ポケットモンスター小説版
162話 ロケット団の最後(前編)

修行とホーリー召還を終えたサトシ達は、カルロスが製作した飛空艇フェニックスで、
セフィロスの所へ向かおうとする。 一方サトシは、自分の部屋でベッドに横倒れていた。 
そこにはもちろんマナの精霊達もいた。 ピカチュウはサトシの隣に横倒れて、シャワーズ
は窓を覗いていた。

サトシ「はぁー! 何か気持ちいいぜ! こんな船に乗って大空の旅なんて、夢にも
    思わなかったなー!」
ピカチュウ「ピカー!」
ウィスプ「けどこの部屋もなかなかいい所ッスね。 ベッドも気持ちよさそうッスし…」
ウンディーネ「ここやったらウチとダーリンとラブラブな感じが出て来そうでエエわ〜♪ 
       一緒に寝られたらもうウチは幸せや〜♪」
サトシ「悪い企みは止めてくれ。(汗)」
ドリヤード「けど、窓の外も奇麗ですよ。 下には町も見えますし、とても奇麗ですわ!」
ジン「本当に奇麗ダスー! やはり自然ってよい物ダスな。」
サトシ「確かにそうだな! 俺こう言うの乗った事ないから、こう言うの見たことないぜ! 
    ん?」
サトシはシャワーズの方へ見詰めた。 気付けばシャワーズは窓を覗きながら、暗い顔を
していた。
サトシ「どうしたんだ、シャワーズ? 元気ないぞ?」
シャワーズ「え? あ、サトシ…」
サトシ「どうしたんだよ、シャワーズ? 何か気になる物でもあるのか?」
シャワーズ「あ、うん…何か、ちょっとやな気が…」
サトシ「セフィロスと戦う事だろ? 大丈夫! 俺達と力を合わせば絶対に…」
シャワーズ「いや、そうじゃなくて…ただ、気になるのは、ロケット団の方なんだけど。」
サトシ「ロケット団?」
シャワーズ「まあ、最近会ってないのは分かってるけど、何か僕ロケット団の事を聞くと、
      何かやな気分がするんだ…何か、ずーっと前からあれと僕に何か関係するの
      かなって…」
サトシ「今まで会ってるあのロケット団の時からか?」
シャワーズ「あ、ううん。 あのロケット団は平気だけど…何か、ロケット団の事を
      気付くと、まるで過去で嫌な事が起きた気がするんだ。 思い出せないんだ
      けど………僕ね、たまに夜更けて頭痛が起きる事があるんだ。 病気かなと
      思ったんだけど、そうでもないみたいな…」
サトシ「頭痛? まさかお前、ロケット団と何か関係するのか?」
シャワーズ「よく分からないんだけど…思い出せない…僕昔から自分の親の事すら思い
      出せないから………自分の過去の事全然覚えてない…」
サトシ「…シャワーズ、気にするな! 例えどんな嫌な事が起きても、俺がいるって事だけ
    は忘れるな! 嫌な事は気にしないで、いい事だけ思い出すんだ! そうすれば、
    挫ける事はないよ!」
ピカチュウ「ピッカ!!」
シャワーズ「サトシ…うん!」
そう言ったシャワーズは、元の元気な顔に戻った。
シェイド「お互い楽しんでいる様子だな…しかし、こちらにはとても楽しいとは
     思わんな。」
サトシ「は?」
シェイド「まだ分からんのか。 我々の仲間がまだリユニオンに捕まったままだ。 今
     どうなってるかは、全く分からん。」
サラマンダー「あ、そう言えばそうだったな…すっかり忘れてたぜ…」
サトシ「え? まだ仲間が残ってるの!?」
ドリヤード「ええ、私達間なの精霊は、全員
9人もいるのです。」
ウンディーネ「後
3人がおれへんねん。 まだあのリユニオンに捕まったままなんや!」
サトシ「そうか…そうだ、その事ちょっとブルーザーに聞いてみよう! 本当に精霊が
9
    いるのかって!」
サラマンダー「何だよ兄貴、俺達の事信じねえのか?」
サトシ「いや、だってさ。 俺マナの精霊って前々から知らないから、もうちょっと詳しく
    知りたいなと思って…」
ドリヤード「それはそうでしょうね…私もサトシさんの事もっと知りたいし…」
ウンディーネ「そんならウチも〜♪」
サラマンダー「お前らな…」
サトシ「とにかく、一度ブルーザーに会ってみよう。 確かブルーザーは育成室に行ってる
    ようだけど…」

―育成室―

サトシ達は、育成室の扉の前に着いた。
サトシ「あった、ここ、ここ!」
ブルーザー「どわーーーー!!!! 止めろーーーーーーー!!!!!!」
全員「!?」
シャワーズ「な、何か起こってるよ!?」
ガチャ!!! サトシは勢いでドアを開けた!
サトシ「ブルーザー、どうした!? …あ?」
ドアを開けたら、そこには鉢のような姿をした女性に抱かれたブルーザーがいた。 他にも
クリスティ、カルロス、コゴロウ、ブレイク、アシュラとゼトラと、彼らのモンスター達が
いた。 殆どはサトシの知っているモンスターと、まだ見た事もないモンスター達もいた。
???「な〜に慌ててんのよ! せっかく久しぶりに会えたって言うのに〜♪」
ブルーザー「だからそれは止めてくれ〜〜〜…」
クリスティ「もう、ギャルビーったら…」
カルロス「相変わらずだな…」
コゴロウ「けど意外とご無沙汰だな…」
かなりの状況を見ていたサトシ達は、呆然に立ったままその風景を見ていた。
サトシ「あ、あの…」
コゴロウ「あ、おうサトシ! お前も来てたのか!」
ウンディーネ「な、何やってんねん?」
ブレイク「ブルーザーがそいつをモンスターボールから出したら、突然抱き付いたんだよ。 
     かなりラブラブ気分でね。」
サトシ「な、何で?」
ブルーザー「いやあ…実はこいつさ、俺がモンスターゲットしてる時、こいつが野生の
      アサシンバグ達に襲われててさ、助けたらすっかりこんなに懐いちゃって
      さ…」
ギャルビー「そうなのよ♪ ダーリンはあたしの命の恩人♪ もう大好きなの〜♪」
ウンディーネ「何か、ウチと同じ性格やな…けどエエ趣味持ってんな!」
サラマンダー「またやべぇの来ちまったか…」
サトシ「けど、何だこいつは? 見た事もないけど…」

聖剣図鑑「ギャルビー・女性鉢モンスター・アマゾネス所属の昆虫系モンスター。 見た目
     は女性だが、実はモンスターの一種。 アマゾネスの槍術奥義を持たし、戦闘
     では勝ち抜いている。 モンスターでも、人間に趣味を持つ数もいる。」

サトシ「な、なるほど…モンスターでも半分は人間なんだ…」
ギャルビー「そう言う事♪」
クリスティ「もう、いい加減にブルーザーを離しなさいよ!」
ギャルビー「やーだ!! また会えたんだから離れなーい!!!」
サトシ「すげえ展開だな…」
アシュラ「最近出しておらんから、もうやりたい放題なんでござるよ。」
モールベア「モルー!」
サハギン「ギンギン!!」
バウンドウルフ「ガル!」
ダックソルジャー「ガッ!!」
ガードハウンド「ワン!」
キキキアチョ「キキ!!」
トンベリ「トーン!」
ピカチュウ「ピカー!」
シャワーズ「久しぶりだね!」
サトシ「けど、知ってるモンスターもいるけど、見た事もないモンスターもいるな…」
ゼトラ「色々の都合によってまだ出さなかった奴もいるからな。 しばらくストレス解消
    として出してるんだが…」
サトシ「ほー…とりあえず図鑑で見てみよ!」

FF図鑑「キキキアチョ・ペンギンモンスター・お腹には怒の文字があり、かなり好戦的な
    生き物だと思われる。 ワイルドな性格でもあり、一気に怒りながら暴れだして
    くる。 ただし、種類の中でも落ち着いているキキキアチョもいるらしい。」

サトシ「へぇー…あれ? そう言えば何でカルロスがここにいるんだ? 操縦室は?」
カルロス「ああ、大丈夫大丈夫! オートパイロットモードに変更したから、大丈夫
     だよ!」
サトシ「へぇー、オートパイロットもあるんだ! で、何それ?」
ドサン!!! ブルーザー達はサトシの発言によりこけた。
カルロス「そこまで知らねえのかよ!?」
コゴロウ「…要するに操縦士がいなくてもシステムが自動的にその船を操縦してくれる
     機能の事だ…」
サトシ「そうか! そりゃすごいな!」
ブルーザー「所で、ここに来たのは何だ?」
サトシ「ああ、ちょっと話したい事があってさ、マナの精霊達にはまだ他の仲間が
    いるんだよ。 その仲間がまだリユニオンに捕まったままらしいんでさ…」
ブルーザー「ああ…確かにまだいたな…」
サトシ「でさ、ちょっと聞きたいんだけど。 マナの精霊って全部
9人いるんだよ? それ
    ホントなのか知りたくて…」
ブルーザー「え? …
9人…? 変だな? マナの精霊は確か8人しかいなかった
      ような…」
サトシ「え、
8人?」
ウィスプ「違うッスよ! ちゃんと
9人いるッスよ! 今は3人減ってるッスけど、僕らも
     含めて
9人いるッスよ!」
ブルーザー「とは言っても…俺達の世界では正式で言うと
8人しか…」
ギャルビー「そうよ! マナの精霊は全部で
8人よ! あたしそう言うの
      知ってるんだから!」
ドリヤード「あの、もしかしするとそれぞれの別世界は私達の別世界とは違う数なのでは? 
      ほら、例え同じ世界に見えても存在する場所や種族や時代が違うとか…」
シェイド「確かにそうだな。」
カルロス「これは調べたいもんだな? そのもう一人目の精霊って一体どう言う姿をして、
     どんな属性を持ってるんだ? 名前も持ってるんだろ?」
ドリヤード「ああ、それは…」
ガチャ!! 突然ドアが開き、そこにはダイスケが出て来た。
ダイスケ「あ、いたいた! カルロス、邪魔して悪い!」
カルロス「あ、ダイスケ! どうした?」
ダイスケ「何かよく分からねえけど…操縦室に調べたらレーダーから何か出てきたぜ?」
カルロス「レーダー? それって、「マップレーダー」の事か?」

―操縦室―

サトシ達は他の仲間と一緒に全員操縦室に集まった。 カルロスは、ダイスケが言っていた
レーダーを調べた。 レーダーには、四角い赤色をしたマークが付いていた。
カルロス「これの事か?」
ダイスケ「ああ、他のマークとは違って赤かったから…」
カスミ「ねえ、それ何?」
カルロス「これは「マップレーダー」と言って、地上にある物を映し出す事が出来るんだ。 
     地上にある場所を調べる事も出来るんだ。 ただし、それぞれには色が異なる。 
     普通だと、民家やビルは緑色になっている。 けど、これに映っているのは赤色
     の建物だ。 どうやらこれだけが何か怪しい物だと考えありえる。」
ジュン「もしかして、大空洞でしょうか?」
カルロス「いや、大空洞だとこれよりももっとでかい模様だ。 これは小さい四角形の
     だから、組織か何かの物かも知れない。」
サトシ「組織…?」
カルロス「とりあえず、こいつは何なのか、サーチで調べてみよう…」
カルロスはキーボードに何かを入力した。 その後レーダーの画面から、選んだマークに
ロックオンした。 そして画面からこの内容が出て来た。

Analyzing selected location………Analysis complete.
Identified location name: Team Rocket Headquarters

(選択した地点、検査中………検査完了。
示した地点名:ロケット団本部…)

全員「ロケット団本部!?」
セイヨ「このマーク、まさかあのロケット団の!?」
カルロス「可能性はあるな…それ以外にも同じ名前を持った組織なんていないからな…」
マチス「けど、ホワットシャルウィードゥ? 今そこをパスする所だろ? 今はリユニオン
    とのウォーがをスタートするから、ここに寄るタイムはないだろ?」
カルロス「ああ…そうだな…後回するしかないな…暇なんてねえし…」
サトシ「………待ってくれ! 俺思ってたんだけど…ロケット団本部へ行こう。」
全員「え!?」
ナツメ「ちょ、ちょっとサトシ! いきなり何言ってるのよ!?」
サトシ「俺、シャワーズから聞いたんだ。 こいつさ、昔からロケット団の事気になってた
    らしいんだ。 今では思い出せないかも知れないけど、こいつの過去はロケット団
    と何か関係してるんだ。 何があったのか俺には知らないけど…とにかく、俺は
    一度ロケット団本部に行って、サカキか誰かにあってみたいんだ。 シャワーズと
    ロケット団は一体どう言う関係を持っているのかって…」
エリカ「でも、今までのロケット団とはそう言う悩みなんて…」
サトシ「確かにそうだけど、あいつらは関係ないかも知れない。 関係あるのは、その組織
    自体だと…」
キース「けどよ、サトシ…後
4日だぜ、メテオが激突する日が!」
サトシ「
4日ならまだ間に合うだろ!? とにかく、俺は出来るだけでもシャワーズの苦悩
    から解放したいんだ! こいつはそれの原因で、夜に激しい頭痛とか起きたり
    するんだ。 俺はその痛みと苦しみをどうにかしてシャワーズから解放させたい。 
    だからさ…」
シャワーズ「サトシ…」
ピカチュウ「ピカピ…」
カスミ「サトシ…」
カルロス「………まあ、確かに
4日ならまだ時間がたっぷりある。 ちょっくら寄り道
     するのも悪くないかもな。 他にも、ロケット団壊滅もいいアイディアかも
     知れねえな! よし、とりあえず大空洞へ行くのは後回しだ! サトシのご命令
     通り、予定変更として、ロケット団のアジトへ突入するぜ!!」
サトシ「カルロス…」
カルロス「なーに、頼みたい物があるなら、俺のいいな! 承知してやるぜ!」
キョウ「けど、どうやって侵入するのでござるか?」
アヤ「やっぱりいつもの強行突破でも行く訳?」
サトシ「まあ…いつ物通りだな。」

―ロケット団本部・首領間―

ここはロケット団本部、ロケット団首領のサカキの基地である。 ここでは多くの
ロケット団員達がいて、世界制服計画を果たそうとしている最中。 そしてここはサカキの
部屋、首領間である。 そこにはサカキがいて、机の前に座っていた。 その隣には、
ロケット団員が立っていた。
サカキ「…幹部達が失敗ばかりし、我が兵器も逃げてしまい、我が世界征服野望は今でも
    果たされていない…いつまで我々の野望が果たされるのを待たすつもりだ…」
ロケット団員
A「はあ…幹部達も色々の事情によって、なかなか我が計画が上手く果たされ
        なさそうで…」
ドン!!!! その後サカキは机を思いっきり拳で叩いた。
サカキ「だからと言って下らん大会拝見のために仕事サボる幹部はいるか!?」
ロケット団員
A「え、い、いや、普通はおりませんけど…」
サカキ「あいつらはただのバカ共だ! 自分の任務もちゃんと出来ん役立たずの不真面目共
    だ! それにメテオとかどうのこうのと言うくだらんデタラメを話しおって…
    我々の野望を完全に忘れている!! それより、次の作戦はどうなった!?」
ロケット団員
A「は、はっ! 現在整備中です。 現在ジョウトにある「コガネシティ」の
        復略計画は、今でも順調に整おうとしています。 ムサシ隊長達も、この
        計画に参加するつもりです。」
サカキ「あのバカ者共…足を引っ張りおって…しかしジョウトと言ったな…あそこは
    カントーにでも未知とされてるポケモン達が多く生息していると言ったな?」
ロケット団員
A「はい、調査隊の一人はその報告が来ました。」
サカキ「フッフッフ、それはいい。 コガネシティを占拠すれば、ジョウトの珍種
    ポケモン達は皆我がロケット団の物となる…そうすれば、我々はこの世界のたった
    一つの無敵なる組織となるのだ!!」
バタン!! 突然ドアが開き、もう一人のロケット団員が現れた。
ロケット団員
B「ボス!! 大変です!! 本部のK地点に、侵入者が発生
        しました!!!」
サカキ「何…!? モニターを出せ!!」
ビューーーン!!! 突然サカキの背後から画面が映った。 それぞれアルファベット順に
並べており、全部で
27種類もある。 そのK文字に書かれたモニターには、サトシ達が
映っていた。 その廊下に走っている姿を移っていた。
ロケット団員
A「あれは、ブラックリストに載っている、サトシとか言う小僧!?」
ロケット団員
B「どうやってここだと分かったのか分かりませんが、今でも本部内に暴れて
        おります!!」
サカキ「…あのねずみ小僧…毎度私の邪魔をしよって…」
ロケット団員
B「どうします、ボス?」
サカキ「構わん! 全団員に報告しろ! 侵入者は全員潰せとな!!」

―ロケット団本部
K地点―

一方サトシ達は、ロケット団員達と戦っていた。
ロケット団員
C「やれ、ガラガラ!!」
ガラガラ「ガラッ!!!」
ロケット団員
D「仕留めろ、リザード!!」
リザード「リザーーー!!!」
ロケット団員
E「やっちまえ、ゴローン!!」
ゴローン「ゴローーーン!!!」
ロケット団員
F「ぶっ飛ばしちまえ、スピアー!!」
スピアー「ブブーーーン!!!」
サトシ「ピカチュウ、「
10万ボルト」!!!」
シゲル「リザードン、「火炎放射」!!!」
ブルー「カメちゃん、「ハイドロポンプ」!!!」
イエロー「バナすけ、「ソーラービーム」!!!」
ドーーーーーーーーーーン!!!! サトシ達の攻撃がロケット団員達とポケモン達に命中
した。
全ロケット団員「む、無念…」
ロケット団員とポケモン達は全員倒れた。
サトシ「へっへ、何だこいつら? 久しぶりなのに全然変わってないんだな?」
シゲル「全く余計弱いぜ!!」
ブルー「弱い弱い!!」
イエロー「ちょっと、サトシさん、シゲルさんにブルーさん、いくら強いからと言って調子
     乗らない方がいいですよ! 確かに力は僕らの方が上ですけど、強い奴もいる
     かも知れませんよ?」
レッド「まあ、いいじゃねえか! 本番の対戦前にウォーミングアップにもなれるし!」
グリーン「…お前の性格自体も余計不安なんだが…」
シャワーズ「……………」
サトシ「なあ、シャワーズ。 何か思い出せそうか?」
シャワーズ「…この廊下、前にも通った事がある気がする…誰かと一緒に…まだそこまで
      思い出せないけど…」
サトシ「頭痛とか起きないな?」
シャワーズ「うん、まだ…」
ドリオ「じゃあ、このまま進めば、シャワーズの記憶も取り戻せるって事か…」
フウコ「じゃあ、サカキのいる場所にも行けば、記憶が完璧に甦るかも!」
キース「いや、待て。 例えその可能性があっても、シャワーズの頭痛も余計になるかも
    知れねえ。 今はそんな気はしないかも知れねえけど、先進めば危険になるかも
    知れないぜ? 記憶を戻すっつーのも、危険な条件でもあるさ。」
サトシ「確かにそうだけど…」
シャワーズ「…とにかく、先に進んでみようよ! そうすれば、僕も何か思い出すかも知れ
      ない! 僕を信じて、絶対大丈夫だよ!」
サトシ「シャワーズ…分かった。 とにかく先に進んでみよう! 先に進めば、シャワーズ
    も何か思い出すかもしれない!」
アークスト「いい手かも知れないが、こう言う厄介な雑魚達をどうやって突破できるか…」
と言った後、他のロケット団員達が現れた!
ロケット団員
G「いたぞ、侵入者発見!!」
ロケット団員
H「全員仕留めろ!!」
デルヴァ「…雑魚と言ったら、もう来ちまったようだな。」
サトシ「よーし…」
レッド「ちょっと待て、サトシ! ここは俺に任せてくれないか?」
サトシ「え、お兄ちゃん!?」
レッド「ここは俺とグリーンに任せてくれ! な!」
グリーン「な!って…何で俺まで…」
ロケット団員
G「逃がしゃしねえぞ!! 行け、シードラ!!」
シードラ「ドゥルーーー!!!」
ロケット団員
H「行きやがれ、ブーバー!!」
ブーバー「ブーーーバーーー!!!」
レッド「さーて、久しぶりにやろうか、グリーン!」
グリーン「俺まで巻き込むなよ…まあ、今日はしょうがねえな。」
レッド「行くぜ、ブイ(イーブイ)!!」
ブイ「ブイーーー!!!」
グリーン「行け、ポリゴン!」
ポリゴン「ポリーーー!!!」
サトシ「え、イーブイとポリゴン…?」
ロケット団員
G「おお、こりゃ珍しいポケモンじゃねえか! このまま盗んじまおうぜ!」
ロケット団員
H「お前ら、そいつらを捕らえろ!!」
グリーン「掛かってくるぞ。 レッド、お前そいつを出したのなら、「あれ」を使った方が
     いいぞ。」
レッド「分かってるって!」
その後レッドは、ポケットの中から三つの石を出した。 それは、「炎の石」と「水の石」
と「雷の石」であった。
サトシ「あれは…!?」
ライゾウ「あれは、「炎の石」と「水の石」と「雷の石」!! 進化の石じゃないか!!」
イミテ「まさか、進化させる気!?」
レッド「グリーン、お前はシードラを狙え! 俺はブーバーと戦う!」
グリーン「分かった。 どちらに進化するかを決めたら、「テクスチャー」で力を借りるが、
     それでいいな?」
レッド「オッケー! まあ、だいたい何に進化させるか決めたぜ! 最初「サンダースに
    進化」して、次は「シャワーズに進化」する! この戦法で行くぜ!」
グリーン「フッ、承知したな!」
ミズキ「サンダースとシャワーズに進化させるだって!? そんなの無茶だぞ!?」
アツシ「進化の石は一度しか使えないんだぞ!? しかもイーブイに一度石に進化させたら、
    二度と元に戻す事は出来ないんだぞ!?」
レッド「みんな分かっちゃいねえな! 俺のブイとこの進化の石はな、他の物とは違って
    特別な力が秘められてんだ!」
サトシ「何だって!?」
レッド「よし、作戦開始だ!! ブイ、サンダースに進化だ!!」
カッ!!! レッドは「雷の石」でブイをサンダースに進化させた!
ブイ「サンダーーース!!!」
タイチ「サンダースに進化したよ!」
ライゾウ「サンダースに進化して何をするつもりだ!?」
グリーン「よし、ポリゴン! 「テクスチャー」でサンダースの属性を吸収しろ!」
ポリゴン「ポリ!!」
ヴィイーーーン!! ポリゴンは「テクスチャー」でサンダースの属性をコピーした!
レッド「よし、ブイ! 「電磁波」で相手の動きを封じさせるんだ!!」
ブイ「サンダーーーーーーーース!!!」
ビリリリリリリリリ!!! ブイは「電磁波」でブーバーに直撃し、ブーバーは痺れて
しまった!
ブーバー「ブ!?」
ロケット団員
H「げっ!! 痺れた!?」
グリーン「ポリゴン、「トライアタック」だ!!」
ポリゴン「ポーリーーー!!!」
ドバシューーーーーーン!!! ドーーーーーン!!! ポリゴンの「トライアタック」で
シードラに直撃した! しかも威力的では効果は抜群らしい。
シードラ「ドゥ〜〜〜…」
ロケット団員
G「うがっ!! シードラ!?」
マサ「シードラは倒されたぜ!」
ミサ「残るはレッドの方だけど、サンダースをシャワーズに進化させるってどう言う意味
   なのかしら…!?」
レッド「よし、ブイ! 次はシャワーズに進化だ!!」
カッ!!! レッドは「水の石」でブイをシャワーズに進化した!
ブイ「シャワーーーズ!!!」
サトシ「な!?」
ヤス「サンダースが…」
カズ「シャワーズに進化した!?」
ライゾウ「バカな!? 一度進化したイーブイは直ぐに退化は出来ないはずじゃ…!?」
レッド「よし、ブイ! 「ハイドロポンプ」で撃墜させろ!!」
ブイ「シャワーーーーーー!!!」
ドバーーーーーーーーーーー!!! ブイは「ハイドロポンプ」でブーバーに攻撃した! 
しかも効果は抜群だ!
ブーバー「ブ〜〜〜…」
ロケット団員
H「ぎゃーーー!!! 俺のブーバーが!!!」
レッド「よし、グリーン! 最後の仕上げに行くぜ!」
グリーン「おう!」
レッド「ブイ!」
グリーン「ポリゴン!」
レッド・グリーン「ダブル「体当たり」!!!」
ドカーーーーーン!!! ブイとポリゴンの「体当たり」でロケット団員
GH
倒した!
ロケット団員
GH「か、完敗…」
レッド「よくやったぞ、ブイ! 元に戻ってもいいぞ!」
ブイ「シャワ!!」
カッ!!! その後ブイの体が光り、その光が収まったら、ブイは元のイーブイに戻った!
ブイ「ブイー♪」
サトシ「も、戻った!?」
グリーン「案外手強くはなかったな、こいつら。」
レッド「けど、一緒に戦うのは結構楽しい事じゃねえの?」
グリーン「…そうだな。」
サトシ「ちょ、ちょっと待てよお兄ちゃん! そのイーブイと進化の石、
    どうなってんだ?!」
ライゾウ「そうだぞ!! どうやって一度進化させたイーブイを別の生態に進化
     できたんだ!?」
レッド「ああ、それはな…この進化の石は、一度に使っても後でなくならないように
    なってる、クチバの海底に存在されていた伝説と言われている特殊型の進化の石
    なんだ!」
サトシ「クチバの海底に存在されていた、伝説と言われている特殊型の進化の石!?」
マチス「ホワット!? 聞いた事あるぞ…確かクチバ港の奥深い海底には、無限な力を
    纏った進化の石がエグジスト(存在)していたと…まさか、それがそうなの
    か!?」
レッド「ああ、後「リーフの石」もあるけど。 あれは
3年前だった…俺がクチバシティに
    居止まりした時、あそこ港で釣りをしてたんだ。 そこで俺のニョロ(当時
    ニョロゾ)が泳いでてな、海底に潜ったらしいんだけど…帰って来た時に
    ニョロボンに「進化」していた! それを見た船乗りにその伝説を聞いてね…
    最初は信じてなかったけど、もしかしすると海底に何かがあると思った俺は、
    海底に潜って、それをゲットしたのさ! 探してる最中にメノクラゲの群れと遭遇
    しちまって、厄介だったけど、どうにかしてこの石をゲットしたのさ。 しかも
    驚くのは、この石! 今まで俺が研究してから、何か分かったんだ。 それは一度
    使ってもなくならないだけじゃなく、イーブイに対しての特別な力が秘められて
    いるんだ。 イーブイにどちらかの石を与えると、その形態勢力を与える事が
    出来る。 その形態勢力は、自分でコントロール出来るため、戻りたい場合はその
    形態勢力が失われ、退化が出来るんだ! これはイーブイだけしか出来ない力で、
    他のポケモンだとその形態勢力をコントロールできなくなるんだ。 イーブイには
    その力がある限り、進化しても後で退化が出来るんだ。」
ライゾウ「そう言えば、前にも俺の父さんから聞いた…「イーブイを進化させても、退化
     する事が出来る進化の石が海底のどこかある」って…そこがまさかクチバ港の隣
     だったなんて…」
レッド「まあな!」
グリーン「俺も一応その伝説も聞いた事があったけど、当時興味なかったからレッドに
     譲ったんだけどな。」
シゲル「何だよそれ…」
サトシ「まあ、とにかく! そろそろ先に進もうぜ! シャワーズの過去の記憶を
    戻さなきゃな!」

―首領間―

サカキは映像画面でサトシ達の行方を見ていた。 彼の後ろにはロケット団員が立っていた。
ロケット団員
A「ただいまK地点では、全団員20人も戦闘不能…E地点の15人、N地点の
        
24人、そして現在地点のI地点の12人の中の5人が戦闘不能…侵入者の
        進行はますます上まっています! 侵入者の戦闘力は我々よりも上
        です!! 後地点にいる団員に任せてもやられてしまいます! 
        どうします、ボス!?」
サカキ「…幹部達を呼べ。」
ロケット団員
A「え、ムサシ隊長達を!? けどボス、もし負けたら…」
サカキ「構わん。 役に立たん幹部はどうなっても知った事はない。 幹部達に出撃報告
    しろ。」
ロケット団員
A「けどボス…幹部達以外にも強い者はいますよ? ほら、例の…」
サカキ「「あの男」を呼ぶな!!! 奴は危険すぎる!!! 決して戦いに出すな!!!」
ロケット団員
A「え、けど…」
サカキ「お前は分かっているはずだ…あの男の恐ろしさを…今はこの事を気付いていない
    かも知れないが、もしも奴を呼び出せば、大変な事になるぞ! 相手が侵入者でも、
    そのまま生かせ。 捕らえるだけで十分だ。」
ロケット団員
A「わ、分かりました…では、早速幹部達に出撃命令を出します!」
その後団員は部屋から出た。 その間サカキは、画面に映っていたサトシのシャワーズを
見ていた。
サカキ(しかし…今まで気にしてはいなかったが………あのシャワーズ…どこかで………)

―幹部間―

ここは幹部間。 ムサシ達がいる部屋である。 現在のムサシ達は、自分らの椅子に
座りながら落ち込んでいた。
ムサシ「あ〜あ…納得してくれなかったわね…」
ヤマト「メテオが来るって何度も報告してくれたのに、結局信じてくれなかったわね…」
コサブロウ「そりゃそうさ…俺達の失敗ばかりのせいで、信じてくれる筋合いをなくして
      しまったからな…」
サノスケ「けど、何か外が騒がしいんだが…何かやってんのか?」
ブーーーブーーーブーーーブーーー!!! その時サイレンが鳴り、ラジオから声が出て
来た。
ラジオ『緊急連絡! 緊急連絡! 本部
I地点にて侵入者発生! 侵入者は、ブラック
    リスト
No.1のサトシ! 幹部全員ただちに侵入者を捕らえに出撃せよ! 繰り
    返す! 本部
I地点にて侵入者発生! 侵入者は、ブラックリストNo.1
    サトシ! 幹部全員ただちに侵入者を捕らえに出撃せよ!』
ムサシ「うそ!? ジャリボーイがここに!?」
ゴエモン「どうやってここだと分かったんだ!?」
ハンゾウ「そりゃ目立ちそうな場所に建ってるからだろ!?」
ムサシ「ジャリボーイめ、遂にここまで来たのね!? 久しぶりに燃えて来たわよ! 
    みんな、そろそろ行こう!!」
ニャース「けどニャー達は余り戦う気力ニャいニャ…」
ムサシ「何でよ!?」
ヤマト「だって、メテオが激突しそうなのにこんなのんきに戦いに行っても意味ない
    でしょ?」
コサブロウ「それに、俺達は今のジャリボーイ達より弱い…リーグ終わった後当然修行
      してたみたいだよ…俺の予想では。」
ムサシ「何言ってんのよ!? そんなのやってみりゃ分からない物でしょ!? あたし達
    でもリーグでジャリボーイの戦略を見てたんでしょ!? 例え相手がジャリボーイ
    でも、奴の戦略さえ分かれば楽勝よ! ねえ、コジロウ! ん?」
ムサシはコジロウの方へ振り向いたら、コジロウは何かの荷造りをしていた。
ニャース「ニャ? コジロウはニャにやってるんニャ?」
コジロウ「脱退の荷造りだよ。」
ロケット団全員「え!?」
ムサシ「ど、どうして!?」
コジロウ「メテオが来るって言うのに、ボスが俺達の話に乗ってくれなけりゃ、ここにいる
     必要はない。 メテオが墜落する前、俺はここから外すよ。」
ムサシ「ちょっと、あんた…まさかロケット団を辞める気なの!?」
コジロウ「そのつもりさ。」
ムサシ「だったら裏切るつもりでしょ!?」
コジロウ「別にそんな事は言ってねえだろ?」
その後ムサシは思いっきりコジロウの襟元を引っ張りあげた。
ムサシ「じゃあ何さ!? 弱いからって逃げるの!? 勝機なしでそのまま負けを認める
    の!? そんなあんたが弱虫みたいな事するなんて、最低だよ!!!」
その言葉を聞いたコジロウは、反射的に怒り出した。
コジロウ「バカヤロー!!!! お前こそ大切な存在を失われちまったら、それで喜ぶの
     か!!!?」
ムサシ「え…!?」
コジロウの怒りの発言により、ムサシは固まった。 彼女自身は、コジロウに怒鳴られる
のは初めてだった。 そんなコジロウは思いっきりムサシの腕をコジロウの襟元から叩き
解いた。
コジロウ「てめえには俺の気持ちなんて分かる訳ねえだろ!!! 俺の親があの事件に巻き
     込んじまってからすっげえショックだったからな!!!」
サノスケ「親?」
ニャース「それって、コジロウを虐めてた奴の事ニャーか?」
コジロウ「確かに俺の親はよく嫌な事をさせてくれたさ…けど、それでも俺は感謝するべき
     だったんだ! 俺の親はここまで俺を生み、俺を育てたんだ! 感謝の気持ち
     なしでそのまま死なせるなんて俺には出来ねえ!! 俺の親は俺にとっての
     大切な存在なんだ! 恩を返すために俺は親を守らなきゃ行けねえんだ! それ
     なのにムサシは何だ!? お前は大切な存在が消えてもそれで幸せなのか!? 
     それがてめえにとって喜びを持つ正しい道なのか!!?」
ムサシ「こ、コジロウ…?」
コジロウ「俺の事を最低と呼んでも…てめえだって俺よりも最低じゃねえか…! こう言う
     状況にいつまで悪人になりきろうとしてんだよ!? 俺は今まで思っていた…
     悪事をしても何も意味がないって事を…今まで俺達がやった事は全部楽しくは
     なかった…やってるだけでも何が良かったって言う答えも一切なかった………
     だから俺は選んだんだよ。 「サトシ」の仲間に入るって事をね…!」
ムサシ「コジロウ…!?」
コジロウ「いつまで悪事しても決して生き残る訳がねえ! こんな事ばかりしてるだけじゃ、
     決して救いようもありゃしねえ! 一体誰が俺達を助けたりするんだよ!? 
     誰もいない!!! 悪組織ってのはこう言う物なんだ!! ただそこで何もせず
     に死ぬだけだ!!! 正しい事をすれば救いようがあるんだよ!! 
     「サトシ」達もそうしながらずーっとここまで生き続けたんだ! 悪人に
     気取ってるだけじゃ誰も助けたりやしない!!! ただ見捨て、ただ見殺しに
     されるだけだ!! ムサシはどうなんだよ!? 悪人になってるだけで誰かに
     助けられるとでも思ってんのかよ!? 悪こそ全てなのかよ!? 闇と絶望も
     全てなのかよ!!? 悪人としているだけで生き残れると思ってんの
     かよ!!!!???」
ムサシ「……………」
コジロウ「人間は全て悪いわけじゃねえんだ…世の中全体悪い訳でもねえ…例え地球の
     最後が来ても、最後まで正しい事をしたい…それが人間の掟だろ…?」
ムサシ「……………」
ムサシはコジロウの説教によって落ち込む。 歯向かおうともするつもりでも、そう言う
力がなかった。 余りにもショックで、何も出来ない。 その後、今まで座っていた
ヤマト達が立ち上がり、ムサシはそちらの方へ振り向いた。
ヤマト「悪いけど…あたし達はコジロウと賛成よ。」
ムサシ「み、みんな!?」
ヤマト「確かにコジロウの言う通り、悪さこそ全てじゃない…正しさこそ全てかも
    しれない…」
コサブロウ「ジャリ………「サトシ」のようになれば、全ては変わるかもしれない…」
サノスケ「大切な物を失われちゃあ、余計悲しむからな。」
ゴエモン「裏切るつもりなんてないけど、ボスが納得せずにこのままいちゃあ、
     どうしようもねえからな。」
ハンゾウ「最終的に何も出来ない組織にいるよりも、正しい道に踏み入れて、生き残る方法
     を探すしかないさ。」
ニャース「ニャーもボスに可愛がらないよりも、組織辞めた方がマシニャ! ボスに
     虐められるのはもうコリゴリニャ!! ニャー達の台詞である、「世界・地球・
     星の破壊を防ぐため、世界・地球・星の平和を守るため、星の人類を防ぐため」
     は、正しい方向を導く意味をしているんニャ! ここは組織から脱退して、
     「サトシ」の仲間に入る方が生きやすいニャ! どうせボスは役立たずな
     ニャー達の事そう望んでるニャ。」
ムサシ「……………」
ヤマト達の発言により、ムサシは再び落ち込む。 自分では何も出来ない事も分かりながら、
少しは反省し始めているようだ。
サノスケ「さ〜て! だったら脱退準備として荷造りでもするか!」
ハンゾウ「なあ、この前のバイトで稼いだ金どうする?」
サノスケ「俺達が稼いだ物さ。 ボスにあげるよりも俺達が持ってっちまおうぜ。」
ムサシ「ちょ、ちょっと待ってよみんな!!」
とうとうムサシが喋った後、コジロウ達は彼女の方へ振り向いた。
ムサシ「………ご、ごめん…あたし、みんなの気持ち分かってなかった…まさかみんなが
    こう言う気持ちを持ってたなんて………自分では情けないと思っていたよ…自分
    にもみんなと同じ気持ちを感じていなかったなんて………本当に悪い奴だな、
    あたしって…最悪最低かもしれないね…」
コジロウ「ムサシ?」
ムサシ「コジロウが言ってた大切な存在って聞いたら…自分にも何か気付いたんだわ…
    あたしの大切な存在も、家族だったんだ…あたしもコジロウと同じく、親の事
    とても尊敬してたわよ………けど、結局あたしは、大切な存在を守る事は
    出来なかった………親は事故で亡くなったのよ…その後あたしはおじさんに引き
    取られてね………選んだ道が間違ってたのよ…余りにも悪い育て方だったから、
    悪の道に行っちゃったのよ………だからロケット団に入って、悪人に気取って…
    一番になろうとしたのよ………けど、結局こんな事になるなんて…予想も
    出来なかった………」
そう言いながらムサシは泣きそうになった。
コジロウ「ムサシ…」
その後ムサシは、出そうだった涙を拭き、頭を上げた。
ムサシ「ねえ、みんな。 これならどう? 結局こうなったんだから…最後まで「サトシ」
    と戦いに行かない?」
ロケット団「え?」
ムサシ「だから、どうせ辞めるんだったら、最後まで「サトシ」と戦いに行こうよ! 勝敗
    なんてどうでもいいんだから。 だから勝負が終わったら…ロケット団辞めよ。」
ニャース「じゃあ、ムサシは?」
ムサシ「みんなの気持ちが分かったから………あたしも一緒に行く! みんなと思う
    方向に!」
ムサシが決心をついた後、コジロウ達は彼女に喜びに笑んだ。
コジロウ「…じゃあ、俺達が負けても、一緒に来るんだな?」
ムサシはコジロウに頷いた。
ムサシ「あ…そ、それと…ごめん、さっきの悪く思わせたから…気持ち知らなくて
    ごめん…」
コジロウ「何謝ってんだよ! 別にいいじゃないか! 俺達は仲間だろ!」
ムサシ「…そうね!」
ニャース「よーし!! だったら決まりニャ! 今日はニャー達の最後の出番ニャ! 
     メテオが墜落する前に、「ジャリボーイ」との最終対決をするニャー!!!」
ロケット団「おう!!!」

―ロケット団本部
I地点―

一方サトシ達は、引き続き団員達と戦っていた。
ロケット団員
I「行け、オコリザル!!」
オコリザル「ブヒャーーー!!!」
ロケット団員
J「やりやがれ、オニドリル!!」
オニドリル「ギャオーーー!!!」
シュウ・マロン「ピカチュウ、「
10万ボルト」!!!」
ビリリリリリリリリリ!!! シュウとマロンのピカチュウ達は「
10万ボルト」で
ロケット団員
IJとそのポケモンを倒した!
ロケット団員
IJ「ばたんきゅ〜〜〜…」
シュウ「ふう、雑魚相手はとても苦労するぜ…」
マロン「これがトレーナーバトルって言うんだ…意外と面白いね!」
アーモンド「こいつらとは面白く見えねえぞ。」
サトシ「なあ、シャワーズ、何か思い出しそうか?」
シャワーズ「…ちょっと、頭痛が出てきそうだけど………何か思い出せそう…僕、一度この
      本部に来た事があるみたい…」
ケイタ「やっぱり記憶が残ってるんだな?」
サトシ「お前、ここに来た事があるのか?」
シャワーズ「よく分かんないけど…そんな気がする………何か、進んでる途中だんだん
      頭痛が…」
カツラ「頭痛だとは大変だな…このまま戻るのはとても無理だろう。」
カルロス「フェニックスは
K地点に待機してる…ここまで来ちゃ、帰艦は無理だな…」
サトシ「…とにかく、もうちょっと先に進もう。 シャワーズにとってはかわいそうだけど、
    もうちょっと進んでみようぜ。 シャワーズがそう望んでいるのなら…」
ピカチュウ
2『大丈夫、シャワーズ? 戻らない?』
シャワーズ「ううん、大丈夫…ちょっと頭痛がするけど、僕は平気さ!」
カツコ「けど、首領間は一体どこかしら? こんな広い所じゃ、探すだけで時間が
    掛かるわ。」
サトシ「なあ、シャワーズ。 もしもここに来た事があるなら、首領間がどこにあるかも
    分かるんだろ? 無理にしなくていいから、よく思い出してごらん。」
シャワーズ「う、う〜〜〜ん………確か…え〜〜〜っと…この先の右側に行って…そこで
      真っ直ぐ進んで…それから………」
ゼトラ「とにかく、シャワーズの言う通りに進んでみるしかないな。 ここで立ち
    止まってちゃ、後でまた雑魚が来ちまうぞ。」
サトシ「ああ、そうだな。 悪い、シャワーズ。 このまま進むけど、頭痛耐えられるよ
    な?」
シャワーズ「大丈夫! 何か思い出せそうだから、このまま進もう!」
???「残念だけどそうは行かないのよね!!」
ヒバリ「え!? 何!?」
スバル「今のは何だ!?」
ムサシ「何だかんだと聞かれたら…」
コジロウ「答えてあげるが世の情け…」
サトシ「ん!? そ、その台詞は…」
ムサシ「世界の破壊を防ぐため…」
コジロウ「世界の平和を守るため…」
ムサシ「愛と真実の悪を貫く…」
コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役…」
ムサシ「ムサシ!」
コジロウ「コジロウ!」
ムサシ「銀河を駆けるロケット団の二人には…」
コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
ニャース「ニャーンてニャ!」
全員「ロケット団!?」
マサ「おお、コジロウ兄貴にムサシ姉御!」
ルミカ「コジロウ様もいらっしゃいますわ!!」
マロン「わあ!! あのニャースも喋れるんだー!」
シュウ「確かに…インカムからじゃないよな…?」
???「実はと言っているのはムサシ達だけじゃないわよ!」
ツグミ「今の何!?」
ヤマト「何だかんだと聞かれたら…」
コサブロウ「答えないのが普通だが…」
ヤマト・コサブロウ「まあ、特別に答えてやろう!」
ヤマト「地球の破壊を防ぐため…」
コサブロウ「地球の平和を守るため…」
ヤマト「愛と誠実の悪を貫く…」
コサブロウ「キュートでお茶目な敵役…」
ヤマト「ヤマト!」
コサブロウ「コサブロウ!」
ヤマト「宇宙を駆けるロケット団の二人には…」
コサブロウ「ショッキングピンク桃色な明日が待ってるぜ!」
ヤマト「なーんてな♪」
ラッタ「ダッチューノ!」
サイゾウ「もう一方のロケット団でござる!!」
コウム「…おい、今あのラッタ…喋んなかったか…?」
ヨシキ「え…? あ、あれ鳴き声じゃないの…?」
セイジ「…あれ鳴き声なのか…?」
???「まだまだ終わった訳じゃねえぜ!!」
エニシ「何、今の!?」
カイト「今度は何だ!?」
サノスケ「何だかんだと聞かれたら…」
ゴエモン「答える筋合いはないが…」
ハンゾウ「今回は答えてやろう!」
サノスケ「星の破壊を防ぐため…」
ゴエモン「星の平和を守るため…」
ハンゾウ「星の人類を救うため…」
サノスケ「愛と現実の悪を貫く…」
ゴエモン「クールでハンサムな敵役…」
ハンゾウ「アンドスマートで天才な敵役…」
ゴエモン「ゴエモン!」
サノスケ「サノスケ!」
ハンゾウ「ハンゾウ!」
ゴエモン「アウタースペースを駆けるロケット団の三人には…」
ハンゾウ「ブレイジングレッド赤い明日が待ってるぜ!」
サノスケ「なーんてな!」
ブルーザー「またロケット団!!」
ムサシ「いやー、これはまたご無沙汰ね、ジャリンコチーム!」
ヤマト「その上この台詞も久しぶりね。 何話ぶりかしら?」
カオルコ「ロケット団にはこう言う変な人もいるのですか?」
エリカ「ええ、意外と面白い方々ですけどね。」
サトシ「なあ、シャワーズ。 こいつら見て何も思い出せないか?」
シャワーズ「ううん。 何も変わらない。」
ニャース「ニャンの事ニャ?」
サトシ「とにかく、何しにここに来た!?」
サノスケ「そりゃこっちが言う台詞だ! もしかして俺達の組織を潰すためにここにやって
     来たんだな?」
ゴエモン「悪いけど、そう簡単には邪魔はさせないぜ!!」
ゼトラ「……………」
コジロウ「……………」
その間ゼトラとコジロウは見詰め合っていた。 どうやらゼトラはコジロウ達が何をするか
分かっているようだ。
コサブロウ「言っとくが、お前達が強くなったと言っても、今のお前達じゃ俺達に勝つ事は
      出来ないぜ!」
ハンゾウ「今から俺達ロケット団幹部の真の恐ろしさを見せてやる!!」
アイ「ねえ、サトシ。 どうするの?」
サトシ「…ここは仕方ない…手間だけど戦うしかないさ! ここまで油を売る場合じゃない
    からな! シャワーズ、頭痛があっても大丈夫だよな?」
シャワーズ「う、うん。 今はちょっと大丈夫だよ!」
サトシ「よし、なら無茶するなよ! ピカチュウ、シャワーズ、君に決めた!!」
シャワーズ「ラジャ!!」
ピカチュウ「ピッカー!!」
シゲル「サトシ、俺も協力するぜ! リザードン、サンダース、出番だ!!」
リザードン「ザーーードン!!!」
サンダース「ダーーース!!!」
ブルー「あたしも協力するわ! カメちゃん、ブーちゃん、出て来て!!」
カメちゃん「ガメーーー!!!」
ブーちゃん「ブーーー!!!」
イエロー「僕も手伝います! バナすけ、ブイすけ、行け!!」
バナすけ「バナーーー!!!」
ブイすけ「ブイーーー!!!」
レッド「ここは選ばれた現世のマサラトレーナー達に任せるか。」
グリーン「ああ。 どうチームワークで戦うか、じっくり拝見するのもいいだろう。」
ムサシ「面白いね? だったらこっちも同じ手段で行くよ! 行くのよ、アーボック、
    ベロリンガ!!」
アーボック「シャーーーボック!!!」
ベロリンガ「ベローーーン!!!」
コジロウ「行け、マタドガス、ウツボット!!」
マタドガス「マーーータドガーーース!!!」
ウツボット「キェーーー!!!」
ヤマト「ラッタ、パルシェン、行くのよ!!」
ラッタ「ラーーーッタ!!!」
パルシェン「パルーーー!!!」
コサブロウ「マルマイン、ゴルバット、出番だ!!」
マルマイン「マルーーー!!!」
ゴルバット「ギギーーー!!!」
サノスケ「スリーパー、ヤドラン、出て来い!!」
スリーパー「スリーーーパーーー!!!」
ヤドラン「ヤドラーーーン!!!」
ゴエモン「レアコイル、エレブー、行け!!」
レアコイル「キューーーン!!!」
エレブー「エーーーレブーーー!!!」
ハンゾウ「ベトベトン、ゲンガー、ゴー!!」
ベトベトン「ベトーーーン!!!」
ゲンガー「ゲンガーーー!!!」
サトシ「よーし、ここは楽勝でいくぜ!! ピカチュウ、「
10万ボルト」!!」
ピカチュウ「ピーーーカーーーチュウーーーーーー!!!」
ビリリリリリリリリリリ!!!! ピカチュウの「
10万ボルト」はゴルバットに直撃! 
効果は抜群だ!
ゴルバット「ギギャ〜〜〜…」
シゲル「リザードン、「火炎放射」!!」
リザードン「リザーーーーーー!!!」
ブォーーーーーーー!!! リザードンの口から「火炎放射」を撃ち放ち、ウツボットに
直撃した! 効果は抜群だ!
ブルー「カメちゃん、「メガトンパンチ」!!」
カメちゃん「ガメーーーーーーーーー!!!」
バキィッ!!! カメちゃんは「メガトンパンチ」でベロリンガを殴り倒した!
ベロリンガ「ベロ〜〜〜…」
イエロー「バナすけ、「ソーラービーム」!!」
バナすけ「バナーーーーーーーーーー!!!」
ドバシューーーーーーー!!! ドカーーーーーーーーン!!! バナすけの花から
「ソーラービーム」が撃ち放ち、パルシェンに直撃! 効果は抜群だ!
パルシェン「パル〜〜〜…」
サトシ「シャワーズ、「冷凍ビーム」!!」
シャワーズ「いっくよー! はーーーーーーーーーーーー!!!」
ドバシューーーーーー!!! カチーーーン!!! シャワーズの口から「冷凍ビーム」が
撃ち放ち、ベトベトンに直撃し、氷付けになった!
シゲル「サンダース、「雷」だ!!」
サンダース「サンダーーーーーーーース!!!」
ドカーーーーーーーーン!!! サンダースの「雷」でヤドランに直撃! 効果は抜群だ!
ヤドラン「ヤド〜〜〜ン…」
ブルー「ブーちゃん、「大文字」よ!!」
ブーちゃん「ブーーーーーーーーーー!!!」
ブォーーーーーーーーー!!! ブーちゃんの口から「大文字」を撃ち放ち、レアコイルに
直撃した! 密かに効果は抜群だ!
レアコイル「ギュ〜〜〜ン…」
イエロー「ブイすけ、「スピードスター」!!」
ブイすけ「ブーーーイ!!!」
シュシュシュシュ!!! ドカドカドカドカ!!! ブイすけの「スピードスター」は
ラッタに直撃した!
ラッタ「ラタ〜〜〜…」
サトシ「よし! 次はダブル攻撃で行くぜ!! シャワーズ…」
ブルー「カメちゃん…」
サトシ・ブルー「「ハイドロポンプ」!!」
ドバーーーーーーーーーー!!! シャワーズとカメちゃんの「ハイドロポンプ」は勢い
よくアーボックに直撃した!
アーボック「シャボ〜〜〜…」
シゲル「リザードン…」
イエロー「バナすけ…」
シゲル・イエロー「「地震」攻撃!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!! リザードンとバナすけの「地震」でマルマインに直撃! 
効果は抜群だ!
マルマイン「マル〜〜〜…」
サトシ「ピカチュウ…」
シゲル「サンダース…」
サトシ・シゲル「「雷」攻撃!!」
ドカーーーーーーーーーーーン!!! ピカチュウとサンダースの「雷」はスリーパーに
直撃した!
スリーパー「スリ〜〜〜…」
ブルー「ブーちゃん…」
イエロー「ブイすけ…」
ブルー・イエロー「「捨て身タックル」!!」
ドカーーーーーーーーン!!! ブーちゃんとブイすけの「捨て身タックル」はエレブーに
直撃した!
エレブー「エレ〜〜〜…」
サトシ「シャワーズ…」
イエロー「ブイすけ…」
サトシ・イエロー「「スピードスター」!!」
ドビューーーーーーン!!! ドカ!!! シャワーズとブイすけが撃ち放った「スピード
スター」は、マタドガスに命中した!
マタドガス「ドガ〜〜〜ス…」
シゲル「リザードン…」
ブルー「カメちゃん…」
シゲル・ブルー「「地球投げ」!!」
ドカーーーーン!! リザードンとカメちゃんはゲンガーを掴み、思いっきり「地球投げ」
で壁に投げ飛ばした! 格闘技でも効いたようだ。
ゲンガー「ゲ〜〜〜ン…」
サトシ「よっしゃー! 楽勝だぜ!!」
シゲル「呆気ないけど、勝ったな…」
ブルー「やったーーー!! 楽勝楽勝!!」
イエロー「意外と早く終われましたね。」
レッド「どうやら結果が出たみたいだな。」
グリーン「ああ…」
そんな負けたムサシ達だったが、なぜが悔いそうな顔をしていない。
ハンゾウ「さすがに強い…」
ゴエモン「さすがにリーグに勝ち抜いたほどのパワーだ…」
ムサシ「でも、やっぱり最終的にあたし達が負けるのね…」
コジロウ「ああ、そうだな…」
ヤマト「もうこれで終わったって感じー…」
コサブロウ「長かったな、俺達の活躍も…」
サノスケ「ここでジ・エンドになるとはな…」
サトシ「…何訳の分からねえ事言ってんだよ?」
ムサシ「ジャリボーイ! 今日のあんたは世界一のトレーナー! もうあたし達はあんたに
    敵う事は出来なくなったのよ!」
コジロウ「もう俺達はお前に勝てない! これからの俺達はお前達の前に姿を現せない
     だろう!」
サトシ「は?」
ヤマト「まだ分からないの!? もうあたし達はあんたの敵になるの辞めたって言うの!」
サトシ「え!?」
コサブロウ「メテオが来ちまうのなら、もうこんな仕事をする事なんて出来やしない。」
サノスケ「だから、今日の俺達は悪の道を捨て、正の道に踏み出す!」
ゴエモン「それが俺達のたった一つの生きる道!」
ハンゾウ「だから、これでおさらばって事だ!」
ムサシ「ジャリボーイよ、今まであたし達の好敵手になっててありがとう! 何れどこかで
    あたし達はあんたを応援してるわよ! では…」
サノスケ「あ、おい! ちょっと待て!!」
ムサシ「はい?」
その後サノスケはサトシに振り向いた。
サノスケ「おい、お前らボスの所へ行こうとしてるんだろ?」
サトシ「え!? な、何故分かった?」
サノスケ「ボスの所へ行くんなら、この先の右に曲がって、そして先に左に曲がる。 
     ほんでもってまた左に曲がって、もう一度右に曲がる。 そこに階段があって、
     派手そうなでかいドアがあったら、そこは首領間だ。」
サトシ「…ちょっと分かんねえけど…とりあえず言った通りにやってみるよ。」
ヤマト「けど気を付けるのよ! 今でも行くとしても、途中で下っ端達が出てくるからね。 
    進行中に戦闘準備するのよ!」
ムサシ「では、そう言う事で! 皆様、御機嫌よう! それでは!」
ムサシ・コジロウ・ニャース「やな感じ〜〜〜〜〜〜!!!」
ヤマト・コサブロウ「そしてやな気持ち〜〜〜〜〜〜!!!」
サノスケ・ゴエモン・ハンゾウ「アンドやなフィーリング〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
と、そう言いながら逃げ去ったムサシ達であった。 サトシと仲間達は、それを見て呆然と
なっていた。
カスミ「…何? 今の?」
タケシ「何のために出てきたんだ…?」
ザノア「今のは何だったんでしょうね?」
アークスト「…ただの変人だ…知る必要はない。」
マロン「カントーにもあー言う変な人もいるんだ…面白いね!」
シュウ「面白いか、あいつら…?」
サトシ「…まあ、どうでもいいや!」
どうでもいいんかい!?
サトシ「とにかく、道も分かった所だし、早速あいつらの言ったとおりに進もうぜ!」
全員「おう!!!」
サトシ「シャワーズ、お前も記憶取り戻すの、がんばろうな!」
シャワーズ「うん!」

ロケット団アジトにておなじみロケット団を倒したサトシ達。 果たしてこの先シャワーズ
の記憶が取り戻せるのか? 一体シャワーズとロケット団とはどう言う関係を持っている
のか? と、その前に、彼らには気付いていないだろうが…もう一行の本部の部屋では、
誰かがサトシ達を見ていた。 サカキではない…誰かが彼らを見ていた。 ある真っ暗な
部屋で、携帯テレビで彼らを覗いていた。

???「…あのガキ…何度も何度も邪魔するとはな…懲りねえねずみだぜ……まあ、ここ
    まで来ちまったのならしょうがねえ事だな…どうせここが終わっちまうのなら、
    俺の出番はこれからだ……完全なる「死」が誕生する時だ…!!!」

果たしてこの人物は誰なのか? その事は、この話の先に語れるだろう…
続く…

ソニックの後書き:
セフィロス戦編なのに突如にロケット団最終編に行っちゃいました。(笑) 今回のは
ちょっとめちゃくちゃでしたな。 って言うか今までめちゃくちゃだっつーの。(一人
ツッコミ) 今回のポイントはコジロウ…初めてのキレた彼です。 でも、こう言うキレた
性格、実は前俺がチャットした時と同じなんです; チャットした時意外とケンカ
しちゃったので…(汗) と言う訳で、話戻して、この話嫌になったら疑問しに行って
ください。(汗) でも、今回ばかりはロケット団の登場と戦闘と敗北は久しぶりだ。 
確かに何話ぶりだろう…(笑) では、次回もお楽しみ♪(嫌)