ポケットモンスター小説版
150話 セミファイナル! VSブルー!

18回戦でヒロシと戦い、見事に勝利を尽くし、セミファイナル進行を認められた
サトシ。 後もう少しでリーグ終了で、次に行なわれるのは、第
19回戦のセミ
ファイナル! 果たして、どんな強者トレーナーがサトシを待ち受けているのか? 
そんなサトシ一行は、別荘にいた。

サトシ「ヘッヘッヘ、セミファイナル行きだぜー。 ワクワクするなー!」
カスミ「本当に珍しいわね。 サトシがセミファイナル進行を認められるなんて。」
サトシ「何だよ、嬉しくないのかよ?」
カスミ「別にそんな事言ってないわよ!」
レッド「でも、これでお前の夢も叶えそうじゃないか? ポケモンマスターになる夢が。」
サトシ「うん、そうだけど、まだ分からないや。 まだファイナルバトルもあるし、
    結果はその後だけどね。」
ハルナ「ねえ、タケシさん! 次の挑戦相手は誰なの?」
タケシ「えーっと………」
エイジ「ん? どうした?」
タケシ「………知りたいのかな?」
サトシ「もちろんだよ!」
タケシ「…じゃあ、言うぞ…ブルーだ。」
全員「ブルー!?」
サトシ「…ブルーか…」
タケシ「あいつ、結構調子良かったからな。 だから、今回の相手はブルーと
    なってるんだ。」
シゲル「じゃあ、ファイナルバトルのサトシの相手は多分、俺だろうな。」
リン「え? 何でなの?」
シゲル「こっちのセミファイナルは対した相手じゃなさそうだから、多分楽勝で行くと
    思うけどな。」
ラン「ふーん、そうなの。」
シゲル「でも、今回のセミファイナルのサトシの相手がブルーだってのは、ちょっと
    難しいだろうなー。 あいつとサトシ、小さい頃からずーっと仲がよかった
    からなー…」
カスミ「そんなに仲がよかったの?」
シゲル「ああ、すっごくな。 昔は色々あったようだったけど、ライバルじゃなくて、
    大親友ってトコだろうかな? まあ、俺に比べてみるほど、ブルーとの友好度は
    かなり高いからな。」
サトシ「ははは、そんな事ないよ! 俺だってシゲルの事、友達だって思ってるぜ!」
シゲル「…そうだな! でも、お前ブルーと戦う事になるけど、平気なのか?」
サトシ「そこが問題なんだよな…」
ヒロシ「サトシなら出来るよ! 例え友達でも、バトルは遠慮なく戦う。 それが
    友情って言う物だろ?」
サトシ「…そうだな。 ヒロシの言う通りだな! 例え友達でも、油断できないな!」
シゲル「そこだぜ! 例え俺でもな!」
サトシ「ははは、そうかもな!」
ガチャ! その時ブルーがドアを開け、部屋に入った。
カスミ「あ、ブルー! おっはよう!」
ブルー「……………」
でもブルーは無言のまま、落ち込む顔をしていた。
サトシ「…?」
その時サトシはブルーの顔に近づいた。
サトシ「どうした、ブルー? 元気なさそうだぜ?」
ブルー「…え!?」
そしてブルーはサトシのアップな顔を見て、赤くなった。
ブルー「べ、別に何ともないわよ! いつも元気だよ!」
サトシ「そうか。 なあ、ブルー。 セミファイナルで、俺はお前と挑戦する事に
    なってるんだけど…」
ブルー「…そう…サトシにはもう知ってるんだ…」
タケシ「それで落ち込んでるのか?」
ブルー「う、うん。 まあね…」
サトシ「気にするな! お前なら絶対に出来るよ! 例え友達でも、お互い様がんばって
    戦おうぜ! だから、元気出しな!」
ブルー「サトシ…うん…」
ブルーは少しだけ笑った。
ピーンポーンパーンポーン! その時ラジオから鐘が鳴った!
スピーカー『マサラタウンのサトシ様とブルー様、マサラタウンのサトシ様とブルー様。 
      第
19回戦、セミファイナルの始まりです。 セキエイスタジアムまで
      お越し下さい。』
サトシ「あ、そろそろ始まる時間だ。 じゃ、俺先に行くぜ!」
タケシ「
2人共がんばれよ!」
シゲル「俺達応援してるからな!」
レッド「サトシも負けずにがんばれよ!」
カスミ「
2人共がんばってね! 応援してるから!」
サトシ「ああ、みんなありがとう! じゃ、行くか! ピカチュウ、シャワーズ!」
ピカチュウ「ピカ!」
シャワーズ「うん!」
サトシ「ブルーも行こうぜ、一緒に!」
ブルー「…!」
ブルーはサトシの笑顔を見た時、再び赤くなった。
ブルー「う、うん…」
そしてサトシとブルーはセキエイスタジアムの方へ向かった…

―セキエイスタジアム―

ワーーーーーーーーーーーーー!!!!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『さあ、遂にここまで辿り付きました、第
19回戦、その名も、準決勝戦
       (セミファイナル)! ここまで来たからには、もう後戻りは出来ません! 
       さて、後
1回戦で決勝戦のファイナルバトル! そしてここに立ち
       上がったセミファイナルの選ばれたトレーナーは、同じマサラタウン出身
       であるサトシ選手とブルー選手! 果たして、この同じマサラタウン
       トレーナーであるこのお
2人方は、どんなバトルを繰り広げ、どちらが
       ファイナルバトルへ行くのでしょうか!? 今でも期待して
       おります!!』
会長『うーーーむ、どっちもいい腕の持ち主じゃからのう。 やはりここは両者共応援
   するべきじゃな。』
じいちゃん『ワシも会長さんと同じ意見ぢゃ。』
アキハバラ『私もそう思います。 
2人共いい腕持っていますし、誰が勝つか期待して
      います!』
オーキド『ワシも同じ意見じゃ。 
2人共是非がんばって欲しい物じゃ。 例えお互い様
     は友としていても、最後までがんばって戦わなければならんからな。 まあ、
     実によると…誰が勝つか、もう決まっておるがな。』
カスミ「サトシ、ブルー、がんばってーーー!!!」
タケシ「
2人共がんばれよーーー!!!」
レッド「サトシ、油断するなよーーー!!!」
シゲル「サトシ、ブルー、がんばれよーーー!!!」
ヒロシ「
2人共がんばれーーー!!!」
シュウ「サトシ、相手が女の子だと言っても、油断するなよーーー!!!」
マロン「サトシ君、ブルーちゃん、がんばってーーー!!!」
マサキ「うーーーん、これもまた難しい選択やな…どっち選ぼう…」
トオル「もう、そんなに悩まなくてもいいじゃないか。 両方応援したらどうなの?」
マサキ「そりゃしたいんやけど…」
ハナコ「がんばってね、サトシ、ブルーちゃーーーん!!!」
アオイ「サトシとブルー、遂にお互い戦う事になるのね。 グリーンは誰が勝つと思う?」
グリーン「…さあな。」
アオイ「え? まだ決まってないの?」
グリーン「いや、誰が勝つかもうとっくに分かってるが…そこまで予想しなかった物が
     あるからな…」
アオイ「え?」
ボイジャー「
2人共がんばってくださーーーい!!!」
ウンディーネ「ダーリンがんばりやーーー!!! ウチのためにも
       がんばってーーーん♪♪♪」
ドリヤード「サトシさんがんばってくださーーーい!!! ブルーさんもがんばって
      くださーーーい!!!」
サラマンダー「うおーーー!!! 兄貴ガンバ!!! 相手が女だと言っても油断
       するなよーーー!!!」
ジン「ご主人様もブルーさんもがんばれダスーーー!!!」
ウィスプ「いよいよサトシさんとブルーさんがお互い戦う事になるッスね! 
2人共
     がんばるといいッスね!」
シェイド「ああ。 まあ、何もトラブルが起こらなければいいがな。」

―一方ロケット団―

ムサシ「あら、ちょっと見てよ! ジャリボーイとジャリガール、遂にお互い戦う事に
    なってるわよ!」
コジロウ「おお、これは初見な面だな!」
ヤマト「これって意外と面白そうな戦いになりそうね! 早速見ましょ♪」
ニャース「おミャーらいい加減にその仕事を止めて元の仕事に…」
客「すみません、弁当
3つくださーい!!」
コサブロウ「おお、お客さんだ! へい、お待ちーーー!!!」
ロケット団は行ってしまった。
ニャース「いい加減にニャーを無視するニャーーーーー!!!!!!!」

―バトルステージ―

サトシ「さあ、ブルー! 準備はいいか?」
ブルー「うん、もちろんよ!」
サトシ「お互い様がんばろうぜ、ブルー!」
ブルー「…う、うん…」
ブルーの顔は再び赤くなった。 しかも彼女の心臓も激しく鳴り始めている。
ブルー(やだ…胸がこんなに激しく…出来ないよ、サトシと戦うなんて…ううん、
    逃げちゃダメ! これはライバルとして戦ってるわけじゃない…友達…として
    戦ってるんだ! せっかくここまで来たんだもん…そして、最後まであの事も
    言いたい…しっかりしなきゃ…よーし、がんばるぞー!!)
アナウンサー『では、いよいよ第
19回戦準決勝戦、セミファイナルの始まりです! 
       それでは…試合開始!!!』
サトシ「行くぞ、ブルー!!!」
ブルー「ええ!!!」
サトシ「コンパン、君に決めた!」
コンパン「コンパン!!!」
ブルー「行くのよ、プリリ!」
プリリ「プリ!!!」
アナウンサー『サトシ選手、コンパンを繰り出し、ブルー選手はプリンを繰り出しました! 
       さて、この違うタイプのポケモンで、どう言うバトルを繰り広げる
       のか!?』
ブルー「プリリ、「トライアタック」よ!」
サトシ「コンパン、「サイケ光線」だ!」
プリリ「プリリーーーーーー!!!」
コンパン「コンパーーーーーーン!!!」
バシューーーーーーーーー!!!! プリリの「トライアタック」とコンパンの「サイケ
光線」!
バキューーーーン!!! お互いの攻撃が互角に命中し、弾き飛ばされた!
サトシ「コンパン、「毒針」攻撃連発だ!」
コンパン「コンパーーーン!!!」
シュシュシュシュ!!! コンパンの「毒針」攻撃!
ブルー「プリリ、避けるのよ!」
プリリ「プリ!」
プリリは攻撃を避け続けた!
ブルー「よーし、今よ! 「歌う」攻撃!!」
プリリ「プリ! プーーー、プルル、プーーー、プリーーー、プーーー、
    プーリーンーーー…♪」
プリリの「歌う」攻撃!
コンパン「コ、コンパン…」
コンパンはだんだん眠りに落ち始めている!
アナウンサー『おっと、プリンの「歌う」攻撃でコンパンが眠りに落ち始めています! 
       正にコンパン、ピンチです!!』
サトシ「寝るな、コンパン! 目を覚ませ!!!」
コンパン「コ、コン…パン!!!」
コンパンは目を覚ました!
ブルー「あ!!」
サトシ「コンパン、「捨て身タックル」!!!」
コンパン「コンパーーーーーン!!!」
ドカ!!! コンパンの「捨て身タックル」!!!
プリリ「プリ〜〜〜…」
ブルー「あ、プリリ!!」
審判「プリン、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『おー、これは安心しました! コンパンの眠りはサトシ選手の掛け声で
       救われました! そのおかげでブルー選手のプリンを一気に戦闘不能に
       させました! さあ、正に白熱な展開になりそうです!』
会長『うむ…あのプリンの歌声で…ちょっと寝てしもうたわい…』
ブルー「なかなかやるね、サトシ! でもこれからは本番よ! 行くのよ、カメちゃん!」
カメちゃん「ガメーーー!!!」
アナウンサー『ブルー選手、次にカメックスを繰り出しました! しかもかなり強そうに
       見えます! さて、サトシ選手はコンパンでどう言う風にこの
       カメックスを倒すのか!?』
サトシ「カメックスか…気を付けろよ、コンパン! 相手はかなり強いからな!」
コンパン「コン!」
ブルー「カメちゃん、「水鉄砲」よ!」
カメちゃん「ガメーーーーーー!!!」
ブシューーーーーーーーー!!! カメちゃんの「水鉄砲」!
サトシ「コンパン、ジャンプで避けろ!」
コンパン「コン!!」
ダッ!!! コンパンはジャンプで攻撃を避けた!
サトシ「コンパン、「メガドレ…」!」
ブルー「カメちゃん、「ハイドロポンプ」!!」
カメちゃん「ガメーーーーーーーーーー!!!!」
ブシューーーーーーーーー!!! バシャ!!! カメちゃんの「ハイドロポンプ」!
コンパン「コン!?」
サトシ「あ、しまった!!!」
ブルー「次は、「メガトンパンチ」!!」
カメちゃん「ガーーーーメ!!!」
バキ!!! カメちゃんの「メガトンパンチ」!
コンパン「コンパ〜〜〜ン…」
サトシ「コンパン!!!」
審判「コンパン、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーーーー!!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『おお、これはすごい攻撃!! 「ハイドロポンプ」を完璧なエイミングで
       コンパンに撃ち放ち、そして「メガトンパンチ」で一気にフィニッシュ! 
       正にパワフルな攻撃です!! そしてサトシ選手のコンパン、戦闘空しく
       ここでダウンです!』
じいちゃん『うむー、両者共なかなかいい腕持っておるなー!』
ユウキ「サトシとブルー、なかなかやるわね!」
ケン「お互いの実力は殆ど同じ。 誰が勝つかまだ分からないな…」
サトシ「どうやら遂に本気を出したみたいだな。 俺はそれを待っていたぜ! なあ、
    ブルー! ここで何だけど、俺のピカチュウと戦わないか?」
ブルー「え、ぴ、ピカチュウ!? な、何でよ!?」
サトシ「「最初から貰ったポケモン」としてのバトルだよ。」
ブルー「え…? …ああ、そう言う事か! いいわよ! でもサトシ、いくら
    ピカチュウを出しても、油断しないからね!」
サトシ「分かってるよ! こっちだって油断はしないぜ! ピカチュウ、君に決めた!」
ピカチュウ「ピカ!」
アナウンサー『おっと、サトシ選手、ピカチュウを繰り出しました! どうやらこれは
       一気に行けそうです! なぜなら水系であるカメックスは電気系に最も
       弱い! 正にサトシ選手にチャンスがありそうです!』
ユウタ「お、サトシがピカチュウを繰り出した! これは絶好のチャンスだぜ!」
ココナッツ「でもどうしてピカチュウを出したのかしら?」
シゲル「ピカチュウはこう見えても、サトシがオーキド博士から貰ったファースト
    ポケモンだ。 ブルーのカメックスも、同じ時に貰った奴さ。 つまり、
    ファーストポケモンのバトルで行くって言う訳だな。」
ココナッツ「なるほど…」
サトシ「ピカチュウ、いくら相手が水系だと言っても、調子乗るなよ! 水系ポケモン
    でも水系じゃない技も持ってるからな!」
ピカチュウ「ピカ!」
ブルー「あら、よく分かったのね! 実はそうなのよ! カメちゃん、「地震」攻撃!」
カメちゃん「ガメメーーーーーーーーー!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!! カメちゃんの「地震」攻撃! 効果は抜群だ!
ピカチュウ「ピ!?」
サトシ「な、「地震」!?」
ブルー「今よ、カメちゃん! 「のしかかり」攻撃!!」
カメちゃん「ガッメーーーーーー!!!」
カメちゃんは「のしかかり」を仕掛けた!
サトシ「わ、危ねえ!! 避けろ、ピカチュウ!!」
ピカチュウ「ピ、ピカ!!!」
ドシーーーーーーーン!!! ピカチュウは見事に攻撃から避けた!
アナウンサー『おーーー、これは危ない所でした! 後もう少しでピカチュウが
       ペッタンコになりそうでした。 しかし、さっきの「地震」攻撃で、
       ピカチュウはかなりのダメージを受けてしまいました! ピカチュウは
       無事にいられただけでも、恐らくこの先はピンチが迎えてしまう
       でしょう!!』
サトシ「ブルーの奴、いつの間に地面系の技を覚えさせたのか…でもそこまでの気合が
    あるならそれでいいぜ! こっちも気合入れないとな! ピカチュウ、「高速
    移動」でカメちゃんの周りに走り続け!!」
ピカチュウ「ピッカ!」
シュンシュンシュンシュン!!! ピカチュウの「高速移動」! ピカチュウは
カメちゃんの周りに走り続けた!
カメちゃん「ガメ!?」
アナウンサー『おーーーっと、サトシ選手のピカチュウ、「高速移動」でカメックスの
       周りに走り出しました! もしやスピードでカメックスを惑わせる気
       でしょうか!?』
マチス「おお、あれはまさか…俺とバトルした時とセームなプランじゃ!?」
アキラ「そう言えば、クチバジムバトルの時と同じ作戦だ!」
タケシ「確かにカメックスの動きは鈍いが、その作戦は
1度で使われている。 もう
    ブルーには気付いてるはずだ!」
ブルー「「高速移動」でカメちゃんの周りに走り続ける…確かこれ、クチバジムの時と
    同じ作戦だったね? でも、そんな作戦、あたしには通用しないわよ! 
    カメちゃん、地面に「ハイドロポンプ」!!」
カメちゃん「ガメーーーーーー!!!」
ドバーーーーーーーー!!!! カメちゃんの「ハイドロポンプ」! カメちゃんは
地面に攻撃し、そのまま飛んで行った!
サトシ「な!?」
ブルー「引き続けて、ピカチュウに連発攻撃よ!」
カメちゃん「ガーメメーーーー!!!」
バシュバシュバシュバシューーーーー!!! カメちゃんの「ハイドロポンプ」!
サトシ「ピカチュウ、「高速移動」したまま避けろ!!」
ピカチュウ「ピ、ピカ!!」
シュンシュンシュンシュン!!! ピカチュウは「高速移動」で攻撃を避けた。
アナウンサー『おっと、これはすごい!! カメックスは空中に浮いたまま、「ハイドロ
       ポンプ」でピカチュウに攻撃しています! その攻撃の反動のため、
       カメックスは長く宙に浮かび続けています! しかし、ピカチュウは
       「高速移動」で攻撃を避けている! ピカチュウ、かなり苦戦して
       います!!』
マサトシ「おお、ブルーの奴、あんな作戦立てとったとは、すげーまんがな!」
タケシ「やっぱし、サトシの作戦を既に見切ってしまったようだな。 
1度使ったら、
    もう
2度は使えないな。」
サトシ「どうにか本気を出したみたいだな、ブルー!」
ブルー「もちろんよ! でもサトシも何かしないと行けないでしょ? 回避ばっか
    してちゃ意味ないわよ!」
サトシ「そんなの分かってるぜ! でも、さっきの作戦は失敗したけど、今度の作戦は
    完璧に行っちまうからな!」
ブルー「え?」
サトシ「ピカチュウ、止まれ!」
ピカチュウ「ピカ!」
ピカチュウは「高速移動」を止めた!
アナウンサー『おっと、ピカチュウの動きが止まった!!』
カメちゃん「ガメ?」
カメちゃんは立ち止まったピカチュウを気付き、攻撃を仕掛けようとする。
ブルー「あ、まさか…!! カメちゃん、攻撃を止め…」
カメちゃん「ガメーーーーーーー!!!」
バシューーーーーーーー!!! 指示を出すの遅過ぎたせいか、カメちゃんは「ハイドロ
ポンプ」を出してしまった!
サトシ「今だ、ピカチュウ! 「
10万ボルト」!!」
ピカチュウ「ピーーーカーーーチュウーーーーーーーーー!!!!!」
ビリリリリリリリ!!! バシャーーーーーン!!! ピカチュウの「
10万ボルト」! 
攻撃は「ハイドロポンプ」と互角に命中した!
ビリリリリ!!! しかしピカチュウの攻撃がカメちゃんの攻撃に通り抜けている!
カメちゃん「ガメ!?」
ブルー「あ!!!」
ビリリリリリリリリリリリリ!!!!!! そして「
10万ボルト」は「ハイドロポンプ」
に通り抜き、カメちゃんに命中した! 効果は抜群だ!
カメちゃん「ガメーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
ドサ!!! カメちゃんは地面に落ちた!
カメちゃん「ガメ〜〜〜…」
ブルー「か、カメちゃん!!」
審判「カメックス、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーー!!!! 観客達は大きな歓声を出した!
アナウンサー『これはすごいとどめ技! ピカチュウの「
10万ボルト」が見事に
       カメックスの「ハイドロポンプ」をぶち破り、見事にカメックスを
       倒しました! カメックスもさすがに素晴らしいテクニックを持って
       おりましたが、ここは残念ながら戦闘不能です!』
アキハバラ『サトシ君もいつもの通りやりますね!』
カスミ「サトシ、勝てそうみたいね!」
マロン「いつもがんばってるもんねー♪」
ゼトラ「いや、まだ分からないぜ。 例えサトシが勝ちそうになっても、ブルーの実力は
    変わらないからな。 結果的にサトシの勝ちとはまだ決められていないかも
    しれないぞ。」
カスミ「あ、そっか…でもこの先誰が勝つか、気になるわね…
2人共
    がんばってーーー!!!」
アナウンサー『さて、現在の所、残るポケモンは
21。 バトルは大詰めへと迎えて
       おります! さあ、ブルー選手は、どのポケモンをラストポケモンとして
       繰り出すのか!?』
ブルー「よくやったわ、カメちゃん。 あたしの為に、ありがとう。 ボールの中に
    ゆっくり休んでて。」
ブルーはカメちゃんをモンスターボールに戻した。
ブルー「さすがによくやるわね、サトシ。 まさかあの作戦を使うなんて、あたしの計算
    違いだったわ。」
サトシ「何、お前の作戦もすごかったぜ! 当然俺が昔使ったあの作戦は、お前に通用
    しないの分かってたさ。」
ブルー「そうなの。 まあ、
1度使ってしまった物は、もう2度も使えないって事もある
    からね、作戦にとっては。 さあ、そろそろ新しい作戦を立てなきゃ行けないよ。 
    次にどうやってこの子を倒せるか、考える時間よ! 行くのよ、ブーちゃん!!」
ブーちゃん「ブーーー!!!」
アナウンサー『おーーー、ブルー選手、ブースターを繰り出しました!!』
サトシ「ブースターか…気を付けろよ、ピカチュウ! 相手はかなり強そうに見える
    からな!」
ピカチュウ「ピ!」
ブルー「ブーちゃん、「火炎放射」!!」
ブーちゃん「ブーーーーーーーー!!!」
ブォーーーーーーーーー!!! ブーちゃんの「火炎放射」!
サトシ「ピカチュウ、避けろ!」
ピカチュウ「ピッカ!」
ピカチュウは攻撃を避けた!
サトシ「よし! 次に「
10万ボルト」!」
ピカチュウ「ピカ! チュウーーーーーーーーー!!!」
ビリリリリリリリリリリリ!!! ピカチュウの「
10万ボルト」!
ブルー「ブーちゃん、「砂駆け」よ!」
ブーちゃん「ブ!!!」
ズサーーーーーー!!! ブーちゃんの「砂駆け」!
ジジジジジジジジジ!!! 攻撃はピカチュウの「
10万ボルト」を消した!
サトシ「な!?」
ドサーーーン!!! そしてその砂はピカチュウに命中した! そのおかげで砂が目に
入ってしまったらしい。
ピカチュウ「ピカ!?」
サトシ「あ、しまった!!」
ブルー「今よ、ブーちゃん! パワフルな「突進」よ!!」
ブーちゃん「ブーーーーーーーーー!!!」
ドカ!!! ブーちゃんの「突進」!
ピカチュウ「ピカ〜〜〜………」
サトシ「あ、ピカチュウ!!」
審判「ピカチュウ、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『ブルー選手、さすがにすごい攻撃を仕掛けました! 「砂駆け」で「
10
       ボルト」を打ち消し、命中率を下がらせたピカチュウを「捨て身タックル」
       でフィニッシュ! 正に電気系を倒せるほどの戦略です!!』
オーキド『うむ、ブルー君もなかなかいい戦略を使うのう…』
シンジ「ブルーもなかなかやるなー。 すっげーもんだぜ。」
シゲル「でもまだ分からないぜ。 サトシは後
1匹しか持ってないからな。 まあ、
    相手はブースターだ。 何繰り出すか、当然分かるけどな!」
アナウンサー『さて、両者共残るポケモンは
11! いよいよ最終的な白熱バトルが
       始まろうとしています! さあ、サトシ選手は最後のポケモンとして、
       何を繰り出すのか!?』
サトシ「大丈夫か、ピカチュウ!?」
ピカチュウ「ピ…カ…」
サトシ「気にするな、お前は良くがんばった。 俺の為にありがとう。 ゆっくり休んで
    行ってくれ。」
ピカチュウ「ピカピ…」
サトシ「さすがだな、ブルー! よく俺のピカチュウを倒せられたな! そこまでの
    本気があれば、多分俺を倒せる事が出来るかもしれないな!」
ブルー「そ、そうかな? まあ、そうかも知れないけど、これからは本番よ! ねえ、
    サトシ。 よかったら、サトシのシャワーズ、戦わせて!」
サトシ「え、俺のシャワーズを? 何で?」
ブルー「決まってるじゃない。 「最初から貰ったポケモン」バトルよ!」
サトシ「…ああ、そうか! いいぜ! でもこっちは水系で、ブーちゃんの弱点は水系
    だけど、それでも大丈夫なのか?」
ブルー「弱点の事ならもう分かってる。 でもあたしは正気よ! だから、戦わせて!」
サトシ「…分かった。 そこまで望むなら、言う通りにしてやるぜ! けど、余りにも
    調子乗るなよ!」
ブルー「そっちこそね!」
サトシ「よし! シャワーズ、君に決めた!」
シャワーズ「オッケー!」
アナウンサー『サトシ選手、ここでシャワーズを繰り出しました! しかもブースターの
       天敵タイプです! さて、この違うタイプのポケモンで、ラストバトルの
       流れがどう変わるか!? そして、どちらがセミファイナルに勝ち抜き、
       ファイナルバトルへ進行を決定するのか!? いよいよ決定戦の始まり
       です!!!』
ピース「サトシさん、シャワーズ出しましたよー…」
メタモン「けどなぜブルーはシャワーズを出せと命じたのか?」
シゲル「シャワーズとブースターも、初めからオーキドのじいさんから貰ったポケモン
    なんだ。 これも、ファーストポケモンのバトルになりそうだな!」
サトシ「シャワーズ、相手が炎系でも、油断するなよ!」
シャワーズ「分かってるよ!」
ブルー「ブーちゃん、相手が水系でも、勇気を出して戦うのよ!」
ブーちゃん「ブー!!」
サトシ「シャワーズ、「バブル光線」!」
シャワーズ「ふーーーーーー!!!」
ブクブクブクブク!!! シャワーズの「バブル光線」!
ブルー「ブーちゃん、「火の粉」で打ち消すのよ!」
ブーちゃん「ブブーーーー!!!」
ブォブォブォブォ!!! ブーちゃんの「火の粉」攻撃!
パチパチパチパチ!!! 攻撃は「バブル光線」を打ち消した!
サトシ「今度は「水鉄砲」だ!」
シャワーズ「ラジャー! ぶーーーーーーーー!!!」
バシューーーーーーーー!!! シャワーズの「水鉄砲」!
ブルー「ブーちゃん、「火炎放射」よ!」
ブーちゃん「ブースターーーーーーー!!!」
ブォーーーーーーーーーー!!! ブースターの「火炎放射」!
バシャーーーーーン!!! お互いの攻撃が互角に命中した!
サトシ「やるな、ブルー! でも互角ばかりじゃ意味ないぜ?」
ブルー「分かってるわよ! 本番に行きたいんでしょ? だったら、こっちが先に行くわ! 
    ブーちゃん、自分に「炎の渦」!」
ブーちゃん「ブーーーーーーー!!!」
ブォーーーーーーーーー!!! ブーちゃんの「炎の渦」! 攻撃はブースターに包み
上げた!
サトシ「何!?」
アナウンサー『おっと、これは何だ!? ブルー選手のブースター、突然と自分の攻撃で
       ある「炎の渦」に包まれました! これは一体どう言う事でしょうか!?』
オーキド『うむ…何をするか、分かってきたぞ?』
サトシ「どうやらそれで身を守ろうとしてるようだけど、俺のシャワーズならそいつを
    ぶち破れるぜ! シャワーズ、「水鉄砲」で破れ!」
シャワーズ「うん! ぶーーーーーーーー!!!」
バシャ!!! シャワーズの「水鉄砲」! しかし攻撃が「炎の渦」に弾き飛ばされた!
シャワーズ「え!?」
サトシ「な!?」
アナウンサー『おーーーっと!!! 何と、シャワーズの「水鉄砲」が「炎の渦」に弾き
       飛ばされた!? なるほど、あの「炎の渦」は防御にも使えるのですね? 
       これは素晴らしいです! こう言うのも今まで考えた事もありません!』
カルロス「なるほど…「炎の渦」は空気圧と風力も利用してるんだ。 激しく巻き回る炎
     と共に空気も巻き回れば、「水鉄砲」でもどんな射撃系の技でも吹き飛ばせる
     事が出来るって事だな!」
クリスティ「ミュウツーの念力竜巻(「サイコウェーブ」)と原理ね!」
ブルー「これなら、水系攻撃なんて効かないわ! でももっと驚くのはこれからよ! 
サトシ「何!?」    
ブルー「でも、次に出すのはとてつもなく強い攻撃よ。 いくら炎系の技でも、水系の
    シャワーズでも倒せるほどの威力よ。 だからこれだけでもお願い! 出来る
    だけでもこの攻撃を避けてよ!」
サトシ「は…? 何言ってんだ?」
ブルー「いいから、攻撃したら絶対に避けてよ! じゃあ、行くよ! ブーちゃん、
    「炎の渦」でシャワーズに攻撃よ!!」
ブーちゃん「ブーーースターーーーーーーーー!!!!」
ブォーーーーーーーー!!! ブーちゃんは「炎の渦」を操り、真っ直ぐシャワーズに
攻撃した!
シャワーズ「え!?」
そして攻撃がシャワーズに巻き込んだ!
シャワーズ「うわーーーーーーー!!!!」
ブルー「あ!!」
サトシ「な!? シャワーズ!!」
アナウンサー『おっと、これは正にすごい!! 何と「炎の渦」が自然的に操り、
       そのままシャワーズに攻撃しました!! しかも効果は今一つのはず
       なのに、かなりの大ダメージです!!』
サトシ「大丈夫か、シャワーズ!?」
シャワーズ「ぐ…だ、大丈夫…」
サトシ「けど、今のは…」
ブルー「…やっぱり避けなかったのね…だから言ったのよ。 この技はとても
    大ダメージの与えやすい強力な技で、効果は今一つの水系でも効果は抜群になる
    ように出来るの。 本当は使いたくはなかったんだけど…ここまではやっぱり
    使わなきゃ行けないからね。 勝つために…ね。」
サトシ「…なるほど、そう言う事か…俺を倒すためにわざわざあー言うテクニックを…」
ブルー(ごめん、サトシ…お願いだから分かってくれて。 このままこの技を使って
    しまったら、何れシャワーズは死に落ちるかもしれないの。 だからお願い、
    降参して…あたしのためでも…)
サトシ「…さすがに本気を出しているようだな。」
ブルー「…え?」
サトシ「けど、いくらそんな強力な技を持っているだけでも、俺は諦めたりはしない! 
    必ずそいつを破るまで、俺は勝利を目指して戦い続けるぜ!!」
ブルー「え!? ちょ、ちょっとサト…」
サトシ「行け、シャワーズ! 「バブル光線」!!!」
シャワーズ「う、うん!! ぶーーーーーーーーー!!!」
ブクブクブクブク!!! シャワーズの「バブル光線」!
ブルー「くっ…ブーちゃん、もう
1度「炎の渦」で攻撃!!」
ブーちゃん「ブーーーーーーー!!!!」
ブォーーーーーーーーーーー!!!! ブーちゃんの「炎の渦」!
パチパチパチパチン!!! 攻撃は「バブル光線」を打ち消した! そして攻撃が
シャワーズを巻き込んだ!
シャワーズ「うわーーーーーーーーーー!!!!!」
サトシ「シャワーズ!!!」
ブルー「ああ!!」
アナウンサー『おーっと!!! ブルー選手のブースター、また「炎の渦」で攻撃
       しました! シャワーズの「バブル光線」を見事に打ち消し、そして
       そのままシャワーズに激突!! さすがブルー選手! 見事な技を持って
       おります! おかげさまでシャワーズの体力が激減し、瀕死ギリギリ
       近くになっています! 果たして、このままシャワーズはどうなって
       しまうのか!? そしてサトシ選手もこの先どうすればいいのか!?』
オーキド(さすがじゃな、ブルー君は。 ブースターにあれほどの技を持っていたとは、
     よく育てているのう。 じゃが、その程度ではサトシには勝てんぞ。 
     ブルー君にも分かるはずじゃろ、サトシの本当の実力を…さあ、サトシ君。 
     今から見せたらどうじゃ? 君の本当の実力を…)
ウォール「うぉ、これはやばい! サトシ殿完全にピンチになってるぞ!」
ピスタチオ「これは酷い状態ですね…」
ヒトカゲ「このままじゃ、シャワーズ負けちまうぜ!」
カスミ「サトシ…」
シャワーズ「う…ぐ…」
サトシ「シャワーズ…!」
ブルー「…サトシ、もうやめよ! お願いだから降参して! これ以上シャワーズを
    傷付けたくない! このままもう
1度攻撃したら、シャワーズ死んじゃうかも
    しれないわ! だからお願い! 降参して! この通りだから!!」
サトシ「…へっ、そう簡単には諦める訳には行かないぜ! 俺はせっかくここまで
    来たんだ。 最後に勝つまで、俺は絶対に諦めやしない! そう誓ったんだよ! 
    だから、最後まで戦う!! 何度も言っても俺は戦い続けるぞ!!」
ブルー(………どうして…どうして分かってくれないの…本当は勝負でもなんでも
    ないのに…本当はシャワーズと、サトシの気持ちを傷付けたくないのに…それ
    なのに………)
ブルーは悔しがっているため、目に涙が出そうになり、手を強く握り締めた。
ブルー「…く…ブーちゃん、「炎の渦」で身を守るのよ!!」
ブーちゃん「ブーーーーーーー!!!」
ブォーーーーーーー!!! ブーちゃんの「炎の渦」! 攻撃はブーちゃんに包み上げた!
アナウンサー『おっと、ブルー選手、またもや「炎の渦」で身を守りました! 果たして
       この後何が起こるのでしょうか!?』
ゼニガメ「またあの技を使いますよ!」
ダネリーナ「サトチこのままどうなるのかちら…?」
アーボック「このままもう一撃でもあの技を食らっちまうと、今度こそアウトだぜ!」
アーボ兄弟「サトシさんがんばれ!!!」
カスミ「……………」
シゲル「……………」
レッド「……………」
サトシ「(遂にここまで来ちまったか…どうにかしてあの技を破らないと…でも、
    どうやって………落ち付け…落ち付いて考えるんだ…何か手があるはずだ、あの
    技を破る方法が…「ハイドロポンプ」を使っても、あんな技じゃ破る事も
    出来ない…だとすれば、氷系で…ん? 氷系? そうだ、分かったぞ!!)
    シャワーズ、渦に「吹雪」だ!!」
シャワーズ「「吹雪」…? …! うん! はーーーーーーーーー!!!」
ビュオーーーーーーーー!!! シャワーズの「吹雪」!
ブルー「そんな技使っても無駄よ! いくらどんな技を使っても、この技には絶対に
    破る事は…」
カチカチカチカチ!!! だが突然渦が凍り始めた!
ブルー「え?」
カチーーーーーーーン!!! そして渦は完全に凍り付けになった!
ブーちゃん「ブ!?」
ブルー「え!?」
アナウンサー『おーーー!!! これは何だ!? 「炎の渦」が「吹雪」で氷の建物が
       出来てしまいました!! どうやら「吹雪」には弾き飛ばされないほどの
       パワーと炎を凍らせる事も出来る冷凍パワーがあるとは、正にすごい
       です!! おかげでブースターは建物の中に閉じ込まれて
       しまいました!! 果たしてブースターは無事にそこから脱出する事が
       出来るのか!?』
ブルー「…こんなの、直ぐに出られるわ! ブーちゃん、「火炎放射」!!」
ブーちゃん「ブーーースターーーー!!!」
ブォーーーーーー!!! ブーちゃんの「火炎放射」! 建物を溶かそうとするが、
やはり時間が掛かるようだ…
アナウンサー『ブルー選手のブースター、早速「火炎放射」で脱出しようとしますが、
       どうやら氷の圧さで溶かすのも時間が掛かるそうです!』
サトシ「シャワーズ、渦の中心へ跳んで、中に「ハイドロポンプ」を入れるんだ!」
シャワーズ「うん!」
ダッ!!! シャワーズは渦の中心へ跳んだ!
ブーちゃん「ブ!?」
シャワーズ「はーーーーーーーーー!!!」
バシャーーーーーーーーー!!! シャワーズの「ハイドロポンプ」! 効果は抜群だ!
ブーちゃん「ブブブーーーーー!?」
ブルー「ああ!!!」
しかも攻撃は続きながら、渦の中は水で溢れていた!
アナウンサー『おお!? 今度は「ハイドロポンプ」で渦の中に入れています! その
       ため渦の中は水で溢れています! 水の大の苦手なブースターは酷くも
       溺れかけています! このままブースターもどうなるのか!?』
サトシ「よし、シャワーズ! 最後に「ロケット頭突き」で建物を壊せ!!」
シャワーズ「うん! とりゃーーーーーーーー!!!!!」
バキャーーーーーーン!!! シャワーズの「ロケット頭突き」!
ドバーーーーーーーー!!! 壊れた建物から水が噴出した!
ドサ!!! そして噴出した水からブーちゃんが出て来た!
ブルー「ブーちゃん!!!」
ブーちゃん「ブ〜〜〜…」
バキャーーーーーーーン!!! そして最後に建物は倒れ落ちた。 さすがに客席の人達に落ちなかったのは、運がよかった物。
審判「…ブースター、戦闘不能! よってこの試合、サトシ選手の勝ち!」
ワーーーーーーーーーーーーー!!!!! 観客達は大きな歓声を出した!
アナウンサー『やりました、サトシ選手とシャワーズ!!! 見事に「炎の渦」を破り、
       戦闘に勝ちました! そして溺れかけていたブースターを救出させたのも、
       見事でした! と言う事で、今回第
19回戦セミファイナルの勝者と、
       第
20回戦ファイナルバトル行き決定者は、サトシ選手に決まり
       です!!!』
会長『ホッホッホ、さすがに激しいバトルじゃったわい! よくがんばったな、
   サトシ君!』
じいちゃん『うひょーーー、こう言う手もあったとは、サトシ君やるのう!』
アキハバラ『あー言う作戦も建てる事も出来るとは、見事な作戦作りですね、サトシ君!』
オーキド『
2人共よくがんばったのう! それぐらいにポケモンを立派に育てられたのは、
     立派なトレーナーになった証拠じゃな! いい戦いを見させてもらったぞい! 
     サトシ君もセミファイナルクリアおめでとう!』
サトシ「や…やったーーー!!! セミファイナルクリアとファイナルバトル行き決定、
    ゲットだぜ!!!」
ピカチュウ「ピッピカチュウ!!!」
シャワーズ「や、やったーーー!!! 勝ったーーー!!!」
カスミ「やったーーー!!! サトシ勝ったーーー!!!」
タケシ「
2人共よくがんばったなーーー!!!」
レッド「さすが俺の弟だ! よくがんばったなーーー!!!」
シゲル「やったなサトシ! ファイナルバトル行き決定だぜーーー!!!」
ヒロシ「サトシやったね! おめでとうーーー!!!」
シュウ「サトシ、ファイナルバトル行き決定だぜ! やったなーーー!!!」
マロン「やったやったーーー!!! サトシ君ファイナルバトル行き
    決定よーーー!!!」
マサキ「ファイナルバトル行き決定やで! ようがんばったなーーー!!!」
トオル「よくがんばったね、サトシ! セミファイナルクリアの記念写真、ちゃんと
    撮ったよーーー!!!」
ハナコ「あの子、等々ファイナルバトル行きに決められたのね…勝って良かったわ…」
ハナコは嬉し涙を流した。
アオイ「よかったですね、ハナコおばさん。 グリーンは、サトシが勝つと、やっぱり
    最初から思ってた?」
グリーン「…まあな。」
アオイ「で、「そこまで予想しなかった物」って何なの?」
グリーン「…さあ、忘れたよ。」
アオイ「ああ、何それ!? 誤魔化しちゃって!」
グリーン(ブルーの奴、サトシの事そう思っているとは…さすがにそこまで予想
     できなかったな…)
ボイジャー「セミファイナルクリアおめでとうございます、サトシくーーーん!!!」
ウンディーネ「やったやったやったーーー!!! ダーリン勝ったでーーー!!!」
ドリヤード「おめでとうございます、サトシさーーーん!!!」
サラマンダー「うっしゃーーー!!! 兄貴勝利だぜーーー!!!」
ジン「ご主人様やりましたダスーーー!!!」
ウィスプ「おお、サトシさん、セミファイナルクリアおめでとうッスーーー!!!」
シェイド「…また騒がしくなって来たが、サトシもよくがんばったな。」

―一方ロケット団―

サノスケ「おお、ジャリボーイ勝ちやがったぜ!」
ゴエモン「しかもセミファイナルクリアとは…あのジャリンコ小僧やるな…」
ハンゾウ「でも次回は楽しみじゃないか? ファイナルバトルだし。」
ムサシ「そうね! よーし、次回ももっともっとジャリボーイの勇姿を拝見
    するわよーーー!!!」
ロケット団「おう!!!」
ニャース「………もういい加減に本番に戻れニャ…」

―バトルステージ―

サトシ「よくやったな、シャワーズ! 感謝するぜ!!」
ピカチュウ「ピカ!!」
シャワーズ「うん! 僕がんばったよ! 全力尽くしてがんばったよ!!」
サトシ「ありがとな、シャワーズ!!」
ドサ!! その時ブルーは両手と膝と落とした。
サトシ「ん?」
その時気付けば、ブルーは涙を流していた。 しかも、なぜか嬉し涙だった。
サトシ「…ぶ、ブルー?」
ブルー「あ…さ、サトシ…」
サトシ「ど、どうしたんだ? まさか、悔しいから泣いてるのか?」
ブルー「…う…ううん…ひく…違うの…嬉しいの…サトシが…く…無事に勝って…」
サトシ「え?」
ブルー「…だって…あたしが勝ったら…うく…サトシ…傷付いちゃうから…あたし…う…
    そんな事…したくなかったから…ひっく…勝負でも…何でも無かったのよ…
    うぐ…本当に…本気なんて…出したくはなかったのよ…だから…う、うう…」
サトシ「ブルー…」
ブルー「…シャワーズ…ごめんね…う…貴方に…あんな風に…ひく…傷付けさせて
    しまって…ぐ…本当に…ごめんね…」
シャワーズ「ブルー…いいよ、謝らなくても。 僕全然気にしていないから。 だから、
      もう泣かないで。 お願いだから。」
ブルー「…ひく…く…」
サトシ「…ありがとう、ブルー。」
ブルー「…え?」
サトシ「お前、俺の為に、わざわざ負けようとしたんだな? それだから、ブーちゃんの
    攻撃の時にあんな事言ったんだな? 謝るの俺の方だよ。 だって俺はそこまで
    気付かなかったから。 おまけに俺の方が調子乗っちまったからな。 俺の
    ために感謝するよ。 けど、わざわざ俺のためにも負けなくてもいいんだぜ? 
    例え俺が負けてしまっても、悔いを持たない。 勝負は勝負。 正々堂々と、
    最後まで悔いを持たない勝負だからな。 俺が負けても、悔いを持たない。 
    もちろんお前を恨まないよ。 だってお前と俺、友達だからな!」
ブルー「サトシ…」
サトシ「ブーちゃんもごめんな、お前の弱点を知ってて、あんな事してちまって。 
    許してくれるか?」
シャワーズ「僕からもごめんね、あんな事してしまって…」
ブーちゃん「ブーーー…」
シャワーズ「許してくれるって!」
サトシ「そうか…ありがとな、ブーちゃん。」
その時サトシは、ブルーの前に手を伸ばした。
サトシ「さあ、元気出しな。 今度また勝負して、その時俺が負けたら、俺は
    悔しがったり、お前を恨んだりしないよ。 それまでに気にするな。 お前は
    俺にとって、大切な友達だからな。 だから、涙ふいて、元気出しな。」
ブルー「サトシ………うん!」
ブルーは涙をふき、微笑んだ。
サトシ「さて、早速ポケモンセンターへ行こう! ブーちゃんとシャワーズとピカチュウ
    と他のポケモン達に体力回復しなきゃ行けないからな!」
シャワーズ「うん!」
ピカチュウ「ピカ!」
ブルー「…サトシ!!」
サトシ「ん? 何?」
その時のブルーは、顔を赤く染め、モジモジと立っていた。
ブルー「…あ、あの…あ、あたし…サトシが………」
サトシ「……………?」
ブルー「…す…」
審判「すみません!!!」
ブルー「!!!!」
サトシ「あ、はい!?」
審判「取り込み中に申し訳ございませんが、そろそろセミファイナルの第
2試合を
   行いますので、ステージから下りてください!」
サトシ「あ、はい、すみません! 今下ります! なあ、ブルー…ん? ブルー?」
その時のブルーは、審判が声をかけたせいか、顔の真っ赤状態で、固まっていた。
サトシ「ブルー!!!」
ブルー「…!? え!? な、何!?」
サトシ「で、何だ? 俺が何?」
ブルー「え!? え、そ、あ…う、ううん! 何でもないの! ま、また今度にするから!」
サトシ「…? そう、分かった。 じゃあ、早く行こうぜ、ポケモンセンターに!」
ブルー「う、うん!」
サトシとブルーはステージから下り、スタジアムから出ようとする。 だがブルーの顔は
まだ赤く染めたままで、サトシの元気そうな顔をずーっと見ていた。
ブルー(…結局言えなかった…あたしの気持ち…どうしてかしら…このままじゃ、一生
    言えなくなるかもしれない………ううん、そんな事ない。 絶対に言える
    チャンスがある。 今回は言えなかったけど、今度またチャンスがあったら、
    絶対にサトシに伝えてみる。 あたしがサトシの事、本当にどう思うその
    気持ちを…)

19回戦セミファイナルでブルーと戦い、見事に勝利したサトシ。 激しい戦いに勝ち
抜いて、サトシもよくがんばった。 そして、次回こそいよいよリーグファイナルバトル! 
次回は誰と戦う事になるか、みんなはもう分かるかな? それまでどう言う戦いになるの
か? ポケモンリーグの最終戦は、次回へ続く!
続くったら続く!