ポケットモンスター小説版
180話 クリスタルのイワーク

キンカン島でサイキックマンとウィザードマンを倒し、洗脳されたポケモン達を救出した
サトシ達は、オレンジリーグを目指すために、フェニックスで旅を続ける。 その間の
サトシは、アイと一緒に第一甲板にいた。

アイ「何だかいつまでも海見ても奇麗ねぇ…。」
サトシ「ああ。 たまにはこう言うのも味わうのも悪くねぇしな!」
アイ「…ねぇ、サトシ君。」
サトシ「あ?」
アイ「…突然な話なんだけど…。 サトシ君、将来に何になりたいの?」
サトシ「は?」
アイ「あ、いや…ただ、気になってただけで…。 その…。」
サトシ「…そうだなぁ…。 父さんみたいになる事かな?」
アイ「え?」
サトシ「マサラに出る前、父さんの話をしたよな? 俺、こう考えてたんだ。 もしも
    俺が十分のポケモンマスターになれたら、マサラにジムを建てて、ジムリーダー
    になろうと思ってるんだ。 ジムリーダーになれば、多くのトレーナーと戦える
    だけじゃなく、町を守る事が出来る。 父さんの願いを叶えたいから、ジム
    リーダーになろうかなと思ってるんだ。」
アイ「…そうなの。」
サトシ「アイちゃんは?」
アイ「あ、あたし!? あ、あたしねぇ…そうね…。 サトシ君と同じように、お父さん
   みたいになろうかな。 お父さんも、結構有名な科学者だったから、あたしも
   お父さんみたいにポケモン研究家になろうかなと思ってるの。 そうすれば、
   今まで知らないポケモン達の謎も分かるかも知れないし…。」
サトシ「そうか。 いい夢持ってるな!」
その後、アイの顔は赤く染め始めた。
アイ「…そ、それで…。 出来れば…いい人と結婚して…子供たくさん出来て…幸せに
   なりたいなぁって…。」
サトシ「へぇ…そりゃ幸せそうな夢だな。」
アイ「………あ、あのね…サトシ君………。」
サトシ「ん? 何?」
そしてアイは顔を赤く染めながら、サトシに振り向いた。
アイ「………あ、あたし………サトシ君が………。」
サトシ「………?」
アイ「………す………。」
サトシ「…! 何だ、あれ!?」
ズルッ!!! その後アイは、サトシの発言でずれた。
アイ「え、え!? な、何!? 何なの!?」
サトシ「あそこで何か光ってるぞ!」
アイ「え!?」
アイはサトシが指している方向を見たら、海に何か光る物が浮かんでいた。 それは、
紙の入ったガラス瓶であった。
アイ「ガラス瓶だわ?」
サトシ「しかも中に紙が入ってるぞ?」
アイ「あたし、取ってみる! フシギダネ、行くのよ!」
フシギダネ「ダネフシィ!!」
アイ「フシギダネ、「つるの鞭」であの瓶を拾って!」
フシギダネ「ダンネェ!!」
シュルルルル!!! フシギダネは「つるの鞭」で瓶を拾った。 そしてフシギダネは、
その瓶をアイに渡した。
サトシ「中に手紙が入ってるそうだな?」
アイ「…けど、これ最近の物だわ。」
サトシ「え? 何で知ってんだ?」
アイ「もしもこれはずーっと前からこの海に捨てられた物だとしたら、紙に太陽の
   日差しで焼け跡が付くはず。 けど、付いていないとしたら、多分…ここに近い島
   から流されたかも知れない。」
サトシ「…とにかく、これをみんなに見せようぜ!」
アイ「うん!」
サトシとアイは早速操縦室へ向かうが、アイは密かに号泣していた。
アイ(あ〜〜〜ん!! 告白しようと思ったのにぃ〜〜〜!!! 瓶のバカぁ〜!!!)

―操縦室―

サトシと仲間達は操縦室に集まり、サトシは瓶に入っていた手紙を読み始めた。

サトシ「何々? 『くりすたるのいわーくというぽけもんをしっているかたがいましたら、
    ぜひおしえてください。 おねがいします。 …ぽんかんとう、にしな 
    まさみ…』。」
シゲル「ぜ、全部ひらがな…。」
カスミ「クリスタルのイワーク?」
カルロス「そりゃ聞いた事ねぇイワークだな?」
サトシ「けど面白そう! 早速そのポンカン島って言う島へ行ってみようか!」
全員「おう!!!」

―ポンカン島―

ここはポンカン島。 ガラス工芸として有名な島である。 サトシ達は、手紙の主を探す
ために、ガラス製品の町へ歩いていた。

サトシ「ガラスがいっぱいある島だなぁ…。」
ケンジ「ここはガラス工芸の島で、観光客達にとっては有名な島なんだ。」
カスミ「確かに奇麗なガラス製品がいっぱいあるね!」
アツミ「あたしもよくここで食用のお皿とか買いに来てたの。 センタがよく皿洗いの
    途中にお皿割るから…。」
センタ「悪かったな、不器用でよぉ…!」
ピカチュウ「ピカァ〜☆」
シャワーズ「奇麗だねぇ!」
ピカチュウとシャワーズはあるガラス瓶を見た。
サトシ「おい、お前らそれ気を付けろよ。 割ったら後が大変なんだぜぇ?」
ピカチュウ「ピィ!!」
シャワーズ「あ、そうだった…!」
サトシの注意で、ピカチュウとシャワーズはガラス瓶から離れた。
コゴロウ「けど…これよく出来てるなぁ!」
コジロウ「高い価値だしなぁ…。」
ゾーマ「形と輝きがとてもよければ、最高でも
30万以上になるだろう…。 逆に割れば、
    半分に
60万もなるだろうな。」
コゴロウ・コジロウ「え”?」
マロン「みんなも割らないように気を付けてね!」
ピカチュウ
3「ピカァ〜!」
ピッピ「分かりましたぁ!」
カルロス「それよりも、部品売ってる店ねぇかぁ?」
ブレイク「カルロス、たまにはこう言う奇麗な場所を見回っても別にいいだろ?」
カルロス「何言ってんだよ!? 俺は早く部品を買ってフェニックスを修理してぇの!!」
ブルーザー「そんな急がなくても別にいいじゃねぇのか?」
クリスティ「そうよ。 せっかく来たんだから、たまには観光するのも…。」
カルロス「お前らなぁ…。」
サトシ「その前にこの手紙の主を探しに行こうぜ! これどう言う意味をするのか聞いて
    みたいし…。」

職人「お前の兄貴は何やってんだよ!?」
サトシ達「!?」
その後、近くにあるガラス製品のお店に、一人の職人が一人の少女に怒鳴っていた。 
その少女の前にある店には、ガラス製品一つも置いていなかった。
ヒロシ「何だろ、あれ?」
イエロー「虐めでしょうか?」
職人「売り物一個もないのに何やってんだ、お前の兄貴は!? お前の兄貴にこう
   言っとけ!! 才能がないから諦めろってよ!!」
少女「そんな事………そんな事ないもん………。」
その後、少女は突然泣き始めた。
職人「な、何だよ…? 泣いたって意味ねぇだろ…?」
サトシ「すみません、どうかしたんですか?」
職人「な、何だよ。 お前達には関係ねぇだろ…って、ぬあ!?」
ズン!!! その後、コゴロウが職人の前に睨みながら立ち上がった。
職人「!?」
コゴロウ「…俺の「従妹」が何かしたかぁ?」
職人「いっ!? あ、あんたこいつの「従兄」なの!?」
コゴロウ「そうだと言ったら、いっぺんてめぇ殺していいかぁ?」
職人「ぎっ!!! い、いえ…け、結構です…。 すみませんでしたぁあああ!!!」
そして職人は逃げ去った。
コゴロウ「一昨日来やがれ、バーロォ!!!」
サトシ達「……………。(汗)」
それを見ていたサトシ達は、思わず冷や汗をたらした。
マロン「…この子、ホントに従妹なの?」
コゴロウ「…な訳ねぇだろ。」
やっぱり嘘か。(笑)
コゴロウ「所で、君大丈夫か?」
少女「あ、ありがとうございます。」
コゴロウ「ったく、あのヤロー、子供相手、基少女相手に何様だと思ってんだ…。 けど、
     怪我とかがなくてよかったな。」
ブルー「貴方、一人でお店を?」
少女「ううん、イサオって言うあたしのお兄ちゃんがお店を勤めているの。 お兄ちゃん
   ガラス職人なの。」
レッド「ついでだけど、君の名前は?」
少女「マサミって言うの!」
サトシ「マサミ? じゃあ、君の苗字って、「にしな」!?」
マサミ「え? あ、うん。 本名は「仁品 昌美(にしな まさみ)」って言うの! けど、
    どうして分かったの?」
サトシ「ああ、これの事なんだけど…。」
サトシは手紙の入った瓶を彼女に見せた。
マサミ「あぁ!! それ、読んでくれたのぉ!? じゃあ、クリスタルのイワーク、
    どこにいるか分かるのぉ!?」
サトシ「あ、いや…実は、俺達にも知らないんだ。 初めて聞くから…。」
マサミ「そうなの…。 でもね、ホントにいるんだよ!」
カスミ「何でそんなに探したいの?」
マサミ「それは…。」

―店内―

サトシ達は、店内の工房にいて、イサオと言う職人と話していた。
イサオ「…すみません。 妹がご迷惑をかけてしまって…。」
サトシ「いいえ、彼女にも色々ありましたから…。」
イサオ「しかし、君の名前を聞いてから驚いたよ。 確か、サトシ君だったよね? あの、
    カントーの救世主だったよね? まさかそんな有名人がこの島に訪れるなんて
    知らなかったよ…。」
マサミ「おまけにサトシお兄ちゃんのサイン入りのガラス瓶貰っちゃった
v
どうやらこれの前にサインしていたらしい…。(笑)
サトシ「いやぁ…有名人だなんて、そんな…。」
サムライ「突然申し訳ないでござるが、この店はどうしたのでござるか?」

イサオ「…この店と工房は、じいちゃんが代に続いているんだ。 ウチの店も、
    じいちゃんの時では繁盛してたんだ。 じいちゃんは腕のいい職人で、
    ポケモンのガラス細工を作ってたんだ。 …けど、じいちゃんは寿命で亡くなり、
    僕が継ぐ事になったんだけど…じいちゃんみたいに、上手く作れなくて…。 
    これがその作品なんだ。」
サトシ達は振り向いたら、テーブルには様々なポケモンのガラス製品が揃っていた。 
見た目通り、上手く出来上がっているみたいだ。
サクラ「これがイサオさんの作品?」
アヤメ「奇麗ねぇ!」
ボタン「ちゃんと出来てるじゃない!」
イサオ「いや、ダメなんだ…じいちゃんとは違って、これは「ただのガラス」なんだ。」
アキラ「どこも悪く見えねぇぞ?」
サトシ「何が足りねぇんだ?」
イサオ「「閃き」がないんだ。 じいちゃんみたいに…。」
サトシ「「閃き」?」
セイヨ「どれも上手く出来てると思うんだけど…。」
ジュン「いいえ、ガラス工芸が芸術だから、「閃き」が作品の命として与えられているの
    です。 「閃き」さえあれば、それがまるで生きているように見え、動きそうに
    見える事が出来るんです。 それがガラス工芸職人の大切な掟なんです。」
セイヨ「へぇ…ジュンもこう言うのに詳しいのね?」
ジュン「ええ、図書館で一度それ読みましたから。」
ゾーマ「確かに「閃き」がないな。」
ジャグナル「奴の言う通り、ただのガラスだ。」
サトシ「分かるの、二人共!?」
デルヴァ「そりゃそうさ。 あいつら目ぇめちゃくちゃいいからな。」
イサオ「クリスタルのイワークさえ見つかれば、何とかなるかも知れないんだ! 
    じいちゃんが若い頃、ある山奥で石を探していた時、体が水晶で出来ていた
    イワークと出会ったんだ。 それからじいちゃんは、次々といい作品を作り
    始めたんだ…。 これが、その作品の一つなんだ。」
イサオはある一体のポケモンガラスを見せた。 それは、イワークのガラス像だった。
サトシ達「おぉおおお!!!」
ゲルト「これがお前のじいさんが作ったもんなのか!?」
マチス「イッツ・ビューティフル!」
エリカ「奇麗ですわぁ…!」
ナツメ「ホントに奇麗…!」
カオルコ「しかも今でも動きそうですわ!」
ガロン「作品はこれだけなのか?」
イサオ「うん…。 前からもう全部売れちゃったから。 けど、これだけでも
    じいちゃんの形見として取っておいたんだ。 だから、クリスタルのイワークを
    探せば、じいちゃんみたいになれるかなって…。」
マロン「そこでマサミちゃんがあの手紙を…。」
マサミ「うん!」
シュウ「…なあ、そのクリスタルのイワークって、「ハガネール」の事じゃねぇのか?」
サトシ達「ハガネール?」
シュウ「俺、一度ポケモンゲットのためにジョウトへ旅立ったけど、あそこには
    イワークの「進化形」だって言うハガネールが生息しているんだ。」
サトシ達「イワークの進化形!?」
サトシ「何だよ、それ!?」
シゲル「聞いてねぇぞ、そんな話!?」
ブルー「いつ決めた話なの!?」
イエロー「オーキド博士からそんな話聞いてませんでしたよ!?」
ヒロシ「それホントの話!?」
シュウ「あ、いや、その時までは博士はまだ知らせていないんだ。 ゲットした事ない
    けど、図鑑ならその情報が…。 ほら。」

ポケモン図鑑『ハガネール・鉄蛇ポケモン・イワークに「メタルコート」を持たせ、
       通信で通すと進化する。 深い地面の下で圧縮された体は、ダイヤモンド
       よりも硬いのだ。 イワークが
100年以上生きると、体の成分がダイヤの
       ように変化すると言う。 全身に細かな鋼鉄の欠片がくっ付いており、
       光をキラキラと反射する。 
251匹の中でも、身長はイワークよりも超え、
       
9.2mもすると言う。』

シュウ「な?」
サトシ「………すげぇ…。」
シゲル「まさかホントにいたなんて…。」
ブルー「信じられない…。」
ヒロシ「…ホントにいたんだね…イワークの進化形って…。」
イエロー「…あれ? でもこれ何か違いますね? イサオさんの祖父が見たのは、
     クリスタルのイワークでしたよね? こんなのでしたか?」
イサオ「いや、イワークのままだって言ったよ…。」
キョウ「そう言えばこれは「鉄蛇」だと言ってたし…。」
アヤ「クリスタルじゃなくて「ダイヤ」とか言ってたし…。」
フウコ「それに形も大きさも違うって事だから…。」
ドリオ「当然ポケモン違いだな?」
シュウ「…やっぱりそうか…。」
シュウは一応頭を下げた。
イミテ「けど、クリスタルのイワークなんて珍しいポケモンね…。 多分出会えば何か
    変わるかも?」
サトシ「よーし!! じゃあ、そのクリスタルのイワークを探しに行こう!」
仲間達「おう!!!」
カルロス「…っと、その前に、イサオさん。 話変わるけど、ちょっと質問
     したいんだけど…。」
イサオ「あ、はい?」
カルロス「この島に飛行船の部品を売っている店とかないか?」
イサオ「飛行船の部品? …さあ。 普通の船の部品を売っている店なら、港の方へある
    けど…。」
カルロス「やっぱりねぇか…。」
アツミ「ねえ、飛行船って何の事?」
ケンジ「え、さあ…。」
当然ケンジとアツミはフェニックスの本当の姿を知らないまま。
サトシ「…まあ、とにかく、早く探しに行こ。」

だが、その間工房からの外から、二体のロボットが隠れていた。 一体は鶴のような
ロボットと、カメのようなロボット。 それぞれは「ツルピック」と「クリスタートル」
と言う名前らしい。
ツルピック『…今ノ聞イタカ?』
クリスタートル『聞イタ聞イタ!』
ツルピック『だいやもんどまん様ニ報告!』
クリスタートル『報告!』
ダッ!!! そして二体のロボットは、そのまま走り去った。

―ある山―

サトシ達は、クリスタルのイワークをゲットするため、イサオが言っていたそのイワーク
の済む山へ付いた。 その間ガロンとベルガーダは、そのイワークを探しに山へ行った。

サトシ「この山のどこかにそのイワークが生息してるんだよな?」
イサオ「ああ。 じいちゃんはそう言った気がしたんだけど…。」
ラトス「「気がした」って事は、覚えてないのか?」
イサオ「すみません…。」
トオル「一体クリスタルのイワークってどう言うのなのかな? 記念に写真に
    収めたいよ!」
タイチ「あ、見えてきたよ!」
その後、山からピジョットに乗ったガロンとベルガーダが下りて来た。
サトシ「どうだった、調査は?」
ガロン「ダメだ。 山全体の次に洞窟も調べてみたが、クリスタルのイワークの気配
    なんて全くしなかったぜ。 他の岩や地面系ポケモンなら見かけたけど。」
サトシ「えぇ?」
ベルガーダ「…となると、ここじゃないって事だな。 ホントにここだって言ったのか?」
イサオ「そのような気がしたけど…。」

ケンジ「ならここは僕に任せて! 行け、コンパン!!」
コンパン「コンパァン!」
ライゾウ「コンパンで何使うんだ?」
ケンジ「このコンパンは、目でレーダーのように相手を探知する事が出来るんだ! 僕は
    このコンパンを使って、観察したいポケモンを探してたんだ!」
ミズキ「へぇ、コンパンにもこう言う風に使えるんだぁ…。」
アツシ「さすがポケモンウォッチャーだな!」
トオル「観察したいポケモンを探すためなら便利だね! 僕も欲しいなぁ!」
ガロン「どうせ写真を撮るためだろ?」
ケンジ「イサオさん、例のイワークをコンパンに見せて。」
イサオ「うん。」
イサオはイワークのガラス像をコンパンに見せた。
ケンジ「さあ、コンパン! これと同じ奴を探知してくれ!」
コンパン「コンパン! コォオオオン…。」
コンパンは少しの間集中してみた。
コンパン「コンパン!!!」
ダッ!! そしてコンパンは走り出した。
ケンジ「見つけたみたいだ!」
サトシ「よし、追うぞ!」

その後、サトシ達の着いたのは、崖の上まで置かれ並んでいた岩だった。 形によれば、
イワークに似ている…。
キヨミ「これがそのイワーク?」
カツラ「かすかに似ているが、これはただの岩だな。」
コンパン「コンパン!」
ケンジ「コンパン、これただの岩だよ。」
コンパン「コンパン、コンパン、コンコンコン!!!」
その後、コンパンは跳ね始めた。
ニャース「「絶対これがそうだ」って言ってるニャ。」
ケンジ「う〜ん、しょうがない…。 戻れ、コンパン!」
そしてケンジはコンパンをモンスターボールに戻した。
アツコ「相当わがままな子ね…。」
ケンジ「このコンパン、探知とか上手いんだけど、頑固で違う物をそれだと決め
    付けちゃうんだ。」
ピカチュウ
2『あははは、そりゃシュウと同じだねぇ! そう言う頑固なトコ!』
ピキィッ!!! その言葉はシュウに響いた。
ブギュウウウウウ!!!!! 怒り出したシュウは、ピカチュウの口を激しく引っ張り
出した。
シュウ「んだとてめぇ!? もういっぺん言ってみろ、その汚ぇ口でぇ!!!!」
ピカチュウ
2『〒♪#$@ωΣ○*×%¢¥£!!!』
サトシ達「……………。(大汗)」
サトシ達はその瞬間を見ながら、冷や汗をたらしていた。
イサオ「…あの…これは…。」
マサトシ「ああ、気にすんなや。 あいつらこう言う奴らやねん。」
気にしなくていいのかよ、おい!?(ツッコミ)
カツコ「他に探知とか出来るポケモンないの?」
ケンジ「ああ、音で探知出来るポケモンなら一匹あるよ。 取って置きのね。」
サトシ「取って置きの?」
ケンジ「行けぇ、モンスターボール!!!」
ポン!!! モンスターボールの中から、青くて丸い、ギザギザで丸い玉の付いた尻尾、
鼠っぽいポケモンが現れた。
???「リルルゥ
v
カスミ「可愛い!!!」
シュウ「おお!! マリルじゃねぇか!!!」
マロン「ホントだぁ!!!」
ケンジ「え!? 知ってるの!?」
シュウ「もちろん! ジョウトにも生息する結構人気の高いポケモンだぜ!?」
マロン「あたしの故郷にもいるの!」

ポケモン図鑑『マリル・水鼠ポケモン・尻尾の先には水よりも軽い油が詰まっているから、
       溺れる事無く川を進める。 尻尾の先っぽが浮き袋の役割を果たすので、
       激しい流れでも溺れたりしない。 全身の体毛は水を弾く性質を持ち、
       水浴びしても乾いている。』

サトシ「へぇ、これもジョウトからのポケモンかぁ!」
ケンジ「そうらしいけど、このマリルは別の島でゲットしたんだ。 このマリルは、耳が
    とてもよくて、ポケモンの鳴き声を探知する事が出来るんだ!」
トオル「さすがポケモンウォッチャー! 凄すぎるよぉ!!」
リン「ねえ、ケンジぃ! それ、後であたしに貸してくれない?」
ケンジ「え、何で?」
シュウ「止めとけよ。 こいつ人の可愛いポケモンを見ると必ず盗むタイプなんだから。」
リン「何よ、それぇ!? 人を泥棒みたいに呼ばないでよぉ!!!」
シュウ「だってホントの事じゃねぇか! 俺のピカチュウだって何度も何度も盗もうと
    したくせに!」
ラン「…リン姉さん、よしなよ、こんなトコで…。」
ケンジ「………ま、まあ、とにかく…あ、そうだ。 探知するために鳴き声が必要だった。 
    誰か、普通のイワークを持ってない?」
ガロン「イワークなら俺持ってるぜ!」
ケンジ「じゃあ、ちょっと出してくれないかな?」
ガロン「いいぜ? 出て来い、イワーク!!」
イワーク「イワァアアア!!!」
ケンジ「マリル、今の鳴き声聞いたかい?」
マリル「リル!」
イワーク「?」
ケンジ「じゃ、早速探知だ!」
マリル「リルゥ! ……………。」
マリルは耳を動かしながら、探知に集中していた。
マリル「………リル? リルゥ!!」
そしてマリルは突然走り出した。
ケンジ「見つけたようだ! とにかく追おう!」
ガロン「イワーク、悪ぃ。 お前の鳴き声が必要だったんだ。 今日はこれだけで勘弁
    してくれ。」
イワーク「イワッ!?(ガァ〜〜〜ン)」
そしてガロンは申し訳なさそうにイワークを戻した。 そしてサトシ達は、マリルを
追った。

―海岸―

その間サトシ達は、マリルを追いながら、山の裏側にある海岸に辿り着いた。
サトシ「ここがそうなのか!?」
マリル「リル…リル…リル? リルル!」
マリルは立ち止まり、海の向こうにある小島の方へ指した。
アイ「あそこにクリスタルのイワークがいるのね?」
ガロン「何だぁ、あの島の方からイワークの気配が感じるぜぇ?」
ベルガーダ「じゃあ、ここだったって訳か。」
イサオ「あ、そうか! 「山の裏側」ってじいちゃんが言ってたんだ!」
サイゾウ「…忘れてたのでござるか?」
イサオ「いや…あの時じいちゃん小さい声で言ってたから、よく聞こえなくて…。」
サトシ「まあ、とにかく見つけたのはいいけどぉ…どうやって渡ろうか?」
カオルコ「水系ポケモンで渡ったらどうでしょうか?」
サトシ「けど人数足りるかどうかは心配だけどぉ…。」
ゲルト「…? 何か水が薄くなってきてるぞ?」
サトシ達「え?」

ザザザザザァ!!! その後、海の潮が引き始めた!
サトシ達「あぁ!?」
ウミオ「潮が引いて行くぞ!?」
そして潮が引いた後、小島へ辿る道が作られた!
ソラオ「道が出来たぞ!?」
スイート「けど、どうやって…!?」
イサオ「きいと、今日は大潮だから…。」
サトシ「よーし、このままあの島へ向かって、クリスタルのイワークと会いに行くぜ!」
全員「おう!!!」
そしてサトシ達は島へ走り出した。 …が、その時!!
サトシ達「うわっ(きゃっ)!?」
ドサァン!!! 突然サトシ達は落とし穴に落ちた!
トミオ「いってぇ…!! 何だこりゃ!?」
リョウマ「何でこんなトコに落とし穴が…!?」
ムサシ「…犯人はあたしらじゃないわよ!」
コジロウ「そう! 落とし穴と言ったら俺達! けどこんな穴作った覚えはな〜い!」
ニャース「って言うか疑ってニャいんだけど…。」
そしてサトシ達は、穴から出られた。
サトシ「ふぅ…やっと出られた。」
ブルー「けど、誰がこんな穴を…?」
サトシ「分かんないけど…とにかく、早く行こう!」

―島内―

サトシ達は島に入り、ある洞窟を発見した。
マリル「リルル!」
ケンジ「あの洞窟からクリスタルのイワークがいるそうだ!」
ガロン「確かに気配がだんだん強まって行く…。」
サトシ「よーし、早速…!」
ジャグナル「待て!!」
サトシ「え?」
ジャグナル「下がってろ…。」
サトシ「へ…?」
ジャグナルは前に立ち上がった。
ギロッ!!! ジャキィイイイイン!!! ジャグナルがある方向へ睨んだ時、睨んだ
方向の地面から刺が現れた!
サトシ達「!?」
ギロッ!!! ドガシャアアアアアン!!! ジャグナルが再びある方向へ睨んだ時、
睨んだ方向の木から刺付きの錘が落ちて来た!
サトシ達「!!?」
ギロッ!!! チュドォオオオオオオオオン!!!!! ジャグナルが再びある方向へ
睨んだ時、睨んだ方向から爆発が起きた!
サトシ達「!?!?」
ジャグナル「………フン、どうやらこの洞窟周辺(エリア)には厄介な罠が仕掛けていた
      ようだな。」
サトシ「何だって!?」
ユウキ「…って言うか、さっきは一体何だったの? 睨んだだけで何が…?」
ゼトラ「…「魔竜心眼(まりゅうしんがん)」か!」
サトシ「「魔竜心眼」?」
ゼトラ「魔竜には様々な魔術があるって前に言っただろ? これもその魔術の一つなんだ。 
    「魔竜心眼」は、眼差しに衝撃波を放ち、敵や物を吹き飛ばす事が出来るんだ。」
サトシ「そうなのか…。」
イサオ「けど、誰がこんな罠を…?」
ジャグナル「恐らく、クリスタルのイワークを狙っている気味の悪い狩人(ハンター)の
      仕業だろ。 俺達がここに来る事を、完全に気付いていたらしい…。」
イサオ「え!?」
サトシ「…なあ、ジャグナル。 もしかして、今回の件もあいつらの仕業じゃ…?」
ジャグナル「…可能性はあるな。 クリスタルのイワークもポケモン。 ポケモンを狙う
      奴と言ったら、あいつらしかいないだろ…。」
イサオ「…あの、何ですか、その「あいつら」って…?」
サトシ「あ、ああ…。 実は…。」

サトシは、イサオとマサミにドラゴンナイツの事を説明した。

イサオ「え!? 世界を破壊しようと企む悪の集団だってぇ!? しかもクリスタルの
    イワークをロボット改造しようとぉ!?」
サトシ「ああ…。 そいつらを倒すために、オレンジリーグに出場しようとする上、
    旅立ってるんだ。」
マサミ「そんな酷い…。」
イサオ「けど、どうしてそいつらがイワークの事を…?」
ジャグナル「恐らく、この島にはスパイロボットとかがいて、俺達の話を盗み聞きを
      したか、どっかの奴がそれの噂をしている時に盗み聞きをしていたのだろう。 
      この島を破壊するためや、ポケモンを改造するためなら、どんな罪を
      犯しても平気だからな。」
ケン「…って事は、ドラゴンナイツの一員はあの洞窟の中に待ち伏せしてるって訳か?」
ジャグナル「かもな。 だが今はそれなりに殺気は感じない。 けど、待ち伏せしている
      可能性はある…。」
サトシ「…とにかく、奴らがイワークをゲットしてしまう前に、急いで先にゲットしよう!」

―洞窟内―

サトシ達は、洞窟に入り、そこへ辿り着いたのは大広間。 広間の周辺には結晶が
たくさんあり、その中心には大きな泉があった。

マリル「リル!」
ケンジ「どうやらあの泉の中みたいだな?」
ユウタ「水の中にいんのか!? イワークなのに!?」
ケンジ「とにかく調べてみよう。 マリル、頼む!」
マリル「リル!!」
ドボォオオオン!!! そしてマリルは泉に飛び込み、泳ぎ始めた。 マリルの丸い
尻尾を浮上させながら、泳いで行った。
サトシ「へぇ…尻尾を浮き輪代わりに使うんだぁ…。」
シンジ「…まあ、それよりも、洞窟の中も厄介だったな。」
アーモンド「ああ…。 あんなに罠があったなんて…ふざけた真似しやがってぇ…。」
ハンゾウ「刺底の落とし穴、槍に矢、刃物の振り子に左右スマッシャー…。 めちゃ
     くちゃ死にそうな罠ばっかだったぜ…。」
コジロウ「けどあれはいい仕事してましたなぁ。 俺達でもそんな罠作れないのに…。」
サノスケ「感心してる場合か。」
ボチャン!! その時、マリルが舞い上がった。
マリル「リルゥ!!」
ケンジ「! 何か見つけたのか!?」

ズブブブブブブ…! その時、泉の中心に泡が出てきた。
サトシ達「?」
バシャアアアアアン!!!! そして泉からクリスタルのイワークが現れた!
クリスタルイワーク「イワァアアアアア!!!!」
サトシ達「!!! クリスタルのイワークだぁ!!!」

ポケモン図鑑『イワーク・岩蛇ポケモン・普段は土の中に住んでいる。 地中を時速
       
80qで掘りながら、餌を探す。 地中を物凄い勢いで掘り進み、餌を探す。 
       通った跡はディグダの住処になる。 体をくねらせ捩じらせ、地中を掘り
       進む音は、遥か遠くまで鳴り響く。』

トオル「すごいすごぉい!!! これはシャッターチャンスだぁ!!!」
ケンジ「これも観察しないとぉ!!!」
イサオ「…やっと見つけたぞ、クリスタルのイワーク! ゲットするぞ!! 行け、
    パルシェン!!」
パルシェン「パルシェン!!!」

ポケモン図鑑『パルシェン・二枚貝ポケモン・シェルダーに「水の石」を与えると進化
       する。 体は非常に硬く、ナパーム団でも壊せない。 攻撃する時だけ
       開く。 ダイヤモンドよりも硬い殻で守るだけではなく、刺を飛ばして
       くるので、かなり手強い。 一度からを閉じてしまうと、どんな怪力の
       持ち主でも開ける事は不可能だ。 潮の流れが激しい海に生息している
       パルシェンの殻の刺は、大きく鋭い。』

イサオ「この時のために鍛えた僕のパルシェンだ!! パルシェン、「水鉄砲」だ!!」
パルシェン「パルゥウウウ!!!」
バシュウウウウウ!!! バシャァアアアン!!! パルシェンは「水鉄砲」で
クリスタルのイワークに攻撃したが、全く効いていない!
イサオ「な!? 効いてない!?」
ココナッツ「岩系ポケモンなのに!?」
クリスタルイワーク「イワァアアアア!!!」
バキィッ!!!! クリスタルのイワークは「叩き付ける」攻撃でパルシェンを叩き
飛ばした!
ガァアアアン!!! ドサァッ!!! そして壁に激突したパルシェンは、そのまま倒れ
落ちた!
パルシェン「パルゥ〜〜〜…。」
イサオ「パルシェン!!!」
マサミ「お兄ちゃん…。」
ピース「すごいねぇ、あのイワークぅ〜…。」
ヒトカゲ「感心してる場合じゃねぇぞ、ピース!!」
ピスタチオ「岩系なのに水系が効かないなんて…。 一体何に弱いんだ…?」

???「それは捕まる事ではないでしょうか?」

サトシ達「え!?」
バァッ!!! その後、上からネットが落ち、クリスタルのイワークを捕獲した!
クリスタルイワーク「イワァッ!?」
イサオ「な、何だ!?」
マサミ「イワークが…!!」
???「困るんですよねぇ、私の獲物を横取りするとはぁ…。」
サトシ達「!?」
サトシ達は洞窟の出口に振り向いたら、そこにはクリスタートルとツルピック、そして
結晶の付いたロボットが現れた!
???「美しい宝石を横取りすると、私怒りますからねぇ…。」
サトシ「誰だ、お前は!? ドラゴンナイツの一員だな!?」
???「ほう、これは驚きですね! 私の軍団をご存知とは…。 もはや貴方が以前
    シャークやサイキック、もちろんウィザードの邪魔をした坊やですね? なら
    改めて紹介しましょう。 私はダイヤの貴公子となる、「ダイヤモンドマン」と
    申します。 ここのクリスタルのイワークを奪うためにここへやって来たの
    ですよ。」 
ウォール「イワークをロボット改造させようなんて、そうはさせねぇぞ!!」
ダイヤモンドマン「おやおや、私の計画まで存知ですとは…。 これは仕方が
         ありませんね。 このままイワークを奪い取ろうと思いましたのに、
         ここまで邪魔が入るとは困りますねぇ…。 まあ、いいでしょう。 罠
         までも見破ってしまった事ですし…それなら取って置きの奴をお呼び
         致しましょう。 出でよ、「クリスタゴーレム」!!」
ドギャアアアアアアン!!! その後、壁がぶち破り、そこから全身結晶で出来た
巨人型のロボットが現れた。 これが「クリスタゴーレム」らしい。
アーボック「ひっ!? 何じゃありゃ!?」
ゼニガメ「全身結晶で出来ているロボットですよ!?」
ダネリーナ「しかも不気味でちゅ〜〜〜!!」
ダイヤモンドマン「さあ、クリスタゴーレムよ! 坊や達を始末し、クリスタルの
         イワークを奪い取るのですよ!!」
シュウ「させねぇぞ、てめぇ!!!」
マサトシ「俺らが相手やぁ!!!」
ザザッ!!! だがシュウとマサトシの前に、クリスタートルとツルピックが現れた。
シュウ・マサトシ「!?」
ダイヤモンドマン「残念ですが、貴方達のお相手はこの子達ですからね。」
マサトシ「…何や? 鶴と亀やないか?」

あ、確かに…。(笑)←今まで気付かなかったアホ作者

シュウ「相手にすんならやってやろうじゃねぇか! 俺は亀をやる! マサトシは鶴で!」
マサトシ「よっしゃ! 行け、ニャース!!」
ニャース『待っとったで、相棒!!』
シュウ「ピカチュウ、「
10万ボルト」だぁ!!!」
ピカチュウ
2『行っくよぉ〜!! はぁああああああああ!!!!』
ビリリリリリリリリリ!!!! バキュウウウン!!! ピカチュウは「
10万ボルト」で
攻撃するが、クリスタートルは殻に篭り、攻撃から防げた!
ピカチュウ
2『な!?』
シュウ「電撃が効かない!?」
ダイヤモンドマン「無駄ですよ! そのクリスタートルの甲羅はダイヤモンドに出来て
         いて、どんな攻撃にも効かないのですよ!」
マサトシ「ニャース、「猫に小判」やぁ!!!」
ニャース『行くでぇえええ!!!』
カチィイイイン!!! ニャースは「猫に小判」で攻撃するが、ツルピックはそれを
互角に当たった!
チャリチャリチャリィン!! そして「猫に小判」で、小銭が散らばり、ニャースは
それを拾い始めた。
ニャース『ニャハハハ♪ 今日も儲け儲け…ん? あわぁ!?』
ガシィン!!!! ツルピックはピック(嘴?)で攻撃したが、ニャースはそれを避けた。
ニャース『アホぅ!! 何すんじゃ、ボケぇ!?』
マサトシ「小銭拾うとる場合かぁ!!!」
ダイヤモンドマン「…意外と金好きな猫ですね。」

その間、クリスタゴーレムはクリスタルのイワークへ歩いて行くが、サトシ達はそれを
防ごうとしている。
サトシ「くっ…この先どうやって戦えばいいんだ?」
レッド「サトシ、ここはお前と俺のカビゴンと戦えばどうだ?」
サトシ「そうだな! よし、カビゴン!! 君に…!!!」
ブチィッ!!! だが、後ろから何か破ける音がした。
サトシ達「へ?」
クリスタルイワーク「イワァアアアアアアアアア!!!!!」
振り向いたら、何とクリスタルのイワークはネットから解放した!
サトシ達「解放した!?」
ダイヤモンドマン「な、何とぉ!?」
クリスタルイワーク「イワァアアアアアア!!!!」
ドガァアアアアアン!!!!! クリスタルのイワークは、「ロケット頭突き」で
クリスタゴーレムに激突した!
カチャアン!!! ガラガラガラガラァ!!! そしてクリスタゴーレムは、その衝撃で
胸にある生命装置が壊れ、バラバラに砕けた!
ブルーザー「す、すげぇ!!」
クリスティ「一発でゴーレムを倒したわ!?」
ダイヤモンドマン「そんなぁ!? 私のクリスタゴーレムがぁ!?」

シュウ「やったのか、あのバカでけぇ奴を!?」
マサトシ「そうらしいな…。」
シュウ「よーし、こうなったら…!! ピカチュウ、あいつをひっくり返せ!!」
ピカチュウ
2OK!』
グラッ!!! ボトォン!!! シュウのピカチュウは、クリスタートルをひっくり
返した!
クリスタートル『!?』
シュウ「よし、ピカチュウ!! そのまま「雷」でぶっ壊せ!!!」
ピカチュウ
2『壊れろぉ!!! でやぁああああああああああ!!!!!』
ドカァアアアアアアアアアアン!!!! シュウのピカチュウの「雷」で、
クリスタートルは破壊された!
シュウ「よっしゃあ!!!」
ピカチュウ
2『やったぁ!!!』
マサトシ「シュウもやったか! ほな俺も行くでぇ!! ニャース、そいつの首を「切り
     裂く」で斬るんやぁ!!!」
ニャース『あいよぉ!! てぇえええい!!!』
ザシィイイン!!! ドサァン!!! ニャースはツルピックの首を斬り、ツルピックは
そのまま倒れ落ちた。
マサトシ「よっしゃあ!!! やったでぇ!!!」
ニャース『一丁上がりぃ!!!』

ダイヤモンドマン「きぃいいい!!! よくも私の美しい子達をぉおおお!!!」
コゴロウ「それを言うなら「可愛い」だろぉ?」
サトシ「さあ、どうするダイヤモンド! このまま戦うか!?」
ダイヤモンドマン「…ふ、フン! 今回は本当に仕方がありませんね! 今日の所は
         ここで勘弁してもらいましょう! けど、次にまた会う時はこうは
         行きませんからねぇ!! 覚えてらっしゃい!!!」
そう言ってダイヤモンドマンは逃げ去った。
アシュラ「…何だ、あ奴は…?」
ヘルザード「意外と情けねぇ奴だな?」

その後、イサオはクリスタルのイワークとの戦いに戻った。
イサオ「さっきは邪魔が入ってしまったけど、今度こそゲットしてやる!! リザード、
    行けぇ!!!」
リザード「ザァアアアド!!!」

ポケモン図鑑『リザード・火炎ポケモン・ヒトカゲの進化形。 尻尾を振り回して、
       相手を薙ぎ倒し、鋭い爪でズタズタに引き裂いてしまう。 強敵と戦い
       続け、エキサイトすると、青白い炎を吐き出す事がある。 燃え滾る
       ような性格でいつも戦う相手を探している。 勝たないと血が
       静まらない。』

レグナ「炎系を繰り出したぞ!?」
ガロン「けど、炎系じゃ岩系に効かないんじゃ…!?」
イサオ「リザード、「火炎放射」だ!!!」
リザード「リザァアアアアアアアアア!!!」
ブォオオオオオオオオオ!!!! リザードは口から「火炎放射」を吐き出し、
クリスタルのイワークに攻撃した!
クリスタルイワーク「イワァアアアアアアアアア!!!!!」
しかも効果は抜群だ!
サトシ「効いてる!?」
グリーン「…弱点は炎なのか!?」
イサオ「よーし!! このままで行くぞ、リザード! 「炎の渦」だ!!」
リザード「ザァアアアアアアアアアアアド!!!!」
ブォオオオオオオオオオオオオオ!!!!! リザードは「炎の渦」で、クリスタルの
イワークを渦に巻き込めさせた! 効果は抜群だ!
クリスタルイワーク「イワァアアアアアアアアアアアア!!!!!」

バチィイイイイイイン!!!! その時、クリスタルのイワークは渦をぶち破った!
イサオ「!?」
そして一瞬、イサオはクリスタルのイワークから何かを感じた。
イサオ(…こ、これは…!?)
イサオとクリスタルのイワークは、お互い見詰め合った。 ただ立ったまま、見詰め
合いながら…。
イサオ(…そうか…じいちゃんはこうして…このイワークから力を貰ったんだ…!)

フッ!!! その時、イサオは意識を取り戻した。
イサオ「!? い、今のは…!?」
ドバシャアアアアアアアン!!! そしてクリスタルのイワークは、そのまま泉に潜り
去った。
ゼネン「あ、逃げちまったぞ!?」
サトシ「イサオさん、ゲットし損ねてしまったね…。」
イサオ「いや、いいんだよ。 ゲットしなくても、イワークは僕に何かを授けてくれた。 
    これなら、いい作品が作れる!!」
マサミ「お兄ちゃん…。」
ガレム「…って言うか、何があったんだ?」
ヴァルプ「突然だな…?」

―工房―

サトシ達は工房に戻り、イサオはリザードの炎で、早速ガラス品を作り始めた。
イサオ「いいぞ、リザード! そのままでいいぞ! このままならいい作品が
    作れそうだ!」
デルヴァ「へぇ、リザードはこう言うのにも使えるんだぁ…。」
サトシ「けどホントにいい作品が作れそうだね!」
マサミ「がんばって、お兄ちゃん!!」

―数時間後―

その後、サトシ達は彼らと別れ、フェニックスへ戻ろうとした。
イサオ「この先大変かも知れないけど、がんばって旅立つんだよ、サトシ君! 色々
    ありがとう!!」
マサミ「バイバイ、サトシお兄ちゃん!! また会おうねぇ〜!」
サトシ達「さようならぁーーー!!!」

その後、サトシは手にある物を見ていた。 それはガラスで出来ていたピカチュウと
シャワーズのガラス像だった。
サトシ「お礼として貰っちゃったなぁ…。」
シゲル「今でも動きそうだな!」
カスミ「いいなぁ…。」
レッド「いい土産になったな、サトシ!」
サトシ「うん!」

イサオの悩みも解決したサトシ達。 次の島へ向かうため、サトシ達の激しい旅立ちは
まだまだ続く!

ジャグナル「…そう言えばお前、今までどこ行ってたんだ? あれからずーっと見掛け
      なかったが…。」
トオル「ああ、ナツカン島にいた時、ちょっと黙ってどっかでポケモンの写真
    撮ってたんだ。 キンカン島の時はちょっと夜更かしで爆睡しちゃって…。」

…ごめんよ、トオル君。(汗)←今まで忘れてたアホ作者

続く。

―今回の登場人物紹介―

イサオ
本名:仁品 功(にしな いさお)  年齢:
16
出身地:ポンカン島  誕生日:
213
趣味:ガラス製品  特技:ガラス製品作り
好きな物:祖父の作品、妹のマサミ
嫌いな物:妹を虐める奴
ポンカン島のガラス工芸職人。 祖父の後継ぎで働いている。 現在クリスタルの
イワークから貰った力で素晴らしい作品を続々制作中。

マサミ
本名:仁品 昌美(にしな まさみ)  年齢:
5
出身地:ポンカン島  誕生日:
23
趣味:ガラス製品  特技:商売
好きな物:兄のイサオ、祖父
嫌いな物:彼女を虐める奴
イサオの妹。 店の看板娘。

―ロボット図鑑―
ツルピック
土木作業や宝石鉱山の穴掘りに使われた鶴型ロボット。 ピックで穴を掘る。

クリスタートル
宝石鉱山の警備用として作られた亀型ロボット。 殻はダイヤモンドで出来ており、
どんな強い衝撃的な物が打っても効かない。 口から弾を撃つ。

クリスタゴーレム
宝石鉱山の警備用として作られた巨人型ロボット。 全身ダイヤモンドで出来ており、
強い衝撃には無効。 パワフルでどんな重量のある物を持ち上げる。

―ボスロボット図鑑―
ダイヤモンドマン 
DKN 004
特殊武器:ダイヤモンドミサイル
宝石鉱山の警備用と宝石鑑定士として作られた、ダイヤモンドのボディを持つロボット。 
上品で美しい物が好き。 ダイヤモンドミサイルは、聖剣伝説に使われた土系魔法
「ダイヤミサイル」と同じように、ダイヤの欠片をミサイルとして撃ち放つ。

ソニックの後書き:
今回も長すぎたな…。 けど前回よりもマシか。 今まで書いていた時、「あれ? 
トオル君どこ?」と思った俺…。 あぁ…忘れてたわ…。(汗) 次回も気をつけよう…。 
今回登場したダイヤモンドマン、ある意味変かも…。 声優さんは
中尾 降聖さん(バイキ○マ○)だと思ってください。(笑) って言うか、最初の
サトシ
×アイなシーン…サトカスファンに殺されるかも…。(汗)