ポケットモンスター小説版
179話 消えたポケモン達の謎

ナツカン島でシャークマンと名乗るロボットを倒し、アツミとセンタを仲間にしながら、
サクラバッジをゲットしたサトシ達。 次の島へ向かうために、フェニックスで海を渡る。 
その間アツミとセンタは、フェニックスを見回っていた。

アツミ「へぇ…この船すごいねぇ!」
センタ「船にしてはすげぇでけぇなぁ!」
サトシ「…って言うか、これ船って訳じゃ…。」
どうやらこの二人は、フェニックスは元々飛行船だと言う事を知っていない様子。
アツミ「ん?」
アツミは振り向いたら、そこにはカルロスとアウラがいた。 カルロスはアウラに何かを
説明している。
カルロス「…でな、これがデータ検査システムで、これでレーダーポイントの検査や
     マップ検査とか出来るんだ。」
アウラ「すごいですねぇ! こんなメカもあるなんて、カルロスさんも天才ですねぇ!」
カルロス「そうかな?」
アウラ「もちろんですぅ!」
アツミ「…あれも精霊なの?」
サトシ「ああ、アウラって言う金の精霊でね。 まさか彼女、メカマニアだったとは
    知らなかったよ…。」
シゲル「カルロス、次に行く島はどこだ?」
カルロス「ああ…。 マップによると…「
Kinkan Island」…「キンカン島」だな。」
ケンジ「ああ、その島も僕知ってるよ! ビルとかいっぱいある島なんだ! 大都会の島
    でね、上流会社とか色々あるんだよ!」
カルロス「ちょうどいいや! もしかしたら、そこにも部品があるかも知れねぇな!」
サトシ「よし! 早速キンカン島へ出発だぁ!!」
全員「おう!!!」

―とある暗い空間―

ここはどこかの暗い空間。 周りには多くの画面が映っていて、ある謎の二人組がそれを
見ていた。
???
A「今日は気楽でいいな…。 大猟でねぇ…。」
???
B「……………? 何かが映ってるぞ?」
???
A「ん?」
二人はある画面を見て、その画面にはフェニックスが映っていた。
???
A「見知らぬ船だな?」
???
B「…どうやら観光客らしい。」
???
A「…面白い…。 だったらそいつらにも見せてやろうか。 裏切りの味をな…。」

―キンカン島・港エリア―

ここはキンカン島。 多くのビルのある、ストーンジャングルのような島である。 
フェニックスはキンカン島へ到着し、サトシ達は上陸した。
ブルー「さすがにビルいっぱいあるわねぇ…。」
イエロー「山とか何も見えませんよぉ…。」
ヒロシ「ここにはジムある?」
アツミ「ううん。 ここにはないわ。」
…とその時!

少年
A「ベトベター、やめろ!!!」
少年
B「コイルもビリリダマもやめるんだ!!!」
ビリリリリリリッ!!!! その後、コイルとビリリダマは電撃で少年達に攻撃した!
少年
AB「うわっ!!!」
サトシ「何だ!?」
アキラ「野生のポケモン達に襲われてるのか!?」
ゾーマ「!! 違う、あのポケモンはそいつらのポケモンだ!」
サトシ達「え!?」
サムライ「では、何で襲われてるのでござるか!?」
サトシ「考えてる暇はねぇ!! とにかく助けるぞ! 行くぜ、ピカチュウ、シャワーズ!」
ピカチュウ「ピカ!」
シャワーズ「うん!」
ダッ!! サトシ達は、少年達を助けに走ったが…。

ピキィイイイイン!!! 突然何かがピカチュウとシャワーズの頭に反応した!
ピカチュウ「ピカ!?」
シャワーズ「え!?」
その後、ピカチュウとシャワーズは突如に立ち止まった。
サトシ「? どうしたんだ、ピカチュウ、シャワーズ?」
レッド「どうしたんだ、突然止まって…?」
ピカチュウ「………ピカァッ!!!」
ギロッ!!! その後、ピカチュウとシャワーズはサトシ達に振り向く、憎しみと殺意を
持ったかのような目付きでサトシ達に睨み付いた!
サトシ「な!? ピ、ピカチュウ!? シャワーズ!?」
カスミ「な、何よ、その目付き!?」
ピカチュウ「ピィイイイカァアアアチュゥウウウ!!!!」
ドカァアアアアアン!!!!! その後ピカチュウは思いっきり電撃を放電し、サトシ達
を吹き飛ばした!
サトシ達「うわっ(きゃっ)!!!」
ケンジ「な、何だい、いきなり!?」
カスミ「一体何があったって…きゃっ!?」
バッ!!! その後、トゲピーはカスミから離れ、同じく鋭い目付きでサトシ達に睨み
付いた!
トゲピー「チョゲッ!!」
カスミ「トゲピー!?」
ヒロシ「トゲピーまでも…あっ!!」
ダッ!!! レオンも同じようにヒロシから離れ、ヒロシに睨み付いた!
レオン「ピィッ!!!」
ヒロシ「れ、レオン!?」
シュウ「レオンまでもかよ…うわっ!?」
ダッ!!! シュウのピカチュウも同じようにシュウから離れ、シュウに睨み付いた!
マロン「シュウ君のピカチュウまでも…きゃっ!!」
アーモンド「マロン!? うわっ!?」
ココナッツ「どうしたの、二人と…きゃっ!?」
ピース「みんな…うわっ!?」
ピスタチオ「どうしたんで…うわっ!!」
ウォール「な、何だ!? 何が…うわっ!?」
ダダダッ!!! マロンのピカチュウ、ピッピ、プリン、プクリン、ゼニガメ、ヒトカゲ、
ダネリーナ、メタモンとアーボックまでも彼女らから離れ、マロン達に睨み付いた!
マロン「うそ…ピカチュウ達までも…!?」
ムサシ「ちょ、ちょっと、何なのよ、これ…きゃっ!?」
ダッ!!! そしてニャースまでもムサシ達から離れ、睨み付いた。
コジロウ「ニャースまでもか!?」
ココナッツ「ちょっと、一体どうしたって言うのよ!?」
シャワーズ「…誰だ、お前達は…。」
サトシ「…え?」
ヒトカゲ「…俺達を偉そうに呼ぶな…。」
アーボック「俺達はお前らなど知らねぇ…。」
ニャース「ニャー達に近づくニャ…。」
ピカチュウ
2『さもないと…殺すよ?』
シュウ「な!? ピカチュウ!?」
ムサシ「あんた、何偉そうな事言ってんのよ!? バカな事言ってないでさっさと…!」
ムサシはそのままピカチュウ達に近づくが…。
ギロッ!!! ゼニガメとヒトカゲとダネリーナは彼女に睨んだ!
コジロウ「!!! 危ない、ムサシ!!!」
ムサシ「え?」
バシュアアアアアアアア!!!! ゼニガメの「水鉄砲」、ヒトカゲの「火炎放射」、
ダネリーナの「葉っぱカッター」はムサシに攻撃した!
ムサシ「え!?」
ガシッ!!! だがコジロウは彼女に飛び込み、攻撃から避けられた!
ヤマト「ムサシ!!!」
コサブロウ「コジロウ!!!」
ムサシ「こ、コジロウ!?」
コジロウ「…大丈夫か、ムサシ!?」
ムサシ「う、うん…。」
ゼニガメ「…だから言っただろ? 本気に殺すよ…?」
アーモンド「ぜ、ゼニ…!?」
ココナッツ「ど、どうなってんのよ…!?」
ウォール「お師匠様、一体どうしたの言うのですか!?」
メタモン「…誰だ、お前は…ワシをなれなれしく呼ぶんじゃない…。」
ウォール「お、お師匠様!?」
サトシ「お、おい…とにかくお前達、どうなってんだよ? 頭どうかしたのかよ!?」
ピッピ「…近寄るなと言ってるはずだよ…?」
イーブイ「…本気に殺すよ…?」
ダネリーナ「…一歩踏み入れればね…。」
マロン「ぴ、ピッピ…!?」
ココナッツ「イーブイまで…!?」
ピスタチオ「だ、ダネリーナ…!?」
サトシ「何バカな事言ってんだ!? さあ、目を覚まして…!?」
その時、彼の周りに三匹のコイルが現れた!
コイル達「キュイイイイイン!!!」
ビリリリリリリリリリリリィッ!!!!!! そしてコイル達は「電気ショック」で
サトシに攻撃した!
サトシ「ぐわぁああああああああああああ!!!!」
カスミ・ブルー・アイ「サトシ(君)!!!」
レッド・シゲル・ヒロシ・イエロー「サトシ(さん)!?」
サトシ「ぐ…ぐぐぐぐっ………!!!」
だがサトシは、電撃から耐えようとし、ピカチュウ達に近づこうとする。
サトシ「ぴ…ピカチュウ…シャワーズ………お、俺の事………分からない…のか……
…!?」
シャワーズ「………さあ。 知らないね………。」
サトシ「!?」
その後、彼の前にビリリダマが現れた!
ビリリダマ「ビリッ!!」
ドカァアアアアアアアアン!!!!! そしてサトシの前に「自爆」をした!
サトシ「うわっ!!!」
カスミ・ブルー・アイ「サトシ(君)!!!」

…その後、煙が止み、気付けばそこにはピカチュウ達がいなかった。 爆発を受けた
サトシは、そのまま吹き飛ばず、ただそこで立っていた。
サトシ「……………。」
カスミ「サトシ!! 大丈夫!?」
ブルー「サトシ!?」
アイ「サトシ君、大丈夫!?」
シゲル「おい、サトシ、大丈夫なのか!?」
ヒロシ「怪我はないかい、サトシ!?」
イエロー「…顔はそうとは思いませんけど…。」
レッド「…すっげぇショックになってる…。」
カスミ「サトシ………。」
サトシ「……………あ………あいつらが………俺やみんなの事を………完璧に………。 
なぜだよ……………なぜなんだよぉおおおおおおおおおおおお!!!???」
サトシは余りの悔しさで絶叫した。

少年
A「お〜〜〜い、ベトベタ〜〜〜!!!」
少年
B「コイルもビリリダマもどこ行ったんだよ〜〜〜!?」
ファンファンファンファン!!! ギギギッ!!! その時、白バイに乗ったジュンサー
が現れた。 このジュンサーはカントーにいるジュンサーとは違って、制服は青白かった。
ジュンサー「…やっぱり、ここも…。」
サトシ達「ジュンサーさん!!!」
ジュンサー「!? 貴方達は…!?」
サトシ「ジュンサーさん、俺のピカチュウとシャワーズが…!!!」
カスミ「あたしのトゲピーも…!!!」
ヒロシ「僕のレオンが…!!!」
シュウ「俺のピカチュウが…!!!」
マロン「あたし達もポケモン達がみんな…!!!」
ムサシ「ニャースがおかしくなったんです!!!」
ジュンサー「ちょ、ちょっと落ち着いて!! 貴方もしかして、サトシ君!?」
サトシ「え!? な、何で俺を…!?」
ジュンサー「やっぱり、貴方はあの有名なサトシね!? カントーにいる姉妹や従姉妹達
      から聞いたわ! 貴方はカントーでリーグ制覇したチャンピオンで、怪人
      セフィロスを倒した救世主ね!? けど…まさか貴方達までが…。」
サトシ「俺達まで?」
ジュンサー「実はこの島、最近ポケモンのトレーナーの命令を聞かずに人を襲う事件が
      続発しているの。」
サトシ達「何だって!?」
ゴース「ゴォオオオス!!!」
とその時、サトシ達とジュンサーの間にゴースが現れた!
サトシ達「ゴース!?」
そしてジュンサーはゴースを退かした。
ジュンサー「ちょっと、人の顔に突然割り込まないでって何度も言ってるでしょ!? 
      それに仕事中よ!」
ゴース「ウケケケケケ♪」
サトシ達「……………。」

ポケモン図鑑『ゴース・ガス状ポケモン・薄いガス状の生命体。 ガスに包まれると、
       インド象も二秒で倒れる。 古くなって誰も住まなくなった建物に発生
       するらしい。 形は曖昧でガスのよう。 薄いガスのような体でどこに
       でも忍び込むが、風が吹くと吹き飛ばされる。 ガスで出来た薄い体は、
       どんな大きさの相手も包み込み、息の根を止める。』

サカキ「…ムサシ、コジロウ、ヤマト、コサブロウ、サノスケ、ゴエモン、ハンゾウ。」
ムサシ達「ん?」
その後、サカキはムサシ達に小声で何かを伝えた。」
サカキ「すまないが……………。」
ムサシ「…分かった! 任しといて!」
コジロウ「調べに行って来るぜ!」
サカキ「…もうボスじゃないのに、こんな事を頼んですまない。」
ヤマト「いいのよ! ボスじゃなくても頼み事はいつでも
OKよ!」
コサブロウ「悪い命令じゃなければいいんだ!」
サノスケ「俺達に任せてくれ!」
ゴエモン「必ずポケモン達を連れ戻してみるぜ!」
ハンゾウ「それまでに、待っててくれ!」
サカキ「ああ…。 その事を、後でサトシに伝える。」

―ポケモンセンター―

ここはポケモンセンター。 サトシ達はオーキド博士に電話しているのだが、彼は用事に
よって留守にしているため、マサキと話していた。
マサキ『何やて!? ポケモン達がお前達に攻撃した!?』
サトシ「そうなんだよ!! 突然と…!」
マサキ『で、犯人は誰なんか分かるんか?』
サトシ「え…? そ、それは…。」
マサキ『なら落ち着くんや! ワイの思い込みかも知れへんけど…多分ポケモン達は
    操られてるんちゃうんか?』
サトシ「操られてる!?」
ジュンサー「もしかして、エスパーポケモンの仕業かしら!?」
マサキ『エスパーポケモンか?』
ゴース「ゴォオオオオオス!!!」
その後ゴースがマサキの前に現れた!
マサキ『何や!? ゴース!? 警察ポケモンにしちゃあ珍しいな?』
そしてジュンサーはドガースを退かした。
ジュンサー「ちょっと、邪魔よ!! こ、この子には何の影響はないの! いつも人の
      前に顔を出したり、遊んだりしてるけど…今でも誰も一人攻撃しては
      いません!」
マサキ『さよか…。 そりゃあ、ゴーストタイプはエスパーに強いからなぁ…。 
    効かへん理由もそれかも知れへんけど…。』
ガレム「確かにそうだな。 ゴーストタイプのポケモンは元々姿のない気体の生命体だか、
    こう言う物には一切効かないんだ。 だとしたら、俺のゲンガーもこれには通用
しねぇかも…。」
キクコ「あたしのゲンガー達やゴーストも同じかも知れないね。」
マサキ『まあ、とにかくサトシ! きっとオーキド博士も同じ事言うかも知れへんけど、
    どうにかしてポケモン達をこの邪念から解放するんや! 救世主トレーナー
    であるお前なら出来るやろ!』
ジュンサー「こちらも引き続き、調査を続行するわ!」
マサキ『おお、頼むで! ほな、もう切るわ。 がんばるんやで、サトシ!』

プツン! そしてマサキの画面は途切れ、受話器を切った。
ゾーマ「…しかし、これはエスパーポケモンの仕業とは思えんが…。」
サトシ「え!?」
ゾーマ「…かすかにこの島全体に巨大な邪念が感じる…。 もしもポケモン達がこれに
    よって操られているとしたら、犯人はエスパーポケモンではない可能性があるの
    ではないのか? 例の
*ミュウだってそうだし…。」

*第一章カントー編の第166話「幻のポケモンミュウ」参照。

サトシ「!? じゃあ、犯人はポケモンじゃなかったら誰なんだよ!?」
サトシは激しくゾーマを揺らした。
ゾーマ「お、落ち着け!!! 落ち着けとさっきマサキが言っただろ!? そうなってる
    だけじゃ何も解決しないぞ!!」
サトシ「あ…ご、ごめん…。 けど、ピカチュウとシャワーズは俺にあんな目付きで
    睨んだ事なんてないんだよ!」
ケンジ「え…そうなの?」
レッド「ああ…。 ピカチュウとシャワーズはサトシにとって一番の友達だからな。 
    一度でも殺意を出すような目付きで見詰める事なんてなかった…。」
ヒロシ「…僕のレオンもそうだよ…。 レオンは僕にとっての大切な友達だから…。」
シュウ「…俺はよくピカチュウとケンカしたけど…これは違う…。 だってピカチュウは
    人の前で「殺す」なんて一度も言った事がないんだ!」
ココナッツ「…あたしのイーブイだってそうだった…。」
アーモンド「…ゼニも…。 あんなに優しかったあいつが…。」
マロン「…ピッピや他のみんなまでもよ…。 あんなに口は荒くなかったのに…。」
ピース「…僕のヒトカゲはたまいキレる事もあるけど…あそこまでは…。」
ピスタチオ「…僕のダネリーナも…。」
ウォール「お師匠様…俺の事完璧に忘れていた…。」
カスミ「トゲピー…大丈夫かな…。 あたし達以外、誰も傷つけていないかな…。」
サクラ「カスミ…。」
カスミ達は、余りのショックで悲しみに落ちる。
サトシ「とにかく、早くこの犯人を捜しましょう! エスパーポケモンなのか誰なのか
    知りませんけど…!」
ジュンサー「そうね! 他のポケモン達も、そこにいるかも知れないし!」
サカキ「その必要はない。」
サトシ達「え!?」
サカキ「今ムサシ達が奴らの居場所を探している。 彼らなら、情報を掴むか、
    ポケモン達を救助出来るだろう。」
ジュン「…そう言えばムサシさん達見かけませんね…。」
セイヨ「けど、それホント!?」
サトシ「ムサシ達だけで大丈夫なのか!?」
サカキ「大丈夫だ。 奴らがロケット団の時、よくお前の後を追っていただろ? 追尾や
    探知、得意からな。 多分、あいつらならポケモン達を助けられるだろう…。」
アキラ「…だといいけどな。」

その間、ジャグナルは壁に引っ付き、腕を組みながらサトシ達を見ていた。 だが彼は
その間、何かを考えていた。
ジャグナル(…犯人は本当にポケモンなのか…? そうとは全くあり得ん…。 この邪気
      …ただの邪気ではない…。 以前ナツカン島にもこの気配が…。 もしや…
      この事件も…!?)
ジャグナルには何か知っているのか…?

―電波塔―

ここはキンカン島にある電波塔。 ムサシ達はそこに立っていた。
ムサシ「ここがそうね…。」
コサブロウ「ホントにここに逃げ込んだのは確かなのか?」
ハンゾウ「ニャースの抜け毛がここへ辿っていたから、きっとそうだよ!」

………よくそんな難しい物で分かったな…。(汗)

ヤマト「けど、フェンスにかけられて入れないわね。」
コジロウ「おまけにゲートに鍵が掛かってるし…。」
ゴエモン「攀じ登ろうとしても防犯スパイクがあるからな…。」
サノスケ「おい! これならどうだ?」
ムサシ達「ん?」
サノスケは、ある土管らしきな物を見つけた。
サノスケ「…こっから中へ通じるらしいぜ。 ちょっとだけ声が聞こえるからな。」
ムサシ「…そう言えば奥から風が感じるし…。」
コジロウ「取り合えず入ってみよう!」

―電波塔内―

タタッ!!! その後、ピカチュウ達は土管から出て、ある二人の前に立ち止まった。
シャワーズ「…お呼びでしょうか、ご主人様…。」
???
B「…喋るポケモン…?」
???
A「ほう…これは珍しい物を手に入れたな…。」

ガンガンガンガン!!! その時、土管から何かぶつかる音がした。
???
AB「?」
ムサシ「…ちょっと、ヤマト!! あんた狭すぎるわよ!!」
ヤマト「何言ってんのよ!? あたしはそんなに太ってないわよ!?」
サノスケ「って言うかケツがでけぇだけじゃないのか?」
ゲシッ!!! ムサシとヤマトはサノスケを踏み突けた。
サノスケ「あがっ!!!」
コサブロウ「って言うか元々一斉に入ってくる方が悪いだろ!?」
ハンゾウ「狭いよぉおおおお…。」
ブッ!!! その後誰かがおならした。
ゴエモン「ぐぇ!? ハンゾウ!!! こんなトコで屁ぇこくんじゃねぇ!!!」
コジロウ「あ、ごめん。 それ俺だわ。」
そしてムサシ達は土管から現るが、全員一斉に出て来たので、なかなか出られない様子。
ムサシ達「ぐぎぎぎぎぎ…ぬぉあ!?」
ズボン!!! ドサァン!!! そしてムサシ達は土管から出られた。
ムサシ「ぜぇ…ぜぇ…あぁ〜苦しかったぁ…。」
ハンゾウ「や、やっと出られたぜぇ…。」
???
AB「……………。」
ムサシ達「はっ!!!」
ムサシ達は謎の男達に気づいた。
コジロウ「うぉお!? 誰かいる!?」
コサブロウ「敵か!?」
???
A「…何だ、お前らは…?」
ムサシ達「「何だ」?」
ムサシ達はその言葉で反応した。
ムサシ「…ねえ、久しぶりにあれやっちゃいましょうか?」
コジロウ達「やりましょうか!!!」

ムサシ「セリフの内容変わっちゃうけど…何だかんだと聞かれたら…。」
コジロウ「答えてあげるが世の情け…。」
ムサシ「世界の破壊を防ぐため…。」
コジロウ「世界の平和を守るため…。」
ムサシ「愛と真実の正義を貫く…。」
コジロウ「ラブリーチャーミーな味方役…。」
ムサシ「ムサシ!」
コジロウ「コジロウ!」
ムサシ「銀河を駆けるロケット団の二人には…。」
コジロウ「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!」
ムサシ・コジロウ「(ニャースがいないので)あ、なぁ〜んてな!」

ヤマト「次はあたし達よぉ! 何だかんだと聞かれたら…。」
コサブロウ「答えてあげないのが普通だが…。」
ヤマト・コサブロウ「まあ、特別に答えてやろう!」
ヤマト「地球の破壊を防ぐため…。」
コサブロウ「地球の平和を守るため…。」
ヤマト「愛と誠実の正義を貫く…。」
コサブロウ「キュートでお茶目な味方役…。」
ヤマト「ヤマト!」
コサブロウ「コサブロウ!」
ヤマト「宇宙を駆けるロケット団の二人には…。」
コサブロウ「ショッキングピンク、桃色な明日が待ってるぜ!」
ヤマト「なぁ〜んてな!」

サノスケ「俺達も行くぜ!! 何だかんだと聞かれたら…。」
ゴエモン「答える筋合いはないが…。」
ハンゾウ「今回は答えてやろう…。」
サノスケ「星の破壊を防ぐため…。」
ゴエモン「星の平和を守るため…。」
ハンゾウ「星の人類を救うため…。」
サノスケ「愛と現実の正義を貫く…。」
ゴエモン「クールでハンサムな味方役…。」
ハンゾウ「アーンドスマートで天才な味方役…。」
ゴエモン「ゴエモン!」
サノスケ「サノスケ!」
ハンゾウ「ハンゾウ!」
ゴエモン「アウタースペースを駆けるロケット団の三人には…。」
ハンゾウ「ブレイジングレッド、赤い明日が待ってるぜ!」
サノスケ「なーんてな!!」

???
AB「……………。」
ムサシ「う〜〜〜ん♪ 何か久しぶりに感動する〜♪」
ヤマト「やっぱこのセリフの方が気が合ってるわ〜…。」
サノスケ「正義を貫く…味方役…やっぱこっちがあってるぜぇ!!」
コジロウ「俺達もうロケット団じゃないけど、たまにはこれでもいいよな?」
コサブロウ「うんうん、正義のロケット団! いい気持ちぃ〜♪」
???
A「…お前達が誰だろうが何だろうが、やはり俺達の知った事じゃねぇみたいだな。」
???
B「フン、ただの愚か者だ…。」
ゴエモン「何だとぉ!?」
ハンゾウ「じゃあ、お前達は何者なんだよ!?」
???
A「ほう…知りたいのか? なら聞いたら恐れるんだなぁ…。」

その後、二人の男は正体を見破った。 一人はサイキッカーのような姿をしたロボットと、
もう一人は魔術師のようなロボットだった。
???
A「俺は超能力の使い手、「サイキックマン」!」
???
B「…魔法の名手、「ウィザードマン」。」
サイキックマン「そして俺達は、伝説の破壊神軍団「ドラゴンナイツ」の隊長だ!!」
ムサシ「…ドラゴンナイツ? 何それ…?」
コジロウ「って言うか、ロボット!?」
ヤマト「この前ナツカン島で出会った奴と同じロボットだわ!?」
ウィザードマン「ナツカン島…? ああ、あそこはシャークマンが出撃したはずの島
        だったな…。」
サイキックマン「なるほど…奴を邪魔したのはお前達、あのガキの仲間だな?」
コサブロウ「な!? お前、あのサメ野郎の事知ってんのか!?」
サイキックマン「もちろんさ。 あいつも俺達ドラゴンナイツの仲間だ。 気が短い上
        バカな奴だが、俺達と同じ隊長だ。」
ウィザードマン「それによれば、お前達はポケモン達を連れ戻すためにここに来たの
        だな?」
サノスケ「あったりめぇだ!! そのためにここに来たんだよぉ!!」
サイキックマン「フン! 残念だったな…。 ここにいるポケモン達はみぃ〜んな、
        俺達のしもべだ。」
その後、気付けばサイキックマンとウィザードマンの後ろにピカチュウ達がいた! だが、
そこにいるのはピカチュウ達だけじゃなく、他に操られた何十匹のポケモン達もいた。
ムサシ「ピカチュウ、シャワーズ、ニャースにみんな!!」
コジロウ「しかも、他のポケモン達まで!?」
サイキックマン「この島全体にいるポケモン達はみんな俺達のしもべとなった。 駒と
        なったこいつらは、もはやお前達の言う事など聞かない…。」
ムサシ「だったら連れ戻すまでよ!!! 行くのよ、アーボック、ベロリンガ!!」
アーボック「シャアアアボック!!!」
ベロリンガ「ベロォオオオン!!!」
ヤマト「行くのよ、ラッタ、パルシェン!!」
ラッタ「ラッタァアアア!!!」
パルシェン「パルゥウウウ!!!」
コサブロウ「行け、マルマイン、ゴルバット!!」
マルマイン「マルゥウウウ!!!」
ゴルバット「ギギィイイイ!!!」
サノスケ「行け、スリーパー、ヤドラン!!」
スリーパー「スリィイイイパァアアア!!!」
ヤドラン「ヤドラァアアアン!!!」
ゴエモン「行け、レアコイル、エレブー!!」
レアコイル「ギュイィイイイン!!!」
エレブー「エェエエエレブゥウウウ!!!」
ハンゾウ「行け、ベトベトン、ゲンガー!!」
ベトベトン「ベトォオオオン!!!」
ゲンガー「ゲンガァアアア!!!」
コジロウ「行け、マタドガス、ウツボット!!」
マタドガス「マァアアアタドガァアアアス!!!」
ウツボット「ボットォオオオオオオオオオ!!!!!」
ガブッ!!! そしてウツボットは久しぶりにコジロウを噛み付いた。
コジロウ「ぬぉ!? バカ、俺じゃなくてそいつらだっつーのぉ!!!」
ウツボット「ボトォオオオ!!!」
ウィザードマン「…哀れな奴…。」
サイキックマン「クックック…お前達も出したな、そいつらを…。」
ムサシ「当たり前よ! ピカチュウ達を返すためにね!」
ヤマト「正義の味方として強くなったあたし達の実力を見せてやるわ!!」
サイキックマン「…クックックック…だったら思う存分後悔するんだな。 お前達が
        ポケモンを出したと言う事を…。」
ムサシ達「え?」
コサブロウ「…何を言ってるか分かんねぇけど、とにかくあいつらを倒そうぜ!」
ムサシ「アーボック、ベロリンガ、みんな、ピカチュウ達を助けるのよ!」
アーボック達「……………。」
だがアーボック達(ゲンガー以外)は、ボーっとしているせいか、言う事を聞いていない。
ゲンガー「ゲン?」
ムサシ「? アーボック? ベロ…?」
ギロッ!!!!! その後アーボック達(ゲンガー以外)は殺意的にムサシ達に睨み
ついた!
ゲンガー「ゲン!?」
サノスケ「ひっ!? な、何だよお前ら!?」
ムサシ「ま、まさか、あんた達まで!?」
サイキックマン「どうだ、分かっただろ? この島に来るポケモン達はみんな俺達の
        しもべとなり、みんなトレーナーを裏切る。 この島全体にポケモン
        対応の洗脳波が流れているために、全てのポケモン達は俺達の駒と
        なるのだ!」
ゴエモン「まさか、あいつ超能力者だから、ポケモンを洗脳されてるのか!?」
ハンゾウ「けど残念だね! 俺のゲンガーだけは洗脳されていないんだぜ? そっちも
     その事で後悔するんだな!! 行け、ゲンガー!!」
ゲンガー「ゲェエエエン!!!」
スリーパー「! スリィイイイパァアアア!!!」
ミワワワワワァッ!!!! バチィン!!! スリーパーは「サイコキネシス」を発生し、
ゲンガーを倒した! 効果は抜群だ!
ゲンガー「ゲェ〜〜〜ン…。」
ハンゾウ「げ、ゲンガー!?」
サノスケ「バカな、俺のスリーパーが!?」
サイキックマン「フン、どうやらそいつだけはミスだったようだが、その程度では俺の
        しもべ達には勝てねぇ。 こいつらが俺達の駒になった限り、お前達を
        自由に逆らえる事が出来る。 俺が発生させた洗脳波がこの島全体に
        広がっている限り、こいつらはみんな俺達のしもべだ!!!」
ムサシ達「あ…あ………。」
ウィザードマン「…もはやここまでだな。」
サイキックマン「さあ、貴様らたっぷり味わえ!! 貴様らを裏切った、ポケモンの
        本当の恐怖と言う物を!! 殺れぇ!!!」
ムサシ達「ひっ!!!」
ムサシ達は、怯えながらお互い抱き合った。
アーボック達「グォオオオオオオオオオ!!!!」
そしてアーボック達は、ムサシ達に襲いかけた!
ムサシ達「ひぇえええええええええええええええ……………!!!」





ムサシ「…………う………う〜〜〜ん………ん?」
そして目が覚めたら、彼女はポケモンセンターにいた。 そこにはもちろんサトシ達と、
ウィスプに傷の手当てをしているコジロウ達がいた。
サトシ「あ、やっと目が覚めたか!」
アヤメ「よかったぁ、無事でぇ!」
ボタン「もう、心配してたんだから!」
ムサシ「…こ、ここは…?」
ジュンサー「キンカン島のポケモンセンターよ。 貴方達が電波塔の前に倒れているのを
      目撃して、ここへ連れてきたのよ。」
マチス「リユニオン達にサンクスしな。 あいつらがユーらをファウンドしたんだよ。」
ムサシ「え…?」
ゲルト「ホントに無事でよかったぜ。」
デルヴァ「一時どうなったのか心配してたぜ。」
ジャグナル「………フン。」
ムサシ「じゃあ、コジロウ達は…?」
ベルガーダ「今ウィスプの回復魔法で回復中だ。 お前の回復は、寝ている間に済んだよ。」
ウィスプ「けど結構派手にやられたんすねぇ。 回復も大変ッスよ。」
ムサシ「そう…。 あたし達…ぶじだったのね…。」
サカキ「ムサシ、一体何があったのか教えてくれないか…?」
ムサシ「……………。」
だがムサシは、余りにも悲しみで無言になっていた。
サトシ「…ムサシ?」
コジロウ「…アーボックとベロリンガが、敵の手によって裏切られた。 特に俺の
     マタドガスやウツボット、他のポケモン達も…。」
ハンゾウ「俺のゲンガー以外はな。」
サトシ達「え!?」
ナツメ「じゃあ、貴方達のポケモンまでも!?」
ムサシ「…うっ…。 どうしてよ…どうしてアーボックやベロリンガまで………。」
ヤマト「ラッタ……パルシェン……。」
サノスケ「くそぉ…! 何でスリーパーとヤドランが奴らに…!!」
ムサシ達は、ポケモン達に裏切られた事で、悲しみと悔しさに落ち込む。 サトシ達は、
ただそれを見守るしかなかった。
サトシ「…なあ、ムサシ。 お前達がピカチュウ達の後を追っている間、何があったのか
    教えてくれないか? 今は辛いのは分かるけど…教えてくれ。 何があったのか
    を!」
ムサシ「………あの時、あたし達がピカチュウ達を追ってた時、ある電波塔に辿り着いた
    の。 そこへ潜入したら、この二人のロボットがいて…。 そして、勝負しよう
    としたら、出したポケモン達があたし達を裏切って…。 それで………。」
ドリオ「叩き出されたって事か…。」
フウコ「かわいそう…。」
ジュンサー「まさか…あの電波塔が犯人のアジトだったなんて…。」
エリカ「何か知っているのですか?」
ジュンサー「え、ええ…。 あの電波塔、以前はカントーや他島の通信用として
      使ってたんだけど、あるトラブルによって閉鎖されたの。 それ以来、
      あの塔は誰にも使われていないんだけど…まさかあそこに犯人が潜んでた
      なんて…。」
ゾーマ「…確かに、あの塔には誰かがいた気配がした。 もちろん、この島中に広がって
    いる邪念も、あの塔から強まっていた…。」
キョウ「!? ちょっと待て!! お主さっき、二人のロボットとか言ったでござる
    な!?」
アヤ「ロボットって言ったら、ナツカン島で戦ったあのサメ男も同じだわ!!」
アツミ「確かにあのサメ男も、ロボットだったよね?」
センタ「ああ、確かにそうだったよ!」
カンナ「エスパーポケモンとか、一匹もいなかった?」
ヤマト「…いたけど、殆ど操られてた…。」
ライゾウ「じゃあ、犯人はポケモンじゃないって事か!?」
サトシ「けど、もしも犯人はロボットだとしたら、あのサメ男と何か関係するんじゃ…!?」

ジャグナル「………ドラゴンナイツだ。」
サトシ達「え?」
ジャグナル「…奴らはドラゴンナイツの一味で、その軍団の隊長だ。」
サトシ達「ドラゴンナイツ?」
アツミ「…そう言えば、あのサメ男もそんな事言ってたわ…?」
ゴエモン「あいつらも何かそんな事言ってたな?」
コサブロウ「あ、ああ…。」
ワタル「何か、知ってるのか?」
ゼトラ「何者なんだ、師匠?」
ジャグナル「………遠い宇宙からやってきた、伝説の破壊神軍団の事だ。」
サトシ達「伝説の破壊神軍団!?」
ジャグナル「ああ………。 この世界にいる人間にはそれを知らないようだが…遠い宇宙
      には、惑星を破壊する軍団がいた…。 そいつらは、破壊のために生まれ、
      破壊のために戦っている、破壊だけしか生きない存在なのだ。 そのため、
      惑星の人類を全て抹殺するだけじゃなく、その惑星までも破壊すると
      言われている。 その軍団は、長くても
500年以上前から破壊活動を続行
      していて、多くても
8000種類以上の惑星を破壊したと言われている。 惑星
      次々へと破壊しながら、宇宙を駆け回っていた…。 しかも、その軍団
      全体はロボットになっていて、生物自体は一匹もいなかった。 軍団は
      ロボットを破壊の兵器として利用し、破壊を行い続けていた。 その軍団の
      王となる最高司令官の名は「ドラゴン」…。 彼がドラゴンナイツを生み
      出した主で、全てを破壊しようと言う暗黒の野望を持っている、伝説の
      破壊神。 彼の存在自体は、今でも不明とされているが、色々の伝説では、
      彼はどの神よりも最強だと謳われている。 もちろん、あのセフィロス
      よりも史上最強だと言う事も…。 …破壊するその理由は一切不明とされ、
      その存在は他の惑星にも深く恐怖に落ちていた。 奴らを止める事など、
      誰も出来なかった…。 他にも奴らの詳しい所もあるらしいが、今の所
      これだけしか知らない…。」
シュウ「何でそんな奴らがこの世界にいるんだよ!?」
ジャグナル「それは当然、この世界を破壊したいからだろう。 破壊のためなら、他は
      どうでもいいって事だ。」
ジュンサー「なら、その軍団を逮捕すれば、この島のポケモンを解放させてくれるかも
      知れないのね?」
ジャグナル「…甘ったれた事思うな! 奴らはお前が思う、ただの中途半端な組織では
      ない。 一歩でも下手すると、本気に死ぬぞ。」
ジュンサー「……………。」
ジュンサーはジャグナルの発言で冷や汗を出した。
タイチ「じゃあ…そのドラゴンナイツって…。」
ライゾウ「この世界を破壊するために…。」
ミズキ「ポケモン達を利用しようと思っているのか…!?」
アツシ「確かあのサメ男も、ポケモンをロボットへと改造するとかどうのこうの
    言ってたよな!?」
ジャグナル「その通りだろう。 ポケモンはこの世に便利すぎてしまったんだ。 奴は
      その存在を気付いて以来、ポケモンを破壊の兵器へと利用しようと企んで
      いるのだろう。 以前ロケット団がやったかのように…。」
ムサシ達・サカキ「……………。」

サトシ「………俺、奴を倒すよ。」
仲間達「え!?」
サトシ「俺はそのドラゴンナイツと、ドラゴンって言う奴を倒しに行く!!」
ガロン「な、何だと!?」
ゼネン「お、おい、ちょっと待てよ!! さっき話聞いてなかったのかよ!?」
ヴァルプ「奴らは破壊の軍団なんだぞ!? セフィロスよりも強いって言う説も
     あるんだぜ!?」
ベルガーダ「そうだぞ!! いくら戦いに行くっつーても無茶すぎるぜ!!」
ムサシ「それに…今のポケモン達じゃ、危なすぎるわ…。 この島にいる間にポケモンを
    出したら、みんな裏切るわ…。」
サトシ「何言ってんだよ!? もしも奴らがこの世界を破壊しようと思ってんなら、
    放って置く訳には行かねぇだろ!? 俺がやらなきゃ、誰が奴を止めるってんだ
    よぉ!?」
仲間達「……………。」
サトシ「…セフィロスだって奴と同じ事をしていた。 けど、俺はセフィロスを
    止めたんだ。 俺がいたこそ、セフィロスを止められたんだ。 だから俺も
    ドラゴンを倒せば、セフィロスの時みたいに、この世界は再び救われるかも
    知れない。 もちろん、ポケモン達も改造されずに済むかも知れない。 
    ポケモン達や、この世界を救いたいから、俺は行くんだ! それに………
    あいつらが俺のピカチュウとシャワーズ、みんなのポケモン達の心を勝手に
    弄ったんだ。 俺はそう言う外道者を絶対に許さねぇ…!!」
カスミ「サトシ………。」
レッド「…サトシがそこまで言うなら、俺も付き合うぜ! 弟を一人だけに戦わせても
    無理だからな。 兄弟で戦えば、力も増すだろ?」
サトシ「お兄ちゃん…。」
シゲル「…よし、俺も行くぜ!! 幼馴染一人で行かせる訳にゃ行かねぇからな!」
ブルー「あたしも行く! 一緒に戦えば、もっと強くなるわ!」
イエロー「僕も行きます! 一緒に戦います!」
ヒロシ「僕も行くよ! サトシと一緒に戦えば、負けるはずはないから!」
カスミ「…あたしも行くわ! トゲピーを助けるためなら、何だってする!」
ケンジ「僕も行く! ポケモンウォッチャーでも、僕は戦えるからね!」
シュウ「俺も行くぜ!! 一緒に戦えば怖い物なんてねぇぜ!!」
マロン「あたしも行く行く!」
アーモンド「俺も行くぜ!! 遊びじゃねぇけど、それでも行くぜ!!」
ココナッツ「あたしも賛成!」
アイ「あたしも行くわ! サトシと一緒に戦いもん!」
ワタル「四天王の俺も行こう。 サトシと一緒に戦えば、必ず勝利は得るかもしれない。」
ムサシ「…あたしも行くわ!! アーボック達を奪った限り、必ず取り替えさせて
    もらう!!」
コジロウ「俺も行くぜ!!」
ヤマト「あたしも行くわ!!」
サノスケ「俺も!!」
コゴロウ「俺も行くぜ! 例え相手が強かろうがそれでも戦うぜ!!」
ゼトラ「…俺も行こう。 サトシと同じく、放って置く訳には行かねぇ…。」
どうやら仲間全員は賛成のようだ。
ジャグナル「…フッ、サトシはこの世に選ばれた救世主だ。 救世主なら、必ず自分の
      選んだ道に進むだろう。 止めても無駄って事だ。 だったら俺もお供
      しようか。 久しぶりの戦も出来るしな。」
ゲルト「…だったら俺達も行こうぜ! 俺達はリユニオンだ! 人類と世界を守るための
    存在だ! ビビッて見てるだけじゃ意味ねぇぜ!」
ラトス「そうだな! 俺だってこの前あのサメ野郎の手下をぶち切ったからな!」
レグナ「力をあわせれば、全員最強さ!」
リユニオンの全員も賛成のようだ。
サトシ「みんな…。 よし、だったらその塔へ行こうぜ! ピカチュウやシャワーズ、
    そして他のポケモン達を救出するために!!」
仲間達「おう!!!」
サトシ達は全員気合を入れた。 ジュンサーは、ただそれを尊敬しそうに見ていた。
ジュンサー「これがサトシ君の姿なのね…。 彼なら、全てを救えるかも…!」

イミテ「あ…でも、行くって言うよりも、どうやってその塔に入れるの?」
カツラ「…そう言えば、まだそこまで分からなかったんだな…。」
デルヴァ「入り口から攻めるのはよくねぇみてぇだぜ。 ゲートに鍵が掛かってて
     入れねぇよ。」
ゾーマ「おまけに普通に侵入するだけじゃ、後がややこしくなるだけだ。」
ハンゾウ「俺達の場合、土管から潜入したんだけど、今はもう使えないようだ…。」
サトシ「じゃあ、どうやって入ればいいんだろ…。」
ブレイク「それなら俺に任せたらどうだ?」
サトシ達「え?」
ブレイク「こっちにはいいアイデアがあるんでね!」
サトシ達「?」

―電波塔―

その後、サイキックマンとウィザードマンは、何かの会話をしていた。
サイキックマン「ウィザード、なぜ奴らをあのままここから追い出させた!? 離脱魔法
        など奴らにかけやがって! そのまま殺せばいいじゃねぇか!!」
ウィザードマン「…バカな事言うんじゃない。 大体今の我々は人類抹殺に来たんじゃ
        ない。 今はこの島全体のポケモン達を我々の物にするのが、我々の
        使命だろ。 抹殺ぐらい、今日じゃなくても、いつでも出来るだろ。」
サイキックマン「…俺はそう言う貴様が気にいらねぇ…。 一体何を考えてんだ!?」
ウィザードマン「…別に。 お前には関係のない事だ。」
サイキックマン「何だと!?」
ウィザードマン「それより、見ろ。 客だ。」
サイキックマン「?」
二人は画面を見たら、画面から入り口が映っていた。 入り口の前には大きなトラックが
止まっていて、その隣には一体のヘルメットを被ったロボットがいた。
ロボット『サイキックマン様、ウィザードマン様、ただいまお届け物を持って参りました!』
ウィザードマン「届け物?」
ロボット『はっ! この島にあるポケモンセンターと言う場所で、ポケモンの入った
     ボールを盗んで参りました! ご覧の通り、ボールは全部トラックの中に
     あります。』
サイキックマン「ちょっと待ちな! その前に誰だ、お前は? 見掛けねぇロボット
        だが…?」
ロボット『え!? あ、はい、ちょうど前ドラゴン様が製作してくれた新米ロボです。 
     よろしくお願い致します!』
サイキックマン「ほう? だがポケモンをそのセンターへ強盗などするなんて、そんな
        情報ドラゴン様から聞いていないぞ?」
ロボット『あ、いや、ですから、突然の個人情報でしたので…。』
サイキックマン「…まあ、いい。 ちょうど何かの足しになるだろう。 よし、入っても
        いい。」
ロボット『了解!』

ヴィイイイイイン!! しばらく経ってから、ドアが開き、そこから大きなカートが出て
来た。 その中にはたくさんのモンスターボールがあって、ロボットはそれを押していた。
ロボット「ただいま、到着しました!」
ウィザードマン「……………。」
サイキックマン「ほう…随分盗んだな? 新米にしちゃあ、大した物だ。」
ロボット「ええ…。 …ちょっと、驚かせたい物がありまして…。」
サイキックマン・ウィザードマン「?」
ロボット「今だ、サトシ!!!」

ガラッ!!! ゴロゴロゴロゴロ!!! その後、カートが開き、中からモンスター
ボールが零れ落ちた! しかもカートの中からサトシ達が出て来た!
ジュンサー「貴方をポケモン洗脳犯罪で逮捕します!!」
サトシ「俺のピカチュウとシャワーズを返せ!!!」
カスミ「あたしのトゲピーを返しなさい!!!」
ヒロシ「僕のレオンを返せ!!!」
シュウ「俺のピカチュウを返しやがれ!!!」
マロン「みんなを返させてもらうわよ!!!」
ケンジ「ついでに観察させてもらいます!!!」←おい
サイキックマン・ウィザードマン「な、何!?」
バッ!!! そしてロボットはヘルメットを取り、その正体はブレイクであった!
ブレイク「ヘッ!! まんまと引っ掛かりやがったな!」
ウィザードマン「!? 侵入者だと!?」
サイキックマン「…フン、こりゃうかつだったぜ…。」
サトシ「お前達が俺のピカチュウとシャワーズや他のポケモン達を奪った奴らだな!?」
サイキックマン「ほう…。 そう言うお前こそ、シャークマンの邪魔をしたガキだな?」
サトシ「!?」
ウィザードマン「…今回も邪魔しに来るとは、いい度胸をしているな。」
サイキックマン「それにさっき倒した奴らもいるとはな…。 また邪魔しに来るとは
        思わなかったぜ。」
ムサシ「さっきの借りを返させてもらうわ!!」
コジロウ「俺達のポケモンを取り返すまでにな!!」
サイキックマン「ほう、そりゃ面白ぇ。 だが貴様らはこいつらを返す事も出来ねぇな。 
        今は洗脳されている限り、今は俺達の駒だ。 例え呼び掛けても当然
        通じる事も出来ない。 それでも取り返せるか? もちろん、
        殺しても…。」
ジュンサー「もちろん取り返せるわ! 洗脳波に通じないゴースさえいればね!! 
      行くのよ、ゴース!!」
ゴース「ゴォオオオス!!!」
サトシ「だったら俺のゴーストも行くぜ! ゴースト、君に決めた!!」
ゴースト「ゴォオオオスト!!!」
ハンゾウ「だったら俺のゲンガーも行くぜ!! ゲンガー、また頼むぞ!!」
ゲンガー「ゲンガァアアア!!!」
キクコ「それならあたしのゲンガー達とゴーストで行こうか!!」
ガレム「ゲンガーも行け!!!」
そしてキクコとガレムは、ゴースト系のポケモン達を繰り出した。
ジュンサー「ゴース、「サイコウェーブ」よ!!」
ゴース「ゴォオオオッス!!!」
サトシ「ゴーストも行け!!!」
ハンゾウ「ゲンガーもだ!!!」
キクコ「ゲンガー達とゴーストもおやり!!!」
ガレム「ゲンガー、お前も行け!!!」
バシュウウウウウウウウウウウ!!!! サトシ達のゴースト系ポケモン達は、「サイコ
ウェーブ」をサイキックマンに撃ち放った!
サイキックマン「フン! 「ソウルバリア」!!!」
カッ!!! ドォオオオオオオン!!! サイキックマンはバリアを張り、攻撃から
防げた!
ジュンサー「!? 効かない!?」
サイキックマン「そんな程度では俺達を殺す事も出来ねぇな! だったらこっちから
        本気を出してやろう!!! さあ、しもべ達よ!! 大いなる殺意に
        燃え、人間達の裏切り者として、お前達の前にいる全ての人間共を
        打ち殺せ!!!」
ギロッ!!!!!! そして洗脳されたポケモン達の目は血のように紅く光り出した!
アツコ「ひ、光りだしたわ!?」
カツコ「洗脳波って、こんなに強いの!?」
ゾーマ「…ああ、いかにも強い!! 今感じるこの邪念も、さっきよりも急上昇したぞ!?」
ポケモン達「グォオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
ドドドドドドドドドッ!!!!! そしてポケモン達は凶暴的にサトシ達へ襲い掛かる!
サトシ達「な!?」
バシュオオオオオオオオオオオオオ!!!! その後、炎系、電気系、水系ポケモン達は、
互いの攻撃を合体し、そのままサトシ達に撃ち放った!
サイゾウ「く、来るぞ!?」
ゾーマ「くっ!! 「魔光壁(まこうへき)」!!!」
カッ!!!! ドドドドドドドドッ!!! ゾーマはバリアを張り、攻撃から防ぐが、
攻撃は壁を破ろうとしている。
ウミオ「おお、すげぇぞ、ゾーマ!!」
スイート「さすがゾーマ! 魔法なら何でも出来ちゃうね
v
ゾーマ「安心してる場合じゃない!! 例えこんな状態でも何れ壁は破かれて
    しまうぞ!!」
ソラオ「何だって!?」

サトシ「ピカチュウ、シャワーズ!!」
サトシはピカチュウとシャワーズに呼びかけたが、ピカチュウとシャワーズは彼の声に
通じない。
ウィザードマン「…無駄だ。 何度もこいつらに声をかけても、決して言う事は聞けまい。」
サトシ「くそっ!! だったら力ずくで返すまでだ!!」
その後サトシは、ゾーマのバリアから抜け出した!
カスミ「サトシ!!」
ゾーマ「!!! バカ!! 勝手にバリアから出るな!!!」
サイキックマン「フン、命知らずが。 そいつを殺れ!!」
ピカチュウ「ピィイイイカチュウウウウウ!!!!!」
バキュアアアアアン!!!!! ピカチュウは強い電撃でサトシに直撃した!
サトシ「ぐわっ!!!!」
カスミ「サトシ!!!」
サトシ「…くっ………へ、ヘッヘッヘ…。 だ、大丈夫…。 俺電撃には慣れ…!?」
ガクッ!!! その後、サトシが突然と膝を床に落とした。
カスミ達「!?」
サトシ(………な、何だ…これ…!? あ、足が…動かない…。 腕も…体も…みんな、
    動かない………。 まさか…麻痺を受けたのか…!? ど、どうしてなんだ!? 
    こんな早く麻痺なんて受けるはずが…!?)
サイキックマン「効いているようだな…?」
サトシ「…え…?」
シャワーズ「ブゥウウウウウウウ!!!!」
バシュウウウウウウウウ!!!! その後シャワーズは「水鉄砲」でサトシに撃ち放った!
サトシ「…ヘッ…み、「水鉄砲」じゃ俺を…。」
バシュアッ!!! だが、その「水鉄砲」はサトシの右肩に貫いた!
カスミ達「!!!!」
サトシ「……え……!?」
攻撃に貫かれたサトシは、右肩から血が多く出始めた。
サトシ「……ば…バカ…な……。 み、「水鉄砲」に……こんな威力が…あった…な…んて
    ………。 どう………して………だ………?」
ドサッ!!! そしてサトシは、そのまま倒れ落ちた。
ブルー「さ、サトシ!!!」
アイ「サトシ君!!!」
カスミ「さ…サトシぃいいいいいいいい!!!!!」
シゲル「ば、バカな…サトシが…!?」
グリーン「けど、どう言う事なんだ!? あのピカチュウには一瞬に相手を麻痺させる
     ほどの電力や、シャワーズには人体に貫くほどの水攻撃なんてないはず
     なのに…!?」
サイキックマン「そりゃもちろん…こいつらにはただ洗脳されているだけでなく、洗脳
        される度にその体力が急上昇するんだ。 洗脳している間に一分ずつ
        かかると、その体力は二倍増す事が出来るんだ。 だから、こいつらが
        洗脳されている間、全ての力が強くなるんだよ。 それほど、人を
        殺せるほどの無敵のパワーを持つようになるからな。」
レッド「くそぉ!!! 汚ぇ真似事などしやがって!!! こうなったらギャラとプテで
    あいつらを…!!!」
レッドはモンスターボールを取り出そうとするが…。
コジロウ「ポケモンを出すな!!!!」
レッド「!?」
コジロウ「分かんねぇのか!? もしもここでポケモンを出すと、今度はお前の
     ポケモンがお前を逆らう事になっちまうんだぞ!!!」
レッド「…そ、そうだった…! ち、ちくしょー!! これじゃあ、何も出来ねぇじゃ
    ねぇか!!!」
カスミ「サトシ………サトシ………。」
ブルー「…そ、そんなのうそよ…。」
アイ「サトシ君が………サトシ君が………。」
カスミ達は、倒れたままのサトシを見続けていた。 その間ゾーマは、限界になるように、
苦しんでいた。
ゾーマ「ぐぉおおおお…!!! は、早く、何とかしてくれ!! もう…限界に近く
    なって…!!!」
トミオ「がんばれ、ゾーマ!!」
リョウマ「最後まで負けるな!!」

ブレイク(…くそっ!! これじゃあ、俺達は何も出来ねぇ!! ただここで立ってる
     だけだ!! けど、このままだとゾーマも耐えられねぇし…。 サトシまで
     助けねぇと…!! けど、ポケモン達があの状態じゃ、余計危険すぎる! 
     出来ればこの洗脳波を阻止すれば、何とかなるんだが…。 一体どうすれば…
     ……? ん? そう言えば…何だ、ありゃ?)
その時ブレイクは、部屋の奥に置かれているある機械を目撃した。 その機会の中心には、
ダイヤモンドのホログラムのような物が映っていた。
ブレイク(…あの機械は一体何なんだ…? 前々から気になってたんだが…。 !? 
     待てよ!? もしかして…!?)
その後、ブレイクはバリアから抜け出した!
ゾーマ「あ、コラ!! バリアから抜け出すな!!!」
ブレイク「ここは俺に任せろ!! 分かったんだよ、この洗脳波を止める方法が!!」
仲間達「え!?」

サイキックマン「チッ! しぶとい野郎が!! 殺れ!!」
エレブー「エレブゥウウウ!!!」
ラッタ「ラッタァアアア!!!」
ストライク「ストラァアアアイク!!!」
エビワラー「エビィイイイ!!!」
その後、ブレイクの左右にエレブー達が襲いかけて来た! 挟み撃ちを仕掛ける
つもりだ!
レッド「あ、危ない、ブレイク!!!」
ブレイク「悪いが、邪魔するな!!! 「ダブルサイクロン」!!!」
ビュオオオオオオオオ!!!!! ブレイクは左右に放った風球を撃ち放ち、
エレブー達を吹き飛ばした!
サイキックマン・ウィザードマン「何!?」
ブレイク「よっしゃあああ!!! 次にぶっ飛ばすのはてめぇらだぁ!!! 
     ぬぉおおおおおおおおおおお!!!!!!」
そしてブレイクは、猛スピードでサイキックマンとウィザードマンに近づく!
ウィザードマン「くっ…捨て身で行く気か!?」
サイキックマン「チッ、調子乗りやがってぇ!!!」
その後、ブレイクはサイキックマンとウィザードマンに近づいた!
ブレイク「………なぁ〜んちゃって☆」
サイキックマン・ウィザードマン「え?」
ダッ!!! そしてブレイクは、サイキックマンとウィザードマンの前に高く跳び
上がった!
サイキックマン・ウィザードマン「な!?」
ブレイク「これで終わらせてやるぜぇ!!!」
ピピッ!!! その後、ブレイクのバスターから照準ターゲットが現れ、機械の
ホログラムにロックオンした!
ウィザードマン「!!! まさか!?」
ブレイク「砕けろ!!! 「エイミングレーザー」!!!」
バシュウウウウウウウン!!! ドカドカドカドカドカァン!!! ブレイクがその
ホログラムに撃った後、機械は爆発し始めた!
チュドォオオオオオオオン!!!!!! そして機械は大きな爆発を起こし、空中にいる
ブレイクを吹き飛ばした! だがブレイクは既にシールドをかけているため、無傷に吹き
飛ばされた!
ブレイク「うぉっ!!!」
ウィザードマン「し、しまった…!!」
サイキックマン「マインドコラプターが…!!」
ブレイク「…やっぱり! あの機会が洗脳波を発生させた源(げんいん)か!!」

ピカチュウ「………ピカ?」
シャワーズ「………あ、あれ? ここ、どこ?」
トゲピー「………チョゲ?」
レオン「………ピ?」
ピカチュウ
2『………あ、あれ? ここは?』
ピカチュウ
3「………ピ、ピィ〜?」
ピッピ「………ハッ!! 僕、何やってたんでしゅか!?」
プリン「………プゥ〜?」
プクリン「………プ、プクゥ?」
イーブイ「………お? あれ? 僕、どこ?」
アーモンド「………んあ? 俺、一体…?」
ゼニガメ「………ん? あれ?」
ヒトカゲ「………あぁ? 何だ、ここ?」
ダネリーナ「………むにゃ? ここどこぉ?」
メタモン「………ぬお? おや、ここはどこだ?」
ニャース「………ニャ? ここはどこニャ?」
マインドコラプターが破壊された後、ポケモン達は正気に戻った。 どうやら洗脳波は
消えたらしい。
ジュンサー「ポケモン達が元に戻ったわ!!」
ユウキ「洗脳波が消えたのね!!」
フシュウウウ…! そしてゾーマはバリアを消し、そのまま疲れ切った。
ゾーマ「ふぅ〜…ど、どうやら元通りになったようだな…。」
ガレム「おい、大丈夫か、ゾーマ!?」
ゾーマ「へ、平気だ…。 これぐらいどうって事は…。」

ピカチュウ「ピ、ピカァ?」
シャワーズ「あれぇ…? 僕、今まで何を…? あ、そうだ!! 確か港で誰かを
      助けようとしたら…それで…気が突然…!!! さ、サトシは!?」
その後振り向いたら、仲間達はサトシに集まっていた。 カスミは、気を失っている
サトシを必死に起こそうとしている。
カスミ「サトシ、起きてよ!! サトシ!!!」
ブルー「お願い、起きて、サトシ!!!」
アイ「サトシ君、起きて!! お願いだから!!!」
ピカチュウ「ピ、ピカピ!?」
シャワーズ「さ、サトシ!!」
ピカチュウとシャワーズはサトシへ駆け付いた。
ヒトカゲ「ひ、酷ぇ怪我じゃねぇかよ!?」
ピッピ「し、しかも…ち…血でしゅ…。」
ゼニガメ「だ、誰がこんな事を…!?」
シャワーズ「………ぼ、僕とピカチュウのせいだ…。」
ゼニガメ「え?」
シャワーズ「…僕とピカチュウが…操られてたから…そのせいで…僕とピカチュウが…
      サトシを………。」
ピカチュウ「ピ、ピカチュ…。」
レッド「ピカチュウ、シャワーズ…。」
リン「…ダメだわ、目が覚めない!」
ラン「ただ起こしてもダメなの!?」
ゾーマ「…攻撃はほぼ右肩から貫かれている。 しかも、全体的に麻痺を負っている上、
    心臓にも麻痺に負っている…。 早く手当てしないと…死ぬぞ。」
カスミ「そ、そんな………。」
コゴロウ「くそぉ!! どうにも出来ねぇのかよ!?」
サトシを救うためにも何も出来ない仲間達。 アツミとセンタは、そんな仲間達を
見ていた。
センタ「…姉ちゃん、どうすんだよ?」
アツミ「…このままサトシ君が死んだら…。 絶対に死なせない…あたし達も何とか
    しなきゃ…! ………そうだ!! あの時みたいにすれば…!! えっと…
    ウィスプ、出て来て!!!」
ボン!!! アツミの掛け声で、ウィスプが現れた!
ウィスプ「チィーーーッス! また僕に何か…って、サトシさん!? な、何が
     あったんすか!?」
レッド「ウィスプ!?」
アツミ「呼んだのはあたしよ、ウィスプ! 貴方の主じゃないのは分かるけど、
    サトシ君が死にそうなの! お願い、サトシ君を助けて!!」
ウィスプ「分かったッス! 今助けますから!! 行くッスよ!! 「ヒール
     ライト」!!!」
カァッ!!! キラキラキラキラァ!!! ウィスプは、サトシに煌く光の雫を包ませた。 
その後、貫かれた傷口が、だんだん消え始め、流れ出てた血までも消えた。
ケン「傷口が消えた!」
カスミ「サトシ!?」
サトシ「……………う………う〜〜〜ん…ん?」
そしてサトシは、ようやく目を開けた。
サトシ「………か、カスミ…?」
カスミ「…さ、サトシ…!」
サトシが無事だったその喜びに、カスミの目から涙が出た。
シャワーズ「サトシ!!」
ピカチュウ「ピカピ!!」
ブルー「よかったぁ、サトシ!! 無事でよかったぁ!!!」
その後ブルーは泣きながら思いっきりサトシに抱き付いた!
サトシ「うわっ!? ぶ、ブルー!?」
アイ「よかった…サトシ君、無事で…。」
アイも喜びに泣き始めた。
シゲル「このヤロー、サトシ!!! 毎度毎度心配させやがってぇ!!!」
そんな喜びにはしゃぐシゲルは、サトシの首を絞め始める。
サトシ「ぐぇっ!! や、止めろ、シゲルぅ!! マジ殺す気かぁ!?」
カスミ「………よかった…サトシ…。 無事でよかったぁ…!」
サトシ「カスミ…。 あ、でも…俺どうやって…?」
センタ「姉ちゃんがサトシさんのウィスプを呼んで、治してあげたんだよ。」
サトシ「え…そうなの? …ありがとう、アツミさん。」
アツミ「いいのよ! この前のお礼だけどね!」
ウィスプ「あ、そうそう。 アツミさん。」
アツミ「!」
ウィスプ「さっき「貴方の主じゃないのは分かるけど」って言ったッスよね?」
アツミ「ええ、そうだけど…。」
ウィスプ「僕ら精霊ッスね、相手が主じゃなくても、主の仲間なら誰でも助けますよ! 
     例え仲間の誰でも僕らに指示出しても、指示通りしますよ!」
アツミ「ウィスプ…。」

サトシ「!」
そしてサトシは、ピカチュウとシャワーズに振り向いた。
サトシ「ピカチュウ、シャワーズ! 正気に戻ったんだな!?」
ピカチュウ「ピカピ………。」
シャワーズ「サトシ………。」
その後、ピカチュウとシャワーズの目から涙が零れ始めた。
サトシ「え…?」
シャワーズ「…う…うわぁあああん!!!」
その後、ピカチュウとシャワーズはサトシの胸に飛び込んで泣き始めた。
シャワーズ「ごめんなさい、サトシぃ!! 僕達のせいで…サトシに死ぬ思いをさせて…! 
      おまけにあんな酷い怪我をさせちゃって…! ホントに…ホントに
      ごめんなさい!!!」
ピカチュウ「ピカァアアアア!!!」
サトシ「ピカチュウ…シャワーズ…。」
そしてサトシは、シャワーズとピカチュウを暖かく抱き締めた。
サトシ「…もういいよ。 お前達のせいじゃない。 気にしてないから…。」
シャワーズ「うわぁあああああ…!!!」

トゲピー「チョッケェ〜
v
カスミ「トゲピー!! 貴方も戻ったのね! よかったぁ…。」
カスミは暖かくトゲピーを抱き締めた。
トゲピー「チョッケプルルィ〜♪」

レオン「ピカァアアアア…!!!」
レオンもヒロシに抱きついて泣いていた。
ヒロシ「大丈夫だよ、レオン。 もう大丈夫だから、泣かないで!」

ピカチュウ
2『僕の方からもごめん、シュウ…! あんな酷い事しちゃって…!』
シュウのピカチュウも、シュウに抱きついて泣いていた。
シュウ「もういいよ、ピカチュウ。 もう全部大丈夫だから!」

ピッピ「僕達もごめんなしゃいいいい!!!」
ピカチュウ
3「ピカァアアアアア!!!」
アーモンド「ホントにすみませんでしたぁ!!!」
ピカチュウとピッピも、マロンに抱きついて泣いていた。 アーモンドは泣きながら
マロンに頭を下げ捲くっていた。
マロン「ううん、もういいよ…。 みんな元通りになっただけでいいから…!」
プリン「プゥ?」
プクリン「プクゥ?」
…この二匹はどうやら余り何も気にしていないようだった。
イーブイ「ココナッツ様、本当にごめんなさいぃいいい!!!」
イーブイもココナッツに抱きついて泣いていた。
ココナッツ「もういいよ、イーブイ…。 貴方が戻っただけでこっちも嬉しいから!」
ゼニガメ「僕もごめんなさい、アーモンドさぁあああん!!!」
ゼニガメもアーモンドに抱きついて泣いていた。
アーモンド「あ〜よしよし、ゼニ…。 けどお前が戻ってきてくれて本当に嬉しいよ…。」
ヒトカゲ「ピース…ホントにごめんな…。 俺が操られていなければ、酷い事は
     しなかったんだけど…。」
ピース「あはは、気にしないで。 僕気にしていないからぁ〜…。」
ダネリーナ「ダネリーナもごめんなちゃい、ピチュタチオぉおおおお!!!」
ダネリーナもピスタチオに抱いて泣いていた。
ピスタチオ「はいはい、もう泣かないで、ダネリーナ…。」
メタモン「ウォール…さっきはホントにすまなかった…お前の師であるワシがこんなので
     操られるなんて情けない…。」
ウォール「いいんですよ、お師匠様。 俺、気にしていませんから…。」

アーボック「シャボォ〜〜〜!!」
マタドガス「ドガァ〜〜〜ス!!」
ムサシ達のポケモン達も、ムサシ達に泣いていた。
ムサシ「うんうん、みんな戻ってきてよかったぁ…。」
コジロウ「ホントに嬉しい…って、のぁ!?」
ガブゥ!!! ウツボットはコジロウを噛み付いた。
コジロウ「おがぁあああ!!! ウツボット、嬉しいのは分かるけどこれは
     止めろってぇ!!!」
ウツボット「ボトォオオオ!!!」
ニャース「ニャ〜…ムサシ達、ニャーホントにごめんニャ。 まさかニャーがみんニャを
     始末しようだニャンて…ニャーは非力的に情けニャいニャ…。」
ムサシ「…もう気にしなくていいよ、ニャース。 あたし達も気にしてないから。」
サカキ「そうだぞ、ニャース。 お前が戻ってきただけで、我々も十分嬉しいぞ。」
ニャース「ニャ〜〜〜…ホントにごめんニャ〜〜〜…。」
ニャースは感動の涙を流した。
ムサシ「だから、もういいって…。」

ジュンサー「みんな、早くポケモン達を連れてここから非難するわよ!!」
サイキックマン「そうはさせるかぁ!!! 「サイコブラスター」!!!」
バシュウウウウウウ!!!! サイキックマンは手から光線を撃ち放った!
ブレイク「!! 「スカルバリア」!!!」
バリリリリリリィ!!! ドグゥウウウウン!!! だがブレイクは電流を放つ頭骨の
ディスクを放ち、攻撃を防げた!
サイキックマン「何!?」
ブレイク「悪いが、邪魔はさせねぇよ!!! 「ブライトストッパー」
+「ケンタウロス
     フラッシュ」合体! 超閃光、「ブライトフラッシュ」!!!」
カッ!!!!!! その後ブレイクは、サイキックマンとウィザードマンに巨大な閃光を
放ち、二人の目を眩ませた!
サイキックマン「ぐわっ!!! な、何だこれは!?」
ウィザードマン「目が…見えん…!!」
ブレイク「今だ、みんな!!!」
サトシ「ああ、サンキュー、ブレイク!!!」
そしてサトシ達は外へ非難した。

―電波塔外―

ゴース「ゴォオオオオッス!!!」
バキャアアアン!!! ゴースはゲートを思いっきりぶち壊した!
ジュンサー「さあ、みんな! 早くここから非難するのよ!!」
ドドドドドドドドッ!!! そしてポケモン達は、そのまま電波塔から逃げた。
マサトシ「ふぅ…ホンマ大変やったわ…。」
ユウタ「これならもう一安心だな。」
サイキックマン「そう思ったら大間違いなんだよぉ!!!」
サトシ達「!?」
振り向いたら、そこにはサイキックマンとウィザードマンがいた!
サイキックマン「貴様ぁ!! よくも俺達の作戦をぶっ潰しやがったなぁ!! このまま
        生かすとでも思うなよ!!!」
ムサシ「フッ…さすが悪役ね。」
コジロウ「悪はこうでないと…。」
ゲルト「…何突然言ってんだよ、お前ら…。」
サトシ「勝負ならやってやろうじゃねぇか! どうせ俺はお前らの事を許さねぇ
    からな!!」
ムサシ「だったらあたし達も戦うわよ!」
コジロウ「俺達は正義のロケット団だ!!」
ウィザードマン「フン…やる気らしいな。」
サイキックマン「いいだろう。 全員纏めて殺してやる!!!」
サトシ「行くぜ、ムサシ、みんな!!」
ムサシ達「おう!!!」

サトシ「ピカチュウ、「雷」!!! シャワーズ、「ハイドロポンプ」!!!」
ムサシ「アーボック、「毒針」攻撃!!!」
コジロウ「マタドガス、「ヘドロ攻撃」!!! ウツボット、「葉っぱカッター」!!!」
ヤマト「パルシェン、「冷凍ビーム」!!!」
コサブロウ「マルマイン、「雷」!!! ゴルバット、「かまいたち」!!!」
サノスケ「スリーパー、ヤドラン、「サイコウェーブ」!!!」
ゴエモン「レアコイル、エレブー、「雷」!!!」
ハンゾウ「ベトベトン、ゲンガー、「どくどく」攻撃!!!」
バシュウウウウウウウ!!!! サトシ達のポケモン達の攻撃は、サイキックマンと
ウィザードマンに撃ち放った!
ウィザードマン「…「シャイニングウォール」!!!」
カッ!!! ドグゥウウウウウン!!!! だがウィザードマンが張ったバリアにより、
攻撃は弾き飛ばされた!
サトシ「くっ…弾かれたか…!!」
ムサシ「心配ご無用! ベロリンガ!!」
コジロウ「ウツボット!!」
ヤマト「ラッタ!!」
コサブロウ「マルマイン!!」
サノスケ「ヤドラン!!」
ゴエモン「エレブー!!」
ハンゾウ「ゲンガー!!」
ムサシ「かかれぇ!!!」
ダッ!!! そしてムサシ達のポケモン達が、サイキックマンとウィザードマンに襲い
掛かった!
サイキックマン「無駄だ!! 「ソウルナックル」!!!」
バキィッ!!!!!!! だがサイキックマンは念力にたまった拳で思いっきり
ベロリンガ達を殴り飛ばした!!
ムサシ「な、殴り飛ばした!?」
サノスケ「しかも一発で全員!?」
サイキックマン「フン…貴様らの程度はこんなもんか!? だったらこっちも本気に
        出させてやろうじゃねぇか! 今か当初の作戦を果たしてやる! 
        それは、この島ごと全部ぶっ壊す事だ!!」
サトシ達「何だって!」
サイキックマン「ウィザードマン、例の奴を使いな!!」
ウィザードマン「…仕方があるまい…。 「ランダムマジック」!!!」
グォオオオオオオオオ!!!! その後、ウィザードマンの杖から突然様々な色に輝き
始めた!
シンジ「な、何だ!?」
ケン「何が起こるんだ!?」
サイキックマン「「ランダムマジック」は、自分の魔法をランダム的に選び、その選んだ
        魔法を使える事が出来るんだよ。 運がよければ、この島全体を
        バラバラに砕ける事も出来る…。」
サトシ「そんな事はさせねぇぞ!!! 今すぐ止めろぉ!!!」
ダッ!!! サトシとピカチュウとシャワーズは、サイキックマンとウィザードマンの
方へ走って行った。
カスミ「サトシ!!!」
ケンジ「何する気だ!?」
トゲピー「チョッケチョッケ♪」
その後、トゲピーは指(腕?)を振り始めた。 カスミはそれに気付かない。
サイキックマン「止めても無駄だ! これで貴様らも終わりだ!!!」
サトシ「ピカチュウ、シャワーズ、行けぇ!!!」
ピカチュウ「ピカァ!!!」
シャワーズ「てやぁ!!!」
ピカチュウとシャワーズは、サイキックマンとウィザードマンの前へ飛び掛った!
ピィイイイン!!! そしてウィザードマンの「ランダムマジック」が止まった!
ウィザードマン「…時間だ。」
カスミ「サトシぃ!!!」
トゲピー「チョッケェ〜♪」
カァッ!!! そしてトゲピーは指を止め、指が光り出した!

チュドォオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!! そしてその後、電波塔に
大きな爆発が起きた。




―翌日―

サトシ達は、キンカン島の交番前にいて、そこには島中の人達が集まっていた。 
ジュンサーは、事件を解決した事で、サトシに感謝状を渡した。

ジュンサー「勇崎 智殿、貴方は島のポケモン達を救った事により、感謝状を渡します。」
パチパチパチパチ!!! サトシが感謝状を受け取った後、人達は彼に拍手した。
サトシ「ありがとうございます!」
ジュンサー「ムサシさん達も!」
その後ジュンサーは、ムサシ達にも感謝状を渡した。
ムサシ「え!? あ、あたし達まで!?」
コジロウ「ど、どうして俺達まで?」
ジュンサー「貴方も、この島のポケモン達のために戦ってくれたからよ。 ロケット団は
      悪い奴ばかりだと思ってたけど、たまにはこう言ういい人達もいるのね!」
サノスケ「「たまには」って何だよ、「たまには」って?」
ハンゾウ「まあまあ…。」
ヤマト「じゃあ、お言葉に甘えて…。」
コサブロウ「受け取ります!」
ジュンサー「ブレイクさんも!」
そしてジュンサーは、最後にブレイクにも感謝状を渡した。
ブレイク「え、俺もッスか?」
ジュンサー「貴方も、この島のポケモン達や、私達を守ってくれたからよ。」
ブレイク「そ、そうですか…。 まあ、ありがとうございます!」

―フェニックス―

ジュンサーや島中の人達と別れ、キンカン島を後にしたサトシ達は、フェニックスに乗り、
次の島へ向かおうとした。

ブルーザー「けどあいつらもバカだよなぁ!」
クリスティ「ホント! 自爆魔法なんて使うなんて、ホントにドジよねぇ!」
アシュラ「単純な悪党でござるな! …所でカルロス殿。 お主あの島で部品見つけたで
     ござるか?」
カルロス「!? あぁああああ!!!! しまったぁああああ!!!! 部品探すの
     忘れてたぁあああああ!!!!! …まあ、いいや。 どうせこの島のない
     だろうしよ。」
コゴロウ「いいのかよ、それで…?」
その間のサトシは、窓を見ながら何かを考えていた。
サトシ(………ドラゴンナイツ…か………。 一体どんな奴なんだろ…ドラゴンって…。)

キンカン島でポケモン達を救出し、ドラゴンナイツの一員を倒したサトシ達。 次の島へ
向かうため、サトシ達の冒険はまだまだ続く!

と、その前に、ここはある暗いホール…。 窓の外には嵐になっていた。 その暗い
ホールから、サイキックマンとウィザードマンが歩いていた。

サイキックマン「くそっ!! あのガキのせいで俺達の作戦がめちゃくちゃになり
        やがった!! 今度会った時は絶対許せねぇ!! それよりも
        ウィザードマン!! お前は何で自爆魔法なんて出しやがったぁ!?」
ウィザードマン「…私が出したのは自爆魔法ではない。 基、自爆魔法なんて持ってない。 
        多分誰かがそれをとっさに出したに違いない。」
サイキックマン「じゃあ、誰が出したんだよ!?」
ウィザードマン「……………。」
サイキックマン「チッ!! まあ、今日はとにかく失敗した。 だが今度の失敗だけは
        許されねぇぞ! 覚えとくんだな!!」
その後ウィザードマンは立ち止まり、サイキックマンはそのまま歩き去った。 そして
ウィザードマンは、嵐の映る窓を眺め、何かを考え始めた。

ウィザードマン(………なぜだ…。 なぜ我々は…こんな無意味な事をしなければ
        ならないのだ…。 世界を破壊するなんて…意味ないのに…。)

果たして、ウィザードマンはどう思っているのか…?

続く。

―ロボット図鑑―
マインドコラプター
テロ組織などが使用されている洗脳兵器。 洗脳波を発生させ、周囲の存在を洗脳させる。 
機会の中心にあるホログラムは、核(コア)である。

―ボスロボット図鑑―
サイキックマン 
DKN 002
特殊武器:サイコブラスター
ドラゴンが製作した戦闘用ロボット。 超能力を持ち、その破壊力でどんな敵を圧倒
させる。 サイコブラスターは、エスパー系ポケモンの「サイケ光線」と同じように、
念力光線を撃ち放てる。

ウィザードマン 
DKN 003
特殊武器:スターダストショット
元々魔法グッズ製作のために作られた魔術師型のロボット。 魔法を持ち、全ての属性を
持つ。 スターダストショットは、ノーマル系ポケモンの「スピードスター」と同じ
ように、星を撃ち放ち、敵に攻撃させる。

ソニックの後書き:
ニュアアアアアアア!!!! 長ぇええええ!!! うう、ごめん。(汗) まさか
こんなに長く行くとは思えんかった…。(汗) ウィザードマンのモデルは実はデジアドに
登場するウィザーモンからなのよね。(笑) さて、次回はどうなるか、ちょっと心配だ
…。(汗)