ポケットモンスター小説版
146話 再挑戦その1! VSアキラ!

14回戦でブラックバロンと対決し、見事に勝利したサトシ。 だがその正体は
リユニオンの一員、「魔闇黒軍団」の団長アークストだと気付き、彼を新たなる仲間に
加えた。 途中でアキラ、カツコとサイゾウも、無事試合に勝ったらしい。 次に
行なわれるのは、第
15回戦! そこでどんな強敵がサトシを待っているのか? その前
にサトシ一行は、いつもの場所、レストランドードーズにいた。 そこにはサトシ、
レッド、シゲル、グリーン、ブルー、ヒロシ、カスミ、タケシ、シュウ、マロン、
アーモンド、ココナッツ、コゴロウ、ゼトラ、デルヴァとアークストがいた。

マロン「へー、最初はそうだったんだ…」
どうやらサトシ達はアークストの初対面の時の会話をしていた。
シュウ「最初はダークシティって言う街を襲った時に出会ったのか。」
アーモンド「それでお前がサトシの力を知ったんだな?」
アークスト「ああ。 多分サトシならリユニオンを倒せると、そう思っていた。 今でも
      思い通りになりそうだよ。」
サトシ「ははは、いやー、それはまだ分からない話だけどね…」
ピカチュウ
2『でもいいんじゃないの? これで頼りになりそうな人が仲間に加えて!』
シュウ「頼りな奴が仲間に加えたからいいんじゃないの、ってさ!」
サトシ「まあ、そうだもんな! アークストもいれば、頼りになるしな!」
アークスト「頼りになれるかどうかは…」
デルヴァ「なーに弱音吐いてるんだよ! 力さえ組めば、怖い物なしだぜ!」
カスミ「そうよ! 弱音吐いても何も意味しないわよ! だから、一緒にがんばり
    ましょ!」
アークスト「…そうだな。 かたじけない。」
サトシ「まあ、これでアークストも仲間に入ったし、次の相手は誰なんだ?」
タケシ「ガイドブックによると、次の相手は………アキラだな。」
全員「アキラ!?」
タケシ「どうやら今回は、仲間同士の対決になりそうだな。」
ココナッツ「ねえ、アキラって確かサトシ君の仲間の
1人だったよね?」
シゲル「ああ。 あいつは猛獣使いだからな。」
ブルー「ねえ、サトシ。 今回はアキラに勝てそうな自信ある?」
サトシ「え?」
シャワーズ「だって今回のアキラ、トレーニングしたから相当強くなったかもしれない
      よ?」
ピカチュウ「ピカ!」
カスミ「そう言えば初めてアキラと会った時、サトシ負けちゃったよね?」
タケシ「ああ、完全なボロ負けだったな、あの頃は…」
ヒロシ「え、そうだったの?」
コゴロウ「まあ、通称
100連勝の強者だからな。 あの頃は本気に強かったな…」
グリーン「なるほどな…」
カスミ「でもサトシ。 今回本当に大丈夫? アキラとの再挑戦は別にいいけど、勝てる
    と思う?」
サトシ「………へ、へッ! 当ったり前さ! 勝つに決まってるさ! どうせ俺、あの時
    の返り討ちもしたいもんだし、奴と戦うのは上等だぜ! もちろん俺、こう言う
    時も待っていたんだからな! 仲間でも俺は油断なんかしないさ! ここまで
    来たって言うのに負けてたまるかよ!」
レッド「さすが俺の弟だ! そこまで自信あれば、勝ち目があるよ!」
サトシ「ああ!」
デルヴァ「どんな戦いになるか楽しみだな! あ、そうだ! なあ、アークスト! お前
     がリーグに出場する前に、リユニオンの様子はどうだったんだ?」
アークスト「え?」
タケシ「そう言えば、自主トレの時、
1人だけでも姿現さなかったな…」
サトシ「なあ、俺にも知りたいんだ! 今リユニオン、どうなってるんだ!?」
ゼトラ「まさか何か企んでいるのか、奴らは!?」
デルヴァ「何でもいいから、教えてくれ!」
アークスト「…いや、私には分からない。 まだそこまでは知らないんだ…」
ゼトラ「…そうか。 それは残念だ。」
コゴロウ「そりゃそうだよな。 リーグ出場してからどうなったか分からないもんなー。」
アークスト「…助っ人ならそれを調べているのだが…」
全員「え?」
ピーンポーンパーンポーン! スピーカーから鐘が鳴った!
スピーカー『マサラタウンのサトシ様、マサラタウンのサトシ様。 第
15回戦の始まり
      です。 セキエイスタジアムまで起こしください。』
サトシ「あ、もう俺の出番か。 シゲルとブルーとヒロシはどうするんだ?」
シゲル「俺も後で試合に出るよ。 もう少し俺の出番だからな。」
ブルー「あたしも。 客席で応援できないのは残念だけど、試合中には心から応援してる
    からね!」
ヒロシ「僕もブルーちゃんと同じく、試合の途中でも応援してるから、がんばってね!」
サトシ「ありがとう、みんな! そっちもがんばれよ!」
3人「うん!」
レッド「サトシ、相手はお前の仲間だからな。 余りにも油断するなよ!」
グリーン「お前が勝つと俺はもう分かっているが、念のために応援してるからな。」
シュウ「相手が仲間でも、油断するんじゃないぜ!」
マロン「アキラ君は強いかもしれないけど、負けないようにがんばってね!」
アーモンド「そう! 負けたらただじゃおかないからな!」
ココナッツ「それまで自信持ってがんばってね!」
タケシ「アキラは相当強いけど、お前が勝つと俺は信じてるからな! 負けるなよ!」
コゴロウ「ポケモン達もいるから、自信持って勝利を目指すんだぜ!」
アークスト「私も応援する。 それまでに負けてはならんぞ!」
デルヴァ「アークストの言う通りだ! 負けるんじゃねえぜ!」
サトシ「ありがとう、みんな!」
カスミ「サトシ、がんばってね! 仲間でも油断しないでね! または調子乗るんじゃ
    ないわよ!」
サトシ「分かってるよ! でもありがとな、カスミ! じゃ、俺もう行くからな! さあ、
    行こうぜ! ピカチュウ、シャワーズ!」
ピカチュウ「ピカ!」
シャワーズ「うん!」

―セキエイスタジアム―

ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『残ったバトルも後僅か! 第
15回戦Dブロック第5試合です! さて、
       残る対戦回数は後
5回戦! 果たして今回15回戦に勝ち抜ける者は誰に
       選ばれる!? 今やバトルステージに立ち上がる挑戦者達は、サトシ選手
       とアキラ選手! 果たして、どのトレーナーが今回の対戦に勝ち抜けるの
       か!?』
会長『サトシ君もアキラ君もなかなかの強者じゃからのう。 両者共がんばって欲しい
   もんだわい!』
じいちゃん『うっひょっひょっひょ! サトシ君を応援したいのう! ぢゃけどアキラ君
      も強いお方ぢゃ! 彼も応援したいわい!』
アキハバラ『サトシ君も強いですが、アキラ君も強い少年ですからね。 両方共がんばる
      といいですね!』
オーキド『サトシ君もアキラ君もお互い様強いトレーナーじゃ。 どちらが最強だかまだ
     分からんが、お互いがんばるといいじゃろうな。』
アキラ「こんな時にお前と戦うとは、俺は思わなかったぜ、サトシ! でも、
24番道路
    以来だな、お前とまた戦うの!」
サトシ「ああ。 あの時は完敗だったけど、今回と言う今回は絶対に決着を付けてやる
    ぜ!」
カスミ「
2人共がんばってーーー!!!」
タケシ「サトシ、がんばれよーーー!!! アキラもがんばれよーーー!!!」
レッド「サトシ、がんばれーーー!!!」
シュウ「負けるなよ、サトシーーー!!!」
マロン「がんばって、サトシくーーーん!!!」
マサキ「うーーーん、サトシを応援するか、アキラを応援するか、どっち選ぼう…」
トオル「僕だったら両方共応援するけどね。」
ハナコ「がんばって、サトシーーー!!!」
アオイ「サトシ君がんばってーーー!!!」
ボイジャー「がんばってください、サトシくーーーん!!!」
ウンディーネ「ダーリンがんばれーーー♪」
ドリヤード「がんばってください、サトシさーーーん!!!」
サラマンダー「がんばれ、兄貴ーーー!!!」
ジン「がんばれダスー、ご主人様ーーー!!!」
ウィスプ「でも相手は仲間のアキラとは…サトシさん大丈夫ッスかね?」
シェイド「まあ、見てのお楽しみ、と言う物だろう。」

―一方ロケット団―

ムサシ「あらら、ジャリボーイ遂に仲間と戦うつもりよ!」
コジロウ「へー、これは面白そうだな! まさかこう言うパターンもあるとはな!」
ヤマト「
1度見てみたいもんよねー!」
ニャース「おミャーら、バトルを別に見てもいいが、そろそろ本番にポケモンを盗…」
客「すんませーん! コーラ欲しいんですけどー!」
コサブロウ「お、ラッキー♪ はい、毎度ー♪」
ロケット団は再び行ってしまった。 そしてニャースは再び除け者となった。
ニャース「…また無視されたニャ…」

―バトルステージ―

アナウンサー『それでは、早速第
15回戦の始まりです! 試合開始!』
アキラ「悪いけどサトシ。 いくら俺達仲間同士でも、手加減なしで行くぜ! まずの俺
    の一番手は、こいつだ! 行け、スピアー!」
スピアー「ブーーーン!!!」
アナウンサー『アキラ選手、先行としてポケモンを繰り出しました! そのポケモンは、
       スピアーです!』
サトシ「そっちが虫系ならばこっちも虫だ! カイロス、君に決めた!」
カイロス「カーーーイ!!!」
アナウンサー『そしてサトシ選手はカイロスを繰り出しました!』
アキラ「スピアー、「高速移動」!」
スピアー「ブン!」
シュンシュンシュンシュン!!! スピアーの「高速移動」!
サトシ「気を付けろよ、カイロス! 奴の行動が速いため、どこに移動してるか
    分からないからな!」
カイロス「カイ!」
アキラ「スピアー、「高速移動」中の「ダブルニードル」!!!」
スピアー「ブーーーン!!!」
ズサ!!! スピアーの「ダブルニードル」! 攻撃でカイロスの頬だけ掠った!
カイロス「カイ!?」
アナウンサー『おー、これはすごいテクニック! 「高速移動」でハイスピードで移動
       しながら「ダブルニードル」を繰り出しております! 正に技の
       コンビネーション! 素晴らしいです!!!』
会長『これはこれはすごいテクニックじゃのう。』
アキラ「どうだ、サトシ? 俺のポケモンの実力を見たか?」
サトシ「ああ、そりゃ見たさ。 でも勝負は終わった訳じゃないぜ! 俺のカイロスは
    それなりに強いからな!」
アキラ「そこまで言うなら面白いぜ! でもこの素早さだけはどう見切れるかな? 
    スピアー、もっと「高速移動」で移動だ!」
スピアー「ブブーーーーン!!!」
シュンシュンシュンシュン!!! スピアーは再び「高速移動」をした!
サトシ「……………」
アキラ「スピアー、「高速移動」中の「ダブルニードル」だ!!」
スピアー「ブーーーーン!!!」
サトシ「…!! カイロス、右だ!」
カイロス「カイ!」
スカ! カイロスは攻撃を避けた!
アキラ「ん!?」
サトシ「次に左!」
スカ! カイロスは攻撃を避けた!
サトシ「次、後ろ!」
スカ! カイロスはサトシの指示通りに攻撃を避け続けた!
アナウンサー『これも正にすごい! サトシ選手、スピアーの「高速移動」を完全に
       見切られています! そのためカイロスも気分楽々で攻撃を避け続けて
       います! さすがサトシ選手、やりますね!!』
じいちゃん『うひょひょひょー、さすがサトシ君ぢゃ!』
アキラ「さすが見切られるとはすごいが、次はどうかな!? スピアー、「ダブル
    ニードル」!!!」
スピアー「ブーーーーーーーーン!!!」
スピアーは一瞬に後ろから「ダブルニードル」を仕掛けて来る!
サトシ「…! カイロス、後ろに向けて針を掴め!」
カイロス「カーーーイ!!!」
ガシ!!! カイロスは素早く後ろに向け、スピアーの両腕の針を掴んだ!
アキラ「何!?」
サトシ「よし、とどめは「地球投げ」で叩き付けろ!!!」
カイロス「カーーーイロス!!!」
ピューーーー、ドスーーーーン!!! カイロスの「地球投げ」!
スピアー「ブ〜〜〜ン…」
審判「スピアー、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『おーーーっと、これはすごい一撃! 「ダブルニードル」を掴みながら
       「地球投げ」でフィニッシュ! 「高速移動」を敗れた上に「ダブル
       ニードル」までも敗れました!』
アキハバラ『さすがにやるね、サトシ君!』
ピスタチオ「サトシ君なかなかやるね?」
クリスティ「まだ分からないわよ? アキラもさすがに強いから、まだ負けてはいられ
      ないかもよ?」
カルロス「確かにな。 さっきのスピアーは相当強かったけど、次はどうなのか…」
アキラ「さすがに俺のスピアーの動きを見切り、攻撃を敗れさせるとは、よくそこまで
    修行したな、サトシ!」
サトシ「まあな! まあ、お前のスピアーも相当強かったぜ?」
アキラ「その誉め言葉は是非感謝するが、次のはそう簡単には行かないぜ? 行け、
    バタフリー!」
バタフリー「フリーーー!!!」
アナウンサー『アキラ選手はここでバタフリーを繰り出しました!』
サトシ「バタフリーか…それならカイロスのままで十分だぜ! カイロス、「突進」だ!」
カイロス「カイーーー!!!」
アキラ「それはどうかな? バタフリー、「吹き飛ばし」で奴を吹き倒せ!」
バタフリー「フリーーーー!!!」
バサバサバサバサバサ!!! バタフリーの「吹き飛ばし」攻撃!
カイロス「カイ!?」
ドサ!!! カイロスは攻撃に吹き飛ばされ、地面に落ちて倒れた!
サトシ「あ!!!」
アキラ「よし! バタフリー、奴が起き上がる前に「眠り粉」だ!」
バタフリー「フリフリーーー!!!」
パラパラパラパラ!!! バタフリーの「眠り粉」!
カイロス「カ、カイ…?」
カイロスは眠りに落ちて行く。
サトシ「げっ、やばい! カイロス、寝るな! 寝てしまったらお前が負けちまうぞ! 
    だから寝るな!!」
カイロス「カ、カイ…」
カイロスは眠らないように耐えようとしている。
アナウンサー『おやおや、これは大変! バタフリーの「眠り粉」でカイロスが眠りに
       落ちてしまいそうです! しかし、カイロスは眠りから我慢しているよう
       です! 果たしてカイロスは寝てしまうのか? それとも眠らないのか? 
       なかなかいい展開となっています!』
オーキド「(アキラ君もなかなかやるのう。 じゃが、サトシの実力だけは甘く見ない方
     がいいがな…)」
カスミ「ああ、カイロス本気に寝ちゃうわ!」
ブレイク「寝ちまったらどうしようもないぜ!」
アシュラ「アキラ殿もさすがにやりおるが、サトシ殿意外とピンチでござるな。」
レッド「おい、サトシ!!! 奴を眠らせない方法を考えるんだ!!!」
サトシ「うーーー、そんな事言ったって…」
カイロス「カ…カ…イ…」
カイロスはだんだん眠りに落ちて行く。
サトシ「…はっ! か、カイロス! 眠るな! 寝ちゃダメだ! お前はこう言う技に
    眠らない事は俺には分かる! だってお前、「鼻」ないんだろ!?」
ピクン! その発言がカイロスに伝わった。
ズドーーーーン!!! 仲間達、ピカチュウとシャワーズ、そしてアキラはさっきの爆弾
発言で思いっきりこけた。(笑)
カイロス「カイーーーーー!!!!!」
カイロスは目を覚めた!
アナウンサー『おーーーっと!!! これはすごい! 何と眠り落ちそうだったカイロス
       があっという間に目が覚めました!!!』
アキラ「ん、んなアホな!?」
レッド「やったぜ、サトシ!!! 思いっきり目が覚めたじゃないか!」
カスミ「その調子よーーー!!!」
サムライ「…カイロスって、鼻なかったのでござるのか…?」
カルロス「わ、分からんが…もしもそうだったらどうやって物嗅いでるんだ…?」
爆弾発言により、カイロスの事で苦悩となるサムライとカルロスであった。
サトシ「よーし、カイロス! 気合入れて反撃だ! まずは「気合溜め」!」
カイロス「カイーーーーーーーー!!!!」
カイロスの「気合溜め」! カイロスは張り切っている!
アキラ「げっ、や、やばい…」
サトシ「行け、カイロス!」
カイロス「カイーーーーーー!!!」
カイロスはバタフリーに突撃する!
アキラ「わわわ!!! ば、バタフリー、「吹き飛ば…」!!!」
サトシ「「挟む」攻撃!!」
カイロス「カイ!!!」
ガシ!!! カイロスの「挟む」攻撃!
バタフリー「フリ!?」
アキラ「あ、しまっ…!!!」
サトシ「よーし、とどめは「挟む」の最中に地面に叩き付けろ!!!」
カイロス「カーーーーイーーーー!!!」
ドスーーーーーーン!!! カイロスはバタフリーを地面に叩き付けた!
バタフリー「フリ〜〜〜…」
アキラ「あ、ば、バタフリー!!」
審判「バタフリー、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『これはすごい!!! 一撃でバタフリーを倒すとは、サトシ選手の
       カイロスさすがに強い! 正に不可能はありません!!!』
会長『ほっほっほ、今のはちと恐ろしかったのう…』
サトシ「やったな、カイロス! よくやったぜ!」
カイロス「カイカイ! カイー、カイカイ、カイロス!」
サトシ「ん? 何て言ってるんだ?」
シャワーズ「さっきの発言聞いたけど、鼻ならちゃんとあるよって。」
サトシ「え…? じゃ、じゃあ…どこにあるの…?」
カイロス「カイーーー。」
カスミ「がんばって、サトシーーー!!! 後
1匹よーーー!!!」
レッド「後
1匹だ、サトシーーー!!! がんばれーーー!!!」
タケシ「負けるなよ、サトシーーー!!!」
シュウ「よーし、サトシ!!! その調子だーーー!!!」
マロン「サトシ君、後
1匹よ!!! がんばってーーー!!!」
アナウンサー『さて、アキラ選手の残りのポケモンは後
1匹! エースとなるポケモンは
       誰!?』
アキラ「さすがだな、サトシ。 まさかあんな発言で「眠り粉」から堪えるとは、驚き
    だぜ…さすがにちょっと油断しちまったぜ…でも、もう油断はしないぜ! 今度
    こそは本気で行くからな! 俺の切り札は、こいつだ! 行け、サンド!!!」
サンド「ピキーーー!!!」
アナウンサー『アキラ選手、切り札となるサンドを繰り出しました!』
サクラ「やっぱり、サンドを繰り出したわ!!」
デルヴァ「え? サンドがどこがいいんだ?」
アヤメ「あ、デルヴァには知らないのね。 アキラのサンドはとても強いのよ! 弱点の
    はずの水に効かないようになっている、特別なサンドのよ!」
デルヴァ「そ、そうなのか!?」
ボタン「あれでサトシ負けちゃったのよね…」
サトシ「サンドか…やっぱり使うと思っていたぜ…カイロス! 油断するなよ! あの
    サンド、強いからな!」
カイロス「カイ!」
アキラ「さすがにこいつの力を知ってるとは、誉めてやるよ! でも、こいつの本当の力
    を見るのはこれからだぜ! サンド、「丸くなる」攻撃の次に、「捨て身
    タックル」だ!」
サンド「ピキ!!!」
ゴロン! サンドの「丸くなる」攻撃!
サンド「ピッキーーー!!!」
アナウンサー『おっと、出た! 「丸くなる」と「捨て身タックル」の合体攻撃!!!』
サトシ「カイロス、「固くなる」攻撃!」
カイロス「カイ!!!」
カチーーーン!!! カイロスの「固くなる」攻撃!
ドーーーーン!!! サンドの「捨て身タックル」! カイロスの「固くなる」攻撃が
破れてしまった!
カイロス「カイ!?」
サトシ「な!?」
アナウンサー『おーーーっと!!! これもすごい! 一撃でカイロスの「固くなる」
       攻撃が破れました!!!』
アキラ「よし、次は「地球投げ」だ!」
サンド「ピキ!」
ガシ! サンドはカイロスの角を掴んだ!
サンド「ピキーーーーーー!!!」
ブンブンブンブン!!! 次にサンドはカイロスにジャイアントスイングをした!
サンド「ピキ!!!」
ビューーーーーン!!! サンドの「地球投げ」!
カイロス「カイーーーーー!!!」
ドサーーーーン!!! カイロスは場外に落ちた!
サトシ「あ! カイロス!!!」
審判「カイロス、場外!」
ワーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した!
アナウンサー『な、何と言う怪力でしょうか!? 小さい割りには大きなポケモンを投げ
       飛ばすほどの力を持つとは、さすがアキラ選手のサンド! 史上最強
       です!!!』
じいちゃん『うひょー、こりゃ魂消たわい…』
セイヨ「ああ、サトシのカイロス負けちゃった…」
ジュン「相当強いんですね、あのサンド…」
ブルーザー「そりゃそうさ。 
100連勝したポケモンだからな…」
カイロス「カイーーー…」
サトシ「いいよ、カイロス。 謝らなくても。 お前は良くがんばったよ。 ありがとう、
    俺のために戦って。 ゆっくり休んでくれよ! 戻れ、カイロス!」
サトシはカイロスをサファリボールに戻した。
アキラ「どうする、サトシ? さっさと次のポケモン出したらどうなんだ?」
サトシ「言われなくても分かってるよ! こうなれば地面系には…フシギダネ、君に
    決めた!」
フシギダネ「ダネダネ!」
アナウンサー『サトシ選手、フシギダネを繰り出しました!』
アキラ「フシギダネか…確かに地面系は草系に弱いけど、俺のサンドの相手じゃなさそう
    だな。」
サトシ「そう言うのは最後まで見ないと分からないだろ!? フシギダネ、「つるの
    鞭」!」
フシギダネ「ダネ!」
シュルルルルルル!!! フシギダネの「つるの鞭」!
アキラ「そうか? だったらこいつの恐ろしさ、見せてやるぜ! サンド、「丸くなる」
    だ!」
サンド「ピ!!!」
コロン! サンドの「丸くなる」攻撃!
ガシ!!! サンドは「つるの鞭」に巻かれた!
サトシ「よっしゃ! これでオッケーだ!」
アキラ「…油断したようだな、サトシ?」
サトシ「え?」
アキラ「サンド、その状態で回転だ!」
サンド「ピッキーーーーー!!!!」
ギュルルルルルルル!!! サンドは猛スピードで回転し、「つるの鞭」が巻かれ始め、
フシギダネは引き摺られている!
フシギダネ「ダネ!?」
サトシ「な、何!?」
アナウンサー『おーーーっと、これは何と!? サンドは回転しながら、テープ
       レコーダーのように「つるの鞭」を巻きながら、フシギダネをサンドの
       方へ引き摺れています! 一体何を企む気でしょうか!?』
アキラ「よーし、止まれ!」
ピタ! フシギダネがサンドに近く引っ張った後、回転を止めた!
アキラ「そこで、「地獄車」だ!」
サンド「ピキキーーーーーーー!!!」
ゴロゴロゴロゴロゴロ!!! サンドの「地獄車」! フシギダネはサンドと一緒に回転
しながら、ダメージを与えている!
フシギダネ「ダネダネダネダーーーー!?」
サトシ「あ!!!」
ズル! フシギダネは「つるの鞭」をサンドから解放させた。
アキラ「よし! とどめは…「丸くなる」中「突進」攻撃!!!」
サンド「ピキッキーーーーーー!!!」
ドカ!!! サンドの「突進」!
フシギダネ「ダ〜ネダネダネ〜〜〜…」
サトシ「フシギダネ!!!」
審判「フシギダネ、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『これはすごい技! 「地獄車」でフシギダネの体力を除々に削り、とどめ
       として「丸くなる」中の「突進」攻撃をしました! しかも地面系が草系
       を倒すとは、正に不敵です!!!』
アキハバラ『さすがにすごい技のコンビネーションですね。』
アナウンサー『さて、両者共残るポケモンは
11。 いよいよラストポケモンのバトル
       対決です! 果たして、サトシ選手の切り札となるポケモンは、一体誰と
       なる!?』
ダイスケ「草系にも強いんだな、あのサンド…」
マチス「さすがにグッドにブリードしたな、あいつ。」
エリカ「でもサトシさん無事に勝てるのでしょうか?」
ナツメ「分からないわ。 私に超能力さえあれば、予知能力で分かるんだけど…」
カスミ「サトシ…」
アキラ「どうやら油断したようだな、サトシ? どうする? このまま負けを認めるか? 
    それとも戦って、その後負けるか?」
サトシ「そんなのどっちも選ばねえよ! 俺は最後まで勝つと決めたんだ! 最後まで
    負ける訳ないぜ!」
アキラ「そこまで言うのか。 じゃあ、さっさと切り札となるポケモンを出せよ。 俺の
    獲物でもあるポケモンをな!」
サトシ「獲物って…まあ、言われなくても分かってるよ!(でも、どっちを選ぼう…
    ピカチュウを選んだら、地面系のサンドじゃ不利だし…シャワーズだとサンド
    には無効だし…だってあのサンド、特別なサンドだから、水系の技には
    効かないんだ…シャワーズだと負けちまうし…一体どうすれば…)」
シャワーズ「サトシ、僕に任せてよ!」
サトシ「え、お前が!?」
シャワーズ「うん! 僕にサンドと戦わせれば、きっと僕の勝ちになるよ! そうすれば、
      見事にサトシの勝ちって事になるよ!」
サトシ「お、おい、ちょっと待てよ! お前、あのサンドの事忘れたのか!? あいつに
    は…」
シャワーズ「水系には効かないって言うんでしょ? 僕ね、あの時サンドに負けた時、
      悔しかったんだよ。 僕の「水鉄砲」が地面系のポケモンには全く
      効かなかったって。 だから僕、それのリベンジしたいんだよ! あの時の
      悔しさを、サンドに見せたいんだよ! だからお願いだよ、サトシ! 僕を
      戦わせて!」
サトシ「シャワーズ…分かった! 行って来い、シャワーズ!」
シャワーズ「うん!」
サトシ「よーし、シャワーズ、君に決めた!」
シャワーズ「オッケー!」
アナウンサー『サトシ選手、最後のポケモンとなるシャワーズを繰り出しました!』
アキラ「シャワーズを出すとは、さすがだぜ! でもお前俺のサンドの事忘れたのか? 
    水系には効かないって言う事をよ!」
サトシ「忘れてなんかいないさ! こいつがリベンジバトルをしたいから出したんだよ! 
    弱点なしのサンドを倒せないのは分かるけど、俺はシャワーズを信じてる! 
    こいつだけでも絶対に勝てるとな!」
アキラ「リベンジバトルか…確かにこいつ、俺が初めてお前と会った時、サンドに負けた
    事があったからな…リベンジバトルなら、俺は受け立つぜ! だが、俺のサンド
    の敵じゃないさ! サンド、「捨て身タックル」!」
サンド「ピキーーーーー!!!」
サトシ「シャワーズ、「水鉄砲」!」
シャワーズ「ラジャー! ブーーーーー!!!」
バシャ!!! シャワーズの「水鉄砲」! しかし効果はなかったみたい…
サトシ「やっぱり効かないか…避けろ、シャワーズ!」
シャワーズ「うん! よっ!」
シャワーズは上手く攻撃から避けた!
アナウンサー『おっと、これは驚き! サンドは全く水系技には効きません! 地面系は
       水系に弱いはずなのにこのサンドだけが平気になっています! 正に
       サンド、弱点なんてありません!!』
オーキド『さすがによく鍛えておるな、あのサンド。』
アークスト「な!? どう言う事だ!? 地面系は水系に弱いはずなのに、どうしてあの
      サンドだけが…!?」
クリスティ「あ、アークストには知らないのね? アキラのサンドは水系に無敵なの。 
      そう言う特訓したらしいから。」
アキラ「何水系技使ってるんだよ? お前こいつに水系なんて無効だと分かってるんだ
    ろ?」
サトシ「あれはただの試しだ! 試しだけなら文句ないだろ!?」
アキラ「まあ、確かにないけど、お前が文句言うのがこれからだぜ? サンド、「穴を
    掘る」!」
サンド「ピキ!」
ドガーーーーーン!!! サンドは地中に潜った!
サトシ「シャワーズ、気を付けろよ!」
シャワーズ「奴はどこにいるか分からないからな、でしょ? 分かったよ!」
アキラ「今だ、サンド!」
サンド「ピキッキーーーーー!!」
ドカーーーーーン!!! サンドの「穴を掘る」攻撃!
シャワーズ「いたっ!!! やったなーーー!!!」
ブーーーーー!!! シャワーズの「水鉄砲」! しかしサンドは攻撃を避け、再び地中
に潜った! そして次にサンドは別の穴から現れた!
シャワーズ「そこか!!! ブーーーーー!!!」
シャワーズは再び「水鉄砲」するが、サンドは再び攻撃を避け、地中に潜った! そして次にサンドは別の穴から現れた!
シャワーズ「しつこいな! ブーーーー!!!」
ブーーーーーーー!!! シャワーズは再び「水鉄砲」するが、サンドは再び攻撃を避け、
地中に潜った!
アナウンサー『おっと、シャワーズかなり苦戦してますね! サンドは「穴を掘る」で
       攻撃を避けながら移動しています! まるでもぐら叩きのようで、
       なかなか手が付けられません!』
会長『これは大変じゃのう、シャワーズも。』
アキラ「どうだ、サトシ? こいつの地中に潜るスピード、かなり速いんだぜ? 移動の
    速度はディグダやダグトリオ以上な物なんだ! 簡単に見切れる事も出来ない
    スピードを持っているんだ! さて、サトシ。 この見えないほどの移動で、
    簡単に見切られるかな?」
サトシ「くっ…(確かに、あれぐらいのスピードじゃ、サンドはどこにいるか分からない
    …地面の中じゃ、奴の動きも見切れない…どうすればいいんだろ…せめてあの穴
    を何とかすれば…ん? 穴? そ、そうか! 分かったぞ!)シャワーズ、
    「ハイドロポンプ」でハイジャンプだ!」
シャワーズ「オッケー! ブーーーーーーー!!!」
バシャーーーーーー!!! シャワーズの「ハイドロポンプ」! シャワーズは攻撃を
地面に撃ち、高く跳び上がった!
アキラ「何?」
サトシ「よし! 次は穴
1ヶ所だけ残して、フルパワーで「冷凍ビーム」で会場中を
    凍らせるんだ!!」
シャワーズ「了解! すーーーー…」
シャワーズは大きく息を吸い込んだ。
シャワーズ「…はーーーーーーーーーーー!!!!!」
バシューーーーーーーーー!!!!! シャワーズの「冷凍ビーム」!
カチーーーーーン!!! 攻撃は会場中を凍られた!
アキラ「な!?」
アナウンサー『おっと、これはすごい!!! 上空で「冷凍ビーム」を使って会場中を
       凍らせました! おかげでサンドが掘った穴は全部凍ってしまいました! 
       これなら逃げ場もありません! しかし、穴
1ヶ所だけしか残っています! 
       これなら脱出可能ですが、地中では迷路のようになっているのか、出口は
       どこにあるか分からないようです! 果たしてサンドは無事に穴から
       出られるか!?』
アキラ「ま、まずい! サンド、早く地中から出るんだ!」
サトシ「おっと、そうはさせないぜ♪ シャワーズ、穴の中に入るんだ!」
シャワーズ「オッケー!」
スボ! シャワーズは穴の中に入った!

―地中―

サンドの前にシャワーズが現れた!
サンド「ピキ!?」
シャワーズ「サンド見ーっけ♪」
サンド「ピキキーーーー!!!」
サンドは逃げた!
シャワーズ「待てーーー!! 「高速移動」!!!」
ドビューーーーーン!!! シャワーズの「高速移動」!

―地上―

ドカーーーーーーーーン!!! 突然地面が爆発した!
サトシ「うわ!!!」
アキラ「何!?」
そして爆発した地面からサンドが飛び出した!
サンド「ピキーーー!!!」
ドサ!!! サンドは地面に落ちた!
サンド「ピキ〜〜〜…」
アキラ「さ、サンド!?」
アナウンサー『おっと、何とサンドが地中から出てきました! しかも瀕死状態のよう
       です! だとしたら、サトシ選手のシャワーズは!?』
ヒョコ! その時穴からシャワーズが出て来た!
シャワーズ「はーい、お待たせ☆」
サトシ「シャワーズ!」
審判「サンド、戦闘不能! よってこの試合、サトシ選手の勝ち!」
ワーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した!
アナウンサー『これはすごい! サトシ選手のシャワーズ、あっという間にサンドを
       倒しました!!! 地面の中に一体何をしたのか全く知りませんが、この
       勝負は、サトシ選手の勝ちです!!!』
会長『いやー、さすがの白熱なバトルじゃったわい。』
じいちゃん『うひょひょひょひょ、白熱バトルは素晴らしい物ぢゃのう!』
アキハバラ『素晴らしい戦略でしたよ、サトシ君!』
オーキド『ほっほっほ、さすがサトシ君! 見事じゃったぞい!』
カスミ「やったーーー!!! サトシ勝ったーーー!!!」
レッド「よくやったな、サトシーーー!!!」
タケシ「アキラもよくがんばったなーーー!!!」
シュウ「やったな、サトシーーー!!!」
マロン「サトシ君勝ったーーー!!!」
マサキ「ようがんばっとったな、サトシーーー!!!」
トオル「よくがんばってね、サトシーーー!!!」
ハナコ「がんばったね、サトシ! ママ嬉しいわよーーー!!!」
アオイ「勝利おめでとう、サトシくーーーん!!!」
ボイジャー「おめでとうございます、サトシくーーーん!!!」
ウンディーネ「やったー! ダーリン勝ったわー♪ はぁー、ダーリンの勝つ所、何て
       素敵なんやろー…♪」
ドリヤード「そうですわね、素敵ですわ…」
サラマンダー「うっしゃーーー!!! 兄貴勝利だっぜーーーー!!!」
ジン「勝利ダスーーー!!!」
シェイド「ったく、あんなに張り切りおって…それでもマナの精霊か…?」
ウィスプ「まあ、いいじゃないッスか、サトシさんが勝った事だし、喜んでも別にいい事
     ッスよ。」
シェイド「それもそうだな。」

―一方ロケット団―

サノスケ「ひゃー、ジャリボーイ勝っちまったぜー…」
ゴエモン「さすが我が宿敵となるトレーナーだな!」
ハンゾウ「仲間でも上手く倒せられるとは、さすがに手強そうに見えるなー…」
ムサシ「この先もっとあいつの腕を見学しましょ!」
ロケット団「おう!」
ニャース「それはいいニャーが…いつ仕事に戻るんニャ…?」

―バトルステージ―

サトシ「やったな、シャワーズ! これで
15回戦ゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピッピカチュウ!」
シャワーズ「うん! ゲットだぜ!」
アキラ「…は…ハッハッハッハ! やるなサトシ! 完敗だよ、俺! 本当に負けたよ!」
サトシ「アキラ?」
アキラ「まさか穴を
1ヶ所だけ残して全部「冷凍ビーム」で封じるとは、そこまでの作戦
    を思い浮かばなかったな。 しかも水系に強いはずのこのサンドを倒せたなんて
    …初めてだよ、お前に負けたの。 
100連勝の強者と呼ばれたこの俺がな…」
サトシ「まあな。 まあ、返り討ちは怖い物だからな!」
アキラ「…フッ、返り討ちか…確かお前、初めて会った時、負けたもんな、俺とのバトル
    に。 それのリベンジバトル、か…まあ、これで俺もすっきりしたよ。 
    ポケモンリーグに出場した事で、もうすっきりしたぜ。 実はな、俺は
    分かってたんだよ、お前に負けるって事をな。 まさかその予知が実現するとは、
    俺の心配も正しかったぜ。 よくここまでがんばったな。 お前は俺を負かした
    限り、このリーグのチャンピオンになる事にはとても相応しい。 お前なら
    出来ると俺は信じているよ。 俺の分まで、最後まで戦ってくれよ、サトシ!」
サトシ「アキラ…ああ! 任しときな! 俺はお前の分まで戦うぜ! そしてお前の分
    まで、チャンピオンになるからな!」
アキラ「約束だぜ、我が親友!」
サトシ「ああ!」
サトシとアキラは互いに握手した。

15回戦でアキラと戦い、見事にバトルに勝ったサトシ。 だが、この先はまだまだ
甘い。 次こそはまた新たなる強敵が出てくるだろう。 果たして、その相手は誰なのか?

だが、その前に、試合終了後、時刻は夜となり、サトシ達は別荘で既に寝ていた。 だが、
アークストだけ起きて、外の湖に散歩していた。

アークスト「…待たせたな。」
シュンシュン!!! アークストの一言で、謎の影の
2人が、彼の前に姿を現した!
???
1「久しぶりだな、アークスト。」
???
2「本当に久しぶりですね。」
アークスト「ああ、確かに久しぶりだな。」
???
1「どうだ、サトシとのバトルは?」
アークスト「先日、負けたよ。 確かにあいつの腕はこの私に敵わなかった。」
???
2「それはそうですね。 この世界を救う事になる、選ばれし救いの戦士ですから
     ね。」
アークスト「ところで、どうだ? 「奴ら」の様子は?」
???
1「まだ分からない…何かを企んでいるのは分かるが、そこまではまだまだ確認
     していない…」
アークスト「そうか…」
???
2「どうします、アークストさん? このままだと「奴ら」の野望通りになって
     しまいますよ? やはりこの事をサトシ君に伝えますか?」
アークスト「今の状況はまだだ。 リーグ中にこのまま引き抜けさせる事には出来まい。 
      このリーグは彼の全てだ。 終わるまで待たせて欲しい。 それまでに我慢
      出来るか?」
???
1「…しょうがねえな。 まあ、時間もたっぷりあるし、我慢するよ!」
???
2「仕方がありませんが、アークストさんの言う通りですね。 分かりました、
     そうします。」
アークスト「すまない、こんな重要な時に…」
???
1「いいんだよ。 これはサトシのためだからな。」
???
2「アークストさんには何も悪くありませんよ。」
アークスト「そうか…ありがとう。 では、「奴ら」のスパイの続行を頼む。 もしも
      「奴ら」が誰かを狙ったら…そいつを救ってくれ。」
???
1「分かった。 出来るだけやってみる。」
???
2「私も出来る限りやってみます。 それでは、何か分かったら、すぐ連絡します。 
     それまでに待っててください。 では…」
シュンシュン!!! 謎の影達は姿を消した。
アークスト「…「奴ら」は一体何を企んでいるのか…早くリーグを終わらせてくれないと
      …さもなくば…人間達の危機と、この世界を襲う災厄が…必ず訪れる!」

果たして、今の影達は何者なのか? そしてアークストの言葉の意味とは? その謎の
答えは、いつか明かされるだろう…
続く…