…ここはカントーのどこかにある山奥…そこには大きな穴があった。 恐らく巨大な空洞で
ある。 そこの洞窟内には誰かがいた。 そう、そこにはあのリユニオンの一人、ゲルトと、
もう一人の人物がいた。 彼らは何かを話している様子…

???「…遂にこの日がやって来たな。」
ゲルト「はい、人間達だけでなく、この星全てが消える時です。」
???「…だがいかにも残念な事だな。 そのおかげでリユニオンの数が少々減って
    しまった。 最初はゼトラ、次にデルヴァとアークスト、そして他の二人までも
    我々を裏切った…本当に愚かしい…」
ゲルト「心配は及びません。 彼らもこの星と共に消えてなくなるでしょう。 或いは、
    我々の手に滅する事も。」
???「…それもよい事だ。 今日は発動日だ! 今や我々の野望が果たされる時だ! 
    今から新たなる神であるこの私が見せてやろう。 新たなる神となる私が人間共に
    与える、絶望の天罰と言う物を!!!」

ポケットモンスター小説版
160話 メテオ発動の日

ここはセキエイ病院。 あれからカントーの騒動が治まってから翌日、ここにいる人々達は
安らかに休息していた。 そしてここ、
84号室の病室では、サトシ達がいた。 サトシと
他の仲間達は、他の怪我した仲間達を看病していた。 その間テレビから臨時ニュースが
放送していた。

ニュースキャスター『臨時ニュースをお伝えします。 昨日、カントー地方にて、各地の
          街が、巨大なテロ攻撃に襲われました。 マサラ、ニビ、ハナダなど
          の全ての街は、テロ攻撃によって、大きな火災に巻き込まれて
          いました。 重傷者は多かったのですが、死亡者はいませんでした。 
          怪我人は数え切れないほどでしたのですが、現在攻撃されていない
          セキエイ高原病院に入院されています。 なお、この事件の容疑者は、
          以前他の街にも犯行をしていた、リユニオンと呼ばれる組織だと、
          警察が断定しました。 被害者達の話では、ポケモンではない妙な
          怪物が出て来たなど、仰っていました。 今では警察はそれの調査を
          …』
その後デルヴァはリモコンでチャンネルを変えた。 だがどのチャンネルに帰るとそこは
みんなニュースだけ。 昨日の事件のきっかけで、全チャンネルは臨時ニュースになって
いた。 もちろん放送してるアニメやドラマやクイズなど、何もない。
デルヴァ「どのチャンネルに変えてもみんなニュースばっかだぜ…世界○易セ○ターの奴と
     同じだ…」
コゴロウ「面白いの全然やってねえな〜…」
その間サトシは、他の患者達を見ていた。
シャワーズ「昨日と比べて少しは落ち着いた感じみたいだね?」
サトシ「ああ…」

一方タケシと兄弟達の方では、父親のムノウを接待していた。 彼の妹の一人、ヨモコは
ムノウの肩を揉んでいた。
ヨモコ「お父さん、気持ちいい?」
ムノウ「ああ…気持ちいいよ。」
タケシ「親父、本当に疲れたまってんだな。 ジムでは無理してたんだろ?」
ムノウ「それだけじゃないさ。 子育てだって苦労したんだぞ。 お前もよく俺のいない間、
    あー言う苦労したんだな。」
タケシ「別に。 俺は家庭的だから慣れてるし。 それより、俺が剥いたりんご
    食いなよ! ゴロウも食いたいか?」
ゴロウ「うん!」
ジロウ「父さん、お兄ちゃんのりんご食べてよ! ホントに上手いんだから!」
ムノウ「そうか? じゃ、一口だけな。」
その後、タケシの隣にハルナが現れた。
タケシ「あ、ハルナさん!」
ムノウ「ん?」
ハルナ「あ、あの、貴方がタケシさんのお父さんなんですか?」
ムノウ「ああ、そうだが?」
ハルナ「あ、あの、私ハルナと申しますけど、この度タケシさんにお世話になって
    おります!」
ハルナはお姑さんのような口調で言った。
ムノウ「…? おい、タケシ。 この子は?」
サブロウ「もしかして、お兄ちゃんの彼女!?」
ズドン!!! タケシはサブロウの爆弾発言でこけた。
タケシ「さ、サブロウ!!!」
ハルナ「あら〜! 弟さんの方が先に分かっちゃったんだ! 君って偉いね〜!」
ムノウ「む!? その話は本当か、タケシ!?」
タケシ「う…あ、ああ…この人、俺の彼女なんだ。」
ムノウ「…よくここまで女を手に入れたな、タケシよ…嬉しいぞ…」
感動の嵐を受けるムノウであった。
タケシ「お、親父、落ち着け…」
ハルナ「…?」

一方エリカの方では、怪我していたガールスカウトとミニスカートを看病していた。 
彼女らは昨日の事件の事を話し合っていた。
ガールスカウト「…そうなんですか。 すみません、ジムやお店を守れなくて…」
エリカ「いいんですわ。 貴方達も無事になって、私は嬉しいですわ。」
ミニスカート「けど、私達を助けた人、あれ誰だったんでしょうか?」
エリカ「…分かりませんわ。 消防隊やレスキュー隊の人ではないのは分かるのですが…」
アユミ「エリカさん、余り深く考え過ぎない方がいいですよ!」
アカネ「そうそう! 今は元気になる日です!」
エリカ「…それもそうですね。 貴方達も今日元気になりましょうね!」
ガールスカウト・ミニスカート「はい!」

一方キョウとアヤの方では、タツヤを看病していた。 タツヤはアヤが剥いたりんごを
食べていた。
タツヤ「アヤさんが作ったこのりんご美味いですね! おかげで自分の傷も吹っ飛んで
    しまいそうな感じですよ!」
アヤ「やだ、もうタツヤったら、褒めすぎよ!」
キョウ「それなりに元気があると言う事でござるな。」

一方ナツメの方では、ユウスケにりんごを食べさせようとしていた。
ナツメ「はい、お兄ちゃん! あ〜〜〜ん!」
ユウスケ「や、止めろよ、ナツメ。 一人で食えるよ、こう言うの!」
ナツメ「何言ってるの、お兄ちゃんは怪我人なんだから、たまには接待させてよ!」
ユウスケ「だからと言ってな、その言い方は止めてくれねえか? 周り見てるし…」
コゴロウ・ゼトラ「……………」
ナツメの甘えそうな声を聞きながら赤く染めていたコゴロウとゼトラであった。

一方ルミカの方では、コジロウの両親を看病していた。 コジロウのママンは、ルミカが
剥いたりんごを食べていた。
ママン「う〜ん、美味しい! ルミカちゃんの剥くりんごは本当に美味しいわね!」
パパン「本当にいい嫁さんになれるよ、君!」
ルミカ「あ、あははは、ありがとうございます!」
パパン「コジロウもルミカと結婚したら絶対喜ぶだろうな!」
ママン「そうですわね! きっと喜ぶわよ!」
ルミカ「まあ、お父様とお母様ったら!」
ゼトラ「(こいつらまだ諦めてないんだな…)」

一方シュウの方では、彼の母親を看病していた。 シュウは母親のためにりんごを剥いて
いた。
シュウの母「シュウ、りんご剥くの本当に上手いね! 旅の最中練習でもしてたの?」
シュウ「ああ、仲間の一人は料理人だから、教えてくれたんだ。 たまには母さんを看病
    するために、こうしなきゃ行けないってな。」
シュウの母「シュウ…」
ピカチュウ
2『けど、練習中はいつも失敗ばかり! 最高でも36個も失敗して、37個目で
       成功したんだよね! おかげでユウキに迷惑かけたそうだよ…』
シュウ「お前は余計な事言うなーーーーーーーーーー!!!!!(激怒)」
ピカチュウ
2『ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜!?』
シュウとピカチュウ
2は突然とケンカし始めた。
マサトシ「おい、やめんかい!? ここは病院やで!? ケンカは外でやらんかい!!」
シュウの母「…シュウとピカチュウ、いつもこうなの…?」
シンジ「見ての通りです。」
シュウの母「……………」
シュウの母親はそんなシュウを見詰め、昨夜彼の父親の言葉を思い出した。

シュウの親父(後はシュウの好きなようにさせるんだ。)

シュウの母「……………」
シュウ「…? 母さん?」
シュウの母「…!? え!? な、何?」
シュウ「どうしたんだ、急にボーっとして?」
シュウの母「い、いや、別に何でもないわよ!」
シュウ「…?」

ドク「昨日より比べて、みんな元気になってよかったですね。」
ハナコ「ええ、おかげさまで!」
ドク「後貴方も元気そうでいいですね。 よかったら僕と一緒にピザでも…」
ハナコ「え?」
サトシ「コラ、ドク!!! 俺の母さんにちょっかいするな!!」
ドク「ハッハッハ! やだな〜、サトシ君! さっきのは冗談冗談!」
笑うドクだが、ハナコは何が何だか分かっていなかったようだ。 その後ドアからユウキと
アイが出て来て、食事を運んできた。
ユウキ「はーい、みなさーん! お食事の時間ですよー!」
シュウ「お、遂に来たか! ユウキ特性ランチ!」
サトシ「おお、これは美味そう!!」
カスミ「美味しそう!!」
ユウキ「残念だけど、これは患者さん用! 看護者用はアイちゃんが持ってるから、そっち
    から取ってください!」
サトシ「アイちゃんも作ったのか?」
アイ「あ、うん! お料理も上手くなりたいから、ユウキさんに教わったの!」
それを言った後、ユウキとアイは食事をみんなに配った。 そしてみんなはそれを食べ
始めた。
ライタ「おお、これは美味ぇ!」
ニカイドウ「本当に美味しい!」
マチス「うーん、テイストグッド! なかなか行けるぜ!」
カツラ「確かに味は行けるな。」
ユウキ「それはよかった! ね、アイちゃん!」
アイ「ええ!」
タケシ「確かに上手いッス〜! 何か幸せ気分〜♪」
ビッ!! ハルナはタケシの耳を引っ張った。
ハルナ「ちょっと、今はあたしと付き合ってるんでしょ?」
タケシ「いでででで!!!」
ハルナ「でーも、あたしはタケシさんのためにお弁当作ったから、これも食べて頂戴♪」
タケシ「おお、本当に!? ありがとう!!」
ブレイク「…ったく、女たらしな癖は治りそうもないな…」
デルヴァ「いやー、この飯すっげー美味ぇ! こう言うの食った事もねえよ!」
ユウキ「そっか、デルヴァは前リユニオンに入ってたから、こう言うの食べた事ないんだ
    ね?」
マサキ「ユウキはんってホンマ料理上手いんやな?」
ユウキ「うん、昔達人だったうちの父から教わったから…」
レッド「けどこう言う飯食うの久しぶりだな。」
グリーン「ああ…あれから一人旅で缶詰ぐらいしか食ってないからな…」
サトシ「アイちゃんの飯もなかなかいけるよ!」
そんな言葉を聞いたアイは、顔を赤く染めた。
アイ「あ、ありがとう…」
ブルー「……………」
ブルーはサトシがご飯を食べるその笑顔を見て、顔を赤く染めた。
イエロー「ブルーさん!」
ブルー「!!!」
ビクッ!!! ブルーはイエローの声で驚いた。
ブルー「な、何よ!?」
イエロー「な、何やってるんですか? 顔赤くなって…?」
ブルー「い、いや、べ、別に…!」

―屋上―

一方屋上にいるロケット団は、スパイカメラで映されている携帯テレビを見ながら、弁当を
食べていた。
ムサシ「今日は何か落ち着きのいいみたいな感じね?」
サノスケ「しかも飯は美味そう…豪華そうで…」
ヤマト「でもこっちの弁当はマシでしょ?」
コサブロウ「食いに行ったとしても追い出されるだろうし…」
サノスケ「それはそうだろうね〜…」
コジロウ「……………」
コジロウは真剣な顔をしながら、サトシ達を見守っていた。
ハンゾウ「なあ、あいつ昨日からあーだけど、本当に大丈夫なのか?」
ゴエモン「弁当に変な物入ってなきゃいいんだけどな…」
そう小声で会話していた不真面目なハンゾウとゴエモンであった。

―病室内―

ガチャッ!!! ドアが開き、そこからジョーイが現れた。
ジョーイ「ブレイクさん、貴方にお客さんがいますよ?」
ブレイク「客?」
ジョーイ「ええ、どうしても会いたいて言うので、連れて来たのですが…」
その時ヒトシの後ろからガールスカウトと大人のお姉さんが現れた。 そう、彼女達は
89話に登場したヒカルとメグミだった。
ヒカル「ブレイクさん!!」
ブレイク「な!? ひ、ヒカル!?」
サトシ「あ、ヒカル! メグミさん!」
ヒカル「キャーーー!!! ブレイクさん、会いたかったよーーー!!!」
ヒカルは突然とブレイクに抱き付いた。
ブレイク「おわっ!! アッハッハッハ、ヒカル久しぶりだな!」
メグミ「お久しぶりね、サトシ君!」
サトシ「ああ、お久しぶりです!」
カツコ「知ってるの、サトシ君?」
サトシ「ああ、ちょっと色々のきっかけで知り合ったんだ。」
ブレイク「けど本当に久しぶりだな! けどどうしてここに?」
メグミ「私達も実は救出と消火活動に手伝っていたの。 そしたらジョーイさんが貴方達が
    ここにいると聞いて…」
ヒカル「飛び出してきちゃったんだー♪」
ブレイク「へぇー、そうなんだ…いや、知らなかったよ、まさかこの病院にいたなんて…」
メグミ「私達も貴方達がこの病院にいた事なんて知らなかったわ。」
その時ドクはメグミに駆けつけた。
ドク「ねえ、君。 どうかな? 僕と一緒にピザにでも食べに行かないかな?」
メグミ「あ、いえ。 私看護役なので。」
ゼトラ「(…懲りねえ奴…)」
ユウキ「あれ? そう言えばアークストさんは? 彼の分も作ったんだけど…」
デルヴァ「あいつならちょっと出掛けて、それっきり戻ってないんだけど…」
ガチャッ! その後ドアが開き、そこからアークストが出て来た。
サトシ「あ、アークスト! お帰り!」
カスミ「どこへ行ってたの?」
アークスト「待たせてすまなかった。 実はみんなに会わせたい者を連れてきたのだ。」
サトシ「会わせたい者?」
アークスト「おい、入って来い。」
???
1「おう!」
???
2「はい。」
そしてアークストの後ろから、二人の人物が出て来た。 お互いアークストと同じ服装を
していた。 そう、彼らはリユニオンの一員である。
全員「!!!」
ゼトラ・デルヴァ「お、お前らは…!!!」
アークスト「紹介しよう。 こいつらは「風空神軍団」団長の「ファンダ」と、「聖光神
      軍団」団長の「ザノア」。 二人共、リユニオンの一員「だった」者達だ。」
ファンダ「よ!」
ザノア「初めまして。」
全員「り、リユニオン!?」
突然サトシ達は戦闘の構えに備えた。
サトシ「アークスト! 一体どう言う事だ!?」
アークスト「あ?」
シゲル「突然リユニオンの奴らをここに連れ出すなんて、どう言う風回しのつもりだ!?」
ブルー「そうよ!! なぜ敵をこんな所に!?」
イエロー「どう言うつもりなんですか!?」
ファンダ「…やっぱ勘違いされる始末なんだな、俺達って…」
ザノア「だから無理だと言ったんですよ、アークストさん…」
アークスト「まあ、落ち着け。 俺がちゃんと説明する。」
サトシ「…?」
アークスト「サトシ、それから仲間のみんな。 お前達は何か思い違いをしているようだが、
      安心するといい。 彼らはお前達が思っているような存在ではない。」
サトシ「え?」
アークスト「彼らも我々元リユニオンと同じく、リユニオンを裏切り、正義活動を希望して
      いる者達なのだ。」
全員「何だって!?」
デルヴァ「じゃあ、お前達も裏切ったのか!?」
ファンダ「まあな。」
ザノア「ええ。」
サトシ「裏切ったって、どう言う事?」
アークスト「実は彼らは、私と同じく無理矢理と軍団に入れられてしまった者達なのだ。 
      ファンダはこの世界を好きになってしまい、この世界の全てを守ろうと願って
      いるのだ。 そしてザノアは、戦い嫌いの上人間には優しく、世界を愛して
      いる者。 彼らも我々が裏切った事を知っていて、ここに来たのだ。 お前達
      の仲間になりたいと言ってな。」
サトシ「そ、そうなのか?」
ファンダ「そうじゃなかったら、ここに来たりはしねえよ!」
ザノア「我々も貴方と協力するために、ここに来たのです。 何しろ貴方はこの世の唯一の
    救世主。 我々にとっての必要な存在なのです。 リユニオンは貴方の事をご存知
    だったそうなので、我々もこの世界に救世主がいたと気付いたのです。」
ファンダ「だから俺達も裏切ったんだよ。 お前の仲間に入るためにな! まあ、みんなは
     知らないだろうけど、俺達も少々救出と消火活動に手伝ったんだぜ? 俺だって
     ジムにいた女性三人も助けたりしたんだからな。」
エリカ「え!? で、では、あの時私を救ってくれたあの攻撃と、後の二人を助けようと
    したのは…貴方だったのですか!?」
ファンダ「まあな。 あのまま放って置く訳には行かなかったから、手を貸したんだよ。 
     俺は女を放っておけない主義なんでね…」
エリカ「そうなんですか…」
ザノア「私も救出と消火活動に手伝いました。 さすがに大変でしたが、出来る限りの力で
    他の人間達を助けようとしました。 どうです? これでも信じてくれますか? 
    まあ、我々の事でしょうから、決して信用してくれないのは当然かも知れませんが
    …」
サトシ「………なあ、アークスト。 こいつら、本当に悪い奴らじゃないのか?」
アークスト「…そうでなかったら、他の人間を救ってくれたりはしないよ。 もちろん
      ここに来る事もな。」
サトシ「……………」
サトシはちょっとファンそうな顔をした。 サトシは他の仲間達に振り向くが、全員沈黙
だった。
ファンダ「…まあ、信じてくれないのなら、しょうがねえけどな。」
ザノア「そうですね、信用する事は無理だった用ですね…では、改めて出直すと言う事に
    …」
エリカ「ちょっと待ってください!」
ファンダ・ザノア「…!」
サトシ「…!」
エリカ「…サトシさん、この方々を是非仲間にさせたらどうなのでしょうか?」
サトシ「エリカさん?」
エリカ「だって、彼がいなかったら、私や他の二人がどうなってたか分かりませんでした。 
    けど、彼がいたから、私達を助けてくれたのです。 恐らく、ゼトラさんが軍団を
    裏切ったからこそ、彼らもここに来てくれたと思うのです。 ですよね?」
ファンダ「…まあ、そうだな。」
ザノア「確かに我々はゼトラさんのやった事通りにやっていましたからね。 もしも彼が
    それまでに軍団を裏切っていなければ、我々もあー言う恐怖から出られなかった
    かも知れませんね。 今でも我々はゼトラさんの事、感謝していますよ、
    ゼトラさんが軍団を裏切った事を…」
ゼトラ「……………」
デルヴァ「って事は、これでまた仲間が増えたって事か! サトシ、こいつらは本当にいい
     奴らだぜ! 俺には分かるよ! なあ、サトシ、仲間に入れさせようぜ! 
     こいつらなら俺達と一緒にセフィロスのヤローを倒せるぜ!」
サトシ「え…」
ガールスカウト「…あの、私も賛成だと思うわ。 だって、もしも悪人だったら、わざわざ 
        私達を助けたりはしない物。 きっと訳があるんだろうなと私は思うから
        …是非仲間にさせたいと思うわ。」
ミニスカート「私も賛成!」
エリカ「皆さん…」
ニカイドウ「僕も賛成! そこまでするリユニオンの人は悪い奴じゃないしね! ね!」
タクマ「え、あ、ああ、そうだな!」
ヒトシ「僕もそう思うな。」
ユウスケ「…俺は賛成だな。 思えば思うほど、そんなに悪い奴じゃなさそうだし。 俺は
     別にいいと思うぜ。」
ナツメ「お兄ちゃん…」
シャワーズ「…ねえ、サトシ。 仲間に入れさせようよ。」
ピカチュウ「ピカー!」
サトシ「え、お前達も!?」
シャワーズ「サトシ、サトシだったら絶対入れさせるよね? 前敵だったデルヴァや
      アークストだって許して入れてくれたし…僕には分かるよ、この人達は悪い人
      じゃないって。 僕には感じるんだ、この人達の心。 本当に正しい心を
      持ってるって…だからサトシ、仲間に入れさせようよ! この人達なら、
      僕達と一緒にこの世界を救えるよ!」
ピカチュウ「ピッピカ!」
サトシ「ピカチュウ…シャワーズ…」
レッド「…俺も賛成だな。 俺もシャワーズの言う通り、仲間にさせた方がいい。 
    そっちの方がもっと心強いからな。」
グリーン「…俺も賛成だ。」
サトシ「お兄ちゃん…」
その後レッドとグリーンはシゲル達に振り向いた。
レッド「お前達もどう思うんだ?」
シゲル「え? お、俺は………まあ、その…いいんじゃない…かな?」
ブルー「………今思えば、この人達悪くはなさそうだしね。 あたし賛成するわ!」
イエロー「…僕もリユニオンの事詳しく分かりませんけど、僕も賛成します!」
シュウ「…リユニオンにはこう言う奴もいたなんて、思わなかったけど、そんなに悪い奴
    じゃないのは分かるな!」
マロン「あたし仲良くしたーい!」
アーモンド「おい、マロン、そんな軽く賛成するなよ!!」
じいちゃん「うひょひょひょ! まあ、いいぢゃないか! そっちの方が仲良くなりそう
      ぢゃし!」
サトシ「……………」
サトシは納得行かないようなのか、沈黙になる。
ファンダ・ザノア「……………」
ザッ!!! その時ファンダとザノアはサトシの前に、まるでサトシを皇帝陛下を思うよう
に身を下ろした。
サトシ「…!?」
ファンダ「頼む、サトシ!! 仲間に入れさせてくれ!! 俺達の行き先はお前しか
     いないんだ!!」
ザノア「貴方は我々を何も知らず、まだ敵だと思っているのは分かりますけど…我々は
    貴方と共に戦いたいのです! この世界の全てのために!! お願いです! 仲間
    に入れさせてください!! この通り!!!」
サトシ「……………」
サトシは一先ずゼトラに振り向いた。
ゼトラ「………奴らがそうしたいのなら、そうさせな。 今じゃ悪い奴らには見えない
    からな。 なあ、みんな?」
ゼトラは他の仲間達に振り向いた。 そして仲間達は全員同時に頷いた。
ゼトラ「仲間に入れさせろよ、サトシ。 誰も困りゃしないからよ。」
サトシ「………そうだな! よし、決めた! 今日からお前達二人は俺達の仲間だ!」
ファンダ「ホントか!? ありがとう、サトシ! 感謝するよ!」
ザノア「我々は決して貴方を守ってみます! これからもよろしくお願いします!」
サトシ「こちらこそ、よろしく!」
シャワーズ「これでまた仲間が増えたね!」
サトシ「うん!」
アークスト「よかったな、二人とも。 ところで、お前達は知らないだろうが…この二人は
      実は、リーグ戦の時からずーっとリユニオンのスパイ活動をしていたんだ。」
サトシ「え?」
ジュン「スパイ活動ですか?」
セイヨ「何をスパイしてたの?」
アークスト「実は、こいつらの調査結果によると、リユニオンはある計画を立てたと聞いた。 
      しかも、今日起こる計画らしい…」
サトシ「何だって!? な、何だよ、その計画って!?」
ファンダ「…それは…」
ヴィ〜〜〜〜〜…!!! 突然テレビの映りが悪くなった。
アキラ「ん? 何だ?」
トミオ「テレビの調子が…?」
ドク「変だな…電気の調子は万全なのに…」

『……ザザザ…………フッハッハッハ…ガガ……ハッハッハッハッハ………!!!』

突然映りの悪いテレビから笑い声が聞こえた。
ロバート「な、何だこれは!?」
キース「テレビから笑い声が…!?」
カスミ「な、何よ、この笑い声は…!?」
ゼトラ「…こ、この声は…」
サトシ「え?」
ゼトラ「………セフィロス!!!」
全員「何だって!?」
その後映りの悪いテレビが直り、画面から謎の男が映った。 その男は長髪をしていて、
鋭い目つきをしていた。 恐らく彼がセフィロスであるらしい。
セフィロス『フッフッフッフッ…やあ、諸君…私の名はセフィロス…リユニオンの主だ…』
サトシ「こいつがセフィロスなんだな!?」
ブレイク「…やっぱり生きてたんだな…」
リン「何よ、これ? チャンネル変えちゃえ!」
リンはそのままチャンネルを変えようとするが、どのチャンネルに変えようとしても、その
画面のままだった。
リン「あれ? チャンネルが変わんないわ!?」
セフィロス『無駄だ。 私はこの映像が面を全てのチャンネルに乗っ取った。 いくら
      変えようとしても無駄な事だ。』
リン「だったら消してやるわよ!」
リンはリモコンでテレビを消そうとするが、リモコンが言う事を聞かない。
リン「あ、あれ!? 今度はリモコンが聞かないわ!?」
セフィロス『残念だが、全てのデジタルシステムはこの私が占拠した。 どんな手を使おう
      としても無駄だ。』
サトシ「何!?」

―屋上―

一方ロケット団の携帯テレビにもセフィロスの映像が映っていた。
ニャース「ニャ、ニャンだ、これは!?」
ムサシ「セフィロスとか言ってらしいけど…」
ヤマト「こいつ、まさかあのリユニオンのボス!?」

―病室内―

その後ドアからジュンサーとボイジャーが出て来た。
ジュンサー「サトシ君、大変よ! 全病室のテレビに奇妙な映像が…!!」
ボイジャー「他の国からもこの映像が出てると言う連絡も来ました!!」
サトシ「何だって!?」
セフィロス『昨日の火災はどうだったかな? 素晴らしかっただろ? さすがにこう言う
      楽しい火祭りを作った我々が正しかった…』
サトシ「何だとー!?」
セフィロス『だが誤解してはならないぞ…人間共が生き残れた事だけで私は悔しがっている
      訳ではない…貴様ら人間共にもう一つのプレゼントを渡すために考えた計画
      なのだ!』
サトシ「計画?」
セフィロス『そう…これは貴様ら人類に対する死刑宣告だ…今から望む者があらば、
      
10日後に『破壊の星』が訪れ、貴様ら人間共はこの星と共に消えてなくなる
      だろう…』
サトシ「何だって!?」
フウコ「な、何? この『破壊の星』って言う奴…?」
セフィロス『分からなければ外の空を覗いてみるがいい…』
サトシ「外…?」
サトシ達は窓の外を覗いた。 空を見上げたら、そこには何と太陽が二つもあった! 
しかも片方だけが赤くなっていて、ものすごくでかい。
サトシ「な、何だあれは!?」
ドリオ「太陽が二つもあるぞ!?」
ライゾウ「いや、あれは太陽じゃない!! 何かだんだんでかくなって来るぞ!?」

―屋上―

ロケット団もセフィロスの言われた通り、空を見上げ、メテオを見ていた。
コサブロウ「な、何だあれは!?」
サノスケ「太陽が二つもある!?」
ゴエモン「しかももう一つの方がでかくなりそうだぞ!?」
ハンゾウ「何なんだこれはーーー!?」

―病室内―

アシュラ「ぶ、ブレイク殿…あれはもしや…!?」
ブレイク「あ、ああ…あ、あれは………『メテオ』だ!!!」
サトシ「メテオ?」
セフィロス『見たか? これは私が召還が『破壊の星』…その名こそ『メテオ』だ。 そう、
      メテオは巨大な流星。 どんな星を破壊する事が出来る絶望の流星…そう、
      これは私がこの星を破壊するために呼び出した、貴様らへのプレゼントなの
      さ。』
サトシ「何だと!?」
セフィロス『メテオは不滅なる物だ。 どんな科学的な物を使おうとしても、消す事は
      出来まい。 今こそ味わうがいい…貴様らがこの星に与えた憎しみ、汚さ、傷、
      苦しみ、悲しみ、そして全ての死を! これが新たなる神となるこの私からの
      天罰なのだ!!!』
ミズキ「俺達がこの星に与えた…?」
アツシ「何言ってんだ、あいつ…?」
セフィロス『どうしても止めたいと言うのなら、この私を倒すがいい。 それなりに自分の
      命が惜しくなければな! 私を倒したければ、『大空洞』へ行って、私と戦い
      に行くがいい! それまでに犠牲となる覚悟が出来ているのならばな!』
サトシ「大空洞?」
セフィロス『
10日後が過ぎたら、この世界は私の野望通りになる。 そう、それはこの
      星が塵となる事だ! もしも私の野望を阻止したいのならば、大空洞に来るが
      いい! 自信のある奴はどんどん参加するといいぞ。 そしてサトシと言う
      少年!!』
サトシ「!!」
セフィロス『貴様は我々に対しての敵だ。 いつも我々の野望を邪魔しようとしていた。 
      貴様には是非来るだろう、我々の所に。 どうしても世界を救いたいのなら、
      大空洞へ来るがいい! それまでに私を倒せる実力があればな! 期待して
      いるぞ、サトシ…貴様が死ぬその瞬間をな!! フッハッハッハッハッ…
      ハーーーッハッハッハッハッハッ!!!』
プツン!! 突然テレビが切れた!
ケン「あ、消えた!?」
サトシ「…セフィロス…」
ハナコ「サトシ…」
ブレイク「…ば、バカな…メテオが復活したなんて…」
サトシ「え…?」
ケイタ「どう言う事なんだ、ブレイク?」
サイゾウ「何か知っておるのでござるのか?」
ブレイク「…メテオってのはな…俺達の世界にも起こった、とんでもない災厄だったんだ
     よ…」
サトシ「何だって!?」
ブレイク「…あれは
2年前だった…クラウドと仲間達が旅立っていた時、クラウドは
     セフィロスの邪悪なパワーで引き寄られたんだ…『ブラックマテリア』を渡す
     ために…」
サトシ「ブラックマテリア?」
アシュラ「破壊の星、メテオを生み出す暗黒の召還マテリアの事でござる。 古代に
     使われていた究極の物で、大昔では封印されていたのでござる…けど、
     クラウド殿がそれを何とかしようとした時、セフィロスは彼を操り、そのまま
     手渡してしまった。 それのせいか、セフィロスはメテオを召還する事が
     出来た…」
ヤス「それで、後は何が起こったんだ?」
ブレイク「…クラウドの意識は無事取り戻す事が出来て、それまでにセフィロスを倒しに
     向かった。 倒す事は出来たが、メテオは止められなかった…」
アシュラ「特に仲間の一人が呼び出した『ホーリー』と言う古代の物でさえも、止める事
     すら出来なかったのでござる…」
カズ「じゃあ、あれからどうなってたんだ!?」
ブレイク「…ホーリーとメテオが戦っていた最中、大地から緑色の光が出てきたんだ…その
     光は…『ライフストリーム』。」
サトシ「ライフストリーム?」
ブレイク「
FF世界に存在するエネルギーの事…元は魔晄って言うんだ…元々は商品名
     だったんだけど、ライフストリームからの名前だった。 生命エネルギーの流れ
     で膨大な知識の宝庫。 星の内部では液体、凝縮・冷却されるとアイテム
     「マテリア」霧状に大気中に散布する事もある。 液相ではライトグリーンに
     発光しているんだ。 水同様に粘性が高いが、その中に取り込まれた生物が溺死
     する事はない特異な分子結合を持つ。 生物を分離的に死なせる事はないが、
     その膨大な記憶が一度に流れ込むとパニック状態に陥り、崩壊を来たす…それが
     「魔晄中毒」って言う物なんだ。 クラウドは一度これに受けた事があったけど、
     クラウドの仲間の一人がそれを無事解放できたけどな…後、魔晄照射を受けた
     人間の眼球はうっすらと青みを帯びた光を持つようになる…それがライフ
     ストリームなんだ。 そのライフストリームがメテオに集まり…その瞬間どう
     なったのか分からないけど…消えたそうなんだ…。」
コウム「って言う事は、お前の世界がそれで救われたって言う訳か!」
アシュラ「いや、救われたのは星でござるが、救われなかった物はある…」
セイジ「それって、何だ?」
ブレイク「ライフストリームはメテオを消す事は出来たが…救いが出来なかった物が
     いたんだ。 そう…あの瞬間全滅したのは…人間だったんだ!」
全員「な、何だって!?」
マサキ「っちゅー事は、人類絶滅したっちゅー事なんか!?」
ブレイク「ああ…そう言う事だ…けど、他の動物やモンスター達だけが、生き残れたけど
     な…」
ブルーザー「って、ちょっと待て!! 確かそれって
2年前だったよな!? その後の時
      ちゃんと人類いたぞ!? 特にお前やアシュラやゼトラと会った時もちゃんと
      いたぞ!? もしも
2年前人類絶滅したのなら、何でお前達が
      生きてんだ!?」
ブレイク「…そこがよく分からないんだ…確かに俺達はあの瞬間に消去された…けどその
     
2年後、人類は突如に甦られたんだ…もちろん、俺やアシュラとゼトラも生き
     返られたんだ…奇跡的だったけど、どうやって生き返られたのかはよく
     分からないんだ…」
カルロス「そう…なのか…?」
サトシ「……………」
ブレイク「けど…何て事だ…まさかまたメテオが現れるなんて…」
ファンダ「実は…その事で報告しに来たんだよ…」
アシュラ「何だと!?」
ザノア「我々のスパイ活動によって、セフィロスはこの計画を作っていたそうです。 
    理由はなぜなのかは知りませんが、とにかくセフィロス本人は本気だったそうです。 
    このままだと、人類だけでなく、この世界は絶滅されてしまいます。」
カスミ「そんな…」
タケシ「なあ、メテオを止める方法はあるのか!?」
ブレイク「…方法はただ一つ…メテオ本体を破壊しなければならない…」
カオルコ「そのブラックマテリアと言う物を壊してもダメなのでしょうか? あれが
     メテオを発動させた物でしょ?」
ゼトラ「…そのブラックマテリアは、他のマテリアとは違って特別製な物なんだ。 古代に
    作られた暗黒のマテリア…無限な力を持っているんだ…壊してもメテオは消えたり
    やしない…壊してもそのまま残るだけだ…それに………ブラックマテリアは
    セフィロスの中にあるんだ。 入ってる限り、壊す事は不可能だ。」
全員「……………」
アークスト「そして…彼とメテオを止める事が出来るのは…サトシ。 お前ただ一人だ!」
サトシ「…!!!」
ハナコ「え!?」
アークスト「サトシ、お前がセフィロスを止めなければならない。」
サトシ「……………」
ハナコ「ちょっと、勝手な事決めないでよ!! サトシをあー言う危険な所に行かせ
    ないわ!! とても危険すぎるわよ!!」
ザノア「…お母さん、申し訳ございませんが、全ては彼を選んだのです。 彼がこの世界が
    選んだたった一人の救世主なのです。 彼以外の人物は、他に誰もいません。 
    だから彼にこう頼まなければならないと…」
ハナコ「でも、サトシはまだ
10歳の子供よ!? そんな危険な事をさせるなんて
    出来ないわ!! 例え彼が選ばれたとしても、私は絶対サトシを酷い目に…」
サトシ「ママ!!! …いいよ、俺のためにそんな事言わなくても…」
ハナコ「サトシ…?」
サトシ「…なあ、アークスト…この世界の未来を決めるのは、俺自身だって、本当の事
    だな?」
アークスト「…前からもう既に決められた物だ。」
サトシ「………分かった。 俺、この世界を守るために、セフィロスを止めに行く!」
ハナコ「な、何ですって!? ちょっと、サトシ!! 貴方本気なの!? 行ったら死ぬ
    かも知れないのよ!? これはゲームでも何でもないのよ!? そんな無茶な事
    したら…!!」
サトシ「そんなの分かってる! 無茶な事だって分かってるさ…けど、この世界の未来を
    救うのは俺だけしかいないんだ! 俺だって今までの旅で、多くの事件を解決した
    事だってあるんだ! この世界の運命が俺を選んだんだ。 だから俺は…」
ハナコ「でも…!!!」
レッド「母さん。 サトシの好きなようにやらせなよ。」
ハナコ「レッド!?」
レッド「俺だって勝手な事したんだし…もちろん、死んだ父さんもそうだったんだろ? 
    それに…サトシをトレーナーになったのは、彼自身の決めた事だろ?」
ハナコ「……………」
レッド「…父さんだったら、どう思うかな…父さんはかなり正義感が高かったし、きっと
    許してくれると俺は思うよ。 だからさ、サトシの決め方にしてくれないか? 
    サトシなら出来るよ、そう信じていれば…」
ハナコ「レッド…」
サトシ「…なあ、ママ…俺、どうしてもこの世界を救いたいんだ! 別にカッコ付けてる
    から言ってる訳じゃない。 本気で、真剣に言ってるんだ! 当然許してくれる物
    じゃないけど…お願いだよ! 俺を奴を止めに行かせてくれよ! 必ず生きて
    帰って来るって約束するから! だから…お願い!!」
ハナコ「サトシ…」
ハナコはサトシの頼み事で、少し考えていた。
ハナコ「………サトシ…そこまで立派に成長したのね…ママの予想外だったわ…分かった、
    行ってもいいわよ。 世界がそう決めたのなら、ママは何も出来ないかもね…
    貴方の選んだ道に行くといいわ。 それが貴方の運命ならば…」
サトシ「ママ…ありがとう!」
ハナコ「ただし、これだけは約束して。 例えこのセフィロスと言う人と戦いに行っても、
    必ず生きて帰って来るって事! 他にも、絶対無茶しちゃダメって事もね!」
サトシ「…うん! 約束する!」
そのサトシの答えを聞いたハナコは、微笑んだ。
ハナコ「レッドも一緒に行ってあげて。 貴方も一緒に行けば、もっと心強いと思うわ。」
レッド「分かってる。 俺も約束するよ! 必ず生きて戻ってくるって! そして…また
    家族になるって事も!」
ハナコ「レッド…」
シャワーズ「サトシ、僕も戦うよ!」
ピカチュウ「ピッカ!!」
サトシ「ああ、お前達も頼りになるぜ!」
シゲル「…なあ、姉ちゃん、じいさん。 俺も戦いに行っていいか? 俺も親友のサトシと 
    一緒に戦いたいんだ! 協力してもいいか?」
アオイ「…いいわよ。 貴方がサトシと一緒なら、絶対大丈夫よ!」
オーキド「おう、そうじゃ! お前ならサトシと一緒に勝てるよ!」
グリーン「…ついでだが、俺も行こう。 お前を死なす訳には行かないからな…」
シゲル「姉ちゃん…じいちゃん…兄ちゃん…ありがとう!」
ブルー「あたしも行くわ! サトシと一緒に戦いもん!」
イエロー「僕もです! 友達を失わせる訳には行けませんからね!! 一緒にご協力
     します!」
ヒロシ「僕も賛成! 僕もサトシと一緒に戦いし!」
サトシ「シゲル、ブルー、イエロー、ヒロシ…」
カスミ「…あたしも行くわ! 久しぶりに協力もしたいし!」
タケシ「俺も行くぜ! そうすれば、一緒に戦えるさ!」
サトシ「カスミ…タケシ…」
マチス「俺もファイトするぜ! 久しぶりなウォーバトルをしたいからな!」
ナツメ「私も戦う! お兄ちゃんをこんな目にさせたのは許せない!」
ユウスケ「お、おい、ナツメ…(汗)」
エリカ「私も戦いますわ。 私もお力になりたいですもの。」
キョウ「拙者も協力するでござる。 タツヤ殿の逆恨みをあ奴らに払いたいからな。」
アヤ「兄上…私も戦うわ! もちろん、兄上と同じくよ!!」
カツラ「私も協力する。 島ごとを襲い、そのまま逃げてしまっては困る。 私も是非この
    戦いを申し受けるぞ!」
ルミカ「私も戦いますわ! コジロウ様のご両親様をこのようにさせて、このまま放って
    おく訳には行きません!!」
マロン「あたしも戦いに行く!」
ピカチュウ
3「ピ〜カ!!」
ココナッツ「そうならあたしも戦うわ!」
イーブイ「え!? こ、ココナッツ様も!?」
アーモンド「おい、お前ら! これは遊びじゃないんだぞ!?」
じいちゃん「まあ、いいぢゃないか。 好きにやらせても。」
アーモンド「…そう言うのなら、俺も戦いに行く。 お前達だけじゃ放って置けないから
      な…」
マロン・ココナッツ「はーい♪」
シュウ「…俺も戦いに行く! 母さんをこんな目に合わせて、謝らずに済んだなんて、俺
    ぜってえ許さねえ!!」
シュウの母「シュウ!? ちょっとあんた、本気なの!? あんたもあー言う危険な場所
      に…!? 止めなさい、危険すぎるわ!」
シュウ「けど、俺だってこの世界を救いたいんだ! サトシに頼ればいい事かもしれない
    けど、サトシだけの力じゃ勝てない事もあるかも知れないんだぜ!? だから俺も
    サトシの力になって戦いたいんだ!」
シュウの母「けど…!!!」

シュウの親父(後はシュウの好きなようにさせるんだ。)

シュウの母は、彼の父親の言葉を思い出した。 どうやらその言葉の意味が分かったらしい。
シュウの母「(…まさか…あの言葉にそう言う意味をしてたなんて…あの人…知ってたんだ
      …この先どうなるのかも………)………分かったわ。 貴方の好きなように
      しなさい。」
シュウ「母さん…いいんだね?」
シュウの母「ええ。 ただし、必ず生きて帰ってくることだけは、必ず約束するのよ!」
シュウ「ヘッヘ、分かってるよ! 俺は絶対に死にやしないさ! 絶対帰ってくるよ!」
ピカチュウ
2『そう上手く行くかどうか心配なんだよね〜…』
シュウ「…お前な…」
コゴロウ「俺も行く! 俺はサトシの仲間だ! 決して放っておく訳には行かねえよ!」
ブルーザー「…コゴロウがそう言うなら、俺も行く!」
クリスティ「私も行くわ!」
カルロス「俺も行く! 久しぶりに強い奴と戦いてえからな!」
ブレイク「…俺も戦いに行く。 もう同じ事にはさせないようにしたいからな。 なあ、
     アシュラ!」
アシュラ「御意。」
ゼトラ「…俺も戦いに行く。 俺もセフィロスを倒しに行きたいからな。 …借りを
    返したいしな。」
その後他の仲間達も、一緒に戦うと言う事を賛成した。
サトシ「みんな…!」
???「話は全部聞かせて貰ったぜ。」
サトシ「…!!!」
その後サトシが振り向いたら、扉の向こうには四天王のカンナ、シバ、キクコとワタルが
いた。
サトシ「ワタル!? カンナさんにシバさんにキクコさん!?」
シゲル「ばあちゃん!?」
タケシ「シバ先生!!」
カスミ「カンナ様〜!!」
サトシ「ど、どうしてここに!?」
ワタル「さっきの放送を見て、気になってここに来たんだ。 でも、どうやら自分の運命を
    決めたようだな…サトシ、俺達もセフィロスと言うやらを倒しに行く!』
サトシ「え!? ど、どうして!?」
カンナ「あの放送を見た時、あれからずーっと話し合ったの。」
シバ「この世界はサトシだけしか救えないって事がな。」
キクコ「それであたしらもあんたの力になろうかと思っててね…」
ワタル「俺はお前の力を認めたんだ。 だから俺はお前と一緒に戦いに行く! それとも、
    迷惑じゃ、ないよな…?」
サトシ「え!? あ、いや、そうでもないよ! 仲間に入っててくれれば、もっと
    心強いよ! 四天王まで仲間に入れるなんて、夢にでも思わなかったさ! 是非、
    協力してくれ!」
ワタル「そうか…ありがとう!」
カスミ「って事は、カンナ様とずーーーっと一緒にいられる〜〜〜♪」
マサキ「お前はそれだけしか考えへんのかい…」
???「私も戦いたいわ!」
サトシ「…!?」
サトシが振り向いたら、扉の向こうには、第
74話に登場したあのキヨミがいた。
サトシ「え!? き、キヨミさん!?」
キヨミ「お久しぶりね、サトシ君!」
デルヴァ「何だ、知り合いか?」
サトシ「あ、ああ…まあな。 キヨミさん、何でここに!?」
キヨミ「実は私、ここでおばあちゃんの看病しているの。 ウチの故郷もリユニオンに
    襲われて、私も救出活動していたの。 けど、さっきの放送を見たら、
    おばあちゃんが私にサトシと協力しろと言われたの。 そうしたらもっと力に
    なれるって!」
デルヴァ「でも何でサトシがここだと分かったんだ?」
ゼトラ「今んトコカントーに残ってる病院はここしかないだろ!」
デルヴァ「あ、そっか…」
キヨミ「だからね、サトシ。 私も仲間に入れさせて! ポケモンの治療とかは任せて! 
    私の傷薬とかなら、戦闘中に役立つわ! 後、この前のお礼もしたいし…だから、
    一緒に戦ってもいい!? お願い!」
サトシ「キヨミさん…分かった! 一緒に戦おうぜ!」
キヨミ「ありがとう、サトシ君!」
ジョーイ「あの、だったら私達はどうします?」
コゴロウ「ジョーイさんはここでみんなの看護してください。 後、ジュンサーさんと
     ボイジャーさんはここの警備もお願いします。 リユニオンには裏手もある
     可能性もあるので…」
ジュンサー「分かったわ! やってみる!」
ボイジャー「一緒に戦えないのは残念ですが、ここは皆さんに任せます!」
カツラ「他の
2代目ジムリーダー達はここに残ってくれ。 ここの安全を見張る仕事を
    頼みたいからな。」
ニカイドウ「任せてください!」
シミズ「ジムは守れませんでしたけど、ここだけでも守って見せます!」
ヒカル「あたしも戦いに行く!」
ブレイク「いや、お前はここに残ってくれ。 危険すぎる!」
ヒカル「でも!」
メグミ「ヒカル。 ブレイクさんを信じてあげなさい。 彼なら無事戻ってくるわ。」
ヒカル「お姉ちゃん………じゃあ、約束だよ! 絶対帰ってくるって!」
ブレイク「ああ、約束だよ!」
タケシ「…ハルナさんもここに残ってくれ。 ここに残って家族やみんなを守ってくれ。」
ハルナ「え!? でも、私もタケシさんと一緒に!」
エイジ「ハルナ、俺達もここに残ろう。」
ハルナ「お兄ちゃん!?」
エイジ「俺達だとただ足手纏いになるだけだ! ここはサトシ達に任せよう! それに、
    タケシを信じろ。 タケシなら、絶対戻ってくると俺は思うからな。」
タケシ「エイジさん…」
ハルナ「………じゃあ、約束してよね! 必ず戻ってくるって事を! 絶対死んじゃやだ
    からね!」
タケシ「ああ、約束する!」
キース「それだった、ロバート。 お前はここに残って、他のみんなを見張ってくれ。 
    みんなの安全を守るのは、お前の使命だ。 それまでに任せるよな?」
ロバート「分かりました。 必ずここを守ってみます! それまでに師匠もがんばって
     ください!」
キース「それでこそ俺の弟子だ。 ああ、分かったよ!」
シャワーズ「どうやら仲間が更に増えたみたいだね!」
サトシ「ああ…心強い仲間だよ…」

―屋上―

ロケット団はサトシ達の映った携帯テレビを見ていた。 突然と少しシリアスな顔になって
いた。
ムサシ「…何か、大変な事になった見たいね…」
ヤマト「う、うん…」
サノスケ「ジャリボーイ達も、この戦いに行くつもりらしいな…」
ゴエモン「俺達じゃ止める事すら出来ないな…」
ハンゾウ「ちょっと心配だな…」
コサブロウ「そうだとしたらさ、これからどうするつもりだ?」
コジロウ「…本部へ戻ろう。」
ムサシ「コジロウ?」
コジロウ「今ここで考えてる場合じゃない。 本部に戻って、この事をボスに通報するんだ。 
     そっちの方が、もっと楽だ。」
ニャース「そうだニャ。 あれからボスと会ってニャいし、戻るのもいいアイディア
     ニャ!」
サノスケ「そうかも知れないな? 一先ず戻るか。」
他のロケット団も賛成するが、ムサシはコジロウのシリアスな顔を見て、ちょっと不安そう
になった。
ムサシ「(…コジロウ…?)」

―病室内―

サトシ「よーし、みんな! 明日からは猛練習だ!! 
10日後にメテオが来る前に、この
    世界を守り、セフィロスを倒すため、がんばろうぜ!!!」
仲間達「おーーーーーーーーーーーーー!!!」

遂にセフィロスとの戦いが始まった! 新たに四天王とキヨミ、そして元リユニオンの
ファンダとザノアを仲間に入れさせたサトシ。 明日からは厳しい猛特訓! 果たして
サトシ達は見事にセフィロスと対抗出来る力を手に入れられるのか? 世界の運命を救う
のは、サトシだけしかいない!!
続く…

ソニックの後書き:
セフィロス初登場! 今回のはいまいちだったかな? ちょっと難しかった気分…(汗) 
俺ってこう言うシリアスな話好きなのかな? いつもシリアスそうだし…最近ギャグ少し
しかないのに…仲間も更に増やしちまったし…(汗) でもこれからもがんばろう! 今回
は久しぶりなキャラ達も出したし、謎の人物だったファンダとザノアも登場させたし、これ
からは本編だ!! まだまだ先が遠いけど、これからもがんばるぞ!!!