ポケットモンスター小説版
第141話 勝利を目指せ! VSアーモンド

第9回戦でシュウと戦い、見事に勝利したサトシ。 おまけにシゲル、ブルーとヒロシも、
無事に勝ったらしい。 さて、今回第10回戦で、サトシと戦う事になる挑戦者は誰に
なるのか? そしてサトシ達一行は、レストランドードーズにいる。 そこにはシュウと
その仲間達と、サトシ、シゲル、ブルー、ヒロシ、カスミ、タケシ、ダイスケ、コゴロウ
とゼトラがいた。

サトシ「へぇー、お前達の出会いのきっかけはそう言う事なんだ。」
シュウ「ああ、まあね。」
トミオ「俺は前誰が多くのポケモンをゲットできるかと言う勝負してたからね。 でも
    こいつがニドラン♂をゲットした時、結局俺が負けたけどね。」
リン「私はシュウとずーっと友達としていられているの! なかなかいい所あるし、ね、
   ランちゃん?」
ラン「あ、あたしは別にそんな事思ってなんかいないわよ…」
リョウマ「俺は1度シュウと勝負して、俺のカモネギでどっちの方が腕が上手いかの勝負
     をしてたんだ。 結果は負けたけどね。」
ユウキ「私は彼と料理対決したの。 でも彼の料理の腕は最高だったから、結局私が
    負けたけどね。 一緒に旅立ってから、料理とか全部私がやってるからね。 
    結構役に立って嬉しいから。」
そして突然タケシはユウキの手を握った。
タケシ「俺も貴方のお役に立ちたいです! 俺を何かを役に立ちたい事ありますか!?」
ユウキ「え、え?」
そしてカスミはタケシの耳を引っ張った。
タケシ「いーててててて!!!」
カスミ「あんたはハルナさんがいるからやめなさい!」
ケン「俺はどちらが世界一有名なトレーナーか挑戦を挑んだんだ。 コンビネーションで
   戦ってみたが、俺の方が負けてしまったけどな。」
ゼトラ「でも有名だからと言っても、俺たちゃお前の事全く知らねえぞ?」
ケン「それを言うなよーーー…」
ケンは泣き始めた。
マサトシ「あんまり気ぃ悪くさせへん方がエエで? 余計に悲しむから。」
サトシ「あ、ああ…」
マサトシ「あ、そうそう。 俺は1度シュウと戦ったんや。 俺のニャースとこいつの
     ピカチュウのどちらが人気エエかと言う戦いでな。 でもな、こいつのサブイ
     ギャグが超サブくてなー、おかげで負けてもうたんや。」
シュウ「寒くて悪かったな…」
ブルー「どんなギャグを言ったの?」
マサトシ「「金がねえのはしょう「がね」えー」だと。」
ポーーーーーーーーーーン… サトシ達は沈黙のまま、真っ白となった。
全員「…寒い…」
マサトシ「やろ、やろ!? ごっついサブイギャグやとみんな分かるやろ!?」
シュウ「うるさい事を一々言うな!!!」
シゲル「でもさ、どちらが人気エエかって…どう言う対戦だったんだ?」
シュウ「ああ、実はな。 こいつニャースの方が一番だと思ってるんだよ。 こいつ、
    余りにもピカチュウの事が嫌いなんでね。」
サトシ「え!? そうなの!?」
ピカチュウ「ピカ!?」
ピキ! マサトシに反応したらしい。
マサトシ「おー、そうや! おりゃピカチュウの事すんごく好かんや!!! どいつも
     こいつもあんな電気ネズミに甘えよって! あんな黄色いシマシマな子ネズミ
     のどこがエエんちゅーねん!? 一番エエのはニャース!!! ニャースが
     一番や!!! ピカチュウなんぞよりも世界一人気ナンバー1なのはニャース
     や!!!」
サトシ「電気ネズミ…」
ヒロシ「黄色いシマシマな子ネズミ…」
シャワーズ「ピカチュウ「なんぞ」…」
ピカチュウ「ピカー…」
サトシ、ヒロシ、ピカチュウとシャワーズはなぜかマサトシの言葉で怒っているようだ。 
それを見たマサトシは我に返った。
マサトシ「あ…おー、すまんすまん…べ、別にあんさんらのピカチュウの事で言うてへん
     けど…」
サトシ「どっちも同じだろが!!!」
ビシ!!! サトシがツッコミを出した!
マサトシ「おう! ナイスツッコミ!」
ゼトラ「アホな奴だな…」
ブルー「でもピカチュウのどこが悪いの? こんなに可愛いのにー、ねえ、ピカチュウ?」
ピカチュウ「ピーカ!」
シュウ「その理由は教えてくれないんだよ。」
サトシ「ふーん…そ。」
その時マサトシは猫耳頭巾を被った。
マサトシ「まあ、別に知らなくてもエエやろ? 理由なんて別にいらんし、な、ニャース?」
ニャース『ホンマやな!』
コゴロウ「今何て言ったんだ?」
シャワーズ「ホンマやなだって。 どうやらこのニャースも関西弁喋れるよ?」
コゴロウ「ふーーーん…」
マサトシ「…な、何やその言い方…」
ユウタ「まあ、別にいいだろう? まあ、話の続き! 俺は彼と1度戦った事があるんだ。 
    理由は勝手にゲットしちゃ行けないポケモンの住処でポケモンをゲット
    しちまったからさ。 まあ、罰が当たった所かな? その時まで俺負けちまった
    けどな。」
サトシ「なるほど…」
ユウタ「でもダイスケと1度会ってみて嬉しいよ! 同じポケモンコレクターだなんて! 
    いい友達になれそうだよ!」
ダイスケ「おうよ! ポケモンコレクター同士ならばいい友達になれるぜ! 仲良く
     やろうぜ、親友!」
ユウタ「おう!」
カスミ「何だか言い友達出来たみたいね。」
シンジ「俺は1度こいつと出会ったのは、復讐を果たすためなんだよ。 こいつさ、俺の
    鼻を豚鼻にさせたんだよ。」
シャワーズ「えー!? そんな酷い事したの!?」
シュウ「あ、いや、あれはわざとじゃないんだよ。 事故だよ事故! あの時ポケモン
    ゲットの夢中になってたから、間違って踏んじまったんだよ。 その時まで
    謝ったんだけど、なかなか許してくれなくて…」
コゴロウ「(踏む自体が悪いんじゃ…)」
シンジ「まあ、その時まで許せなかったのは当然さ! リベンジャーである俺は、俺に
    どんな悪い事をさせても許せられないタイプだからな!」
ダイスケ「………おい、シンジと言ったな? ちょっとこっち来い。」
シンジ「ん?」
シンジはダイスケの方に近づき、その時ダイスケは突然シンジの襟を引っ張り出した。
シンジ「え?」
ダイスケ「貴様、リベンジャーなんてやめちまえ…そこまでリベンジャーを続けるとお前
     に本当の恐怖を与えてしまうんだからな…」
シンジ「…へ?」
ダイスケ「俺な、昔元リベンジャーだったんだよ。 その時まで俺はサトシとの戦いに
     負けた事で悔いを持ってな、それの復讐を果たしたんだよ。 それまでに俺は
     サトシに酷い目に合わせたが…酷い目に合わせたのは俺の方だったんだよ! 
     だってサトシが俺に最大な恐怖を与えさせたからなんだよ!」
トミオ「…それ、どう言う意味で?」
ダイスケ「その時の俺は、サトシを殴ったり、蹴ったり、突進したり、斬ったり、色々な
     痛い目にさせたんだよ! でも、奴が血だらけの姿で俺を見た時、俺に最大な
     恐怖を与えさえたんだよ! まるでゾンビのような姿でよ! すっげー
     怖かったんだぞ!」
シュウ達「ひーーー…」
サトシ「ゾンビのようで悪かったな…」

*詳しい話は「第38話 最強リベンジャーダイスケ」をチェック!

ダイスケ「だから俺は、それのおかげでリベンジャーをやめたんだ。 そしてもうあんな
     ふざけた真似を2度としないと誓ってな。 だから分かったか、シンジ? 
     シュウもいつかサトシみたいになっちまうんだぞ? シュウに酷い目に
     合わせたくなければ、リベンジャーなんてやめるんだ。 そして2度と
     ふざけた真似をしないと誓ってな!」
シンジ「は、はい…」
コゴロウ「すっげー迫力だな、ダイスケ…」
ゼトラ「フッ…成長したな、ダイスケも…」
シュウ「でもそんな風にされたなんて…その時大丈夫だったのか、サトシ?」
サトシ「あ、ああ…おかげで助かったけどね。 あ、そうそう。 話変わるけど、試合の
    終わり頃、お前は俺を探してたと言ったよな? 何でなんだ?」
シュウ「まあ、お前達には知らないだろうな。 俺もオーキド博士の知り合いだって言う
    事を…」
全員「な、何だってーーー!?」
シュウ「俺な、本当はポケモン図鑑を完成させるために旅立ってるんだ。 俺の相棒、
    ピカチュウと一緒にね! このポケモン図鑑は、俺が旅立つ前にオーキド博士
    から貰ってね、完成させてくれと俺に伝えたんだ。 結構楽しいんだぜ!」
シゲル「でもその図鑑、俺達の持ってる奴と違うな…」
シュウ「ああ、これ「ジョウト」から強化させてくれた新型のポケモン図鑑なんだよ。」
全員「ジョウト?」
シュウ「このカントーの西側の方にある本土の事だよ。 そこには誰も見た事もない珍種
    のポケモンが多く生息しているんだ。 このカントーに見付からない、新たなる
    ポケモン達が! 俺も一応、そこでポケモンゲットしたんだ! 例えば、こいつ
    な!」
ポン! シュウのモンスターボールの中から、足一本の梟らしきなポケモンが出て来た!
???「ホーホー!」
全員「な、何だこれ!?」
シュウ「図鑑はこれ!」

ポケモン図鑑「ホーホー・梟ポケモン・いつも一本足で立っている。 足を入れ替える
       瞬間は素早くてなかなか見られない。 体内の時間の感覚はどんな時でも
       性格で決まったリズムで首をかしげる。」

サトシ「すっげー! 俺の図鑑ではそんなポケモン載ってねえぜ!」
ホーホー「ホーホホー!」
シュウ「だろ? 今度そこへ行ったら教えてあげるよ!」
カスミ「ねえ、あたしのトゲピーもジョウトにいるのかしら!?」
トゲピー「チョッケー♪」
シュウ「トゲピー?」

ポケモン図鑑「トゲピー・針玉ポケモン・殻の中に幸せがたくさん詰まっているらしく
       優しくされると幸運を分け与えると言う。 寝ているトゲピーを上手く
       立たせる事が出来れば幸せになれるとの言い伝えがある。」

カスミ「へぇー、トゲピーにそう言う力があるんだー。」
トゲピー「チョゲピー♪」
シュウ「まあな。 でも俺このポケモンよく知らないから、本当にいるか分からないけど
    な。」
カスミ「そうなの…」
シュウ「まあ、話を戻すぜ! なぜ俺はお前を探してた理由を! ずーっと前、ある
    ポケモンセンターにいた時、オーキド博士からの伝言があったんだ。 そして
    オーキド博士から聞いたら…お前達、人類と現世破壊を企むリユニオンを倒す
    ために旅立ってるんだよな?」
サトシ「え? あ、ああ、そうだけど…」
シュウ「リユニオン、1度会った事もないけど、とんでもない奴だと分かるからな。 
    そこでオーキド博士が、俺が1度でも出会った事があるトレーナーを仲間にして、
    そして全員揃えば、サトシを探せと言う条件を伝えたんだ。 お前がここ、
    ポケモンリーグに来る事も、そう伝えてきたんでね。 だから、お前を探すため
    に、俺の知ってるこいつらを仲間に入れさせながら、俺はこのリーグに参加
    したんだよ。」
サトシ「へぇー、なるほど…って事は…」
シュウ「ああ、俺達全員、お前達の仲間に入ってもいいか? 俺達もお前に役に
    立ちたいし、いいか?」
サトシ「もちろんとも! お互い仲良くなった上、友達になったんだから、仲間になって
    もいいぜ!」
シュウ「ありがたいぜ! じゃ、これからもよろしくな、我が親友!」
サトシ「おう!」
サトシとシュウはお互い握手した。
シャワーズ「また新しい仲間達が増えてきてよかったね、サトシ!」
サトシ「うん!」
ダイスケ「でもさ、宿代とか食事代とかどうするんだ?」
コゴロウ「俺が払うからいいだろ!?」
???「あ! サトシ君じゃない!」
全員「え?」
その時サトシ達の前には、ある謎の集団が登場した。 その集団は、「第130話 
新たなるライバル達登場!」から登場したマロン達だった。
マロン「久しぶりね!」
サトシ「あれ? お前確か、マロンと言ったな?」
ブルー「お久しぶり!」
カスミ「サトシ、誰、この人達?」
サトシ「ああ、紹介するよ。 俺とシゲル達が受け付け場にいた時に出会ったマロンさ。 
    それからココナッツと、ピースとピスタチオと、ウォール! そしてマロンの
    ポケモンピカチュウとピッピ、プリンとその姉のプクリン、アーボックとその
    弟達のアーボ兄弟、ウォールの師匠のメタモンと、ココナッツのポケモン
    イーブイ、そしてピースとピスタチオのポケモンのヒトカゲとフシギダネ!」
マロン達「初めまして!」
ビク!!! 突然サトシ、シゲル、ブルー、ヒロシ、コゴロウ以外の仲間達は驚いた。
マロン「え? 何驚いてるの?」
カスミ「い、今、ポケモン達…喋った?」
ココナッツ「もちろん喋ったわよ? それがどうしたの?」
リョウマ「うぉーーー!!! すっげーーー!!! ホントに喋ったのか!?」
ケン「メカもなしでホントに喋りやがった!!!」
マサトシ「シャワーズ以外にも喋るポケモンおったんかーーー!?」
ピカチュウ3「ピ、ピ?」
ピッピ「な、何なんでしゅか?」
サトシ「ハッハッハ、そりゃ喋るの当然だよ! だってマロン達の故郷に住むポケモン達、
    全員喋れるんだよ!」
全員「ホントか!?」
マロン「え、ええ…そうだけど…」
シュウ「すっげー、インカム使わずに聞けるなんて、何だかすごいぜ…」
タケシ「シャワーズやロケット団のニャース以外にも喋るポケモンがいたなんて、
    信じられないな…」
リン「でも…何か変に見えない? 可愛く見えるんだけど…何か姿形ちょっと、私達の
   持ってるポケモンと違ってない?」
見た目によると、確かに姿形がサトシ達の持ってるポケモンと違う。
シュウ「そう言えばそうだな…このピカチュウ、俺のピカチュウとサトシのピカチュウと
    全く違うし…」
ピカチュウ2『これ、ホントに僕?』
ピカチュウ3「ピー?」
ピース「そんなに変に見えますー? 普通だと思いますけどー…」
ピスタチオ「全部可愛く見えると僕は思いますけどね。」
ウォール「同感でござる。」
シゲル「あれ? そう言えばアーモンドって言う奴とそのポケモンゼニガメは?」
マロン「もう先に試合会場に行ったんだって。 挑戦相手はサトシ君だと聞いたから、
    ここに来たのよ!」
サトシ「え? アーモンドとの戦い、俺と決まったのか?」
ココナッツ「そうらしいわよ!」
マロン「私達はアーモンドを応援するかもしれないけど、サトシ君もがんばってね! 
    私達もサトシを応援してるからね!」
サトシ「あ、ああ…ありがたいけど…まさかそれを言う度にここに?」
マロン「あら、分かっちゃった?」
ココナッツ「分かるのも当然よ。 だってマロン口調が鈍いからね。」
マロン「だ、誰が口調が鈍いのよ!? あんただって早口でなんて言ってるか分からない
    くせに!」
ココナッツ「何ですって!?」
マロンとココナッツは口ケンカをした。
ヒトカゲ「また始まっちまったな…」
フシギダネ「そうでちゅね…」
その時キョウとアヤが店の中に入って来た。
キョウ「おお、やはりそこにおったか!」
サトシ「あ、キョウさんにアヤさん! 何か用?」
ウォール「おお!!! 本物のキョウ様だー!!!」
アヤ「ええ、ちょうどね…って、あ!!!」
サトシ達「え?」
アヤ「あ、兄上…あのメタモン、まさか…」
キョウ「ん? お!!! あのメタモンは…」
サトシ「え?」
メタモン「おろ? お主、まさか…」
ウォール「え?」
キョウ「おお!!! メタモン殿ではないでござるか!」
アヤ「こんな所で会うなんてお久しぶりです!」
メタモン「おお、キョウ殿とアヤ殿ではないでござるか! 長い間であったが久しぶり
     だな!」
サトシ「え、な、何?」
ウォール「知り合いなんですか?」
メタモン「もちろん! 私は元キョウ殿の部下のトレーナーが使うポケモンの友人の友人
     なのだ!」
2人「は?」
キョウ「つまり、タツヤのポケモンなのでござるよ。」
サトシ「え!? タツヤのポケモン!?」

* タツヤ:キョウの弟子で、セキチクジムのジプシージャグラー。 詳しくは「第55話 
     セキチク忍者対決!(前編)と(後編)をチェック!

コゴロウ「あいつ、前このメタモンを持ってたとは、知らなかった…」
メタモン「で、こんな所で会うなんて、お主ら懐かしいのう! タツヤは今どうして
     おるか?」
キョウ「今我々の代わりにジムを管理しているでござるよ。」
メタモン「そうか、あ奴もあー言うトレーナーになったのか。 最後までまた
     会いたかったんだけどな…」
アヤ「まあ、その時が来るまでまた会えますよ!」
ウォール「キョウ様!!! お、俺、ウォールと申します!!! お、俺はキョウ様の事
     を憧れて忍者になっております!!!」
キョウ「おお、そうか。 拙者に憧れて忍者になっているとは、お主すごいのう。」
ウォール「いやー、それほどでも…今はメタモン師匠様の弟子にしてますからね。」
アヤ「それは大変ね。 厳しくしてるのかしら?」
ウォール「ええ、でも忍者になる方法はこれしかありませんから。 で、貴方は…」
アヤ「ああ、私はアヤ。 キョウの妹なの。 よろしくね!」
ウォール「おお、キョウ様に妹さんがいたとは…いやー、こんな美しい妹さんがいるとは
     羨ましいですねー。」
アヤ「あ、いやだー、もう、そこまで誉めなくてもいいのにー!」
サトシ「…あ、あのー…何か用ですか?」
キョウ「あ、そうだった。 試合はもう少し始まるとリーグ会員からの連絡が来て、
    それの報告しに来たのでござる。」
サトシ「あ、そう言えば、もうこんな時間だもんな。 分かった、そろそろ行くよ!」
マロン「あ、じゃあ、また後でね!」
サトシ「ああ。」
シゲル「がんばるんだぜ、サトシ!」
ブルー「応援してるからね、サトシ!」
サトシ「ああ!」
カスミ「サトシ、気を付けてね!」
サトシ「ああ、分かってるよ! じゃ、お先に! 行くぞ、ピカチュウ、シャワーズ!」
ピカチュウ「ピカ!」
シャワーズ「うん!」
サトシ、ピカチュウとシャワーズは行ってしまった。
シュウ「…じゃあ、俺ちょっと奴と付いて行くよ! 見送りするから!」
マサトシ「お? じゃあ、客席んトコで待っとるで!」
シュウ「おう! じゃ、また後で!」
シュウも行ってしまった。

―ホール―

シュウ「おーい、サトシーーー!」
サトシ「あ、シュウ! 何だ、いきなり?」
シュウ「ああ、ちょっとまだ話があったからさ!」
サトシ「話か? まあ、それはいいけど、今何時だ?」
シュウは腕時計らしきな物を見た。
シュウ「ああ、11時55分。 後5分で試合が始まるぜ?」
サトシ「ん? 何だその腕時計?」
シュウ「あ、これ? これは「ポケモンギア」! 略して「ポケギア」! 腕時計でも
    あるけど、実はこれ、地図や携帯電話、ラジオにもなれるメカなんだ! こいつ
    もジョウトでゲットしたんだ。 すげーだろ?」
サトシ「へぇー、すごいな! いいなー、俺もゲットしてーなー…」
シュウ「まあ、今度行ったら、教えてやるよ! ところでさ、話なんだけどさ…お前、
    カスミの事が好きなんだろ?」
サトシ「ギク!! な、なぜそれを!?」
シュウ「図星だろ?」
サトシ「ま、まあ、そうだよ。 俺、カスミの事が好きだぜ? あいつ、よく口ケンカ
    するけど…それでもあいつ、可愛いから…何だか、好きになっちゃって…」
シュウ「ほほう、なるほど…」
シュウはメモを書いている。
サトシ「メモってどうするんだよ!? だったらお前こそ好きな奴いるのかよ!? お前
    の仲間の中で!?」
シュウ「え!? そ、そこまで知りたいの!?」
サトシ「俺に言ったから、次はお前の番だ。」
シュウ「うーーー…ま、まあ、もちろんいるぜ。 ほら、お前、ランって知ってるだろ?」
サトシ「ああ、あのリンの双子の妹だろ? 何かちょっと性格悪そうな奴だけど…」
シュウ「ああ、俺、あいつの事が好きなんでね…1度俺の前に泣いた事とかあったから、
    ちょっと気になって…あいつ性格ちょっとぐらいでも悪くても、可愛い所もある
    から…だから俺、彼女の事を好きになって…」
サトシ「ふーん、なるほど…」
サトシもメモを書いている。
シュウ「お前もメモするな!!!」
サトシ「フッ…お互いいい友達になりそうだな。 好きな子がいて…」
シュウ「まあ、そうかな?」
サトシ「だからさ、シュウ。 この事、カスミには内緒だぜ? 俺もお前の秘密、ランに
    言わないから、約束しないか?」
シュウ「おう! 男の約束なら誓うぜ!」
サトシ「んじゃ、決まりな! じゃあ、俺もう行くわ。 また後でな!」
シュウ「ああ! 俺の分までがんばれよ!」
サトシ「分かってるって! じゃ、行くぜ、ピカチュウ、シャワーズ!」
ピカチュウ「ピカ!」
シャワーズ「うん!」
サトシ達は行ってしまった。

―セキエイスタジアム―

ワーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『残ったバトルは後半分! 今から行われるのは、第10回戦Aブロック
       第5試合です! そしてバトル会場に立ち上がっているのは、サトシ選手
       とアーモンド選手! 果たして、どんな激しいバトルを彼らが繰り広げる
       のか!?』
会長『ほほう、アーモンド君か! アーモンド君はワシのポケモン大好きクラブの
   メンバーでもあるからね。 サトシ君の次にアーモンド君を応援するぞい!』
じいちゃん『うひょひょひょ! さすがアーモンドぢゃ! よくここまで来れたわい! 
      アーモンドはワシの知り合いぢゃからのう! サトシ君には悪く言わないが、
      ワシもアーモンドを応援しとるぞ!』
アキハバラ『私はどちらにしろ、サトシ君を応援してますから!』
アーモンド「久しぶりだな、サトシ。 予想通りお前と戦う事が出来たよ。 どちらが
      実力があるか、ライバルとして勝負だ!」
サトシ「おうよ! いつでもかかってこい!」
カスミ「サトシ、がんばってーーー!!!」
シゲル「がんばれよ、サトシーーー!!!」
ブルー「がんばってね、サトシーーー!!!」
ヒロシ「サトシ、がんばれーーー!!!」
タケシ「がんばるんだぞ、サトシーーー!!!」
マサキ「がんばれや、サトシーーー!!!」
トオル「今日もいい写真撮るからね、サトシーーー!!!」
シュウ「負けるなよ、サトシーーー!!!」
ハナコ「がんばるのよ、サトシーーー!!!」
アオイ「がんばって、サトシくーーーん!!!」
ボイジャー「がんばってください、サトシくーーーん!!!」
ウンディーネ「がんばって、ダーリーーーン!!!」
ドリヤード「サトシさん、がんばってくださーーーい!!!」
サラマンダー「兄貴、がんばれーーー!!!」
ジン「ご主人様、がんばれダスーーー!!!」
ウィスプ「サトシさん、がんばれッスーーー!!!」
シェイド「勝つ事を望むぞ、サトシ。」

―一方別の客席にいるマロン達―

マロン「アーモンド、サトシ君、がんばってーーー!!!」
ココナッツ「ちょっと、マロン。 あんたはどっちを応援してるのよ?」
マロン「どっちだっていいでしょ?」
ココナッツ「まあ、どっちだと言っても、アーモンドを応援してないと言う証拠ね。 
      まあ、当然私が愛しいアーモンドを応援するけど…」
マロン「誰があんたの愛しいアーモンドよ!? アーモンドは私の物よ!!!」
ココナッツ「またあんたのと決まってないでしょ!?」
マロンとココナッツは再び口ケンカした。
ピース「マロンさん、ココナッツさん、落ち付いてくださいーーー…」
ウォール「ったく、懲りんな、こいつら…」
ピスタチオ「でもアーモンド君、僕達から借りたポケモン達で役に立てるかな?」

―一方ロケット団―

ムサシ「あらま、ジャリボーイ、もうここまで来たのね?」
コジロウ「相変わらずがんばるんだな。」
ヤマト「これも絶対に見ないとね!」
ニャース「はぁー、いつまで立ったら本番に戻るんニャー…」

―バトルステージ―

アナウンサー『それでは、第10回戦、試合開始です!』
アーモンド「がんばれよ、ヒトカゲ!」
ヒトカゲ「おう!」
サトシ「カラカラ、君に決めた!」
カラカラ「カラカラ!」
アナウンサー『サトシ選手、カラカラを繰り出しましたが、アーモンド選手は人語も
       喋れるヒトカゲを繰り出しました! これは珍しい! サトシ選手の喋る
       シャワーズ以外にも、喋るヒトカゲもいるとは、これはさすがに驚き
       です!』
会長『おー、確かにこれは魂消たわい! サトシ君のシャワーズ以外にも喋るポケモンも
   いるとは…』
アナウンサー『しかし、このヒトカゲ、新種なのでしょうか? 何だか姿形は本物の
       ヒトカゲと違って、ちょっと違う感じですが…それはどうしてでしょうか、
       じいちゃん?』
じいちゃん『うひょひょひょひょ、そう言う生態なんぢゃよ。 細かい事は気にする事
      ない。』

―一方ロケット団―

コサブロウ「な、何だあのヒトカゲ!? 言葉喋ったぞ!?」
サノスケ「ジャリボーイのシャワーズ以外にも言葉喋れるポケモンがいたのか!?」
ニャース「ニャーーー…嬉しいニャー…ニャーとシャワーズ以外にも人語喋れるポケモン
     がいたニャンて…ニャーはホントに嬉しいニャーーー…」
ニャースは感動していた。
ゴエモン「感激してる場合じゃねえだろが…」
ハンゾウ「でも、普通のヒトカゲと違って、何か変な姿形してないか?」
ムサシ「そう言えばそうね。 新種かしら?」
コジロウ「本番に戻ったら、ゲットでもするか?」
ヤマト「そう言うのはまた今度にしようね。」

―バトルステージ―

ヒトカゲ「何か俺の事バカにしてるのか?」
アーモンド「気にするな。 バトルに集中してくれ。」
ピース「がんばってねーーー、ヒトカゲーーー…」
サトシ「カラカラ、「骨ブーメラン」だ!」
カラカラ「カラカラ!」
ブンブンブンブン!!! カラカラの「骨ブーメラン」!
アーモンド「ヒトカゲ、危ない! 避けろ!」
ヒトカゲ「おうよ!」
スカ! カラカラの攻撃が外れた!
カラカラ「カラ!?」
サトシ「く、やるな!」
ヒトカゲ「ハッハッハッハ! 俺にそんな攻撃をするなんて、10年早いぜ!」
バコーーーン!!! しかし、戻ってきたカラカラの「骨ブーメラン」はヒトカゲに命中
した!
ヒトカゲ「ぶ!?」
サトシ「(ブーメランだから戻ってくる事を気付いてない?)」
アーモンド「(調子乗り過ぎだよ、ヒトカゲ…)」
ヒトカゲ「いってーーー!!! 汚いぞ、戻ってくるなんて!」
サトシ「気付かないお前の方が悪いだろ…」
アーモンド「ヒトカゲ、気合と共に「火炎放射」だ!」
ヒトカゲ「食らえーーー!!!」
ブォーーーーーー!!! ヒトカゲの「火炎放射」!
サトシ「カラカラ、高く跳べ!」
カラカラ「カラ!」
ダッ!!! カラカラは空高くジャンプし、攻撃を交わした! そしてカラカラは
ヒトカゲの真上に飛んだ。
ヒトカゲ「何!?」
サトシ「カラカラ、「睨み付ける」攻撃!」
カラカラ「カラ!!!」
ギロ!!! カラカラの「睨み付ける」攻撃!
ビク! ヒトカゲはそれで驚いた。
ヒトカゲ「え…?」
サトシ「今だ! とどめの「骨棍棒」!」
カラカラ「カッラーーーーー!!!」
バキ!!! カラカラの「骨棍棒」! 効果は抜群だ!
ヒトカゲ「いって〜〜〜…」
アーモンド「ヒトカゲ!?」
審判「ヒトカゲ、戦闘不能!」
ワーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『おーーー! これはお見事! 「睨み付ける」で相手の気を弱らせながら、
       隙を狙って「骨棍棒」でとどめをさしました! しかも、効果は抜群
       だそうです! さすがサトシ選手! 見事な作戦です!』
アキハバラ『いい作戦でしたよ! サトシ君!』
カスミ「やったーーー!!! サトシ、そのままがんばってーーー!!!」
シゲル「いいぞ、サトシ!!! その調子だーーー!!!」
ブルー「がんばって、サトシーーー!!!」
ヒロシ「次こそがんばれ、サトシーーー!!!」
タケシ「その調子でがんばれよ、サトシーーー!!!」
ピース「あーーー、僕のヒトカゲがーーー!!!」
マロン「ヒトカゲ、カラカラに弱かったのかしら?」
ココナッツ「ヒトカゲの弱点はカラカラだったのかな?」
アーモンド「悪いな、ヒトカゲ。 力貸してくれてありがとう。 ゆっくり休んでくれ。」
ヒトカゲ「おうよ…」
アーモンド「次こそ負けないからな、サトシ! カラカラの弱点は水系当然! そいつを
      破る事が出来るのは、こいつのみ! がんばるんだぞ、ゼニガメ!」
ゼニガメ「は、はい!」
アナウンサー『おーーーっと! アーモンド選手、今度は喋るゼニガメを繰り出しました! 
       その上姿形も違います! この違うタイプで、どんなバトルが繰り
       広げられるのか!?』
アーモンド「おい、アナウンサー!!! 喋ったり姿形違っても別にいいだろ!? 
      さっきから余計な事を言うんじゃねえよ!!!」
アナウンサー『あ…す、済みません…』

―一方ロケット団―

コサブロウ「おう、これも珍しいゼニガメだ!」
サノスケ「人語喋るアンド姿形の違うゼニガメ! 超珍しいぜ!」
ニャース「はぁー、ニャー以外にも喋るポケモンがいるとは…」
ニャースは感動していた。
ゴエモン「だから感動してんじゃねえってーの。」

―バトルステージ―

サトシ「カラカラ、「骨ブーメラン」だ!」
カラカラ「カラーーーーー!!!」
ブンブンブンブン!!! カラカラの「骨ブーメラン」!
アーモンド「ゼニガメ、「殻に篭る」!」
ゼニガメ「はい!」
コロン! ゼニガメの「殻に篭る」!
カーーーン!!! カラカラの攻撃が弾き飛ばされた!
カラカラ「カラ!?」
サトシ「何!?」
アーモンド「今だ! 「水鉄砲」!」
ゼニガメ「わ、分かりました!」
ブーーーーーー!!! バシャ! ゼニガメの「水鉄砲」! 効果は抜群だ!
カラカラ「カラ〜〜〜…」
サトシ「カラカラ!!!」
審判「カラカラ、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『これはお見事! アーモンド選手のゼニガメ、「殻に篭る」で攻撃を受け
       止め、「水鉄砲」でとどめをさしました! これはいい作戦です!』
会長『アーモンド君もよくやるのう!』
マロン「やったーーー!!! その調子よ、アーモンド! サトシ君も
    がんばってーーー!!!」
ココナッツ「きゃーーー!!! アーモンド、がんばってーーー♪」
ピース「がんばってくださーーーい、アーモンドさーーーん…」
ピスタチオ「なかなかやりますね、アーモンドさん。」
ウォール「ゼニガメ殿もよくやるな。」
サトシ「よくやったな、カラカラ。 ゆっくり休んで行ってくれ!」
サトシはカラカラをモンスターボールに戻した。
サトシ「よーし、次は…ゼニガメ、君に決めた!」
ゼニガメ「ゼニーーー!!!」
ゼニガメ2「え!?」
アナウンサー『サトシ選手、次にゼニガメを繰り出しました! これは面白そうです! 
       ゼニガメ対決です! 果たしてどのゼニガメがこの対決に勝ち抜けるの
       か!?』
ゼニガメ1「ゼニ?」
ゼニガメ2「あ…あ…」
アーモンド「おい、ゼニガメ。 どうしたんだ? 相手はお前と同じゼニガメだぞ? 何
      怖がってんだ?」
ゼニガメ2「あ、アーモンドさん…僕、やっぱり出来ません! この先戦えません!!」
アーモンド「は? 何言ってんだよ? 相手のどこが嫌なんだ?」
ゼニガメ「だって僕は亀同類の生き物なんて戦えませんよーーー!!!」
ドサーーーン!!! アーモンド、サトシ、ゼニガメ1と審判はこけた。
アーモンド「あ、あのなーーー…」
サトシ「気弱いな、そのゼニガメ…」
審判「あのー、降参ですか?」
アーモンド「まだ決まってねえぞ!!! なあ、頼むよー。 同類でも我慢してくれよー。」
ゼニガメ2「嫌ですー! 同類でも我慢出来ませーーーん!!!」
サトシ「…ゼニガメ、「ロケット頭突き」。」
ゼニガメ1「ゼーーーニ!!!」
ゴツーーーーン!!! ゼニガメの「ロケット頭突き」!
ゼニガメ2「うわーーーん!!! このゼニガメ僕をいじめますーーー!!!」
ゼニガメ2は泣き出した。
アーモンド「…だめだこりゃ…」
審判「ゼニガメ、号泣で戦闘不能!」
アーモンド「え!?」
ワーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『これは残念! サトシ選手のゼニガメの一撃で、アーモンド選手の
       ゼニガメ一発号泣! 号泣したので、結果はアーモンド選手のゼニガメの
       負けです!』
じいちゃん『うひょーーー…あのゼニガメ、戦闘向きじゃないからのう…』
カスミ「やったーーー!!! サトシ、後1匹がんばってーーー!!!」
シゲル「後1匹がんばれーーー!!!」
ブルー「後最後よ! がんばたってーーー!!!」
ヒロシ「後一匹だよ、サトシーーー!!!」
タケシ「最後までがんばれ、サトシーーー!!!」
アーモンド「ちょ、ちょっと待ってくれよ! まだ負けてなんか…」
審判「ルール聞いてなかったんですか? ポケモンが場外したり、泣いたり、「参った」
   と言う合図を出したら、負けとなるんですよ! だから、ゼニガメ戦闘不能です!」
アーモンド「そんな…」
ゼニガメ2「うわーーーーーん!!! ごめんなさい、アーモンドさん! 僕が
      情けなすぎてーーー!!!」
ゼニガメ2はまだ泣き続けている。
アーモンド「…もういいよ、ゼニガメ。 気にするなよ。 お前もよくがんばったよ。 
      感謝するよ。」
ゼニガメ2「アーモンドさん…」
アーモンド「でもよ、サトシ!!! まだ何もやってないのに勝手に攻撃するなんて
      汚すぎるぞ!!!」
サトシ「汚すぎると言っても、これは勝負だから…」
アーモンド「勝負でもまだなんだよ!!!」
アナウンサー『さて、アーモンド選手の残るポケモンは1体! 果たして、最後までどの
       ポケモンを繰り出すのか!?』
審判「あの、勝負の続きは?」
アーモンド「あ、済みません。 最後の一言だけなら…サトシ! 俺のゼニガメを酷い目
      に合わせたけれど、この先はお前の負けになるからな! 俺の怒り、今から
      お前に味わせてやるぜ! 最後までがんばれ、ピカチュウ!」
ピカチュウ「ピーーーカーーー!!!」
アナウンサー『アーモンド選手、最後にピカチュウを繰り出しました! しかもその
       ピカチュウは…あ、いや、じゃなくて、果たして、どう言う作戦を
       考えたのでしょうか!?』

―一方ロケット団―

ハンゾウ「おー、これは珍しいピカチュウじゃねえか!」
ムサシ「今まで狙ってたジャリンコピカチュウよりも姿形違うわねー!」
コジロウ「いい物発見してよかったぜ! やっぱ売り子の仕事してよかったー!」
ニャース「…ついに己を捨てたニャ、こいつら…」

―バトルステージ―

マロン「ピカチュウ、アーモンドのためでもがんばってーーー!!!」
サトシ「ピカチュウだと!?」
アーモンド「お返ししてやるぜ! ピカチュウ、「10万ボルト」!」
ピカチュウ「ピーーーカーーーーーーーー!!!」
ビリリリリリリリリ!!! ピカチュウの「10万ボルト」! 効果は抜群だ!
ゼニガメ「ゼニ〜〜〜…」
サトシ「ぜ、ゼニガメ!?」
審判「ゼニガメ、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『おーーー!!! これは一撃必殺! 「10万ボルト」の一発でKO! 
       さすがに早いダウンです!』
アキハバラ『さすがに早かったですね…』
マロン「アーモンド、私のためでもがんばってーーー!!!」
ココナッツ「アーモンド、マロンよりも私のためでもがんばってーーー!!!」
マロン「ちょっと、私よりもって、アーモンドはあんたのために戦ってる訳ない
    でしょ!?」
ココナッツ「何言ってるのよ!? アーモンドはあんたのために戦ってないのは当然
      でしょ!?」
マロンとココナッツは再び口ケンカした。
ピース「ちょっとお二人さん、人前でケンカやめてくださいよーーー…」
ウォール「ったく、恥ずかしいな…」
ピスタチオ「ハッハッハ、面白いじゃないですか!」
アヤ「あーあ、ゼニガメ一撃で負けちゃったね。」
キョウ「サトシ殿、次はどのポケモンを繰り出すのでござろうか?」
キース「地面系のポケモンならば、楽勝だが…」
アナウンサー『さて、両者共残るポケモンは1対1! そしてサトシ選手の残るポケモン
       は1匹のみ! 果たして、サトシのエースは、一体誰だ!?』
サトシ「そっちがピカチュウで戦うのなら、こっちもこいつで戦わせるぜ! ピカチュウ、
    君に決めた!」
ピカチュウ「ピッカ!」
アナウンサー『おーーーっと!!! サトシ選手のエースは、ピカチュウだ!!! これ
       は面白くなりそうです! ピカチュウ対ピカチュウ! 果たして、この
       ラストのバトルで、どのピカチュウが勝利を果たすのか!?』
アーモンド「そっちもピカチュウか。 面白い! でも、俺のピカチュウに敵う相手
      じゃないけどな! ピカチュウ、「電光石火」!」
ピカチュウ2「ピーーーカチュウーーーーーー!!!」
サトシ「こっちも「電光石火」だ!」
ピカチュウ1「ピーーーカ!!!」
ドカドカ!!! ピカチュウ1と2の「電光石火」! お互いの攻撃が互角に命中した!
アーモンド「く…今度は「捨て身タックル」!」
サトシ「こっちも「捨て身タックル」!」
2匹「ピーーーカーーーーー!!!」
ドカドカ!!! ピカチュウ1と2の「捨て身タックル」! お互いの攻撃が互角に命中
した!
アナウンサー『おーーー、これはこれは! 両者のピカチュウ2匹共、ただ相打ちして
       いるばかりです! 同じ技を繰り出しながら、相打ちを繰り返して
       います!』
会長『これはどっちが勝つか分からんのう!』
アナウンサー『さて、両者のピカチュウ2匹共、相打ちを繰り返したおかげで、両者共
       体力は互角となり、ギリギリピンチに近づいています! 後一撃ならば、
       どちらかがダウンです!』
アーモンド「ここまで来てしまうなんて、なかなかやるな、サトシ!」
サトシ「そっちこそだよ、アーモンド!」
アーモンド「なあ、最後までこう決めないか? 最後の「10万ボルト」で、どちらが先
      に倒れてしまうかと言う勝負だ。 どうだ、面白そうだろ?」
サトシ「西部劇の決闘みたいなもんだな…上等だぜ! やってやろうじゃねえか!」
アーモンド「まあ、最後まで勝ち残るのは、この俺だけどな! お前なんか一撃で倒して
      やるぜ!」
サトシ「こう言うのはまだ決まってないんだよ! 今から見せてやるよ! 俺と
    ピカチュウの本当の実力を!」
2人「ピカチュウ、「10万ボルト」!!!」
2匹「ピーーーカーーーチュウーーーーーーーーー!!!」
ビリリリリリリリリリリリリリリリリ!!! ピカチュウ1と2の「10万ボルト」!
アナウンサー『おーーー!!! これは!?』
そして2匹の攻撃は、一瞬に収まった。
サトシ「……………」
アーモンド「……………」
審判「……………」
マロン達「……………」
全員「……………」
ピカチュウ1「………ピ…」
その時ピカチュウ1の足が、少しだけ崩れ落ちた。
カスミ「はっ!!! ピカチュウが!!!」
シゲル「やっぱり、だめだったか…」
アーモンド「どうやら俺の…」
サトシ「いや…俺の勝ちだよ。」
アーモンド「何?」
そして最後は、ピカチュウ2がニヤッと笑った。
ピカチュウ2「………ピ〜〜〜…」
ドサ!!! ピカチュウ2が倒れた!
アーモンド「な、何!?」
マロン達と全員「え!?」
審判「ピカチュウ、戦闘不能! よってこの試合、サトシ選手の勝ち!」
ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『やりました、サトシ選手!!! 両者共繰り出した「10万ボルト」で、
       サトシ選手のピカチュウだけ生き残りました! 生き残った結果、
       サトシ選手、第10回戦勝利突破です!!!』
会長『さすがサトシ君! 見事じゃったぞ! アーモンド君、惜しかったようじゃった
   けど、アーモンド君もサトシ君もよくがんばったのう!』
じいちゃん『うひょーーー…アーモンドは残念ぢゃったが、サトシ君はようがんばった
      わい!』
アキハバラ『サトシ君、見事勝利しておめでとう!』
サトシ「やったーーー!!! 第10回戦、ゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピッピカチュウ!」
シャワーズ「わーーーい!!! 勝ったーーー!!!」
カスミ「や、やったーーー!!! サトシ勝ったーーー!!!」
シゲル「よっしゃーーー!!! よくやったぜ、サトシーーー!!!」
ブルー「サトシ勝ったわーーー!!! やったーーー!!!」
ヒロシ「本当に勝ったーーー!!! バンザーーーイ!!!」
タケシ「よくがんばったぞ、サトシーーー!!!」
マサキ「ご苦労やったな、サトシーーー!!!」
トオル「よくやったね、サトシーーー!!! いい写真撮ったよーーー!!!」
シュウ「よくやったな、サトシーーー!!! 思った通りだぜーーー!!!」
ハナコ「よかった…サトシが無事勝って…」
アオイ「よかったですね、おば様!」
ボイジャー「本当によかったですね!」
ウンディーネ「やったーーー!!! ダーリン勝ったーーー!!!」
ドリヤード「よかったですね、サトシさんが勝って!」
サラマンダー「うぉっしゃーーー!!! 兄貴勝利だぜーーー!!!」
ジン「おめでとうダスー、ご主人様ーーー!!!」
ウィスプ「やったッスね、サトシさん! おめでとうッス!」
シェイド「よくがんばったな、サトシよ…私が望んだ通りだ…」
ココナッツ「あーーー…アーモンド負けちゃった…」
ピース「残念ですね…」
ピスタチオ「もう少しで勝つと思っていましたが、どうやら残念みたいでしたね。」
ウォール「うーーーむ、お師匠様達の出番がなかったのは空しい…」
マロン「あーあ、アーモンドとピカチュウ負けちゃった…でもサトシ君、よくがんばった
    ね!」
ココナッツ「マロン、あんた本当は誰を応援してるのよ?」
マロン「別にいいじゃない、両方共応援しても!」

―一方ロケット団―

ヤマト「あらまー、ジャリボーイまた勝っちゃったみたいね。」
コサブロウ「あいつもなかなかやるな!」
サノスケ「ああ、そうだな。 ヘッヘッヘ! 次の対戦も楽しみだぜ!」
ニャース「はぁー…いつにニャったら…」
ゴエモン「一々しつこく言うなよ、ニャース。」

―バトルステージ―

サトシ「ハッハッハ! よくやったぜ、ピカチュウ! 感謝するよ!」
シャワーズ「よくやったね、ピカチュウ!」
ピカチュウ1「ピカ!」
アーモンド「おい、ピカチュウ! 大丈夫か!?」
ピカチュウ2「ピーカーーー…」
ピッピ「酷くされましたでしゅねー…」
プリン「プー。」
サトシ「おい、そのピカチュウ、大丈夫か!?」
アーモンド「え? あ、ああ…大丈夫だ。」
サトシ「よかった、無事で…ピカチュウ、ごめんな。 さっき酷くさせちまって。」
ピカチュウ2「ピーカ。」
ピカチュウ2は気にしてないようだ。
アーモンド「…でも、どうしてなんだ? 互角のはずなのに、どうやって…?」
サトシ「ちゃんと命中したんだよ。 俺のピカチュウの攻撃が。」
アーモンド「何だって?」
サトシ「確かにあの時、俺のピカチュウとお前のピカチュウの「10万ボルト」が互角に
    当たった。 でも、あの瞬間に俺のピカチュウの「10万ボルト」の一部が飛び
    散って、その一部が真っ直ぐお前のピカチュウに命中したんだよ。 まあ、あの
    瞬間の時は、ちゃんと見えなかったんだろうな。」
アーモンド「…フッ、そうか。 気付かなかったぜ、まさかあんな事が起こったなんて…
      ははは、負けた負けた! やっぱお前の方が実力高かったよ! 俺はまだ
      まだ見習だからな。 そう簡単には勝てないと思っていたぜ。 でも、
      おかげですっきりしたぜ! ここまで負けちまったけど、今までの戦いで
      勝ち捲くってよかったよ! おかげでいい戦いを過ごせたよ! もちろん、
      この戦いもな! 感謝するよ、サトシ! 仲直りだ!」
サトシ「アーモンド…ああ!」
サトシとアーモンドはお互い握手した。
アーモンド「今日から俺達、友達だ! これからもよろしくな!」
サトシ「ああ、こちらこそよろしくな!」
シャワーズ「また仲間が増えてよかったね、サトシ!」
サトシ「うん!」

第10回戦でアーモンドと戦い、見事に勝利したサトシ。 新たなる親友も出来て、
よかったね! さあ、次に行われるのは、第11回戦! 果たして、どのトレーナーが彼
を待っているのか? だが、その前に、スタジアムホールには、謎のトレーナードクター
Oがいた。 彼はどうやら、サトシの戦いを見ていたらしい。

ドクターO「サトシ君もなかなかやるな。 思った通り、強くなっている。 でも、次は
      どうか分からないぞ? 今のはすごい実力だったが、まだまだ、これからだ。 
      君の本当の実力、この私に見せるといいだろう。 次こそ楽しみにしておく
      ぞ、サトシ君…」
そしてドクターOは、そのまま暗闇の中へ歩き去った。

果たして、ドクターOは何者なのか? 彼の正体は、次回へ続く!
続くったら、続く!