ポケットモンスター小説版
173話 最後の決着! メテオVSホーリー

別の空間でセフィロスを倒したサトシは、「メテオ」阻止のため、今フェニックスへ戻ろう
としていた。 その一瞬ザノアの魔法で、サトシ達はフェニックス第三甲板の前に辿り
着いた。 辿り着いた後、サトシ達は急いで艦橋へ急ぎ、操縦室に辿り着いた。 そして
カルロスは、早速フェニックスの発進準備をしていた。

カルロス「メインエンジン
OK! 全艦データ、ばっちりOK!」
サトシ「早くしろ、カルロス!!」
カルロス「言われなくても急いでるよ!!」
イミテ「やばいわ…「メテオ」激突まで後
40分しかないのに…」
マサトシ「早よ急がんかい、カルロス!?」
カルロス「よし! 発進準備、完了! 今から浮上開始する!!」
ゴゴゴ………!! 所が、突然地鳴りが起きた!
マサ「な、何だ、今のは…?」
ミサ「地震…じゃないかな?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!! そして突然地震が激しくなり始めた!
キヨミ「な、何!? 何なのこれ!?」
ルミカ「地震が激しくなってますわ!?」
ビーッビーッビーッビーッ!!! その時アラームが鳴り始め、画面から
Alertと言う
大文字が映り出た!
カルロス「な、何だこれ!? 何が起こってんだ!?」
ラマセス「カルロス!! 今この場所(エリア)のデータ調査してみたら、この大空洞、
     ライフストリームで噴火するそうだ!!」
全員「何だって!?」
サトシ「カルロス!!! 早く浮上するんだ!!!」
カルロス「あ、ああ!!」
ラマセス「ダメだ!!! 噴火確率が
100を超えた!!! もう噴火しちまうぞ!!!」

ドバーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!! そして大空洞から緑色の液体が
噴火した! これは溶岩でもなく、間欠泉でもない。 恐らく、ライフストリームだ。 
それの衝撃に吹き飛ばされたフェニックスは、そのまま落ち始める。 衝撃により、
フェニックスのパーツも外れ始めた。
一方船内では、フェニックスが真っ直ぐ下に落ちているため、船内のバランスが崩れ始め、
サトシ達を落とそうとしている!
全員「うわ(きゃ)ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
しかし、殆どの仲間達は、しっかりある物に掴んでいた。
カスミ「きゃーーーーー!!!」
だがカスミは落ち始めた!
サトシ「ハッ!! カスミ!!!」
ガシッ!!! サトシはそれを気付き、しっかりカスミの手を掴んだ!
カスミ「サトシ!!」
サトシ「大丈夫か、カスミ!?」
カスミ「う、うん…!」
その間ブルーは、ある物にしっかり掴んでいるが、手が滑り始めようとしている。
ブルー「う…だ、ダメ…手が………!!」
ズルッ!! その後ブルーの手が滑った!
ブルー「あっ!!!」
ガシッ!!! だがタイミングよく、レッドが彼女を救えた!
レッド「ブルー、大丈夫か!?」
ブルー「レッド!?」
レッド「俺の手を離すなよ!!」
ブルー「…う、うん!」
ほぼ全員は物に掴みながら、落下から防げた。 しかし、フェニックスは今でも落ち
続けている。
ヤス「おい、何とか出来ないのか!?」
カズ「このままだとこの船墜落してしまうぞ!?」
カルロス「分かってるが…!」
リン「あ〜〜〜ん、誰か助けて〜〜〜!!!」
その後カルロスが気付いたら、リンは非常スイッチの近くにある物に掴んでいた。
カルロス「そうだ!! リン、その非常スイッチを押すんだ!!!」
リン「ええ!? この前押すなって言ったじゃない!?」
カルロス「状況を知らんのか、お前は!? 今は押す時だ!!! さっさと押せ!!!」
リン「あ、はいはい!!!」
ポチ!!! リンは非常スイッチを押した。

ジャキーーーーーン!!! その後フェニックスの両側にウイングが伸縮した! 他にも、
艦橋両側にも、バックウイングが生えた!
ガーーーー、ガチャ!!! そして新しいジェットブースターも自動的に設置した!
ドジューーーーーーーーーーーーーン!!! そして新しいパーツを入手した
フェニックスは、そのまま急上昇しながら、飛んで行った!

一方操縦室内では、余りにも疲れたせいか、サトシ達は皆倒れていた。
サトシ「はぁ…はぁ…た、助かった……」
リン「な、何だったの今の………?」
カルロス「船体変形システムだ。 パーツを突如に失ったり、緊急移動のためなどに
     作ったんだ。 新しいウイングとブースターを用意しながらな!」
ケイタ「まあ…今は無事でよかったぜ…一時どうなるかと思った…」
サトシ「とにかく、「メテオ」の居場所を探さないと…!」
カツラ「しかしどこにあるのか分かるのか?」
サトシ「あ………」
カルロス「問題ない! マップシステムがちゃんとある! ほれ!」
ポチ! ヴィーーーン!! カルロスがボタンを押したら、カントー全体のマップが
画面に映って来た。 地図の左下の方には、大きいな赤い丸い点が映っていた。
サトシ「な、何だこの赤くて丸い点は!?」
カルロス「恐らく、これが「メテオ」らしい。 くそー、後もう少しで地上に
     ぶつかっちまう!!」
サトシ「これが「メテオ」なのか…? でも、一体どこへ向かってんだ!?」
カツラ「…左下の白い場所はなーんだ?」
全員「へ?」
キース「おい、こんな時にナゾナゾをやってる…」
サトシ「いや、ちょっと待て! 多分、カツラさんに何か分かったかもしれない!」
アツコ「左下の白い場所…?」
カツコ「何なのか分からないよ…」
グリーン「…マサラタウン…」
サトシ「え!?」
シゲル「どうして分かるんだ!?」
グリーン「左下は、地図の方向で言うと南西。 カントーの場合だと、南西にある場所と
     言ったら、白と言う意味をする町、マサラタウンだ!」
カツラ「ピンポーン♪」
サトシ「え!? ちょ、ちょっと待てよ!? じゃあ、この「メテオ」…マサラタウンに
    向かってんのか!?」
ブルー「そんな!!」
イエロー「大ピンチじゃないですか!?」
サトシ「カルロス、至急マサラへ向かってくれ!!」
カルロス「了解!!」
バシューーーーーーーーン!!! そしてフェニックスは、マサラへ飛んで行った…

―セキエイ病院―

一方ここ、セキエイ高原の病院…病室
84号室内では、ハナコ達がいた。 殆どじっとして
いるが、今でもサトシ達を心配しているままである。
ロバート「夜が明けた…師匠遅いな…」
ハナコ「サトシ…どうしてるのかな…」
ハルナ「きっと無事ですよ。 サトシ達の事ですから。」
トオル「けど、もう
10日もなってるし、そろそろ戻ってくるはずなんだけど…」
トゲピー「チョゲップイ〜!」
ユウスケ「まあ、落ち着くんだ。 少しでも待てば直ぐに戻ってくるはずさ。」
ハルナ「けど…タケシさん、大丈夫かな…?」
エイジ「大丈夫に決まってるだろ。」
ムノウ「そうだ。 あいつの事だ。 無事に戻って来るよ。」
ピース「マロンさん達もそうだといいね、兄さん…」
ピスタチオ「そうだな。 特にダネリーナとかもな…」
ガチャッ!! その後ドアが開き、そこからドクタードクが入ってきた。
ドク「いやー、皆さん! 朝早く申し訳ございませんが、お調子はどうですか?」
ユウスケ「ええ、怪我も治り掛けています。」
シュウの母「こちらも当分、治り掛けています。」
ドク「それはよかったですな。 しかし、あれから
10日も掛かったのに、サトシ君達は
   まだ帰ってないのはおかしいですね…」
アカネ「直ぐに帰ってきますよ。」
シミズ「そうですよ。 今でも無事だそうですし…」
ニカイドウ「時間が掛かるだけですが、直ぐに戻ってきますよ。」
オーキド「ワシらは彼らを信じとる。 絶対に帰ってくると信じとるよ。」
ドク「そうだといいんだがな。 それより、せっかく夜が明けたので、空気入れ替えに
   窓でも開けましょうか?」
マサキ「あ、ほなワイがやるさかい!」
ガラッ!! マサキは窓を開けた。 開けた後、強い風と眩しさが現れた。
マサキ「うわ、何やこの風!? しかも眩しいで…朝なのにこんなに太陽眩しかったんか? 
    …って、な!? 何やあれ!?」
オーキド「どうしたんじゃ、マサキ君!?」
マサキ「見てみ、あれ!!」
全員窓に囲まれ、外の景色を見た。
全員「な!?」
そう、外の景色には、巨大な丸くて燃えている物体が浮いていた。 これが恐らく、
「メテオ」である。 その「メテオ」は、少々鈍いが、だんだん下がって行く。 
オーキド博士達はそれを見て、驚いていた。
オーキド「な、何じゃあれは!?」
アユミ「あの大きな玉は何なの!?」
ヒトシ「まさか、これがセフィロスって言う奴が言ってた、「メテオ」じゃないのか!?」
タクマ「で、でけえ…でか過ぎる…」
ママン「な、何事ですの!?」
パパン「我々にも見せてくれんか!?」
さすがにベッドにいたままのママン達には、それを見られなかった。
ガチャッ!!! その後、誰かが勢い良くドアを開け、そこからジュンサー、ジョーイと
ボイジャーが現れた。
ジュンサー「大変です、皆さん!!! 今、他の警察からの連絡が届き、現在「メテオ」
      はマサラタウンへ向かっているそうです!!!」
全員「何だって!?」
オーキド「マサラタウンじゃと!?」
ジュンサー「はい、正直にそう言う連絡が届きました!」
ジョーイ「病院内の患者達は今でもパニック状態になっています!!」
ボイジャー「しかも、このまま非難はとても無理です!」
ハナコ「そんな、マサラタウンが…!?」
ライタ「「メテオ」がもうここまで来てるって事は…マサラタウンだけじゃなく、世界も
    完全に滅びてしまうかも知れないんじゃないのか!?」
タツヤ「そうだとしたら、俺達お終いじゃねえかよ!?」
エドワード「どうしましょうか…このまま逃げ場はありませんね…」
カイ「船で逃げるっつーのもいい手じゃねえや!」
アオイ「どうしよう…」
今でも騒ぎ始める全員。 だがハナコは、心配そうな顔で、窓の外を眺めた。
ハナコ「サトシ………」

―マサラタウン―

その間に「メテオ」は、もう既にマサラタウンに近づいていた。 町中に竜巻が現れ、
壊れかけた家々も次々と飛ばされて行く。

シュワーーーーーーーーーーー!!! ズジーーーーーーーーン!!! その後、世界の
どこかから大きな光の波が現れ、「メテオ」の下に覆った! そのおかげで下の竜巻が
収まった。 「メテオ」はこの光に押され、先を進ませないようにされた。 だが、
「メテオ」は激しく進行し、光をぶち破ろうとする。 その間に光に穴が開き始め、
「メテオ」の進行も続ける…

一方フェニックスはマサラの上空に飛んでいた。 さすがに「メテオ」は大きすぎて、
危険すぎるせいか、なかなか近づけない。 その間船内の操縦室では、サトシ達はその
景色を見ていた。

タイチ「お、大きい…」
ライゾウ「これが「メテオ」なのか…」
ミズキ「近くで見るととんでもないぜ…」
アツシ「けど、あの光ってる奴は何だ?」
ザノア「あれが「ホーリー」です。 ゼトラさんと我々が召喚した、「メテオ」に対抗する
    光です。 この「ホーリー」さえあれば、「メテオ」を弾き飛ばし、宇宙へ戻す
    事が出来るんです。 そうすれば、世界は救われるはず…」
サイゾウ「しかし、逆に「メテオ」が「ホーリー」に押し出しているような…」
ザノア「え?」
ヒバリ「そう言えば、殆ど「メテオ」が先に進んでるわ!?」
ツグミ「どう言う事? このまま宇宙へ吹っ飛ぶんじゃないの?」
ザノア「おかしいですね、こんなはずじゃ…」
デルヴァ「まさか、「メテオ」のレベルは「ホーリー」よりも高いのか!?」
フェラルド「だとしたら、対抗すると言えど無理である事もあるでござるな。」
シゲル「…おい、ちょっと待てよ…だとしたらマサラはどうなっちまうんだ!? 
    「メテオ」は真っ直ぐマサラへ向かってんだぞ!? そんな事をさせやしない
    ぜ!! 「ホーリー」がダメだとしたら、他にいい方法とかないのか!?」
ゾーマ「…「ブラックマテリア」が消えたとしても、「メテオ」の進行は収まらない…
    恐らく、このまま…」
ブルー「そんな…そんなの嫌よ!!!」
イエロー「他に僕達の町を救える方法はないんですか!?」
ジャグナル「もう無理だ。」
その後、ジャグナルが前に歩き出した。
ゼトラ「師匠…!」
ジャグナル「良く見ろ。 「ホーリー」は「メテオ」に勝ち目はない。 なぜなら、
      「ホーリー」は逆効果で「メテオ」と対抗しているんだ。 もはや
      「ホーリー」に任せようとしても、「メテオ」の勝ちだ。 マサラタウンは
      諦めろ。 もう何も出来ない…」
サトシ「でも…!!!」
ジャグナル「自分らの故郷よりも、この世界を心配しろ! 「メテオ」は真っ直ぐこの
      地上へ向かっているんだぞ! 一歩でも踏み入れば、この世は木っ端
      微塵だ!!」
全員「………………」

その間「メテオ」は、今でも「ホーリー」をぶち破ろうとする。 その間のサトシ達も、
ただそれを見るしかない。 他の手もない限り、ただじっと見てるしかない。 と、その
時…

カスミ「…! ねえ、あれ何!?」
サトシ「え?」

サトシ達が振り向いたら、窓の外から、地面から何かが出て来た。 緑色に輝く奇麗な光
…その後数々の光があちこちの地面から現れ、河のように流れ始めた。 しかもその光は、
真っ直ぐ「メテオ」の方へ流れて行く。 サトシ達は不思議そうに、それを見ていた…

サユリ「…何なのかしら…あれ…?」
カオルコ「奇麗ですわね…」
スバル「でも、何なんだあれは?」
カイト「ゼトラが召喚したもんじゃ…?」
ゼトラ「いや…俺はそう言う物を召喚した覚えはないが…」
エニシ「じゃあ、あれは一体…?」
サトシ「………ライフストリーム………?」
全員「え?」
ゼトラ「あれが…ライフストリーム?」
ピカァッ!!! とその時、ゼトラの刀についているマテリアが輝き始めた!
ザノア「…! ゼトラさん! 貴方のマテリアが!」
ゼトラ「え!?」
パキャン!!! その後マテリアが割れ、中から緑色に流れ輝く光が現れた! その光は、
フェニックスの外へ向かい、ライフストリームと供に流れ行った。
ゼトラ「な、これは!?」
アークスト「マテリアから…ライフストリームが…!?」

その後、数多く、近くても世界中から流れ出たライフストリームは、真っ直ぐ「メテオ」
と「ホーリー」の方へ流れ行った。 その後ライフストリームは、「ホーリー」の中へ吸収
した。
コウム「吸収…してるぞ…?」
アシュラ「ブレイク殿、この後はもしや…」
ブレイク「あ、ああ…人間達が…滅亡する瞬間が…」

カッ!!!!!! そして「ホーリー」に吸収した全てのライフストリームは、大きな
光を放った!
全員「うわっ!!!」
その光は、世界中に広がり、世界中は光に包まれ始めた!
セイジ「な、何だこれは!?」
ヨシキ「眩しすぎて何も見えない…!!!」
ブレイク「…時が来た…人類滅亡の瞬間(とき)が…!!!」

―セキエイ病院―

オーキド「な、何じゃこの光は!?」
アオイ「何も見えない…!!」
トオル「何が起こるんだ、この後!?」
ハナコ(…サトシ…!!!)

―フェニックス・操縦室―




……………『全ては、絶対大丈夫だから』……………




サトシ(………エアリス………!?)









…………………………………………………………………………………………………………
その後光が収まった。 今まで目を瞑ってたサトシ達は、ようやく目を開けた。
サトシ「………う………ん? あれ?」
目を開けたら、何も変わりはなかった。 フェニックスは今のように残っており、他の
仲間達も今でも残っていた。
スイート「光が…収まった…」
ソラオ「どうなったんだ?」
ウミオ「何も変わった感じはないけど…」
アシュラ「…どうやら、平気のようでござるぞ?」
ブレイク「ば、バカな!? 確かこの後俺達は消えるはずじゃ…!?」
シュウ「…!! おい、見ろあれ!!!」
シュウの掛け声により、全員窓の外へ見た。
シュウ「「メテオ」が、「メテオ」が消えたぞ!?」
全員「え!?」
そう、シュウの言う通り、良く見れば、「メテオ」の姿はなかった。 もちろん先ほどの
「ホーリー」やライフストリームまでもなかった。 ただ見えるのは、ボロボロになった
マサラタウンだけ…
トミオ「ほ、ホントだ!! 消えてる!?」
リョウマ「完全に消えたぞ!?」
サトシ「…って事は…俺達………世界を救ったんだ!!!」
全員「やったーーーーーーー!!!!」
サトシ達は喜びではしゃいだ。 しかしブレイクは、余りにも納得いかなさそうに見えた。
ブレイク「どう言う事なんだ…!? 何で俺達が、無事に残ったんだ…!?」
ジャグナル「…まあ、無事でよければそれでいいだろ?」
ブレイク「ん………ま、まあ…そうだな…」

―セキエイ病院―

オーキド「な、何が起こったんじゃ、今のは…?」
アオイ「分からないけど…一体何が…?」
ピース「ハッ!! 見てください!! 「メテオ」がなくなってます!!」
全員「え!?」
オーキド博士達は再び窓の外を見たら、「メテオ」はそこにはいなかった。
ハルナ「ホントだ、消えてるわ!?」
エイジ「けど、ホントに消えたのか!?」
ガチャッ!!! その時ドアが開き、そこからジュンサー、ジョーイとボイジャーが
現れた。
ジュンサー「皆さん、カルロスさんから連絡が来ました! 今、マサラの上空で「メテオ」
      を監視していたら、「メテオ」は突然世界から消えたそうです!! もう、
      何も恐れる必要はないそうです!!!」
トオル「ホントですか!?」
ハナコ「では、サトシは…!?」
ジョーイ「先ほどの連絡があったのなら、今でも無事だそうですよ!」
全員「やったーーーーー!!!」
ハナコ達は喜びにはしゃいだ。
ハルナ「タケシさんも無事なんだ!! よかったーーー!!!」
エイジ「よかったな、ハルナ!!」
ピース「って事は、ヒトカゲやマロンさんも皆無事なんだね〜?」
ピスタチオ「ダネリーナも無事なのか…マロンさん、無事でよかった…」
じいちゃん「うっひょっひょっひょ! みんな無事でよかったわい!!」
マサキ「ところで、今どこにいるんですか!?」
ボイジャー「連絡では、このままマサラに着くそうよ。 今皆さんをバスで送りますから、
      私に着いて来てください。」
タツヤ「なあ、俺達も行こうぜ!」
ライタ「そうだな!」
ジョーイ「申し訳ございませんが、患者はここに残ってください。 怪我に危険ですから。」
ママン「そんな! コジロウちゃんと会いたいのに…!!」
執事「まあまあ、奥様、仕方がありませんから…」
ドク「では、僕もご一緒に…」
ジョーイ「ドクさんはここに残って患者さん達を診てください!」
ドク「あ、は、はい…。(汗)」

―マサラタウン―

フェニックスはマサラタウンに到着し、サトシ達はこの場に立っていた。 すっかり
荒れた風景を見ながら…
サトシ「マサラタウン…すっかり変わっちまったな…」
ゲルト「………すまない。」
サトシ「あ、いいよ。 お前達のせいじゃないから。」
マロン「けどここが有名なマサラタウン…」
シュウ「すっかり荒れちまったな…で、このままどうすんだ?」
コゴロウ「このままにしとくと、まるでマサラは本格的に失ったって気もしちまうな…」
カルロス「なら俺が治しとこうか? 素早く治せばノープロブレムだぜ!」
コゴロウ「…お前の素早さはある意味怖いんだよ…」
サトシ「……………」
カッ!!! その時、地面は突然緑色に輝き始めた!
サトシ「うわっ!!!」
レッド「今度は何だ!?」

………そして数分経つと、光が収まり、サトシ達は目を開けた。
サトシ「………うっ…こ、今度は一体何が…って、な!?」
そして気付けば、今まで壊れ果てた家々は、元通りになっていた。
ラン「家が元に戻ってるわ!?」
ユウキ「これって、どう言う事!?」
ゼトラ「さっきの光…もしかして、これもライフストリームじゃ!?」




???『…ううん、違うわ…』




サトシ「…え?」
カスミ「な、何? 今の…?」

???『私の力で、少し時間を戻したの…全ての町が破壊される前の時間に…』

カァッ!!! その後、空から光が現れ、そこからエアリスが現れた。 しかし、それは
実態ではなく、幻…
サトシ「…エアリス!!」
エアリスはサトシを見詰め、微笑んだ。

23番道路―

一方ハナコ達は、バスに乗って、
23番道路を通りながらマサラタウンへ向かっていた。 
しかし、彼女らは何か不思議そうに思っていた。
ハナコ「な、何だったのかしら…今の光?」
オーキド「さあ、ワシにも分からん…」
ボイジャー「何か、最近妙に光が出てきますね…」
バスを運転しているボイジャーはそう言った。 その間ジュンサーは、無線で誰かと
話していた。
ジュンサー「え!? そ、それは本当ですか!? 皆さん、聞いてください!! 何と、
      今までリユニオンに破壊された全ての町が、突然元通りになりました!!!」
全員「え!?」
マサキ「そ、それ真にホンマか!?」
ジュンサー「各地の町の警察がそう仰ってました!!」
アオイ「すごいわ…これは奇跡だわ…!!」
トオル「だとしたら、マサラも元に戻ってるかもしれませんね!」
マサキ「ボイジャーはん、急いでくれや!」
ボイジャー「分かりました!」

―マサラタウン―

一方サトシ達は、宙に浮いているエアリスの幻を見ていた。
カスミ「…この子が…サトシが言ってた、エアリス…?」
タケシ「き、奇麗な子だ…」
ケン「おい…」
ブレイク「エアリス…!? まさか、あのセトラ族の生き残りで、クラウドの仲間!?」
ゼネン「何だって!?」
ザクロン「こいつが、セトラ族の生き残り!?」
エアリス『…そうよ。 私はエアリス・ゲインズブール…クラウドの仲間だった一人で、
     セトラ族と言う古代種の生き残りなの…』
クリスティ「…奇麗…」
ブルーザー「…初めて見るぜ…クラウドの仲間…」
エアリス『…サトシ君…みんな…希望を捨てずに、セフィロスからこの世界を救って
     くれて、本当にありがとう…私は貴方達を信じてたわ…絶対大丈夫って…』
ブレイク「けど、教えてくれ! 今回はなぜ、俺達が消えなかったか…!?」
エアリス『…
FF世界では、一度で人類は滅亡された事はあったわ…けど、この世界は違う
     …「夢」と「希望」…それがこの世界にあったから、それを防げたの…だから、
     人類は救われたの、「夢」と「希望」の力で…』
ブレイク「そうだったの…か?」
エアリス『…サトシ君…ここまで世界を救うために、セフィロスを阻止してくれて、
     本当にありがとう…貴方のおかげで、セフィロスはこの世…いえ、全ての
     別世界から存在を消す事が出来たわ…もう二度と、このような災いが
     起こらないでしょう…』
サトシ「エアリス…」
エアリス『他のみんなも、サトシ君と供にセフィロスを止めて、ありがとう…』
マサトシ「いや〜…あんたみたいな奇麗な姉ちゃんにそこまで言われてもうたら照れる
     な〜…」
ユウタ「でも、俺達は最後まで何も出来なかったけどな…」
エアリス『ううん、みんなはちゃんと出来たわ…もしもみんながサトシ君と一緒に
     戦わなかったら、サトシ君、今頃負けてたかも知れないわよ? そして、何れ
     この世界も彼の手に…』
シンジ「うーーーん、そう…だったかもな。」
エアリス『でも、貴方達がサトシ君と一緒に戦ったから、全ては救われたの。 
     ありがとう…』
イーブイ「うーーーん、そこまで言われたら照れるな〜…」
ヒトカゲ「デレデレしてんじゃねえよ。」
エアリス『マナの精霊達も、サトシ君と供に戦って、ありがとう…』
ウンディーネ「どうって事あらへん! ダーリンのためさかい! 何だってやるわ!」
サラマンダー「おう、言ってくれるぜ!! 兄貴のためさ!! 何だってやるぜ!!!」
エアリス『………あの方達が貴方達をこの世界に生かせたのは、正解だったようね…』
マナの精霊「え?」
エアリス『あ、ううん。 こっちの話。 ゼトラも、サトシ君と供にセフィロスを止めて、
     ありがとう。 貴方のおかげで、世界は救われたわ…』
ゼトラ「…俺は、何もしてない…」
エアリス『ううん、したわ。 それは、貴方が彼から抜け出した事よ。』
ゼトラ「え?」
エアリス『もしも貴方が彼の軍団から抜け出れなかったら、この危機を誰にも知らせられ
     なかったかもしれないわ。 けど、貴方は軍団を裏切ったこそ、サトシ君も
     彼の存在を気付けたの。 そして、貴方がいたこそ、世界だけじゃなく、
     サトシも救われたの…』
ゼトラ「………確かに、俺がいなかったら、今頃サトシは…」
サトシ「ゼトラ…」
ゼトラ「…多分、裏切ったのは正解だったかも知れない…そうでなかったら、俺が世界や、
    サトシを救えなかったかもな…」
エアリス『…もちろんよ…貴方の使命は、信頼できる友と、大切である世界を守る事…
     それが、貴方の生きる道なの…』
ゼトラ「…そうかな?」
エアリス『そうよ………』
ゼトラ「!!!」
エアリスの微笑みを見たゼトラは、突然何かを気付いた。
サトシ「ゼトラ?」
ゼトラ「え!? あ、いや、何でもない…(な、何だ今のは!? 何か…懐かしい気が
    したが…あれは…一体………?)」
エアリス『…みんな…一度こう思った事ないかしら? 「この世界に本当に神がいるの
     か?」って…』
全員「え?」
エアリス『答えは唯一つ…いるのよ、神が。 ただ、誰もそれを気付かないだけ…大昔
     では、人々は神の声を聞きながら、神がいると信じていた…けど、今の時代は、
     神の声が聞こえない事で、人々は神の存在を忘れてしまったの。 でも、神は
     実在する…姿が見えなくても、声が聞こえなくても、神は天の方へ貴方達を
     見守っている…そして、今でも…』
サトシ「エアリス…」
エアリス『…私の役目も、ここで終わりね…サトシ君…みんな…本当に、ありがとう…』
そしてエアリスは、突然と光に包まれ始めた。
エアリス『…けど、これだけは忘れないで…私はいつまでも……クラウドと………
     貴方達の心にいるから……………』
ピカァッ………!! 光に包まれたエアリスは、一瞬に飛び散った。 奇麗に灯る光と
なって…




エアリス『…いつまでも…心の中で一緒よ………永遠に……………』




サトシ達は、奇麗に夜が明ける太陽を見ていた。 その間サトシは、自分の胸をしっかり
としがみ付いた。

サトシ「………忘れないよ、エアリス………だって、今日から君は、俺達の仲間だ………
    心の中で………」

その後、サトシ達の後ろにバスが止まった。 サトシ達はそれを気付き、バスから
ハナコ達が出て来た。
ハナコ「サトシーーー!!! レッドーーー!!!」
サトシ「ママ!!」
レッド「母さん!!」
駆け付いたハナコは、サトシとレッドを強く抱き締めた。
ハナコ「よかった、二人共無事で…!」
サトシ「ま、ママ、心配してくれて嬉しいけど…」
レッド「く、苦しい…」

タケシの兄弟達「お兄ちゃーーーん!!!」
タケシ「おお、我が兄弟達!! みんな元気してたか!? 父さんやゴロウはあれから
    元気してたか!?」
ジロウ「うん! 元気してたよ!」
サブロウ「パパとゴロウの怪我も治りそうだって!」
タケシ「そうか、それはよかった!!」
ハルナ「タケシさーーーん!!!」
ガバッ!!! ハルナは勢い良くタケシを抱き付いた!
ハルナ「無事でよかったーーー!!!」
タケシ「ああ、ハルナさん! ハルナさんも無事でよかったですーーー!!!」

シミズ「カスミさーーーん!!! サクラさーーーん!!!」
エミ「アヤメさーーーん!!! ボタンさーーーん!!!」
カスミ「あ、シミズさん!! エミちゃん!!」
シミズ「いや〜、四人共無事でよかったです!!」
サクラ「心配かけてごめんね。」
エミ「あ、マチスさん、キョウさん、貴方達の助手達はみんな元気です! 怪我も後少し
   で完治するそうです! ナツメさんのお兄さんも同じく、数日に完治するそう
   です!」
マチス「オウ!! イズザットトゥルー!?」
ナツメ「ホントなの!? よかった、お兄ちゃん…」
アヤ「よかった、タツヤが無事で…」
キョウ「よかったでござるな、アヤ!」

ナツメの母「ナツメーーー!!!」
ナツメ「あ、お父さん、お母さん!!」
ナツメの母「よかった、無事で!!」
ナツメの父「良く無事で帰ってきたな。」
ナツメ「うん! エミちゃんから聞いたわ。 お兄ちゃんの様態、もう直ぐ治りそう
    だって? 本当によかったよ…」

アカネ「エリカリーダー!!」
エリカ「アカネさん、アユミさん!」
アユミ「リーダー、無事でよかったです!」
エリカ「心配かけてすみませんでしたね。」
アカネ「いいえ…あ、いいニュースです! 助手達の怪我は数日後に完治するそうです! 
    それまでに怪我の心配はなさそうです!」
エリカ「本当ですの! よかったですわ…」

ニカイドウ「カツラさん!!」
カツラ「おお、ニカイドウ君! 君も来てくれたのか!」
ニカイドウ「そうですよ! もう心配してましたよ!」
カツラ「ハッハッハ、すまんすまん!」

ロバート「師匠、お疲れ様です!!!」
キース「おお、お前も来てたのか! ちゃんと番は大丈夫だったな?」
ロバート「はい、あれから異常はありませんでした!」
キース「うむ、ご苦労!」

じいちゃん「うっひょっひょっひょっひょ!! 待っておったぞい、マロン達よ!」
マロン「あ、じいちゃん! ピースにピスタチオさん!」
ピース「ヒトカゲお帰りなさい〜!」
ヒトカゲ「心配してくれたんだ…ピース、病院にいる間倒れなかったよな?」
ピース「いいや、僕全然大丈夫だったよ〜。」
ヒトカゲ「そうだといいんだけど…」
ピスタチオ「ダネリーナもお帰り。」
ダネリーナ「ピチュタチオ会いたかったー!」
ピスタチオ「マロンさんもご無事で何よりです。 お待ちしておりました。」
マロン「ああ、ありがとう!」
アーモンド「……………」
アーモンドは強い怒る視線でピスタチオを見詰めていた。

シュウ「あの、ジョーイさん。 ウチの母さんの様態は…?」
ジョーイ「ええ、ばっちり大丈夫よ! 後数日で退院出来るから!」
シュウ「ホントですか!? よかった…」
ピカチュウ
2『よかったね、シュウ!』
マサ「じゃあ、チャリンコ暴走族のみんなは?」
アツコ「バリヤードの様態は!?」
ジョーイ「ああ、心配ないわ。 みーんな無事よ! この数日後には退院できるわ!」
ミサ「ホントですか!?」
アツコ「よかった…」

アオイ「シゲル、グリーン!!」
シゲル「姉ちゃん、じいさん!!」
アオイ「二人共無事でよかった!!」
オーキド「よく無事に帰って来れたな。」
グリーン「おかげさまで、全ては救われたよ。」
オーキド「それはよかった…サトシ君もよくがんばったな。」
サトシ「ありがとうございます。」
マサキ・トオル・タクマ・ヒトシ「サトシーーー!!!」
サトシ「あ、みんな!!」
マサキ「よう帰ってきたな!!」
タクマ「心配してたぜ!!」
ヒトシ「でも無事でよかったな!!」
トオル「ホントだよ、無事でよかったよ!!」
サトシ「あはは、心配かけてごめん。」
マサキ「あ、そや。 カスミ、預けてたトゲピー返すわ。」
トゲピー「チョッゲ〜!」
カスミ「ああ! トゲピー!! 久しぶりねー! 元気してたー?」
トゲピー「プリ〜〜〜!!!」
カスミ「で、変な事しなかったよね?」
マサキ「…だからしてへんっちゅーに…」

オーキド「諸君、この長い
10日間ご苦労じゃった! 君達の活躍のおかげでワシら人間や
     世界が救われた! 今日は記念としてたくさんと祝おう!!」
サトシ「そりゃいいや! あ…でも、みんなはこれからどうすんだ?」
仲間達「え?」
サトシ「戦いが終わったんだから…やっぱり、別れとかすんのか?」
仲間達「……………」
カスミ「…あたし…マサラに残る事にするわ。」
サトシ「え?」
カスミ「だって、マサラも意外といい場所だし、あたし気に入っちゃった!」
サクラ「それなら、私も賛成ね。」
アヤメ「私も!」
ボタン「あたしも!」
シミズ「え!? で、でもリーダー! ジムはどうするんですか!?」
カスミ「バカね。 あんた達は次のジムリーダーよ!」
シミズ「え?」
サクラ「私達のいない間、ジムを貴方達に託すわ。」
シミズ「リーダー…」
エミ「…分かりました。 ジムの事は私達が守ります!」
シミズ「…俺も賛成です! けど、もしもの事だけは、連絡してもいいでしょうか?」
アヤメ「いいわよ! もしもの事ならね!」
タケシ「俺もここに残るさ。 ブリーダーになるためにもいい場所だしな!」
兄弟達「お兄ちゃん…」
タケシ「心配するな! たまには帰って来るから。 それまでに父さんの事、頼むよ!」
マチス「俺もここにステイするぜ。 ここはとてもピースフルなプレイスだからな!」
キョウ「拙者も同じく、ここに残るよ。 お主も賛成するでござるか?」
アヤ「ええ、兄じゃ。 だから、この事を助手に伝えて。」
エミ「はい。」
エリカ「私もここに残りますわ。 ここも奇麗な所ですし、私のお気に入りですわ。 
    ですから、ジムとお店とかは、貴方達に任せますわ。」
アカネ「エリカリーダー…」
アユミ「…分かりました。 お任せください!」
ナツメ「私もここに残るわ。 ここ、何だか好きだし…いいかな?」
ナツメの母「ナツメ…」
ナツメの父「いいだろう。 お前が選んだ道だからな。」
ナツメの母「貴方…」
ナツメの父「まあ、いいだろう。 これがナツメの選んだ道だ。 操られるよりもいい
      だろう。」
ナツメの母「…そうね。 分かったわ。 この事を、ユウスケに伝えておくわ。 一人で
      大丈夫ね。」
ナツメ「友達がいるから、一人じゃないわ。」
ナツメの母「…そうね。」
カツラ「私もここに残るか。 ここで研究するのも悪くはないだろう。 ニカイドウ君、
    すまないが、ジムとペンションの事を頼むぞ。」
ニカイドウ「分かりました、カツラさん!」
サムライ「拙者もここで残るでござる!」
アキラ「俺も俺も! 結構気に入ったからな、ここ!」
ジュン「僕もここで残って、ポケモンの事を学ぶよ。」
セイヨ「ジュン君…それなら、私もここで残るわ。 ここにいれば、何か学びそうだし。」
ジュン「セイヨさん…」
ダイスケ「…悪いけど、俺はここで別れるよ。」
サトシ「え!? 別れるのか!?」
ダイスケ「ああ、もう一度トレーナーをやり直そうかなと思ってな。 昔から強い
     ポケモンを中心にして旅にしてたからな。 今回は、弱いポケモンでも一緒に
     がんばって旅立とうと思ってさ。」
サトシ「そうか…寂しくなるな。」
ダイスケ「また遊びに来るさ! それまで悲しむ事ないよ!」
サトシ「…そうだな!」
マサキ「ワイもここで残るで! オーキド博士と共同研究とか出来るしな!」
タクマ「俺は悪いけど、もうちょっと強くなるために旅立つよ。」
ヒトシ「僕も僕も!」
ドリオ「俺はここに残るや。 俺はララミー族から追い出されたから、戻る必要はないよ。」
フウコ「ドリオ…だったら、あたしも残るよ。」
ドリオ「え、いいのかよ、それで!?」
フウコ「いいのよ。 一緒にポケモンの世話とかした方が楽しいでしょ?」
ドリオ「………そうだな。」
マサ「俺は悪いけど、チャリンコ暴走族と一緒にセキチくに戻ります。」
ミサ「それまでに兄貴と姉御とはお別れですね。」
サトシ「そうなのか…」
マサ「でも、暴走族でも、悪い暴走族じゃありませんぜ! 今日から俺達は、嵐の時でも
   人を助ける、人助けな暴走族!」
ミサ「ポケモンのためでも人のためでも、人助けをします!!!」
ムサシ「…案外変わったね…」
コジロウ「さすが俺達の後輩だ…」
イミテ「あたしはここに残るわ! ここに残れば、色々なモノマネで人々を元気付く
    したいし!」
タイチ「僕は…ここに残りたいけど…ダメかな?」
ライゾウ「…いいぜ、俺も賛成だ!」
ミズキ「どうせ俺達もここに残りたい気分だったからな!」
アツシ「俺も賛成!」
タイチ「お兄ちゃん達…」
ヤス「俺は街に戻って、もう一度ジムリーダーの修行でも行くわ。」
カズ「俺もだ。 もう一度やり直したいしな。」
キヨミ「私はここに残って、色々な人達やポケモン達のために薬とか作るわ。」
ルミカ「……………」
コジロウ「ギクッ!!!」
ルミカはコジロウに見詰め、コジロウはそれに激しく気付く。
ルミカ「………今回は見逃しますわ。」
コジロウ「え…?」
ルミカ「おば様とおじ様に、「コジロウ様はどこかへ修行の旅に行ってしまいましたわ」と
    伝えますわ。 それでいいでしょ?」
コジロウ「る、ルミカ…」
ルミカ「けど!!!」
ビシッ!!! ルミカは思いっきり人差し指をコジロウに向けた。
ルミカ「今度会う時は必ずお連れ戻しに参りますわ! よろしいですわね!?」
コジロウ「あ、お、おう…」
コサブロウ「本格的にやばい事になったな…」
コジロウ「そ、そうだな…」
そう小声で言うコジロウとコサブロウ。
ケイタ「俺も悪いけど、ちゃんとしたトレーナーになるために旅立つよ。 カモネギと
    一緒に、もっと強くなるためにな。」
アツコ「私は、ここに残るわ。 近くでもサーカスがあるから、そこで仕事がやれるし!」
カツコ「あたしも! 思えばこの町、とーっても気に入っちゃった!」
ヒバリ「あたし達は残念だけど、ここで別れるわ。」
スバル「俺も。 もっと強くなるために旅に戻るつもりさ。」
ツグミ「私も同じく!」
カイト「俺もだ。」
エニシ「僕も。」
サイゾウ「…拙者はここに残ろうと思っているでござる。 一度こう言う平和な町に
     住んでみたいでござるからな。」
エイジ「…悪いけど、俺とハルナも、もうちょっと強くなるために旅立つよ。 な、
    ハルナ?」
ハルナ「う、うん…」
タケシ「え!? じゃあ…」
ハルナ「…でも、お別れと言っても、私、タケシさんの事が好きだから。 だから、
    もしも私達の旅が終わったら、貴方の元へ戻るつもりよ。 だから、私の事、
    忘れないでくれる?」
タケシ「ハルナさん………分かりました! 貴方が戻って来る時を、必ずお待ちして
    おります!!」
エイジ「すまないな、タケシ…」
タケシ「いいえ! 気にする事はありません!」
ハルナ「絶対、約束よ!」
タケシ「はい!」
タケシは、ハルナの手を握りながらそう言った。
コウム「俺も強くなるために、旅立つよ。」
ヨシキ「俺も同じく!」
セイジ「俺も俺も。」
サユリ「あたしも。
カオルコ「私はここに残りますわ。 ここ、環境的にとても良いとお聞きしましたので、
     是非ここにいたいですわ。」
スイート「あたしもここに残るわ。 とてもいい所だって聞くし…」
ソラオ「僕もここに残るよ。」
ウミオ「俺も賛成だぜ!」
シュウ「俺もここに残るよ。 サトシ達と一緒にポケモン図鑑完成するのにちょうど
    いいし…な、みんな?」
シュウの仲間達「うん!」
アーモンド「…俺もここに残ろうかな? ここでもポケモンの事詳しいし、いっぱい
      いるからな。」
マロン「アーモンドがそう言うならあたしも残る〜♪」
ココナッツ「あっ!!! だったらあたしも残るわよ!! どうせあんたも残れば
      アーモンドを奪えると思ってるんでしょ!?」
マロン「何ですって!?」
ピッピ「ま、まあまあ…でも、マロンしゃんがしょうでしたら、僕もここに残りましゅ! 
    ここにいるみんなと仲良くしたいでしゅ!」
ピカチュウ
3「ピカ〜!」
イーブイ「ココナッツ様も残るって言うなら僕も残るよ!」
ゼニガメ「アーモンドさんも残るなら僕も残ります!!」
プリン「プ〜、ププ〜〜!」
プクリン「プク!」
ピッピ「プリンしゃんとプクリンしゃんも残るんでしゅか?」
アーボック「あ、じゃあ俺も残るぜ!」
アーボ兄弟「あ、僕達も!!」
じいちゃん「うっひょっひょ! ならワシも同じくぢゃ! オーキド君とはいい組み合い
      になるからの!」
ピース「だったら、僕もここに残ります〜。 ここにいれば、少しでも体調よくなる
    かな〜って…」
ヒトカゲ「まあ、ピースがそう言うなら俺もそうするぜ。 ピース一人でここにいさせる
     としても何れぶっ倒れちまうけどな。」
ピース「ひ、ヒトカゲ君…(汗)」
ピスタチオ「なら私もここに残りましょう。 花にもいい環境になりますし…」
ダネリーナ「ならあたちもいる〜
v
ウォール「なら拙者もここに残るでござる! とても良い場所でござるし…」
グイグイ! その後メタモンはウォールの服を引っ張った。 それに気付いたウォールは、
しゃがんで小声で会話した。
ウォール(何ですか…お師匠様?)
メタモン(お前の言う通りここに残るのも悪くないかも知れんが、パン屋の仕事は
     どうするんだ?)
ウォール(あ、大丈夫です。 ちゃんとそっちに戻って仕事しますから! だいたい、
     ここと田舎はそんなに遠くはないでしょ?)
メタモン(それはそうだが…)
ウォール(それに…「あいつ」とはしばらく会わずにすむし…ここにいれば安全かと…)
メタモン(おいおい…)
サトシ「…?」
ヒロシ「僕もここに残るよ。 サトシとは友達になったし、近くに住めばもっと会えるし!」
アイ「…あたしもここに残るわ。 あたしのいる場所は、ここしかないし…」
サトシ「アイちゃん…」
アイ「あ、でも、あたしここ好きだから、みんなと一緒にいれば、独りじゃないと思うの! 
   それで…いいかな?」
サトシ「…いいぜ、こっちも喜ぶしな!」
アイ「あっ…」
アイはサトシの笑顔を見て、赤くなった。
サカキ「私はここに残る。 自然のいい環境に住めば、私の心に染まった悪も消える
    だろう。」
ムサシ「あたしも同じく!」
コジロウ「俺もそうする。 家には戻りたくないからな…」
ニャース「ニャーもそうするニャ!」
ヤマト「じゃあ、あたしも同じくね!」
コサブロウ「俺も俺も!」
サノスケ「俺達もここに残るぜ!」
ゴエモン「俺も同じく!」
ハンゾウ「帰る場所ないからここに残る〜!」
キース「…俺もここの仕事終わったし、サファリランドへ帰るよ。」
サトシ「え? キースも?」
キース「ああ。 セフィロスは倒せた。 もう他にやる仕事はない。 サファリに戻って、
    ガーディアンの仕事に戻るよ。 けど、たまには遊びに来るさ! これでも
    寂しくはないだろ?」
サトシ「…そうだな。」
ブルーザー「俺はここに残るわ。 この世界、気に入ったしな。」
クリスティ「ブルーザーが残るなら私も残るわ!」
カルロス「俺も残るぜ。 いい研究とか出来るしな!」
コゴロウ「俺も賛成だ。 いつでもサトシと協力出来るからな!」
ブレイク「俺も残るよ。 ここ、いい場所だしな!」
アシュラ「拙者も賛成でござるよ。」
ゼトラ「………俺もここに残る。 仲間がいるからな。」
サトシ「ゼトラ…」
デルヴァ「俺も残るぜ! この世界の事、もっと知りたいからな!」
アークスト「私もここに残る。」
ファンダ「俺も賛成賛成!」
ザノア「この世界は素晴らしい世界ですし、私もここに残ります。」
サトシ「リユニオン達もここに残るか?」
リユニオン「え?」
ゲルト「そ、そりゃ残りたいが…」
ネクロ「やっぱ、無理じゃねえのか?」
ガロン「この騒動を起こしたのは俺達だし…」
ヘルザード「ここにいても許してくれないだろうしな…」
ベルガーダ「って言うか、罰に死刑だぜ…」
サトシ「そんな事ないさ! みんなにちゃんと説得するから、それで許してくれると
    思うよ! だから、な?」
リユニオン「……………」
ゲルト「じゃあ…一応、よろしく頼むわ。」
サトシ「ああ!」
ウンディーネ「ウチはダーリンと一緒に暮らすさかい〜♪」
サラマンダー「俺もここに残るぜ!! 兄貴を守るためにな!!!」
ジン「ワシもお供するダスー♪」
ノーム「ワシもお主の事もっと知りたいからの! ワシもここに残るわい!」
ウィスプ「僕も残るッス!」
シェイド「………私も残ろう。 主を守るのは、私の使命だからな。」
ルナ「私ももっとサトシさんの事が知りたい…私もここに残るわ。」
アウラ「私もですぅ! 私もサトシ様の事もっと知りたいですぅ!」
ドリヤード「…わ、私も…ここに残ります…サトシさんをお守りするためなら…」
サトシ「みんな…」
コゴロウ「よーし、これで決まり!! ほんじゃ、別れる前に、一休みでもして、今夜は
     パーーーッと宴会でもしようぜ!!! 「セフィロス打倒&世界救護完了記念」
     ってな!!」
全員「おう!!!」
トオル「あ、その前に、みんなで記念写真でも撮ろうよ! ちょうどいい天気だし!」
サトシ「あ、それもいいな! じゃ、頼むぜ、天才カメラマントオル!」
トオル「オッケー! ほんじゃ、みんな位置について…」
トオルの言った通り、サトシ達は全員集まり、彼の方へ向いた。
トオル「行くよ! チーーー…」
サトシ「おい、ちょっと待てよ! せっかくだからお前も入んなよ!」
トオル「あ、そうだね! じゃあ、自動シャッターにして…」
ジーーーーーー…! そして自動シャッターの音が鳴り始めた! 音が鳴っている間、
トオルは急いでサトシ達の中へ入った。
サトシ「ほんじゃ、みんな! ご一緒に!」
全員「チーーーーズ!!!」

カチャッ!!! そしてシャッターが鳴り、サトシと仲間達の写真が撮れた。


…こうして、長かったサトシのポケモンセキエイリーグの旅と、セフィロスとの戦いが
終わった。 サトシもポケモンマスターの名を取り、世界も救われたし、全ては今でも、
平和に戻れるだろう…



…所が…ここはとある謎の空間…周りは暗闇だが、ある椅子に誰かが座っていた。 
場所は王座の間であるらしい。 そしてそこから、ローブにかけた人物が現れた。 その
人物が椅子に座っている人物の方へ歩くと、途中に立ち止まり、跪いた。

???
A「…ただいま、地球からのスパイからの連絡から届きました。 地球では、
     「メテオ」と名乗る星は、突如に地上から消えたそうです。 その他に、先に
     世界を滅ぼそうとした男、セフィロスも、その存在が消されたそうです。」
???
B「フン、良かろう…それはとてもいい情報だ。 で、地球の到着時間は?」
???
A「約一週間は掛かります。 その時まで、我々の作戦も実行するでしょう…」
その後、椅子に座っていた人物は立ち上がり、窓の外を眺めた。 そう、外は何と宇宙…
そして明るく、青くて丸い地球もあった。 男は眺めながら、不敵に笑った。
???
B「クックック…セフィロスと言うやらも愚かな存在だ。 我々よりも先に世界を
     滅びようとしているとは………世界を滅ぼすのはこの俺だ! さあ、人間共よ。 
     そして世を救った救世主と言うやらよ。 平和が取り戻せたと思ったら
     大間違いだ! なぜなら次は…俺の時代だ!! 人間への復讐する時代
     だ!!!」

…果たして、この存在は一体何なのか?
…その事は、次に起こる新たなる話で、分かるだろう…

第一章、終わり




次章予告!
俺サトシ、勇崎 智! ポケモンカントーリーグと、セフィロスとの戦いが終わってから
一週間も経ち、俺達は再び冒険へ踏み出した! オーキド博士の頼みに、「オレンジ諸島」
で「
GSボール」を取って来るお使いを頼んで来た。 だけど、そこで俺が気付いたのは、
オレンジリーグ! オーキド博士から許可を貰った俺は、リーグ出場のためにオレンジ
諸島へ旅立つ! そこで俺を待っているのは、新たなる仲間、新たなる南国系のポケモン、
新たなる冒険…そして…新たなる悪逆な強敵達! さあ、俺達の新たな冒険の始まり
だ!! 次回、ポケットモンスター小説版 オレンジ諸島編! 次回もポケモン、ゲット
だぜ!

ソニックの後書き:
最終章のついでに長く作っちゃいました〜。(汗) いや〜、やはりスランプだな、俺…(汗) 
けど、これで少々仲間も減らせたし、
OKかな?(なわけねえだろ) いや〜、でも
長かったな…カントー編…遂に終わらせた…皆さん、カントー編いかがでしたか? 最後
までカントー編を読んでくださって、誠にありがとうございました! 次回、オレンジ
諸島編も、お楽しみ! …ついでだから、カントー編人気キャラ投票でも作る
かな?(おい)