ポケットモンスター小説版
161話 ホーリーを呼べ!

セフィロスの人類に対する死刑宣告を耳にしたサトシ達は、元リユニオンのファンダと
ザノア、四天王とキヨミを新たな仲間にし、メテオ阻止のため、今修行を始めた。 メテオ
激突まで
10日。 今は1日目になり、サトシ達早朝に修行を始めようとする。 だがここ
は、現在焼かれ滅びたマサラタウン。 サトシ達はこの町で修行をするために、ここに来た
らしい。 その間のサトシ、シゲル、ブルー、イエロー、レッド、グリーン、カスミ、
タケシ、ヒロシ、シュウ、マロン、そしてワタルと彼らのポケモン達は、ある工房に着いた。 
そう、この工房は、カルロスが
5分(爆)で完成したと言われている工房である。 
サトシ達はその工房に着いた。

サトシ「ここがカルロスが建てた工房か…」
ワタル「けど………
5分で建設したとは…信じられんほどのスピードだ…」
シュウ「俺も思う…」
マロン「あたしもちょっと…」
タケシ「皆さんもそう仰います。」
ブルー「でも、カルロスは何のためにこの工房を作ったんだろう?」
サトシ「さあ…あいつの話だと、これから始まるセフィロスとの戦いに役に立つ物を作る
    ために建てたとか言ってたけど…それが何なのかは俺にも分からない…」
シゲル「とりあえず入ってみるか?」
サトシ「そうだな。」
ドンドン!! サトシはドアをノックした。
サトシ「カルロス、聞こえるか!! 俺だ、サトシだ!!」
けど返事がしない…
イエロー「返事しませんね…」
カスミ「とっくに修行に出掛けちゃったんだじゃないの?」
グリーン「いや…工房内に人気が感じる…多分カルロスはまだ中にいるんだよ。」
レッド「…お前よく分かるな…」
ピカチュウ
2『その作ってる物に夢中だから聞こえないんじゃないの?』
シュウ「そうかも知れないな?」
サトシ「じゃ、とにかく入ってみよう…」
ガチャ! サトシはドアを開けた。 どうやら鍵は掛かっていなかったようだ。
サトシ「カルロ…」
全員「なああああああああ!!!!!?????」
サトシ達は工房の中に入ったら、そこには巨大な物体があった。 まるで飛行機のジェット
エンジンらしい。 そこにはカルロスが火炎放射器を持ったまま立っていた。
カルロス「お、ようサトシ! おはよう!」
サトシ「な、な、何だあれは!?」
カルロス「ああ、これか? セフィロスの場所に行くために使われる巨大飛行船を
     作ってんだ。 ものすげえのをよ! 今はそれのエンジンを作ってんだ。 今は
     もう完成しちまったけどね。」
カスミ「ちょ、ちょっと待って! それ、いつ完成したの!?」
カルロス「そうだな…かなり早く作り終わったから………
30分ぐらいかな?」
全員「
30分!?!?!?」
カルロス「ああ、そんくらいかな? 今はもう一つのエンジンを作ってる所なんだ。 後
     
30分すれば完成するよ。」
シュウ「さ、
30分も完成した…!?」
ワタル「…や、やっぱり分からん…あいつのスピード…」
ピッピ「あの、エンジンって何でしゅか?」
シャワーズ「ああ…後で説明するよ。」
シゲル「けど、カルロス。 今日俺達修行始めるんだけど…カルロスは修行しないのか?」
カルロス「時間が余ったら始めるよ! 第一これの製作はそんな長く掛かんねえし!」
シゲル「そ、そうなのか…?」
カルロス「所で他の仲間達は?」
サトシ「今早朝練習で別々にいるんだ。 マチス達はクチバに戻って、エリカさん達は
    タマムシ、ナツメ達はヤマブキに、キョウ達はセキチク、そしてカツラさん達は
    グレンに行ってるさ!」
カルロス「じゃあ、みんなは自分達の故郷に近い場所で別々に修行してるって訳か…」
カスミ「あたしのお姉ちゃん達もハナダに戻って修行してるわ!」
ワタル「カンナ達もセキエイで修行しているさ。」
マロン「アーモンド達も故郷に戻って修行してるわよ!」
シュウ「俺の仲間達も別々に修行してるぜ!」
カルロス「そうか…そうだ! だったらブルーザー達と会ったらどうなんだ? あいつらの
     修行もなかなかのもんだから、見に行った方がいいぜ!」
サトシ「ブルーザー達と?」
ドーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!! 突然どこかから巨大な爆発が
起きた!
サトシ「うわ!? な、何だ!?」
ブルー「な、何、今の爆発音は!?」
カルロス「あれは…ブレイクだな?」
サトシ「ブレイク!?」
カルロス「そう言えばあいつ何か新しい特殊武器を作るって言ってたな。 見に行ったら
     どうなんだ?」
サトシ「…とりあえず、行ってみるか!」

―マサラの離れ―

ここはマサラタウンの離れた地点。 ここが恐らくブルーザー達が修行している場所だろう。 
そしてサトシ達は、ブレイクのいる場所に着いた。
サトシ「おーーーい、ブレイク!! ブレイ…!?」
サトシ達が彼の所へ辿りついたら、そこには大きな凹みがあった。 しかもどこへ続くかも
分からない長い凹みであった。
ブレイク「おう、サトシ! 来てたのか!」
サトシ「な、何だよ、これ!?」
イエロー「すごい凹みですよ!?」
ヒロシ「ブレイクさん、一体何を!?」
ブレイク「ああ…俺は新しい特殊武器を作ってたんだ! けど丁度今完成したんだよ!」
タケシ「それって、どう言う武器なんだ?」
ブレイク「それはな………合体技だよ!」
全員「合体技!?」
ブレイク「そう! より強力な威力を相手に貫ける特殊の技! 俺はそれをようやく手に
     したんだよ! しかも、
2種類あるんだ!」
全員「
2種類も!?」
ブレイク「そう! その一種は、「二つの技を同時に使う技」! 例えば…「トルネード
     ホールド」+「ラッシングバーナー」、合体!!!」
ブォーーーーーーーーーーーーーーー!!!! ブレイクのバスターからプロペラが出て
来て、それを地面に打ち出し、そこから炎の渦が出て来た!
全員「な?!」
ブレイク「炎の渦、「トルネードバーナー」!!!」
サトシ「ほ、炎の渦…!?」
ブレイク「お次は、「サンダーストライク」+「ロックボール」、合体!!!」
ドカッ!!! ブレイクのバスターから雷の玉を出し、それを蹴り上げた!
ブレイク「雷球、「サンダーボール」!!!」
サトシ「雷球!?」
ブレイク「そして最後に…「リーフシールド」+「ローリングカッター」、合体!!!」
シュシュシュシュ!!! ブレイクのバスターから葉っぱが出て来て、カッター状に打ち
放った!
ブレイク「葉っぱの刃、「リーフカッター」!!!」
サトシ「葉っぱの刃!?」
シュウ「何か「葉っぱカッター」と同じ技だな…」
ブレイク「まあな。 まあ、これが俺の合体技さ! 後色々あるけど、今度見せてやる
     よ!」
カスミ「ねえ、後もう一種は何なの?」
ブレイク「あ? ああ、あれか? それは………秘密だ♪」
シャワーズ「えーーー!? 教えてよー!」
ピカチュウ「ピッピカーーー!!」
ピカチュウ
2『僕にも教えてーーー!!!』
ピカチュウ
3「ピ〜カ〜〜〜!!!」
ピッピ「あの、合体って何でしゅか?」
ブレイク「あ、まあまあ! その事なら、セフィロスと戦う時にだ! 多分出す予定だから、
     期待しててくれ!」
ワタル「なあ…そのもう一種の合体技ってまさか…この凹みからなのか?」
ブレイク「ああ…丁度今成功した所でこうなったんだ…そうだ! 他の仲間達と会って
     みたらどうなんだ? あっちの方でブルーザーとクリスティが修行してる。 
     見にいったらどうなんだ?」
サトシ「ああ…じゃあ、そうするよ!」

―一方ブルーザー達―

ここはもう一ヶ所の修行場。 そこにはブルーザーとクリスティが修行していた。 
クリスティは魔法の修行をしていたが、ブルーザーは何かの本を読んでいた。
クリスティ「「エクスプロード」!!!」
ドカーーーーーーーーーーーン!!! クリスティは「エクスプロード」を唱え、狙い的で
ある岩を破壊した。
クリスティ「ふう…何か魔法の修行なんて久しぶりね…あら?」
クリスティは本を読んでいるブルーザーの方へ向いた。
クリスティ「ねえ、ブルーザー? 何読んでるの?」
ブルーザー「ああ、これか? これは俺の師匠から貰った魔法書なんだ。 向こうの世界に
      ある図書館からだって師匠は言ってたけど…」
クリスティ「魔法書? そう言うのブルーザーの故郷にもあったんだー…でも、魔法書を
      読んで何するつもりなの?」
ブルーザー「決まってるだろ? 魔法を覚えるんだ!」
クリスティ「魔法!? でも、剣士や騎士職の人間じゃ、魔法は使えない…」
ブルーザー「いや、使えるんだよ。 この魔法書を読んだ時分かったんだ。 魔法を
      使ってる人物はどれほど区別が違うって事をね!」
クリスティ「え?」
ブルーザー「これによると、それぞれの所属をしている人物は、それぞれの魔法には違いが
      あるんだ。 クリスティのような魔法使いは、「攻撃専用魔法」を持っている。 
      クレリックやプリーストなどの僧侶は、「回復・補助専用魔法」を持っている。 
      けど、俺見たく剣士や騎士には、「セイバーゲージ専用魔法」を持って
      いるんだ。」
クリスティ「セイバーゲージ魔法?」
ブルーザー「そう! 自分の武器に属性を与える武器属性追加魔法! 攻撃魔法がなくても、
      武器に魔法をかければ、敵をやつける事が出来る魔法さ! とても戦闘中には
      便利だと言うぜ! リユニオンには様々な属性を混じっている。 それに対抗
      する魔法を覚えれば、勝てる価値はあるかもしれない!」
クリスティ「そう言う事ね! でも…ブルーザーには
MP(魔法力・マジックパワー)
      持ってるの? それがないと覚えられないんでしょ?」
ブルーザー「だから試しにやってみるんだよ。 …気を静めて…心を無にして………集中
      して……………」
その後ブルーザーは目を閉じ、沈黙となった。
クリスティ「……………」
………パラパラ…! その時突然本のページが動き始めた!
クリスティ「…え…?」
パラパラパラパラ!!! そして本のページが突然破り始め、素早く飛んでいった!
クリスティ「…!!!」
そして飛んで行ったページは、ブルーザーの周辺に飛び回っていた。 その間のブルーザー
は、それを気付かない様子…今でも沈黙したままだった。
クリスティ「こ、これは…
MPを持った者が、魔法学習成功した合図!! ブルーザーに
      
MPがあったの!?」 
パラパラパラパラ…!!! そして飛び舞っていたページ達は、元の本に戻った。 その後
ブルーザーは、正気に戻り、目を開けた。
クリスティ「……………」
ブルーザー「…よーし…早速試しにやってみるか…」
その後ブルーザーは、ブロンズソードを出した。
ブルーザー「…行くぜ! 「フレイムセイバー」!!!」
ブォ!!!! その後ブルーザーの剣から炎が沸いて来た!
クリスティ「…!! す、すごい!! すごいよ、ブルーザー!! 魔法完成よ!!」
ブルーザー「…ああ…俺も信じられねえほどだよ…完成したんだ!!」
クリスティ「よかったね、ブルーザー! 本当にすごかったよ! まさか
MPを持ってた
      なんて知らなかったわ!」
ブルーザー「いや…違うよ。 
MPは人それぞれじゃない…誰でも持ってるんだよ。 
      …ただそいつはそれを気付いていないだけさ…」
クリスティ「…そうね。」
サトシ「おーーーい!!!」
その後サトシ達が現れた。
ブルーザー「お、サトシ!」
クリスティ「みんな!」
カスミ「やっぱりここにいたのね!」
タケシ「何の修行してたんだ?」
クリスティ「私は魔法の修行していたの! ブルーザーは剣術の修行。 でも聞いて
      みんな! ブルーザーにね、新しい魔法を覚えたのよ!!」
ブルー「え!? ホントに!?」
イエロー「どう言うのですか!? 僕魔法とかそう言う物見た事ないんです!!」
…そう言えばこいつにはそう言うの一切見せてなかった…(笑)
ブルーザー「おうよ、見ておけ! 「アイスセイバー」!!!」
カチーーーーーーン!!! ブルーザーの剣が凍り付いた!
イエロー「わーーー!!! すごいですー!!」
レッド「へぇー、これが別世界から来た者の力か…」
シゲル「まさか魔法持ってたなんて…」
マロン「でも、これ魔法って言うのかな? ただ剣が変わってるだけに見えるけど…」
ブルーザー「分かってないね〜…こう言う魔法は、俺の世界では「セイバーゲージ魔法」
      って言うんだよ! 様々な属性のある魔法を武器に移し、より強力な武器に
      変える事が出来るのさ! 本来は剣士や騎士が使いこなせる重要な魔法
      なんだ! リユニオンを倒すために役に立てるかなと思って、ようやく学習
      したんだ!」
シュウ「へぇー、すげえや!」
ピッピ「魔法って何でしゅか?」
シャワーズ「え、だから…」
ヒロシ「クリスティさんは何か新しい魔法でも覚えましたか?」
クリスティ「あ、ううん。 今んトコ持ってる魔法を練習してるの! 命中率を高めたり、
      威力を上がらせたり、色々よ!」
サトシ「そりゃ大変だな…所で、コゴロウとアシュラは?」
ブルーザー「あいつらならこの先に修行してるぜ。」
クリスティ「コゴロウも新しい忍術を覚えようとしてるから、とりあえず行ってみたら
      どうかしら?」
サトシ「じゃあ、そうするよ!」

―一方コゴロウ達―

ここはもう一ヶ所の修行場。 アシュラとコゴロウはここで修行していた。 アシュラは
自分の剣術技の練習をしていたが、コゴロウは何かの巻物を読んでいた。
アシュラ「五強聖“魔”術、「爆炎乱舞」!!!」
ドカドカドカドカーーーン!!! アシュラは「爆炎乱舞」で周りの岩石を破壊した。
アシュラ「ふう…ちょっといまいちでござるな…うん?」
アシュラは何かの巻物を読んでいるコゴロウの方へ振り向いた。
アシュラ「コゴロウ殿、それは何なのでござるか?」
コゴロウ「ああ、これか? これは俺の師匠から貰った、ナバール秘儀忍法の巻物さ。」
アシュラ「ナバール秘儀忍法?」
コゴロウ「そう。 現在の忍者でも実際覚えていない、新忍法が含まれているんだ。 それ
     ぞれには何種類もあって、とても強力だと言うぜ。 どう言う奴なのかは
     分からねえけど、リユニオンを倒すために何かの役に立つかも知れないんだ。 
     だから、これを学習しようと思ってんだよ。」
コゴロウがそう言った後、アシュラは巻物の内容を読んでみた。
アシュラ「…確かに聞いた事もない忍術があるようでござるな…」
コゴロウ「だろ? きっと強力な物があるんだよ!」
アシュラ「けど、どうやって覚えるのでござるか?」
コゴロウ「それはこうやって足を組んで…気を静めて…目を閉じて…こう言うんだよ…」
その後コゴロウはそう言う姿勢になった。
アシュラ「…?」
コゴロウ「闇条勇魔臨楼怪蓮…」
パァアアア…! コゴロウが呪文を唱えている時、巻物に書かれてある文字が光り始めた。
アシュラ「ん?」
ヒュオーーー…! その後、風が突然吹き出された。
コゴロウ「冥藤璃誠雹空稜乱…死斗陽衰霊無関天…光河銀類殺帝想潤…瞬・李・凰・
     魁!!!」
ビュオーーーーーーーーー!!! その後コゴロウから風が突然激しく吹き始めた!
アシュラ「な、何事だ!?」
ヒュオーーー…! そして風が突然収まり、光っていた巻物の文字も収まった。 どうやら
新忍術の学習が完了したらしい。 その後コゴロウは目を開け、立ち上がった。
アシュラ「…コゴロウ殿…?」
コゴロウ「…さて、試しにこの術を試してみるか。 …「風神の術」!!!」
ドバーーーーーーーーー!!!! コゴロウは術を唱え、竜巻を起こした!!
アシュラ「…!? これは!?」
コゴロウ「よし、次は…「影潜りの術」!!」
ズーーー…! コゴロウは術を唱え、自らの影に潜った!
アシュラ「こ、コゴロウ殿!?」
スーーー!!! その後コゴロウの影がアシュラの後ろへ移動した。
ドバーーーン!!! そしてコゴロウは自らの影から飛び出て、アシュラの背後に現れた!
アシュラ「おわ!?」
コゴロウ「…す、すげえや…この忍術すげえぜ!! さすが俺の師匠だ!! こんな忍術を
     代々に使われてたなんて信じられねえぜ!! これならセフィロスとの戦いでも
     役に立てるかも知れねえぜ!!」
アシュラ「…確かにすごすぎる…しかも見た事もない忍術でござる。 そう言う忍術なら、
     拙者でも敵わぬかも知れん…」
コゴロウ「なーに言ってんだよ? お前の五強聖剣術も強いぜ? そっちも絶対役に立つと
     思うよ!」
アシュラ「そうでござるといいのだが…」
コゴロウ「まあ、トラブルがある時は、『あれ』を使うといいさ! そうすれば、勝てる
     かも知れないぜ?」
アシュラ「そうでござるな!」
サトシ「おーーーい!!!」
その後サトシ達が現れた。
アシュラ「お、サトシ殿!」
コゴロウ「おお、みんなも来てたのか!」
イエロー「コゴロウさんとアシュラさんもここで修行してたのですね?」
タケシ「何の修行をしてたんだ?」
アシュラ「拙者は五強聖剣術奥義の修行をしていたのでござる。 今の所はまだまだ未熟所
     でござるがな。 今でも、新技を覚えようとしている最中でござるよ。」
レッド「コゴロウは何をやってたんだ? さっきここに来る前にやけにすっげえ風が来た
    けど…」
コゴロウ「ああ、あれは俺の新忍術からなんだよ!」
全員「新忍術?」
アシュラ「コゴロウ殿が学習した秘儀忍法でござるよ。 現在の忍者には持っていないと
     言われている特殊の忍術をね!」
マロン「そうなの!? 見せて見せて!!」
コゴロウ「ああ…えーーーっと…よし、これで行ってみるか! 「氷神の術」!!!」
カチーーーン!!! コゴロウが術を唱え、近くにあった岩が凍った!
ブルー「うわーーー!! 凍ったわ!!」
グリーン「これが新忍術か…確かに見た事もない忍術だな…」
ヒロシ「次の見せてくれないかな?」
コゴロウ「おう。 うーーーん…よし、これで行くか! 「悪霊の術」!!」
全員「え?」
ボンボンボンボン!!! コゴロウが術を唱えたら、そこから悪霊が現れた!
悪霊「グォオオオオオオオオオ!!!」
カスミ・ブルー・イエロー・マロン・ピッピ「きゃああああああああああああ!!!!!」
バタ!!! 思いっきり驚いたカスミ達は、そのまま気絶した。
サトシ「あ、おい、カスミ!!」
アシュラ「コゴロウ殿、やり過ぎでござるよ!!」
コゴロウ「あ…あははは、そうだったかな?」
おいおい…
ワタル「けど…ここまで凄まじい能力を持たす奴がこの世界にいたなんて、自分にも
    信じられないな…本当に変わってるよ、別世界から来た人間って…」
コゴロウ「そうかな? 今でも存在するサイキッカーぐらいだと思うけど?」
シュウ「そう言えば、今のカルロスは殆どメカの発明とかしてるけど、本当は何が
    出来るんだ?」
アシュラ「カルロス殿は言わば格闘獣人。 武道の極めているのでござるのだ。」
コゴロウ「あいつは格闘に得意んでね、ものすげえ強いと言うぜ!」
シュウ「へえ、一度見てみたいな…!」
コゴロウ「まあ、あいつの事だから、直ぐに修行始めるだろ?」
サトシ「そう言えばゼトラ達はどこへ行ったんだ?」
アシュラ「ゼトラ殿ならセキエイに向かったでござるよ。」
コゴロウ「デルヴァ達も一緒だ。」
サトシ「え? セキエイ? 何であそこへ行ったんだ?」
アシュラ「例の物を呼び出すためと仰った出ござるよ。」
タケシ「例の物?」
レッド「それって何だ?」
コゴロウ「フッフッフ…そ・れ・は、お楽しみだよ!」
サトシ「えー? 何だよ、気になるよ!」
シャワーズ「そうだよ、僕達にも教えて!」
ピカチュウ「ピーカッチュウ!」
ピカチュウ
2『僕にも教えてー!』
ピカチュウ
3「ピ〜〜カ〜〜〜!!」
コゴロウ「だーーーめだよーーん!」

―セキエイ高原―

ここはセキエイ高原のどこかの広場。 誰もいないが、そこにはゼトラ、デルヴァ、
アークスト、ファンダとザノアがいた。 彼らはここで何かをしているようだ。
デルヴァ「ここがお前達が始めに来た場所だって?」
ゼトラ「ああ…俺達が別世界からこの世界に辿り着いて、始めに俺達の旅立ちが始まった
    のは、ここなんだ。」
アークスト「なるほど、ここがお前の始まりの場所だったのか…」
ゼトラ「けど、『あれ』を呼んだとしても、本当にメテオを止める事が出来るのか?」
ファンダ「やってみないと分からないぜ? 成功する可能性もあるさ!」
ザノア「けど、
FF世界では『それ』の成功は呆気なく失敗へと導いたのですよ? 
    成功率はそれなりに低いのでは?」
ファンダ「た、確かに…」
ゼトラ「…けど、可能性はあるかもしれない。 あらかじめ召還した方がいいかも
    知れないな。」
デルヴァ「一か八かって言う勝負か。 けど、どうやって召還するか分かるのか?」
ゼトラ「ああ…古代種の事なら、前から知っている。 特に、召還の仕方も。 俺は違うが、
    俺にも出来るかもしれない。 伝説のソルジャーならばな!」
アークスト「フッ…お前らしい言葉だな。 まあ、お前なら出来るだろう。 やって
      みるんだな、ゼトラ。」
ゼトラ「ああ………」
その後ゼトラは目を閉じ、愛刀「殺神刀」を目の前に構えながら、口を小さくパクパクと
動かした。 どうやら何かを召還するために小声で呪文を唱えているようだ…
そう唱えている間、風が少しずつ強く吹き始めた。 そしてゼトラは、声を出してこう
言った。

ゼトラ『…聖なる星々の力を司る神々よ…我の言葉を己の耳に傾けよ…破壊の星から防ぐ
    ため、我々と祖の星の助となれ…大いなるその力で、我の前に立ち上がれ!!!』
パァーーー!!! ゼトラが「殺神刀」を空に上げた時、突然ゼトラの周りに光が
輝いた!!
デルヴァ「うわっ!! な、何だこれは!?」
ザノア「これは…召還を始めようとする光!?」
ゼトラ「く…ぐ…!!」
ゼトラは召還する力を与えているのだが、力が足りないせいか、召還は完全にならない。
ファンダ「お、おい…ゼトラかなり苦しそうだぞ!?」
アークスト「…パワーが足りなすぎる! これは元々古代種達が使う物だ! 古代種の力は
      どの伝説の中でも最も上目だ!! 古代種ではないゼトラはパワーが足りな
      すぎるんだ!!」
ザノア「確かに…
FF世界に存在する古代種「セトラ」は、他の伝説とは違って力は高い…
    星と会話したり、木や動物などのあらゆる生物達を増やして精神エネルギーを
    育てる一族であるため、それなりの力は史上最強とも言われています…いくら
    伝説のソルジャーである私達でも、この召還魔法を完全にする事は出来ない
    でしょう…」
デルヴァ「くそっ、これじゃあ何も出来ねえじゃねえか!!」
他の元リユニオン達はそう言っているが、ゼトラは必死に召還を完全にしようとする。
ゼトラ(くっ…何て力だ…!? こんな力は感じた事もねえ!? けど、俺の力じゃ完全に
    ならない…やはりダメなのか!? けど、これだけでも完成したい…メテオを防ぐ
    ためでも…!!)
ゼトラは今でも力尽きそうになっているが、それでも召還完成するために必死にがんばろう
としている。 そんな必死なゼトラを見るデルヴァは、ゼトラの方へ駆けつける。 その後
デルヴァは、愛刀「炎神刀」をゼトラの方に当てた。
ゼトラ「!? デルヴァ!?」
デルヴァ「このまま完成しなかったらヤバイだろ? 俺も伝説のソルジャーだ。 魔力も
     十分ある! 俺の力も合わせれば、完成になるかもしれないだろ? 一緒に
     やろうぜ、ゼトラ!」
ゼトラ「デルヴァ…」
その間アークストは、デルヴァがゼトラと協力している所を見ている間、ふと笑い、ゼトラ
の方へ駆けつき、愛刀「闇神刀」をゼトラとデルヴァの刀に当てた。
ゼトラ「!! アークスト!!」
アークスト「…仲間はやはりいい物だな。 私も十分役に立つ魔力も持っている。 世界を
      救うためなら、私も協力する。 これなら、文句はないだろ?」
ゼトラ「アークスト…」
その間他の二人、ファンダとザノアは、力を合わせている三人を見詰めた後、お互い様に
見詰め合って、笑みながら頷いた。 その後彼らは三人に駆けつき、ファンダの愛刀
「風神刀」とザノアの愛刀「光神刀」を三人の刀に当てた。
ゼトラ「…!!」
ファンダ「俺達を忘れちゃ困るな!」
ザノア「私達も伝説のソルジャーです。 こちらにも与える力もあります。 お互い力を
    合わせれば、召還は完成できるかもしれません。 一緒にがんばりましょう。 
    なぜなら私達は、『仲間』ですから。」
ゼトラ「みんな………」
ゼトラは、他の元リユニオン達の暖かさを感じ、感動していた。
ゼトラ「…よーし、だったら最後までやろうぜ!! 召還を完全になるためによ!!」
元リユニオン
4人「おう!!」
全員『聖なる星々の力を司る神々よ、我々の力を与えよ!! 目覚めよ、
   「ホーリー」!!!!』
カッ!!!!!!!! 突然大きな光が、地上中に広げ始めた! 勢いの突風と供に…

―一方サトシ達―

一旦コゴロウ達と別れたサトシ達は、ある広場で修行を始めようとした。
カスミ「ああ…さっきのは怖かった…」
ブルー「いきなり幽霊がドバッて出て来るんだもん…」
イエロー「はぁ…死ぬかと思いましたよ…」
サトシ「まあ、あいつには悪気はなかったんだから、堪忍しろよ! さて、そろそろ修行
    でも始めるか! と、その前に、全精霊達、出て来い!!」
ポンポンポンポン!!! マナの精霊達は突然姿を現せた。
ウンディーネ「は〜い、ダーリン♪ ウチのお呼びかいな?」
ドリヤード「お呼びでしょうか、サトシさん?」
サラマンダー「よう、兄貴!! 何か用か?」
ジン「ご主人様、何か御用ダスか?」
ウィスプ「チーーーッス! サトシさん、僕のお呼びッスか?」
シェイド「我々に何か御用か?」
サトシ「ああ、今から修行を始める所なんだけど、力を高めさせるために手伝ってくれない
    か?」
ウンディーネ「トレーニングパートナーやな? ウチ、愛人に攻撃するの苦手やけど…
       どうしてもっちゅーんなら相手にしてやるわ!」
ドリヤード「私は…そこまでどう手伝うか分かりませんが…出来る限りお手伝いします…」
サラマンダー「兄貴のコーチにするなら俺は構わねえぜ!」
ジン「お安い御用ダスー! 協力するダスー!!」
ウィスプ「いいッスよ! 喜んで協力するッス!」
シェイド「…別に構わんが…」
レッド「精霊と修行か…それはいいかも知れないな!」
サトシ「じゃあ、早速修行を…」
ブワッ!!! その後突然強風が出て来て、サトシ達に通り過ぎた!
全員「うわっ!!!」
シュウ「な、何だ今のは!?」
シゲル「ものすげえ風だったけど…」
グリーン「…今の風、セキエイの方角から吹いて来たようだ…」
ワタル「セキエイの方角から!? まさか何かあったのか!?」
サラマンダー「おい、ジン! さっきの風で何か感じなかったか!?」
ジン「むーーー…何かの衝撃で来た強風ダスね。 けど悪い物じゃないダスー。 恐らく
   ゼトラ殿の物ダスー。」
マロン「ゼトラの物? じゃあ、あそこで修行してるから、その衝撃が…?」
サトシ「さあ…多分…」

―一方ゼトラ達―

光と風が収まり、ゼトラ達は激しく息しながら立っていた。
デルヴァ「はぁ…はぁ…い、今…完成…したのか…?」
アークスト「…ああ…多分な…」
ファンダ「や、やったじゃねえか! これで一安心になる事も…!」
ゼトラ「いや…まだだ…召還が完成しただけでも、この地に訪れるのは時間が掛かる…待つ
    しかない…」
ザノア「仕方がありませんが…これでどうにか召還が出来ましたね…私達の力を合わせ
    ながら…」
ゼトラ「ああ…これはみんなのおかげだ……ありがとうな…」
そう言った後、全員笑んだ。
ゼトラ「よし、今はちょっと休もう。 その後、他のリユニオンに対抗するために、ここで
    修行を始めるぞ。 それまでに、セフィロスをこの手で倒すために、がんばろう
    ぜ!!!」
元リユニオン
4人「おう!!!」

そこでサトシと仲間達は、セフィロスと他のリユニオンを倒すため、そしてメテオを止める
ため、今でも激しく修行し続ける。 トレーナーであるサトシと仲間達は、自分の
ポケモン達をレベルを高めるため、激しく特訓していた。 魔法や自力で戦うブルーザー達
とゼトラ達は、自分の戦闘力と魔力を高めるため、激しく修行していた。 カルロスは、
飛行船を作っている時でも、戦いの修行もしていた。 それぞれの強い熱心と供に、
激しく修行し続けていた。

そして、メテオ激突まで後
5日…サトシ達の出動する日がやって来た。 その間仲間達は
全員集まっていた。 だが、彼らの前には、ある巨大な飛行船があった。 かなりのでかさ
であるため、どれぐらい高いか計算できないほどのでかさである。 そう、この飛行船は、
カルロスが作った物である。 そんな仲間達は、意外に驚いていた。

サトシ「で、でけーーー!!!」
ダイスケ「確かにでかいな、これ…」
シバ「俺のイワークよりもでかいぜ…」
カルロス「ヘッヘッへ、やけに驚いてやがるな? まあ、これは見ての通り、俺がこの日の
     ために作っておいた物。 リユニオンのアジトへ向かうために作った飛行船。 
     その名こそ、「飛空艇フェニックス」だ!!!」
全員「飛空艇フェニックス?」
カルロス「なあ、ブレイク。 確かお前の世界では、クラウド達はこう言う物に
     乗ったんだよな?」
ブレイク「ああ…当時は「ハイウインド」だったけど…」
カルロス「実はこの飛行船は、名前の通りどんな攻撃を受けても砕ける事も出来ないほどの
     頑丈なボディを持っているのさ! そう、例えポケモンの技である「破壊光線」
     でさえも耐えられるほどの防御力はあるのさ! その速度はとても速く、普通の
     ジェット機よりも早く飛ぶ事が出来るんだ! しかも、ガスやバッテリー制限は
     無限! ずーーーっと空に浮いたままになるんだぜ! 他にも宇宙にも行ける
     事も出来る、宇宙船にも使えるのさ! 他にも、戦闘に役立つ武器は、全部
     ブレイクの特殊武器! ブレイクの協力で、必要な特殊武器も追加する事が
     出来たのさ。」
キース「けど…今まで思ってたんだが…この飛行船はいつ完成したんだ?」
カルロス「修行日の始まりからだったから…
24時間に完成した。」
ドカーーーーーーーーーーン!!! カルロスの爆弾発言で全員こけた。
シュウ「た、たったの一日で完成したのか!?」
カルロス「うん☆」
コウム「ど、どうなってんだ、あいつ…!? 飛行機製作は普通でも半年から一年ぐらいは
    掛かるんじゃ…!?」
アシュラ「いや、飛空艇は飛行機とは違って、最低でも
3年は掛かるでござる。」
マサトシ「三年もかいな!?」
ワタル「…やっぱり分からねえ…カルロス自体が…」
サクラ「けど、これだけ大きくても、私達入れるのかしら?」
カルロス「人数分も入れるほどの部屋はあるぜ。 およそ
1000人分も作っておいた
     からな。」
ケイタ「せ、
1000人分って…そこまでいらないんじゃ…?」
カルロス「分かんねえぜ〜、多分旅の最中でも仲間また増えちまうかも知れないからな。 
     とにかく、中どうなってんのか、見に行くか?」
サトシ「ああ、そうするよ!」
???「待って!!」
後ろから声を聞こえたサトシ達は、後ろの方へ振り向いた。 そしてそこには、ハナコ、
アオイ、オーキド博士、マサキ、ジュンサー、ジョーイ、ボイジャー、エイジとハルナ、
ヒカルとメグミ、タクマとヒトシ、ロバート、ピースとピスタチオとじいちゃんがいた。
サトシ「ママ!」
シゲル「姉ちゃんにじいさん!」
ハナコ「とうとう行っちゃうのね…」
サトシ「…ああ…」
ハナコ「…がんばってね、サトシ。 ママと天国にいるパパも貴方を応援してるわ。 絶対
    に生きて帰ってくるのよ!」
サトシ「分かってるよ、ママ! 俺、必ず戻ってくるから!」
レッド「俺も必ず戻ってくるよ! 家族としてね!」
ハナコ「絶対に、絶対に帰ってくるのよ!」
サトシ・レッド「うん!」
アオイ「シゲル、グリーン、くれぐれにも気を付けるのよ!」
オーキド「どう言う戦いになるかは分からんが、決して無事に帰ってくるんじゃぞ!」
シゲル「分かってるって! 俺は絶対に死にやしないよ!」
グリーン「…心配するな。 俺は必ず戻ってくるよ。 家族としてな。」
オーキド「キクコも無事にいてくれよ。」
キクコ「大丈夫だよ。 あたしがばあさんでも、また一緒に暮らせるために戻ってくる
    よ。」
アオイ「二人とも、絶対にがんばってね! 私も応援してるから!」
シゲル「おう!」
シゲルがそう言った後、グリーンは頷いた。
ハルナ「タケシさん、必ず帰ってきてね…あたし、待ってるから…!」
エイジ「タケシ…これは危険な戦いになるって事は分かってる。 けど、必ず生きて帰って
    こいよ。 ハルナも待ってるからな!」
タケシ「エイジさん…はい! 分かりました! 必ず戻ってきます!!」
ヒカル「ブレイクさん、絶対に戻ってきてね!」
ブレイク「ああ、必ず戻ってくる事を約束するよ! それまでに、待っててくれよな!」
ヒカル「うん!」
メグミ「ブレイクさん、がんばってくださいね。 私達も応援してるから。」
ブレイク「ありがとうございます!」
ピース「すみません、不調な僕が一緒に行けなくて…」
ピスタチオ「戦いにも向いていない私も行けなくて申し訳ない…」
アーモンド「心配するなって! それまでにヒトカゲとダネリーナを無事にさせるから、
      気にすんな!」
マロン「そうそう! それまでに他のみんなの看病もお願いね!」
じいちゃん「必ず戻って来るんぢゃぞ、マロン! ポケモン集めの仕事はまだ終わっとらん
      からな…」
マロン「分かってるって!」
ロバート「俺はここに残って病院の見張ってます。 師匠もくれぐれ気を付けて
     ください。」
キース「ああ。 お前も番人仕事がんばるんだぜ!」
ヒトシ「サトシ、必ず戻って来るんだぞ!」
タクマ「死んだらただじゃおかねえからな!」
マサキ「そやで! せっかくここまで来たっちゅーのに死んでもうたらただじゃおかへん
    からな!」
サトシ「分かってるよ! 絶対に戻ってくるから!」
カスミ「ああ、マサキ! あたし達がいない間、トゲピーの事頼むわよ!」
そう、最近で番の少ないカスミのトゲピーは、現在マサキに預かっている。 けど、今は
病院にお留守番中。
マサキ「任しとき! ワイがきっちり預かっとる! 一度でもエエからあいつの研究
    したかったんや!」
カスミ「言っとくけど、珍しいからと言って解剖はしないでね!!!」
マサキ「いや、ワイ解剖とかせえへんけど…(汗)」
ジョーイ「私達はここに残って、患者の治療を続けます。」
ボイジャー「一緒に戦えなくて本当に申し訳ございませんが、貴方がご無事に戻って来る事
      を、必ず祈ります。」
ジュンサー「くれぐれもお気を付けて!」
ジュンサーはサトシに敬礼した。
サトシ「ありがとうございます!」
カルロス「よーし、早速乗船するぜーーー!!!」
サトシ「あ、おう!! じゃあ、俺もう行くから!」
ハナコ「気を付けて行くのよ、サトシーーー!!!」
サトシ「行って来ます、ママーーー!!!」
そしてサトシ達は、フェニックスに入った。

―フェニックス内部・操縦室―

ここはフェニックスの操縦室。 その部屋の中は様々なシステム機能がいっぱいあって、
大きな窓もあった。 部屋はとても広く、全員はここに集まっていた。
サムライ「で、でかいでござる…」
カルロス「ここは操縦室でね、フェニックスを動かせる部屋なんだ。 人数分にも入れる
     よう、広くさせた。 もちろん、光景を見るにも窓をでかくしたからな。」
リン「へぇ〜…すご〜〜〜い…」
リンはあるスイッチを触ろうとし、カルロスはそれに気付く。
カルロス「のわーーーーー!!!!! それを触るなーーーーーー!!!!!」
リン「え!?」
カルロス「それは緊急事態に使う非常スイッチだ!!! 緊急事態じゃない時は触れないで
     くれ!!!」
リン「ご、ごめんなさい…」
サトシ「緊急事態って…どう言うの?」
カルロス「え…あ、ああ…まあ、その事は後で言うよ。 次は練習場へ案内するから!」

―練習場―

ここはフェニックスの練習場。 部屋はとても広く、何もないが、大きな窓がある。 
サトシ達はそこにいた。
カルロス「ここは練習場だ。 ポケモンや普通の戦士達が修行する場所だ。」
アヤメ「へぇ〜、練習場もあるんだ…」
ボタン「でも何もないわよ?」
カルロス「そこが面白いんだよ! ここのスイッチを押すと…」
ポチ! ウイーーーーーン!!! カルロスがある扉の横にあったスイッチを押したら、
練習場の舞台が突然変化し始めた!
全員「!?」
そして変化したのは、オランダ風車と水の多いステージだった。
アキラ「な、何だこれは!?」
マチス「ステージがチェンジした!?」
カルロス「この練習場にはポケモンの属性によって有利と不利用のタイプに変化する
     「属性舞台変形機能」があるんだ。 ステージを選びたい時は、扉の右側にある
     スイッチを押すといい。 さっき俺が押した水系ステージは、水マークをした
     スイッチ。 炎系だったら火マーク。 草系だったら葉っぱマーク。 
     岩・地面系は石マーク。 氷系は雪マーク。 ゴースト系は幽霊マーク。 
     電気系は雷マーク。 エスパー系は眼マーク。 そして飛行系は翼マークだ。 
     これを使うといいだろ。 まあ、使わなくても別にいいけど。」
ワタル「ドラゴン系のはないのか?」
カルロス「いやー、それが都合によって作れなくてね…まあ、試しに使うのもいいぜ! 
     じゃ、次は治療室を紹介するよ。」

―治療室―

ここはフェニックスの治療室。 部屋は広く、そこにはたくさんの治療薬がある。 後、
ポケモンセンターにも使われた回復マシンもあった。 サトシ達はそこにいた。
キヨミ「うわーーー!! これ何!?」
カルロス「ここはポケモンや人間の治療を行う治療室だ。 怪我を負ったり、病気な奴を
     治すための場所だ。 薬草作りのキヨミには、ちょうどいい場所だ。」
キヨミ「すごいすごい!! 私この部屋使ってもいい!?」
カルロス「え…使ってもいいって言っても…まあ、たまにはいいけど…」
キヨミ「やったーーー!!!」
ファンダ「やけに喜んでんな、あいつ…」
サトシ「薬作りの名人だからね…」
キクコ「おい、もしかしするとここのは研究所とかあるんかえ?」
カルロス「ああ、研究室ならあるけど…」
カツラ「おお、あるのか!」

―研究室―

ここはフェニックスの研究室。 様々なハイテクなメカや道具が置いてある。 サトシ達は
そこにいた。
カツラ「おお、これは素晴らしい!!」
カルロス「ここはメカ発明や応急処置などのために作った研究室だ。 殆どブレイクの
     武器の修理のために作ったりしたんだ。」
キクコ「ポケモンの研究はここにしてもいいのかい?」
カルロス「ああ…けど今んトコはダメだね。」
キクコ「あ、そう…」

―育成室―

ここはフェニックスの育成室。 ポケモン用の道具やフーズなどが多く置かれてある部屋で
ある。 サトシ達はそこにいた。
カルロス「ここはポケモンの育成室。 ポケモンを育てる時に重要な部屋だ。 ポケモンを
     ストレス解消をする時や、腹の減った時はここに来るといいぜ。」
タケシ「おお!! これは便利な場所だ!!」
カルロス「ブリーダーのタケシならちょうどいい場所だろうなと思って作ったんだ。 でも
     これよりももっといい場所もあるぜ?」
全員「え?」

―食堂―

ここはフェニックスの食堂。 とても広く、テーブルがとても大きい。 隣の部屋には
キッチンもある。 サトシ達はそこにいた。
全員「おーーーーー!!!」
カルロス「ここは食堂。 俺達が飯食う場所さ。 言わばカフェテリアってトコかな? 
     人数分の席も作っておいたんだよ。 キッチンもあって、料理の出来るタケシや
     ユウキさんのために作ったんだが…」
タケシ「これはすごいよ、カルロス!!! 俺キッチン使うよ!!!」
ユウキ「私も使うわ!! 料理人として是非!!!」
カルロス「それならいいぜ! さーて、観光はここまでにしとこ! 今は出発時間だ! 
     のんびりしてる場合じゃないぜ!」
サトシ「あ、ああ…」

―操縦室―

サトシ達は操縦室に戻り、カルロスは船の動力システムの発動させた。
カルロス「あ、そう言えば…リユニオンって今どこにいるんだっけ?」
サトシ「あ…確かに…」
カルロス「なあ、デルヴァ達。 お前達元リユニオンなんだろ? この大空洞って場所は
     どこにあるか、分かるか?」
ブレイク「そう言えば
FF世界では、大空洞は北極地点にあるからな…こことは別の場所に
     あるのか?」
アークスト「いや、それは違う。 大空洞とは、必ずと言えば北側に限られている。 
      セフィロスはこの世界に大空洞を作る時、必ず北にいた。 そう、北といえば、
      この地の北側にある山奥にある…」
サトシ「この地の北側にある山奥…? お、おい…ちょっと待て…それって確か…」
シゲル「俺達が一度通った場所でもあって…」
ブルー「月の石やピッピが存在している…」
全員「お月見山!?」
カルロス「じゃあ、大空洞はお月見山の奥地にあるって言うのか!?」
ザノア「ええ、確実にあります。 もしも貴方達がそこを一度通ったと言うのなら、当時
    我々はまだそこにはいなかった事になるでしょうね。 それに、大空洞は山内には
    ありません。 外側の山脈地点にあります。 そこへ行けば、分かります
    でしょう。」
カルロス「よーし、場所が分かればこっちのもんだ! じゃあ、早速出発するぜ!!」
ヴィーーーーーーーン!!! その後船の機動が始まった。
カルロス「メインエンジン
OK! 船体パラメーターOK! 船体浮上、始動!!!」
グン!!!! 突然浮上する時、サトシ達はその重力に押し潰された!
サトシ「どわ!!!」

―フェニックス船外―

フェニックスは急上昇した。 外に立っていたハナコ達はそれを見ていた。
オーキド「おお!! これはすごい!!」
マサキ「突然急上昇したで!!」
タクマ「すげえ…」

―フェニックス船内―

急上昇した後、カルロス以外のサトシ達は全員床に倒れていた。
カルロス「あ、そうそう、言い忘れた。 この船は急上昇してる間に重力が押し出すんで、
     気をつけてくれ。」
全員「それを早く言ってよ………」

―フェニックス船外―

ドビューーーーーーー!!! その後フェニックスはそのまま飛んで行った。
ヒトシ「すごい早さだ…」
エイジ「大丈夫だといいんだけど…」
ボイジャー「行きましたね。」
ジョーイ「ええ。」
オーキド「さて、ワシらも病院に戻ろう。 患者の看護とか病院の警備とか必要じゃし
     な。」
全員「はい。」
オーキド博士達は全員戻ろうとするが、ハナコはまだ飛んで行くフェニックスを見送り
続けている。 そしてハナコから心の中からこう言った…
ハナコ(…ツネカズさん…どうかサトシを守ってあげて………)

修行を終え、「ホーリー」の召還も終え、早速リユニオン打倒への旅に出るサトシ達。 果たして彼らは無事生き残る事は出来るのか? とその前に…

―フェニックス船内―

船内にはカルロス以外のサトシ達は、操縦室の奥に倒れ纏めていた。
カルロス「あ、また言い忘れた。 飛ぶ時はかなりのスピードで重力押し出すから、何かに
     掴んでてくれ。」
全員「言うのが遅いって………」

…ちょっと不安な感じがする…(汗)
続く

ソニックの後書き:
ちょっとめちゃくちゃな気分…でもこれ書いててよかった♪ 今回も元リユニオンチームの
出番を増やせたわ♪ おまけにホーリーも登場! 余りにも
FF7関係の物が知らなかった
けど、
FF系百科事典のサイトのおかげでどうにか進めた…感謝感謝♪(謎) 念願の
飛空艇フェニックス遂に登場! これで楽になったわ♪(笑) 練習場の属性舞台変形機能
は、実はスマブラ
DXのポケモンスタジアムのやくものから元になった物だったりします。
(笑) さて、次回のネタはどうしよっかね〜…って言うか、まだリユニオンの所へ
行けません。 これからちょっくら寄り道してしまうんで…(汗) まあ、とりあえず次回
も期待してくれ!!!(嫌)