ポケットモンスター小説版
163話 ロケット団の最後(中編)

ロケット団アジトでムサシ達に勝ったサトシ達は、首領間の方へ向かっていた。 そこには
シャワーズの過去に関係する何かが見つかるかも知れないと、今でも進んでいた。 その間
首領間では、サカキは映像画面でサトシ達の活躍を見ていた。 無言に画面を見詰めている
…何かを企んでいる様子だった。 そしてその後、部屋にロケット団員が入ってきた。

ロケット団員
A「ボス、大変です!! 我が団員が65名も侵入者に打倒!! 幹部達も
        奴らの手に敗北されました!! しかも侵入者が真っ直ぐこちらの方へ
        向かっています!!」
サカキ「分かっている…」
ロケット団員
A「どうします、ボス!? このままだと危険です!!」
サカキ「構わん。 連れて行け。」
ロケット団員
A「連れて行けと行っても…」
サカキ「バカモン。 ここではない。 例の場所だ。」
ロケット団員
A「例の場所…? まさか、あそこで…?」
サカキ「あそこならいい所になるだろう…あの小僧の戦場として…」

―一方サトシ達―

ロケット団員
K「行きやがれ、サワムラー!!」
サワムラー「サワーーー!!!」
ロケット団員
L「仕留めろ、エビワラー!!」
エビワラー「エビーーー!!!」
ワタル「フン、雑魚ばかりで十分なのかい? ハクリュー、「叩き付ける」攻撃!!」
ハクリュー「リューーーーーーー!!!」
バシィ!!!! ハクリューは「叩き付ける」でロケット団員二人とそのポケモンを叩き
飛ばした!
ロケット団員
KL「ノ〜〜〜…」
ワタル「ふう…で、下っ端達と戦ったのはこれで何人目だ?」
グリーン「そいつらと含めて合計
67人目だ。」
マサトシ「数えてたんかい!?」
サトシ「けど、もう少し首領間に着きそうだから、最後までがんばろうぜ! シャワーズ、
    お前も大丈夫か?」
シャワーズ「……………」
サトシ「…シャワーズ?」
シャワーズは返事もしなかった。 その間彼の頭の中に何かを見えてきたようだ…


???『…なあ、シャワーズ。 これから何をしたいんだい?…』


シャワーズの頭の中に謎の男が映っていた。 顔は見えないが、服装は団員制服をしていた。 
彼の知っている人物なのか? と、その時…

サトシ「シャワーズ!」
サトシの掛け声を聞こえたシャワーズは、ハッと我に返った。
シャワーズ「あ、え、え? な、何、サトシ?」
サトシ「何じゃないだろ? いきなりボーっとしてるからどうしたかと思ったぜ。 
    どうしたんだ? 何か思い出せたのか?」
シャワーズ「え? あ、いや…全然…」
サトシ「そうか…まあ、頭痛が激しくなったら、無茶するなよ!」
シャワーズ「あ、うん…」
トミオ「で、何だっけ? 確かこの先進めば、首領間なんだよな?」
リョウマ「ああ、あの幹部達がそう言ってたけどな…」
サトシ「よし、とにかく進もう! そこへ行けば、シャワーズの記憶も戻れるかも
    知れない! おまけにサカキも倒せば、組織壊滅ってなトコへ行けるかも知れない
    ぜ! よし、みんな! 気合入れてがんばろうぜ!!」
全員「おう!!!」
そう言った後サトシとコゴロウとゼトラと元リユニオン達は先に走り出した。 
と、その時…!
ガラッ!!! 先に走ったサトシ達以外の仲間達の床に穴が開いた!
全員「!!?」
サトシ「な!?」
全員「うわーーーーーーーーーー(きゃーーーーーーーーーー)!!!!」
そしてサトシ達以外の仲間達が穴へ落ちてしまった…
サトシ「か、カスミーーー!!! レッドお兄ちゃーーーん!!!」
コゴロウ「ブルーザーーー!!!」
ゼトラ「みんなーーー!!!」
サトシ達は穴にそう叫んだが、当然返事はない…
デルヴァ「な、何だこれは!? 突然穴が開きやがった!?」
ファンダ「これはもしかして、奴らの罠か!?」
ザノア「可能性はありますね…」
サトシ「カスミーーー!!! お兄ちゃーーーん!!! みんなーーー!!!」
コゴロウ「よ、よせ!! 一緒に落ちても意味ねえぞ!!」
サトシ「でも!!」
アークスト「いや、大丈夫だろう…底なしではなさそうだ…多分下にはもう一方の部屋が
      あるだろう…」
コゴロウ「ち…地下室で足止めさせようとしやがるな!?」
ザノア「けど、ここで足止めするのも時間の無駄です。 私達が先にカスミさん達を救出に
    参ります。 サトシさんとコゴロウさんとゼトラさんは、先に首領間に向かって
    ください。 私達も出来る限り早く追い付いてみますから。」
サトシ「あ、ああ。 頼む。」
ガラッ!!! と思ったら、今度はデルヴァ達以外のサトシ、コゴロウとゼトラの床に穴が
開いた!
サトシ「え!?」
デルヴァ達「なっ!?」
サトシ達「わーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
サトシ達はそのまま穴に落ちてしまった。
デルヴァ「さ、サトシーーー!!!」
ファンダ「コゴロウーーー!!!」
ザノア「ゼトラさーーーん!!!」

―穴―

サトシ達はそのまま穴に落ち続けていた。
サトシ「わーーーーーーーー!!!」
コゴロウ「くそっ!!! ナバール特殊忍法…「浮身の術」!!!」
パーーーーー…!!! コゴロウは「浮身の術」を唱え、サトシ達の落下速度が落ち始めた。 
どうやらゆっくりと落ち続いているようだ。
サトシ「…え?」
シャワーズ「あれ? 何か落ちてる気がしない…」
ピカチュウ「ピカ?」
ゼトラ「こ、この魔法は…」
コゴロウ「ナバール特殊忍法の一つ、「浮身の術」。 水上や溶岩上に浮遊しながら動く物
     だけど、危険な時には補助系忍術として使われているんだ。 現在の忍者の中
     でも、覚えていない術さ!」
サトシ「あは、こりゃいいや!」
とその時、サトシ達は着地した。
サトシ「あれ? 地面に着いた?」
ゼトラ「どうやら着地したようだな…けど、どこなんだここは?」
着地した何よりも、周りは暗くて何も見えない…
コゴロウ「地下室じゃないのか? 上から落ちたもんだから…」
サトシ「考えてる暇なんてねえぜ! ピカチュウ、「フラッシュ」で辺りを照らして
    くれ!」
ピカチュウ「ピカ!」
???「その必要はない…」
全員「え?」
カッ!!! 突然先の方にスポットライトが着き、そこに誰かが立っていた。 その姿は
影で何も見えない。
サトシ「な!?」
???「ようこそ、ロケット団本部へ…まさかお前達がここへ来るとは私でも思わなかった
    よ…」
サトシ「だ、誰だ、そこにいるのは!?」
???「私か? 忘れたとは言うなよ…」
謎の人物は自分の招待を明かした。 その正体は、サカキだった。
サカキ「私だ、サカキだ。」
全員「サカキ!?」
サカキ「そう…ロケット団の首領(ボス)であり、元トキワジムリーダーだ!」
ゼトラ「元ジムリーダー? やはりあのジムの本当のリーダーはお前だったのか…」
サカキ「そうだ。 わざわざもう一つのアジトとして利用していたが、それがお前達に塵に
    させたとはな…」
コゴロウ「は? 俺達、ジムに何もしなかったよな?」
ゼトラ「あ、ああ…ただ突然爆発が起きて…」
サカキ「もうそんなの私には関係ない。 私の野望を邪魔をしては、ここまで逃がす訳には
    行かない。 なぜならお前達は…戦場にいるのだからな!」
カッ!!! その時ライトが部屋全体を照らした! その舞台は、ポケモンバトル用の
バトルステージで、その周辺には数え切れないほど何百人のロケット団員達がいた。
ロケット団員達「オーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
サトシ「な、こ、ここは!?」
サカキ「ここは我がロケット団の練習場でもある戦場だ。 普段は団員達の戦闘訓練場
    として使われているがな。」
サカキはそう言っている間、シャワーズは戦場を見回った。 そんな突然彼の頭の中に何か
が映って来た。


???
A『…何て事するんだ!? なぜそこまでしなきゃ行けないんだ!?…』
???
B『…あぁ? 何が何だよ? 殺しこそ何が悪いってんだぁ?…』


シャワーズの頭に映って来たのは、二人の謎の影。 一人は先ほどの人物と同じだが、もう
一人は違う人物…二人は同じロケット団員制服してるが、もちろん顔は見えない。 そんな
映像を頭の中から見えたシャワーズは、突然恐怖に焦り始めた。 と、その時…

ゼトラ「…? おい、シャワーズ!」
ゼトラの掛け声を聞こえたシャワーズは、ハッと我に戻った。
シャワーズ「え、え!? な、何?」
ゼトラ「どうした? 顔色が悪いぞ?」
シャワーズ「え、あ、大丈夫! 大丈夫だよ!」
ゼトラ「……………」
そんなサカキは、焦るシャワーズを見ていた。
サカキ(…やはり…あのシャワーズ、どこかで見た事ある………今まで気付かなかったが
    …どこかで………)
サトシ「それよりサカキ!! お前は俺の仲間に何をした!? 突然こんな罠にはめらせ
    やがって!! 一体何をしやがった!?」
サカキ「仲間? 仲間ならそこにいるだろ?」
サトシ「え?」
カッ!!! サトシが振り向いた方向には、スポットライトが照らし、そこには天井に
ぶら下がった檻の中に入っているカスミ達だった。
サトシ「カスミ!!! レッドお兄ちゃん!!! みんな!!!」
カスミ「サトシ!!!」
コゴロウ「みんな捕まってる!?」
ゼトラ「いや、待て…デルヴァ達がいない…だとすると、あいつらは捕らわれていない
    ようだな…」
サトシ「サカキ、お前仲間達に何をする気だ!?」
サカキ「別に何もしない。 ただそこにいさせるだけだ。 この勝負を拝見させる観客達
    としてね。 特にこいつらもな…」
カッ!!! カスミ達の隣に再びスポットライトが照らし、そこには天井にぶら下がった
檻の中に入っているムサシ達がいた。
コゴロウ「え!? む、ムサシ達!?」
ゼトラ「な、なぜあいつらまで…?」
ムサシ「あはははは、また会っちゃったわね…」
コジロウ「はははは、何故ここにいると言うと…」
ヤマト「脱走中ボスに見つかっちゃって…」
コサブロウ「罰としてここに閉じ込められちまったんだ…」
コゴロウ「はあ!? バカじゃねえのか!?」
ゼトラ「けど、やけに酷い事だと俺は思うが…」
サカキ「フン。 わざわざロケット団を裏切ろうとするのが悪いのだ。 私から逃げる者は
    みんなこうなるのでね。」
サトシ「けど、それじゃあ酷すぎるだろ!!」
サカキ「酷いからどうした? 我々ロケット団は冷酷の存在だ! 許しも情けもいらん! 
    そう、ロケット団こそ悪だ! 史上最強の存在だ! 唯一の組織なのだ!! 
    貴様らのようなあちこち動き回ってる蟻んこ供とは違うのだ!!」
サトシ「何だと!?」
サカキ「そこでどうだ? せっかくお前達がここまで来たのだから、最後まで私と勝負
    しないか? まあ、どちらにせよ、貴様らはただの負け犬に過ぎんがな!」
サトシ「…完璧に舐めやがってるぜ、あのヤロー…」
コゴロウ「サトシ、怒る事はない! お前には負ける事はないだろ!」
ゼトラ「そう…リーグにも優勝した事だし、こっちも十分修行したんだ! 負ける必要は
    ない!」
サトシ「…そうだな……いいだろ、望み通り勝負してやるぜ! ただし、ルールは俺が
    決めさせてもらうぜ!」
サカキ「ルールか?」
サトシ「ああ! 使用ポケモンはもちろん通常
6匹! アイテム使用なし! 汚い真似も
    不要だ!! もしも俺が勝ったら、仲間を手放すんだな!!」
サカキ「ほう、いいだろう…だが、もしもお前が負けたら、どうする?」
サトシ「………お前の希望通り、俺がお前の仲間に入ってやろう。」
シャワーズ「サトシ!?」
ピカチュウ「ピカピ!?」
コゴロウ・ゼトラ「サトシ!!」
サトシ「ただし、お前の組織に入るのは俺だけだ!! その代わり他の仲間達には手を
    出すな!!!」
サカキ「ほう…なるほど。 では、そのルール認めよう。」
カスミ「サトシ、それはダメ!!!」
レッド「やるな、サトシ!!!」
シュウ「勝手に悪の道を選ぶなんて俺は許さねえぞ!!」
マロン「そうそう!! で、ロケット団ってそんなに悪い組織なの?」
ブレイク「今頃気付くかーーーーー!?」
ウォール「仕方がないでござるよ…こっちはそう言う話題一切もないですし…」
ムサシ「ちょっと、ジャリボーイ!! そんなルール作っちゃダメよ!!」
サノスケ「そうだぞ!! お前がロケット団に入っちまったら誰がこの世界を救える!?」
ゴエモン「そうだ!! 誰がメテオを止めるんだ!?」
サトシ「え? 何でメテオの事知ってんの?」
ハンゾウ「あ、ああ…テレビで聞いたのさ!」
サカキ「フン。 メテオね…そんな子供騙し、何度も聞き飽きた。 そんなくだらん物で
    私を騙そうとしてるのか?」
サトシ「何だよお前、一度外見てねえのかよ?」
サカキ「フン! そんなくだらん話、私には通用せん! さあ、ルールも決めた所だ! 
    早速バトルを始めよう! おっと、その前に、もう一つのルール入れてもいい
    かな?」
サトシ「もう一つのルール?」
サカキ「そう。 通常
6匹の事だが、お前の方を15匹にしないか?」
サトシ「
15匹?」
サカキ「そう。 お前の後ろにいるあの二人、立ってるだけじゃ意味ないだろ? そこで
    お前の仲間と一緒に私と戦うと言うのはどうだ?」
コゴロウ「お、俺達まで!?」
サカキ「そう、それに今の私の手持ちポケモンは
5匹だけだ。 そのため5匹使用と言う
    設定に変更だ。 それはどうだ?」
サトシ「…勝手にルール変えやがって…まあ、コゴロウとゼトラがいるなら、もっと
    心強いな。 それに、それぐらいの数があるなら別にいいよな…分かった、その
    ルール認めよう。」
コゴロウ・ゼトラ「サトシ!?」
サカキ「では、使用ポケモンを出すがいい。 私のはもう決まっている。」
サトシ「言われなくても分かってるよ! コゴロウ、ゼトラ、手伝ってくれるよな?」
コゴロウ「手伝ってくれるよなって言われても、俺達ポケモン持ってないんだぜ!?」
ゼトラ「モンスターなら持っているが、この勝負では不要だろ。」
サトシ「大丈夫、俺が持って来たポケモン達を借りて戦う事は出来るぜ!」
コゴロウ「あ、そうか! それはナイスアイディア!」
ゼトラ「けど、そのポケモンはお前の物だろ? 俺達が使って言う事は聞かないだろ。」
サトシ「大丈夫。 こいつらは俺達の事よーく知っている。 俺以外の仲間がこいつらを
    使用しても、絶対言う事聞いてくれるよ!」
コゴロウ「まあ、試しにやってみるか…」
ゼトラ「…上手く言う事聞いてくれればな。」
その後サトシはリュックの中からモンスターボールをどっさり出した。
サトシ「よし、俺はこいつを使うから、お前達は好きに選んでもいいぜ!」
サトシはサファリボール一個取り出した。
コゴロウ「…どれがどれなのか分からねえ…」
ゼトラ「とにかく、適当で選ぼう。 何が出てくるか俺達次第だ。」
サトシ「どれもモンスターボール、スーパーボール、サファリボール、ハイパーボール、
    マスターボールあるからな。 どのボールを使ってポケモンをゲットしたかを
    覚えていれば、分かるんだけどな…」
コゴロウ「…よし、こいつに決めた!」
ゼトラ「俺はこいつだ!」
コゴロウとゼトラは両方サファリボールを取った。
サカキ「決まったようだな。 では、勝負を始める! 行け、ダグトリオ!」
ダグトリオ「ダグーーー!!!」
サトシ「ダグトリオか…よし、みんな! 一緒に行くぜ!」
コゴロウ・ゼトラ「おう!」
三人「ポケモン、君に決めた!!」
ポンポンポン!!! サトシ達が投げたサファリボールの中からケンタロス、カイロス、
ストライクが出て来た。
ケンタロス「ブモーーー!!!」
カイロス「カイーーー!!!」
ストライク「ストラーーーイク!!!」
サカキ「ほう、その組み合わせで行くのか。 ならばいいだろう! だが、最後に勝つのは
    この私だ!! ダグトリオ、「岩雪崩」だ!!」
ダグトリオ「ダグダグーーー!!!」
ゴロゴロゴロゴロ!!! ダグトリオは「岩雪崩」を出し、ストライクに攻め始めた!
タケシ「ゼトラ、気をつけろ!! 「岩雪崩」は岩系技だ!! 飛行系でもあるストライク
    は岩系に弱い!!」
ゼトラ「なるほど…避けろ!!」
ストライク「スト!!」
ストライクは命令通り攻撃を回避した。
サカキ「フン、逃がせまい!! ダグトリオ、「切り裂く」攻撃!!」
ゼトラ「ならこちらも「切り裂く」攻撃で行け!!」
カチカチカチカチ!!! ストライクとダグトリオは「切り裂く」攻撃で互角に命中し
続けている。
ゼトラ「今だ、サトシ、コゴロウ!!」
サトシ「よっしゃ!! ケンタロス!!」
コゴロウ「でかしたぜ、ゼトラ!! カイロス!!」
サトシ・コゴロウ「挟み撃ちの「突進」攻撃!!!」
ドカ!!!!! カイロスとケンタロスは「突進」でダグトリオに直撃した!
ダグトリオ「ダグ〜〜〜…」
サカキ「む!?」
サトシ「よっしゃーーー!! 一匹目ダウン!!」
コゴロウ「ナイス作戦だぜ、ゼトラ!」
ゼトラ「勘違いするな、あれは偶然だ…」
サトシ「偶然でもいいタイミングだったぜ!」
サカキ「フン、始めはなかなかやるが、調子に乗るのも早過ぎるぞ! 次のポケモンなら
    手に負えんだろう!! 行け、ペルシアン!!」
ペルシアン「ニャーーーン!!!」
ニャース「ジャリボーイ、気を付けるニャ! あのペルシアン意外と強いんだニャ!!」
サトシ「言われなくても分かってるよ! 行くぜ、みんな!」
コゴロウ・ゼトラ「おう!!」
サトシ「ケンタロス、「地震」で動きを封じさせろ!!」
ケンタロス「ブモーーーーー!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!! ケンタロスは「地震」でペルシアンの動きを封じさせた!
ペルシアン「ニャ!?」
コゴロウ「よし、チャンス!! 行くぜ、ゼトラ!!」
ゼトラ「おう!!」
コゴロウ「カイロス、「鋏ギロチン」!!」
ゼトラ「ストライク、「居合い斬り」!!」
カイロスとストライクはペルシアンに襲い掛かる!
サカキ「甘い!! ペルシアン、「
10万ボルト」!!」
ペルシアン「ペルニャーーーーーーーン!!!」
ビリリリリリリリリリリ!!! ペルシアンは「
10万ボルト」でカイロスとストライクに
攻撃した! しかもストライクだけ効果は抜群だ!
カイロス「カイ〜〜〜…」
ストライク「スト〜〜〜…」
コゴロウ「な、何!?」
ゼトラ「で、電気系だと!?」
サカキ「甘く見ると私も困るんでね…ペルシアン、「切り裂く」攻撃!!」
ペルシアン「ニャーーーーーー!!!」
グサッ!!! ペルシアンの「切り裂く」攻撃でケンタロスに直撃! 急所に当たった!
ケンタロス「ブモ〜〜〜…」
サトシ「け、ケンタロス!?」
サカキ「どうだ、これでも戦えるかな?」
サトシ「…ヘッ! バカにするなよ! 今やられたとしてもまだ戦えるぜ!! コゴロウ、
    ゼトラ、次のポケモン出すぞ!」
コゴロウ「あ、ああ…」
サトシ、コゴロウ、ゼトラはそれぞれ一つのモンスターボールを取った。
サトシ「俺はこいつだ!」
コゴロウ「俺はこれだ!」
ゼトラ「…これに決めよう。」
サトシ「よし、みんな! 行くぜ!」
サトシ・コゴロウ・ゼトラ「ポケモン、君に決めた!!!」
ポンポンポン!!! サトシ達が投げたモンスターボールの中からカイリキー、サワムラー
とエビワラーが出て来た。
カイリキー「リキーーー!!!」
サワムラー「サワーーー!!!」
エビワラー「エビーーー!!!」
サトシ「よし、全員格闘系だ!!」
コゴロウ「こりゃいいぜ!」
シバ「確かにノーマル系は格闘に弱い、これはいいチャンスかも知れない!」
カスミ「サトシ、がんばってーーー!!!」
サカキ「格闘で行くか…面白い手段だな。 だが、私のペルシアンの敵ではない!! 
    ペルシアン、「どくどく」攻撃!!」
ペルシアン「ペルニャーーーーーーーーン!!!」
ブシューーーーー!!! ペルシアンの口から「どくどく」を出し、サトシ達のポケモン達
に攻め込んだ!
キョウ「気を付けるでござる!! あれに食らったら猛毒を浴びてしまうでござるぞ!!」
ゼトラ「…サワムラー、「回し蹴り」!!」
サワムラー「サッワーーーーー!!!」
ザシューーー!!! サワムラーは「回し蹴り」で毒霧を切り裂いた! そのおかげで毒霧
は消え去った。
サカキ「む!? 切り裂いた!?」
リン「すっごーい!! 毒霧を足で切り裂いたわ!!」
ラン「でも、どうやって…?」
ゼトラ「サワムラーの蹴撃技は「真空」を表す物。 足の爪に「真空」が宿れば、「回し
    蹴り」を使う度に切れない物を切れる事が出来る。 まあ、確率によってだが、
    今回は運がよく切り裂いたな。」
サトシ「すげえ、ゼトラ…詳しいんだな?」
ゼトラ「…今知ったばかりだ。」
サカキ「ほう、なかなかいい戦略だな? だが、次は上手く行くまい!! ペルシアン、
    「バブル光線」!!!」
ペルシアン「ニャーーーーーーーーン!!!」
ブクブクブクブク!!! ペルシアンの口から「バブル光線」を撃ち放った!
コゴロウ「水系技も持ってるのか…エビワラー、「冷凍パンチ」で泡を凍らせ!!」
エビワラー「エッビーーー!!!」
ブォ!!! カチーーーン!!! エビワラーは一振りで「冷凍パンチ」を泡に触らし、泡
は凍り付いた!
サカキ「ん!?」
コゴロウ「よし、そのまま「連続パンチ」でマシンガンアタック!!!」
エビワラー「エーーービビビビビビーーーーー!!!」
ダダダダダダダダダ!!! バキバキバキバキ!!! エビワラーは「連続パンチ」で
落ちる氷球をマシンガンの弾のように撃ち放ち、ペルシアンに攻撃した!
ペルシアン「ニャ、ニャーーー!?」
サトシ「よし!! カイリキー、「空手チョップ」で撃墜!!」
カイリキー「リッキーーーー!!!」
バキ!!! カイリキーは「空手チョップ」でペルシアンに攻撃! 急所に当たり、
ペルシアンは倒れた!
ペルシアン「ニャ〜〜〜ン…」
サトシ「よっしゃーーー!!! 二匹目倒したぜ!! サンキュー、コゴロウ!」
コゴロウ「こう言うのエビワラーを使ったかいがあったぜ!」
サカキ「…フン、私のペルシアンを倒したぐらいで調子を乗るつもりか? 子供みたいに
    油断するのも今のうちだ! 今度は負けまい!! 行け、ニドクイン!!」
ニドクイン「クイーーーン!!!」
サトシ「ニドクインか…ちょっと待った! 作戦タイム!!」
サカキ「何? 作戦?」
マサトシ「何や? 突然の作戦タイムかいな?」
ケン「まあ、いい作戦だといいけどな。」
サカキ「…フン、よーし。 作戦なら認めよう。」
サトシ「コゴロウ、ゼトラ、ちょっと…」
コゴロウ・ゼトラ「?」
3人はお互いに囲み、小声で作戦を作り始めた。
コゴロウ「…それはいい作戦だな?」
ゼトラ「けど、上手く行くのか?」
サトシ「大丈夫! 同じタイプの技で攻撃すれば、お互いの威力も合わせて攻撃できるさ! 
    それしか方法はないだろ?」
コゴロウ「試しにやってみようぜ? 可能性はあるかも知れねえよ!」
ゼトラ「…仕方がねえ、やってみるか。」
サトシ「よし、作戦開始だ!! カイリキー、サワムラーとエビワラーを持ち上げろ!」
カイリキー「リキ!!」
カイリキーは指示通りサワムラーとエビワラーを持ち上げた。
ユウタ「ん? 今度は持ち上げたぞ?」
ユウキ「何をする気なのかしら…?」
サトシ「よし、カイリキー! ニドクインに目掛けて「地球投げだ!!」
カイリキー「リッキーーーーーーーーーーーーー!!!」
ブン!!! カイリキーは「地球投げ」でサワムラーとエビワラーを投げ飛ばした!!
ゴエモン「げっ!? 投げ飛ばした!?」
ハンゾウ「何考えてんだあいつら!?」
サトシ「今だ、コゴロウ、ゼトラ!」
コゴロウ「
OK! エビワラー、「メガトンパンチ」!!」
ゼトラ「サワムラー、「メガトンキック」!!」
ビューーーーーーーーン!!! エビワラーとサワムラーが攻撃を出した途端、思いっきり
スピードが高くなった!
シンジ「い!? スピードが高くなった!?」
ウォール「そうか! メガトン系の必殺技には、攻撃を繰り出すスピードがあるので
     ござる! 攻撃の威力はスピードによって倍数が違うのでござる! だから
     「地球投げ」の飛力を合わせば、超高速に打つ事が出来る! しかもその
     スピードによって攻撃力は隕石と同じ威力になるんだ!! しかも相手は
     ニドクイン! 動くが鈍い限り避ける事は出来まい!!」
コゴロウ・ゼトラ「キックとパンチの鬼…合わせて…メガトン二重殺「メテオ
         クラッシュ」!!!」
ドカッ!!!!! サワムラーの「メガトンキック」とエビワラーの「メガトンパンチ」の
ダブル技でニドクインに直撃!! しかも急所を捉えた!
サトシ「やった!!! 大ダメージのスマッシュアタックだ!!」
サカキ「…お前の力はそんな物なのか?」
サトシ「え?」
サカキ「ニドクイン、「カウンター」だ!!!」
ニドクイン「クイーーーーーン!!!!」
ドカッ!!!!! ニドクイン「カウンター」でエビワラーとサワムラーを殴り倒した!
サワムラー「サワ〜〜〜…」
エビワラー「エビ〜〜〜…」
コゴロウ「な、何!?」
ゼトラ「急所を狙ったはずなのに平気な顔してやがる!?」
サカキ「ニドクイン、「破壊光線」!!」
ニドクイン「クイーーーーーーーーーーーーン!!!」
バシューーーーーーーーー!!! ドカーーーーーーーーーン!!! ニドクインの口から
「破壊光線」が撃ち放ち、カイリキーに命中した! そのおかげでカイリキーは倒れた!
カイリキー「リキ〜〜〜…」
サトシ「か、カイリキー!!」
ゼトラ「くっ…作戦失敗か!?」
コゴロウ「けど、どう言う事だ!? さっきのは一撃だったはずだぞ!?」
サカキ「フン、愚か者め。 第一ニドクインの防御力は一族の中で高いと思わなかったの
    か?」
サトシ「え?」
グリーン「確かに、ニドクインの防御力はニドラン系の中でも高い…」
カスミ「え!?」
グリーン「ニドランの一族は、それぞれ性別によって違う性質を持っているんだ。 ♂の方
     は攻撃的であるため、攻撃力だけが高い。 逆にメスの方は戦いを好まないため、
     身を守るために防御力を高めさせていた。 したがって進化をすれば、その
     ステータスは進化した瞬間と供に倍増してしまうんだ。 だからあれほどの
     大技を食らったとしても、ニドクインの皮膚は硬いため、ダメージの倍数はより
     低めになってしまうんだ。」
カスミ「そんな…!!」
サカキ「さあ、サトシ。 これからどうする? このまま尻尾巻いて帰るとするか? 
    それとも、私と一緒に悪の使徒にでもなろうか?」
サトシ「く………」

さすがに強敵と戦い始めたサトシ。 果たして彼は見事にサカキを倒す事が出来るのか!?
続く…

ソニックの後書き:
作戦考えるのは難しい。 でもやるほど気楽なんだよね♪(謎) 今回は言う事なし!(?)
さて、次回は少々感動する物が来るかな? 期待してください♪