ポケットモンスター小説版
165話 新たなる敵! 究極殺人鬼ハザン!

ロケット団本部でサカキと戦い、見事に勝利を尽くしたサトシ。 そんなロケット団は遂に
解散する事が出来たのだが、突然と事件発生! 果たしてその事件の犯人は誰のなのか!? 
早速研究所へ向かうサトシ達だが、一方ここがその研究所。 そこには多くの研究員と団員
が倒れていた。 特にあちこちの機械が壊され、破片が多く床に落ちていた。 もちろん血
もあちこちあった。 研究員達と団員達はみんな倒れているが、そこには一人の男が立って
いた。 その男は同じ団員だが、銀髪をしていた。

???「ヘッ、ロケット団か…思った通り役に立たない組織だったな。」
ロケット団員
A「ぐっ…お、お前…一体…何を…」
???「おや? まだ生きてんのか、てめえ? 殺したはずなのにまだ生きてるとはな。」
ロケット団員
A「き…貴様…一体……何者だ…!?」
???「ケッ! てめえみたいな虫けら野郎にそこまで言う筋合いはねえ! おとなしく
    死にな!!」
ロケット団員
A「!!!」
男は手にモンスターボールを出し、それを投げようとする。 が、その時!
バン!!! 突然研究所の扉が思いっきり開けられ、そこにはサカキとサトシ達が出て
来た!
サカキ「何事だ!?」
全員「!!!」
その血塗れとボロボロな風景を見たサトシ達は、ものすごく驚いた。
カスミ「うっ、な、何ここ!?」
サトシ「これ、一体!?」
サカキ「貴様!! 一体何を!?」
???「おや? これはこれは我がボスサカキ…最終的にボロになった弱い野郎だな?」
サカキ「何だと!?」
サトシ「お前ここにいるみんなに何をした!?」
???「見ての通り邪魔だったから、みんなブッ倒したんだよ。 けど安心しな。 どいつ
    もこいつも生かしてやったよ。 まあ、手遅れだったらみーんな殺す所だったが、
    てめえらが邪魔したからそんな気失せちまったよ。」
サトシ「何だと!?」
???「ケッケッケッ…俺の名は「ハザン」!! この世にたった一人存在する唯一の
    「究極殺人鬼」だ!!」
サトシ「究極…殺人鬼…!?」
ハザン「そう、どのチンピラよりも最凶最悪とする究極の殺人者…どの人間も何千人も楽に
    殺せる暗殺のプロフェッショナルだ!」
サトシ「何だって!?」
サカキ「貴様、研究所のポケモン達を何をする気だ!?」
ハザン「決まってるだろ? これから俺が行う殺人パーティのためにこいつらを俺の凶器に
    使うんだよ! せっかくロケット団を利用して、あのまま殺人活動を楽に出れると
    思ったのに、貴様ら溝鼠共が邪魔しにきりゃどうしようもねえな。」
サトシ「何!?」
サカキ「ロケット団を利用するのはどう言う事だ!?」
ハザン「決まってるだろ? ロケット団とは世界を恐怖に塗れ出す闇の軍団!! 犯罪を
    多くも犯す世界の敵!! それを暗殺と破壊に利用するほど丁度よかったんだ!! 
    けど何だこの組織は? 殺人も一切組織だと? 笑わせてくれるぜ!! それが
    どこが世界一最凶の犯罪組織だ!? 人もポケモンも一匹も殺さねえチンピラな
    弱虫共の集めだとは思わなかったぜ!! よくそんなくだらん根性で世界に広げ
    させたな、貴様らロケット団の情けねえ存在をよ!!!」
サカキ「な、何だと!?」
シャワーズ「……………」
そんなハザンを見ていたシャワーズは、突然汗をかけ始めた。 しかもその汗の量はとても
多く、かなりの恐怖感を感じ始めた。 

その後シャワーズの頭に何かが映って来た………床に倒れていた脈無き血塗れのイーブイ…
ケンカを売ろうとする一人のロケット団員と、冷たく笑むもう一人のロケット団員…そしてもう一人のロケット団員がこう言った…

(…殺しこそこの組織の全てだろ? 貴様のポケモンを殺したぐらいで何が悪い…)

その後その映像がシャワーズの頭から消えた。 どうやらシャワーズは何かを思い出した
ようだ。
シャワーズ「………お……思い出した………思い出した………」
サトシ「え?」
アキラ「何だ? 何が思い出したんだ?」
ハザン「あん?」
シャワーズ「…お前は…お前は…僕のお母さんを殺した奴だ!!!」
サトシ達「え!?」
ハザン「…ああ、どっから見た事あるようなガキだなと思ったら…「あいつ」のポケモン
    じゃねえか?」
サトシ「あいつ?」
ハザン「確かに俺はあのチビの母親っつー奴を殺したな。 まあ、弱かったから当然
    だがよ。」
シャワーズ「何だって!?」
サクラ「ちょ、ちょっとシャワーズ、落ち着いて!」
アヤメ「そうよ! 今の事どう言う意味をしたのか知らないけど…」
ボタン「詳しく説明したらどうなの? あたし達も貴方に何があったか知りたいし…!」
シャワーズ「……………」
サカキ「………そうか…お前は…「ケニー」のポケモンだったのか!!」
サトシ「ケニー?」
サカキ「あ、ああ…私の部下の一員だ。 じゃあ、お前はケニーのポケモンだったのか! 
    喋るシャワーズ、確かにケニーもそう言うポケモン前に持っていた!」
サトシ「…ホントなのか、シャワーズ?」
シャワーズ「……………」
サトシ「…なあ、シャワーズ。 記憶が戻ったんだろ? よかったら、お前の過去どう言う
    奴だったか教えてくれないか?」
シャワーズ「……………あれは…五年前だった…確かに僕はこのロケット団のポケモン
      だった…僕のお母さんね、イーブイだったんだ…そのケニーって言うのは、
      僕とお母さんのトレーナーだった。 ケニーはね、あれでもロケット団員
      だったんだけど、とても優しいトレーナーだったんだ。 団員の中で一番
      優しかったトレーナーだったんだ。 僕ね、お母さんから産まれた時、僕まだ
      イーブイだったんだけど、ケニーが僕を大事にするために、シャワーズ(この
      形態)に進化させたんだ。 ケニーは、僕にとって大事な友達でもあったんだ
      …ロケット団(この組織)の中で一番優秀でもあったんだ。 そうだよね、
      サカキ?」
サカキ「…ああ…当時はな…」
シャワーズ「それでね、僕が人語を喋れるようになったのは、ケニーに教われたんだ。 
      言葉さえ喋れば、いつでも会話が出来る…自分の喜び、自分の怒り、自分の
      悲しみをお互い語るために…そんな訓練から三年も経って、僕はようやく
      言葉を喋れたんだ。 ケニーもお母さんも、喜んでた。」
ニャース「三年も…ニャーより辛かったんだニャ…」
シャワーズ「…言葉も喋れた僕は、ケニーと会話する事が出来た。 彼の友達もかなり
      驚いて、ものすごく尊敬していた。 …けど………その喜びは一年
      持たなかった…その時、僕のお母さんは戦闘訓練に参加していた。 その
      相手は…ハザンだった。」
サトシ「何だって!?」
シャワーズ「…僕のお母さんは、ハザンのポケモンと訓練したんだけど…ハザンのポケモン
      が強くてね…お母さんはただボロボロになるだけだった。 遂に体力が限界に
      なった時、そろそろ訓練終了させようと思ったんだけど………終わらせる前に
      …ハザンは自分のポケモンで、僕のお母さんを殺した………」
サトシ「……………」
シャワーズ「その後僕は、死んだお母さんの前に泣いた。 ケニーはその事でハザンに
      ケンカを売ったんだ。 けど、ハザンは自分のした事は悪くないって言い出し、
      偉そうな口で笑い出した! 僕はそんなハザンを倒そうとした時…余りの
      ショックで気を失ったんだ………その後目が覚めたら…僕はオーキド博士の
      研究所にいた。 当時僕は、記憶をなくしてしまったんだ…」
ジュン「そうか…精神的のショックで記憶喪失になったんだ…」
セイヨ「かわいそう…」
マチス「何でハザンを放っておいたんだ!?」
サカキ「うっ…逆らえなかったんだ…あいつの殺意には…一度注意したのだが…あいつの
    殺意には敵わなかったのだ…」
マチス「そんなウィークリング(弱虫)みたいな…!!」
そのまま怒り出そうとするマチスだが、サトシはそれを止める。
サトシ「まあ、マチス! サカキに怒る前に最後までシャワーズの話聞こうよ!」
シャワーズ「…今思い出せるのはここまでなんだ…でも、僕はどうやってオーキド博士の
      所へいたのか、よく覚えてないんだ…後、ケニーがあれからどうなったか
      も…」
ロケット団員
A「………け、ケニーが…お前をそこへ連れて行ったんだよ…」
シャワーズ「え!?」
ロケット団員
A「け、ケニーは…分かってたんだ……いつかお前がハザンに殺される日が
        来るって……だからあいつは密かに…お前を………安全場所である…
        マサラタウンへ連れて行ったんだよ……あん時は大雨の日でね…お前を
        かごの中に入れて………研究所へ連れて行ったんだよ…お前を安全になる
        ために……」
シャワーズ「…そ、そうだったの…?」
サカキ「…ついでにケニーの事なんだが…」
サトシ「え?」
サカキ「………ケニーは…彼は実は………一年前に死んだ。」
サトシ達「え!?」
シャワーズ「し、死んだって、どう言う事!?」
サカキ「自殺したのだよ…自分の大切なポケモンを失ったと言うきっかけで、我が本部の
    屋上から飛び降りてね………バカな男だったよ…自分のポケモンのために死んだ
    なんて…」
シャワーズ「そ、そんな………」
余りのショックに震えるシャワーズ。 だがそんなハザンも話を聞いていた。
ハザン「ヘッヘッヘッ、ああ、確かにあいつはバカな野郎だったよ! 最初とは言え生きる
    価値もなかったからな!」
シャワーズ「何!?」
ハザン「それとは言え貴様らも十分バカだぜ! てめえらはそれを自殺だとずーっと思い
    込んでたとはな!!」
サトシ達「え…?」
ハザン「知らねえのかよ? ケニーはな、俺が殺したんだよ! あのどうしようもない屑
    野郎を地獄に落としてな!!」
サカキ「な、何だと!?」
ハザン「あん時屋上で俺と勝負してたんだよ。 あの訓練の事でね。 そん時あのバカが
    俺を逆らおうとしてよ、面倒だったからエスパーポケモンでそのままビルから投げ
    落としたんだよ! まあ、運が悪いのは当然だ! あん時俺を逆らえなかったら
    な!!」
サトシ「何!?」
ハザン「まあ、どうせケニーは役に立たないロケット団のおもちゃだったよ! そのまま
    地獄へ捨ててよかったんだ! 特にあいつのポケモンも役に立たねえのほど弱い…
    殺して十分だったぜ!!」
サトシ「ふざけた事言うな!!! 人間やポケモンはおもちゃじゃねえんだぞ!!!」
ハザン「おもちゃだよ!!! どんな時でも必ず利用出来る!! 相手の体も性格も心も
    な!! それで役に立たなければこの手で殺す!!! 全てこそおもちゃなんだよ、
    特に貴様らもな!!!」
サトシ「何だとーーー!?」
ハザン「どいつもこいつも弱い!! 俺よりも強い奴なんぞこの世にどこにもない!! 
    そう、全ては死だ!!! 死こそ俺を強めさせるんだ!! 何人の人間を殺し、
    もちろん役にも立たねえポケモンも全て殺し、この世界を地獄に変えるんだ!! 
    海を血に変え、大地を死体の山に変え、空を死の大気に変えさせるのだ!! 死
    こそ俺の全て!! そして俺こそ究極の殺人鬼なのだ!!! ハーーーッハッハッ
    ハッハ!!!」
シャワーズ「ゆ…許さなーーーーーーい!!!」
怒りに震えたシャワーズは、そのままハザンに突撃する。
サトシ「シャワーズ!!!」
シャワーズ「うわーーーーーーー!!!」
ガス!!! だがハザンはシャワーズの頭を踏み押した。
バキ!!! そしてハザンはシャワーズのあごに蹴り上げた!
シャワーズ「うがっ!!!」
ガシ!!! そしてハザンは蹴り飛ばされたシャワーズの頭を掴んだ。
ハザン「ケッケッケ…貴様もあのバカな虫けらの仲間だ。 生き残ってる限り生かせる訳に
    も行かねえ…」
シャワーズ「は、離せ!!!」
ハザン「安心しろ、今から奴と一緒にいさせてやる!!」
サトシ「止めろーーーーーーーーー!!!」
その後サトシはハザンの方へ駆け付ける。
カスミ達「サトシ!!!」
ハザン「フン、雑魚が!」
ポン!!! ハザンはモンスターボールを取り出し、その中からフーディンを出した。 
だがその姿は普通のフーディンとは違って、白目状態で、全体の色は殆どダークっぽく
なっていた。
フーディン「ディン!!!」
ギシッ!!! フーディンは「金縛り」を唱え、サトシの動きを封じた。
サトシ「うぐっ!!!」
カスミ「サトシ!!」
ナツメ「な、何なの、あのフーディン!? 普通のと違って色は違うわ!?」
ハザン「キッシャッハッハッハ…そもそも貴様のようなガキも悪い。 俺の邪魔など
    しなけりゃ死なずに済むのに…呆れたもんだ。 まあいい、死ぬ奴は当然死ぬんだ。 
    貴様のような虫けらを殺せば俺は天下無敵だ!!」
ポン!!! ハザンは再びモンスターボールを取り出し、その中からギャラドスを出した。 
しかしその姿は普通のギャラドスとは違って、フーディンと同じように白目状態で、体は青
ではなく紺色になっていた。
ギャラドス「グォーーー!!!」
レッド「ぎゃ、ギャラドス!?」
キース「しかもこのギャラドス、普通のと違うぞ!?」
サトシ「う…ぐ…!!!」
ハザン「死ーーーね!」
バシューーーーーーーーー!!! ギャラドスの口から「破壊光線」を撃ち放ち、サトシに
襲い掛かる!
シャワーズ「さ、サトシーーー!!!」
カスミ「サトシーーー!!!」
サトシ「うがぁあああああああああああああああ!!!!!!!」
…その時!!

???
A「「火球弾炎脚(かきゅうだんえんきゃく)」!!!」

ドカーーーーーーーーン!!! 突然火球が飛び出し、「破壊光線」を打ち消した!
サトシ「え!?」
ハザン「何!?」
???
B「「突風撃(とっぷうげき)」!!!」
ドーーーーーン!!! その後突風が現れ、ギャラドスに直撃した!
ギャラドス「グォ!?」
ハザン「な!?」
???
C「「聖光波(せいこうは)」!!!」
ドカーーーーーーーン!!! その後光線が撃ち放ち、フーディンに直撃した!
フーディン「フ!?」
バシーーーン!!! フーディンが攻撃を受けた後、「金縛り」が解かれた!
サトシ「ぐっ…!」
余りにも「金縛り」を受けたせいか、バランスを崩れた。
カスミ「サトシ!!」
サトシが体調を崩れてしまった後、カスミは彼に駆け付けた。
ハザン「な、こ、これは…!?」
???
D「「闇雷殺襲撃(あんらいさっしゅうげき)」!!!」
ドカーーーーーーーーーン!!! その後漆黒な雷がハザンの真上に落ちたが、ハザンは
その隙を捉え、回避した。
ハザン「ちっ、どこのどいつだ!? 俺の邪魔をする雑魚野郎が!?」
???
A「雑魚はてめえじゃねえのか?」
シュンシュンシュンシュン!!! その後サトシ達の前に四つの影が現れた。 その影の
正体は、デルヴァとアークスト、ファンダとザノアだった!
サトシ「デルヴァ、アークスト、ファンダにザノア!!」
ザノア「大丈夫ですか、サトシさん!?」
サトシ「あ、ああ…ちょっと痺れただけだ…」
シャワーズ「くっ!! はーーーーーーー!!!」
バシューーー!!! カチーーーン!!! シャワーズの口から「冷凍ビーム」が撃ち放ち、
ハザンの腕を凍らせた!
ハザン「な!?」
凍ったハザンの腕は、シャワーズを解放した。 解放されたシャワーズは、サトシの方へ
駆けつけた。
シャワーズ「サトシ、大丈夫!?」
サトシ「あ、ああ…それより、お前も大丈夫か?」
シャワーズ「うん、どうにか…」
サトシ「よかった…それより、デルヴァ達はどうやってここに?」
デルヴァ「ちょっくらホールで倒れてた団員に道を教えてくれてよ、ここだと
     分かったんだ。」
アークスト「組織が解散したとかどうのこうので我々を逆らえんかったが、どうにかして手
      伝ってくれた。」
ファンダ「だが突然研究所で何かが起きたとか騒ぎが起きてな、ここに駆け付けたんだ
     よ。」
サトシ「そうなのか…」
バキャーーーン!!! その後ハザンは腕に凍りついた氷を拳で殴り壊した。
ハザン「ケッ、また出てきやがったか、こそこそと出て来やがるゴキブリ共が!」
アークスト「…口ほどの悪い奴が出てきたな。」
デルヴァ「ヘッヘッヘ、こりゃ態度の悪い奴だな? ちょっくら相手にしてやるか!」
ザノア「サトシさん、ここは私達にお任せください。」
ファンダ「こいつの始末、俺達がやるよ!」
サトシ「あ、ああ…頼む…」
ハザン「やれやれ、どいつもこいつも邪魔ばっかりしやがって、呆れるもんだぜ…」
デルヴァ「ほう、言いたい放題じゃねえか?」
アークスト「俺の好みではないが、その口塞がせてもらおうか…」
ハザン「フン、ロケット団も俺に取っちゃあおもちゃに十分だ。 けどお前達がそれを
    ぶっ壊しちまったら、もう使いようもねえ。 だったらただのゴミだな!」
ポチ! ハザンのポケットから何らかの装置を持ち上げ、そのスイッチを押した。
ドカーーーーーーーーーン!!! その後本部のどこかから爆発が起きた!
サトシ「な、何だ!?」
エリカ「どこかから爆発が起きましたわ!?」
サカキ「は、ハザン、貴様一体何をした!?」
ハザン「ケッ、もうこの本部には用はない。 そのためにこの本部内に爆弾を仕掛けたんだ
    よ。 貴様らをここで道連れにさせるためにな!!」
サカキ「何だと!?」
サトシ「……………」
その後サトシは、爆弾の事に関して何かを思い出した。
サトシ「………そうか…シルフカンパニーを爆破したのも、ゲームセンターに見せ掛けた
    ロケット団アジトを爆破したのも、トキワジムを爆破したのも、みんなお前の仕業
    だったんだな!?」
ハザン「ケッケッケッ…今頃気付いたのか? まあ、あの三つのボロビルだけじゃなく、
    あのボロ儲けしたガラクタ船を沈めさせたのもこの俺さ。」
サトシ「船…? !! じゃあ、サントアンヌ号のエンジンを壊したのもお前だったの
    か!?」
ハザン「ああ、そうさ。 どの弱い藻屑共をそのまま水死体にさせようとして、あの船の
    エンジンをぶっ壊したんだよ! けどてめえらみたいな虫けら共が邪魔したせいで
    一人も殺せなかった。 まあ、どちらにせよ、貴様らはここで死ぬ。 逃げ場も
    塞いだ事だし、ここが貴様らの墓場となるだろう。」
サトシ「何だと!?」
ハザン「だが残念ながら俺は生きる。 次から次へと人間やポケモンを殺し続き、俺の野望
    を果たす! それまでに貴様らとはおさらばだ。 だがもしまだ生きていたと
    したら、今度会う時は必ず望み通りに殺してやるよ…楽しみに期待しておくんだ
    な! ハーーーッハッハッハッハッハッハ!!!」
シュン!!! ハザンはフーディンの「テレポート」でその場から姿を消した。
ドカドカドカーーーーーーン!!! そして他の場所から爆発音が聞こえて来た!
ムサシ「ちょっと、これヤバイんじゃないの!?」
キョウ「非常口はないのか!?」
ロケット団員
B「ハザンの手で全部鍵が掛かっているぜ!!」
アヤ「じゃあ、誰か「穴抜けの紐」とか、「テレポート」を覚えてるポケモンとかいない
   の!?」
ロケット団員
C「アイテムは全部ハザンに盗まれちまったぜ!!」
ロケット団員
D「ポケモンならさっきバトルでみんな瀕死状態になってるよ!」
サカキ「くっ…もう逃げ場もない…もはやこれで終わりか!?」
サトシ「まだ諦めるな!! こっから脱出出来る方法は一つだけでもあるはずだ!! よく
    考えてくれ!! 簡単に逃げ出せる方法を探すんだ!!」
ザノア「ちょっと待ってください!」
サトシ「え?」
ザノア「脱出方法なら一つだけあります。 私の魔法なら、ここから脱出できます。」
サトシ「何だって!?」
ザノア「私はこう見えても元「白魔術師」でしてね、聖なる魔法を使いこなせるんですよ。 
    特に人を助けるための補助系魔法だってあります。 テレポートもその一つ
    です。」
サトシ「何だって!?」
ゼトラ「白魔術師…!? 聞いた事あるぞ? あれは確か人を幸運を捧げると言われている
    神に導く聖者…! 黒魔術に対抗するために有効な魔術の持ち主だ! けど、今で
    は戦争の役割にされた原因で忘却に落とされたはずじゃ…!?」
ザノア「いいえ、聖なる魔法、基神から捧げられた魔法は消されていません。 永遠なの
    です。 けど、そう思われたのは間違った者だけなのです。 私をそれを正しき
    方向へ使っています。 人を助けるために…とにかく、このままいるのも危険
    です! 皆さん、私に集まってください!」
ザノアの言われた通り、サトシ達とロケット団はザノアに集まった。
ザノア「では、行きます………」
その後ザノアは何らかの呪文を唱え始めた。 その間違う部屋から爆発音が聞こえ始め、
サトシ達とロケット団は殆ど緊張感に混じっていた。 とその時…!
ザノア「はっ!!!」
カッ!!! その後地面が突然の光が現れ、サトシ達とロケット団に包み始めた!
サトシ「な!?」
シュン!!! そして光に包まれたサトシ達とロケット団は、突然と姿を消した。

―ロケット団本部外―

ドカーーーーーーーーーーーン!!! ロケット団本部は遂に爆破された。 その後
サトシ達とロケット団は一体どうなったのかと言ったら、彼らは外にいた。 どうやら無事
本部から脱出出来たようだ。
フウコ「…爆発したわね…」
ドリオ「あ、ああ…けど間に合ってよかったな…」
サカキ「…ロケット団、遂に壊滅か…」
サトシ「サカキ…あのハザンって奴、一体何者…?」
サカキ「…私には分からない…だが、私がロケット団を作った時、突然入隊した奴だ。 
    その殺意はものすごく強くてね、私の悪意には勝てなかった…プライドが高すぎる
    せいなのか、勝手な行動ばかり取り出す…そのため誰かを殺すの平気にやっている
    殺人鬼だ…私はその時奴を脱退させようとしたが、奴の殺意に対してはそう簡単に
    出来なかった…私はまだ弱かったみたいだった。 そして今でも…」
サトシ「……………」
イミテ「けど、今回は「ザノちゃん」のおかげで助かったもんね! 脱出出来たから
v
ザノア「ざ、ザノちゃん…?(汗)」
サノスケ「けど、これから他の団員達をどうすんだ? 怪我人の研究員と団員もいるし…」
カルロス「しょうがない。 とりあえず怪我人の手当てをしよう。 後は近くの町の病院に
     下ろすしかない。 このまま団員も戦いに出すのも危険すぎる。 近くの町に
     付いたら、そこで全員下ろす。」
ロケット団員
E「けど、こんな姿で人前に現るのはちょっと見せ辛いけどね…」
サトシ「大丈夫! そう言う事は俺が説得するよ! 警察に何が言おうとしたら俺が
    どうにかするから!」
コゴロウ「それなら俺も手伝おう。 仲間が多ければ警察も敵わないはずだ。」
ゼトラ「それに、現在の人間達は俺達を選んだんだ。 断る事もないだろう。」
サカキ「…すまない。 本当に…」
サトシ「何謝ってんだよ? サカキも俺達の仲間だろ?」
サカキ「…そうだな。」
サトシ「よーし、ロケット団も解散した事だし、新しい仲間も増えた事だし、早速次の
    目的地である大空洞へ出発だ!!!」
全員「おーーーーー!!!」

ロケット団が遂に解散され、再び大空洞へ目指して旅に出るサトシ達。 だが問題は一つ。 
究極殺人鬼と呼ぶ男、ハザンは一体何者なのか? 今は謎に包まれているまま、サトシ達の
冒険は、まだまだ続く!
続く…

ソニックの後書き:
遂に出したぜ、ハザン! ハザンは他にもあきちゃんの
Starry Nightにも登場している
極悪人でもあります。 実はワールドワイド的に彼の存在を広げさせたいと…(おい) 
まあ、口がとてつもなくごっつい荒いですが、腹が立たせたらごめんなさい。(汗) 今回
は少々サトカスも入れた…かな? けどシャワーズの過去話もちょっと訳分からんかった
かな…?(汗) さてさて、次回はセフィロス戦編に再開! …とその前に、次回はあの
ポケモンが登場! 誰なのか、お楽しみ♪