ポケットモンスター小説版
138話 空と森のトレーナーソラオ

6回戦でウミオと戦い、見事に勝利したサトシ。 もちろん試合に出ていたアキラ、カツコとサイゾウも無事勝利したらしい。 おまけにオムナイトをオムスターに進化し、
いよいよ始まるのは第
7回戦! 今回もサトシは無事に勝利できるのか? 現在次の試合
に出ているシゲル、ブルーとヒロシ以外のサトシ一行は今、セキエイスタジアムのバトル
ステージにいる。

ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『さあ、第
7回戦Bブロックの第5試合の始まりです! このバトルに
       立ち上がるトレーナーは、マサラタウン出身トレーナーサトシ選手と、
       テンクウシティのソラオ選手! 果たして、今回もどのトレーナーが無事
       にこのバトルに勝ち抜ける事が出来るのか!?』
会長『ワシはサトシ君が勝つと思うね。 彼もよくがんばる者じゃからな!』
じいちゃん『うひょひょひょ! あのソラオと言うやらも強者ぢゃからのう! ソラオも
      がんばるとエエぢゃろ!』
アキハバラ『サトシ君が勝てると、私は信じてますからね!』
ソラオ「君がサトシ君だね? 僕はソラオ! 空と森のトレーナーと呼ばれるトレーナー
    だ!」
サトシ「空と森のトレーナー?」
ソラオ「そう! 僕はこう見ても、空を飛ぶポケモンと森に生きるポケモンを持つ! 
    即ち、自然に生きる生き物を使用する! 自然と言う物は、僕の好きな物だから
    ね。 君には自然と言う物があるか?」
サトシ「自然? も、もちろん持ってるけどな。」
ソラオ「そうかな? その顔はどう見ても持ってないように見えるけどね?」
サトシ「な、何!?」
ソラオ「まあ、どちらにしろ、自然を持っていなきゃ勝負には勝てない。 自然がなくて
    も、君はこの僕に勝てるかい?」
サトシ「そんなの試しに戦って見なきゃ分からないだろ!? 第一、俺だって自然
    持ってるさ!」
ソラオ「まあ、それはどうかな?」
カスミ「サトシーーー、がんばってねーーー!!!」
タケシ「がんばれよ、サトシーーー!!!」
マサキ「絶対に奴をしばくんやーーー!!!」
ゼトラ「ったく、しつこい奴だな。」
デルヴァ「まあ、応援だから仕方ないだろ?」
トオル「よーし、次こそいい写真撮るぞー!」
ハナコ「サトシ、絶対に勝つのよーーー!!!」
アオイ「がんばってね、サトシーーー!!!」
ボイジャー「がんばってください、サトシくーーーん!!!」
ウンディーネ「ダーリン、がんばってーーー!!!」
ドリヤード「サトシさーーーん、がんばってくださーーーい!!!」
サラマンダー「フレー、フレー、サ・ト・シ! がんばれがんばれ兄貴ーーー!!!」
ジン「がんばるダスー、ご主人様ーーー!!!」
ウィスプ「みんなも張り切ってるッスね! 今回もサトシさん勝てると思うッスか、
     シェイドさん?」
シェイド「なぜ私に言う?」
ウィスプ「いや、予想ッスよ、予想。」
シェイド「まあ、サトシの事だ。 勝つに決まっているだろう。」
ウィスプ「ははは、そうッスね! シェイドさんの言う通りッス!」
タケシ「でもあのソラオって言うトレーナー、テンクウシティから来たんだ。 すごい
    な!」
カスミ「え? タケシその街知ってるの?」
タケシ「もちろんさ! テンクウシティは自然都市! 自然を愛する平和で有名な街
    なんだ! 特にブリーダーの憧れの街でもある! あの街は、確か静かな森に
    迫れて、静かで平和そうな街として有名だと聞いたんだ。 俺もブリーダー
    として、
1度あの街に行ってみたいな思ってたんだよなー。」
ハルナ「あら? タケシさんブリーダーだったの? それはいいね! さすがにポケモン
    に愛情がある証拠ね♪ 気に入ったわ♪」
タケシ「そう思いますかー? そこまで気に入ってくれるほど光栄ですよー♪」
ゼトラ「またバカップルな感じが出て来たみたいだな…」
デルヴァ「まあいいじゃねえか。 俺ではお互い似合うと思うけどな。」
アナウンサー『それでは! 早速バトルを行います! 試合開始!!!』
ソラオ「サイホーン、行け!」
サイホーン「ホーーーン!!!」
サトシ「ケンタロス、君に決めた!」
ケンタロス「ブモーーー!!!」
アナウンサー『サトシ選手はケンタロスを繰り出し、ソラオ選手はサイホーンを繰り
       出しました! 正しく、突進系の対決になりそうです!』
ヤス「サトシの奴、ケンタロスを繰り出したぞ?」
カズ「一体何の作戦を考えたんだ?」
カスミ「ねえ、サトシってケンタロス使うの、初めてだったっけ?」
コゴロウ「さあ、そうかも知れないな…いや、前にも使った事あるかも知れないな…」
ルミカ「まあ、どっちでもいいんじゃないでしょうか?」
サトシ「ケンタロス、「突進」攻撃!」
ソラオ「こっちも「突進」だ、サイホーン!」
ケンタロス「ブモーーーーーーー!!!」
サイホーン「ホーーーーーーーン!!!」
ドカ!!! ケンタロスとサイホーンの「突進」攻撃! お互いの攻撃は互角に命中し、
お互い押し合い始めた!
アナウンサー『おっと!!! ケンタロスとサイホーンの「突進」攻撃が互角に当たり、
       互いに押し合い始めました!』
じいちゃん『うっひょっひょっひょっひょ! まるですもうのような感じぢゃな!』
ケンタロス「ブモモモモ…」
サイホーン「ホーーーン…」
サトシ「がんばれ、ケンタロス!」
ソラオ「負けるな、サイホーン!」
ケンタロス「ブモ!」
サイホーン「サイ!」
ドド!!! ケンタロスとサイホーンは勢いよく互い離れた。
ソラオ「サイホーン、「地震」攻撃だ!」
サイホーン「ホーーーーーーーン!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!! サイホーンの「地震」攻撃!
ケンタロス「ブモ!?」
ソラオ「隙あり! 「突進」攻撃だ!」
サイホーン「サーーーーイ!!!」
ドカ!!! サイホーンの「突進」攻撃!
ケンタロス「ブモ!!!」
サトシ「あ、ケンタロス!!!」
アナウンサー『さすがソラオ選手! サイホーンの「地震」でケンタロスの動きを封じる
       とは、見事な作戦です!』
アキハバラ『彼も意外とやりますね…』
ソラオ「サイホーン、もう
1回「地震」攻撃だ!」
サイホーン「ホーーーーーーーン!!!」
サトシ「そうはさせないぞ! ケンタロス、跳べ!」
ケンタロス「ブモ!」
ダッ!!! ケンタロスは高くジャンプした!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!! サイホーンの「地震」攻撃! しかしケンタロスがジャンプ
した限り、攻撃が外れた!
サイホーン「サイ!?」
ソラオ「な!?」
アナウンサー『おーーー!!! これはすごい! ケンタロス、見事にジャンプで
       サイホーンの「地震」攻撃を交わしました!!!』
スタ! ケンタロスはサイホーンの前に着陸した。
サトシ「ケンタロス、「怪力」でサイホーンを上に投げ飛ばせ!」
ケンタロス「ブッモーーーーー!!!」
ブン!!! ケンタロスの「怪力」攻撃! ケンタロスはサイホーンを上の方まで高く
投げ飛ばした!
サイホーン「サーーーーーーイ!?」
サトシ「ケンタロス、もう
1度跳べ!」
ケンタロス「ブモ!」
ダッ! ケンタロスはサイホーンと同じ高さでジャンプした!
サトシ「よーし、とどめは「踏み付く」攻撃!!!」
ケンタロス「ブッモーーーーーーーーーーー!!!」
ドカ!!! ケンタロスの「踏み付く」攻撃!
サイホーン「サイ!?」
ドサーーーーン!!! 強くも踏み付かれたサイホーンは、地面の方へ蹴り飛ばされた!
サイホーン「ホ〜〜〜ン…」
ソラオ「サイホーン!?」
審判「サイホーン、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『さすがサトシ選手! ケンタロスの「怪力」でサイホーンを投げ飛ばし、
       「踏み付け」でとどめをさすとは、さすがに戦術です! どうやら突進系
       のポケモン対決は、ケンタロスの勝ちとなるでしょう!』
会長『これは驚いたわい! しかも牛のケンタロスがジャンプ出来るとは、知らんかった
   のう!』
カスミ「その調子よ、サトシ! がんばってーーー!!!」
タケシ「いいぞ、サトシ!!! その調子だーーー!!!」
ウンディーネ「がんばって、ダーリーーーン♪♪♪」
ドリヤード「サトシさん、その調子でがんばってくださーーーい!!!」
ソラオ「さすがに僕のサイホーンを倒すなんて、君すごいね。 でも、勝負はまだまだ
    だよ! 次のポケモン、倒せるかな? 行け、ピジョット!」
ピジョット「ピジョーーー!!!」
アナウンサー『ソラオ選手、ピジョットを繰り出しました! ピジョット、空飛んでる
       限り、ケンタロスにはかなりの不戦になりそうです! 陸対空、どちらが
       勝つか!?』
ソラオ「どうだ? これは僕の自慢のポケモン、ピジョットだ! ピジョットはこう
    見えても大空高く飛ぶ鳥ポケモン! 大空も自然の
1つでもあり、大空で自然に
    生きる存在だ! 君のポケモンで、僕のピジョットに勝てるかい?」
サトシ「…確かにケンタロスは陸上のポケモンだ。 いくら何でも空中のポケモンである
    ピジョットじゃ無理かも…これはしょうがない! ケンタロス、よくやった! 
    戻れ!」
サトシはケンタロスをサファリボールに戻した。
ソラオ「おや? ケンタロスを戻すとは、やっぱり僕のピジョットに勝てないと分かった
    みたいだな?」
サトシ「まだ俺の負けだと決まったわけじゃないよ! 必ず勝つ事をお前に見せてやる
    ぜ! ピカチュウ、君に決めた!」
ピカチュウ「ピカーーー!!!」
アナウンサー『サトシ選手、ケンタロスをピカチュウに交替させました!』
ソラオ「ピカチュウを繰り出すとは、さすがに思わなかった。 本当は電気系に最も弱い
    飛行系であるピジョットの弱点を狙ってるんだろ? でも、いくら相性だけでも、
    使う技だけは甘く見るなよ! ピジョット、飛べ!」
ピジョット「ピジョットーーーーーーー!!!」
ビューーーン!!! ピジョットは高く飛んだ!
サトシ「ピカチュウ、「
10万ボルト」だ!」
ピカチュウ「ピーーーカーーーチュウーーーーーーーーー!!!」
ビリリリリリリ!!! ピカチュウの「
10万ボルト」!
ソラオ「甘い! ピジョット、「高速移動」!」
ピジョット「ピジョーーーーー!!!」
シュンシュンシュンシュン!!! ピジョットの「高速移動」!
スカスカスカスカ!!! ピカチュウの攻撃が外れた!
ピカチュウ「ピ!?」
サトシ「く!」
ソラオ「ピジョット、次は「影分身」だ!」
ピジョット「ピジョジョジョジョジョ!!!」
シュシュシュシュ!!! ピジョットの「影分身」! ピジョットの分身は
3体に別れた!
ピカチュウ「ピカ!?」
サトシ「何!?」
アナウンサー『おーーーっと!!! ソラオ選手のピジョット、「影分身」で
3体に別れ
       ました! 一体何をするのでしょうか!?』
サトシ「ピカチュウ、惑うな! 「
10万ボルト」で破るんだ!」
ピカチュウ「ピ! ピカッチュウーーーーーーー!!!」
ビリリリリリリリリ!!! ピカチュウの「
10万ボルト」!
ソラオ「ピジョット、分身のまま「翼で打つ」で弾き飛ばせ!」
ピジョット「ピジョ!」
バシーーーン!!! ピジョットと分身達の「翼で打つ」攻撃! 攻撃はピカチュウの
攻撃を弾き飛ばした!
ピカチュウ「ピカ!?」
サトシ「弾いた!?」
アナウンサー『何と!? ピジョット、ピカチュウの「
10万ボルト」を「翼で打つ」で
       弾きました! しかも全体本物に見えそうです! これでは、どれが本物
       なのか分かりません!』
じいちゃん『これは頭が痛くなるほど分からんのう…』
ソラオ「ピジョット、分身のまま「ゴッドバード」で突っ込め!」
ピジョット「ピジョーーーーーーーーーーーーー!!!」
ビューーーーーーン!!! ピジョットと分身達の「ゴッドバード」!
ピカチュウ「ピ!?」
ドカ!!! ピカチュウはピジョットの攻撃に命中した!
ピカチュウ「チャアーーーーー!!!」
サトシ「ピカチュウ!!!」
アナウンサー『これはすごい! 「影分身」のまま「ゴッドバード」で攻めるとは、
       さすがソラオ選手! 「影分身」でもまるで全体が本物になっております! 
       これではサトシ選手の完敗になるのか!?』
アキハバラ『さすがに大ピンチな状態ですね。』
サトシ「ピカチュウ、負けるな! 相手をよく見て戦うんだ!」
ピカチュウ「ピ、ピカ!」
ケイタ「おい、すごい大ピンチじゃないのか?」
カツラ「確かにそうだ。 あのピジョットの「影分身」、まるで全体が本物に見える。 
    「
10万ボルト」を食らわせようとしても、全体本物だと惑わすために「翼で打つ」
    を使う! そして全体本物だと惑わすため、
3体共合わせて「ゴッドバード」を
    食らわせる! これじゃあ、ピカチュウの負けになるかも!」
カスミ「そんな…!」
ソラオ「よし、早速とどめをさすか。 ピジョット、とどめの「ゴッドバード」だ!」
コゴロウ「やばい! このままもう
1度「ゴッドバード」を受けると、今度こそ
     ピカチュウアウトだぞ!」
カスミ「えーーー!?」
サトシ(このままじゃあ、ピカチュウが絶対に負ける! どうにかしてあのピジョットを
    倒す方法を考えないと! でも、「影分身」をして、全体本物に見える限り、
    攻撃する事も出来ない! ………え? 本物? そうだ! 奴を倒す方法が、
    
1つだけある!)
ピジョット「ピジョットーーーーーーーーー!!!」
ビューーーーーーン!!! ピジョットと分身達の「ゴッドバード」!
アツコ「このまま攻撃してくるわ!」
カスミ「見ていられないわ!!!」
サトシ「今だ、ピカチュウ! 「フラッシュ」だ!!!」
全員「え!?」
ピカチュウ「ピッカーーーーーーーーー!!!」
カッ!!! ピカチュウの「フラッシュ」!
ピジョット「ピジョ!?」
ピジョットと分身達の攻撃が止め、いきなり閃光の眩しさで、目の痛みで苦しめ始める!
ピジョット「ピ、ピジョーーー!!!」
ソラオ「ピジョット!?」
アナウンサー『おーーーっと!!! これは驚きです! ピカチュウ、ピンチだと
       思ったら「フラッシュ」でピジョットと分身達を苦しめ始めました! 
       ピジョット、目の痛さで攻撃できません!』
会長『さすがに痛そうに見えるのう。 やっぱりワシがサングラスかけてた事は
   正しかったわい。』
サトシ「ピカチュウ、
3体共「雷」だ!」
ピカチュウ「ピカ! ピーーーカーーーチュウーーーーーーーーーーー!!!」
ドカーーーーーーーーーン!!! ピカチュウの「雷」! 効果は抜群だ!
ピジョット「ピジョ〜〜〜…」
シュン! ピジョットの「影分身」の効果がなくなり、本体に戻った。
ソラオ「ピジョット!?」
審判「ピジョット、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『これはまたすごいです! ピカチュウの「雷」が完璧に決まりました! 
       「影分身」を
3体共に攻撃し、見事にピジョットの「影分身」を破り
       ました! サトシ選手、さすがにすごいです!!!』
アキハバラ『見事な戦術ですね!』
カスミ「やったーーー!!! サトシ、最後もがんばってーーー!!!」
タケシ「サトシ、最後の
1匹にも負けるなよーーー!!!」
ウンディーネ「ダーリン、最後も負けるんやないでーーー!!!」
ドリヤード「サトシさん、最後もがんばってくださーーーい!!!」
アナウンサー『ソラオ選手、残るポケモンは後
1体! 果たして、次に繰り出すポケモン
       は何!?』
ソラオ「さすがにすごいね、サトシ君。 見事に僕の自然の意味をするポケモン達を
    倒せるとは、なかなかいい腕持ってるね? でも、次と言う次こそ勝負は
    決まってる! 自然のポケモンの真の強さ、どう言う奴か見せてやるよ! 僕の
    最後の自然ポケモンは、こいつで決める! 行け、バナード(フシギバナ)」
バナード「バナーーー!!!」
アナウンサー『ソラオ選手、最後のポケモンであるフシギバナを繰り出しました! 
       果たして、どんな作戦を考えたのでしょうか!?』
カツコ「電気系に強いフシギバナを繰り出したわ!」
アイ「サトシ君のピカチュウ、上手く行けるかな?」
ソラオ「こいつは僕の自慢のポケモン、フシギバナのバナードだ! こいつの背中に
    付いている巨大な花は、自然の物の
1つであり、自然な香りを持つ存在だ! 
    もちろんこのバナードこそ、初めてゲットしたポケモンでもあるからね! 
    果たして君は簡単に僕のバナードを倒せるかな?」
サトシ「フシギバナか…ピカチュウ、気を付けろよ! あいつ、結構強そうだからな!」
ピカチュウ「ピカ!」
ソラオ「バナード、「葉っぱカッター」だ!」
バナード「バナーーーーー!!!」
シュシュシュシュ!!! バナードの「葉っぱカッター」!
サトシ「ピカチュウ、「高速移動」で避け捲くれ!」
ピカチュウ「ピッカ!」
シュンシュンシュンシュン!!! ピカチュウの「高速移動」! ピカチュウは攻撃を
避け続けた!
サトシ「ピカチュウ、「電光石火」だ!」
ピカチュウ「ピッカーーー!!!」
ソラオ「バナード、「つるの鞭」で足を掴め!」
バナード「バナ!」
シュルルルルル!!! ガシ!!! バナードの「つるの鞭」! 攻撃はピカチュウの足
を掴んだ!
ピカチュウ「ピカ!?」
サトシ「何!?」
アナウンサー『おーーーっと!!! ソラオ選手のフシギバナ、「つるの鞭」で
       ピカチュウの足を掴みました!!!』
ソラオ「そのまま叩き捲くれ!」
バナード「バナ!」
ドスドスドスドス!!! バナードは「つるの鞭」に巻き付いたピカチュウを地面に叩き
続けている!
ピカチュウ「ピ、ピ、ピ、ピ!!!」
サトシ「ピカチュウ!!!」
ソラオ「バナード、投げ飛ばせ!」
バナード「バナ!」
ブン! バナードはピカチュウを上の方へ投げた!
ピカチュウ「ピ!?」
ソラオ「バナード、「つるの鞭」でとどめだ!」
バナード「バナーーーーー!!!」
シュルルルルル!!! バシ!!! バナードの「つるの鞭」!
ピカチュウ「チャア〜〜〜…」
サトシ「ピカチュウ!!!」
審判「ピカチュウ、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『さすがソラオ選手! フシギバナの「つるの鞭」でピカチュウを叩き付き、
       投げ飛ばして再び叩き付き、見事にピカチュウを戦闘不能に
       させました!』
じいちゃん『うひょー、あれは痛そうな攻撃ぢゃな!』
サトシ「ピカチュウ、大丈夫か!?」
ピカチュウ「ピ…カ…」
カスミ「あー、ピカチュウ負けちゃった…」
ヒバリ「あのフシギバナ、相当育ててるわね。」
スバル「確かにピカチュウには敵わない奴だ。」
アナウンサー『サトシ選手、残るポケモンは後
2体! その内にはもちろんケンタロスを
       持っています! 果たしてサトシ選手はケンタロスを繰り出すのか!? 
       それとも別のポケモンを選ぶのか!?』
サトシ「…シャワーズ、今回も悪いけど、このバトルには出ないでくれるか? あの
    フシギバナ、お前には敵わない存在だ! 多分、最初に使ったケンタロスで
    さえも! だから、出ないでくれるよな?」
シャワーズ「分かってるよ! 僕草系に弱いし、相手にならないのは分かるよ! だから
      気にしないで! 僕の代わりに他のポケモンを出して!」
サトシ「ありがとう、シャワーズ。」
シャワーズ「うん! でも、僕とケンタロス以外どのポケモン使うの?」
サトシ「炎系で行こうかなと思うんだけど、ピカチュウと同じ事をされたら、絶対に無理
    だ。 これは仕方なく、こいつを使うしかないな。 絶対に無茶かもしれない
    けど、この勝負はこいつにかかってるからな!」
サトシは手にモンスターボールを握りっている。
シャワーズ「ちょ、ちょっと待って? そのモンスターボール、まさか…」
サトシ「そう、そのまさかさ! フシギダネ、君に決めた!」
フシギダネ「ダネダネ!」
アナウンサー『な、何と!? サトシ選手、フシギダネを繰り出しました!!! 正しく
       最初形態対最終形態! サトシ選手は一体どんな作戦を考えたのか!?』
アキハバラ『何か無茶そうな戦いになりますね…』
じいちゃん『うっひょっひょっひょっひょ! でも何だか面白そうぢゃのう!』
カイト「サトシの奴、フシギダネを繰り出しただと!?」
ツグミ「そんなの絶対に無茶よ!」
エニシ「でも無茶としても、サトシ君何か作戦を考えてるみたいだね。 一体何の作戦を
    考えたんだろう?」
カスミ「サトシがフシギダネを使うなんて、フシギバナとの戦いでは絶対に無茶だわ!」
コゴロウ「いや、無茶じゃないと言う可能性も高い。 ここは一応、見ておくしかないな。」
ソラオ「どう言う事だ、サトシ君? バナードの最初形態であるフシギダネを繰り出す
    とは、どう言う意味なんだ? まさか、悪足掻きでもするつもりなのか?」
サトシ「悪足掻きじゃないよ! 確かにフシギダネを繰り出したら、当然無茶かも
    知れないけど、無理だとはまだ決まってないからね! この勝負は、こいつに
    かけてるんだからな! こいつだけでも、絶対に勝って見せる!」
ソラオ「何言ってるか知らないけど、最初形態であるフシギダネは最終形態である僕の
    バナードには勝てない! そんなに負けを認めるのなら、遠慮なく負けさせて
    もらうよ! バナード、「ソーラービーム」!」
バナード「バーーーナ!!!」
バシューーーーーーーー!!! バナードの「ソーラービーム」!
サトシ「危ない、フシギダネ! 伏せろ!」
フシギダネ「ダ、ダネ!」
ドカーーーーーーン!!! フシギダネは攻撃を伏せ、後ろに近い地面に命中した! 
でもその衝撃でフシギダネは吹き飛ばされた!
フシギダネ「ダネーーー!!!」
サトシ「フシギダネ!」
ソラオ「バナード、「つるの鞭」で叩き捲くれ!」
バナード「バナ!!!」
シュルルルルルル!!! バシバシバシバシ!!! バナードの「つるの鞭」!
フシギダネ「ダネーーーーーー!!!」
サトシ「フシギダネ!!!」
アナウンサー『これは痛そうです! フシギバナはフシギダネに「つるの鞭」を連続で
       叩いています! フシギダネ、絶体絶命のピンチだ!』
会長『あれまー、これはかわいそうじゃ…』
サイゾウ「このままだと、サトシ君は負けるでござるな。 フシギダネが負けて、次に
     ケンタロスでも使ったら、絶対に負けるでござる!」
カスミ「そんな…!」
フシギダネ「はぁ…はぁ…ダ、ダネ…」
アナウンサー『フシギダネ、ダメージがギリギリまで残っています! 次の一撃を決めて
       しまったら、絶対にアウト! どうする、サトシ選手!?』
ソラオ「どうやらフシギダネ、疲れきってるようだね? それはそうさ。 あんなに
    かわいそうに叩き捲くれたもんな。 進化もせずにこのまま戦わせるなんて、
    サトシ君はトレーナーとして失格だよ!」
サトシ「進化しなくても俺のフシギダネはそれでも強いんだ! 最初形態はいつも弱い訳
    じゃないよ!」
ソラオ「でも、最初形態が強いとしても、こんなに傷付いてしまうとは、弱いとしか考え
    ありえないんだぜ? いくら何でもそのフシギダネ、僕のバナードには無理
    さ!」
サトシ「(く…確かに無理だ…いくら何でもフシギダネでも、あのフシギバナには
    勝てない! 攻撃、行動、レベルは全く違いすぎる! 一体どうすれば…待てよ? 
    いや、勝てる方法は…
1つだけある!)絶対に無理じゃないさ! こう見えても、 
    俺のフシギダネは勝てる自信があるんだよ! それをちゃんと目で見ておけば、
    全ては分かるよ!」
ソラオ「フッ、何を言ってるかさっぱり分からないけど、勝負はもう僕が勝つと決まって
    いる。 どう言う風にか、今から見せてやるよ! バナード、「捨て身タックル」
    だ!!!」
バナード「バナーーーーーー!!!」
バナードの「捨て身タックル」! バナードはフシギダネに襲い掛かる!
サトシ「フシギダネ、「つるの鞭」で高く立ち上がれ!」
フシギダネ「ダーネ!!!」
シュルルルル!!! ダッ!!! フシギダネは「つるの鞭」で、高く立ち上がった!
バナード「バナ!?」
バナードは突然フシギダネの真上に立ち止まった!
サトシ「今だ! 「ソーラービーム」!!!」
フシギダネ「ダーネーーーーーーーーーーーー!!!」
バシューーーーーーーーー!!! ドカーーーーーーーン!!! フシギダネの
「ソーラービーム」! 攻撃はフシギダネの花に命中した!
バナード「バナーーーーーーーー!!!」
ソラオ「な!?」
アナウンサー『おーーーっと!!! これはすごい!!! フシギダネ、「つるの鞭」で
       高く立ち上がりながら、「ソーラービーム」でフシギバナの花に攻撃
       しました! しかも、急所に当たっています!!!』
会長『ほう、これはすごいのう!』
サトシ「よーし、そのまま「ソーラービーム」で体力全部奪い取れーーー!!!」
フシギダネ「ダネーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ドバーーーーーーーーーーーー!!! フシギダネの「ソーラービーム」の威力が大きく
なり、バナードのダメージが全部奪い取られて行く!
バナード「バナ〜〜〜…」
ソラオ「ば、バナード!?」
審判「フシギバナ、戦闘不能! よってこの試合、サトシ選手の勝ち!」
ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『サトシ選手のフシギダネ、「ソーラービーム」を決まり、見事第
7回戦を
       勝ち抜きました!!!』
会長『さすがによくがんばったのう、サトシ君!』
じいちゃん『うひょひょひょひょ、いやー面白い戦いぢゃったわい! サトシ君よく
      がんばったのう!』
アキハバラ『さすがによくがんばりましたね、サトシ君!』
サトシ「やったーーー!!! 第
7回戦、ゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピッピカチュウーーー!!!」
シャワーズ「僕達の勝ちーーー!!!」
カスミ「やったーーー!!! サトシ勝ったわーーー!!!」
タケシ「よくやったな、サトシーーー!!!」
マサキ「ようがんばったな、サトシーーー!!!」
ハナコ「サトシ、勝利おめでとうーーー!!!」
アオイ「勝利おめでとう、サトシくーーーん!!!」
ボイジャー「おめでとうございます、サトシくーーーん!!!」
ウンディーネ「やったやった! ダーリン勝ったーーー!!!」
ドリヤード「よかったですね、ウンディーネさん!」
サラマンダー「うっしゃーーー!!! 兄貴必勝!!! おめでとう兄貴ーーー!!!」
ジン「おめでとうダスー、ご主人様ーーー!!!」
ウィスプ「サトシさん、勝ちましたッスね! シェイドさんの予想通りでしたよ!」
シェイド「まあ、当然の事だ。」
サトシ「よくやった、フシギダネ! 本当によくやったよ!」
フシギダネ「ダネ!」
ソラオ「…君のフシギダネ、よく育ててるね。 最初形態のフシギダネが最終形態の
    バナードを倒せるなんて、最初から思わなかったよ。 でも、何でバナードの花
    を狙ったんだ?」
サトシ「ああ、あの花をずーっと見てる内に、あれって弱点なのかなと思ってな。 
    だから、そこを狙ったんだよ。」
ソラオ「そうか、それが弱点だったなんて…ハッハッハ。 この勝負参ったよ。 
    やっぱり君には敵わないと最初から分かってたんだけどな。 この勝負、僕の
    完敗だよ。」
サトシ「何自分の自身を落とすような事言ってんだよ? お前のポケモンも結構強かった
    ぜ? 例えサイホーンの「地震」で俺のケンタロスの動きを封じさせたり、
    ピジョットの「影分身」を本物に見せかけながら「ゴッドバード」で
    攻め込んだり、フシギバナの「つるの鞭」で俺のピカチュウの足を掴みながら
    叩き続けるたり、さすがにいい作戦だったよ! 俺もあれで完全に驚いたから
    な! お前もよくやったよ!」
ソラオ「そこまで言うと、こっちは何て言うか…」
サトシ「それに、始めにお前、俺には自然と言う物はないと言ったろ? 俺だって自然と
    言う物あるさ! だって、俺は自然のために戦ってるんだからな!」
ソラオ「自然のために戦ってる?」
サトシ「ああ! この世の中には、ポケモンを悪事に使う奴らがいてね、自然を争ってる
    ような事ばかりするんだ。 俺はその自然のために戦ってるんだ! 俺はお前と
    同じく、自然大好きだからな!」
ソラオ「サトシ君…そこまで自然を愛していたなんて、知らなかった…決して謝るよ。」
サトシ「あ、いや、謝らなくても…」
ソラオ「君は自然の中ではとてもいい奴だ。 これからも、僕の分まで戦ってくれるか?」
サトシ「ああ、分かったよ! このリーグ、お前の分まで、最後まで戦うよ! だから
    心配するなよ!」
ソラオ「ありがとう! じゃあ、これからもよろしくな!」
サトシ「ああ、こちらこそ!」
サトシとソラオは握手した。
サトシ「よーし、次こそ第
8回戦、必ずゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピカ!」
シャワーズ「うん!」

8回戦でソラオと戦い、見事に勝利したサトシ。 次に彼が向かうのは、第8回戦! 
果たして、どの挑戦者が彼を待っているのか? その事は、次回へ続く!
続くったら、続く!