ポケットモンスター小説版
172話 ファイナルセフィロス

セーファーセフィロスを見事に倒せたサトシは、突然の苦しみで失神してしまった。 
その苦しみに失神したサトシは、とある別の空間にいた…その空間は真っ暗で、
とてつもなく静かであった。 人の気配もなく、恐ろしそうな場所であった。 そんな
場所でサトシは一人倒れていた。

サトシ「……………う………う〜〜〜ん………」
その後サトシはようやく目が覚め、起き上がった。
サトシ「………あ、あれ…? ここ…どこ…?」
サトシは周りの景色を見回った。
サトシ「何だ、ここは? 暗くて何も見えないや…一体ここはどこなんだ? なあ、
    ピカチュウ、シャワーズ………!?」
サトシは一度振り向いてみたが、そこには当然ピカチュウとシャワーズがいない。
サトシ「あ、あれ!? ピカチュウ!? シャワーズ!? どこ行ったんだ!?」
サトシは必死に辺りを見回ったが、当然周りには誰もいない。
サトシ「ピカチュウーーーーー!!! シャワーズーーーーー!!! 
    どこだーーーーー!?」
もちろん叫んでみたが、返事はなかった。
サトシ「カスミーーー!!! レッドお兄ちゃーーーん!!! シゲルーーー!!! 
    ブルーーー!!! イエローーー!!! グリーーーン!!! 
    アイーーー!!! ヒロシーーー!!! シュウーーー!!! 
    マローーーン!!! ワタルーーー!!! コゴロウーーー!!! 
    ゼトラーーー!!! みんなーーー!!! どこへ行っちまったんだ
    よーーー!?」
もちろん仲間達の名前を叫んでも、返事はしなかった。
サトシ「…誰もいない…何でだ…? 何で誰もいないんだ?」




???「………いないのは当然なのだ………」




サトシ「…!? だ、誰だ!? 誰かいるのか!?」




???「…ここには誰もいない………なぜなら………ここは私が作った…「地獄」なの
    だからな…」




サトシ「………!!!」
サトシは振り向いたら、そこには消えたはずのセフィロスが立っていた! しかも左手に
は長い刀を持っていて、前とは違って上半身だけ裸だった(つまりいつもの上着を着て
ないだけ)。 サトシは彼を見て、一瞬に驚いた。
サトシ「セフィロス!? ば、バカな!? 何でお前が…ここに…!?」
セフィロス「貴様らが打ち消したのは私の「体」だが、「魂」だけは生きている。 
      「魂」が消えていなかった限り、私自身は消えやしない…」
サトシ「そ、そんな………!!」
セフィロス「その上、貴様をこの「地獄」へ連れてくるために、貴様の「魂」を弄り、
      ここまで引き連れてきたのだ。 貴様をここに残すためにな。」
サトシ「何だと!?」
セフィロス「この「地獄」は、全ての罪人達を連れて来る、無の世界…そう、何もない
      世界、ただの闇の世界だ。 未来のない、生命(いのち)のない、ただの
      何も無き世界だ。 そう、私は全ての人間共をここへ連れて行くつもりだ。 
      メテオと共に、死に痛む人間共をここへ放り捨てるためにね。」
サトシ「そんな事はさせないぞ!!!」
セフィロス「しなくても結構。 なぜなら貴様が、この世界に残る一人者だ!!!」
サトシ「うわっ!!!」
ヴゥン!!! セフィロスは刀をサトシに振らすが、サトシは素早く避けた!
サトシ「くそ、本気にやりやがったな!? だったらこっちは本気で………!?」
サトシはベルトに手を出そうとするが、気がついたらベルトにはモンスターボールが
付いていなかった!
サトシ「な!? も、モンスターボールがない!? …!!!」
他にもリュックにも手を出そうとするが、彼の背中にはリュックが背負っていなかった。
サトシ「リュックもない!? じゃあ………ウィスプ、出て来い!!!」
サトシはウィスプを呼ぶが、ウィスプの姿が現れず、沈黙が流れた。
サトシ「そ、そんな…何でだ…どうしてなんだよ…?」
セフィロス「知らないのか? 貴様の「魂」は、この無の世界にいる。 現実世界に
      あった貴様の道具や仲間は、ここには存在しない。」
サトシ「何だと………!?」
セフィロス「さあ、観念して死ぬがいい。 そしてその死に行く身で、神である私に
      拝めるがいい!!!」
サトシ「くっ!!」
ヴゥン!!! セフィロスは再び刀を振らすが、サトシはそれを上手く避けた! そして
サトシは、彼から逃げ始めた。
セフィロス「む!?」
サトシ「くそっ!!! こんな世界にいてたまるか!! 後一時間しかないんだぞ!! 
    こんな所で油売ってる暇なんて…!!」
スゥッ!!! だがサトシの前に突然セフィロスが現れた!
サトシ「な!?」
セフィロス「逃がすか!」
ザシュン!!! セフィロスはサトシに刀を振らし、サトシの頬に掠った!
サトシ「ぐっ!!!」
セフィロス「行って置くが、この世界には出口などない…貴様がここで死ぬ限り、元の
      世界には戻らん…それに、例え戻ったとしても、メテオは止められん。 
      戻ったとしても、貴様は人間共と供にここへ戻るだけだ。 どちらにせよ、
      貴様は死ぬのだからな。」
その後サトシは、再び逃げ出した!
サトシ「誰が死ぬか!! 俺はお前なんかに殺されてたまるか!! 俺は戻るんだ、
    みんなの元へ、俺の世界へ…!!」
セフィロス「そこが貴様は無力なのだ!!!」
ザシュ!!! その後セフィロスは素早くサトシの背中を刀で斬った!
サトシ「ぐわっ!!!」
ドサッ!!! さっきの攻撃で、サトシは倒れた。 その上背中の傷口から血が出始めた。
サトシ「うぐっ…!!」
セフィロス「貴様には分かっていない。 人間の愚かさ、人間の恐ろしさ、人間の汚さを。 
      人間こそ全てを破壊する存在なのだ。 貴様はそれを知らず、世界を
      滅ぼそうとしていた。 貴様は正義の味方ではない。 世の敵だ!!!」
その後サトシは、痛みに苦しみながら、立ち上がった。
サトシ「…バカヤロー…人間はそう言うもんじゃねえ………何も分かっちゃいないのは
    お前の方だ…人間がいるこそ、全てが救われるんだ! 半分は悪い奴もいるけど、
    多くは世界を救おうとしているんだ! 自然のため、平和のため…もちろん、
    人の夢と希望とために…!!」
セフィロス「寝言を言うな!!!」
ザシュ!!! セフィロスは刀でサトシを斬った!
サトシ「ぐわっ!!!」
セフィロス「貴様の見ている物は全て幻だ。 世を救おうだの、人を守ろうだの、そして
      人間は世界を救うために生まれただの、全ては偽りとなるただの幻。 
      貴様は騙されているのだ、人間と言う存在を。」
サトシ「騙されてなんかいない!! 何も分かっちゃいないのはお前の…!!」
セフィロス「言い訳無用だ!!!」
ザシュ!!! セフィロスは再び刀でサトシを斬った!
サトシ「うがっ!!!」
そしてサトシの胸元に
×字の傷が出来、傷口から血が出始めた。
サトシ「うっ…ぐはっ!!!」
傷の刺激によって、サトシは吐血した。
セフィロス「人間と言う物は愚かな生き物だ…どんな時でも強くならない。 弱く生きて
      行くばかりだ…そうだ、貴様は弱い。 全ての人間と同じく弱い人間だ!!! 
      その弱さでこの私を倒そうとは…それが貴様が最弱の存在と言う証拠
      だ!!!」
ザシュザシュザシュザシュザシュ!!!! その後セフィロスは乱れ斬りでサトシを切り
捲った!  攻撃を受けたサトシは、声も全く出なかった。
サトシ「……………!!!」
ドサッ!!! サトシは倒れ、体中の傷口から血が多く出始めた。
サトシ(…つ、強い………強すぎる………)
その後サトシは起き上がるが、足で立たぬまま、そのまま後ろへ下がって行く。 
どうやらセフィロスに恐れ始めてきたようだ。 だがセフィロスは、そんなサトシに歩き
出した。
セフィロス「…そんな弱さでこの世界を救おうと思う貴様は愚かだ。 もはや貴様には
      この世界を救う資格はない…ここで死ぬ資格なら、当然ある…」
サトシ(…こ、殺される………殺される………)
その後セフィロスは、サトシの目の前に立ち止まった。
セフィロス「…私は「魂」だが、「体」ならいつでも創り直せる。 「体」を作り直せば、
      私はいつでも現実世界へ戻れる…だが、貴様にはもう二度と戻らん…ここに
      残る限りな…」
サトシ「…あ……あ………」
セフィロス「死ね!!!!」
そしてセフィロスは、刀をサトシに切り落とし始めた!
サトシ「う、うわーーーーーーーーーーー!!!!!!」
サトシは腕で頭を防ぎ、目を閉じたが…

ガチーーーーーーン!!! だがサトシの目の前に、緑色のバリアが現れ、それを
セフィロスの攻撃から防げた!
セフィロス「な!?」
サトシ「………え?」
パァアアア…! その後、サトシの周りに、緑色に灯る塊が現れた。 その数は何十体
ほどで、サトシの周りに集まってきた。
サトシ「こ…これは…?」
セフィロス「これは………「ライフストリーム」!!!」
サトシ「ライフ…ストリーム…?」
セフィロス「き、貴様…貴様も裏切るつもりか!?」
サトシ「え?」
セフィロス「「ライフストリーム」!! なぜ貴様があの小僧の元へ行く!? まさか
      貴様も裏切るのか!? この私を!? 貴様は世界を創り直すために私と
      協力したと言ったはずだ!? その誓いを破る気か!? 己…どいつも
      こいつも私を裏切るとは…許さん!! 貴様も小僧と共に消して…!!!」
カッ!!!! だがその塊達は強く輝き始め、セフィロスを吹き飛ばした!
セフィロス「ぐわっ!!!」
サトシ「…!」
その後塊達は、サトシの両手に集めた。
サトシ「…まさか………俺に………力を………貸してくれるのか………?」
パァッ!!! その後、サトシに光を浴び、傷口と血の跡が消えた。
サトシ「…傷が………消えた…!?」
セフィロス「くっ、貴様…!!!」
サトシ「………よし、やろうぜ………俺とお前と一緒に、セフィロスを倒す!!!」
ピカァッ!!! その後、サトシの右手に塊達が集め、その塊達は、緑色に輝く剣の形に
なった!
セフィロス「裏切り者が…全員纏めて斬り殺してくれる!!! 
      うぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
セフィロスは刀を持ち上げ、サトシの方へ走り出した。 その後サトシは、剣を左腰に
置き、構え出した。

サトシ(…ゼトラ…技、借りとくぜ!!!)

セフィロス「死ねぇえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」
サトシ「…「烈殺死影斬(れっさつしえいざん)」!!!!!!!」

ズガーーーーーーーーーン!!!! そしてサトシは、一瞬に素早くセフィロスを切り
裂いた!! その後お互いの動きが止まり、沈黙となった。
サトシ「……………」
セフィロス「……………」

カラン!! その後セフィロスは刀を落とした。 そして突然と頭から血が流れ始めた。
セフィロス「ば…バカな…こ、この…私が………く、崩れる……「魂」が崩れる……な…
      納得……い…か………ん……………」
カッ!!! そしてセフィロスの体が光り始め、その光が散り始め、消えて行った。
サトシ「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
パァッ…! そしてサトシが握っていた剣は、再び散り始めた。 と、その時………




???『………ん………シ君………』




サトシ「………え?」
突然どこかから女性の声が聞こえて来た…




???『………トシ君………サトシ君………』




サトシ「だ、誰だ!? 誰が俺を…!?」




???『………光を………光を見て………』




サトシ「………光………?」

サトシが振り向いたら、空から光が現れた。 とても大きく輝く、大きな光…その光から、
一人の少女が降りて来た。 その少女は、赤い上着、ピンクのワンピースにリボン、
そして茶色いポニーテールをしていた。 その少女は、サトシの前に降りて来た。

サトシ「…き、君は…?」
???『…私はエアリス…エアリス・ゲインズブール…』
サトシ「君は…セフィロスの仲間か!?」
エアリス『ううん…貴方を見守っていた、セトラ族の生き残りなの…』
サトシ「セトラ族…?」
エアリス『ええ…
FF世界だけしか存在しない古代種…星と会話したり、木や動物などの
     あらゆる生物達を増やして、精神力を育てると言う伝説の古代種の事…私は
     それの生き残りなの…』
サトシ「君…ブレイクやアシュラ、ゼトラと同じく
FF世界からなのか? じゃあ、何で
    その古代種がここに…?」
エアリス『…貴方の力になるために…』
サトシ「え…?」
エアリス『セフィロスの全てを教えてあげるわ…セフィロスは昔、ごく普通の人間
     だったの。 普通の人間として生き、普通の人生に過ごしていたの。 けど、
     ある事により、自分を「ジェノバ」と言うプロジェクトの子だと思い込まれた
     彼は、私達セトラ族が世界を奪ったと勘違いし、神になろうとしたの…その
     私は、それを阻止するため、ゼトラと同じように、彼が召喚した「メテオ」を
     止めるために、「ホーリー」を召喚したの。 けど………』
サトシ「…セフィロスに………殺されたのか…?」
エアリス『………「体」は死んじゃったけど…「魂」だけは残ってるの…だから私は、「魂」
     として、貴方と仲間達を見守っていたの。 セフィロスを止める事を、
     信じて…』
サトシ「………けど、寂しくないのか? 誰も、君の事を気付かなくて…」
エアリス『…それは寂しいよ…でも、私はみんなの心にいるから、寂しくはないよ。 
     みんなの心にいれば、私、独りじゃないから…』
サトシ「エアリス…」
エアリス『…けど、何となく似てるね…クラウドと…』
サトシ「え?」
エアリス『…貴方…クラウドとよく似てる…その優しい性格…その意志…そしてその心…』
サトシ「クラウド…? ま、まさか、君は、クラウドの仲間!?」
エアリス『うん、前はね…けど、私が死んでから、もう仲間じゃないけどね。 でも、
     私はクラウドの心にいるから、ずっと一緒なの。 例えどんなに離れていても、
     私はずっと、クラウドの心にいるから…』
サトシ「………あの、エアリス! 俺に教えてくれないか? クラウドの事…」
エアリス『え?』
サトシ「俺、別世界とか行った事ないから、よく分からないけど…一度でもいいから、
    知りたいんだ。 クラウドって、どう言う人だったのか…」
エアリス『……………』
その質問を聞いたエアリスは、優しく笑んだ。
エアリス『…とても優しい人よ…素直じゃない所もあるけど、人の想いを大切にする、
     とてもいい人…愛する人のために、必死に戦った心の暖かい人…私も一度、
     彼を愛した事があるから…』
サトシ「……………」
エアリス『けど、今は悲しくないわ。 姿が見えなくても、私はクラウドの心に
     生きてるんだもの…特に、貴方の心にも…』
サトシ「え…?」
その時、エアリスは再び浮かび上がった。
エアリス『さあ、サトシ君…時間がないわ…「メテオ」は後もう少しで地上に激突する…
     それを阻止しないと…』
サトシ「ちょ、ちょっと待ってくれ!! ブレイクから聞いたんだけど、「メテオ」を阻止
    した後、人類は滅亡したんだよな!? だとしたら、俺達がそれを阻止したら、
    この世界の人類は…!?」
エアリス『………前は滅亡したわ…けど、心配しないで…全ては、絶対大丈夫だから…』
サトシ「え?」
その後、エアリスはサトシに腕を伸ばした。
エアリス『…さあ、サトシ君…私の手に捕まって…今直ぐ、貴方の世界に帰すわ………
     夢と希望のある…貴方の世界へ………』
サトシ「……………」
サトシは、エアリスとその光を見詰めながら、エアリスの手を掴もうとする。




???『………シ………トシ………』




サトシ(………え?)
その後、突然誰かの声が聞こえ始めた。 今回はエアリスの声じゃない。 別の女性の声
…しかも、どこかで聞いた事のある声…




???『………サトシ………サトシ………』




サトシ(………誰だ………この声………? あれ………そう言えば………この声は………)




カスミ「サトシ!!!」
サトシ「ハッ!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!! その後サトシは、気付いたら元の大空洞最深部の入り口に
戻っていた。 しかも何かが様子がおかしい。 地面が崩れ始め、崖から手を伸ばして
いるカスミから離れて行く。
サトシ「…俺…戻ったのか…!? って言うか、どうなってんだ、ここ!?」
カスミ「サトシ!!!」
サトシ「カスミ!!!」
ピカチュウ「ピカピ!!!」
シャワーズ「サトシ!!!」
ガゴッ!!! その後、カスミが立っている崖が崩れ、カスミが落ち始めた!
カスミ・サトシ「あっ!!!」
ピカチュウ「ピカチュ!!!」
シャワーズ「カスミ!!!」
カスミ「きゃーーーーーー!!!」
サトシ「くそっ!!! カスミーーーーー!!!」
ガシ!!! サトシは素早く走り、カスミを見事に捕まった!
カスミ「サトシ!?」
ダッ!!! そしてサトシはカスミを抱えながら、思いっきり高くジャンプした!
サトシ「うぉおおおおおおおおおお!!!!」
ガシッ!!!! そしてサトシは、崖っぷちを掴んだ! おかげでサトシとカスミは、
見事に崩れ落ちる地面に落ちなかった。
カスミ「サトシ………」
サトシ「大丈夫か、カスミ!?」
カスミ「う、うん…」
シャワーズ「大丈夫、サトシ、カスミ!?」
サトシ「ああ、どうにか…」
シャワーズ「どうしよう…僕達だけじゃ持ち上げる力なんてないし…」
ピカチュウ「ピカピカ! ピッ………」
シャワーズ「あ………」
ガシッ!!! その時、誰かがサトシの手を掴んだ!
サトシ「…!!!」
サトシは見上げたら、そこにはコゴロウとゼトラがいた! 彼らがサトシの手を掴んで
いた。
サトシ「コゴロウ!? ゼトラ!?」
コゴロウ「おいおい、サトシ。 一人でカッコ付けんのは十年早過ぎんじゃねえのか?」
ゼトラ「俺達がいないと、力が足りないだろ?」
サトシ「コゴロウ…ゼトラ…」
ウンディーネ「ウチらも来たでー!!」
その後、コゴロウとゼトラの後ろからマナの精霊達が現れた。
サトシ「みんな!!」
サラマンダー「よーし、引くぞー!! せーーーの!!!」
ズズズズズ!!! コゴロウとゼトラ、ピカチュウとシャワーズ、精霊達はサトシと
カスミを引き上げた。
サトシ「はぁ…はぁ…た、助かった…サンキュー、みんな…」
コゴロウ「どうってこたねえよ!」
ゼトラ「仲間だろ、俺達?」
ドリヤード「サトシさんが無事でよかったですわ…」
カスミ「………あの、サトシ…」
サトシ「ん?」
カスミ「さっきのは………ありがとう…」
サトシ「カスミ………」
カスミ「それより、さっきどうしたのよ? セフィロスが生きてるってどうのこうの
    言って、そして突然気を失っちゃって…」
ゼトラ「何!? 奴はまだ生きてたのか!?」
サトシ「あ、いや、もういないよ…ただ、また別の空間に移動されてな…もちろん奴も
    いたけど、どうにかして倒したさ………エアリスのおかげで…」
カスミ「エアリス?」
サトシ「クラウドの仲間だよ。 その上、セトラ族の生き残りとか…」
ゼトラ(セトラ族!? クラウドの仲間!? 何でそいつがポケモン世界(ここ)に!?)
サトシ「ところで、みんなは?」
コゴロウ「あっちだよ。」
サトシ「え?」
コゴロウが指したのは、反対方向の崖にいるレッド達だった。 彼らはサトシに手を
振っていた。
レッド「おーーーーーい!!!」
ブルー「サトシ、無事ーーー!?」
サトシ「みんな!!!」
コゴロウ「心配してて残ってたんだぜ。」
サトシ「おーーーーい!!!」
サトシもレッド達の方へ手を振った。
シゲル「どうやら無事見たいのようだな…」
その後シゲルは、グリーンの方へ振り向いた。
シゲル「…けど、これから俺達はどうすればいいんだ?」
グリーン「…分からない。 ただ、「メテオ」は今こっちに向かってると聞くけど…」
アークスト「…「ホーリー」は解放され、今は「メテオ」の方へ向かっている。 
      だとしたら、今頃…」
その後、サトシ達はレッド達の元へ辿り着いた。
ブルー「サトシ! 無事なのね!?」
アイ「無事でよかった…」
サトシ「ああ、心配かけてごめん。 とにかく、もう時間がない! 一刻も早くここから
    脱出だ!」
ラマセス「確かに、今でもこの場所(エリア)の気温がだんだん高まってる。 多分
     ここは、火山みたいに噴火するかも知れない。」
キース「こっから上まで走るのに時間がないぜ! もう一瞬だけに頂上まで着く方法は
    ないのか?」
アークスト「…ザノア、例のテレポート、使えるか?」
ザノア「え、ええ、一応…」
サトシ「あ、そうか! ザノアの白魔術を使えばいいんだな! よし、頼むぜ、ザノア!」
ザノア「はい! 皆さん、私から離れないようにしてください! 行きますよ! 
    はっ!!!」
シュン!!! そしてサトシ達は、ザノアの瞬間移動魔法で、この場を去った。

遂にセフィロスを倒せたサトシだが、「メテオ」はもう直ぐ地上へ突っ込んで来る! 
果たしてサトシ達は、このまま世界を救う事が出来るのか!?
続く…

ソニックの後書き:
うむ…まあ、大体こんなもんでしょ。(何) エアリス、小説に初登場!!! 
FF7
キャラで、現在キングダムハーツにも活躍中のエアリスが、見事に姿を現せました! 
今回もサトカス入れたので満足☆(笑) もう、今回は満足満足だよ☆ さて、次回こそ
1章最終回!! サトカスも出す予定ですので、超ご期待!!!