ポケットモンスター小説版
      第135話 草のフィールド! VSカオルコ

      氷のフィールドでセイジと戦い、見事に勝利したサトシ。 もちろん別のフィールドに
      いたヒバリ、スバルとツグミも無事に勝利した。 次は第4回戦の始まり、次の
      フィールドは最後のフィールド、草のフィールド! 果たしてそこにはどんな強敵が彼を
      待っているのか? サトシ達一行は今、別荘にいる。

      サトシ「トオル、3回戦の奴もちゃんとバッチリ撮ったか?」
      トオル「うん! バッチリ撮ったよ! シャワーズとピカチュウのもバッチリ撮った
          よ!」
      ピカチュウ「ピッカピカ!?」
      シャワーズ「ホントに!? じゃあ、出来上がったら僕に見せて!」
      トオル「うん、もちろん!」
      シャワーズ「やったーーー!」
      ピカチュウ「ピッカーーー!」
      シャワーズとピカチュウは喜びに跳ねた。
      キョウ「いよいよ第4回戦でござるな。 次のフィールドは、最後のフィールド、草の
          フィールドでござるな?」
      サトシ「ああ、こっちはフシギダネを使って戦うぜ! 後はまだ考え中だけどな。」
      ボイジャー「でもサトシ君もすごいですね。 ここまで来れるなんて、よく
            がんばりましたね。」
      サトシ「あ、はい。 1回戦から3回戦の時はとても苦労しましたよ。 後これを勝ち
          抜けば、セキエイスタジアムでバトルだぜ!」
      カスミ「その時まで途中に負けなければいいけどね。」
      サトシ「俺は負ける訳ないだろ?」
      カスミ「それはどうかなー? 調子乗り過ぎるとすぐに負けるかもしれないし…」
      サトシ「な、何だとー!?」
      アヤ「まあまあ、落ち着いて! ケンカしても意味ないでしょ?」
      サトシ「まあ、確かにそうだけどな…」
      ハナコ「でも、いつになったらサトシの出番が来るのかしら?」
      サトシ「ああ、俺の試合は第2試合だから、もう時期連絡が来るはずだけど…」
      ピーンポーンパーンポーン! スピーカーに鐘が鳴った!
      スピーカー『マサラタウンのサトシ様。 マサラタウンのサトシ様。 第4回戦の
            第2試合の始まりです。 草のフィールドまでお越しください。』
      サトシ「お、やっと来た! じゃ、俺もう行くよ!」
      ヒロシ「じゃ、僕も行くよ! 僕の試合、水のフィールドで行われるから!」
      ハルナ「私も行こっと! どうせ私の試合、氷のフィールドでやるからね!」
      エイジ「じゃ、俺はハルナの試合に応援でも行くかな?」
      カイト「んじゃ、俺もそろそろ行くかな? 俺の試合は岩のフィールドで行われるから
          な!」
      サトシ「じゃ、3人共がんばれよ! 戦ってる間でも俺は応援してるからな!」
      ヒロシ「ありがとう、サトシ! 僕も応援してるからね!」
      ハルナ「タケシさん、私の試合に来れなくても、心から応援してね♪」
      タケシ「あ、はい! 応援してます!」
      サトシ「じゃ、また後で!」
      ヒロシ「うん! 後でね!」
      ヒロシ、ハルナとエイジ、カイトは行ってしまった。
      サトシ「じゃあ、俺もう行くよ!」
      カスミ「試合がんばるのよ!」
      ブルー「あたし達も応援してるからね!」
      サトシ「ああ、ありがとう! さあ、行くぞ! ピカチュウ、シャワーズ!」
      ピカチュウ「ピカ!」
      シャワーズ「うん!」

      ―草のフィールド―

      ワーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
      アナウンサー『さあ、いよいよ最後のフィールド、草のフィールド第4回戦の第2試合の
             始まりです! 赤サイドはマサラタウン出身のサトシ選手です!』
      カスミ「がんばって、サトシーーー!!!」
      タケシ「がんばれよ、サトシーーー!!!」
      シゲル「負けるなよ、サトシーーー!!!」
      ブルー「サトシーーー、がんばってーーー!!!」
      マサキ「負けたらしばくでーーー!!!」
      キース「お前その言葉しつこいな…」
      トオル「サトシーーー! いい写真撮るからがんばれよーーー!!!」
      ハナコ「サトシーーー、がんばるのよーーー!!!」
      アオイ「がんばってね、サトシくーーーん!!!」
      ボイジャー「サトシくーーーん、がんばってくださーーーい!」
      コゴロウ「絶対に勝てよ、サトシーーー!!!」
      カスミ「あ、そう言えば相手はどんな人かしら?」
      タケシ「ああ、ハンドブックによると、名前からすると女の人見たいだけど…」
      その時草のフィールドホールから、サトシの対戦相手である少女と、少女に桜を
      ばら撒いている黒子が出てきた。 その少女には浴衣を着ていて、美しく見える。
      アナウンサー『そしてサトシ選手に対する赤サイドは、ジョウチャンタウン出身の
             カオルコ選手です!』
      カオルコ「よろしく。」
      ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
      タケシ「う、美しい、カオルコさん…」
      カスミ「あんたねー!!!」
      トゲピー「チョッゲー♪」
      アナウンサー『さて、いよいよ最後のフィールドです! 果たしてどの選手がこの
             フィールドを勝ち抜く事が出来、セキエイスタジアムで対戦する事が
             選ばれるのでしょうか!?』
      会長『うむ、ワシは当然サトシ君を応援してるけどね。 今回は勝てると思うよ?』
      じいちゃん『うっひょっひょっひょ! ワシも是非サトシ君を応援したいが、カオルコと
            言うやら可愛いのう! カオルコの方も応援しとるけどな!』
      タクヤ『僕は両者共応援してますが、カオルコさんもがんばって欲しいですね!』
      アナウンサー『さあ、いよいよ始まります! 試合開始!』
      サトシ「フシギダネ、君に決めた!」
      フシギダネ「ダネダネ!!!」
      カオルコ「行くのよ、スピアー!」
      スピアー「ブーーーン!!!」
      アナウンサー『サトシ選手はフシギダネ、カオルコ選手はスピアーを繰り出しました!』
      サトシ「フシギダネ、「葉っぱカッター」だ!」
      フシギダネ「ダネフシ!」
      シュシュシュシュ!!! フシギダネの「葉っぱカッター」!
      カオルコ「避けるのよ、スピアー!」
      スピアー「ブン!」
      スピアーは攻撃を避けた!
      カオルコ「「毒針」攻撃!」
      スピアー「ブーーーーーーーン!!!」
      フシギダネ「ダネ!?」
      フシギダネは素早く攻撃を避けた!
      タケシ「カオルコさん…素晴らしい…」
      タケシは顔を赤くなりながらカオルコを尊敬しているようだ。 だが仲間達全員はタケシ
      の方へ睨み付いている。
      フウコ「すっかりサトシを応援してないのね…」
      ドリオ「ああ、何て奴だ…」
      サトシ「フシギダネ、「宿木の種」だ!」
      フシギダネ「ダーネダネ!!!」
      シュポ! ギシギシギシギシ!!! フシギダネの「宿木の種」! 種はスピアーに
      くっ付き、つるに巻き、体力を吸い取られて行く!
      スピアー「ブーーーーン!!!」
      アナウンサー『おーーーっと!!! フシギダネの「宿木の種」が決まった!!! 
             おかげでスピアーの体力が吸収しています!』
      会長『これはいい戦略じゃのう!』
      カオルコ「ああ、スピアー!!!」
      タケシ「す、スピアー…」
      タケシは号泣していた。
      カスミ「いい加減にしろーーーーーーー!!!」
      カスミは顔をアップしてタケシに激怒で叫んだ。
      タケシ「ひーーーー!!!」
      サトシ「今だ! 「体当たり」!」
      フシギダネ「ダネーーーーー!!!」
      ドカ!!! フシギダネの「体当たり」!
      スピアー「ブ〜〜〜ン…」
      審判「スピアー、戦闘不能!」
      ワーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
      アナウンサー『サトシ選手のフシギダネ、「体当たり」で決まりました! さすがに
             「宿木の種」を出したのは正解でした!』
      シゲル「よーし、その調子でがんばれーーー!!!」
      ブルー「絶対に負けないでよーーー!!!」
      カスミ「がんばって、サトシーーー!!!」
      カオルコ「なかなかやりますわね? お次はこの子よ! 行け、ストライク!」
      ストライク「ストラーーーイク!!!」
      アナウンサー『何と! カオルコ選手、ストライクを繰り出しました! 果たして
             どう言う作戦を考えたのでしょうか!?』
      じいちゃん『うひょー、女性としてはさすがにごっついポケモン出したのう!』
      カスミ「今度はすごいの出してきたわよ!?」
      マサ「ストライクを出すとは、さすがに苦戦になりそうだな!」
      サトシ「ストライクか…」
      カオルコ「ストライク、「剣の舞」!」
      ストライク「スットラーーーーイク!!!」
      ザシュザシュザシュザシューーー!!! ストライクの「剣の舞」!
      サトシ「フシギダネ、攻撃をかわし捲くれ!」
      フシギダネ「ダネ!!!」
      フシギダネは攻撃をかわし続けた。
      サトシ「フシギダネ、「つるの鞭」!」
      フシギダネ「ダネダネーーーーー!!!」
      シュルルルルル!!! フシギダネの「つるの鞭」!
      カオルコ「ストライク、「切り裂く」攻撃!」
      ストライク「スト!」
      バシ!!! ストライクの「切り裂く」攻撃! フシギダネの攻撃が弾き返された!
      フシギダネ「ダネ!?」
      サトシ「は、弾き返された!?」
      カオルコ「ストライク! お遊びはここまでよ! 大技を見せてあげるのよ!」
      ストライク「ストライク!!!」
      シュンシュンシュン!!! ストライクは突然三つの身へと分裂した!
      フシギダネ「ダネ!?」
      サトシ「こ、これは!?」
      カオルコ「ストライクの「影分身」よ!」
      アナウンサー『おーーーっと!!! これはすごい!!! カオルコ選手のストライク、
             3体に分身した!!! これじゃあ、どれが本物か分かりません!!!』
      じいちゃん『うっひょっひょっひょ! 見事な戦術ぢゃ!』
      カスミ「すっごーい!」
      ミサ「正しく忍者的な技ね!」
      イミテ「これでもサトちゃん勝てるのかしら?」
      サトシ「フシギダネ、「つるの鞭」だ!」
      フシギダネ「ダネーーーーー!!!」
      シュルルルルルル!!! フシギダネの「つるの鞭」!
      スカ! 攻撃は一体のストライクに命中したが、それは分身であったため、攻撃が外れた!
      フシギダネ「ダネ!?」
      サトシ「フシギダネ、次は「葉っぱカッター」だ!」
      フシギダネ「ダネフッシーーーーーー!!!」
      シュシュシュシュ!!! フシギダネの「葉っぱカッター」!
      スカスカスカスカ!!! だがフシギダネの攻撃が外れた!
      フシギダネ「ダ、ダネ!?」
      カオルコ「ストライク、「電光石火」!」
      ストライク達「スットラーーーーーーイク!!!」
      サトシ「やばい! 分身と同時に攻められたら避けきれない!」
      ドカ!!! ストライクと分身達の「電光石火」!
      フシギダネ「ダネーーーーー!!!」
      フシギダネは叩き飛ばされた!
      アナウンサー『おーーー、これはまたすごい! カオルコ選手のストライク、分身中に
             同時にフシギダネに「電光石火」! おかげでフシギダネ叩き
             飛ばされたーーー!!!』
      サトシ「よし、空中にいる間で…フシギダネ! 3体同時に「つるの鞭」だ!」
      フシギダネ「ダ、ダネーーーーーー!!!」
      シュルルルルルルル!!! フシギダネの「つるの鞭」!
      スカスカ!!! 攻撃は右と左のストライクに命中したが、分身であったため、攻撃が
      外れた!
      バシ!!! だが真中のストライクは本体であったため、攻撃がバッチリ命中した!
      ストライク「スト!?」
      サトシ「よーし、分身消えた! 本体にヒットしたぞ! フシギダネ、そのまま押し
          倒せ!」
      フシギダネ「ダネダネーーーーーーー!!!」
      ドサ!!! フシギダネは「つるの鞭」で勢いよくストライクを押し倒した!
      ストライク「ストラ〜〜〜イク…」
      審判「ストライク、戦闘不能!」
      ワーーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
      アナウンサー『おっとーーー!!! これもまたまたすごい! サトシ選手のフシギダネ、
             「つるの鞭」でストライクを倒しました!』
      じっちゃん『うひょー、さすがにすごいフシギダネぢゃな!』
      カスミ「やったーーー!!! がんばって、サトシーーー!!!」
      シゲル「後一匹だ! 負けるなよーーー!!!」
      ブルー「サトシ、最後までがんばってーーー!!!」
      タケシ「がんばれよ、サトシーーー!!! あ、ついでにカオルコさんも…」
      タケシは小声で言った。
      カスミ「何ですってー?」
      タケシ「ギク!!!」
      どうやらカスミ、聞こえたようだ。
      タイチ「でも何だか勝てそうだね、サトシ兄ちゃん!」
      カスミ「そうね! でも次はどんなポケモンで来るのかしら?」
      トゲピー「チョッゲチョッゲピー♪」
      アナウンサー『サトシ選手のフシギダネ、1匹だけでカオルコ選手のスピアーと
             ストライクを倒しました! カオルコ選手、残るポケモンは後1体! 
             果たして、切り札となる最後のポケモンは一体何なのか!?』
      カオルコ「さすがですね、サトシさん? フシギダネで私の大事なポケモンを倒すなんて、
           なかなか腕がいいみたいね? でも、次こそ絶対に負けませんわよ! 今度は
           この子でお相手するわ! 出でよ、マダツボミ!」
      マダツボミ「ツボツボ!」
      サトシ「え?」
      フシギダネ「ダネ?」
      アナウンサー『カオルコ選手のエースはマダツボミだ! 一体どんな作戦を考えたの
             か!?』
      サトシ「な、何だ。 マダツボミか。」
      会長『でもマダツボミとは驚きじゃのう。』
      じいちゃん『そうぢゃな! しかもまだ進化しとらん状態ぢゃのう! まさかこの戦いに
            出すとは、飽きれた感じになりそうぢゃな!』
      カオルコ「マダツボミ、行くのよ!」
      サトシ「頂きだ! フシギダネ、「体当たり」だ!」
      フシギダネ「ダーネ!」
      フシギダネの「体当たり」! フシギダネは真っ直ぐマダツボミの方へ襲い掛かる!
      カオルコ「私のマダツボミに甘く見ない方がいいわよ! マダツボミ、貴方の特技を
           見せなさい!」
      マダツボミ「ツボ!」
      ガシ! マダツボミはフシギダネの前足を掴んだ!
      フシギダネ「ダネ!?」
      マダツボミ「ツーーーボ!!!」
      ビューーーーーーン!!! トカ!!! マダツボミは背負い投げでフシギダネをサトシ
      が乗っている台の方へ投げ飛ばし、壁にぶつかった!
      フシギダネ「ダネ!!!」
      ドサ! フシギダネは倒れた!
      フシギダネ「ダネ〜〜〜…」
      サトシ「フシギダネ!!!」
      審判「フシギダネ、戦闘不能!」
      ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
      アナウンサー『な、何と!? これはすごい技です! マダツボミの柔道技背負い投げで
             フシギダネを倒しました!!!』
      タクヤ『見事な技ですね!』
      会長『こ、これは魂消たわい。 マダツボミに柔道技があるとは…』
      じいちゃん『ワシも驚いたわい。 普段存在しない技を使うとは…カオルコちゃん、
            無理矢理覚えさせたようぢゃな?』
      カオルコ「まあ、こんな物かしら? オーーーッホッホッホッホ!」
      カスミ「フシギダネ、負けちゃった…」
      ライゾウ「あのマダツボミ、かなりのレベルだな…」
      ピカチュウ「ピカピ! ピカピカチュウ!」
      サトシ「え? 出てくれるのか?」
      ピカチュウ「ピカ!」
      サトシ「よし、頼んだぞ! ピカチュウ、君に決めた!」
      ピカチュウ「ピッカ!!!」
      アナウンサー『サトシ選手、ピカチュウを繰り出しました!』
      サトシ「ピカチュウ、マダツボミの頭を掴め!」
      ピカチュウ「ピカ!」
      ガシ! ピカチュウはマダツボミの頭を掴んだ!
      マダツボミ「ツボ!?」
      アナウンサー『おや? いきなりピカチュウ、マダツボミの頭を掴みました!? 一体何
             をするのでしょう!?』
      サトシ「よし、今だピカチュウ! 「10万ボルト」!」
      ピカチュウ「ピーーーカーーーチュウーーーーーーーーーーー!!!」
      ビリリリリリリリリリリリリリリ!!! ピカチュウの「10万ボルト」!
      サトシ「やったか!?」
      マダツボミ「ツボ?」
      だが、マダツボミは平気な顔をしている!
      ピカチュウ「ピ!?」
      サトシ「何!?」
      アナウンサー『な、何と言う事でしょうか!? ピカチュウは「10万ボルト」を食らった
             はずなのに、マダツボミは全くダメージ与えてません! これは一体どう
             言う事でしょうか!?』
      サトシ「そんなバカな!? 草系でも少しぐらいダメージを与えるはず! 
          どうなってんだ!?」
      シャワーズ「あ、サトシ! その原因分かったよ! 見てよ、マダツボミを足を!」
      サトシ「え?」
      サトシはマダツボミの足を見た。 気付いたらマダツボミの足は地面の中に突っ込んで
      いた。
      サトシ「な、何!?」
      アナウンサー『おや!? 今気付きませんでしたが、マダツボミの足が地面の中に
             突っ込んでいます!』
      カオルコ「知りません事? マダツボミの足は、アース代わりの役割をしているのよ!」
      サトシ「何だって!?」
      アツシ「そうか! マダツボミの足はコードのような足だから、地面に突っ込めば、体中
          に電気が通らないんだ!」
      ミズキ「だから効果は無効だったのか!」
      マダツボミ「ツッボ!」
      ビュン! マダツボミは勢いよくピカチュウを振り飛ばした!
      ピカチュウ「ピカ!?」
      サトシ「ピカチュウ、「電光石火」だ!」
      ピカチュウ「ピーーーカ!!!」
      ピカチュウの「電光石火」! ピカチュウは真っ直ぐマダツボミの方へ襲い掛かる!
      カオルコ「マダツボミ、次の特技を見せてあげなさい!」
      マダツボミ「ツーーーボ!!!」
      ドカ!!! マダツボミは踵落としでピカチュウの頭を蹴った!
      ピカチュウ「ビ!?」
      ドサ! ピカチュウは倒れた!
      ピカチュウ「ピ〜〜〜…」
      サトシ「ピ、ピカチュウ!?」
      審判「ピカチュウ、戦闘不能!」
      ワーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
      アナウンサー『これはまたすごい技です! マダツボミ、空手技の踵落としでピカチュウ
             一撃KO!!! マダツボミ、さすがに格闘向けなポケモンになって
             います!!!』
      タクヤ『これもさすがに見事な技です!』
      会長『こ、これも魂消たわい…踵落としも覚えとるとは…』
      じいちゃん『さすがにマダツボミ…柔道や空手の技を覚えとるとは…もはやサトシ君には
            勝ち目はなかろう…』
      カスミ「ピカチュウも負けちゃった…」
      ヤス「あのピカチュウが負けるとは…」
      カズ「よほど強いんだな、あのマダツボミ…」
      アナウンサー『サトシ選手、今回珍しいほど残るポケモンは後1体です! 果たして、
             最後に繰り出すポケモンは何なのか!?』
      シャワーズ「サトシ、次は僕を出して!」
      サトシ「え!? そ、それは無理だ! お前じゃ絶対に負ける!」
      シャワーズ「どうしてなの? まさか僕草系に弱いから? でも僕は草系に弱い氷系の技
            持ってるんだよ!? あんな奴、一撃で倒せるよ!」
      サトシ「それは確かにお前の方が正解だけど、あいつには妙な格闘技を持ってる! 相手
          のスピードを完全に見切っているんだ! お前じゃあ危なすぎる。 だから、
          今回は出ないでくれ。 お前にフシギダネとピカチュウのように痛い目に
          あわせたくないから…」
      シャワーズ「サトシ…分かった! 僕、今回は出ないよ! 僕、こう見えてもサトシが
            勝つと言う事信じてるから!」
      サトシ「ありがとう、シャワーズ! それから、ごめんな…」
      シャワーズ「いいよ、謝らなくて! でも、僕以外にも何のポケモン出すつもりなの?」
      サトシ「それが今考え中なんだ…」
      アナウンサー『サトシ選手、最後のポケモンを繰り出すのにまだ考えています! 一体何
             を繰り出すのでしょう?』
      ルミカ「サトシさん、一体何を出すのでしょうか?」
      ケイタ「草系を対抗できるタイプならいいけど…」
      サトシ「(マダツボミの弱点は確か…炎系だ! だとしたら、ウインディ、キュウコン、
          ブーバー、ギャロップ! これのどちらかなら勝てるはず! あ、いや、待てよ? 
          やっぱ無理か…あのマダツボミ、普通と違って素早い上、格闘向けな技を
          持ってる。 間違ったら絶対アウトになるな…他にもリザードンも出したいが…
          こいつ俺の言う事聞いてくれないからなー。 やっぱ、リザードンをこのリーグ
          に出さない方がいいな。 出したら危なすぎる。 ファイヤーも繰り出して
          みたいが…間違って踵落としを食らったらやばいなー。 て事は、炎系は
          無理って事か…じゃあどうすれば…ん? 待てよ? 格闘技を耐えられる
          ポケモンなら…1匹いる! よし、決めたぜ!)ベトベトン、君に決めた!」
      ベトベトン「ベトーーーン!!!」
      カオルコ「ま!」
      アナウンサー『おーーーっと!!! これはこれは! サトシ選手、ベトベトンを繰り
             出しました!』
      アツコ「サトシさん、いきなりベトベトンを繰り出したわ!?」
      カツラ「あ、待てよ? ベトベトン、確か草系には強いと言われるはず。 だとしたら、
          これなら勝てるかもしれんな?」
      ブルーザー「そういやーベトベトンと言えば、初めて使うんだったよな?」
      クリスティ「そうね? あ、そう言えばミュウツーとの戦いの時なら1回使ったわね?」
      サトシ「頼むぞ、ベトベトン!」
      カオルコ「一体何を考えたか知らないけど、この勝負、私の勝ちよ! マダツボミ、先制
           攻撃!」
      マダツボミ「ツッボーーーー!!!」
      ブヨーーーーン!!! マダツボミは踵落としで攻撃したが、どうやらベトベトンには
      効かなかったようだ!
      ベトベトン「ベト?」
      マダツボミ「ツボ!?」
      アナウンサー『おーーーっと!!! マダツボミの自慢な踵落としはベトベトンには全く
             効いていないようだ!!!』
      会長『痛くも感じなく平気な顔しとるな?』
      カオルコ「く…マダツボミ! 次の技を!」
      マダツボミ「ツボ!」
      ガシ! マダツボミはベトベトンの腕を掴んだ。
      ベトベトン「ベト?」
      マダツボミ「ツボツッボ!!!」
      ベッチャン!!! マダツボミはベトベトンを背負い投げで投げた! でも地面に
      ぶつかったどころか、無事着陸したかのように、効かなかったようだ!
      ベトベトン「ベート?」
      マダツボミ「ツボ!?」
      アナウンサー『おっと! これも驚き! マダツボミの自慢な背負い投げでもベトベトン
             無効! さすがにベトベトン、無敵です!!!』
      じいちゃん『これは楽にに戦えるのう?』
      カスミ「ベトベトン、全然格闘技に効いてない?」
      カツコ「これって、どう言う事? 普通はダメージ与えるのに?」
      カルロス「ははあ、なるほど…ベトベトンはヘドロで出来てるから、体はものすごく
           柔らかい。 体はゴムのように出来ているから、パンチやキック、或いは投げ
           でも効かないって事か!」
      カオルコ「そ、そんな…!?」
      サトシ「今だ、ベトベトン! 「のしかかり」攻撃!!!」
      ベトベトン「ベーーートーーーーーーーン!!!」
      マダツボミ「ツボボ!?」
      ドシャーーーーーン!!! ベトベトンの「のしかかり」攻撃!
      カオルコ「マダツボミ!!!」
      マダツボミはベトベトンの体から出ようとして、ベトベトンから抜け出そうとするが、
      ゴムのようになっているため、全く出られない。 とその時、マダツボミは突然と動きが
      止まってしまった。 ベトベトンは立ち上がり、マダツボミから離れた。 その
      マダツボミは、今でも倒れている状態である。 ただピクピクと気絶しているだけ。 
      近くにいる審判は、その様子を見た。
      審判「……………」
      サトシ「……………」
      全員「……………」
      審判「マダツボミ、戦闘不能! よってこの試合、サトシ選手の勝ち!」
      ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
      アナウンサー『やりました、サトシ選手! ベトベトンの「のしかかり」攻撃が決まり、
             見事に第4回戦を勝ち抜きました!!!』
      会長『ベトベトン、さすがに強かったぞ!』
      じいちゃん『うひょー、カオルコちゃん負けたようぢゃが、両者共がんばったぞ!』
      タクヤ『サトシ君とカオルコさんもよくがんばりましたね! おめでとうございます!』
      サトシ「やったーーー!!! 第4回戦、ゲットだぜ!」
      ピカチュウ「ピッピカチュウ!」
      シャワーズ「僕達の勝ちーーー!!!」
      全員「やったーーーー!!!」
      その時サトシは台の上から降り、フィールドにいるベトベトンの所へ走った。
      サトシ「やったな、ベトベトン!」
      ベトベトン「ベトーーー!!!」
      ノシ! ベトベトンは喜びながらサトシにのしかかった!
      サトシ「あははは! おいおい、そんなに抱かなくてもいいよ!」
      ベトベトン「ベトベトーーーン!!!」
      カスミ「あーあ、サトシにのしかかったわね、ベトベトン!」
      コゴロウ「あいつ、相当人懐っこい奴なんだな! ハッハッハッハ!」
      その時カオルコは気絶したままのマダツボミを抱き上げた。
      カオルコ「よくやったわ、マダツボミ。 さあ、帰りましょう。」
      と言いつつ、カオルコはマダツボミを抱えたまま、フィールドから出た。
      アナウンサー『マサラタウンのサトシ選手、見事に4つのフィールドをクリアしました! 
             サトシ選手は今、セキエイスタジアムで戦う事に選ばれました! 
             サトシ選手、おめでとうございます!』
      サトシ「よーし、第5回戦も絶対にゲットしてやるぜ!」
      ピカチュウ「ピカ!」
      シャワーズ「うん!」

      ―ロッカールーム―

      ロッカールームの中に、ヒロシとハルナとエイジとカイト以外、全員集まっていた。
      カスミ「サトシ、第4回戦勝利おめでとう!」
      シゲル「お前よくがんばったな! すごかったぜ!」
      ブルー「尊敬しちゃうほどすごかったわよ!」
      サトシ「へっへー、ありがとうみんな! 応援してくれて!」
      ハナコ「サトシ、本当によくがんばったわね! ママも本当に嬉しいわ!」
      アオイ「そうよ! あれだけあんな大苦戦に勝てたからね! おめでとう!」
      ボイジャー「ここまで来て本当にご苦労様です!」
      サトシ「ママ、アオイ姉ちゃん、ボイジャーさん、ありがとうございます!」
      マサキ「それにしてもなー、あんさんよくベトベトン持っとったなー。 まさかあんな
          戦いで繰り出すとはな!」
      サトシ「ああ。 本当は炎系も出したかったんだけど、あのマダツボミの技はちょっと
          やばいかなと思ってね。 だからベトベトンを選んだのさ!」
      トオル「それはすごいね! でもサトシ、喜ぶといいよ! 僕なんかいっぱい君の戦う所
          撮ったからね! もちろん、ピカチュウの活躍もね!」
      サトシ「ありがとう、トオル!」
      ピカチュウ「ピカピカチュウ!」
      カスミ「サトシもよくがんばったけど、勝ったのはベトベトンだけどね!」
      ベトベトン「ベトーーーーン!!!」
      ベトベトンは突然カスミに抱き付いた!
      カスミ「だからってやめてーーー!!!」
      サトシ「ベトベトンの奴、本当に人懐っこいんだな!」
      全員「あはははははははは!」

      第4回戦草のフィールドでカオルコと戦い、見事に勝ち抜いたサトシ。 サトシは
      ようやくセキエイスタジアムで戦う事に選び、次に行われるのは第5回戦! 果たして
      そこでどの挑戦者が彼を待っているのか!? とその時…ロッカールームの外、入り口の
      横には、あの謎のトレーナーブラックバロンが立っていた。

      ブラックバロン「ようやく4つのフィールドを勝ち抜いたか。 ここまで苦難の
              トレーナー達を倒し続けるとは、なかなかの腕を持った少年だ。 だが、
              この先セキエイスタジアムは苦難の挑戦者達が多くいる…本当の苦戦と
              なる戦いは、ここから始まるからな。 セキエイスタジアムに出場する
              事に選ばれたのなら、そこまでよくがんばったと言おう。 セキエイ
              スタジアムの戦い、敗北を認めずに、最後までがんばるんだぞ。 最強
              のトレーナーとして存在する、この世界の救い戦士…サトシよ…」
      そしてブラックバロンは、そのまま暗闇の中へ歩き去って行った…

      果たして、このブラックバロンの正体は一体何者なのか? その謎は、この先明かされる
      はずだろう…
      続…

      ムサシ「ちょっと待った!!! 勝手に続けさせるのは困るんだけど!?」
      コジロウ「そうだそうだ!!! 全然出番も出てないのに勝手に話を終わらせる
           な!!!」
      ソニック(作者)「お、ロケット団! 久しぶり!」
      ニャース「久しぶりじゃニャいニャ!!! ニャンでニャー達の出番が全くニャいの
           ニャ!?」
      ヤマト「そうよ! 売り子のバイトはやってるから出番がないのは分かるけど、最近
          あたし達を出してないじゃない!」
      ソニック(作者)「しょうがないだろ? だってお前達話に加えてしまったら、話が余計
               に長くなっちゃうんだよ。」
      コサブロウ「いつも長くなってるくせに何言ってんだよ!?」
      サノスケ「とにかく、次回でも俺達を出してもらおうかい!?」
      ソニック(作者)「まあ、その事は後で考えておくよ。」
      ゴエモン「後でじゃない!!! 今だっつーの!!!」
      ハンゾウ「全く、これだから作者はいつもバカなんだよな…」
      コジロウ「あ、バカ!!! そんな事言っちゃ…!!!」
      ソニック(作者)「……………もう遅いわ。(怒) カイリュー、君に決めた!」
      カイリュー「リューーー!!!」
      ロケット団「げっ!!! カイリュー!?」
      ハンゾウ「ちょ、ちょっと待ってください! 今のはわざとで言ったわけじゃ
           ありません!!!」
      ニャース「そ、そうニャ! 責任持って謝るニャ!」
      ソニック(作者)「………カイリュー、「破壊光線」!」
      カイリュー「カーイリューーーーーーーーーー!!!」
      ロケット団「わーーーーーーーーーー!!!」
      バシューーーー、ドカーーーーーン!!! カイリューの「破壊光線」! ロケット団は
      吹き飛ばされた!
      ロケット団1「やな感じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
      ロケット団2「そしてやな気持ち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
      ロケット団3「アンドやなフィーリング〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
      キラ!
      ソニック(作者)「さて、邪魔者は消えた事だし、ナレーション、続きを!」

      はい! 続くったら続く!