ポケットモンスター小説版
178話 オレンジリーグ! ナツカンジム(後編)

ナツカンジムで公式戦に勝ったサトシは、レース後に突然ジムに爆発が起こり、謎の敵が
現れた! その男は、サメのような姿をしていた。 どうやら彼はロボットらしい。

アツミ「あんた…あたしのジムを爆発したのね!?」
???「ああ、そうだよ。 俺に取っちゃあ目障りなアリの巣だったからな。 おかげで
    いい気分だったぜ!!」
アツミ「何ですって!?」
サトシ「誰だお前は!?」
???「俺か? 俺の名はシャークマン! 「伝説の破壊神軍団・ドラゴンナイツ」の
    隊長である、七つの海の破壊王だ!!」
サトシ「シャークマン…!?」
ジャグナル(ドラゴンナイツ!?)
シャークマン「まあ、てめぇらが誰なのかは俺の知った事じゃねぇが、俺の邪魔をして
       からには生かす訳には行かねぇな。」
アツミ「ちょっと、あたしのカメックスに何をするつもりなのよ!?」
シャークマン「何をするつもりだぁ? そりゃあもちろん、俺の駒になるためさ! 
       こいつを操り人形みてぇなロボットへと改造して、俺達の破壊兵器へと
       利用すんだよ! そうすれば、例えこの島でも打ち崩す事が出来るんだ
       よ!!」
センタ「何だって!?」
サトシ「この島を打ち崩すだとぉ!?」
シャークマン「その通りだ! 俺達の目的は、この世界を破壊する事! だがその前に
       この島ごとを破壊する事が俺の使命なんだ。 それまでにポケモンと言う
       存在を俺達の駒へと改造し、恐怖の軍隊へと生み出すんだ! そして、
       それを成功すれば、何れこの世界は闇へと消える事が出来る! それが
       俺達の使命だぁ!!!」
セイヨ「そんな事はさせないわ!!」
ジュン「そうだ!! だいたい、「俺達」って誰ですか!? 誰に雇われてるんですか!?」
シャークマン「ケッ! そこまでてめぇら人間共には言う必要はねぇ。 だけど
       どうしても俺達の邪魔をするんだったら、命でも頂くとしよう
       じゃねぇか! 貴様らの命、貰っとくぜ!! 「キング・クラバイザー」、
       出てきやがれぇ!!」

ザパァアアアアアアン!!!! その後、海から大きなカニ型ロボットが現れた! 
そして海からオイルホースとクラバッシャーの大群も現れた。
マチス「な!? ホワット・イズ・ザット!?」
ヘレク「みんなロボットじゃねぇか!?」
シャークマン「さあ、野郎共! そこにいる人間共を、魚の餌にするんだぁ!! 一匹
       残らず契り砕けぇ!!!」
ヴゥン!!! その後
Kクラバイザーは大きな鋏でサトシ達に殴り落とそうとする!
サトシ「うわっ、危ねぇ!!!」
ドサァアアアアアアン!!!! だがサトシ達はそれを見事に避け切れた!
バシュバシュバシュバシュッ!!! その後、オイルホース達は墨をサトシ達に撃ち
放った!
ケンジ「あっ!! 危ない!!!」
ゾーマ「…「魔光壁(まこうへき)」!!!」
カァッ!!! ビシャビシャビシャビシャッ!!! だがゾーマの魔法の壁で攻撃から
防げた。
サトシ「おお、助かったぜ、ゾーマ!」
アツミ「こ、これって…!?」
ゾーマ「説明は後で言う。 それより、あのカメックスを助けないと!」
サトシ達は網に掛かったカメックスに振り向いた。 カメックスは電流により、気を
失ったままである。
アツミ「そうだった! カメックスを助けなきゃ!」
ラトス「待て! あの網に触っちまったら、今度はお前が感電しちまう! ここは電気に
    平気の俺に任せろ!」
ブレイク「俺も行こう! 一人じゃあ出来ねぇだろ?」
ラトス「へへ、これは頼もしい♪ よし、行こうぜ!!」
ブレイク「おう!!」
ダッ!!! そしてラトスとブレイクは、カメックスへ向かった。
バシュバシュン!!! だがクラバッシャーはそれに気付き、ブレイクとラトスに鉄球を
撃ち放った!
サトシ「あ、危ない!!!」
ラトス「てめぇは邪魔だぁ!!! 「雷球弾(らいきゅうだん)」!!!」
ブレイク「「サンダーストライク」!!!」
バリィイイイイイン!!! ドカァアアアアン!!! ブレイクとラトスの電気技は
クラバッシャーを破壊した! そしてブレイクとラトスは、カメックスの元へ着いた。
ブレイク「出来そうか?」
ラトス「ああ。 こいつを退かせばもう安…。」
ドスドスッ!!! その後二つの銛がブレイクとラトスの前に落ちた!
ブレイク・ラトス「うわっ!?」
スタスタッ!!! そして二体の「シャークヘッドハンター」と言うサメの姿をした人型
ロボットが現れた!
ラトス「…獲物に手を出すなって言う訳か?」
ブレイク「面白ぇ…相手にしてやろうじゃねぇか!」
ラトス「ああ、ここはしょうがねぇな…。」
ラトスは愛刀「雷神刀(らいじんとう)」を出し、ブレイクはブレイクシールドを出した。
ブレイク「「クリスタルアイ」
+「フレイムソード」合体! 結晶の剣、「クリスタル
     ソード」!!!」
ジャキィイイイン!!! ブレイクのバスターから結晶の剣が出た!
ブレイク「行くぜぇ、ラトス!」
ラトス「おう!!」
ブレイク・ラトス「どぉおおおりゃあああ!!!」
カチカチィン!!! ブレイクとラトスの攻撃がシャークヘッドハンター達の銛に
ぶつかり合った!
カチカチカチカチィン!!! お互いの攻撃は連続的にぶつかり合い続けた。
ブレイク「ちぃっ!!! こいつら全然隙がねぇぞ!?」
ラトス「見切りも上手ぇし威力も高ぇ…体力はほぼ互角か!!」

その間サトシ達は、オイルホースとクラバッシャーの大群と
Kクラバイザーと戦っていた。
サトシ「ピカチュウ、「
10万ボルト」!!!」
ピカチュウ「ピィイイイカァアアアチュウウウウウウウウ!!!!」
ビリリリリリリリリリィッ!!!! チュドォオオオオン!!! ピカチュウは「
10
ボルト」でオイルホースを
10体破壊した!
アツミ「シードラ、「バブル光線」!!!」
シードラ「ドゥドゥウウウウウ!!!」
ブクブクブクブクゥ!!! ドカァアアアアン!!! シードラの「バブル光線」で
クラバッシャーを
9体破壊した!
シゲル「ニドキング、「地震」攻撃!!!」
ニドキング「キィイイイイングゥウウウウ!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ!!!! チュドォオオオオン!!! ニドキングの「地震」
攻撃で、クラバッシャーを
12対破壊した!
ヒロシ「ジッポ(ヒトカゲ)、「火炎放射」!!!」
ジッポ「カゲェエエエエエエエ!!!」
ブォオオオオオオオオ!!!! ドカァアアアアアアアン!!! ジッポの「火炎放射」
で、オイルホースを
8体破壊した!
ゲルト「くそっ!! 何体ぶち壊してもきりがねぇぜ!!」
ザクロン「何体ぶっ壊してもどうしようもねぇのか!?」
サトシ「!! ザクロン、危ない!!!」
ザクロン「!?」
ガシィッ!!! その後、
Kクラバイザーはザクロンを鋏で掴んだ!
ザクロン「ぐっ!?」
ゲルト「ザクロン!?」
ザクロン「…ヘッ…大したもんじゃねぇじゃ…。」
ビリッ…! その時、かすかに電流が放った。
ザクロン「ん?」
ビリリリリリリリリリリッ!!!!! そして
Kクラバイザーの鋏から電流が放出し、
ザクロンを感電させた!
ザクロン「ぐわぁあああああああああ!!!!」
デルヴァ「ザクロン!?」
ガロン「どうしたんだ!?」
シャークマン「ハッハッハッハ!!! 
Kクラバイザーの鋏はな、獲物を捕らえた時
       電気で始末する能力があるんだよぉ!! そいつを食らえば、一瞬に
       あの世行きだぁ!!!」
ザクロン「………ケッ…舐めんなよ、このかに玉屑がぁ…。」
シャークマン「あぁ?」
ザクロン「…分かんねぇのか、コラァ…。 俺はな………リユニオンの中でも………史上
     最強なんだよぉ!!!!」
バキャアアアアン!!!! その後ザクロンは、勢いに鋏を力でぶち壊した!
シャークマン「なっ!?」
ザクロン「フゥッ…。」
ドサァッ!! 電流に解放されたザクロンは、大きなダメージを与えたせいか、座り
込んだ。
レグナ「大丈夫か、ザクロン!?」
ガレム「平気か、ザクロン!?」
ザクロン「あ…ああ…。 ちょっと、疲れちまっただけだ…。」
シャークマン「…フン、調子に乗んじゃねぇぞ、てめぇら。 
Kクラバイザー、例の奴を
       やれぇ!!」
ブクブクブクブクゥ!!! 
Kクラバイザーの口から泡が放出した。
サクラ「? 何かしら、あれ?」
アヤメ「泡だわ?」
ボタン「泡で攻撃してるの?」
ヘルザード「ヘッ、バカだな。 こんなもんで俺達をやろうってんのかぁ?」
ヘルザードは刀でその泡を触ろうとした。
シャークマン「いいのかなぁ、それ触ってもぉ?」
ヘルザード「え…?」
パチィン! 触った後、泡が破裂した。
ドカァアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!! 泡が破裂した後、爆発が起き、
ヘルザードが吹き飛ばされた!
ヘルザード「ぐわぁっ!?」
サトシ「な!?」
デルヴァ「ヘルザード!?」
ナツメ「な、何、今の!?」
エリカ「泡が爆発しましたわ!?」
シャークマン「ハァーーーッハッハッハ!!!! バカめ、引っ掛かる方が間違いなんだ
       よぉ! その泡はなぁ…物にぶつかったり、人に触ったりすると爆発する
       仕組みになってんだ。 だから一度でも自然か手動的に破裂したら、爆発
       するんだよ!」
サトシ「何だって!?」
ヴァルプ「…それ、「爆液」じゃねぇのか!?」
サトシ「爆液!?」
ヴァルプ「米国(アメリカ)軍隊の科学部が開発した液体爆弾の事だよ! 火元や日光、
     熱度や衝撃に与えると爆発する仕組みになってんだ! 本来はエベレスト
     氷山に探検用の道具として使われた爆弾だって聞くけど…!」
シャークマン「ハッハッハッハッハ!!! さあ、どうすんだ人間共ぉ? お前達じゃあ
       俺達を倒す事が出来ねぇ! このままお前達のポケモンを俺達に渡すか? 
       それとも俺達の手で貴様らを殺すか? どっちか選ぶんだなぁ!!!」
サトシ「く…くそぉ…!!」

余りにも苦戦するサトシ達。 センタとノブヤは、ただそれを見ているしかなかった。
ノブヤ「うわぁあああ…何て奴らなんだぁ…。 あー言う奴らじゃ、僕のポケモンじゃ
    敵わないよぉ…。」
センタ(…サトシさんや姉ちゃん…他のみんなは必死に戦ってるんだぁ…。 それに
    比べて俺はぁ…くそっ!! 俺だってトレーナーなんだ!! 俺も何とか
    しなきゃ!!)
ダッ!!! そしてセンタはどこかへ走り去った。
ノブヤ「あ、センタ君!?」
ノブヤは彼を止めようとするが、間に合わなかった。
ノブヤ(センタ君…君は一体何をする気だ!?)

サトシ「くそぉ…どうすりゃいいんだ…!?」
キョウ「…こんな大群だと、全く歯も立たぬ!」
アヤ「あのカニの泡に触っても爆発するし…。」
サトシ「…くっ…今度こそ全滅かぁ!?」
シャークマン「ハーーーッハッハッハ!!! これで分かったかぁ! 貴様らは俺達を
       倒す事など出来ねぇ!! 諦めて俺の手に…!!」

バコバコバコォン!!! その時、ある石と椰子の実と骨がシャークマンの頭に
投げられた!
シャークマン「!? だ、誰だ!?」
振り向いたら、そこにはイシツブテ、椰子の木に登っているマンキー、そしてカラカラが
いた。
シャークマン「何だぁ、てめぇら?」
アツミ「!!! あれは、センタのポケモン!?」
サトシ「え!?」

センタ「そぉおおおりゃあああああ!!!」
シャークマン「!?」
ガシィッ!!! その後、センタは椰子の木から飛び降り、シャークマンをしがみ付いた!
シャークマン「ぐわっ!? な、何だこのガキ!?」
センタ「このヤロー!! 俺のジムをぶち壊したり、姉ちゃんやサトシさんを苦しませ
    やがって!!」
シャークマン「こ、このガキぁ!! 離しやがれ!!」
アツミ「センタ、あんた何やってんの!? やめなさい!!」
ノブヤ「危険だよ、センタ君!! 離れるんだぁ!!!」
センタ「バカヤロー!! ただ何もしねぇでいられるかぁ!! 俺だってトレーナー
    なんだよ!! トレーナーは人を助けるために行動してんだぁ!!! 
    姉ちゃん達を助けるのが、トレーナーである俺の使命だぁ!!!」
アツミ「センタ…!?」
その言葉によって、アツミは感動していた。
シャークマン「このぉ…!!」
ガシィッ!!! だがシャークマンはセンタの足を掴み、そのままぶら下げた!
センタ「うわっ!?」
シャークマン「俺に逆らうとは…いい度胸してんじゃねぇのか!?」
ヴゥン!! ドサァッ!!! シャークマンは勢いにセンタを崖に投げ落とした! 
しかし崖はそんなに高くはないので、ダメージだけを与えた。
センタ「ぐわっ!!」
アツミ「センタ!!!」
シャークマン「このクソガキぁ…調子に乗りやがってぇ…。」
ガチャッ!! その後、シャークマンの右腕に設置したバスターをセンタに向けた。
シャークマン「藻屑になって死ねぇ!!! 「ハイドロキャノン」!!!」
ドォオオオオオオン!!!! ドバァアアアアアアアン!!!!! シャークマンの
バスターから噴水が噴射し、その強い衝撃がセンタに直撃した!
センタ「………!!!」
アツミ・ノブヤ「!!!」
サトシ達「!?」
そして強い攻撃を受けたセンタは、ビクとも動けなくなった。 ただ砂の上に倒れた
ままであった。
アツミ「…せ…センタぁあああ!!!」
サトシ「せ、センタ!?」
ブレイク「な、何だ!? 今のは…!?」
ラトス「誰か死んじまったのか!?」
シャークマン「ケッ! 調子に乗る方が悪ぃんだよ、ガキぁ。 まあ、死んで当然だろ。 
       俺に刃向かう奴はみぃーんな死ぬんだからな。 これで分かったろ? 
       俺を倒せねぇってな!!」
サトシ「く、くそぉっ!!!」
シャークマン「さぁ〜って、そろそろ本番にでも行こうか? こうやって見てると飽きて
       来てんでねぇ。 そろそろ死刑時間でも行き…。」

???「「真空波動拳(しんくうはどうけん)」!!!」

ガァシュウウウウウウン!!!! その後、謎の衝撃波が
Kクラバイザーを貫けた!
サトシ達「!?」
チュドォオオオオオオオオン!!!! 貫かれた
Kクラバイザーは、そのまま爆発した!
シャークマン「んな!?」
スイート「な、何、今の!?」
ソラオ「爆発した!?」
ライゾウ「何か、妙な衝撃波が奴に貫いて…!?」

???「「天魔豪斬空(てんまごうざんくう)」!!!」

ドカドカドカドカァアアアアアン!!!!! その後、空から数個のエネルギー弾が落ち、
オイルホースとクラバッシャー全体破壊した!
タイチ「な、何!? 今度は何!?」
ミズキ「空からエネルギー弾!?」
アツシ「しかもロボット全部ぶち壊したぞ!?」

ブレイク「な、何だったんだ今のは!?」
ラトス「…! ブレイク!」
ブレイク「!」
ブレイクとラトスはシャークヘッドハンターに振り戻ったら、二体のロボットは余所見を
している事に気付いた。
ブレイク・ラトス「隙ありぃ!!!」
ザシュザシュン!!! そしてブレイクとラトスは、シャークヘッドハンター二体を切り
裂いた。
ブレイク「ふぅ…やっと倒せたぜ…。」
ラトス「案外手強ぇガラクタだったな…。」

シャークマン「だ、誰だ!? 誰がこれを!?」
???「コラぁ、このサメ野郎!」
シャークマン「!?」
振り向いたら、そこに何者かがいた。
???「南国の楽園を荒らし捲くるとは、いい度胸してんじゃねぇのかぁ? てめぇこの
    島の何様だと思ってんだぁ!?」
その人物の正体はカルロスだった。
サトシ「カルロス!!」
コゴロウ「戻ってきたんだな!?」
アツミ「…な、何…あれ…?」
どうやらアツミはカルロスの姿を見るのは初めてらしい。
カルロス「ああ。 こっちの用事が済んだおかげでちと不機嫌なんでね。 で、てめぇは
     俺の仲間に何しようとしてんだぁ?」
シャークマン「チッ!! また邪魔が入りやがったか…。 でもいい、俺を逆らおうと
       するなら望み通りに殺してやらぁ、この犬野郎がぁ!!!」
カルロス「…俺の質問に答えない筋か。 ならいい。 ちょうど俺にもストレス解消が
     必要だったんだ。 まあ、ここは素手で戦いたかったが、今回は久しぶりに
     モンスターで戦うぜ! けどこれだけは言っとくが…俺をバカにした事で後悔
     するんだなぁ。 それまでにこいつらに裁かれぇ!!! 行けぇ、ビースト
     マスター、グレートデーモン!!!」
ビーストマスター「ビィイイイスト!!!」
グレートデーモン「グガァアアアア!!!」
アツミ「な、何あれ!?」
サトシ「あれは…。」

聖剣図鑑『ビーストマスター・猛獣使いモンスター・ゴブリン族の一番上とする、
     ゴブリンロードの成長形。 全ての猛獣タイプのモンスターを召喚させる事が
     出来る力を持つ。 鬼族を統べる、高い攻撃力と魔力を持った上級騎士。 
     危機に陥ると、持てる力を振り絞って魔獣を召集する。』

聖剣図鑑『グレートデーモン・悪魔モンスター・レッサーデーモンの成長形。 最強の
     デーモンと謳われる、闇の力を放出する悪魔。 鋭い爪を突き刺し、広範囲に
     地獄の息を吐き掛ける。』

ケンジ「おお、これはすごい! 観察させて…!」
サトシ「今は止めろ。」
シャークマン「な、何だこいつらは!?」
カルロス「こいつらは俺の世界から連れてきたモンスターなんだ。 しかもハイレベルの
     タイプでねぇ…。 闇に導くこいつらの恐ろしさを、たっぷりと味わいな!!! 
     ビーストマスター、「ビーストスピリット」! グレートデーモン、「デーモン
     ブレス」!!!」
ビーストマスター「ビストォオオオオ!!!」
グレートデーモン「グガァアアアアア!!!」
ドシュウウウウウウン!!!! ビーストマスターとグレートデーモンの攻撃は
シャークマンに撃ち放った!
シャークマン「ひっ…!!」
ドカァアアアアアアアアン!!!! そして攻撃に命中したシャークマンは、吹き
飛ばされた!
シャークマン「ぐわぁあああ!!!」
カルロス「今だ、サトシ!!」
サトシ「あ、おう!! ピカチュウ、「
10万ボルト」!!」
シャークマン「し、しまった…!!」
ピカチュウ「ピィイイイカァアアアチュウウウウウウウウウウウ!!!!!!」
ビリリリリリリリリリリリリリィ!!!! ピカチュウの電撃はシャークマンに直撃
した!
シャークマン「ぎゃあああああああああ!!!!!」
ドサァ!!! そしてシャークマンは落ち倒れた。
サトシ・シャワーズ「やったぁあああ!!!」
ピカチュウ「ピッカァアアア!!!」
シャークマン「………く…くそぉ…。 このガキがぁ…。」
その後、シャークマンがゆっくりと立ち上がる。
サトシ「!? ま、まだ生きてたのか!?」
シャークマン「ケッ…! この俺様がこれしきにくたばれやしねぇ…。 てめぇ…俺を
       本気に怒らせてくれたなぁ…。 許せねぇ…!」
サトシ「……………。」
ザサッ!! サトシとピカチュウとシャワーズは、戦闘の構えに戻った。
シャークマン「…フッ…。 だが、今日はこれまでにしてやらぁ…。 けど、この借りは
       必ず返すからなぁ! それまでに覚えてやがれぇ!! てやぁ!!!」
ダッ!!! その後シャークマンは思いっきり高く跳び上がった!
サトシ「な!?」
ドッボォオオオオン!!! そしてシャークマンは海へ落ち、姿を消した。
サトシ「く、逃げやがった…。」
シャワーズ「けど、ここは一先ず安心だね…。」
ピカチュウ「ピカ…。」

アツミ「センタ! センタ!! しっかりして!!!」
サトシ「!」
サトシが振り向いたら、アツミはセンタを起こそうとしていた。
サトシ「センタ!!」
アツミ「センタ!! 起きてよ!! 全然面白くないわよ!? 目を覚ましてよ!! 
    センタ!!!」
だが、何度も起こしてもセンタは返事しなかった。 必死のアツミは、目から涙が
出始めた。
アツミ「…そ…そんな…。 こんなの嫌よ、センタ…。 ねぇ、お願いよ…。
    起きてよぉおおお!!!」
ノブヤ「…もう…ダメか…。」
サトシ「………いや、まだ間に合うよ!!」
アツミ「え…?」
サトシ「ウィスプ、出て来い!!」

ボン!!! サトシの掛け声で、ウィスプが現れた。
ウィスプ「チーーーッス! お久しぶりッス、サトシさん!」
アツミ「!?」
ノブヤ「な、何だい、それ!?」
サトシ「こいつはウィル・オ・ウィスプ。 光の精霊なんだ!」
ウィスプ「よろしくッス♪」
ケンジ「おお、これが精霊なのかい!? 精霊も持ってたなんてサトシはやっぱり
    すごいよ! 観察させて…。」
ハンゾウ「だからこう言う時は止めろって…。」
サトシ「ウィスプ、センタの様態を調べてくれ!!」
ウィスプ「センタって、この子ッスか?」
サトシ「ああ、頼む!」
ウィスプ「了解ッス!!」
その後、ウィスプはセンタを調べた。
アツミ「………!?」
サトシ「大丈夫だよ、アツミさん。 こいつなら、センタを救えるから。」
アツミ「…サトシ…さん…。」
サトシ「で、どうなんだ?」
ウィスプ「…体力はギリギリまでッス。 けど、死んでいなければ治るはずッス!」
ノブヤ「え!? じゃあ、センタはまだ…!?」
サトシ「ああ、まだ生きてるよ! ウィスプ、頼むぞ!」
ウィスプ「
OKッス!」
パァアアア…! その時、ウィスプの体が突然光り出した。
アツミ「な、何するの!?」
サトシ「いいから見てなって!」

ウィスプ「…天にいる聖なる神よ…。 癒しの光で、傷付かれた少年を救え…。 
     「ヒールライト」!!!」
キラキラキラキラァ!!! その後、ウィスプは光をセンタにかけさせ、煌く光が
センタの全体に包んだ。 その間、傷が除々に消え始め、煌きも消えた。
アツミ「…センタ………?」
センタ「……………う………う〜〜〜ん…ん?」
センタは目をゆっくり開き、アツミへ見詰めた。
センタ「………姉…ちゃん…?」
アツミ「センタ………。」
アツミの目から喜びの涙が落ち始め、センタを思いっきり抱き締めた。
センタ「ぐわぁ!?」
アツミ「よかったぁ、無事でぇ!! もうどうなるのかと思ったよぉ!!!」
センタ「ね、姉ちゃん、苦しい!! 締めすぎ締めすぎ!!!」
ノブヤ「…よかったですね、リーダー…。」
センタ「…けど…俺一体………? あ、そう言えば、俺あのサメ男にやられて…!」
アツミ「………サトシさんが助けてくれたのよ。」
センタ「え?」
サトシ「…まあ、治療はこいつがやってくれたからな。」
ウィスプ「良かったッスね、センタ君!」
センタ「………?」
センタは初めてウィスプを見る時、少々固まっていた。
ウィスプ「?」
ブレイク「ついでだけど、お前のカメックスも救助したぜ!」
カメックス「ガメェエエエ!!」
アツミ「カメックス! 大丈夫!?」
カメックス「ガメェ!」
アツミ「よかったぁ…ありがとう、二人共!」
ラトス「まあ、こう言うもんはどうって事ねぇよ。」

アツミ「…サトシさん。 本当に、ありがとうございます。 貴方のおかげで、ジムや
    センタ、この島まで救われました。 本当に、ありがとう!」
センタ・ノブヤ「ありがとうございます!」
サトシ「いやぁ〜…俺はちょっと…。」
アツミ「お礼は何だけど…これ、差し上げます。 あたしに勝ったのと、このジムや
    センタを救ってくれた証、サクラバッジを。 それに、約束通りに
16分も。」
アツミはサトシにサクラバッジを渡した。
サトシ「…桜貝?」
アツミ「オレンジ諸島のジムバッジは、みんな貝殻なの。」
サトシ「そうか…。 やったな、みんなぁ!!」
シゲル「ああ!」
ヒロシ「やったね!」
ブルー「うん!」
イエロー「やりましたね!」
サトシ達「サクラバッジ、ゲットだぜ!!!」
ピカチュウ「ピッピカチュウ!」
その後、サトシはサクラバッジを上着の裏に飾った。 その隣には、カントーバッジも
並んであった。
サトシ「へへ、カントーバッジと含めて九個揃ったぜ! 残るは三個!」
アツミ「! それ、カントーのバッジ!?」
サトシ「ああ。 このバッジも苦労して手に入れたんだ!」
カスミ「よかったね、サトシ!」
アイ「オレンジジム初勝利おめでとう!」
サトシ「へへ、サンキュー! 所で、ザクロンとヘルザード。 お前達大丈夫か?」
ザクロン「ケッ…これっぽちぐれぇ大丈夫さ…。」
ヘルザード「…お前は大丈夫かも知れねぇけど…俺はどうなんだよ…。」
ウィスプ「後で僕が回復しましょうか?」
サトシ「所でカルロス。 さっきお前不機嫌だって言ってたけど、何かあったのか?」
カルロス「ああ。 店に部品がなかったんだよ。 おかげでちと腹が立ってね…。」
サトシ「何だ…そんな事で…。」
カルロス「そんな事は何だよ、そんな事は!?」
ブルーザー「まあまあ、次の島に行けば見つかるだろ?」
カルロス「そりゃそうだけどさぁ…。」

その間、アツミはサトシ達を見詰めていた。 彼女は何かを考えているらしい。
アツミ「………決めた! あたしもサトシさんと行きます!」
センタ・ノブヤ「え!?」
サトシ達「!?」
アツミ「あたしもサトシさんと行って、一緒に戦います!」
サトシ「え、ちょ、ちょっと待ってよ! いきなり何で…!?」
アツミ「せっかく助けてくれたんです物! あたしも貴方のために何かしたいんです! 
    もしも一緒に行けば、この先のジムリーダーも詳しく教えます。 どう言う
    公式戦をするかとか…。 お願いします、一緒に連れてってください!」
センタ「…姉ちゃんが行くなら俺も行くよ!! 俺はトレーナーとして、姉ちゃんや
    みんなを守る!!」
アツミ「センタ…。」
サトシ「う〜〜〜ん…。」
サトシはレッドに振り向いた。
レッド「いいんじゃねぇのか? 仲間も増やせばもっと楽しくなるし! それに、
    サザンクロスの事も詳しいから、もっと役に立てるだろ?」
サトシ「………そうだな。 分かった! アツミさん、センタ、一緒に来てもいいよ!」
アツミ「ホントですか!? ありがとうございます、サトシさん!!」
サトシ「あ、そ、その前に…俺に「さん」は付けなくてもいいよ。 年下の俺がそこまで
    呼ばれると何か…。 だから、呼び捨てしてもいいよ!」
アツミ「え、そう…? じゃあ、「君」にしてもいい?」
サトシ「へ…? …まあ、別にいい…かな?」
アツミ「分かったわ! ノブヤ、あたし達がいない間、ジムを任せたわよ!」
ノブヤ「あ、はい! ジムの修理とか僕がやります! それまでに、サトシ君、
    リーダーの事、頼んだよ!」
サトシ「ああ!」
アツミ「じゃあ、サトシ君、これからもよろしくね!」
センタ「俺からもよろしく、サトシさん!」
サトシ「ああ! こちらからもよろしく!」

ナツカン島を救い、アツミとセンタを仲間に入れさせたサトシ達。 サクラバッジも手に
入れたし、サトシ達の冒険はまだまだ続く!

だが、その前に、一方ここはまたもや暗い空間。 そこにはシャークマンがいて、彼は
謎の男に拝めていた。

???「何ぃ? 失敗しただとぉ?」
シャークマン「も、申し訳ございません! 見知らぬ小僧が我々の作戦を邪魔して
       いたので…。」
???「…その小僧は誰なんだ?」
シャークマン「名前は知りませんが、青い上着と長ズボンに黒いシャツ、赤い帽子と
       黒髪の小僧でした。 しかも、憎たらしいガキです!」
???「…知っているか、黒竜の騎士?」
黒竜の騎士「………いや。」
???「…フン。 まあ、その小僧の名前は何なのか、誰なのかは俺の知った事ではない。 
    しかし、この先その小僧とまた会えそうだな…。 処刑の実験台(モルモット)
    にちょうどいい…。 クックックックック…………。」
男は不気味そうに笑い出した。 だが、黒竜の騎士は、何か考え事をしていた。

黒竜の騎士(………サトシ………。)

果たして、この二人は一体何者なのか? その話は、いつか分かるかも知れない…。

続く。

―今回の登場人物紹介―
ノブヤ
本名:立川 信哉(たてかわ のぶや)  年齢:
14
出身地:ナツカン島  誕生日:
128
趣味:勉強  特技:手伝い
好きな物:ジムリーダー
嫌いな物:長時間
ナツカンジムの助手である理科系の男。 気が弱そうだが、頭はとてもよい。

―ロボット図鑑―
オイルホース
元は石油保管所の警備用ロボットとして使われたタツノオトシゴ型のロボット。 口から
墨を吐いて、相手の目を眩ませる。 宙に浮かび、侵入者が来るまで待機する。

クラバッシャー
元は土木作業の岩石破壊のために作られたカニ型のロボット。 鋏の代わりに鉄球を
設置し、伸縮しながら殴り込む。

キング・クラバイザー
海岸荒らしから防ぐために海岸警備用として作られた巨大カニ型ロボット。 爆液に
出来た泡を吐いて攻撃する。 鋏には電流が入っていて、相手を捕獲した間に放電させる。
クラバッシャー達のボスとも言える。

シャークヘッドハンター
サメ狩りなどの魚類狩りや海岸警備に使われたサメの姿をした人間型ロボット。 銛を
武器に使って戦闘に出る。

―ボスロボット図鑑―
シャークマン 
DKN 001
特殊武器:ハイドロキャノン
サメの王と言われるロボット。 元は海水密猟者を退治するために使われた警備用
ロボットだった。 ハイドロキャノンは、水系ポケモンの「ハイドロポンプ」と同じ
ように、強力な水を噴射する事が出来る。

ソニックの後書き:
早速ロックマン系なオリキャラを登場させました! エグゼにも「シャークマン」登場
しましたが、このシャークマンは別のシャークマンです。 今回は前回よりも迫力を
いれてよかった気がする☆ さてさて、次回ももっと盛り上がるつもりですので、次回も
期待を〜♪