ポケットモンスター小説版
151話 ファイナルバトル! VSシゲル!

セミファイナルでブルーと戦い、見事に勝利したサトシ。 そしていよいよリーグの
最終戦、ファイナルバトルの始まりだ! 果たして、どんな強敵が彼を最後まで待ち
受けているのか? その頃のサトシ達一行は、自分達の別荘にいた。 そしてサトシは
ベッドルームでモンスターボール、スーパーボール、ハイパーボールとミュウツー入りの
マスターボールを出して、何かをしていた。

サトシ「ヘッヘッヘ、最初はどれにしようかなー?♪」
シャワーズ「張り切ってるね、サトシ!」
サトシ「ああ! もう我慢できないほどワクワクするぜ、ファイナルバトルがよう! 
    次の対戦相手も楽しみにしてるぜ!」
ピカチュウ「ピッカ!」
サトシ「〜〜〜♪」
その時、サトシは気付いているのかどうか分からないが、少し開いているドアの後ろから
カスミ、タケシ、ブルー、レッド、グリーン、ヒロシ、シュウ、マロン、コゴロウが
覗いていた。
カスミ「サトシ、張り切ってるわね!」
タケシ「そりゃそうだろうな。 何しろ今回はリーグ最後の大会、ファイナルバトル
    だもんな!」
ヒロシ「それに、相手はシゲルだし!」
そう、サトシの最後の挑戦者は、シゲルなのだ。 だからサトシはこう張り切っている。
マロン「そう言えばサトシ君とシゲル君ってお互いライバルのような存在だって言ってた 
    よね?」
シュウ「だったら、サトシがそいつと戦うチャンスがあるって事だな!」
レッド「ああ。 まあ、俺とグリーンみたいなもんだな! ところでどうだ、グリーン? 
    お前の弟であるシゲル、サトシと戦う事になる感想は?」
グリーン「…別に。」
レッド「何だよお前、シゲルがファイナルバトル行きに決められた事で嬉しくないのか?」
グリーン「それは嬉しいけどな…」
レッド「だったら喜べよ! ったく、相変わらず無表情なんだよな、お前は…」
ブルー「確かにそうよね。 あたし達が子供の頃、よく遊んでくれなかったからね。」
グリーン「……………」
コゴロウ「しかし、これからは問題だな。 誰が今回の最終戦で勝つか。 サトシか
     シゲルか、どちらかだな。」
レッド「お前は、シゲルが絶対に勝つと思うか?」
グリーン「…いや。」
レッド「はぁ? 何がいやだ? お前弟を応援しないのかよ!?」
グリーン「それは応援するぞ。 だが勝負はまだ決まっていないんだよ。」
レッド「じゃあ、何だ? サトシが勝つのか?」
グリーン「…さあ。 まあ、だいたい俺の勘が正しければ、誰が勝つかもう決まってる
     がな。」
レッド「ったく、何だよそれ? 全く何の意味もなってないじゃ…」
サトシ「何部屋の外でごちゃごちゃしてるんだよ?」
全員「ひっ!?」
気付かなかっただろうけど、サトシはドアを開けて、姿を現した。 さすがに嫌な顔を
して…
カスミ「あ、あら、サトシ! き、気付いてたの?」
サトシ「小さい声でブツブツ言ってたらしいけど、俺にはちゃんと聞こえたぞ! 
    だいたい何だよ、今の会議は? まさか俺が負けるとでも言ってるのか!?」
タケシ「な、何言ってるんだい、サトシ? 別に俺達はそんな事言ってないぜ?」
サトシ「じゃあ、何なんだよ!?」
ブルー「まあまあ、サトシ落ち着いて! ところで、サトシ大丈夫なの? シゲルの
    相手にして…」
サトシ「ああ、大丈夫だ! どうせ俺はこの時を待っていたんだからな! ライバルでも
    あるシゲルと戦うこの時をよ! せっかくここまで来たからと言って、そう簡単
    に逃げる訳には行かないぜ!」
レッド「そこが俺の弟だ! どうやら結果はサトシが勝つ事になりそうだな、グリーン?」
グリーン「…フン。」
ヒロシ「シゲルとは友達でも、やっぱりライバルなんだね。 サトシも結構苦労
    してるんだろうね!」
サトシ「まあ、そうかな?」
シャワーズ「ねえ、前から言いたかったんだけど、何でサトシとシゲルがお互いライバル
      になったの?」
全員「え?」
カスミ「そう言えばあたしも聞きたいなー!」
タケシ「俺も賛成だ!」
ヒロシ「僕も聞きたい!」
シュウ「ああ、俺も!」
マロン「私も!」
コゴロウ「俺も一応聞きたいな。」
サトシ「………ま、まあ、そりゃあ、色々あったから…」
ブルー「もう、照れちゃって! 本当はね、子供の頃シゲルの方が何でも器用だったから、
    サトシがそれに嫉妬してたのよ! シゲルの方がよく女の子にモテて、
    トレーナー入門試験の成績がサトシよりも上で、ポケモンの事はサトシよりも
    よく知ってて、色々の事でサトシがシゲルに嫉妬してたの。 だからこう
    ライバル同士として…」
シャワーズ「へえ、そうなんだ。」
サトシ「な!? ぶ、ブルー!! 恥ずかしい事言うなよ!!」
カスミ「あーら、でもそれって本当の事みたいね? まるで今のと全く同じみたいで…」
サトシ「あ、あのなーーー…」
シャワーズ「じゃあ、ブルーとイエローは?」
ブルー「ううん、あたしは違うわ。 サトシとあたしは子供の頃から仲良くやってたから
    ね。 だからライバルにならなかったのよ。 でも、ポケモンマスターを目指す
    時はなるけどね。 でも、そんなにずーっとなる訳じゃないわよ。 後
    イエローはね、半分友達で、半分ライバルになってたから。 でもシゲルよりも
    もっと器用で、あたし達よりもかなりトップだったから…あ。」
サトシ「あ…」
全員「え?」
サトシ「…そう言えば、前からずーっと気になってたんだけど…イエローの奴、
    どうなったんだろう?」
カスミ「そう言えば、今まで姿も現さなかったわ…」
タケシ「開会式の時も、出場決定式の時も、全然俺達の前に現さなかった…」
マロン「ねえ、イエローって…?」
シュウ「あれ? そう言えば、イエローって奴聞いた事あるな? 確かオーキド博士の
    話によると、そのイエローって言う奴はサトシの幼なじみのライバルだのどうの
    こうのと…」
サトシ「ああ、あいつも俺達と同じく、ポケモンマスターを目指していたライバルなんだ。 
    ここに来るはずなんだけど、全く奴の姿がないんだ…あいつ、一体
    どうしちまったのかな…?」
レッド「イエローもここに来てたのか?」
サトシ「ああ、でもそうなのかどうか分からないけど…」
カスミ「開会式の時まで間に合わなかったのかな?」
タケシ「いや、出場決定の予選試合の時、不合格したか…」
コゴロウ「或いは試合中に誰かに負けてしまったとか…」
サトシ「いや、それは有り得ない。 イエローはそんな事を絶対にしない奴だ。 もしも
    そうだとしたら、
1度でも俺達の前に姿を現して、その事を言うべきだぜ? 
    あいつは誠実な所もあるから、簡単に黙る訳には行かないよ。」
コゴロウ「確かにそうだな…」
ヒロシ「だとしたら、そのイエローって言う子は一体どこに…?」
サトシ「……………」
グリーン「……………」
全員は悩み始めた。 が、その時…
シゲル「おい、みんな!」
全員「ん?」
シゲルが現れた。
シゲル「何みんなでそんなに悩んでるんだよ?」
サトシ「シゲル!」
シゲル「どうだ、サトシ? 試合の準備、ちゃんと出来てるだろうな?」
サトシ「あ、ああ、もちろんさ!」
シゲル「遂にこの時が来たんだな、俺達のライバル対決が…」
サトシ「ああ。 シゲル、今日からは絶対に決着を付けてやるぜ!」
シゲル「ああ、望む所だぜ!」
サトシとシゲルはお互いの腕を勢いよく組んだ。
カスミ「遂に始まるのね、彼らの戦いが。」
タケシ「ああ、楽しみだな!」
ピーンポーンパーンポーン! 突然ラジオから鐘が鳴った!
スピーカー『マサラタウンのサトシ様とシゲル様、マサラタウンのサトシ様とシゲル様。 
      第
20回戦、ファイナルバトルの始まりです。 セキエイスタジアムまで
      お越し下さい。』
シゲル「いよいよだな…」
サトシ「ああ…じゃあ、俺達先に行くから!」
レッド「がんばれよ、サトシ! ここまで来たからには、負けるんじゃねえぞ!」
グリーン「…シゲルもがんばるんだな。」
タケシ「まあ、
2人共がんばれよ!」
ブルー「サトシ、がんばってね!」
カスミ「サトシもがんばりなさいよ! せっかくここまで来て負けたら、ただじゃ
    おかないからね!」
サトシ「分かってるよ! じゃ、行って来るぜ! 行こ、ピカチュウ、シャワーズ!」
ピカチュウ「ピカ!」
シャワーズ「うん!」
サトシ「行こうぜ、シゲル!」
シゲル「おうよ!」
サトシとシゲルは行ってしまった。

―セキエイスタジアム―

ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『遂に始まりました、第
20回戦、決勝戦(ファイナルバトル)!!! 
       見てください聞いてください驚いてください、この大歓声を!! 今でも
       長かったこのポケモンリーグは、遂に最後のバトルになりました! 
       今でもこのバトルステージ立ち上がっているファイナルバトルの選ばれし
       トレーナー、マサラタウン出身であるサトシ選手とシゲル選手は、激しく
       燃えているそうです! 果たして、今回の第
12回ポケモンリーグの
       チャンピオンの座は、誰の物に!?』
会長『遂にここまで来たんじゃのう。 
2人共強いからな。 ワシャ両者共応援するわい!』
じいちゃん『うひょひょひょ! 今でもワクワクするわい! ワシは当分サトシ君を応援
      するがな!』
アキハバラ『等々この日がやって来ましたね! 私は何でしょうか…
2人共応援する事に
      します!』
オーキド『
2人共、遂にここまで辿り付いたのか。 ますます成長したのう。 お互い様
     の実力はいかにも優れておるからのう。 是非
2人共を応援するぞい。』
カスミ「がんばって、サトシーーー!!!」
レッド「がんばれ、サトシーーー!!!」
ブルー「サトシ、がんばってーーー!!!」
タケシ「
2人共がんばれよーーー!!!」
ヒロシ「サトシ、がんばれーーー!!!」
シュウ「サトシ、ライバル何かには負けるなよーーー!!!」
マロン「がんばって、サトシくーーーん!!!」
マサキ「ホンマこの時が来てもうたんか…これからはもっと激しくなるさかい…誰応援
    したろ…」
トオル「最後までそう悩むのか…もう、懲りない人なんだからなー…」
ハナコ「サトシ、がんばってーーー!!! ママ応援してるわーーー!!!」
アオイ「
2人共がんばってーーー!!! ねえ、グリーン、今回は誰が勝つと思う?」
グリーン「………さあな。」
アオイ「さあって、また? まだ決まってないの?」
グリーン「いや、ただ今回は教える事は出来ないけどな。」
アオイ「教える事が出来ないって、何よケチね!」
グリーン「…悪かったな。」
ウンディーネ「ダーリン、がんばってーーー!!! 最後までウチのためにがんばり
       やーーー!!!」
ドリヤード「サトシさん、これで最後になりましたよ! がんばって
      くださーーーい!!!」
サラマンダー「うぉーーー!!! 兄貴、最後までぶちかませーーー!!!」
ジン「ご主人様、いよいよ最後ダスーーー!!! がんばれダスーーー!!!」
ウィスプ「サトシさん、これで最後ッスよーーー!!! がんばって
     くださーーーい!!!」
シェイド「だんだん騒がしくなったが…まあ、最後なら特別に騒がせてやろう。」

―一方ロケット団―

ムサシ「あ、遂に始まるわね! ジャリボーイ達と最後のリーグバトルが!」
コジロウ「これは面白そうな展開になりそうだな!」
ヤマト「誰が勝つか、楽しみね!」
コサブロウ「ああ、楽しみだぜ! どんな戦いになるか、じっくり拝見しよう!」
ニャース「そんニャ事よりも本番はいつに…」
サノスケ「取り合えずここじゃ見えないから、別の方向で見に行こうぜ。」
ゴエモン「おう、行こうぜ。」
ロケット団は行ってしまった。 そしてニャースは再び落ち込んだ。
ニャース「………ニャーの事完全に忘れているニャ…」

―バトルステージ―

サトシ「準備はいいな、シゲル?」
シゲル「もちろんさ! 言っとくが、俺達ライバルの戦いは本気に行くからな! 
    それまでに覚悟しろよ!」
サトシ「分かってるよ!」
アナウンサー『第
20回戦ファイナルバトル、いよいよ始まります! それでは、
       用意(レディー)…』
サトシとシゲルはモンスターボールを出した。
アナウンサー『試合開始(ファイト)!!!』
サトシ「フシギダネ、君に決めた!!!」
シゲル「行け、ニドキング!!!」
フシギダネ「ダネフシ!!!」
ニドキング「キーーーング!!!」
アナウンサー『サトシ選手、フシギダネを繰り出し、シゲル選手はニドキングを繰り
       出しました! 
2匹共相性違い、難しそうな選択に見えます! 果たして、
       これからはどんな戦いになるのでしょうか!?』
ブルーザー「フシギダネとニドキング…確かに地面系でもあるニドキングは草系に
      弱いが…毒系にも効けるかどうか…」
クリスティ「って言うよりも、あのフシギダネでも大丈夫かしら…」
コゴロウ「大丈夫と思うよ。 サトシ、相当何かを考えたらしいからな。」
シゲル「ニドキングに対してフシギダネか? 選択間違ったんじゃないのか、サトシ?」
サトシ「いや、これでいいんだ! 俺はこいつを信じている。 こいつなら、
    ニドキングを倒せるとな!」
シゲル「なるほどね。 でも、それでも俺のニドキングを倒せる価値はあるかな? 行け、
    ニドキング! 「地震」だ!」
ニドキング「ニドドーーーーーー!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!! ニドキングの「地震」攻撃! 効果は抜群だ!
フシギダネ「ダネ!?」
シゲル「ニドキング、「体当たり」だ!!」
ニドキング「キングーーーーー!!!」
サトシ「フシギダネ、避けろ!!」
フシギダネ「ダネ!」
フシギダネは攻撃を素早く避けた!
シゲル「ニドキング、「メガトンパンチ」連続攻撃だ!」
ニドキング「ニドーーーーー!!!」
サトシ「フシギダネ、避け捲くれ!」
フシギダネ「ダネダネ!」
ドカドカドカドカーーーン!!! ニドキングの「メガトンパンチ」! フシギダネは
攻撃を避けながら、ニドキングは地面に殴り込み続ける。
サトシ「よし、フシギダネ! 「つるの鞭」でニドキングの手を巻け!!」
フシギダネ「ダネダ!」
シュルルルルルル!!! ガシ!!! フシギダネの「つるの鞭」! 攻撃は
ニドキングの腕をしっかり巻いた!
ニドキング「ニド!?」
シゲル「それでニドキングを投げ飛ばすとでもするのか? 無理な事だ! ニドキング、
    振り投げろ!!」
ニドキング「キングーーーーー!!!」
ブン!!! ニドキングはフシギダネを思いっきり振り上げた!
フシギダネ「ダネ!?」
サトシ「今だ、フシギダネ! 「つるの鞭」で体をコントロールして、奴を巻き
    付くんだ!!」
フシギダネ「ダーネーーーーーー!!!」
シュルルルルルルル!!! フシギダネは「つるの鞭」でニドキングをグルグルと巻き
付こうとする!
ニドキング「キング!?」
シゲル「な!?」
アナウンサー『おっと、これは何と!? フシギダネは「つるの鞭」でニドキングを巻き
       付いています! しかも体をコントロールしながらニドキングを巻き
       付いています!!』
ガシ!!! ニドキングは完全に巻き付いてしまった!
ニドキング「キン!?」
シゲル「な、何!?」
サトシ「これならビクともしないぜ! フシギダネ、ここでとどめの「ソーラー
    ビーム」!!」
フシギダネ「ダネフシャーーーーー!!!」
バシューーーーーーーーー!!! ドカーーーーーーン!!! フシギダネの「ソーラー
ビーム」! 効果は抜群だ!
ニドキング「キング〜〜〜…」
シゲル「に、ニドキング!!」
審判「ニドキング、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『これはすごい! ニドキングの動きを封じている間、「ソーラービーム」
       で一気にフィニッシュ! さすがサトシ選手! 進化していないポケモン
       を持っても、正に強いです!!』
会長『ほっほっほ、これはすごい勢いじゃ!』
シゲル「…やるな、サトシ! フシギダネごときで俺のニドキングを倒せたとは、
    さすがに信じられないほどだけどな。」
サトシ「当たり前さ! いくら進化していないポケモンでは、甘く見ちゃ行けない
    からな!」
シゲル「ははは、そうだな! 確かに甘く見ちゃ行けないけど、今度はこいつなら
    どうかな!? 行け、リザードン!」
リザードン「リザーーードン!!!」
サトシ「げ、リザードン!?」
アナウンサー『おお、シゲル選手はリザードンを繰り出しました! 草対炎、正に属性
       正反対のバトルです! 果たして、この違うタイプのポケモンで、試合の
       流れはどう変わるのか!?』
シゲル「リザードン、「剣の舞」!!」
リザードン「ザーーードン!!!」
ザシュザシュザシュザシューーー!!! リザードンの「剣の舞」!
フシギダネ「ダ、ダネ!?」
サトシ「何!?」
シゲル「よし、次は「ロケット頭突き」だ!!」
リザードン「リッザーーーーー!!!」
ドカ!!! リザードンの「ロケット頭突き」!
フシギダネ「ダ〜ネダネダネ〜〜〜…」
サトシ「フシギダネ!!!」
審判「フシギダネ、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『おーーー、サトシ選手、これは残念! あっさりとリザードンの先制
       攻撃にやられてしまいました! やはりよほどのレベルが違い過ぎた
       ようです!』
じいちゃん『うひょーーー、これは残念じゃ。 けどあのリザードンすごいのう!』
ヒトカゲ「うおお、あれが俺の進化形かー。 カッコイイぜ!!」
シュウ「でもシゲルがリザードン持ってたなんて、すごすぎるぜ!」
ブルーザー「シゲルだけじゃないよ。 サトシだって持ってるんだ。」
マロン「え!? サトシ君も持ってるの!?」
ブルーザー「あ、ああ…でもサトシのリザードンはシゲルのと違って、命令聞かないんで
      ね…」
マロン「え…そうなの…」
シュウ「それって複雑な…」
サトシ「く…さすがだぜ、シゲル! まさか「剣の舞」をいつの間に覚えさせてた
    なんて…」
シゲル「ハッハッハ、炎系ポケモンはいつも炎系技とは限らないんだぜ? 炎系でも
    別タイプの技だって使えるさ! いくらポケモンがそのタイプを持っているだけ
    でも、技だけは甘く見ちゃ行けないからな!」
サトシ「ヘッ…甘く見ちゃ行けないか…何だか面白くなって来たぜ! なあ、シゲル。 
    今度は俺のピカチュウで戦おうぜ!」
シゲル「「ファーストポケモンバトル」とか言うつもりだろ?」
サトシ「ヘッヘッヘ、まあ、そうだな。」
シゲル「ああ、いいぜ? 望む所で戦おうか!」
サトシ「オーケー! じゃ、行くぜ! ピカチュウ、君に決めた!」
ピカチュウ「ピッカ!!!」
アナウンサー『サトシ選手、ピカチュウを繰り出しました! リザードンは炎系でも
       ありますが、飛行系でもあります! 電気系が弱点と言う事もあります! 
       果たして、この違うタイプのポケモンで、バトルはどう影響するか!?』
クリスティ「次はピカチュウを繰り出したわね? リザードンは炎系だけじゃなく、
      飛行系でもあるから、電気系の技で楽勝ね!」
カルロス「いや、それは有り得ない。 あのリザードン、炎系の技を持っても、それとは
     関係ない技も持っているはず。 どんな技を持っているのか、じっと見る
     しかない。」
メタモン「しかし、ピカチュウでリザードンと戦うとは、サトシ殿もかなり勇気がある
     のう。」
ウォール「ピカチュウを繰り出したって事は、あのリザードンもそのファースト
     ポケモンって言うのか?」
ブルー「うん、そうなの!」
シゲル「リザードンは確かに飛行系で、電気系に当然弱い! だが、それに対抗する技
    ならちゃんと持ってるぜ! 行け、リザードン! 「地震」攻撃だ!!」
リザードン「リザーーーードン!!!」
サトシ「ピカチュウ、ジャンプだ!」
ピカチュウ「ピカ!」
ダッ!! ピカチュウは高くジャンプした!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!! リザードンは「地震」をするが、攻撃が外れた!
シゲル「何!?」
サトシ「どうせこう来るかと分かっていたぜ! お前のリザードンに「地震」を覚えて
    いる事、もう最初から気付いてるぜ! ピカチュウ、「
10万ボルト」!」
ピカチュウ「ピーーーカーーーチュウーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
ビリリリリリリリリリリリリ!!! ピカチュウの「
10万ボルト」!
シゲル「リザードン、「空を飛ぶ」攻撃!」
リザードン「ドン!」
ダッ!!! リザードンの「空を飛ぶ」攻撃! そのためピカチュウの攻撃が避けられた!
サトシ「な!?」
シゲル「リザードン、空中で「火炎放射」だ!!」
リザードン「ザーーードン!!!」
ブォーーーーーーー!!! リザードンの「火炎放射」!
サトシ「あ! ピカチュウ、避けろ!!」
ピカチュウ「ピ、ピカ!!」
ピカチュウは必死に攻撃を避け続ける。
アナウンサー『おお、これはすごい! リザードンは空中にいるまま「火炎放射」を
       ピカチュウに攻撃し、ピカチュウがそれを必死に回避しています! 苦労
       その物ですが、これは盛り上がって行きそうです!』
シゲル「どうした、サトシ! このままじゃピカチュウが疲れ切って燃えちまうぜ? 
    逃げてるだけじゃ勝負にはならないぞ!」
サトシ「分かってるよ! 今でも作戦を考えてるんだよ!!(何だ…? 何かないか、
    あのリザードンを倒せる方法が? リザードンが空中に間じゃ、こっちが攻撃
    出来ねえぜ…下から「
10万ボルト」とかで攻撃しても、あっさり避けられるし…
    何かいい方法が…ん? 下から? 待てよ? その逆にすると…そうか! 
    これなら出来るかも!!)ピカチュウ、耳をちょっと!」
ピカチュウ「ピカ?」
サトシはピカチュウの耳に何かを伝えている。
アナウンサー『おや、ここで作戦タイムか?』
サトシ「…分かったか? 出来るか?」
ピカチュウ「ピカ!」
サトシ「よし! じゃ、早速作戦開始だ!」
ピカチュウ「チュウ!!」
シゲル「何の作戦を立てたか知らないが、どんな作戦を立てようとしても無駄だぜ! 
    リザードン、「火炎放射」!!」
リザードン「リザーーーーーーー!!!」
ブォーーーーーーーー!!! リザードンの「火炎放射」!
サトシ「ピカチュウ、まず「高速移動」で攻撃回避だ!!」
ピカチュウ「ピッカ!!」
シュンシュンシュンシュン!!! ピカチュウの「高速移動」! ピカチュウは攻撃を
避けた!
サトシ「よし! 次は作戦通りに行け!! 「雷」だ!!」
ピカチュウ「ピカ! ビーガーーーーーーーーー!!!」
シゲル「「雷」を使うからって、どうせ下から攻撃して、そして上から落とすんだろ? 
    狙いは真下だろ! やろうとしても、もう見切られてるぜ!! リザードン、
    避け…!」
ドカーーーーーーーーン!!! しかし「雷」はリザードンの真上から落ちてきた!! 
効果は抜群だ!!
リザードン「リザーーーーー!!!???」
シゲル「何!?」
攻撃を受けたリザードンは、真っ直ぐピカチュウの方へ落ちて行った。
サトシ「よし、ピカチュウ!! 「ロケット頭突き」でとどめだ!!」
ピカチュウ「ピーーーッカッチュウーーーーーーーー!!!!」
ドガ!!!!! ピカチュウの「ロケット頭突き」!
グルグルグルグル、ドサン!!! リザードンは攻撃を受け、回転しながら落ち倒れた!
リザードン「リザ〜〜〜…」
シゲル「り、リザードン!?」
審判「リザードン、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『おお、これは上手いフィニッシュ! 「雷」で上空にいたリザードンに
       ヒットし、「ロケット頭突き」でとどめをさしました! シゲル選手残念! 
       サトシ選手さすがです!!』
アキハバラ『シゲル君惜しいですね! でもサトシ君よくがんばってます!』
アナウンサー『さあ、シゲル選手の残るポケモンは、
1匹しか残っておりません! 
       果たして、彼の使用する最終ポケモンは、何!?』
アシュラ「今の攻撃、何だったのでござるか…?」
ブレイク「あの「雷」、違和感がしたような…」
カルロス「なるほど…「雷」と言う技は、普段は自分から電気を下から放電し、そして
     上空へ飛んだ電力は「雷」として上から落ちる。 でも、これは違う! 
     ピカチュウの「雷」は、自分で作ったんじゃない! 自分で呼び出したんだ! 
     大空にある雷を利用して…!!」

ソニック(作者)「ほら、
N64の「スマッシュブラザーズ」のピカチュウがやる奴と同じ
         奴。 ↓
+Bを押して見てごらん!(言わなくても分かっとるわい)」

シュウ「え!? あ、あのピカチュウ、そんな事出来るのか!?」
マロン「信じられないー!!」
シゲル「…は、ハッハッ…やるじゃないか、サトシ。 そこまであんな手を使うとは、
    信じられないほどすごかったぜ…本当にやるじゃないか…!」
サトシ「まあ、技だけじゃなく、作戦だけは甘く見ちゃ行けないってトコだよ。」
シゲル「フッ…なるほど。 最初は進化で、次は技。 今度は作戦を甘く見ちゃダメっか
    …ヘッヘッヘ、本当に面白くなって来たぜ! さすがに良くやるな、サトシ! 
    でも、ここまで来たと言っても、お前が勝つとはまだ決まっていないぜ! 次に
    繰り出す俺の切り札は、こいつだ!! 行け、サンダース!!」
サンダース「サンダーーース!!!」
アナウンサー『シゲル選手、サンダースを最後のポケモンとして選びました!!』
サトシ「サンダースか…ピカチュウ、気を付けろよ! 相手は同じタイプでも、手強い
    相手になるかもしれないからな!」
ピカチュウ「ピッカ!」
シゲル「サンダース、「電光石火」!!」
サンダース「ダーーース!!!」
サトシ「ピカチュウ、「叩き付ける」攻撃!!」
ピカチュウ「ピーーーッカ!!!」
スカ!!! ピカチュウの「叩き付ける」攻撃! だが攻撃したその直後、サンダースの
姿が消えた!
ピカチュウ「ピ!?」
サトシ「え!?」
シゲル「隙あり!! 行け、サンダース!!!」
サンダース「サン!!!」
ドカ!!! その時ピカチュウの後ろからサンダースの「電光石火」を食らった!!
ピカチュウ「ビガ!?」
サトシ「な!?」
シゲル「次は「二度蹴り」!!」
サンダース「ダスダーーース!!!」
ドカドカ!!! サンダースの「二度蹴り」!
ピカチュウ「チャア〜〜〜…」
サトシ「ピカチュウ!!!」
審判「ピカチュウ、戦闘不能!」
ワーーーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
アナウンサー『これはさすがに隙あり! 「電光石火」の次に「二度蹴り」で一気に
       フィニッシュ! シゲル選手、かなり調子いい感じです!! もはやこの
       勝負は彼の物になるのか!?』
オーキド『うむ、さすが我が孫。 なかなかやりおるのう…』
アナウンサー『それでは、サトシ選手はどのポケモンを最終ポケモンとして繰り出すの
       か?』
サトシ「大丈夫か、ピカチュウ!?」
ピカチュウ「ピ、ピカ…」
サトシ「よくやったよ、ピカチュウ。 俺のためにありがとう。 ゆっくり休んでって
    くれ。」
ピカチュウ「ピカピ…」
サトシ「けど、今のはすごかったぜ。 まさか「電光石火」をする前に「影分身」を
    使って行くとは、最初から気付かなかったぜ!」
シゲル「ヘッヘッヘ、まあ、お前の言った奴の通りかな?」
サトシ「…「作戦だけは甘く見ちゃ行けない」、だな? どうやらお前も分かって来た
    ようだな、こう言う状況を。」
シゲル「まあな。 サトシ、結局ここまで来たんだ。 最後までお前のシャワーズで、
    俺のサンダースと戦わないか?」
シャワーズ「え!?」
サトシ「…「ファーストポケモンバトル」でもしようとか言うんだろ?」
シゲル「ああ、お前が俺のリザードンと戦った時と同じようにな!」
サトシ「ああ、いいぜ! お前がそう言うなら、こっちも受け立つぜ! やるか、
    シャワーズ?」
シャワーズ「え!? ちょ、ちょっと待ってよ!? ぼ、僕がサンダースの相手!? そ、
      そんな、無理だよ! 電気タイプである相手に、僕には…」
サトシ「何言ってるんだよ、シャワーズ!? お前、レオンとの戦いを、忘れたとは
    言わないだろうな?」
シャワーズ「え? ………!! あ、そう言えば僕…出来るんだ…僕には電気系を倒せる
      事が出来るんだ! 弱点がそうでも、僕は電気系を倒せるんだ!!」
サトシ「だったら、出来るか!?」
シャワーズ「うん! やってみる!!」
サトシ「よーし、シャワーズ! これが最後のバトルだ! 気合入れてがんばれよ!! 
    シャワーズ、君に決めた!!!」
シャワーズ「オッケーーー!!!」
アナウンサー『サトシ選手の最後のポケモンは、シャワーズと決まりました! さあ、
       両者共残るポケモンは、等々
1匹だけしか残っておりません! しかも、
       両者共はイーブイ進化系のポケモン! 水対電気、どのポケモンが勝ち
       抜き、どの選手が今回のリーグチャンピオンになるのか、いよいよリーグ
       決勝戦の最後のクライマックスが始まります!!!』
ケン「なあ、そのサンダース、もしかしてファーストポケモンって言う奴か?」
ブレイク「ああ。 初めにオーキド博士から貰った物だよ。」
デルヴァ「けど、相手は電気タイプ。 水系のシャワーズで大丈夫なのか?」
アークスト「上手く行けると思うぞ。 何しろあのシャワーズは、ヒロシのレオンを
      倒せる事が出来たポケモンだからな。」
ゼトラ「ああ。 弱点があっても、勇気さえあれば、克服する事が出来るだろう。」
サトシ「シャワーズ、「冷凍ビーム」!!」
シャワーズ「はーーーーーーーーー!!!」
バシューーーーーーー!!! シャワーズの「冷凍ビーム」!
シゲル「避けろ、サンダース!!」
サンダース「サン!!」
サンダースは上手く攻撃を避けた!
シゲル「よし! 次は「ミサイル針」で行け!!」
サンダース「サンダーーーース!!!」
シュシュシュシュ!!! サンダースの「ミサイル針」!
サトシ「シャワーズ、「溶ける」攻撃!!」
シャワーズ「うん!!」
バシャーーーーン!!! シャワーズの「溶ける」攻撃! 攻撃を避けた!
サトシ「シャワーズ、その状態で「高速移動」だ!!」
シャワーズ「うぉーーーーーーーーー!!!」
シュンシュンシュンシュン!!! シャワーズの「高速移動」! シャワーズは真っ直ぐ
サンダースの方へ進んでいく!
サトシ「今だ!! 「ロケット頭突き」!!」
シャワーズ「うぉりゃーーーー!!!」
バシャーーーーン!!! バキ!!! シャワーズは元の姿に戻り、「ロケット頭突き」
でサンダースを攻撃した!
サンダース「サン!?」
シゲル「やるな! サンダース、「噛み付く」で反撃だ!!」
サンダース「サン!!!」
ガブ!!! サンダースの「噛み付く」攻撃!
シャワーズ「うが!!!」
サトシ「シャワーズ、「水鉄砲」で離れろ!!」
シャワーズ「ぐ…ぶーーーーーー!!!」
バシャ!!! シャワーズの「水鉄砲」! 攻撃はサンダースの顔に命中した!
サンダース「サ!?」
シャワーズはサンダースから見事に解放された。
シゲル「サンダース、「電気ショック」だ!!」
サンダース「サンッダーーーーーーッス!!!」
ビリリリリリリリリリリリ!!! サンダースの「電気ショック」! 効果は抜群だ!
シャワーズ「うわーーーーーーーー!!!!」
サトシ「負けるな、シャワーズ!! 「ハイドロポンプ」だ!!」
シャワーズ「く…ぶーーーーーーーー!!!」
ドバーーーーーーー!!! シャワーズの「ハイドロポンプ」!
サンダース「ダス!?」
シゲル「サンダース、「二度蹴り」!!」
サンダース「ダスダーーース!!!」
ドカドカ!!! サンダースの「二度蹴り」!
シャワーズ「ぐわ!!!」
サトシ「シャワーズ、「体当たり」!!」
シャワーズ「うぉーーーりゃ!!!」
ドカ!!! シャワーズの「体当たり」!
サンダース「サ!?」
シゲル「「突進」攻撃!!」
サンダース「サンダーーース!!!」
ドカ!!! サンダースの「突進」攻撃!
シャワーズ「うわ!!!」
サトシ「「捨て身タックル」!!」
シャワーズ「でやーーーーー!!!」
ドカ!!! シャワーズの「捨て身タックル」!
サンダース「サン!?」
アナウンサー『おお、これはすごい戦い! 激し過ぎます! 熱過ぎます!! 迫力が
       あり過ぎます!!! こんな戦いを見られるとは、素晴らし
       過ぎます!!! サトシ選手とシゲル選手、様々な技を繰り出しながら、
       攻撃を仕掛けています! この激しさ、熱さそして素晴らしさ、今でも
       このスタジアム中に広げています!!』
シャワーズ「はぁ…はぁ…」
サンダース「サン…サン…」
アナウンサー『両者共のポケモン、様々な技を受けたせいで、力尽きそうです! 体力は
       互角ですが、後一発を食らってしまえばゲームオーバーです! 果たして、
       このバトルはサトシ選手の勝ちとなるのか、それともシゲル選手の勝ちと
       なるのか、それとも引き分けとなるのか!? いよいよ、最後の決闘
       です!!!』
オーキド(等々ここまで来たのか…サトシ君もシゲルも、よく成長したわい…だがシゲル、
     お前にはもう既に勝負を見えているはずじゃ。 この勝負、サトシの物に
     なってしまう事を、分かっているはずじゃ。 しかし…この勝負を見た
     おかげで、昔の事を思い出すな…彼らの父親の戦いの時を…)
サムライ「いよいよここまででござるな…」
サクラ「この先、誰が勝つのかしら…」
アヤメ「サトシ君なのか、それともシゲル君なのか…」
ボタン「いよいよ、最後の決闘の始まりね!」
カスミ「サトシ…」

―一方ロケット団―

ハンゾウ「おお、遂に最後の時が来たようだな!」
ムサシ「ここがドキドキしちゃいそうな所なのよね!」
コジロウ「誰が勝つか、楽しみだぜ!」
ヤマト「誰が勝つと思う!?」
コサブロウ「俺はシャワーズ持ちとジャリボーイだろ。 何しろいつもあいつに
      コテンパンにされたからな、俺達。」
ゴエモン「いいや、サンダース持ちのジャリボーイだろ? あいつ実力があるからな。」
サノスケ「俺は…」
ニャース「ニャにのんきな事言ってんのニャ!?」
サノスケ「うわ!? な、何だよいきなり!?」
ニャース「ニャース達はあのジャリンコに対する悪党ニャ! 悪党があいつらを応援して
     どうするニャ!?」
ロケット団「今回だけで別にいいだろが!!!!(激怒)」
ニャース「………はい…」
ムサシ「行け行けシャワーズのジャリボーイ! 最後まで全力尽くせーーー!!!」
コジロウ「サンダースのジャリボーイも負けるなよーーー!!!」
ニャース「ニャーの存在って一体…」

―バトルステージ―

シゲル「…へ…ヘッヘッヘ…どうやらここまで来てしまったようだな…」
サトシ「ああ…最後の決戦がな…」
シゲル「さあ、サトシ…そろそろ決めようぜ、どちらが勝つと言う、賭けの勝負を!」
サトシ「ああ…やろうぜ…俺達の、このリーグの最後のバトルを!!」
シゲル「行くぜ、サトシ!!!」
サトシ「俺も行くぜ、シゲル!!!」
シゲル「サンダース、「
10万ボルト」!!!」
サトシ「シャワーズ、「吹雪」!!!」
サンダース「サンダーーーーーーーーーーース!!!」
ビリリリリリリリリリリ!!! サンダースの「
10万ボルト」!
シャワーズ「はーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ビュオーーーーーーーー!!! シャワーズの「吹雪」!
ドカーーーーーーーーーン!!! 攻撃は互角に命中した!
ハナコ「はっ!!」
その時、さっきの瞬間を見たハナコは、何かを思い出す。
ハナコ「………こ、これは………あの時と同じだわ………ツネカズさんとマサユキさんが
    戦った時と………」
サトシ「シャワーズ!!!」
シゲル「サンダース!!!」
2人「「電光石火」!!!」
シャワーズ「うぉーーーーーーー!!!!!」
サンダース「サンダーーーーース!!!!!」
ドカ!!!! シャワーズとサンダースの「電光石火」! お互いの攻撃は互角に命中
した。
シャワーズ「……………」
サンダース「……………」
攻撃をした後、シャワーズとサンダースは沈黙のまま、ビクとも動かない…
サトシ「……………」
シゲル「……………」
審判「……………」
カスミ「……………」
レッド「……………」
ブルー「……………」
ヒロシ「……………」
ハナコ「……………」
アオイ「……………」
グリーン「……………」
マナの精霊達「……………」
アナウンサー「……………」
オーキド博士「……………」
観客達「……………」
攻撃をした後、ステージの周りにいる者達も沈黙となった。 音も声も一つも立たずに…
シャワーズ「………ぐ!」
その時シャワーズのバランスが少し崩れた!
カスミ「あ!」
サンダース「………フッ…」
サンダースはニヤッと笑った。 が…
ドサ!!! サンダースが先に倒れてしまった!
シゲル「な!?」
サトシ「……………」
サトシはニヤッと笑った。
審判「………さ、サンダース、戦闘不能!!! よってこの試合、サトシの勝ち! 
   そして今回ポケモンリーグチャンピオンは、サトシ選手の決まりです!!!」
ワーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!! 観客達は前よりも違うほど、最大な
歓声をスタジアム中に流した。
アナウンサー『や、や、やりました!!! サトシ選手、見事にシゲル選手を
       敗れました!!! 最後の攻撃を一瞬で見えませんでしたが、
       サトシ選手のシャワーズだけ、生き残る事が出来ました!!! と言う
       事は、今回ファイナルバトルの勝者は、サトシ選手の決まり
       でーーーす!!!』
会長『やったのう、サトシ君!!! おめでとう!!!』
じいちゃん『うひょーーー!!! サトシ君優勝ぢゃーーー!!! よくやった
      ぞーーーい!!!』
アキハバラ『サトシ君、今の素晴らしかったです!!! おめでとう
      ございますーーー!!!』
オーキド『うむ…よくやったな、サトシ君。 大分似てきたな…ツネカズ君と…』
サトシ「…お…俺…勝ったんだ…俺、勝ったんだ…! やったーーーーーー!!! 
    勝ったぜーーーーーー!!!」
ピカチュウ「ピッカーーーーーーー!!!」
シャワーズ「やったーーーー!!! 僕も勝ったーーーーーーー!!!」
カスミ「や…やった…さ、サトシが…サトシが勝った…」
ブルー「やったやった! やったよ、カスミ!! サトシが勝ったーーー!!!」
カスミ「…うん!! やったね、ブルー! サトシが勝ったよーーー!!!」
カスミとブルーは嬉し涙を出しながら喜びに跳ね回っていた。
レッド「やったな、サトシーーー!!! よくやったなーーー!!!」
タケシ「よくやったぞ、サトシーーーー!!!」
ヒロシ「やったね、サトシ!!! 優勝おめでとうーーー!!!」
シュウ「やったーーー!!! サトシ勝ったぜーーー!!!」
マロン「やったね、サトシくーーーん!!! 優勝おめでとうーーー!!!」
マサキ「おお、サトシようやったなーーー!!! すごかったでーーー!!!」!!!」
トオル「おめでとうサトシ!!! 優勝記念の写真、ちゃんと撮ったよーーー!!!」
ハナコ「や、やった…サトシが…勝った…」
アオイ「よかったですね、ハナコおば様! サトシが勝って…!」
ハナコとアオイは嬉し涙を流していた。
ハナコ「…ええ! ………」
ハナコは空を見上げながら、微笑んでいた。
ハナコ「…貴方…ありがとう…サトシを見守ってくれて…」
その後アオイがハナコと話し終わった時、アオイはグリーンの方へ振り向いた。
アオイ「グリーン、これってもしかして、貴方が予想していた物なの?」
グリーン「…まあな。」
アオイ「そうなの…だから黙ってたのね?」
グリーン「ああ…シゲルには残念だが…これでよかったよ。 まあ、どうせサトシが、
     最初からこのリーグにチャンピオンになる事だけは、知っていたよ。」
アオイ「え?」
グリーン「だってサトシは、ハナコおばさんと、リーグチャンピオンであるレッドと、
     ツネカズおじさんに育てられた、選ばれしマサラトレーナーだからな。」
アオイ「…うふ、そうよね。」
ウンディーネ「やったやったやったーーー!!! ダーリン優勝したでーーー!!! 
       よかったな、ドリヤードはん!!!」
ドリヤード「ええ、本当に…本当に…よかったです…う、うう…」
ウンディーネとドリヤードは嬉し涙を出したが、ドリヤードはかなりの喜びで泣き落ちて
しまった。
ウンディーネ「ドリアードはん、そんなに泣かなくてもエエやないか! でも、ホンマ
       よかったな、ダーリンが勝って!」
ドリヤード「う…ひっく…はい…!」
サラマンダー「うぉーーー!!! やったぜーーー!!! 兄貴優勝決定
       だぜーーー!!!」
ジン「やったダスーーー!!! ご主人様優勝ダスーーー!!!」
ウィスプ「サトシさん、やったッスね!!! 優勝おめでとうッスーーー!!!」
シェイド「…よくやったな、サトシよ。」

―一方ロケット団―

ムサシ「おお!!! あのジャリボーイ勝ったわよ!!!」
コサブロウ「やっぱり、思った通りだぜ!」
ハンゾウ「ハッハッ、やったなジャリボーイ!!!」
ニャース「ほっ…これで元の仕事に戻れるニャ…」

―バトルステージ―

サトシ「やったな、シャワーズ!! 俺達、勝ったんだ!! 最後まで優勝
    できたんだ!!」
シャワーズ「うん!! 僕達勝ったんだ!! やったね、サトシ!!!」
サトシ「うん!! ピカチュウ、シャワーズ、俺の為に本当にありがとう!! お前達は、
    俺の誇りだ!!」
ピカチュウ「ピッカッチュ!」
シャワーズ「うん!」
サンダース「ダ〜〜〜ス…」
シゲル「気にするな、サンダース。 お前はよくやった。 俺の為に、ありがとう。 
    ゆっくり休んでくれ。」
シゲルはサンダースをモンスターボールに戻した。
シゲル「いやー、本当によくやったな、サトシ! 俺のライバルにしちゃ、よく俺を
    見事に倒したもんだぜ! 信じられないほどだけど、この戦いの勝利は、お前の
    物だ! 俺の敗北と、お前の勝利を認めるぜ!」
サトシ「シゲル…」
シゲル「けど…さっきの攻撃なんだけど…思い出すよな、
7年前のあの戦い…」
サトシ「
7年前のあの戦い…? それって…俺のパパと、お前のパパのマサユキ
    おじさんが、ここでファイナルバトルで戦ってた時の事…?」
シゲル「ああ、さっきの攻撃、
7年前父さん達がやった奴と同じだった…偶然ではない
    けど、あの攻撃は俺達が戻してやったんだよな。 だってここ、父さん達が
    戦った、思い出の場所だからな。」
サトシ「………ああ。」
シゲル「まあ、て言う事だ! 今回お前がリーグチャンピオンになった事だけは、俺は
    認める! それに、いい思い出になる物、見つけてくれたよ! ここまで一緒に
    戦ってくれて、ありがとな、サトシ!」
サトシ「こちらこそもな、シゲル!」
サトシとシゲルは握手した。 そしてその後、サトシは空を見上げて、心の中からこう
言った。
サトシ(…パパ…俺、勝ったぜ!!)
アナウンサー『サトシ選手! 今日から君は、この第
12回ポケモンセキエイリーグの
       チャンピオンです!!!』
サトシ「よっしゃーーー!!! リーグチャンピオン、ゲッ…」
アナウンサー『…と言いたい所なんですが…』
サトシ「え?」
アナウンサー『実は君には、全てのリーグ、
1回戦から20回戦まで勝ち抜いたその記念
       として、特別試合に出場させる事にしました。』
サトシ「と、特別試合?」
アナウンサー『つまり、君にはまだ戦わなければ行けない相手がまだいるのです!』
サトシ「え!?」
シゲル「何!?」
ザワザワザワザワ… 観客達は突然と騒ぎになりそうな行動になった。
アキラ「ど、どう言う意味だ?」
セイヨ「まだ戦わなければ行けない相手って…ジュン君知ってる?」
ジュン「い、いいえ、今まではなかったはずなんですが…」

―一方ロケット団―

ムサシ「な、何? 何なの?」
コジロウ「どう言う意味なんだ、あれって?」
1「おい、まさか、あいつらか?」
2「ああ、あいつらに違いない!」
ヤマト「あいつら? あのー、すみませんが、そのあいつらって何ですか?」
1「知らないのかい? このリーグに立つ最強の四人衆の事だよ!」
2「未だに誰にも敵わないと言う、恐ろしいトレーナー達なんだよ!」
ヤマト「最強の四人衆? 恐ろしいトレーナー達?」
サノスケ「はて、それって確か…」

―バトルステージ―

アナウンサー『そうです! その相手は………「四天王」です!! 貴方は最後に、
       四天王と戦う事になったのです!!』
サトシ「え!?」
オーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は驚きの歓声を出した。
ダイスケ「お、おい、四天王って…」
マチス「ああ、ポケモンリーグに立つ最強の四人衆の事だ。 俺達ジムリーダーよりも
    ストロングで、ディフィート出来ないほどストロング過ぎる、スケーリーな
    トレーナーズだ…しかしまさかあのサトシが四天王とバトルする事になるとは、
    ビリーブ出来ないほどだが…」
シゲル「さ、サトシが…四天王と…!?」
サトシ「お、俺が…四天王と戦う…!?」
アナウンサー『そう! 君は四天王と戦う事に決まりました! リーグに勝っただけでも、
       君はチャンピオンになった訳じゃありません! リーグ終了後、最後まで
       四天王に勝ちぬければ、君はこのリーグの真のチャンピオンと
       なるのです! どうでしょうか、サトシ選手! 君は戦いに
       挑みますか!?』
サトシ「……………ここまで来てもまだチャンピオンにならないとは…よーし、やって
    やるぜ!!」
アナウンサー『決まりました! サトシ選手は、リーグの頂点にいる最強の四人衆、
       四天王と戦う事に決まりました!! 試合は、明日の
8時から
       行なわれますので、皆様、お見逃しなく!!』
ワーーーーーーーーーーーーーーー!!! 観客達は大きな歓声を出した。
ハナコ「サトシが、四天王と…?」
レッド「どうやらこれからは強敵と戦う事になるんだな、サトシの奴…」
カスミ「サトシ…」

―一方ロケット団―

ムサシ「あらら、ジャリボーイ、ここの強敵達と戦うみたいわよ?」
ゴエモン「けど、どう言うバトルになるか楽しみだな!」
ハンゾウ「明日、この仕事を続けて、試合を拝見しない?」
ムサシ「それもそうね! よし! 明日はもっともっとあのジャリボーイの勇姿を拝見
    し続けるわよ!!」
ロケット団「おう!!!」
ドサーーーン!!! ニャースはこけた。
ニャース「ま、またいつものように…」

―バトルステージ―

シゲル「どうやらお前、四天王と戦う事になったんだな…」
サトシ「ああ…」
シゲル「………がんばれよ、サトシ。 俺の分まで、リーグ優勝しろよ!」
サトシ「………ああ、分かったぜ! ピカチュウ、シャワーズ、今度こそ全力で
    尽くそうな!」
ピカチュウ「ピカ!!」
シャワーズ「うん!!」
その時…観客席の奥の高い方から、
4人の影達がサトシを見詰めていた。
???
1「どうやらあの子が私達の対戦相手ね。」
???
2「ああ…しかし、久しぶりだな。」
???
3「なんだい? お前さん、会った事があるのかね?」
???
2「ああ、前にな。」
???
4「あいつもなかなかの腕のあるトレーナーだな…」
???
1「どう思う、貴方の場合なら…?」
???
4「フッフッフ…これからは楽しくなりそうだな…」

ファイナルバトルでシゲルと戦い、見事に優勝を尽くしたサトシ。 だが、これからのサトシは、もっと強敵な相手と戦う事になるだろう。 果たして、サトシは無事、四天王と言う最強のトレーナー達を倒す事が出来るのか? その事は、次回へ続く!
続くったら、続く!!!