 あのピカチュウさっき、何て言った?」
      シャワーズ「シュウは結構調子乗り過ぎだから、すぐに負ける事もあるし、結構自慢
            ばかりする奴なんだって。」
      サトシ「ふーん。 だったら、シュウに言われる筋合いはないって事だな。」
      シュウ「な!?」
      サトシ「まあ、話を戻そう。 だったらどっちが先にリーグ優勝できるか、勝負するか!?」
      シュウ「おう、いいぜ! ライバルとしてリーグで戦おうぜ! その時まで覚悟しろよ
          な!」
      サトシ「おうよ!」
      シュウ「じゃ、そう言う事で。 リーグ会場でまたな!」
      サトシ「そっちこそ!」
      ピカチュウ2『ったく調子に乗るんだから。 すぐに負けるよ、そんなに調子乗り
             過ぎたら。』
      シュウ「うるせえな! 何度も言われなくても分かってるよ!」
      シュウとピカチュウは口ケンカしながら行ってしまった。
      スバル「でも結局変な奴と会っちゃったな。」
      ヒバリ「ケンカもよくするし、本当にお互いパートナーかしら?」
      ツグミ「でもいいの、シュウをライバルにさせて?」
      サトシ「いいの! こっちは期待してるんだからな! まあ、それよりも、早速
          レストランへ行こうぜ!」
      全員「おう!」

      ―申し込み場の別の場所―

      ある5人と11匹ぐらいのポケモン達が申し込み場に歩いていた。
      1人は金髪で、派手なマントと服を着ていた少女。 もう1人はブルーと同じ服装と、
      赤い髪の毛をした少女。 もう1人は金髪で、顔が何だか和んでいるような状態で、ヨロ
      ヨロ歩いている少年。 もう1人は金髪で、美形の顔をした美青年。 そしてもう1人は
      忍者の姿をした少年である。 そしてその横にいるポケモンは、ピカチュウ、ピッピ、
      プリン、フシギダネ、ヒトカゲ、プクリン、アーボック、アーボ2匹とメタモンである。 
      その少年少女達とポケモン達は会話しながら歩いていた。

      ???1「すっごい人の数ね! 何でこんなに人が多くいるのかしら?」
      ???2「おじいちゃんの話によると、今日はポケモンリーグって言う大会の始まりの日。 
           多くの人達がポケモンと一緒に戦うために参加してるみたいね。」
      ピッピ「あのー、ポケモンリーグって何でしゅか?」
      イーブイ「それは分からないけど、結構有名な大会らしいよ? 雑誌とかよく書かれて
           あったけど…」
      ???3「あの〜、ちょっと休ません? 何だか僕、疲れちゃって…」
      ヒトカゲ「何言ってるんだよ? 俺達ここに着いたばかりだろ?」
      ???4「まあ、どこかへ休むのもいい考えですね。 でもどこへ休めばいいか…」
      フシギダネ「人がいっぱいいて、どこへ休めばいいか分からないでちゅ。」
      プクリン「プクーーー…(疲れましたわ…)」
      アーボック「どこかに休み場ないかな?」
      アーボ1「ないみたいだよ、兄さん?」
      メタモン「それにしても、なかなか強そうな者達ばかりだな。 お前も1度参加して
           みないか?」
      ???5「あ、別にいいです。 俺、こう言うのはまだ向いていません…」
      ピカチュウ「ピ? ピカー!」
      ???1「ん? 何ピカチュウ?」
      ピカチュウ「ピピ!」
      ピカチュウは道の先にいるトレーナー達の方へ指した。 そのトレーナー達はサトシ達で
      ある。
      ???1「あ! あの人、ピカチュウ持ってる!」
      ???2「しかもシャワーズも持ってるわ!」
      プリン「プ!」
      ???1「ねえ、せっかくだから話しかけようよ!」
      ???2「え!? でも、いいの?」
      ???1「いいの! さ、早く行きましょ!」
      ピッピ「あ、ちょ、ちょっと待ってくだしゃい!」
      ピカチュウ「ピー!」
      少年少女達とポケモン達はサトシ達の前に現れた。
      ???1「すみませーん!」
      全員「ん?」
      ???1「そこにいるピカチュウ、貴方のですか?」
      サトシ「え? あ、ああ、そうだけど?」
      ???1「そうなの! 実はあたしも持ってるの! ほら!」
      少女はピカチュウ3を持ち上げ、それをサトシに見せた。
      ピカチュウ3「ピッカ!」
      全員「え!?」
      サトシ達はピカチュウ3を見て、驚いた。
      ???1「ん? どうしたの?」
      カイト「そ、それ、ホントにピカチュウ?」
      ???1「え? そうよ? 見れば分かるでしょ?」
      サトシ「いや、見れば分かるけど…そのピカチュウ、俺のピカチュウと全く違う感じ
          だけど…」
      ピカチュウ1「ピ、ピ?」
      ピカチュウ3「ピー?」
      サトシの言う通り、ピカチュウ1と3の姿形は、お互い全く違っていた。
      ???1「そうかしら? あたし達の場合では、同じだと思うけど?」
      エニシ「そうではないと思うけど…それに、他のポケモン達も、僕達が今まで会った事
          あるポケモン達とは、何だか全く違うみたいだし…」
      エニシの言う通り、少年少女達のポケモン達も、サトシ達が今まで会った事がある
      ポケモン達と姿形が違っていた。
      ピッピ「そうでしゅか?」
      全員「え!?」
      ヒトカゲ「何驚いてんだ?」
      全員「えーーーー!?」
      ???1「え? え? 何驚いてるの?」
      シゲル「い、今、ポケモンが喋った?」
      ???1「え? 喋ったよ? それが?」
      シャワーズ「すごーい! 僕以外にも喋るポケモンもいるんだ!」
      ???1「あら? 貴方も喋るんだ! へぇー、都会にも喋るポケモンもいるんだ!」
      ブルー「え? 都会にもって?」
      ???1「あ、知らないんだ! 実はあたし達、結構田舎町から来たの! ウチの故郷ね、
           結構喋るポケモンも多くいるの!」
      コゴロウ「そうなのか?」
      ???1「うん! あ、そうだ! 自己紹介しなきゃね! あたしマロン! よろしく
           ね! そしてこっちにいるのは、ピカチュウ、ピッピ君、プリンちゃん、その
           姉のプクリン、アーボック、その弟のアーボ兄弟よ!」
      ピカチュウ3「ピカー!」
      ピッピ「よろしくでしゅ!」
      プリン「プ!」
      プクリン「プク!」
      アーボック「よろしくな。」
      アーボ兄弟「これからもよろしく!」
      ???2「次は私ね! 私はココナッツ! 最初は都会に住んでたんだけど、今は田舎に
           住んでるの! よろしくね! あ、それから、こちらにいるのは、私の
           イーブイよ!」
      イーブイ「よろしく!」

      ???3「僕ピースですー。 僕も都会に住んでたけど、田舎へ引っ越してきましたー。 
           体調悪くて迷惑かけるかもしれないけど、これからもよろしくー。 あ、
           それから、こっちは僕のヒトカゲ君ですー。」
      ヒトカゲ「よろしくな!」
      ???4「僕はピースの兄、ピスタチオです。 僕はお花売り場の店長として働いて
           います。 これからもよろしく。 それから、こちらにいるのは、僕の
           フシギダネ、ダネリーナです。」
      ダネリーナ「よろしくでちゅ!」
      サトシ「何かすっげーな、ポケモン全員喋って…」
      ???5「あ、拙者の名はウォール。 今でも一流忍者を目指している者でござる。 
           こちらのお方は、拙者のお師匠様のメタモン師匠です。」
      メタモン「よろしくな!」
      アキラ「え!? お前、ポケモンに師匠雇ってるのか!?」
      ウォール「え? そうでござるが? それがどうした?」
      カツコ「ねえ、コゴロウさん。 人間がポケモンを師匠に使うなんて、ちょっとおかしく
          ない?」
      コゴロウ「ああ、おかしいな。 世の中そんな奴全然いないし…」
      メタモン「お前私に文句を言うのか!?」
      カツコ「あ、いや、全然文句言ってません!」
      サイゾウ「でも、確かメタモンっていつもボーっとした表情をしていたと聞いたはずで
           ござるが…」
      メタモン「私はそいつらとは違う。 何しろ私は一流の忍者だからな!」
      コゴロウ「一流の忍者? どう見ても見えないが…」
      メタモン「何だと?」
      コゴロウ「まあ、一流忍者なのかどうか分からないが、俺だって一流忍者なんだぜ?」
      ウォール「え!? 本当ですか!? じゃあ、どう言う術を持ってるか、今度見せて
           ください!」
      コゴロウ「おう、別に構わないぜ?」
      メタモン「ほほう、お主も一流の忍者か。 ならばいつかこの私と勝負しないか?」
      コゴロウ「別に断るよ。」
      メタモン「え?」
      メタモンはちょっと気を抜いてしまった。
      マロン「まあ、話戻すけど、貴方達の名前は?」
      サトシ「俺はサトシ! このリーグの出場するトレーナーさ! そしてこいつは俺の
          ピカチュウとシャワーズ!」
      ピカチュウ「ピッカッチュウ!」
      シャワーズ「よろしくね!」
      サトシ「そしてこいつらは、俺と同じく出場するトレーナー達、シゲル、ブルー、アキラ、
          カツコ、サイゾウ、ヒバリ、スバル、ツグミ、カイトとエニシ!」
      全員「よろしく!」
      マロン「え!? 貴方達も出場するの!? これは偶然ね!」
      ヒバリ「え? 何でなの?」
      マロン「実はあたし達と同じ田舎町から来たもう一人いるの。 その人も、この大会に
          出場するの。 1度でも戦ってみたいなーっと言って、ここに来たの。 今は
          申し込みの途中だからね。
      スバル「その人の名前は?」
      マロン「えーっとね、その人の名前は…」
      ???「うひょひょひょひょ! マロン達よ、やっぱりそこにいたか!」
      全員「え?」
      その時黒いローブをした背の小さい不気味な老人が現れた。
      マロン「あ、じいちゃん!」
      ココナッツ「やっと来たのね、おじいちゃん!」
      全員「じいちゃん?」
      マロン「あ、紹介するよ! この人じいちゃん!  ポケモン研究家なの!」
      じいちゃん「おう、初めましてぢゃ! ワシはポケモン研究家のじいちゃんぢゃ!」
      ツグミ「じいちゃん? それ、このおじいさんの名前自体なの?」
      ココナッツ「そうなの。 名前全然教えてくれなくて、いつもそう呼んでるの。」
      じいちゃん「ほう、これは何ぢゃ? マロンの新しい友達か?」
      マロン「うん! 結構いい人達よ! ね、ピカチュウ!」
      ピカチュウ3「ピカー!」
      サトシ「え? ま、まだ友達になったって言ってないけど…」
      ココナッツ「ところでおじいちゃん、今までどこへ行ってたの!? 探し回ってたのよ!」
      じいちゃん「いやー、すまんすまん! ついさっきここのリーグ会員から連絡が来てな、
            ぜひワシを今回のゲストとして紹介したいと頼まれたんぢゃ!」
      マロン「えー!? じいちゃんがこの大会のゲスト!?」
      ピース「すごいですねー。」
      カイト「あのー、出場する奴って、このじいさんの事か?」
      マロン「え? あはははは! 違うわよ! じいちゃんじゃないの!」
      じいちゃん「まあ、出場したいほどしたいけどな…」
      マロン「あたし達が言ってるのはじいちゃんじゃないの! 出場するって言う人は…」
      ???「おーーーい! 待たせたなー!」
      マロン「あ! 来た!」
      全員「え?」
      その時ボサボサな茶髪をした少年が現れ、その側にゼニガメがいた。
      ゼニガメ「お待たせ致しましたー!」
      ココナッツ「やっと帰って来たね!」
      エニシ「あのゼニガメも喋るみたいだね。」
      コゴロウ「さすがにこいつらの住んでる田舎町って、ただの田舎じゃなさそうだな…」
      ???「ん!? おい、そいつは?」
      マロン「あ、紹介するよ! 今友達となったばかりのサトシ君! この人も、大会に出場
          するんだって!」
      サトシ「よろしく。」
      ???「なるほど、お前も出場するんだな? 俺はアーモンド。 こいつはゼニガメさ。」
      ゼニガメ「よろしく!」
      サトシ「(こいつも何だか、俺のゼニガメとは全く姿形が…違う…)」
      サトシの言う通り、ゼニガメもサトシのゼニガメとは姿形が違う。
      マロン「アーモンドはあたしの幼なじみなの! いつもずーっと一緒に愛し合ってるの
          よー!」
      その時マロンはアーモンドに抱き付いた。
      アーモンド「わ!? お、おい! こんな所でやめろって!」
      ココナッツ「ちょっとマロン! 私のアーモンドに何するのよ!?」
      マロン「誰があんたのアーモンドよ? まだ決まってないじゃない!」
      ココナッツ「私とアーモンドは結ばれてるのよ! あんたとは全く関係ないじゃない!」
      マロン「誰があんたと結ばれてるのよ! あたしとアーモンドは最初から結ばれてるの
          よ!」
      ゼニガメ「アーモンドさんは僕のですー!」
      ゼニガメはアーモンドに抱き付きながら、マロンとココナッツはケンカし始めた。
      シゲル「な、何だ、こいつら?」
      ブルー「ゼニガメ以外お互いライバルなのかしら?」
      アーモンド「と・に・か・く!!! 話戻すぞ! お前にどんな実力持ってるんだ?」
      サトシ「え? どんな実力って…(そう言えばシュウにもこう言うの言われたな…)」
      アーモンド「まさかないとは言わないだろうな? もしもなかったと言ったら、リーグに
            出場する権利はないぜ?」
      サトシ「何言ってるんだよ!? ちゃんと実力1つも2つぐらいあるぜ!」
      アーモンド「でも証拠はないんだろ? 証拠もないのに俺に勝てると思ってるのか?」
      サトシ「な!?」
      アーモンド「俺なんかポケモンの事は全て知ってる。 田舎町に住んでるからって、俺は
            ポケモンの事ぐらい全部知ってるさ! それにお前、ポケモンの事も何か
            知ってるか?」
      サトシ「そ、それはなー…」
      アーモンド「まあ、何も知らなければ、勝てる筋合いはないって事だな。 攻略も全く
            知らなければ、俺を倒せる事も出来ないって事にもなるし…」
      サトシ「何だとー!? じゃあ、今度リーグで勝負しようじゃねえか! 誰が実力が
          あるかって言う勝負をよー!」
      アーモンド「おう、楽しみにしてるぜ! じゃ、俺達はもう行くからな。 サトシと
            言ったな。 リーグ会場で会おうな。 行くぜ、マロン、ゼニガメ、みんな!」
      マロン「あ、ちょ、ちょっと待ってよ!」
      ゼニガメ「あのー、すみません。 アーモンドさんはあー言う人じゃないんですよ。 
           だから許してください…あ、待ってくださいよ、アーモンドさん!」
      ゼニガメは何かをサトシ達に謝り、そのままアーモンドの所へ行った。
      マロン「ねえ、アーモンド。 何でサトシ君にそんな酷い事言うの?」
      アーモンド「何言ってるんだよ? この大会にはライバルぐらい必要さ。 ライバルは
            こう言う状況でないと、互いに戦えないんだよ。」
      ココナッツ「そうよねー、私とマロンとは全く大違いで…」
      マロン「何言ってるのよ!? あんたがあたしのアーモンドに手を出すほどライバル
          でしょ!?」
      ココナッツ「何言ってるのよ!? あんたこそアーモンドに手を出してるじゃない!」
      マロン「それはあたしとアーモンドは長く一緒にいるからよ!」
      ココナッツ「それでもアーモンドはあんたの物とは決まってないわよ!」
      マロンとココナッツは再びケンカをし始めた。
      アーモンド「お、おい、こんな所でケンカは止めろ!」
      マロンとココナッツはケンカしながら行ってしまった。
      アキラ「何か、変な奴と会っちまったな…」
      カツコ「でも、あんな人をライバルにさせていいの? 友達になったって言うのに?」
      サトシ「それはそうだけど、あいつだけは何だかライバル心があるからな! 絶対に期待
          してるぜ! でも、あいつらの田舎町って、すごいんだな! だって、喋る
          ポケモンも多くいるじゃない! 俺のシャワーズとあのロケット団のニャース
          以外にもいるなんて、これは世紀の大発見みたいな事だろ? マサラタウンも
          一応田舎だし、喋るポケモンなんてこの世には多くいないはずだよ。 1度でも
          いいからあいつらの田舎町行ってみたいなー…」
      シゲル「そうだなー…喋るポケモンもすごい変種だろうしなー…」
      ブルー「きっと可愛いポケモンも多くいるかもねー…」
      サトシ「行ってみたいよな、あいつらの田舎町!」
      全員「うん!」
      その時道の先には、真っ黒なマントとマスクをした、中身も全く見えない謎の男が現れた。 
      でも、中身に鋭い目付きと、真っ赤な瞳だけなら見えている。 その男は歩きながら、
      サトシ達の方へ向かう。 そしてサトシ達は気付かずに、謎の男はスッと通りかかった。
      サトシ「え!?」
      サトシは何かを感じ、その男に振り向き、男が歩き去る所を見た。
      サイゾウ「どうしたでござるか、サトシ君?」
      サトシ「い、いや…何か妙に視線を感じたような…」
      ヒバリ「気のせいでしょ?」
      サトシ「…そうかな?」
      スバル「とにかく、早くレストランを探しに行こう!」
      サトシ「あ、ああ…」
      でもサトシは、さっきの黒ずくめの男に気になっていた。
      サトシ「(誰だったんだろう、あの人…)」

      ―選手村―

      サトシ達はレストランを探すために、歩いていた。
      ツグミ「レストランどこなのー?」
      サトシ「ここってすっげー広いんだなー。 はー、マサキの奴、場所ぐらい教えてくれば
          見付かったのに…」
      カイト「誰か場所教えてくれる奴いないか?」
      サトシ「いるかもしれないけど、ここら辺の人達って、全員観客とトレーナーなんだよな。 
          初めてな人もいるし、多分知らない奴もいるけど…」
      ???「あら? サトシ君じゃない!」
      全員「え?」
      そこにはジュンサーとボイジャーがいた。
      サトシ「あー! ジュンサーさんとボイジャーさん!」
      ボイジャー「お久しぶりです、サトシ君。」
      エニシ「あー、ボイジャーさん! お久しぶりです! ハナダの洞窟以来ですね!」
      ボイジャー「皆さんもお久しぶりです。」

      * ボイジャー:「第121話 ハナダの謎の洞窟〜125話ミュウツーの逆襲(前編〜超後編)」
      に登場した波止場の責任者。 詳しい話はその話にチェック!

      ジュンサー「サトシ君、お久しぶり!」
      サトシ「え? あ、あのー、どこかでお会いしましたか?」
      ジュンサー「あら? もう忘れたの? ほら、私よ! この前警察犬のガーディ達を
            助けてくれたでしょ?」
      サトシ「え? 警察犬のガーディ達を? あーーー!!! まさか、あの時の
          ジュンサーさん!?」
      ジュンサー「そうよ! やっと思い出したのね!」

      * 詳しい話は「第85話 警察犬ガーディ」をチェック!

      サトシ「いやー、久しぶりです!」
      シゲル「本当に久しぶりですよ!」
      ブルー「お久しぶりです、ジュンサーさん!」
      ジュンサー「みんなも久しぶりね! 見ない内に新しい友達も出来ちゃって、サトシ君も
            なかなかやるわね!」
      サトシ「ああ、まあ、そう思いますか?」
      アキラ「ところでジュンサーさんとボイジャーさんは何でここに?」
      ジュンサー「ここのパトロールよ。 前日ロケット団が襲って来たと聞いたから、この
            辺りを警備してるの。」
      ボイジャー「私はサトシ君達を応援しに来ました。」
      サトシ「え!? ボイジャーさんは俺達を応援しに来たの!?」
      ボイジャー「はい、ハナダの洞窟にいた時、そう約束しましたからね。」
      ジュンサー「でもサトシ君もすごいじゃない! 昨日開会式でファイヤー持ってたなんて、
            すごいわ! 誰でもゲット出来なかった伝説の鳥ポケモンをゲットした
            なんて、見ない内に成長したね、サトシ君!」
      サトシ「え? あ、まあ、人にはよく言われるんですよ。」
      ジュンサー「君達何だか迷っているようね? 今どこへ行こうと思ってるの?」
      サトシ「レストランです。 出場決定時刻までちょっと時間潰しでもしようかなと
          思いまして…」
      ジュンサー「ああ、それならこの先にある「ドードーズ」って言うファミリーレストラン
            に行ったらどうかしら? あそこのお店美味しい料理たくさんあるわよ!」
      サトシ「ホントですか!? ありがとうございます!」
      ジュンサー「じゃ、リーグ出場、健闘祈ってるからね!」
      ボイジャー「皆さんもがんばってください!」
      全員「はい!」
      ジュンサーとボイジャーは行ってしまった。
      サトシ「よーし、早速レストランへ向かおうぜ!」
      全員「おう!」

      ―レストラン「ドードーズ」―

      サトシ達はようやくレストランに着き、早速料理を食べ始めた。 コゴロウだけ、
      コーヒー飲んでいた。
      サトシ「うーーーん、美味いぜこれ!」
      カツコ「ホントに美味しいわ!」
      サイゾウ「こんなに美味い料理があるなんて、さすがにドードーズでござるな!」
      コゴロウ「しかもここはリーグ関係者だけただで食わせるなんて、1円よりも安いもんだ
           な。 それに150円もするコーヒーを飲んでる俺だけ、払わなきゃ行けない
           とはなー…」
      サトシ「悪いな、コゴロウ、ただで食わせなくて…」
      コゴロウ「別にいいさ。 高く払わずにすむし、金稼ぎも十分だよ。 俺は別に気にして
           ないから、構わずに食ってな。」
      サトシ「そうか、悪いね。」
      ???「お? よう、サトシ! お前も来たのか!」
      サトシ「え? その声は…」
      なんと前回にも登場したエリート兄妹、エイジとハルナが現れた。
      サトシ「エイジさんとハルナさん!」
      ハルナ「また会ったね、サトシ君!」
      エイジ「元気にしてたか、サトシ?」
      サトシ「ああ! おかげさまで! あ、座りたければいいよ!」
      エイジ「お、いいのか? ほんじゃ、遠慮なく!」
      ハルナ「お邪魔しまーす!」
      エイジとハルナは椅子に座った。
      ハルナ「あら? タケシさんは?」
      ヒバリ「タケシなら別荘に戻ったけど?」
      ハルナ「なーんだ、もう戻っちゃったの…残念…」
      エイジ「で、サトシ達も申し込んだのか? 俺とハルナも申し込んだぜ!」
      サトシ「そうか! エイジさんとハルナさんも申し込んだんだ! 俺達も申し込んだ
          ぜ!」
      エイジ「俺達お互い戦い合えるの、楽しみにしてるぜ!」
      ハルナ「私も期待してるわ!」
      サトシ「もちろん俺もな! あれ? そう言えばピカチュウは?」
      気付けばピカチュウがいない。
      シャワーズ「あ! あそこのピカチュウとポケモンフード食べてるよ!」
      サトシ「え!?」
      ピカチュウは別の席で、前髪を立ったピカチュウと一緒にポケモンフードを食べていた。
      ピカチュウ4「ピ?」
      ピカチュウ「ピカ? ピカピ!」
      サトシ「あ、おい、ピカチュウ! 他人のポケモンフードを食べるなよ!」
      サトシはその席の方へ行った。 その席はもちろん、帽子を被った茶髪の少年トレーナー
      がいた。
      サトシ「あ、ごめんごめん! 俺のピカチュウが勝手に君のピカチュウのポケモンフード
          食べちゃって…」
      ???「ハッハッハ! 別にいいって!」
      ヒバリ「あら? このピカチュウ、貴方の?」
      ???「うん、そうだよ! 名前は「レオン」って言うんだ!」
      ピカチュウ(レオン)「ピッカ!」
      スバル「へぇー、結構カッコイイ名前じゃないか!」
      ???「あ、そう思う? みんなもそう言われるんだ。 あ、そうそう! 紹介しないと
          ね! 僕はヒロシ! ポケモンリーグに出場するトレーナーさ!」
      サトシ「じゃあ、お前も申し込んだのか?」
      ヒロシ「うん! そうだよ! 君も申し込んだの?」
      サトシ「ああ! おっと、俺も紹介しないとな! 俺はサトシ! 同じくリーグに出場
          するトレーナーさ!」
      ヒロシ「へぇー、君もなんだ! でも何だかお互い、いい友達になりそうな感じだね!」
      サトシ「え? そう思うのか?」
      ヒロシ「うん! だって君と僕って何だか好奇心な性格で、お互い似合いそうな感じ
          じゃない?」
      サトシ「まあ、そうかな?」
      ヒロシ「そう思うよ! いい友達になれるよ、僕と君は! お互いライバルになっても、
          それでも友達さ!」
      サトシ「そうかもな! じゃ、これからもよろしくな!」
      ヒロシ「こちらこそ!」
      サトシとヒロシはお互い握手した。
      ツグミ「何だかいいライバルと出会ったみたいね!」
      ピカチュウ「ピッカ!」
      レオン「ピカカー!」
      シャワーズ「ねえ、僕にも分けてくれない?」
      レオン「ピカピカ!」
      シャワーズ「ホント!? ありがとう! 優しいんだね、レオンって!」
      レオン「ピカー!」
      ピカチュウとレオンとシャワーズは仲良くポケモンフードを食べていた。
      カシャ! その時ピカチュウ達の目の前に謎のカメラマンが写真を撮った!
      全員「え!?」
      ???「うーん、やっぱり3匹の食べる所と笑顔、いい感じだよー!」
      サトシ「おい! お前一体何を…」
      ???「あ、サトシじゃない! 久しぶり!」
      サトシ「え? あーーーーーーーー!?」
      サトシは突然驚いた。
      サトシ「お、お前…トオル!?」
      トオル「そうだよ! 久しぶりに会えたね!」

      * トオル:ポケモンカメラマンとして天才で有名である。 詳しい話は「第86話 
           シャッターチャンスはピカチュウとシャワーズ!?〜第88話 育て屋の
           秘密!」をチェック!

      シゲル「おー、久しぶりだな、トオル!」
      ブルー「本当に久しぶりね!」
      アキラ「こんな所でまた会えるとは、驚きだぜ!」
      トオル「みんなも久しぶりだね!」
      ヒロシ「サトシ君、知り合い?」
      エイジ「誰だ、このカメラマン?」
      サトシ「あ、紹介するよ! こいつはトオル! 天才のポケモンカメラマンで、俺の天才
          同士の友達なんだ!」
      トオル「初めまして、トオルです! ポケモンの写真を撮って欲しいのならば、ぜひ僕に
          相談してください!」
      サトシ「ところでトオル、何でここにいるんだ?」
      トオル「テレビにポケモンリーグ開会式でサトシが映ってたから、まさか出場するのかな
          と思ってね! だからここに来たんだ! まあ、他にもトレーナー達のポケモン
          のいいシャッターチャンスを撮ろうと思ってね!」
      サトシ「へぇー、そうなんだ!」
      トオル「でもテレビ見て本当に驚いたよ! サトシがあの伝説の鳥ポケモンファイヤーを
          持ってただなんて、サトシも凄腕のトレーナーになったんだね! 僕がそこに
          いたら、すぐに撮りたかったけどね。」
      ヒロシ「え!? 昨日開会式で現れたファイヤー、君のだったの!?」
      サトシ「ああ、チャンピオンロードで偶然会って、偶然にゲットしたんだ。」
      ヒロシ「すごいじゃない! あんな珍しいポケモン誰にもゲット出来ないよ!? あんな
          ポケモンをゲットするなんて、サトシってすごいんだね!」
      サトシ「ははは、よく言われるんだよな、こう言うの…まあ、でも自慢じゃないけどね…」
      サトシ達はお互い楽しく話し合った。 ところが、別の席に、申し込み場にいたあの
      黒ずくめの男もいた。
      サトシ「ん? あ…」
      サトシはその男を見た。
      サトシ「(あ、あいつは、申し込み場にいた…妙な視線を感じた人だ…何で、ここに?)」
      その時黒ずくめの男は、真っ赤な瞳でサトシの方へ見た。
      サトシ「え?」
      黒ずくめの男は突然立ち上がり、レストランから出た。
      ウェイトレス「ありがとうございました!」
      サトシ「……………」
      カイト「どうしたんだ、サトシ?」
      サトシ「あ、いや、何でもない! ん?」
      その時サトシは別の席にいるトレーナーを見た。 そのトレーナーは老人らしいが、
      強そうな筋肉も持ち、顔に2つの黒いバンダナを巻いていた。 しかも服装も黒い。 彼
      は一人でコーヒー飲んでいた。
      サトシ「(何だ、あの人? 変なカッコしてるな? でも結構強そうな感じだけど…あれ? 
           そう言えばこの人…誰かに…)」
      その時トレーナーはサトシの方へ見た。 そして無意味らしく彼に笑んだ。
      サトシ「え?」
      そのトレーナーは立ち上がり、カウンターの方へ行ってお金払った。
      ウェイトレス「ありがとうございました!」
      そしてそのトレーナーはレストランから出た。
      サトシ「……………」
      エニシ「あれ? どうしたの、サトシ君?」
      サトシ「え? あ、いや、何でもないよ!」
      エニシ「サトシ君、ホントに大丈夫? 今日この頃何だか気になってるように見える
          けど?」
      サトシ「だから何でもないって! 気にするな! (あ、あれ? そう言えば俺、今日
          何であの2人に気になってるんだろう? 俺とは関係ないのに…)」
      ヒロシ「サトシ、本当に大丈夫?」
      サトシ「大丈夫だって! 気にする事ないよ!」
      ブルー「本当に?」
      サトシ「ブルーまでかよ? 心配するなよ! 俺は何も気にしてないって!」
      ブルー「本当かしら?」
      ブルーは心配そうな顔でサトシを見る。
      サトシ「だ、だから、俺は何も気にしてないって! もう、何みんな心配してるんだ? 俺
          は大丈夫だって!」
      シゲル「本当に大丈夫なのか?」
      サトシ「だからーーー…」
      ピーンポーンパーンポーン! 突然スピーカーから鐘が鳴った。
      スピーカー『皆様、お待ちしておりました。 間もなく予選のポケモンリーグ出場検定
            試験を行います。 出場希望者の方は、「コロシアム」まで集まって
            ください。』
      サトシ「あ、もう時間だ。 そろそろ行かないとな!」
      トオル「僕は出場者じゃないから、スタジアムでまた会うよ!」
      サトシ「おう! じゃ、そこで会おうな!」
      トオル「うん!」
      コゴロウ「俺も一応、別荘に戻るよ。 どうせ俺は出場者じゃねえからな。」
      サトシ「じゃ、コゴロウもまた後でな!」
      コゴロウ「がんばるんだぜ! みんなも絶対に出場しろよ!」
      全員「うん!」
      コゴロウとトオルは行ってしまった。
      サトシ「ヒロシとエイジさんとハルナさんも一緒に行くよな?」
      ヒロシ「もちろんとも!」
      エイジ「おうよ!」
      ハルナ「もちろんよ!」
      サトシ「よーし! リーグ出場検定試験合格するため、早速コロシアムへ出発だ!」
      全員「おう!」

      新たなるライバル達と新たなる親友ヒロシと出会い、そしてマサキとトオルなどの
      知り合い達と再会したサトシ達。 果たしてサトシ達は、見事に出場決定されるのか? 
      だが、問題はそれだけではない。 あの黒ずくめの男と謎のトレーナーは一体何者なのか? この2人の正体とは? その事は、この先明かされる事が出来るだろう。
      続く。