ポケットモンスター小説版
170話 伝説のソルジャーセフィロス(中編)

大空洞の最深部でセフィロスと出会ったサトシ達は、世界の運命にかけて戦い始めた。 
ビザロセフィロスに変身したセフィロスは、サトシ達に襲い掛けてきた。

セフィロス「貴様らの腕はどれほどの物か、見せてみろーーーーー!!!」
サトシ「見せてやるぜ!! 全電気系ポケモン、「雷」だ!!」
ドカーーーーーーン!!! サトシ達が持っている電気系ポケモン達の「雷」は、
セフィロスに直撃した! だが、効いたのかどうかは分からないが、平気な顔をしている。
シゲル「やったか!?」
ヒロシ「でも、何か平気そうだよ?」
セフィロス「フン…貴様らの本気はこんな物か? 痛みも痒みもないわ!! 我が神の
      天罰でも味わうがいい!! 「サンダガ」!!!」
ゼトラ「…!!! 避けろ!!!」
サトシ「おわっ!!!」
ドカーーーーーーーーーーン!!!! サトシ達はセフィロスが落とした雷を素早く
避けた!
キース「な、何だ今のは!?」
ゼトラ「雷電魔法の最強呪文、「サンダガ」! あんな物一度でも食らったらお陀仏になる
    所だった…」
サトシ「くっ…電気系だけじゃダメか…よし、別の属性で行くぞ!! 全水系ポケモン、
    「ハイドロポンプ」!!!」
ドバーーーーーーーーー!!!! サトシ達の水系ポケモン達(ゼニガメは除いて)は、
「ハイドロポンプ」を撃ち放った! だが、ビクともしない…
セフィロス「私を洗うとは親しい事だが、貴様ら人間共にはそんな感謝などいらん。 
      「ブリザガ」!!!」
ビュオーーーーーーー!!!! セフィロスは吹雪でサトシ達を襲った!
タイチ「うわーーー!!! 寒いよーーー!!!」
ライゾウ「な、何だこれは!?」
アツシ「寒すぎるぞ、これ!?」
ミズキ「ただの吹雪じゃないぞ!?」
ゼトラ「氷河魔法の最強呪文、「ブリザガ」!! このままだとみんな凍え死ぬぞ!!」
セフィロス「ハッハッハッハ!!! さあ、潔く凍え死ね!!!」
アシュラ「くっ…こうなったら…五強聖「魔」術、「紅光炎滅剣(こうこうえんめつ
     けん)」!!!
カッ!!! アシュラは刀を上げ、強い閃光を放ち、吹雪を打ち消した!
イミテ「あ…元の暖かさに戻った!」
マサ「ふぅ、助かった…」
ミサ「一時どうなるかと思った…」
アシュラ「サトシ殿、大丈夫でござるか!?」
サトシ「ああ、サンキュー、アシュラ!」
セフィロス「ほう…私の吹雪を簡単に打ち消したとは、なかなかやるではないか? だが、
      その力で私を倒すなど、
500年も早いとでも言おうか…」
サトシ「まだまだこれからだぜ!!! 全炎系ポケモン、「火炎放射」!!!」
ブォーーーーーーーー!!!! サトシ達の炎系ポケモン達は、「火炎放射」を撃ち
放った! だが効果はない様子…
セフィロス「フン…熱くも感じないな…なら真の熱さを見せてやろう…「ファイガ」!!!」
ゼトラ「ヤバイ!!! 避けろ!!!」
サトシ「うわっ!!!」
ドカーーーーーーーーーン!!!! セフィロスはサトシ達の方へ爆発を発生させたが、
サトシ達は見事にそれを避けた。
ヤス「あ、危ない所だった…」
カズ「何だ今のは…!?」
ゼトラ「火炎魔法の最強呪文、「ファイガ」! あれに巻き込まれてたら俺達まで木っ端
    微塵になってただろう…」
セフィロス「どうした? 貴様らの腕はこんな物か? フン、所詮人間は神を打ち
      落とせまい…」
サトシ「まだお前が神になったとは決まってねえぜ!! 今度はこれで行くぞ!! 
    全草系ポケモン、「ソーラービーム」!!!」
バシューーーーーーーーー!!!! ドーーーーーーン!!! サトシ達の草系
ポケモン達は「ソーラービーム」を撃ち放ったが、これも効いていない…
セフィロス「自然の一部である植物を武器に使うとは、愚かな人間共め…貴様らには死刑
      十分!! 「クエイガ」!!!」
ゼトラ「サトシ、飛ぶぞ!!」
サトシ「あ、ああ!!」
ドゴゴゴゴゴゴーーーーー!!!! 突然地面が割れ始めたが、サトシ達は飛行系
ポケモンで無事離脱した。
ルミカ「あ、危なかったですわ…」
ケイタ「何なんだありゃ…!?」
ゼトラ「大地魔法の最強呪文、「クエイガ」。 これも巻き込んじまったら同じくお陀仏に
    なってただろう…」
カツラ「よく知ってるんだな、呪文の事…?」
ゼトラ「…俺も持っている。 殆どは使ってないがな…」
その後、サトシ達は無事着陸した。
セフィロス「愚かしい人間共め、そんな力不足な攻撃で、この私に勝てるとでも思って
      いるのか? 所詮貴様ら小賢しい虫けらは、神であるこの私には勝てまい。」
シゲル「くそっ、あれほど修行したって言うのに、これでも勝てねえのかよ!?」
イエロー「まだ諦めるの早いですよ! 僕達にはまだ力が残っているんですから!」
サトシ「そうさ、まだ諦める訳には行かない!! フリーザー、サンダー、ファイヤー、
    お前達の力で奴を倒すんだ!!」
フリーザー「分かりました、サトシさん!」
サンダー「少しは楽しませてくれそうだな…」
ファイヤー「我々も本気を出してくれたからな…」
セフィロス「ほう…貴様らは?」
フリーザー「私はフリーザー。 主であるサトシさんを守る氷の神です。」
サンダー「俺はサンダー。 同じくサトシを守る雷の神。」
ファイヤー「名はファイヤー。 同じく主サトシを守る、火の神だ。」
セフィロス「…フン、神と見せ掛けてるポケモンか…神は一人で十分。 道具となった
      ポケモンは消えろ!!!」
フリーザー「私達は道具ではありません!! 人を守るために生きているのです!!」
サンダー「だが、お前にはそれを知られていない様子だな!!」
ファイヤー「なら我々の力を味わうんだな。 我々が人を守りたいその気持ちを!!」
バシューーーーーーー!!! フリーザーは「冷凍ビーム」、サンダーは「
10万ボルト」、
ファイヤーは「大文字」で攻撃した!
セフィロス「フン、ほざけ!!! 「ディーン」!!!」
バシューーーーーーー!!!! セフィロスは衝撃波を撃ち放ち、フリーザー達の攻撃を
打ち消した! そして攻撃は引き続きフリーザー達に向かう!
フリーザー「え!?」
サンダー「バカな!?」
ファイヤー「効いてない!?」
サトシ「あ、みんな、危ない!!!」
ザノア「「魔光壁(まこうへき)」!!!」
ドーーーーーーーーーン!!! だがザノアはフリーザー達にバリアを張り、攻撃から
防げた!
フリーザー「こ、これは…!?」
サンダー「バリア、なのか!?」
ファイヤー「…どうやら無事のようだな…」
ザノア「大丈夫ですか、皆さん!?」
サトシ「ザノア、サンキュー!」
ザノア「間に合ってよかったですね。 あの攻撃を食らえば、一瞬に消滅される所でした
    よ。」
セフィロス「ザノア…裏切って人間の味方をするとは、貴様は本当に愚かなソルジャー
      だ…」
ザノア「いいえ。 人を脅してわざわざ貴方の仲間にいれさせる方がもっと愚かでは
    ないのでしょうか? 特に神に化けてと言えど…」
セフィロス「黙れ!!!」
サトシ「うわ、危ねえ!!!」
ドカーーーーーーーーン!!!! セフィロスは羽根のような腕を地面に殴り付いたが、
サトシ達はそれを見事に交わせた。
ミュウツー「とうとう本気に出て来たようだな…」
ミュウ「あたしも攻撃しましょ!」
アイ「そうね…お願いよ、ミュウツー、ミュウ! 二人共、「サイコキネシス」!!」
ミュウツー「良かろう! はーーーーーーー!!!」
ミュウ「いっくよーーー!!! はーーーーーーーーー!!!」
バシューーーーーーー!!! ミュウとミュウツーは「サイコキネシス」でセフィロスに
攻撃したが、効果は無効。
ミュウツー「何!?」
ミュウ「効いてない!?」
セフィロス「愚かなポケモンめ、偽りの生命体と無存在のはずの生き物がこの私に
      敵うのか? 念力など私には効かぬわ!!! 「グラビガ」!!!」
ミュウツー「む!! 危ない、「テレポート」!!!」
アイ「え!?」
ドゴーーーーーーーーン!!! その後暗黒物質が地面に爆発したが、ミュウツーは
アイとミュウと共に「テレポート」でその場から離脱し、別の場所へ移動できた。
ミュウ「ツーちゃん、ありがとう♪」
ミュウツー「(つ、ツー「ちゃん」…?(汗))」
アイ「あ、ありがとう、ミュウツー!」
ミュウツー「しかし、今のは危なかった…何だったんだあれは…!?」
ゼトラ「…重力魔法最強呪文、「グラビガ」…受けなくて良かったな…あんな物
    食らってたら全体砕けてただろう…」
ブルーザー「どうやらミュウツーの力でさえも無理か…こうなったら俺達の出番だな! 
      行くぜ!! 「真空剣(しんくうけん)」!!!」
クリスティ「行くよ、「サンダーストーム」!!!」
カルロス「食らえ、「白虎衝撃波(びゃっこしょうげきは)」!!!」
コゴロウ「行くぜ、「ダイナマイトダーツ」!!!」
ブレイク「「アイススラッシャー」+「ジェミニレーザー」合体! 冷凍光線、「アイス
     レーザー」!!!」
アシュラ「五強聖「魔」術、「烈光牙(れっこうが)」!!!」
ゼトラ「行くぞ…「黒雷撃(こくらいげき)」!!!」
デルヴァ「ならこっちはこれだ!! 「火球弾炎脚(かきゅうだんえんきゃく)」!!!」
アークスト「「暗黒烈風斬(あんこくれっぷうざん)」!!!」
ファンダ「「突風撃(とっぷうげき)」!!!」
ラトス「「聖光波(せいこうは)」!!!」
バシューーーーーーーーー!!! ドカーーーーーーーン!!! ブルーザー達の攻撃は
セフィロスに命中したが、やはり威力は少ない…
ブルーザー「な!?」
カルロス「これも効いてねえのかよ!?」
セフィロス「フン…少々痒さが感じたが、全く効かぬわ。 貴様らの実力はその程度だと
      言うのか? 笑わせてくれわ!!! 貴様らの力なんぞ、神の私には
      勝てん!!!」
ブルーザー達「うわっ(きゃっ)!!!」
ドゴーーーーーーーーン!!!! セフィロスは手で地面を殴りついたが、
ブルーザー達はそれを見事に避けた。
コゴロウ「くそっ!! クラスチェンジしても威力は変わんねえのか!?」
アシュラ「全く平気そうでござるぞ!?」
ブレイク「ちくしょー…クラウドならどうやってこいつを倒せたんだ!?」
セフィロス「フッハッハッハッハ…もはや貴様らには私には敵うまい! 何をしようと
      しても貴様らは神であるこの私を簡単に殺せまい!!」
アツコ「もう…限界なの…?」
サイゾウ「これ以上攻撃しても全く歯が立たん…」
キヨミ「じゃあ…私達、もうダメなの…?」
サトシ「くそー…何か方法があるはずだ…セフィロスを倒せる方法が…」
ピカチュウ「ピカピ…」
シャワーズ「サトシ…」
セフィロス「ハッハッハッハ…もう限界のようだな? それは当然だ。 貴様ら人間共は
      何も出来ない、ただの不用品だ! 貴様らは私に不要!! 消えて
      亡くなれ!!!!」
サトシ「!!!」
ブゥン!!!! その後セフィロスは素手でサトシを殴り潰そうとする!
ピカチュウ「ピカピーーーーー!!!」
シャワーズ・カスミ「サトシーーーーー!!!」
サトシ「うわーーーーーーーーーー!!!」


???「奥義、「天竜虎博(てんりゅうこはく)」!!!」


ドカーーーーーーーン!!! その時突然何者かがセフィロスの素手を殴り付けた!
セフィロス「ぐぉ!?」
サトシ「…え?」
ピカチュウ「ピ…?」
シャワーズ「な、何…?」
カツコ「な、何、今のは!?」
ゼトラ「「天竜虎博」…!? まさか!?」
スタッ!! その後その人物はサトシの前に着陸した。
サトシ「…!」
???「…サトシとか言ったな。 お前には分かっているはずだ、今は世界に最大の
    危機が迫っている事を…こんな所で苦悩してる時間はないぞ。」
その男が振り向いたら、その男の正体は、あのジャグナルだった!
サトシ「じゃ、ジャグナル!?」
ゼトラ「師匠!?」
スバル「あ、あいつは…!!」
カイト「まだ生きてたのか!?」
ジャグナル「…あんなギリギリまで行く攻撃、そう簡単に死ねるか。」
サトシ「じゃ、ジャグナル…」
セフィロス「む? 貴様は…ジャグナルではないか…もはや私と協力しにここへ来たの
      だな?」
ジャグナル「…勘違いするな。 俺は貴様を倒しに来た。」
サトシ「え!?」
セフィロス「何!?」
ヒバリ「ジャグナルが、セフィロスを倒すって!?」
ツグミ「ど、どう言う事!?」
セフィロス「き、貴様、どう言う事だ!? 私を裏切るつもりなのか!?」
ジャグナル「寝ぼけた事を言ってんじゃない。 俺は元からと言うと貴様の野望のために
      入った訳ではない。 最初は俺よりも強い相手と勝負するために入ったのだ。 
      だが、今はもう違う…俺の弟子は俺に教えてくれたよ、俺のやり方が違う
      とな。」
ゼトラ「師匠…?」
ジャグナル「目が覚めたおかげで、俺は何をするかと言う答えは見つけた。 それは、
      貴様を倒し、サトシやゼトラと供に世界を救うという事をな!!」
セフィロス「何だと!? 貴様、私を裏切ろうとしたらどうなるか分かっているはず
      だぞ!?」
ジャグナル「悪いが、裏切るのは俺一人じゃない。」
全員「え?」
ジャグナル「行け!!」

???
A「「獣鬼水撃波(じゅうきすいげきは)」!!!」

ドバーーーーーー!!! ドーーーーーン!!! その時サメ型の噴水がセフィロスに
直撃した!
セフィロス「ぐぉ!?」
エニシ「こ、今度は何!?」
サトシ「あのサメ型の噴水、まさか…!?」
サトシ達が後ろへ振り向いたら、そこには宙に浮いている岩石に誰かが立っていた。 
その人物の正体は…ゲルトだった!
全員「ゲルト!?」
ゲルト「間に合ったようだな。」
セフィロス「ゲルト!? 貴様までもか!?」
???
B「「岩矢突撃(がんやとつげき)」!!!」
???
C「「氷岩刺襲波(ひょうがんししゅうは)」!!!」
???
D「「電矢雷光波(でんやらいこうは)」!!!」
???
E「「爆機砲弾(ばくきほうだん)」!!!」
???
F「「葉輪月斬(ようりんげつざん)」!!!」
ドゴーーーーーーーーーン!!! その後突然何者かがセフィロスに攻撃した!
セフィロス「ぬぁ!?」
コウム「今度は何なんだ!?」
ザノア「岩、氷、雷、ミサイルに葉っぱ…もしや!?」
サトシ達が再び振り向いたら、そこにはあのガロン、ヘルザード、ラトス、ラマセスと
レグナがいた!
コゴロウ「ガロン、ヘルザード!?」
ゼトラ「ラトスにラマセス…」
デルヴァ「レグナまでもか!?」
ガロン「ふう、間に合ってよかったな。」
ラマセス「後もう少しで手遅れになる所だったぜ…」
セフィロス「き、貴様らまでもか!?」
???
G「「死霊弾(しりょうだん)」!!!」
???
H「「血矢殺凶波(ちやさっきょうは)」!!!」
???
I「「波動拳(はどうけん)」!!!」
???
J「「炎虫溶吐(えんちゅうようと)」!!!」
???
K「「魔炎弾(まえんだん)」!!!」
???
L「「一閃空斬(いっせんくうざん)」!!!」
???
M「「影輪斬(えいりんざん)」!!!」
???
N「「酸液球弾(さんえききゅうだん)」!!!」
???
O「「翔閃斬(しょうせんざん)」!!!」
???
P「「狂獣空烈爪(きょうじゅうくうれつそう)」!!!」
ドカドカドカドカーーーン!!! その後次々の攻撃がセフィロスに直撃した!
セフィロス「ぐわっ!?」
セイジ「こ、今度は何だ!?」
ヨシキ「色々な攻撃が出てきてるぞ!?」
サトシ「あの攻撃…もしかして!?」
サトシ達が再び振り向いたら、そこにはガレム、ネクロ、ザクロン、ゼネン、ゾーマ、
ヘレク、フェラルド、ヴァルプ、ベルガーダとイグゼスがいた!
アークスト「ガレム、ネクロ、ザクロン、ゼネン…!?」
ザノア「ゾーマさん、ヘレクさん、フェラルドさんにヴァルプさん…!」
ファンダ「ベルガーダにイグゼス!?」
サトシ「り、リユニオンのみんな!?」
セフィロス「何!?」
ガレム「間に合ったぜ…」
ヘレク「一時どうなるかと思ったな…」
カオルコ「こ、これはどういう事なのですの!?」
サユリ「何でリユニオン達が、私達を…!?」
セフィロス「き、貴様ら、私に攻撃するとはどういう事だ!? 貴様らの王で、貴様らの
      神であるこの私に何の恨みがあると言うのだ!?」
ゾーマ「何寝ぼけた事を言っている。 我々はお前のような怪しからん奴と付き合った
    覚えなどない。」
フェラルド「逆らうのは当然の事でござろう。 何ゆえお主が我々の心を弄ったからな。」
どうやらこれはゾーマとフェラルドの本当の口調らしい。
レグナ「最初の俺達はお前の野望を反対し、強引に入れさせないよう戦ったんだ。」
ラトス「だが、結局の俺達は負け、セフィロスの手によって操られた。 汚え魔法でよ。」
ゼネン「だけど、先ほどサトシ達に倒されたおかげで、ようやく目が覚めたんだ。 
    操りが解けて、正気に戻ってな!!」
セフィロス「…バカな…倒された後に正気に戻っただと…!? うかつだった…!!」
その後ゲルトは、サトシの隣に立ち止まった。
ゲルト「…サトシとか言ってたよな?」
サトシ「え!? 俺の名前覚えてるの!?」
ゲルト「…操られてる間でも、名前はちゃんと覚えている。 忘れねえようにされてた
    からな。 けど、今まで何が起こったか、記憶には覚えてねえけど…俺達、
    今までお前達にとんでもねえ事をしたんだな………すまなかった………」
ゲルトは申し訳なさそうに頭を下げた。
サトシ「ゲルト………ううん、お前達リユニオンは悪くないよ。 操られてたから何も
    覚えてないのは分かるけど、今までの悪事はみんなお前達のせいじゃない。 
    本当はセフィロスの野望を防ぐためにこの世界を救いたかったんだろ? 
    そうなら、俺はお前達を憎めたりはしないよ。 これからのお前達は、人間達の
    味方だから!」
ゲルト「サトシ………フッ………ありがとう、サトシ…俺はお前と会えてよかったかも
    しれない…多分、俺達とお前達の出会いは、奇跡だったかもしれないからな…」
サトシ「…そうかもしれないな! よーーーし!!! これで全員いれば、怖くない!!! 
    みんな、このまま気合入れてやろうぜ!!!」
全員「おう!!!!」
セフィロス「くそーーー!!! どいつもこいつも私を裏切りよって!!! 
      許さん!!! 全員纏めて斬り殺してくれる!!! 
      うぉおーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
その後セフィロスは両腕を上げた!
ラトス「させるか!! ファンダ!!」
ファンダ「お、おう!!!」
ラトス「「雷流波(らいりゅうは)」!!!」
ファンダ「「突風撃」!!!」
ドシューーーーーン!!! ドカーーーーン!!! ラトスとファンダの攻撃は
セフィロスの両腕に直撃した!
セフィロス「ぐが!!!」
ゲルト「俺達も行くぜ、デルヴァ!!」
デルヴァ「あ、ああ!!」
ゲルト「「海王槍投波(かいおうそうとうは)」!!!」
デルヴァ「「炎矢紅撃波(えんやこうげきは)」!!!」
ヴァシューーーーーン!!! ドカーーーーーーン!!! 次にゲルトとデルヴァの
攻撃はセフィロスに直撃した!
セフィロス「ぐわ!!!」
ヘルザード「次はこいつだ!! 「氷光波(ひょうこうは)」!!!」
ガロン「「巨岩投爆弾(きょがんとうばくだん)」!!!」
ラマセス「「眼光波(がんこうは)」!!!」
フェラルド「「魔影牙襲波(まえいがしゅうは)」!!!」
ドカドカドカドカーーーン!!! そして次々のリユニオン達の攻撃がセフィロスに
直撃した!
セフィロス「ぐぉーーーー!!!」
その後サトシ達は、リユニオン達の戦う所を見ながら、呆然とした。
ウミオ「す、すげえ…」
ソラオ「何て言う力だ…」
スイート「あんな楽々にセフィロスにダメージを与えるなんて…」
シュウ「何か…見てるだけで俺達よりも強いって感じだけど…」
ピカチュウ
2『そう…だね…』
サトシ「…いや、違う…」
シュウ「は?」
サトシ「あいつらは俺達みたいに普通の技を使ってるんだ! 使っても無効になるはず
    なのに、なぜか効いてる! これは…一体…!?」
ジャグナル「…防御マテリアだ。」
サトシ「え? 防御…?」
ジャグナル「先ほど奴の素手を俺が殴っただろ? 奴の手の中には、防御可能となる
      マテリアを持っていたのだ。 そう、全ての攻撃から守れる見えない甲冑…
      手の中に隠されていたのだ。」
ゼトラ「防御魔法最強呪文…「ウォール」!! 打撃や技の「バリア」と魔法の
    「マバリア」を同時にさせ、全ての攻撃から防げる事が出来る壁魔法の最高級! 
    だからどんな強い技を使っても効かなかったのか!!」
ジャグナル「その通り。 だが俺の一撃のおかげで、そのマテリアが体内に粉砕され、
      壁も解かされたのだ。 「天竜虎博」は、破壊を示す究極奥義の一つだから
      な。」
トミオ「じゃあ、今の俺達なら、攻撃が可能に…!!」
ジャグナル「いや、今はまだ早い。 ここはチャンスが待ってからだ。 今割り込んだら、
      お前やポケモン達の命だけでも済まないぞ。」
トミオ「え…?」
ジャグナル「……………」
そんなジャグナルは、ダメージを与え続けるセフィロスを見続けた。 そんなセフィロス
はかなりボロボロに近く、息を素早く吸っている。
セフィロス「ぜぇ…ぜぇ…お、己〜〜〜…!!」
セフィロスはとうとう怒り出すが…
ジャグナル「………よし。」
ダッ!!! その時ジャグナルは突如にセフィロスの方へ飛んで行った!
サトシ「な、ジャグナル!?」
ゼトラ「師匠!?」
セフィロス「…!?」
ジャグナルは真っ直ぐセフィロスの方へ飛び、拳をしっかりと握り締めた。
ジャグナル「……………」
トン! …とその時、ジャグナルは軽くセフィロスの胸元に拳を当てた。
全員「…え”?」
リユニオン「な…?」
セフィロス「何…?」
ジャグナル「……………」
そしてジャグナルは元の場所で戻ったが、さすがにさっきの一撃を見たせいか、動きも
しない上、沈黙に流れて行った。
リン「…な、何、何が起こったの…?」
ラン「…って言うか、今の一撃…何?」
セフィロス「………フッ…フッハッハッハッハ!! バカめ! さっきの一撃は一体何の
      つもりだ? 痛くも痒くも…うご!?」
全員「!?」
余りにもセフィロスの奇妙な声のせいか、全員が驚いた。
セフィロス「…ぐ…が……な、何だ……これ…は……!? …か、体……が………う、
      動…けん………!?」
リョウマ「動けないだって!?」
ユウキ「一体何があったの!?」
サトシ「…まさか、さっきの攻撃は!?」
ジャグナル「…「魔竜匪石(まりゅういしにあらず)」。」
サトシ「…え?」
ゼトラ「「魔竜匪石」!? 聞いた事があるぞ!? 魔竜には様々な魔術を持っていて、
    それがその魔術の一つ…封じのツボを打つ技! 人間にはなかなか決めないが、
    大型系の生物の場合だとそのツボが当たりやすい…! それが魔竜の力だ!!」
サトシ「じゃあ、今の状態は!?」
ジャグナル「数分ほど動きを封じた。 それまでに動けまい。」
セフィロス「お…の……れ……!!」
ジャグナル「さあ、何モタモタしてる。 さっさと「弱点」を狙え。」
サトシ「弱点!? 何だよ、それ!?」
ジャグナル「見て分からないようだな…奴の弱点は、あれだ。」
ジャグナルは、セフィロスの下半身辺りにある丸い物体に指した。
サトシ「あ、あれは…?」
ラマセス「セフィロスの「核(コア)」だ。」
サトシ「…!」
そんな突然サトシの隣にラマセスがいた。
ラマセス「あの「核」はセフィロスの動力、知力、戦力、魔力、などを働かせている
     心臓のような物だ。 その「核」はとても頑丈で、強力な技や魔法でないと
     撃ち破れない。 それに…」

ピピピピピ!!! 彼のサイボーグ化の右目から音が出て、ピカピカと光りだした。 
彼の目からには心音図のメーター、ライフゲージ、
HPパーセンテージ、など、様々な
データが載っていた。 その次の「
Equipped Item(装備中のアイテム)」と言う
ウインドウが現れた。 その中には様々なアイテムが一覧(リスト)に並んでいた。

ラマセス「あの「核」の中に「
Full Cure(フルケア)」って言う、完全回復する事が出来る
     マテリアがある。 危険性の時にあらかじめ用意したんだろう。 今は動きを
     封じているが、もしもそれが解け、それを使っちまったら、後は厄介になる
     だけだ。 現在セフィロスのダメージパーセンテージは
105%。 完全撃墜
     パーセンテージは
300%以上。 俺達の攻撃威力を全部合わせると162%。 
     現在ダメージパーセンテージと俺達の威力パーセンテージを足すと合計
268%。 
     
300%以下のまま一撃で決めれず、そのまま封印が解かれて回復しちまったら
     ピンチになるが…」
ジャグナル「そこでだ。 お前達でとどめをさせ。」
サトシ「え!? お、俺達が!?」
ジャグナル「こいつはお前の獲物だ。 俺達じゃない。 最初からお前達が狙っていた
      獲物だ。 決して逃してはならん!」
サトシ「ジャグナル…」
ゼトラ「師匠…」
ジャグナル「…世界のためだと思え。 俺はそう思うつもりだ。」
サトシ「………分かった、俺がとどめをさすぜ! ありがとう、ジャグナル、
    リユニオンのみんな!! よし、みんな!! 一撃で決めるぜ!!!」
全員「おう!!!」
セフィロス「な、何を…する……気…だ………!?」
サトシ「全ポケモン、攻撃、撃て!!!」
全員「撃て!!!」
バシューーーーーーーーーーーー!!!!!! そう指示を出したサトシ達は、
ポケモン達を強力な遠隔攻撃を撃ち放った! そしてその攻撃が、真っ直ぐセフィロスの
「核」の方へ向かった!
セフィロス「や、やめろーーーーーーーーー!!!!!!」
ドシュアーーーーーーーーーー!!!!!! そしてポケモン達の攻撃は、セフィロスの
「核」を貫いた!!
セフィロス「……………!!!!」
サトシ達「……………」
リユニオン「……………」
セフィロス「う…ぐぉおおおおおおお!!!!」
その後、セフィロスは突然叫びだした。
セフィロス「ば、バカなーーー!!! こ、この私が、き、貴様らに、負ける
      とはーーーーー!!!」
そんなセフィロスは、頭を抱えながら、苦痛に叫びだした。
サトシ「や、やったーーーー!!! 俺達の勝ちだーーーーー!!!」
全員「ワーーーーーーーーーーーー!!!!!」
サトシ達は大喜びにはしゃぎ始めた。 だが…

セフィロス「…なーんちゃって。」

全員「え…?」
マサトシ「…今、何か言いましたかいな?」
セフィロス「フッハッハッハッハッハ!!!! バカめ!! 貴様らがそう簡単に私を
      殺せたとでも思ったか!!!」
ケン「な、何だあいつ!?」
ユウタ「全く平気そうな顔してるぞ!?」
ジャグナル「バカな!? 「核」はちゃんと撃ち破れたはずじゃ!?」
サトシ「おい、ジャグナル!! お前の言う通りぶち破ったぞ!! 何でまだ
生きてんだ!?」
ゼトラ「あれが本当に奴の弱点だったのか!?」
ジャグナル「…ラマセス、奴の様態は!?」
ラマセス「……………」
サトシ・ゼトラ・ジャグナル「………?」

ピピピピピピ!!! 彼の右目の画面から、
300%以上も超えていたはずのダメージ
パーセンテージが
0%に戻った。 その他にも、「Status Parameter(ステータス
パラメーター)」と言うウインドウに表示していた
HP(体力)、MP(魔法力)、
Attack(攻撃力)、Defense(防御力)、Speed(素早さ)、Mind(知性)、Spirit(精神)
などのステータスメーターとナンバーが急上昇し始めた!

ラマセス「………ば、バカな…「フルケア」はさっきので消滅されたはずなのに…
300
     以上になっていたダメージパーセンテージが
0%に戻ってる!? しかも、何だ
     これ!? まるでレベルアップするみたいにステータスが急上昇してる!?」
サトシ「何だって!?」
シンジ「おい!! あのセフィロスの様子がおかしいぞ!?」
サトシ「え!?」
サトシ達は急いでセフィロスの方へ振り向いた。 確かにシンジの言う通り、
セフィロスの様子がおかしい。
セフィロス「クックックック…やはりこの姿になっても無駄のようだった…リユニオン
      さえ邪魔をしなければ、今でもこのまま貴様らを滅ぼせたのに…まあ、いい。
      この醜い姿よりも真の神の姿がある! 最大級をも超える、究極の神の姿
      が!!」
サトシ「何だって!?」
ブレイク「…ま、まさか…!?」
セフィロス「「核」は撃ち破れたが次には必要ない…新たな姿になれば私は無敵となる…
      さあ、貴様ら拝めよ! この世の新たなる神の、誕生だぁああああああああ
      あああああああ!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!! 突然セフィロスの叫びにより、地面が揺れ始めた!
マロン「きゃーーー!!! 今度は何ーーー!?」
ココナッツ「また崩れるの!?」
ガロン「いや、違う!! これは単なる地震じゃねえ!! 奴が起こしてる変化の
    鼓動だ!!」
サトシ「変化!?」
セフィロス「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
      おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
      お!!!!!!!」
カッ!!!!!!!!! そしてセフィロスの体から光が放ち、周り全体が光に包まれた。 
サトシ達も、その光に包まれて行った…

突然とセフィロスの力により、光に包まれたサトシ達。 果たしてこの後何が起ころうと
するのか!? そしてサトシ達と、この星の運命は!?
続く…

ソニックの後書き:
ふぇえええ…スランプだよ〜〜〜…へたくそだぁああああああ!!!(涙) 今回は
リユニオンまで味方にしちまったよ☆ けど技はちと難しいもんね。(汗) よし、後もう
少しでセフィロス戦とカントー編、第
1章終了になる! 次回も行くでーーー!!!