ポケットモンスター小説版
139話 意外な強敵トレーナー! VSスイート

7回戦でソラオと戦い、見事に勝利したサトシ。 もちろんシゲル、ブルーとヒロシも、
無事に試合に勝ち、いよいよ始まるのは、第
8回戦! 今回もサトシは勝てるのか? 
そして次の試合に出ているアキラ、カツコとサイゾウ以外のサトシ一行は、セキエイ
スタジアムにいる。 もちろんサトシは、バトルステージにいる。

ワーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『この大きな歓声の流れにより、第
8回戦Cブロックの第4試合の始まり
       です! 今でもバトルステージに立ち上がるトレーナーは、マサラタウン
       出身トレーナーのサトシ選手と、ディアータウン出身トレーナーの
       スイート選手! 果たして、今回も誰が
8回戦を勝ち抜く事が出来るの
       か!?』
会長『ワシの予想では、恐らくサトシ君が勝つじゃろうな。』
じいちゃん『うひょひょひょー! サトシ君もエエが、スイートちゃん可愛いのう! 
      ワシも彼女を応援するけどな!』
アキハバラ『多分サトシ君でしょう。 彼には勝つ自信がありそうですからね。』
スイート「貴方がサトシ君ね? 私はスイート。 可愛いポケモンを使用するトレーナー
     よ!」
サトシ「可愛いポケモンを使用するトレーナー?」
スイート「そう! 私の故郷ディアータウンは、可愛いポケモンを持つ人達がいっぱい
     いて、それなりに有名なの! ブリーダーもいるし、可愛さで有名な街なの! 
     まあ、タマムシシティと同じ位なものかな? けど男である貴方も、
     ピカチュウとシャワーズを持っているけど、本当は男に似合いそうな
     カッコイイポケモンだけしか持ってないんでしょ?」
サトシ「は? 何言ってんだ? 俺だって可愛いポケモンだって持ってるさ! 外見
    なんて関係ないもんね! ポケモンは中身が一番いいんだ!」
スイート「あら、そうかしら? でも中身はもしも醜さがあれば、それなりにもっと
     可愛くなくなるからね!」
サトシ「何!?」
スイート「それに、貴方ポケモンに愛情あるのかしら? 私はたっぷりあるけど、貴方は
     どうなの?」
サトシ「そ、それぐらいちゃんとあるさ! 俺はちゃんとポケモンへの愛情ぐらいある
    さ!」
スイート「それはどうかしらね? それがなかったら、貴方は一撃で敗北になるだろう
     けどね。」
サトシ「何だと!?」
スイート「まあ、勝負はもう決まってるけどね! 私には敵わない貴方が絶対に勝てない
     事、ちゃんと知ってるわよ! この勝負、当然私が勝つ事になるけどね!」
サトシ「バカな事言うなよ! 大体、勝負はまだ決まった訳じゃないぜ! 最後まで
    見ないと、何が起こるか分からない物だ! 自分の目で確かめないと、お前の
    欲望は簡単にかなわないぜ! お前が可愛いだからって、手加減なしで戦う
    ぜ!」
スイート「あら、結構優しい事言うじゃないの? じゃあ、決まりね! 私が可愛い女の
     子だからと言っても、手加減なしね!」
サトシ「分かってるよ!」
カスミ「サトシ、がんばってーーー!!!」
シゲル「絶対に負けるなよーーー!!!」
ブルー「がんばって、サトシーーー!!!」
ヒロシ「がんばれよ、サトシーーー!!!」
タケシ「スイートさん…じゃなくて、サトシ! がんばれよーーー!!!」
マサキ「サトシ、相手が女でも油断するんやないでーーー!!!」
トオル「サトシ、いい写真撮るから、それまでにがんばれよーーー!!!」
ハナコ「がんばるのよ、サトシーーー!!!」
アオイ「サトシ君、がんばってーーー!!!」
ボイジャー「サトシ君、がんばってくださーーーい!!!」
ウンディーネ「ダーリン、がんばれやーーー!!!」
ドリヤード「サトシさん、がんばってくださーーーい!!!」
サラマンダー「フレー、フレー、サ・ト・シ! 兄貴がんばれーーー!!!」
ジン「ご主人様、がんばれダスーーー!!!」
ウィスプ「サトシさんが勝つといいッスね!」
シェイド「まあ、勝負は決まっているがな。」

―一方ロケット団―

ムサシ「何だかんだと聞かれたら…」
コジロウ「答えてあげるが世の情け…」
ニャース「以下省略!」
ムサシ「ちょっと、勝手に省略しないでよね!」
コジロウ「そうだよ、久しぶりに登場したんだから!」
ヤマト「それにあたしのセリフ言わせてよ!」
サノスケ「俺のもだ!」
ニャース「そんな事言っても余計にページが増えるニャ。 ソニックさん(作者)も
     それで困ってるニャ。」
コサブロウ「んなもんどうだっていいだろ?」
ニャース「まあ、それはいいとして、いつまで売り子のバイトしてるニャ?」
ゴエモン「たまには金稼ぎしたいんだよ! ボスに給料上げないくらい、バイトで稼ぐ方
     がもっとマシさ!」
ハンゾウ「そうそう。 ボスは頭固いから、
1円も給料くれないからな。 だからバイト
     し続けるんだよ!」
ニャース「全く、ロケット団のくせに悪を忘れるとは、恥だニャ。」
ムサシ「あんたに言われたくはないわね!」
コジロウ「お? 早速ジャリボーイの試合が始まるぞ?」
ヤマト「これは絶対に見ないとね。」
客「おーい、弁当お願い!」
コサブロウ「あ、はい、今行きます!」
ロケット団は行ってしまった。
ニャース「はぁー、ニャー達の仕事はいつぐらい復活するのニャら…」

―バトルステージ―

アナウンサー『それでは、早速始めます! 試合開始!』
スイート「行くのよ、プクリン!」
プクリン「プクーーー!!!」
サトシ「プクリンか…よし! ラッキー、君に決めた!」
ラッキー「ラッキーーー!!!」
アナウンサー『サトシ選手、ラッキーを繰り出し、スイート選手はプクリンを繰り
       出しました! 同じノーマルタイプであるこのポケモン、果たしてどの
       ポケモンが勝つのか!?』
スイート「そっちも可愛いポケモン持ってるわね? でも、私の可愛いプクリンに勝てる
     かしら? プクリン、「丸くなる」攻撃で「捨て身タックル」よ!」
プクリン「プク!」
ゴロン! プクリンの「丸くなる」攻撃!
プクリン「プックリーーーーン!!!」
サトシ「そうは行くか! ラッキー、こっちも「丸くなる」攻撃で「捨て身タックル」だ!」
ラッキー「ラキ!」
ゴロン! ラッキーの「丸くなる」攻撃!
ラッキー「ラッキーーーーー!!!」
ドカ!!! ラッキーとプクリンの「捨て身タックル」! 攻撃は互角に当たった!
プクリン「プク!」
ラッキー「ラキ!」
アナウンサー『これはすごい! プクリンとラッキー、「丸くなる」の状態のまま
       「捨て身タックル」で攻撃を仕掛けました! しかし、互角であるため
       両者ダメージあり! さすがサトシ選手とスイート選手、いい戦略
       です!』
会長『これは全く考えありえなかったのう。』
サトシ「ラッキー、「卵爆弾」だ!」
ラッキー「ラキーーー!!!」
ポイポイポイポイ!!! ラッキーの「卵爆弾」!
スイート「プクリン、「リフレクター」で防ぐのよ!」
プクリン「プックーーー!!!」
カチーーーーン!!! プクリンの「リフレクター」!
ドカドカドカドカーーーン!!! 攻撃は命中したが、プクリンはダメージを与えて
いない!
サトシ「何!?」
スイート「プクリン、「歌う」攻撃よ!」
プクリン「プク! プー、プルル、プー、プクー、プー、プークーリーーーン…♪」
プクリンの「歌う」攻撃!
ラッキー「ラ、ラキ…?」
ラッキーは眠くなってきた!
アナウンサー『おーーーっと! プクリンの「歌う」攻撃で、ラッキーは眠りに落ちて
       行きそうです! ラッキー、正にピンチです!』
シャワーズ「このままじゃ、ラッキー眠っちゃうよ!」
ピカチュウ「ピピカチュウ!」
サトシ「ラッキー、歌を聴くな! 歌を聴かずに堪えるんだ!」
ラッキー「ラ、ラキ!」
ラッキーは上手く目を覚ました!
スイート「え!? うそ!?」
プクリン「プク!?」
アナウンサー『おー、これはすごい! サトシ選手のラッキー、「歌う」攻撃の最中に目
       を覚ましました! さすがに「歌う」攻撃を堪えました!』
じいちゃん『…そうかのう…ワシは何だか…眠そうぢゃし…』
アキハバラ『…同感…』
サトシ「ラッキー、「鳴き声」だ!」
ラッキー「ラッキーーーーーーーーーー!!!!」
ラッキーの「鳴き声」攻撃!
プクリン「プ、プクーーー!!!」
うるさい音で、プクリンは耳を塞いだ!
アナウンサー『おーーーっと! 突然「鳴き声」攻撃を出すラッキー! もはや「歌う」
       攻撃を破る作戦か!?』
じいちゃん『おー…おかげで目が覚めたわい…』
アキハバラ『…同感です…』
サトシ「よーし、相手が音で苦しんでる間に、「メガトンキック」!」
ラッキー「ラッキーーーーー!!!」
ドカ!!! ラッキーの「メガトンキック」!
プクリン「プク〜〜〜…」
スイート「プクリン!」
審判「プクリン、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『決めました、ラッキーの「メガトンキック」! 見事に
1匹目のポケモン
       を倒しました! 「歌う」攻撃を堪えて「鳴き声」攻撃で破ると言い、
       正にすごい戦略です! さすがサトシ選手、見事な作戦を考えている内に
       勝利への道に進むための気合が入っています!』
会長『さすがにいい戦略じゃのう!』
カスミ「いいわよサトシ! がんばってーーー!!!」
シゲル「その調子でがんばれ、サトシーーー!!!」
ブルー「その調子よ、がんばってーーー!!!」
ヒロシ「サトシ、その調子でがんばれーーー!!!」
スイート「なかなかやるわね、サトシ君? でも、次は手加減なしよ! 行くのよ、
     ジュゴン!」
ジュゴン「ジュゴーーーン!!!」
アナウンサー『スイート選手、ジュゴンを繰り出しました! 果たして、一体どんな作戦
       を考えたのでしょうか!?』
サトシ「ジュゴンか…気を付けろよ、ラッキー! 一体何を仕掛けてくるか分からない
    からな!」
ラッキー「ラキ!」
スイート「ジュゴン、「オーロラビーム」!」
ジュゴン「ジュゴーーーーン!!!」
バシューーーーーーーー!!! ジュゴンの「オーロラビーム」!
サトシ「ラッキー、ジャンプで避けろ!」
ラッキー「ラッキ!」
ダッ!!! ラッキーは高くジャンプし、攻撃を避けた! そしてラッキーはジュゴンの
真上まで飛んだ!
サトシ「今だ、ラッキー! 「捨て身タックル」!」
ラッキー「ラキーーー!!!」
スイート「甘いわよ、サトシ君! ジュゴン、「水鉄砲」!」
ジュゴン「ジュゴーーーーーーン!!!」
ブーーーーーーー!!! バシャ!!! ジュゴンの「水鉄砲」!
ラッキー「ラキ!?」
サトシ「な!?」
スイート「ジュゴン、とどめの「ロケット頭突き」!」
ジュゴン「ジュゴゴーーーーン!!!」
バキ!!! ジュゴンの「ロケット頭突き」!
ラッキー「ラキ〜〜〜…」
サトシ「ラッキー!」
審判「ラッキー、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『これもさすがにすごい! 上空にいるラッキーを「水鉄砲」で弾き飛ばし、
       「ロケット頭突き」でとどめをさすとは、さすがスイート選手、見事な
       作戦です!』
じいちゃん『うひょひょひょひょ! スイートちゃんもなかなかやるのう!』
サトシ「く、こうなったら水には電気! ピカチュウ、君に決めた!」
ピカチュウ「ピッカ!!!」
アナウンサー『サトシ選手、水に強い電気系のポケモンのピカチュウを繰り出しました! 
       果たして、この違うタイプのポケモンで、どう言うバトルで盛り上がるの
       か!?』
スイート「可愛いピカチュウを繰り出すなんて、いい度胸ね? でも、私の可愛い
     ジュゴンの弱点が電気だからと言っても、簡単に甘く見ちゃだめよ! 
     ジュゴン、「のしかかり」よ!」
ジュゴン「ジュゴーーーーン!!!」
サトシ「うわ! ピカチュウ、避けろ!」
ピカチュウ「ピカ!」
ドシーーーーン!!! ジュゴンの「のしかかり」攻撃! しかしピカチュウが攻撃を
避けたため、攻撃が外れた。
スイート「いい避けね! でも今度は逃げ切れないわよ! ジュゴン、「角ドリル」!」
ジュゴン「ジュゴゴゴーーーーーン!!!」
ギュルルルルルル!!! ジュゴンの「角ドリル」!
ピカチュウ「ピ!?」
サトシ「危ない、ピカチュウ! 避けろ!」
ピカチュウ「ピ、ピカ!」
ジュゴンは「角ドリル」で攻撃し捲くり、ピカチュウはそれを避け続ける。
スイート「これで終わりよ! 行きなさい、ジュゴン!」
ジュゴン「ジュゴーーーーーン!!!」
ギュルルルルルルル!!! ジュゴンは「角ドリル」で襲いかかる!
ピカチュウ「ピカ!?」
エイジ「やばい! このままじゃ逃げ切れないぞ!」
ハルナ「これでピカチュウの負け!?」
カスミ「見ていられないわ!!!」
サトシ「ピカチュウ、「影分身」だ!」
ピカチュウ「ピ、ピッカ!」
シュン!!! ピカチュウの「影分身」!
スカ! ジュゴンの攻撃が外れた!
ジュゴン「ジュゴ!?」
アナウンサー『これは危なかったです! サトシ選手のピカチュウ、無事に「影分身」で
       避けました!』
アキハバラ『あれに当たったら終わりでしたね!』
サトシ「今だピカチュウ、「
10万…」!」
スイート「甘いわよ! ジュゴン、足に「冷凍ビーム」!」
ジュゴン「ジュゴッゴーーーーーーーン!!!」
バシューーーーーーーー!!! ジュゴンの「冷凍ビーム」!
カチーーーン!!! ピカチュウの足が凍ってしまった!
ピカチュウ「ピ!?」
サトシ「あ、しまった!!!」
アナウンサー『おーーーっと!!! これは大変な事になりました! ピカチュウは
       ジュゴンの「冷凍ビーム」で、足が凍ってしまいました! つまり、行動
       封じです! このままでは、ピカチュウは逃げられません! もちろん、
       得意技の「高速移動」も使える事も出来ません!!』
会長『あれまー、これは大変な事になっとるわい…』
コウム「アナウンサーの言う通り、足が凍ってしまったら、「高速移動」は使えない。 
    もちろん、さっきの「影分身」も使えない…」
ヨシキ「じゃあ、このままやられちまうのか!?」
カスミ「そんな…!!!」
スイート「この勝負、私が貰ったわ! ジュゴン、「突進」よ!」
ジュゴン「ジュッゴーーーーーーーーン!!!」
ジュゴンは「突進」でピカチュウを襲い掛かる!
ピカチュウ「ピ、ピ!」
ピカチュウは逃げようとするが、足が凍ってしまった限り、逃げ切れない!
サトシ「く…このままじゃ、ピカチュウが負ける! 一体どうすれば…そうだ! 
    ピカチュウ、「電磁波」だ!」
ピカチュウ「ピ、ピカ! ピッカッチュウーーーーーーーーーー!!!」
ビリリリリリリリリリリリリリ!!! ピカチュウの「電磁波」!
ジュゴン「ジュゴ!?」
ジュゴンは麻痺してしまった!
ジュゴン「ジュゴゴゴゴ…」
スイート「あ!!!」
アナウンサー『おーーーっと!!! これは驚き! ピカチュウの「電磁波」で、
       ジュゴンは麻痺してしまった! ジュゴン、痺れている限り、今でも
       動けません!』
じいちゃん『これは本当に痺れるのう。』
セイジ「あ、そうか! 動きが封じても、攻撃はまだできるのか!」
カスミ「はぁー、よかった…」
サトシ「よーし、とどめはこいつだ! ピカチュウ、ジュゴンの角に目掛けて、「雷」
    だ!!!」
ピカチュウ「ピカ! ピーーーカーーーチュウーーーーーーーーー!!!」
ドカーーーーーーーーーン!!! ピカチュウの「雷」! 効果は抜群だ!
ジュゴン「ジュゴ〜〜〜ン…」
スイート「じゅ、ジュゴン!?」
審判「ジュゴン、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『これはすごい技です! サトシ選手のピカチュウ、強力な「雷」で
       ジュゴンの角に命中! しかもその角は避雷針のように急所に
       当たりました! さすがにサトシ選手! いい作戦です!』
アキハバラ『さすがサトシ君! いい作戦だよ!』
アナウンサー『そして「雷」を出したおかげで、ピカチュウの凍り付いた足は自由に
       動けるようになりました!』
ピカチュウ「ピカ♪」
カスミ「がんばって、サトシーーー!!! 後もう一息よーーー!!!」
シゲル「後もう一匹だ! 最後までがんばれーーー!!!」
ブルー「後最後よ! 負けないでねーーー!!!」
ヒロシ「最後までがんばれよ、サトシーーー!!!」
アナウンサー『残るポケモンの数は
21! スイート選手、最後のポケモンは何を繰り
       出すのか!?』
スイート「さすがサトシ君。 見事に私の可愛いポケモン達を倒すとは、驚きね。 でも、
     今度と言う今度は、私の勝ちになるわ! 見せてあげるわ、可愛いポケモンの
     怒りと言う物を! 出でよ、クスクス(カメックス)!」
クスクス「ガメーーー!!!」
アナウンサー『スイート選手のエースは、カメックスだ! さて、最後までどんな作戦を
       考えたのでしょうか!?』
サトシ「カメックスか…ピカチュウ、油断するなよ! 奴は水系! 弱点は電気系でも、
    ジュゴンの時とは簡単には行かないからな!」
ピカチュウ「ピカ!」
スイート「これが私の可愛いカメックス、クスクスよ! 貴方ならクスクスを倒せる
     かしら?」
サトシ「分かってるよ! ジュゴンの時に言った通り、相手が水系でも、弱点だけは甘く
    見るなだろ? 絶対に甘く見ないぜ! そして、必ず勝って見せる! 
    ピカチュウ、「
10万ボルト」だ!」
ピカチュウ「ピカ! ピーカーチュウーーーーーーーーー!!!」
ビリリリリリリリリリリリリ!!! ピカチュウの「
10万ボルト」!
スイート「クスクス、「殻に篭る」攻撃!」
クスクス「ガメ!」
コロン! クスクスの「殻に篭る」攻撃!
バキューーーーン!!! 攻撃は弾き飛ばされた!
ピカチュウ「ピカ!?」
サトシ「何!?」
アナウンサー『さすがスイート選手のカメックス! 「殻に篭る」で電気技の「
10
       ボルト」を弾き飛ばしました!』
スイート「次はこれよ! 「地震」攻撃!」
クスクス「ガッメーーーーーー!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!! クスクスの「地震」攻撃! 効果は抜群だ!
ピカチュウ「ピ、ピカ!?」
サトシ「な!?」
カオルコ「あのカメックス、地面系の技を!?」
サユリ「あの技じゃ、ピカチュウには不利だわ!」
スイート「クスクス、ピカチュウが動くが止まっている間に、「ハイドロポンプ」!」
クスクス「ガメーーーーーーーーーー!!!」
ブーーーーーーーー!!! バシャ!!! クスクスの「ハイドロポンプ」!
ピカチュウ「ピカーーー!!!」
スイート「次は、とどめの「メガトンパンチ」!」
クスクス「ガメーーーーーーーーーーーーー!!!!」
バキ!!! クスクスの「メガトンパンチ」!
ピカチュウ「ピカ〜〜〜…」
サトシ「ピカチュウ!!!」
審判「ピカチュウ、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『スイート選手のカメックス、さすがにすごいです! 「地震」で足止めに
       させ、「ハイドロポンプ」、引き続き「メガトンパンチ」で攻めて、
       ピカチュウを戦闘不能にさせました! スイート選手、さすがに見事な
       作戦を考えました!』
じいちゃん『うひょひょひょ! さすがにいい作戦ぢゃ!』
カスミ「ピカチュウ、負けちゃった…」
ウミオ「ピカチュウがやられた限り、サトシは一体どのポケモンを繰り出すんだ?」
ソラオ「草系のフシギダネならもっと有効だが、毒系も混じっている限り、「地震」
    でアウトになる! だとすれば、電気系か草系の誰かだな!」
アナウンサー『バトルに残るポケモンの数は1対1! バトルは大詰めへと向かえて
       おります! さて、サトシ選手には最後の一体しか残っておりません! 
       果たして、どのポケモンを繰り出すのか!?』
サトシ「(ここは地面系の技に無効なサンダーを使えば、戦闘は楽勝になる…でも、相手
    の弱点は電気系だからと言っても、違う技も仕掛けるはず…例えば、氷系! 
    飛行系でもあるサンダーには最も不利だ! 一体、どうすれば…)」
シャワーズ「サトシ、ここは僕が行くよ!」
サトシ「え!? シャワーズが!?」
シャワーズ「水系との戦いなら、僕に任せてよ! 僕なら必ず勝てるよ、絶対に!」
サトシ「シャワーズ…分かった! がんばれよ、シャワーズ!」
シャワーズ「うん!」
サトシ「よーし、決まりだ! シャワーズ、君に決めた!」
シャワーズ「オッケー!」
アナウンサー『サトシ選手のエースは、シャワーズに決まりました! 正しく、水系対決
       です! 果たして、水系のバトルで、どのポケモンが最後まで勝ち抜ける
       事が出来るのか!?』
クリスティ「サトシ、シャワーズを繰り出したわ!?」
ブルーザー「何を考え付いたんだ?」
シャワーズ「クスクスだったよね? 君の相手は、この僕だよ!」
クスクス「ガメ?」
スイート「あら? そっちも可愛いシャワーズも持ってるじゃない? しかも喋れる
     なんて、珍しいわ? でも、そのシャワーズが珍しくて可愛くても、私の
     クスクスに勝てるかしら?」
シャワーズ「それは最後まで見てみなきゃ分からないでしょ? 勝負は自分で決める物
      じゃないんだ! 最後まで見て分かるのが、本当の勝負だよ!」
スイート「あははは、結構可愛い事言うじゃないの? でも私に説教されようとしても、
     無理な事ね。 本当の勝負は、これからよ! クスクス、「地震」攻撃!」
クスクス「ガメーーーーーー!!!」
サトシ「させるか! シャワーズ、ジャンプだ!」
シャワーズ「ラジャー!」
ダッ!!! シャワーズは高くジャンプした!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!! クスクスの「地震」攻撃! しかし攻撃が外れた!
サトシ「シャワーズ、「水鉄砲」だ!」
シャワーズ「アイアイサー! ブーーーーーーーーー!!!」
ブーーーーーー!!! シャワーズの「水鉄砲」!
スイート「クスクス、「メガトンパンチ」!」
クスクス「ガメ!」
バシ!!! クスクスの「メガトンパンチ」! 攻撃は弾き飛ばされた!
シャワーズ「え!?」
スイート「次は「ハイドロポンプ」よ!」
クスクス「ガメーーーーーー!!!」
ブーーーーーーーー!!! バシャ!!! クスクスの「ハイドロポンプ」!
シャワーズ「うわ!!!」
スイート「次は「バブル光線」!」
クスクス「ガッメーーーーーーー!!!」
ブクブクブクブク!!! クスクスの「バブル光線」!
シャワーズ「うわーーーーー!!!」
サトシ「シャワーズ!!!」
アナウンサー『おーーーっと!!! これは大変です! スイート選手のカメックスは
       「ハイドロポンプ」、引き続き「バブル光線」で攻め捲くり、サトシ選手
       のシャワーズの体力がだんだん減って行く! シャワーズ、今でも大
       ピンチだ!』
カルロス「このままじゃ、一発で完全に負けちまうぞ!」
カスミ「そんな!!」
シャワーズ「う…く…」
サトシ「シャワーズ、大丈夫か!?」
シャワーズ「だ、大丈夫! ぼ、僕は平気だから、心配しないで!」
サトシ「でも!」
スイート「どうやら無理のようだった見たいね? シャワーズはここまで傷付いちゃう
     なんて、よっぽど貴方はシャワーズとの愛情がなかったみたいね?」
サトシ「何だと!?」
スイート「愛情がなかったら、傷付くのも当然。 なければ勝てる事も出来ないわ。 
     お互いの愛情が殆どないから、ここまで勝てないんでしょ?」
シャワーズ「そんな事はないよ! 僕とサトシはこう見えても長く一緒にいたんだ! 
      楽しく遊んで、協力しながら戦って、ずーっと一緒にいたんだ! 僕と
      サトシはお互い愛情持ってるよ! それを何も知らない君に言われたくない
      よ!」
サトシ「シャワーズ?」
スイート「あら、また私に説教する気かしら? そうならば、見せてくれないかしら? 
     貴方とサトシ君の愛情と言う物を! 本当にあるとしたら、私のクスクスに
     勝ってみなさい! クスクス、とどめの「捨て身タックル」!」
クスクス「ガメーーーーーーーーーー!!!」
クスクスの「捨て身タックル」でシャワーズに襲い掛かる!
コゴロウ「やばい! この攻撃じゃ、今のシャワーズじゃ逃げ切れないぞ!」
ブレイク「く…もう、これで終わりか!」
カスミ「サトシ!!!」
サトシ「(くそ! もうだめだ!)」
シャワーズ「…僕は負けない…絶対に負けない…サトシのためでも…絶対に…負けちゃ
      だめなんだ!!! ブーーーーーーーーーー!!!!」
ブーーーーーーーー!!! バシャ!!! その時シャワーズの口から強力な水を噴射し、
クスクスの顔に命中した!
クスクス「ガ!?」
スイート「え!?」
サトシ「な!?」
アナウンサー『おーーーっと! これはすごい! シャワーズは強力な水系技、
       「ハイドロポンプ」でカメックスの攻撃を阻止しました! どうやら自ら
       その技を覚えたのでしょう!』
サトシ「ハイドロポンプ!?」

ポケモン図鑑「シャワーズの得意技「ハイドロポンプ」。 強力な水を噴射して相手に
       攻撃する。 水系の中では最強である。」

サトシ「す、すげー! シャワーズ、そんな最強な技を覚えたのか! すげーぜ、
    シャワーズ!」
シャワーズ「や、やった! 今まで覚えたかった技がやっと使えた! やったーーー!」
クスクス「ガ、ガメ…」
アナウンサー『スイート選手のカメックス、さっきの攻撃を食らったおかげで、目が
       回っています! もはや攻撃も何も出来ません!』
サトシ「よーし、今の内に攻撃だ! シャワーズ、「ハイドロポンプ」で空高く飛ぶんだ!」
シャワーズ「了解! ブーーーーーーーーー!!!」
ブーーーーーーーーーーーーー!!! シャワーズの「ハイドロポンプ」! シャワーズ
は空高く飛び上がり、クスクスの真上に飛んだ!
クスクス「ガ、ガメ!?」
サトシ「そのまま一気に…「ロケット頭突き」だ!!!」
シャワーズ「うぉーーーーーーーーーーーーーー!!!」
バッコーーーーーーーーーン!!! シャワーズの「ロケット頭突き」! 急所に
当たった!
クスクス「ガメ〜〜〜…」
ドサドサ!!! クスクスとシャワーズは倒れた!
スイート「クスクス!!!」
サトシ「シャワーズ!!!」
アナウンサー『おーーーっと!!! サトシ選手のシャワーズとスイート選手の
       カメックス、両者共ダウンです! 一体誰が立ち上がるのか!?』
審判「……………」
サトシ「……………」
ピカチュウ「……………」
スイート「……………」
全員「……………」
シャワーズ「……………う…うーーーん…」
その時シャワーズが立ち上がった!
シャワーズ「いったーーーい…頭が…」
サトシ「シャワーズ!!!」
スイート「く、クスクス!?」
審判「カメックス、戦闘不能! よってこの試合、サトシ選手の勝ち!」
ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した!
アナウンサー『サトシ選手、シャワーズの「ロケット頭突き」で見事に決まり、見事に
       第8回戦を勝利しました!』
会長『さすがにがんばったのう、サトシ君!』
じいちゃん『スイートちゃんは残念ぢゃったが、サトシ君もよくやったわい!』
アキハバラ『さすがにいい作戦でしたよ、サトシ君! おめでとう!』
サトシ「や、やったーーー!!! 第8回戦、ゲットだぜ!!!」
ピカチュウ「ピッピカチュウ!!!」
カスミ「サトシが勝ったわ! よかった…」
シゲル「よっしゃーーー!!! サトシが勝ったぜーーー!!!」
ブルー「やったーーー!!! サトシ勝ったわーーー!!!」
ヒロシ「サトシが勝ったーーー!!!」
タケシ「サトシーーー、よくがんばったなーーー!!!」
マサキ「サトシーーー、ようがんばったな! おめでとさーーーん!!!」
トオル「サトシーーー、いい写真撮ったよーーー!!! おめでとうーーー!!!」
ハナコ「勝利おめでとう、サトシーーー!!!」
アオイ「サトシ君、勝利おめでとうーーー!!!」
ボイジャー「勝利おめでとうございます、サトシくーーーん!!!」
ウンディーネ「やったーーー!!! ダーリン勝ったーーー!!!」
ドリヤード「おめでとうございます、サトシさーーーん!!!」
サラマンダー「よっしゃーーー!!! 兄貴勝利だぜーーー!!!」
ジン「ご主人様、おめでとうダスーーー!!!」
ウィスプ「おめでとうッス、サトシさーーーん!!!」
シェイド「フッ、思った通りだな。」

―一方ロケット団―

サノスケ「ほほう、ジャリボーイまたまたやったな!」
ゴエモン「さすがに強いな、あのジャリボーイ。」
ハンゾウ「強くなってちゃー、俺達の敵う相手になるのだろうか…」
ムサシ「ちょっと、それを言わない約束でしょ?」
コジロウ「まあ、ジャリボーイもよくがんばったもんだな。」

―バトルステージ―

サトシ「ははは! よくやったぜ、シャワーズ! 俺のためにありがとう!」
サトシはシャワーズを抱き締めた。
シャワーズ「ううう…誉めてくれるのは嬉しいけど…頭が痛いよーーー…」
シャワーズは頭の痛さで泣き出した。
サトシ「あははは! ごめんごめん!」
スイート「………サトシ君、なかなかやるね。」
サトシ「え?」
スイート「ごめんなさい、今まで何か酷い事言って…この勝負、貴方の勝ちよ。 私、
     貴方の事を見縊ったようね。 この勝負を甘く見たのは、私の方だったわ。 
     本当に、ごめんね。」
サトシ「スイート?」
スイート「私、今まで可愛いポケモンを大事に育てたの。 このポケモンリーグに出る
     ために。 厳しく修行して、苦労して育てて、愛情込めてここまで来たの。 
     でも、貴方と戦ってやっと分かったわ。 貴方の方が、ポケモンに愛情が
     深かった…私が負けたのは、それが全く足りなかったかもしれない…私は貴方
     の事を間違ってたわ。 愛情がなかったのは、私の方だったかもしれない…
     何だか自分のポケモンに悪く思わせたかもしれないわね…」
サトシ「何言ってんだよ?」
スイート「え?」
サトシ「お前だってポケモンに愛情あったぜ? ポケモンにすごい技覚えさせたり、作戦
    通りに戦ったり、ちゃんと愛情あるじゃねえか! ここまで強くさせ、いい
    ポケモンに育てたのは、お前の愛情のおかげだと思うよ! お前はたっぷり愛情
    を込めてるよ! 今でもお前のポケモン達、お前の事を尊敬してると思うよ! 
    だから元気だしな!」
スイート「サトシ君…ありがとう。 そこまで思ってくれるなんて、嬉しいわ。 貴方の
     言う通り、私はポケモンへの愛情がたっぷりあるかもね! サトシ君、お礼を
     言うわ。 いい勝負を楽しんだわ。 ありがとう! これで仲直りね!」
サトシ「ああ!」
サトシとスイートはお互い握手した。
スイート「そうだ! ねえ、サトシ君、相談があるんだけど…」
サトシ「お前の分まで戦ってくれだろ? 分かってる! 俺はお前の分まで、必ずリーグ
    に勝つから、それまでに心配するなよ!」
スイート「サトシ君…ありがとう! じゃあ、これからもよろしくね!」
サトシ「ああ!」

8回戦でスイートと戦い、見事に勝利したサトシ。 シャワーズを次々へと新しい技も
覚えさせて、よかったね! そして次に行われるのは、第
9回戦! 果たして、第9回戦
では誰が彼を待っているのか? どんな試合になるのか? それは、次回へ続く!
続くったら、続く!