ポケットモンスター小説版
148話 再挑戦その3! VSサイゾウ!

16回戦でカツコと戦い、見事に勝利したサトシ。 途中でサイゾウも無事に勝利した。 
さて、次は第
17回戦! 果たして次のバトルで誰がサトシを待ちうけているのか? 
そして現在シゲル、ブルーとヒロシ以外のサトシ一行は、セキエイスタジアムにいる。 
そしてサトシはバトルステージに立っており、そして彼の挑戦者は…

ワーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『さて、今から始まる第
17回戦Dブロック第2試合! 後2回戦でセミ
       ファイナルへと向かおうとしています! そして今回こそこのバトル
       ステージに立ち上がる選ばれしトレーナーは、正に勝利を尽くしている
       サトシ選手とサイゾウ選手! 果たして、このお二人の選手達は、一体
       どう言う活躍をするのか!?』
会長『サトシ君も上手いが、サイゾウ君もなかなかいい腕前を持っておる。 是非両者共
   応援したいわい。』
じいちゃん『うひょひょひょ、サイゾウ君もやるが、ワシはサトシを応援するがな!』
アキハバラ『両者共いい腕を持ってますがね。 私は両方共応援しますけどね、
      ハッハッハ…』
オーキド『彼らは良い実力の持ち主じゃ。 けど、サトシ君の方がもっと上じゃと思う
     がな。 勝負の先はまだまだ奥深いが、きっとサトシ君が勝つじゃろうな。』
カスミ「サトシ、がんばってーーー!!!」
タケシ「サイゾウもがんばれよーーー!!!」
レッド「サトシ、がんばれよーーー!!!」
シュウ「手加減なしで行けよ、サトシーーー!!!」
マロン「サトシ君がんばってーーー!!!」
マサキ「ほわーーー…これもちと難しいさかい…誰を応援するかー…」
トオル「またいつもの悩みかな? 両方共応援したらどうなの?」
マサキ「そりゃ両方共応援したいんやけど、これやっぱ正直に誰を応援するかっちゅーん
    は正しいちゃうんか?」
トオル「そ、それはそうだけど…」
アオイ「ねえ、グリーン。 今日は誰が勝つと思う?」
グリーン「…恐らくサトシだな。 少しだけ苦戦に入ってしまうが、サトシならそれを
     乗り越えるだろう。」
ハナコ「がんばって、サトシーーー!!! ママ応援してるわーーー!!!」
ボイジャー「がんばってください、サトシくーーーん!!!」
ウンディーネ「ダーリン、がんばってーーー♪ ウチ応援してるでーーー♪」
ドリヤード「サトシさん、がんばってくださーーーい!!!」
サラマンダー「うぉーーーー、兄貴ーーー!!! ファイト一発だーーーーー!!!」
ジン「ご主人様、がんばれダスーーー!!!」
ウィスプ「今日もみんな張り切ってるッスね!」
シェイド「仲間同士の戦いでも、こんなに張り切る奴がいるとはな…」
サトシ「ここで戦うの、
24番道路以来だよな、サイゾウさん?」
サイゾウ「さよう。 あの時は確かに拙者の負けであったが、今回こそは絶対に負けぬで
     ござるよ!」
サトシ「少し腕を上げたって訳だな?」
サイゾウ「もちろん!」
アナウンサー『では、早速始めます! 第
17回戦、試合開始!!!』
サイゾウ「準備はいいでござるな? 拙者のポケモンは、こ奴だ! 行け、ストライク!」
ストライク「スットラーーーイク!!!」
アナウンサー『サイゾウ選手、ストライクを繰り出しました! 果たしてサトシ選手は何
       を出す!?』
サトシ「ストライクか…武士に似合いそうなポケモンだろ?」
サイゾウ「よく知っておるでござるな、サトシ君? そう。 あらゆる行動と攻撃を持つ
     ほど、忍者と武士の誇りでござるよ!」
サトシ「なるほど、そっちが武士系な奴なら、こっちはこいつだ! スピアー、君に
    決めた!」
スピアー「ブブーーーン!!!」
アナウンサー『サトシ選手、スピアーを繰り出しました! 両者共虫系のポケモン! 
       果たして、この同じタイプのポケモンで、バトルはどう行くのか!?』
サトシ「スピアーも行動と攻撃も、ちょっと忍者に似てるけどな。 速さだけどね。」
サイゾウ「なるほど、それでも良かろう! では、この先武士道対決でも行くでござる
     か?」
サトシ「おうよ! 面白そうだからな!」
サイゾウ「では…いざ、参るぞ! ストライク、「高速移動」!」
サトシ「こっちも「高速移動」だ!」
ストライク「ストーーー!!!」
スピアー「ブーーーン!!!」
シュンシュンシュンシュン!!! ストライクとスピアーの「高速移動」!
2人「「居合斬り」!!!」
ストライク「スットーーーー!!!」
スピアー「ブッブーーーーン!!!」
カチーーーーーン!!! ストライクとスピアーの「居合斬り」! 互いの攻撃が互角に
命中した!
アナウンサー『これはすごい迫力! スピードとパワーは互いとも互角! さすがに両者
       のポケモンには負ける意識がありません!!』
会長『武士道対決と言う物じゃな。 これはさすがに素晴らしい物じゃ!』
サムライ「武士道対決とは、すごいでござるな!」
アシュラ「初めてだな、武士道対決と言う物は…」
ルミカ「あら? アシュラさんってこう言うの見るの初めてなのですの?」
アシュラ「ポケモンの武士道対決を見るのが初めてなのだよ。」
ルミカ「あ、そ、そうですの…」
サイゾウ「ストライク、「かまいたち」だ!」
ストライク「ラーーーーイク!!!」
ザシューーーーー!!! ストライクの「かまいたち」!
サトシ「スピアー、「居合斬り」で切り裂け!」
スピアー「ブブーーーーーン!!!」
ザシャ!!! スピアーの「居合斬り」! 攻撃でストライクの「かまいたち」が
真っ二つに切り裂いた!
アナウンサー『おーーー!!! これはすごい攻撃! 「居合斬り」で「かまいたち」を
       切り裂いた!!!』
サトシ「スピアー、お尻の針で「毒針」攻撃!!」
スピアー「ブン!!!」
サイゾウ「そうはさせぬ! ストライク、取り掴め!」
ストライク「スト!!!」
ガシ!!! スピアーの「毒針」攻撃! しかしストライクは見事に攻撃を掴み止めた!
アナウンサー『おっと、ストライクは真剣白刃取りをするように攻撃を掴み止めた!!!』
サイゾウ「どうやらさっきの攻撃は無理のようでござるな!」
サトシ「そう引っ掛かっちゃ困るんだぜ?」
サイゾウ「何?」
サトシ「今だ、スピアー! 「ダブルニードル」!!」
スピアー「ブブブン!!!」
グサグサ!!! スピアーの「ダブルニードル」! 攻撃はストライクの両肩に刺した!
ストライク「ストラ!?」
サイゾウ「何!?」
しかもさっきの攻撃でストライクは毒を浴びてしまった!
アナウンサー『おっと、すごい隙あり!! 油断してしまったストライクはあっさり
       スピアーの「ダブルニードル」を食らってしまった! おかげで毒も
       浴びてしまった! さすがサトシ選手、狙い目心中です!!』
じいちゃん『うひょー、こりゃすごい作戦ぢゃのう。 しかし油断は良くない物ぢゃから
      な。 今度からは気を付けるとええぞい。』
サイゾウ「く…戻れ、ストライク!」
サイゾウはストライクをモンスターボールに戻した!
サトシ「あれ、戻すの?」
サイゾウ「さよう。 毒状態のままで戦うのは不利でござるからな。 しかし、お主も
     やるな。 まさかあそこまで騙し討ちで攻撃するとは、お主もよく頭を使って
     戦うでござるな。」
サトシ「へ、まあな。 で、次はどのポケモンを出すんだ?」
サイゾウ「それはもちろん…こ奴だ! 行け、ドードー!」
ドードー「ドーーードーーー!!!」
アナウンサー『おっと、サイゾウ選手、ストライクをドードーに交替しました!』
サイゾウ「ドードー、「高速移動」!!」
サトシ「それならこっちも「高速移動」だ!!」
ドードー「ドドーーー!!!」
スピアー「ブブーーーン!!!」
シュンシュンシュンシュン!!! ドードーとスピアーの「高速移動」!
サイゾウ「ドードー、「ドリル嘴」!!」
サトシ「スピアー、「ダブルニードル」!!」
ドードー「ドードーーーー!!!」
スピアー「ブブーーーーン!!!」
ドカ!!! ドードーの「ドリル嘴」とスピアーの「ダブルニードル」! しかし攻撃は
ドードーの方が先で、スピアーが攻撃を受けた! しかも効果は抜群だ!
スピアー「ブ〜〜〜ン…」
サトシ「あ、スピアー!!!」
審判「スピアー、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『サトシ選手のスピアー、遂にダウン! ドードーの早さが高かったため、
       一気に先制攻撃でスピアーを倒しました!』
アキハバラ『サイゾウ君なかなかやるね。』
ケイタ「サイゾウさんも余り負けそうじゃないみたいだね。」
カツラ「まだ分からんぞ。 この勝負はサイゾウ君の勝ちだとまだ決められていないから
    な。」
サトシ「へへ、さっきのすごかったな? 何だか本気を出してるみたいですごかったぜ!」
サイゾウ「何を言ってる? 今のは本気だったでござるぞ?」
サトシ「確かにそうだな。 でも、次はそう簡単に行かないぜ! ピカチュウ、君に
    決めた!」
ピカチュウ「ピッカ!!!」
アナウンサー『サトシ選手、ピカチュウを繰り出しました! 確かに飛行系とのバトル
       には電気系に有効ですが、果たしてこのバトルはどう行くか!?』
サイゾウ「確かにドードーは飛行系。 もちろん電気に弱い。 だが簡単に倒せる訳では
     ないと言う事だけは思っておるか?」
サトシ「ああ、もちろんさ! 甘く見るのもまだ早いからな!」
サイゾウ「ほほう、さすがサトシ君。 甘く見るほど痛い目にあうと言う事だけは分かる
     ようでござるな。 なら、ここからどう戦うか、見せてみるがよい! 
     ドードー、「ドリル嘴」だ!!」
ドードー「ドドーーーーーー!!!」
ギュルルルルルルル!!! ドードーの「ドリル嘴」!
サトシ「ピカチュウ、ジャンプで避けろ!」
ピカチュウ「ピカ!」
ダッ!!! ピカチュウはジャンプで攻撃から避けた!
スカ!!! そしてドードーの攻撃が外れた!
サトシ「今だ、「
10万ボルト」!!」
ピカチュウ「ピーーーカッチュウーーーーーーーーーー!!!」
ビリリリリリリリリリリリリ!!!! ピカチュウの「
10万ボルト」!
サイゾウ「甘い! 「吹き飛ばし」だ!」
ドードー「ドーーーーーーーー!!!」
ドゥーーーーーーーー!!!! ドードーの「吹き飛ばし」!
ドードーの口から吐き出した強い風が「
10万ボルト」をピカチュウの方に曲がらせた!
ピカチュウ「ピカーーーーー!?」
ビリリリリリリリリ!!! 曲がった「
10万ボルト」はピカチュウに命中した!
サトシ「な!?」
アナウンサー『おっと、これはすごい攻撃だ! サイゾウ選手のドードー、ピカチュウの
       「
10万ボルト」を「吹き飛ばし」で跳ね返しました!! 攻撃は
       ピカチュウに対しては効果は今一つですが、急所に当たったそう
       です!!』
オーキド『ほほう、さすがにいい手を持っておるな、サイゾウ君? じゃが、まだ勝負の
     先は見えんがな。』
サトシ「大丈夫か、ピカチュウ!?」
ピカチュウ「ピ、ピカ!」
サトシ「そうか、よかった…けど、今のはすごい技だったな? 「吹き飛ばし」には
    あんな事にも使えるとは…」
サイゾウ「そうだろ? 「吹き飛ばし」はただ相手を飛ばすだけの技ではない。 技を
     反射させたりする事が出来るのでござる。 これなら、相当電気系の技を
     受ける事が出来ぬな! さて、どうするサトシ君? このままどう決めるで
     ござるか?」
サトシ「(参ったな…「吹き飛ばし」さえあれば、電気系の技を一撃で吹き飛ばす事に
    なる…これじゃあ、電気系の技の出番はなさそうだな。 けど、やっぱ
    どうにかして使ってみたいな…あのドードーを何とか出来れば…ん? あれ? 
    そう言えば、あの時…そうか! わかったぞ!)もうこっちにはどう決めるか
    分かっちゃったもんね!」
サイゾウ「ん?」
サトシ「ピカチュウ、「電光石火」で行け!」
ピカチュウ「ピッカーーーー!!!」
サイゾウ「それがお主の決め技でござるか!? そんな技食らおうとしても無駄で
     ござる! ドードー、直接近づいたら「突付く」攻撃で決めろ!!」
ドードー「ドド!!」
サトシ「…と見せかけて…ジャンプだ!」
ピカチュウ「ピカ!!!」
ダッ!!! ピカチュウはジャンプした!
スカ!!! そしてドードーは「突付く」攻撃をしたが、あっさりかわされた!
サイゾウ「何!?」
ポテ! そしてピカチュウはそのままドードー
1の頭に乗った!
ピカチュウ「ピカ☆」
ドードー
1「ド!?」
ドードー
2「ドド!? ドード!!!」
バキ!!! ドードー
2は「突付く」攻撃を仕掛けたが、ピカチュウはドードー1の頭
から降りて、間違ってドードー
1に命中した!
ドードー
1「ド!!?? ドドーーーー!!!」
バキバキバキバキ!!! ドードー
1は「乱れ突き」でドードー2に攻撃した!
ドードー
2「ド!!?? ドーーーーー!!!」
バキバキバキバキ!!! 突然と互いの首がケンカし始めた!
アナウンサー『おや、これは何と言う事でしょうか!? 自業自得なのか、ドードーの
       
2本の首がお互いケンカし始めました!!』
会長『これは大変な事になってしまったのう…』
サイゾウ「お、おい、お主ら! ケンカはやめるでござる!」
アナウンサー『しかしケンカの夢中でトレーナーであるサイゾウ選手の言う事を聞いて
       いません!! どうやらこのケンカは誰にも止められる事が出来ない様子
       です!!』
サトシ「よし、ピカチュウ! 「雷」で決めろ!!」
ピカチュウ「ピカ! ピーーーカーーーチュウーーーーーーーーー!!!!!」
ドカーーーーーーーーン!!!! ピカチュウの「雷」! 効果は抜群だ!
ドードー「ド〜〜〜…」
サイゾウ「ああ、ドードー!!!」
審判「ドードー、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した!
アナウンサー『これはきつい一撃! ドードーのケンカ中に「雷」を食らわせるとは! 
       しかしおかげでドードーのケンカも収まったようです!』
じいちゃん『うひょー、もっと丁寧にケンカを止めさせればよかったのに…』
アナウンサー『さて、両者共残るポケモンは
22。 心拍な戦闘が続いております! 
       果たして、サイゾウ選手はどのポケモンを繰り出す!?』
サイゾウ「ハッハッハ、また騙されたでござるな! よくそこまでドードーをケンカ
     させる事が出来たでござるな!」
サトシ「サイゾウさんがロケット団でドードーと戦ってた時、思い出したんだ。 
    ドードーが互いケンカしてる所を。 だからそれを利用して…」
サイゾウ「フッ…利用なのかどうか分からぬが、どうやらここまで来るとは思わなかった。 
     早速自分の愛用ポケモンを繰り出す手段を出すか。 こ奴と戦う準備、
     ちゃんと出来ておるか?」
サトシ「ああ、もちろんさ!」
サイゾウ「では、こ奴で参るぞ! 行け、ガラガラ!!」
ガラガラ「ガラーーー!!!」
アナウンサー『サイゾウ選手、ガラガラを繰り出しました! ガラガラは地面系! 
       電気系に対抗出来るポケモンだ! 果たして、この先どう言う風に活躍
       するのか!?』
サイゾウ「ガラガラ、この前の借りを返すのでござるぞ!」
ガラガラ「ガラ!!」
サトシ「ピカチュウ、油断するなよ! こいつ、前よりも強くなったかもしれないから
    な!」
ピカチュウ「ピカ!!」
サイゾウ「ガラガラ、「気合為」だ!!」
ガラガラ「ガラ! ガラーーーーーーー………!!!」
ガラガラの「気合為」!
サトシ「来るぞ!」
サイゾウ「ガラガラ、「骨棍棒」!」
ガラガラ「ガッラ!!!」
サトシ「避けろ、ピカチュウ!!」
ピカチュウ「ピカ!!」
ブン!!! ガラガラの「骨棍棒」! しかしピカチュウは素早く攻撃を避けた!
サイゾウ「ガラガラ、諦めずに「骨棍棒」連続だ!」
ガラガラ「ガラ!!」
サトシ「こっちも諦めずに避け続けるんだ!」
ピカチュウ「ピ!!」
ブンブンブンブン!!! ガラガラは連続で「骨棍棒」をするが、ピカチュウは回避を
続行する。
サトシ「ピカチュウ、「
10万ボルト」!!」
ピカチュウ「ピーーーカーーーチュウーーーーーー!!!」
ビリリリリリリリリリリリ!!! ピカチュウの「
10万ボルト」! しかし効果は
無かったようだ…
サイゾウ「忘れたか、サトシ君! ガラガラは地面系! 地面は電気に通さないので
     ござるぞ! 「
10万ボルト」を使っても、無効でござる!」
サトシ「く…やっぱりあの時みたいに水に当てないと無効か…」
サイゾウ「行かないのならこっちが先に行くでござる! ガラガラ、「地震」だ!!」
ガラガラ「ガッラーーー!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!! ガラガラの「地震」攻撃! 効果は抜群だ!
ピカチュウ「ピカ!?」
サイゾウ「ガラガラ、ピカチュウの動きが封じている間、「骨ブーメラン」だ!!」
ガラガラ「ガラガラ!!!」
ブンブンブンブン!!! ガラガラの「骨ブーメラン」!
サトシ「やばい! ピカチュウ、「叩き付ける」だ!!」
ピカチュウ「ピ、ピカ!!」
バシ!!! ピカチュウの「叩き付ける」攻撃! 攻撃で「骨ブーメラン」を弾き
飛ばした!
アナウンサー『おっと、これは惜しい!! 当たれば一撃でしたが、ここで「叩き付ける」
       攻撃で弾き飛ばしました! さすがにここでチャンスを逃したくない
       サトシ選手! 諦める気もありません!』
サトシ「大丈夫か、ピカチュウ!?」
ピカチュウ「ピ!」
サトシ「それはよかったけど、このままだとヤバイな…しばらくの間、休んでくれ。 
    ここはシャワーズに任せるから。」
ピカチュウ「ピカ!」
サトシ「よし! シャワーズ、君に決めた!」
シャワーズ「いよいよ僕の出番だね!」
アナウンサー『おっと、ここでポケモンチェンジです! そしてここでシャワーズの登場
       だ!』
サイゾウ「シャワーズを繰り出したのは、この前と同じ手を使うという意味でござるか?」
サトシ「いや、そこまではまだ分からないよ! 使うかもしれないけど、まだ決まった訳
    じゃないさ!」
サイゾウ「そうでござるか? でも、もし同じ手を使うとしても、前みたいに同じ事には
     させぬぞ! 行け、ガラガラ! 「骨棍棒」だ!!」
ガラガラ「ガラ!!」
サトシ「シャワーズ、避けろ!」
シャワーズ「ラジャ!」
ブン!!! ガラガラの「骨棍棒」! しかしシャワーズは攻撃を交わした!
サトシ「よし、今だ! 「水鉄砲」!」
シャワーズ「オッケー! ブーーーーーーーー!!!」
サイゾウ「させぬか! 「骨棍棒」!!」
ガラガラ「ガラ!!!」
バシ!!! シャワーズは「水鉄砲」を仕掛けたが、ガラガラは「骨棍棒」で攻撃を弾き
飛ばした!
サトシ「な!?」
アナウンサー『おっと、ガラガラの「骨棍棒」で、シャワーズの「水鉄砲」を弾き
       飛ばしました!! そのため全くダメージも与えていません!!』
サイゾウ「水系の技を使おうとしても、無理があったでござるな! もうこの先お主は
     何も出来ぬぞ! ガラガラ、「骨ブーメラン」!」
ガラガラ「ガッラ!!!」
ブンブンブンブン!!! バキ!!! ガラガラの「骨ブーメラン」!
シャワーズ「ぐわ!!!」
サトシ「あ!!」
サイゾウ「次は「骨棍棒」!!」
ガラガラ「ガラーーーー!!!」
バキ!!! ガラガラの「骨棍棒」!
シャワーズ「うわ!!!」
サトシ「シャワーズ!!!」
アナウンサー『おっと、これは意外にピンチ!! サトシ選手のシャワーズ、ガラガラの
       必殺技にコテンパンにされています! このままだとシャワーズは敗北に
       なってしまいます! このままどうする、サトシ選手!?』
サトシ「シャワーズ!!」
シャワーズ「う…ぐ…だ、大丈夫だよ…まだ…戦える…」
サトシ「シャワーズ…」
サイゾウ「もう観念しろ、サトシ君! いくらシャワーズを使っても、このガラガラを
     倒せぬ! このままだと、お主の負けでござる! どうする、サトシ君? 
     負けを認めるか、それともシャワーズをこのまま倒されるか、どっちを
     決める!?」
サトシ「(くそ…シャワーズを使っても、あいつのポケモンには無理だ! 確かに地面系
    は水に弱いけど、あのガラガラは一気に攻撃を弾き飛ばせる! 「水鉄砲」じゃ
    無理がある! もちろん、「ハイドロポンプ」や「冷凍ビーム」でも…あの時
    みたいに、水を浴びさせ、ピカチュウの電気技を食らわせば、地面系でも効果は
    抜群になって、倒す事が出来るけど…もうその戦略は奴に既に知っている…それ
    以外に何か別の方法が…ん? 別の方法…? 同じ事をしても…それを変えれば
    …そうか! 分かったぞ!)そんなのどっちも選ばないよ! まだ負けるなんて
    決まっていないぜ! こっちにはもうガラガラを倒せる方法を考えたんだ!」
サイゾウ「何?」
サトシ「シャワーズ、「溶ける」でガラガラに一周するんだ!」
シャワーズ「う、うん!」
バシャーーーーーン!!! シャワーズの「溶ける」攻撃! 溶けたままのシャワーズは
そのままガラガラに一周した!
ガラガラ「ガラ!?」
サイゾウ「何をする気だ?」
サトシ「よし、戻れ!」
シャワーズ「うん!」
バシャーーーーーン!!! シャワーズは元の姿に戻った! そしてよく見れば、
ガラガラの周りには水溜りが出来た。
サイゾウ「もしや、あの時と同じ手を…そんな事やっても無駄でござるぞ! もう既に
     お見通しでござる! ガラガラ、ジャンプでそこから脱出だ!」
サトシ「させるか!! シャワーズ、水溜りに「ハイドロポンプ」!!」
シャワーズ「了解! ブーーーーーーーー!!!」
バシャーーーーーー!!! シャワーズの「ハイドロポンプ」! シャワーズの攻撃で、
水溜りから「ハイドロポンプ」が発射した!
ガラガラ「ガラ!?」
サトシ「次は「冷凍ビーム」!!」
シャワーズ「うん! はーーーーーーーーーー!!!」
カチーーーーーーン!!! シャワーズの「冷凍ビーム」!
ガチガチガチガチ!!! シャワーズの攻撃で、「ハイドロポンプ」が固まり、固まった
「ハイドロポンプ」は氷の塔になった!
ガラガラ「ガ!?」
サイゾウ「な!?」
氷の塔の中にいるがらがらは、天井がある限り、ジャンプで逃げられる事が出来なかった!
アナウンサー『おーーー!!! これはすごい! シャワーズの「冷凍ビーム」で、
       水溜りから発射した「ハイドロポンプ」を氷の塔が出来上がりました! 
       そのためガラガラは脱出不可能になりました!!』
アキハバラ『これはすごい! 初めて見るシーンだ!!』
サトシ「よし、シャワーズ! 戻れ! ピカチュウ、君に決めた!」
ピカチュウ「ピカ!」
アナウンサー『おっと、ここでポケモンチェンジ! そしてピカチュウの再登場だ!』
サトシ「ピカチュウ、思いっきり「雷」だ!!!」
ピカチュウ「ピーーーカ、チュウーーーーーーーーーー!!!!!」
ドカーーーーーーーーーン!!! ピカチュウの「雷」!
ガラガラ「ガラ〜〜〜…」
サイゾウ「ガラガラ!?」
審判「ガラガラ、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した!
アナウンサー『これはすごい一撃!! 氷の塔に閉じ込めたガラガラを「雷」で
       フィニッシュ!! 見事な攻撃です!! さすがにシャワーズと
       ピカチュウのコンビネーションで、強敵ガラガラを破りました! しかし、
       電気系も効かないはずの地面系ポケモンのガラガラが、どうやって効果は
       抜群となったのでしょうか!?』
オーキド『なるほど…氷は元は水で出来ている。 氷を溶かせば水に戻る。 その水分が
     ガラガラに浴びていたから、逆効果を受けたんじゃろう。 さすがサトシ君、
     意外と良い考えをするのう!』
アナウンサー『さて、現在の所、両者共残るポケモンは
21。 バトルは大詰めへと
       向かっております! さて、サイゾウ選手もかなりピンチです! 最後に
       残るポケモンはストライク! しかしストライクは毒を浴びている状態
       です! 果たしてサイゾウ選手は、毒状態のストライクを繰り出し、
       バトルに勝てる事が出来るのか!?』
アツコ「毒状態なら、多分サトシ君が勝てるようね!」
カツコ「この先サトシの勝ちかも…!」
サトシ「さあ、サイゾウさん! 最後のポケモンである、ストライクを繰り出してくれ! 
    こっちも準備オッケーだぜ!」
サイゾウ「………フッフッフッフ…ハッハッハッハッハ!!!」
サイゾウは突然と笑い出した。
サトシ「…? な、何だよ…?」
サイゾウ「参った。 降参だ。 拙者の負けでござるよ。」
サトシ「え!? ど、どうして!?」
サイゾウ「確かに拙者のストライク、まだ戦えるでござるが、毒を浴びたら戦意不能で
     ござる。 毒状態で戦おうとしても、直ぐ負けてしまうでござる。 だから、
     ここは拙者の負けで、お主の勝ちでござるよ。 この勝負、お主の勝利と
     認める。」
サトシ「サイゾウさん…」
サイゾウ「なので、審判殿!」
審判「あ…は、はい。 サイゾウ選手、降参! よってこの試合、サトシ選手の勝ち!」
ワーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな観客を出した。
アナウンサー『おお、これは何と言う事! サイゾウ選手、突然と降参しました! 
       恐らくストライクが毒を浴びてしまったせいで、戦闘に出せられない事を
       分かったからでしょう! ですので、両者共残るポケモンは
21ですが、
       ここでサイゾウ選手が降参合図を出したので、この勝負はサトシ選手の
       勝ちです!!!』
会長『サイゾウ君、残念じゃったのう。 でもお互い様よくがんばったわい!』
じいちゃん『うひょー、降参とは残念ぢゃ。 サトシ君もよくがんばったのう!』
アキハバラ『降参したのはかなり残念ですけど、お互い様よくがんばりましたね! 
      サトシ君もよくがんばりました!』
オーキド『さすがにいい決め方をしたな、サイゾウ君。 君はよくがんばった。 
     サトシ君もよくがんばったのう!』
カスミ「やったーーー!!! サトシ勝ったーーー!!!」
タケシ「よくがんばったな、サトシーーー!!!」
レッド「やったな、サトシーーー!!!」
シュウ「よくやったな、サトシーーー!!!」
マロン「やったね、サトシくーーーん!!!」
マサキ「あれまー、サイゾウはん降参してもうたわー。 あれでよかったんかいな?」
トオル「まあ、いいじゃない。 サトシが勝った事だし!」
ハナコ「よくがんばったね、サトシーーー!!! ママ嬉しいわよーーー!!!」
ボイジャー「勝利おめでとうございます、サトシくーーーん!!!」
アオイ「今日もグリーンの予想通りね!」
グリーン「まあな…」
アオイ「でもグリーンもすごいね! 予想通りになるなんて、これは偶然なのかしら?」
グリーン「…偶然でも何でもないよ。 この先ではサトシの勝ちだと、もう決められて
     いるんだからな。」
アオイ「え…?」
グリーン「…まあ、最後まで見れば分かるよ。」
アオイ「…うん。」
ウンディーネ「やったーーー!! ダーリン勝ったでーーー!!! よかったな、
       ドリヤードはーーーん!!!」
ドリヤード「はい、そうですね!!」
サラマンダー「うっしゃーーー!!! 兄貴必勝だぜーーー!!!」
ジン「ご主人様の勝ちダスーーー!!!」
シェイド「…やはり張り切り過ぎると騒がしくなるんだな…」
ウィスプ「まあ、これだけ喜んでいるんすから、しょうがないッスよ。」
サイゾウ「いやー、さすがサトシ君! 君の実力は素晴らしかったでござるよ! 
     ガラガラを氷の塔に閉じ込め、電気に対抗出来る地面系を「雷」で打ち破る
     とは、さすがに良い実力を持っているでござるな。」
サトシ「い、いやー…そんなにすごいとは言えないけど…」
サイゾウ「けど毎度騙すような作戦は余り良くないと拙者が思うな。 そんなのずーっと
     やると相手の気も散ってしまう事もあるでござるな。」
サトシ「何言ってるんだ? 作戦と言うのは、相手を騙す事じゃない。 勝つ方法を作り
    出すための物さ。 今までのは騙しじゃないよ。 勝つために自分で作った実力
    だよ!」
サイゾウ「…そうでござるな。 確かに、今までのあれは騙しではなさそうでござるな。 
     勝つために自分で作った実力…そう言う物でござるな。 ハッハッハ、
     思いっきり勘違いしたでござるよ。 でも、実はと言って、分かってたので
     ござるよ。 拙者はお主には勝てないって事を。 どうせここまで来ても、
     拙者はお主に負けるだけ。 でも、すっきりしたでござるよ! だって
     ポケモンリーグに出場できたんでござるかならな! これは全部、お主の
     おかげでござるよ! 感謝するぞ、サトシ君!」
サトシ「サイゾウさん…」
サイゾウ「拙者はもう戦えぬが、この先は、拙者の分までがんばってくれたまえ。 それ   
     までに、健闘を祈るでござるぞ!」
サトシ「はい!」
サトシとサイゾウはお互い握手した。
シャワーズ「後もう少しだね!」
ピカチュウ「ピカ!」

17回戦でサイゾウと戦い、見事に勝利したサトシ。 リーグの終わりまで後3回戦! 
そして次回は第
18回戦! 果たして、次回は誰がサトシを待ち構えているのか? その
事は、次回へ続く!
続くったら続く!