ポケットモンスター小説版
181話 ピンクのポケモン島

ポンカン島でイサオとマサミとクリスタルのイワークに出会い、ダイヤモンドマンを倒し、
イサオの悩みを解決させたサトシは、フェニックスに乗りながら次の島へ向かっていた。 
その間、ここ操縦室…ケンジはカスミのトゲピーと遊んでいた。

ケンジ「ベロベロベロ、バァ〜!」
トゲピー「チョッゲブルルルィ〜〜〜
vvv
カチャカチャ!! トオルはカメラでトゲピーのはしゃぐ姿を撮っていた。
トオル「今日のトゲピーも元気だね! 悩み事ないほど元気だよ!」
カスミ「そうねぇ…いつも元気だし…。」

…それはこいつには気にする物などないからだ。(違)

ケンジ「でもなぁ…今の段階でも、トゲピーに技を覚えさせた方がいいんじゃないの
    かな?」
カスミ「そうしたいんだけど…昨日の特訓ではねぇ…。」

―回想―

回想では、カスミとトゲピーはフェニックスの練習場にいた。 そのステージは岩系
モードになっていて、カスミはトゲピーにある技を覚えさせようとしていた。

カスミ「いい、トゲピー? 「頭突き」するのよ、「頭突き」! こうやるの!」
カスミはある石に頭で軽く突付き、それをトゲピーに見せた。
トゲピー「?」
カスミ「ほら、やってみて!」
トゲピー「………チョッケ〜♪」
ヒシッ
v トゲピーはさり気なく石を抱いた。 カスミはそれによって落ち込み、溜め息を
かいた。 その後、カスミは思いっきり立ち上がった。
カスミ「違うでしょ!? 「頭突き」はこうドッカァ〜ンっと…!!!」
ドッカァアアアン!!! カスミは思いっきり石に頭突きし、気絶した。 そのせいか、
石に大きなひびが入った。(怖)
カスミ「…ねぇ〜…こうドッカァ〜ンっとぉ〜…。」
トゲピー「チョゲェ?」
そんなトゲピーは、さり気なくカスミの頭に付いているこぶを撫でた。

―回想終了―

カスミ「…なぁ〜んて事もあったけど、結局何も覚えてくれないのよね…。 けどいい
    のよ! きっとトゲピーは大器晩成型なのよ! 今にきっとすごい技を覚えて
    くれるわ
v
そう言いながら、カスミはトゲピーを抱きしめた。
トゲピー「チョッケ〜♪」
レッド「…それって親ばかって言うんだよな。」
サトシ「はは、そうだな。」
ビィッ!!! 聞こえたせいか、カスミはサトシの頬を抓った。
カスミ「何か言ったぁ〜?」
サトシ「おへはらいほひっへらい(俺は何も言ってない)!!!」
ヘレク「…って言うか、お前トゲピーに「頭突き」覚えさせようとしたのか?」
カスミ「え? そうだけど…。」
ヘレク「…お前なぁ…トゲピーが大器晩成型だと言っても、トゲピーは人間同様の幼年期
    だぜ? 赤ん坊だから体がまだ柔らかいため衝撃とかで危険性があるんだぞ? 
    無理矢理「頭突き」を覚えさせたら、その衝撃によってマジ死ぬぞ。」
カスミ「え”? …………………………何よぉ!? そうならもっと早く言ってよぉ!! 
    修行所かトゲピーは死ぬ所だったわよぉ!!!」
ヘレク「やっぱり知らなかったのか…。」
シュウ(そうだっけ? 俺の場合ベビーポケモンは衝撃に当たっても平気だと思う
    けど…。)
コゴロウ「まあ、そう言う物ならしょうがねぇよ。 ポケモンそれぞれだから、まだ
     覚えたくないポケモンもいるだろうし…。 それよりもカルロス!! いつ
     フェニックスの修理が出来んだよ!?」
カルロス「しょうがねぇだろぉ? 部品が売ってねぇ限り修理出来ねぇんだから…。」
シゲル「その部品ってそんなに手に入り難い物なのか?」
カルロス「いやぁ…簡単にどこでも売ってる奴さ。 けどこれほど回っても売ってねぇ
     なんて不公平だぜぇ…。」
サトシ「そりゃ大変だなぁ…。」
カルロス「!?」
サトシ「? どうした?」

グラッ!!! その時、フェニックスが揺れ始めた!
全員「うわっ(きゃっ)!!!」
ブルー「な、何!? 何が起こったの!?」
イエロー「またドラゴンナイツの襲撃ですか!?」
カルロス「いや、違う!! 渦潮にはまっちまった!!」
全員「渦潮!?」
ヒロシ「何とかできないの!?」
カルロス「ダメだ…! エンジンが殆ど故障してるため脱出不可能!! くそっ、この
     まま吸い込まれちまうぞ!!!」
全員「うわ(きゃ)ぁああああああああああああああ………!!!」
そしてフェニックスは、渦潮に入ってしまった…。










???「………サトシ………サトシ………!」
サトシ「………う…う〜ん…んぁ?」
サトシが目が覚めたら、彼の前にカスミ、ブルーとアイがいた。
カスミ「サトシ!!」
ブルー「大丈夫、サトシ!?」
アイ「よかったぁ…無事だったのね!」
サトシ「う…いてて…まあ、一応大丈夫…かな? あれ? そう言えば俺達は?」
周りを見回ったら、サトシ達はある海岸にいた。 どうやら無事に何らかの島に到着
したようだ。 フェニックスも無事に見えるが、カルロスはあらかじめ調べている。
カスミ「分かんないけど…どうやら何かの島に着いちゃったみたい…。」

ブルーザー「お〜い!! フェニックスはどうだぁ〜!?」
カルロス「…調査完了! どこも異常はなし! 失った部品以外の部品は全部
OK! 
     破損や故障はないぜ!」
ブレイク「よかったぜ…。 また失っちまったらもうダメかと思ったな。」
クリスティ「無事でよかったわ!」
レッド「それより…ここどこなんだ?」
グリーン「無人島にでも遭難したのか?」
ケンジ「いや、ここは無人島じゃない!」
サトシ達「え?」
ケンジは真剣な顔で地図を見ていた。
ケンジ「多分ここはピンカン島って言う島だ!」
サトシ達「ピンカン島?」
ケンジ「ピンカン島はいくつもの渦潮に囲まれていて、周りは切り立った崖、どんな
    ポケモンがいるのか知られていないんだ! ポケモンウォッチャーとして一度
    来てみたかった憧れの島なんだよ! ちょっと、観察に行ってきま〜す♪」
そしてケンジは早速崖を登り始めた。
サトシ「あ、おい、ケンジ!!」
トオル「面白そう!! いい写真も撮れそうかも! 僕も行ってきま〜す♪」
トオルも崖を登り始めた。
サトシ「あ、トオルまでぇ!!」
サムライ「あの二人本当に気が合ってるでござるな。」
アキラ「似たような趣味持ってるからな、あいつら。」
サトシ「とにかく、俺達も行こう!」

その間、ケンジは崖の天辺まで辿り着いた。 そこで彼が見つけたのは、木に立ちながら
木の実を食べている一匹のサイホーン。 だけどこのサイホーンは、何とピンク色!?
ケンジ「あれは…ピンクのサイホーン!?」
トオル「ピンクのサイホーン!?」
サトシ「え? 「ピンクのサイドトーン」?」←意味不明
ケンジ「違う! ピンクのサイホーンだよ!」
サトシ「ピンクのサイホーン!?」
カルロス「…お〜い、ケン…!」
ドゲッ!!! その後ケンジはカルロスの頭を踏み付いた!
カルロス「ふごぉ!? あぁああああああああああああああああああああ…!!!!!!」
そしてカルロスはそのまま落ちた。
ケンジ「大声出さないでよ! ポケモンに気付かれちゃうじゃないか!」
ドサァアアアアン!!! そしてカルロスは地面に落ちた。
カルロス「………だからと言って蹴飛ばすなよぉ………。」

マロン「すっごぉい! ピンクのサイホーンなんて大発見ね!」
シュウ「色違いのサイホーンか?」
サトシ「図鑑によると…。」

ポケモン図鑑『サイホーン・刺々ポケモン・頭は悪いが力が強く、高層ビルを体当たりで
       粉々に粉砕する。 単細胞で一つの事しか考えられない。 突進を
       始めると眠るまで止まらない。 四本の足は短くて上手く曲がれない。 
       ただひたすら突進するだけだ。 自分の進んでいる方向に何があろうと
       気にしていない。 全部突進で壊すだけだ。』

ココナッツ「図鑑とは違って灰色っぽくないのね。」
ピッピ「ピンクのサイホーンなんて珍しいでしゅね!」
ケンジ「…よし、もっと近く見てみよう…!」
その後ケンジは草むらの中へ入った。
トオル「あ、僕も行くよ!」
トオルも草むらの中へ入った。 その後ケンジは風下を計算し始めた。
ケンジ「う〜〜〜ん…こっちが風下かぁ…。」
ケンジとトオルは風下通りに動き、止まった。
ケンジ「よし、このポジションがいいな!」
トオル「確かにここだと写真も撮りやすい…!」
その後ケンジは、スケッチブックを用意した。 同じくトオルはカメラを用意した。
ケンジ「ピンクのサイホーン…観察させてもらいます!!」
トオル「こちらもピンクのサイホーン、
*ゲットだぜ!」

*トオルの語意:トオルの場合の「ゲット」は、ポケモンを「捕まえる」ではなく、
       ポケモンの「写真を撮る」と言う意味をする。
(って言うか、説明しなくてもいいっつーの)

カチャカチャッ!! その間トオルは、ピンクのサイホーンの写真を撮っていた。
ケンジは双眼鏡を覗きながら、ピンクのサイホーンの絵をスケッチしていた。
ケンジ「…角の高さは
20cm…っと…。」
トオル「ポーズもなかなか行けるねぇ〜!」

その間サトシ達は、ただケンジとトオルの活躍を見ていた。 落ちたカルロスも、
どうにか天辺まで辿り着いた。
カルロス「ぜぇ…ぜぇ…や、やっと着いた…。 ん? 何だ、あのサイホーン? 
     ピンク色?」
ワタル「そうみたいだぜ。 かなり珍しい色だよ。」
カルロス「ふぅ〜ん…。」
ヤマト「けどピンク色のポケモンがいたなんて知らなかったなぁ…。」
コサブロウ「正にショッキングピンクって感じだぜ☆」
カツラ「けどさすがに珍しい…。」
キクコ「一度研究したいもんだねぇ…。」
サトシ「…何でぇ! 俺だって出来るさ! 見てろよ!」
その後サトシは、そのままピンクのサイホーンへ近づいてみた。
カスミ「あ、サトシ!」
レッド「おい、サトシ! 危ねぇって!!」
サトシ「はい、どうどう…!」
ケンジ・トオル「!!!」
Pサイホーン「!?」
ピンクのサイホーンは、サトシの気配を感じ、サトシの方へ振り向いた。 そんな
サトシはピンクのサイホーンが興奮している事も気付かずに、頭を撫で始めた。
サトシ「おー、よしよし! な〜んだ、結構簡単じゃねぇか!」
トオル「おお、さすがサトシ! 一発で近づけるとはすごいや! 記念に写真でも!」
カシャッ! そう言いながら、トオルはサトシとピンクのサイホーンの写真を撮った。
ケンジ「って、サトシ! 早くそいつから離れるんだ! 興奮してるぞ!」
サトシ「へ?」
Pサイホーン「ホォオオオオオン!!!!」
ドカァアアアアアン!!! ピンクのサイホーンは「角で突く」攻撃でサトシを突き飛ば
した!
サトシ「どわぁああああああああああああ!?!?」
ドサァン!!! そしてサトシはケンジとトオルの所へ落ちた。
ケンジ「だ、大丈夫かい、サトシ!?」
トオル「惜しいなぁ! あの突き飛ばされるシーンも撮れたらもっと迫力があったんだ
    けどなぁ!」
サトシ「…俺を殺す気か?」
デルヴァ「って言うかサトシ!! 逃げろ!!!」
サトシ・ケンジ・トオル「え?」
Pサイホーン「ホォオオオオオン!!!!」
ドドドドドドドドッ!!! そしてピンクのサイホーンはサトシ達の方へ走り出した!
サトシ・ケンジ・トオル「わぁああああ!!!! 来るなぁああああ!!!」
そしてサトシ達は、カスミ達の方へ逃げ出した。
カスミ「きゃあああ!!! こっちに来ないでよぉおおお!!!」
レッド「俺達も逃げるぞぉ!!!」

その後、カスミとレッド、シゲルとヒロシ、ブルーとイエロー、シュウとマロン、ムサシ
とコジロウが逃げ出した。 他の仲間達はただ二手に別れて逃げた。 そしてサトシ達は、
逃げてる最中、崖に着いた。
シュウ「ひっ!! 行き止まり!?」
ヒロシ「そんなぁ!!」
マロン「どこにも逃げられないわよ!?」
シゲル「ひぃっ!!! こっちに来るぞ!!」
ムサシ「ちょっと、何よぉ!? いきなりやな感じに行くの!?」
コジロウ「やな感じかぁ…意外と久しぶりなフレーズだな。」
ブルー「感心してる場合じゃないでしょ!?」
イエロー「そんな事よりもどうするんですか!?」
Pサイホーン「ホォオオオオオン!!!!」
そしてピンクのサイホーンはサトシ達に襲い掛かる!
サクラ「カスミ!!!」
アイ「サトシ君!!!」
ラン「シュウ!!!」
アーモンド「マロン!!!」
サトシ達「うわ(きゃ)ぁあああああああああああああ!!!!!」

トゲピー「チョッケ♪」
チョイ☆ シュン!!! だが、トゲピーが「指を振る」で、「テレポート」でサトシ達を
その場から消した!
Pサイホーン「ホォ!? ホォオオオオン!!!」
その後、ピンクのサイホーンは崖に落ちた。
シュン!!! そしてサトシ達は、別の場所に戻った。
サトシ「…あれ? ここは?」
カスミ「違う場所だわ?」
アイ「サトシ君、大丈夫!?」
サトシ「あ、ああ…一応…。」
サクラ「カスミ、大丈夫!?」
アヤメ「怪我はない!?」
カスミ「あ、うん、平気平気!」
ボタン「よかったぁ…。」
アーモンド「マロンも大丈夫か!?」
マロン「うん、大丈夫!」
ピッピ「よかったでしゅ〜!」
ピカチュウ
3「ピカァ〜!」
ワタル「けど…今何があったんだ?」
ナツメ「今、「テレポート」で消えたように見えたけど…。」
サトシ「え?」
ケンジ「そう言えば、さっきのは「テレポート」だったような…。」
サトシ「…けど、誰が「テレポート」を? 俺のピカチュウとシャワーズには
    「テレポート」使わないし…。」
ピカチュウ「ピカァ?」
シャワーズ「その上ミュウツーやミュウだってボールから出てないままだよ?」
シュウ「俺は一応エスパーポケモン持ってるけど、さっき出してねぇよ…?」
マロン「ピカチュウだって「テレポート」しないし…。」
ピカチュウ
3「ピカ?」
ゾーマ「私でもないな。 私には瞬間移動魔法は持っていない。 持っているとしたら、
    白魔術のザノアぐらいだが…。」
サトシ「じゃあ、誰が…?」

カスミ「あら? そう言えばさっきのサイホーンは?」
Pサイホーン「ホォオオオン!!」
全員「!?」
サトシ達は崖の下へ見たら、何とピンクのサイホーンは木に引っ掛かっていた。
セイヨ「行けない!! 木にぶら下がってるわ!!」
ジュン「このままじゃ海に落ちてしまいますよ!?」
ブロロロロロロ…! その後、サトシ達の後ろにジープに乗ったジュンサーが現れた。
全員「!」
ジュンサー「コラぁ〜、貴方達! 何やってんの、こんな所で!?」
全員「ジュンサーさん!」
ジュンサー「ここは一般人立ち入り禁止よ!」
サトシ「すみません、渦のせいでここに辿り着いちゃって、そしてサイホーンに…。」
ジュンサー「え?」
ジュンサーはジープから降り、気に引っ掛かっているピンクのサイホーンを見た。
ジュンサー「まあ、大変!! 早く助けないきゃ!」
サトシ「すみません…俺がサイホーンを怒らせたから…。」
ジュンサー「それよりもサイホーンを助けるのよ!」
レッド「ロープなら俺に任せろ! フッシー、行けぇ!!」
フッシー「バァアアアナ!!」
レッド「フッシー、「つるの鞭」でサイホーンを助けろ! 丁寧にな!」
フッシー「バナァ!」
シュルルルルルゥ…ガシィッ!!! フッシーは「つるの鞭」でピンクのサイホーンを
縛った。
サトシ「俺は下に降りて、邪魔な木の枝を退かして行く!」
ケンジ「僕も行くよ!」
そう言いながら、サトシとケンジは下に降り、ピンクのサイホーンに引っ掛かった木の
枝を全て退かした。
レッド「よーし、フッシー! そのままゆっくり引き上げるんだ!」
フッシー「バナ!」
そしてフッシーは、サトシとケンジ、ピンクのサイホーンを無事陸に戻せた。
サトシ「やったぜ!」
ジュンサー「もう大丈夫よ、サイホーン!」
Pサイホーン「ホォオオン!」
そしてピンクのサイホーンは、そのまま歩き去った。
マチス「意外とシャイな奴だな?」
ジュンサー「この島にいるポケモン達はみんな恥ずかしがり屋さんなのよ。」
サトシ「へぇ…。」

その間、ピカチュウ達はピンクのサイホーンが食べていた木の実を食べていた。
シャワーズ「う〜ん、これもなかなか行けるね!」
ピカチュウ「ピィ〜!」
ピカチュウ2『こう言う果物、結構美味しいね!』
ヒトカゲ「さすが南国の果物だなぁ…!」
だが、一瞬気付いていたら、何とピカチュウ達はピンク色になっていた!
コゴロウ「…? !? 
WOW!? お前らプリッチーピンクvになっとる
     ぞぇえええ!?」
サトシ「!? ほ、ホントだぁ!!! ピンク色に!?」
ヒロシ「れ、レオンまでもピンク!?」
シュウ「お、俺のピカチュウがピンク色に!?」
マロン「ピ、ピカチュウまでもピンクだわ!?」
アーモンド「ゼニまでも!?」
ココナッツ「あ、あたしのイーブイまでも!?」
ピース「ヒトカゲがピンクにぃ〜!」
ピスタチオ「だ、ダネリーナも!?」
イーブイ「え? 何言って…!?」
ゼニガメ「!?」
お互い見詰め合ったら、お互い驚いた。
イーブイ「!? 君、ピンク色にぃいい!?」
ゼニガメ「イーブイさんもピンクぅううう!?」
ダネリーナ「…!? あ、あたちまでピンク!?」
アーボック「おお!? 俺もピンクに!?」
レオン「ピカァ!?」
ピッピ「ど、どうなってるんでしゅか!?」
ジュンサー「あらら、食べちゃったのね。 ピンカン島の実はね、食べると全身ピンク色
      に変わってしまうの。 人間には通用しないけど、ポケモンだけはよく効く
      そうよ。」
カツラ「なるほど、これであのサイホーンがピンク色に…。」
サトシ「じゃ、じゃあ、俺のピカチュウとシャワーズは…!?」
ジュンサー「心配しないで! 一個だけ食べたなら五分で元に戻るわ!」
サトシ「ホントですか!? よかったな、ピカチュウ、シャワーズ!」
ピカチュウ「ピカ!」
シャワーズ「うん!」
メタモン「全く…だからあれほど変な物食うなと言うのに…。」
ウォール「お師匠様は知ってたのですね…。」
マロン「けどすごいねぇ! ピッピとプリンとプクリンまでピンク色になるなんてぇ〜!」
サトシ達「……………。」
アーモンド「…って言うか、そいつら元々ピンク色なんだけど…。」

―交番―

サトシ達は、ジュンサーの交番にいた。 ジュンサーはサトシ達に島の説明をしていた。

ジュンサー「ピンカン島はね、世界的遺産にも指定されていて、現在でも通行者や観光人
      には立ち入り禁止とされているのよ!」
サトシ「そうだったんですかぁ…。」
ゼトラ(…だからと言って俺達を捕まらなくてもいいんじゃねぇのか?)
突っ込まないでください。(笑)
ジュンサー「けど、知らなかったのなら、許してあげるわ! 特にサトシ君も!」
サトシ「え? 特に俺?」
ジュンサー「だって、貴方ってあの有名なサトシ君でしょ? カントーにいる姉妹や
      従姉妹達から聞いたわ! カントーのポケモンリーグに優勝したり、あの
      怪人セフィロスを倒したとかで有名なんでしょ? まさかそんな有名人、基
      救世主がこんな島に来るなんて知らなかったわ!」
サトシ「あ、そ、そうッスかぁ?」
ジュンサー「今回の件を許す代わりに、サイン貰ってもいいかしら?」
そんなジュンサーはどこかから白紙を出した。
サトシ「あ、は、はい…。」
シゲル「ちぇっ…相変わらず有名なんだな…。」
ヒロシ「まあ、サトシは救世主だから、仕方ないよ。」

その後、ジュンサーの許可により、サトシは電話でオーキド博士と会話していた。
サトシ「もしもし、オーキド博士? 俺、サトシですけど…!」
オーキド『おお、サトシか! 久しぶりじゃのう! この前マサキから聞いたんじゃが、
     君達キンカン島で何かのトラブルにあったとか聞いたが、大丈夫か?』
サトシ「あ、ええ! 犯人を倒して無事解決しました!」
オーキド『そうか、それはよかった! で、その犯人は一体誰だったんじゃ?』
サトシ「ええ…ドラゴンナイツって言う軍団だったんです。」
オーキド『ドラゴンナイツ? 何じゃそれは?』
サトシ「ああ、実は………。」

サトシは、ドラゴンナイツの事をオーキド博士に説明した。

オーキド『何じゃと!? ポケモンをロボット改造させる上世界破壊を企もうとして
     いるんじゃと!?』
サトシ「ええ、そうなんです…。」
オーキド『う〜〜〜む…セフィロスはもう既に倒されたと言うのに、まさかまた新たなる
     敵がこの世に来るとは…。 で、君はまさか、そいつらと戦いに行くんじゃ
     ないだろうな?』
サトシ「え? え、ええ…そのつもりですけど…。」
オーキド『そうか…。 まあ、君も世界に伝わる救世主じゃ。 止めても無理もない。 
     この事は他のリユニオンにも伝えておくが、君のお母さんにも伝えて
     おこうか?』
サトシ「あ、それは止めてください。 もしもママに伝えたら、この旅を直ぐに止め
    させたりするかも知れないので…。」
オーキド『そうか…確かにそうかも知れんな。 分かった。 今回もこの事を君の
     お母さんに黙っておこう。 けどサトシ君、例え君が救世主だと言っても、
     油断は禁物じゃ! 無茶するでないぞ!』
サトシ「はい!」
オーキド『うむ! で、今どこにおるんじゃ?』
シゲル「ピンカン島って言う島だぜ!」
オーキド『ピンカン島じゃと? これはさすがにすごい場所に来たな! 君達もよく
     入れたもんじゃな! あの島は現在でも立ち入り禁止のはずなのにのう…!』
サトシ「ええ、ちょっとトラブルで偶然ここに…。」
エリカ「あのぅ、ここはなぜ立ち入り禁止なのかご存知ありますでしょうか?」
オーキド『そうじゃな…。 ピンカン島は海流と地形のせいで、ポケモン達が独自の
     進化を遂げた島じゃ。 しかし、珍しいポケモン目当てに悪質の密猟者が
     やって来るかも知れん。 見せ物にされたり、育て方も分からず病気になる
     のは目に見えとる! それを保護管やジュンサーさん達が守っているんじゃ。 
     分かったかな?』
アヤ「それだからここは立ち入り禁止なのね…。」
キョウ「世の中も大変でござるなぁ…。」
キクコ「しかしじいさんもよくそんなの分かったねぇ?」
オーキド『ホッホッホ! 前ウチキド君から聞いたわい! 所で、サトシ君。 今まで
     忘れとったんじゃが…。』
サトシ「はい?」
オーキド『実は君にまだポリゴンを渡していなかったんじゃ。 あれからずーっと研究
     しててな、君達が出発する日に渡すの忘れてたんじゃよ。』
サトシ「あ…そう言えば、ポリゴンねぇなと前々から思っていました…。」
オーキド『でな、今そっちに送るから、受け取るんじゃぞ!』
サトシ「あ、はい!」
ジュイイイイイン!!! その後、オーキド博士は転送マシンでポリゴンの入った
モンスターボールを転送し、サトシの所へ送信した。 そしてサトシは、ボールを取り
出した。
サトシ「受け取りましたよ!」
オーキド『それはよかった! では、何かあったらまた電話するんじゃぞ! それまでに、
     無茶せんようにな!』
サトシ達「はい!」
プツン! 画面が途切れ、サトシは受話器を切った。
サトシ「…まあ、せっかく来たんだし、俺達もジュンサーさんと手伝おうか?」
仲間達「賛成!」

ビーッビーッビーッビーッ!!! 突然何かのアラームが鳴り始めた!
全員「!?」
フウコ「な、何このアラーム!?」
ドリオ「何か起こったのか!?」
ジュンサー「大変よ! 島のサイド
Bに密猟者が発生したわ! しかも島を荒らしてる
      そうよ!」
サトシ「何だって!? とにかく、俺達も行こう! ジュンサーさん、そこへお願い
    します!」
ジュンサー「ええ!」

―サイド
B

ここはピンカン島の南東エリア。 そこにはロボットの大群がいて、彼らはピンクの
ポケモン達を襲いながら島を荒らしていた。 一体は「マッシュロイド」と言うキノコ型
ロボット、一体は「ボウガス」と言う目玉付きの棒らしきなロボット、そしてもう一体は
「アイシッド」と言う宙に浮いている目玉ロボットである。 そしてそこには、
マッシュロイドよりも大きいもう一体のキノコ型ロボットがいた。

???「あははははは!! やっちゃえやっちゃえ!! もっと荒らしちゃえ!! 
    そしてポケモンを捕まっちゃえ!!」
マッシュロイド『まっしゅるーむまん様! 招カザル客ガ来マシタ!』
???「何だって?」
そう、ロボット達の前にサトシ達が現れた!
ジュンサー「コラぁー、貴方達ぃー!!! 密漁犯罪で逮捕するわよぉー!!!」
ボウガス『警察ノヨウデスネ。』
アイシッド『シカモ子供連れデスヨ。』
???「何ぃ〜? 子連れ警察ぅ〜? バカみたいだなぁ!」
ジュンサー「な、何あの子!? ロボット!?」
サトシ「お前ら、ドラゴンナイツの仲間だな!?」
???「あ? 僕の軍団の名前知ってるんだ。 あ、そうか、君が以前ダイヤモンドを
    倒した子供だねぇ? 話は聞いたよ? 君が僕達の邪魔をしてるって!」
ジュンサー「ねぇ…ドラゴンナイツって…?」
サトシ「ああ…実は…。」

サトシはジュンサーにドラゴンナイツの事を説明した。

ジュンサー「何ですって!? ポケモンをロボット改造と世界破壊を企んでる悪質軍団
      ですって!?」
サトシ「そう言う事ですよ!」
???「へぇ、僕の軍団の事、詳しいんだね? えへへ、僕の名前は「マッシュルーム
    マン」って言うんだ! 僕はドラゴン様の命令でこの島のポケモン達を捕まえて
    ロボット改造をしようとしてるんだ!」
サトシ「何だとぉ!?」
マッシュルームマン「ここのポケモン達をみぃ〜んな僕のおもちゃにして、あちこちの
          島をめちゃくちゃにするんだ! どう? 面白いでしょ?」
イミテ「面白くはないわよ!!」
タイチ「ポケモンをおもちゃにするなんて許せないよ!」
リン「せめて「ペット」にしなさい、「ペット」に!!!」
マサトシ「違うやろが、ボケ。」
マサトシはリンにツッコミ入れた。
マッシュルームマン「もう、うるさいなぁ…。 僕の邪魔するんだったら死んでからに
          してよね。 みんな、やつけちゃえ!!」
ロボット達『ウォオオオオオオ!!!!』
その後、マッシュルームマンの部下達が襲い掛かってきた!
ライゾウ「ぬぉ!? 襲い掛かってきた!?」
ブシュウウウウウウウ!!!! マッシュロイドとボウガスは毒ガスを放ち、
アイシッドは目から紫色の液体を放った!
ミズキ「うわ、何だぁ!?」
アツシ「今度は何か撃って来たぞぉ!?」
サトシ「…ポリゴン、「リフレクター」だぁ!!!」
ポリゴン「ポリィ!!!」
ジャキィイイイン!!! ドフゥウウウン!!! サトシが繰り出したポリゴンは、
「リフレクター」で攻撃を弾き飛ばした!
サトシ「よし、次は「サイコキネシス」!!!」
ポリゴン「ポォリリィイイイ!!!」
ミワワワワワワワァ!!! チュドチュドチュドォオオオン!!!! ポリゴンは
「サイコキネシス」で全てのロボット達を破壊した!
サトシ「…ヘッ! ざっとこんなもんだぜ!」
ポリゴン「ポリッ!」
マッシュルームマン「あぁ!! 僕の手下達を壊したなぁ!! 許さないぞぉ!!」
サトシ「何だよ、悔しかったら掛かってきやがれぇ!!」
キヨミ「どうせ一人じゃ何も出来ないでしょ? 特にロボット改造でも出来ないんじゃ
    ないのかしら?」
その時、マッシュルームマンはサトシ達にアカンベーをした。
マッシュルームマン「ベェ〜だ! そんな事言っても、もう遅いんだもんねぇ〜!」
サトシ達「え?」
マッシュルームマン「だって…。」

ガシャアアアアアン!!! その時、森からピンクのニドキング型のロボットが現れた!
サトシ達「な!?」
Pニドキング『キィイイイングゥ!!!』
マッシュルームマン「もう一匹改造しちゃったもんねぇ〜! しかも大成功の奴
          だよぉ〜!」
ジュンサー「そ、そんなっ!! ニドキングが…!?」
カツラ「ま、まさかもう既に改造させたとは…!」
マッシュルームマン「ヘッヘ〜ンだ! 僕の邪魔した限り、逃がさないよぉ〜! 僕の
          おもちゃでポケモンごっこでもしよ! 君達が悪者ね! 
          ニドキング、お邪魔虫をめちゃくちゃに遊んじゃえ!!」
Pニドキング『キィイイイイイイングゥ!!!』
その後ピンクのメカニドキングが襲い掛かってきた!
アツコ「こ、こっちに来るわぁ!!!」
コゴロウ「みんな、離れろぉ!!」
サトシ「ジュンサーさんも離れて!!」
ジュンサー「きゃっ!!!」
ドカァアアアアアアン!!!! 全員が非難した後、ピンクのメカニドキングは
思いっきりジープに突進した。 その破壊力により、ジープは破壊された。
カツコ「な、何てパワーなの…!?」
サイゾウ「ジープごと破壊するなんて…!!」
ギロッ!!! ピンクのメカニドキングがジープを破壊した後、サトシ達の方へ睨み
ついた。
サトシ達「!!!」
マッシュルームマン「何モタモタしてるんだよ!? さっさと潰しちゃえ!!」
Pニドキング『キィイイイイイイイイングゥ!!!』
サトシ「く、くそぉ!!! こうなったらニドキング、君に決めたぁ!!!」
ニドキング「キィイイイング!!!」
サトシ「相手がニドキングならニドキング同士の対決で行こうじゃねぇか!! 
    ニドキング、「メガトンパンチ」!!」
ニドキング「キィングゥウウウ!!!」
ガシィッ!!! だがピンクのメカニドキングは、ニドキングの「メガトンパンチ」を
上手く受け止めた!
サトシ「な!?」
シャワーズ「受け止めたよ!?」
ウミオ「相当手強ぇ奴なんだな…!」
ソラオ「レベルが違いすぎる…!」
スイート「どうにかならないの!?」
サカキ「サトシ、私も手伝うぞ!! サイドン、行けぇ!!」
サイドン「サァアアアイ!!!」
Pニドキング『!! キィイイイイイイイング!!!』
ニドキング「ニド!?」
ヴゥン!!! ピンクのメカニドキングは、ニドキングをサイドンの方へ「地球投げ」で
投げ飛ばした!
ニドキング「ニドォオオオオ!?」
サトシ「危ない!!」
サカキ「サイドン、受け止めろ!!」
サイドン「ドォン!!!」
ガシッ!!!! サイドンは投げられたニドキングを見事に受け止めた!
サトシ「ほっ…よかったぁ…。 サンキュー、サカキ!」
サカキ「サトシ、こうなったら一緒に攻撃するぞ!」
サトシ「うん! ニドキング!!」
サカキ「サイドン!!」
サトシ・サカキ「「破壊光線」!!!」
バシュウウウウウウウウウ!!!!! ニドキングとサイドンは、「破壊光線」でピンクの
メカニドキングに撃ち放った!
カオルコ「これで決まるでしょうか!?」
シバ「…!! いや、待て!!」
Pニドキング『キィイイイングゥウウウウウウ!!!!』
バシュウウウウウウウウウウウウ!!!! ピンクのメカニドキングも、口から「破壊
光線」を撃ち放った!
チュドォオオオオオオン!!!! そして互いの攻撃はぶつかり合い、大きな衝撃波を
放った!
トミオ「互角に当たった!?」
リョウマ「バカな!? 
21なのに負けてる!?」
マッシュルームマン「あははは、バカだな、君達って! 僕のおもちゃは普通とは違って
          めっちゃめちゃ強いんだよぉ! いくら君達のポケモンで戦うと
          言っても無理無理! ニドキング、一発ぶん殴っちゃえ!!」
Pニドキング『キィイイイイングゥ!!!』
バキィッ!!!! ピンクのメカニドキングは、ニドキングとサイドンを「メガトン
パンチ」で殴り飛ばした! そしてニドキングとサイドンは、そのまま倒れ落ちた。
ニドキング「キィ〜〜〜ング…。」
サイドン「サァ〜〜〜イ…。」
サトシ「に、ニドキング!?」
サカキ「サイドン!?」
マッシュルームマン「あははは、君達つまんないよぉ! 全然本気出してないじゃん! 
          そんな度胸じゃ、僕でもドラゴン様でも倒せないよ! でもこれで
          分かったかな、僕達の存在? だぁ〜れも僕らを止めたり倒す事
          なんて出来ないんだからぁ!」
サトシ「く、くそぉ!!」

ラン「どうしよぉ…何も出来ないわ…。」
ケン「あんなに強いんじゃ、俺のカイリューでも倒せねぇぜ…!」
ユウキ「何とか倒す方法がないのかしら…? さもないと…。」
ジュンサー「………そうだわ! ねえ、誰かバイクとか持ってない!?」
ユウタ「へ? バイク?」
カルロス「バイクなら俺持ってるけど…。」
ジュンサー「それ、今出して!」
カルロス「え? お、おう…。」
カチッ! ボォオオオオン!!! カルロスがあるカプセルを出し、それを投げた後
爆発が発生し、そこからアースサイクルが現れた。
カルロス「これで何するんですか?」
ジュンサー「ちょっと貸して!!」
カルロス「え!?」
ブロロロロロロロロォ!!!! その後、ジュンサーはそのままバイクに乗って走って
行った。
カルロス「お、おい!!」
カンナ「ジュンサーさん、何をするつもりなのかしら…?」
シンジ「さ、さあ…。」

その間、ジュンサーは縄を持ってバイクを運転しながら、サトシの方へ走って行った。
ジュンサー「サトシ君、ここは私に任せて!!」
サトシ「え!? ジュ、ジュンサーさん!?」
シャワーズ「何をする気なの!?」
マッシュルームマン「あれれ? 「警察のお姉さんが勝負を仕掛けた!」って感じかな? 
          そんならぶっ飛ばしてやるよぉ!! ニドキング、
          やっちゃえ!!!」
Pニドキング『キィイイイイイイイイングゥ!!!!』
ジュンサー「させないわよぉ!!! えい!!!」
シュルルルルルッ!!! ガシィッ!!! ジュンサーは縄でピンクのメカニドキングを
縛った!
Pニドキング『キン!?』
マッシュルームマン「な!?」
サトシ達「え!?」
ギュルルルルルルルルル!!!! そしてジュンサーは、バイクで何周も回りながら、
ピンクのメカニドキングを強く巻き付いた!
Pニドキング『キング!?』
サノスケ「おお、すげぇ!! 強く縛ったぞぉ!!」
ゴエモン「これなら勝てるかも!?」
ハンゾウ「チャンスだぜ!!」
マッシュルームマン「あはは、バッカじゃないの!? そんな事しても僕のニドキング
          には通用しないよ! ニドキング、あんな糸ぶち破れ!!」
Pニドキング『キィイイイイイイングゥ………!!!』
ギギギギギギギギ…!!! ピンクのメカニドキングは縄を力でぶち破ろうとするが、
さすがに力を出しても破れない。
マッシュルームマン「何やってんだよ!? 早く破れよ!!」
ジュンサー「無理もないわ! その縄は強いバンジー用にも使われていて、契れない
      ように仕組んであるのよ!! サトシ君、今よ!!」
サトシ「あ、はい!!」
マッシュルームマン「くそぉおおお!!! バカにするなよぉ!!! 例え縛られても
          ニドキングはまだ動けるんだからねぇ!! みんな纏めて
          消えちゃえ!!! ニドキング、あんな虫けらぶっ飛ばせぇ!!!」
Pニドキング『キィイイイング!!!』
カァアアア…!! その後、ピンクのメカニドキングの口から光が溜まって来た。 そう、
「破壊光線」の準備をしている!
サトシ「ゲッ!!! ヤベッ、動けなくても「破壊光線」はまだ使えるんだ!!」
ジュンサー「そんなぁ!?」
バシュウウウウウウウウ!!!!!! そしてピンクのメカニドキングは「破壊光線」を
サトシ達に撃ち放った!
サトシ達「うわ(きゃ)ああああああああああ!!!!!!」

トゲピー「チョッケェップリィ♪」
チョイ! カァッ!!! ドガァアアアアアアン!!!! だが、トゲピーの「指を振る」
で「バリア」を作り、攻撃を弾き飛ばした!
サトシ達「…え?」
マッシュルームマン「へ?」
Pニドキング『キィ…?』
アシュラ「い、今のは…「バリア」…?」
ブレイク「…のように見えたが…。」
ジュンサー「…! サトシ君、今よ!!」
サトシ「あ、はい!! ピカチュウ、「
10万ボルト」!!! シャワーズ、「冷凍
    ビーム」!!!」
ピカチュウ「ピィイイカァアアチュウウウウウウウ!!!!!!」
シャワーズ「
OK! ハァアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
バシュウウウウウ!!!! バシャアアアアアアアアン!!!! ピカチュウと
シャワーズのダブル攻撃で、ピンクのメカニドキングに直撃した!
Pニドキング『キィイイイイイイイングゥウウウウウウ!?』
チュドォオオオオオオオオン!!!! そしてピンクのメカニドキングは爆発した!
サトシ「やったぁあああ!!!」
ピカチュウ「ピッカァアアア!!!」
シャワーズ「やったぁあああ!!!」
マッシュルームマン「あぁあああ!!! 僕のおもちゃがぁあああ!!!」
ゲルト「おもちゃじゃねぇって言ってるだろ、この松茸野郎!!」
レグナ「でもここで何もなきゃどうしようもねぇようだな?」
ラトス「このまま戦うか? それとも負け犬として逃げるかぁ?」
マッシュルームマン「うっ…ふ、フン!! よくも僕のおもちゃを壊したな!! 今日は
          これくらいにしておくけど、今度また会ったら絶対許さない
          からね!! その時まで首洗って待ってるんだよぉ!!!」
そしてマッシュルームマンは、その場から姿を消した。
ガレム「何でも言いな、この負け犬!!」
サトシ「ふぅ…でも、これで一騒ぎも収まったな…。」
ヴァルプ「けど…さっきのニドキング、最後まで救えなかったな…。」
サトシ「ああ…すみません、ジュンサーさん。 俺達が何も出来なくて…。」
ジュンサー「あ、いいのよ、気にしないで。 貴方達も十分よくやったわ。」

ゼネン「…ん? おい、みんな!! 見ろよ、あれ!!」
サトシ達「え? !?」
サトシ達はゼネンの掛け声で振り向いたら、そこには一匹倒れたピンクのニドキングが
いた。 そしてそのピンクのニドキングは、目を開け、立ち上がった。 何があったかも
分からず、ただ頭を触らしながらフラフラとしていた。
Pニドキング「ニドォ?」
サトシ達「も、戻ってる!?」
ジュンサー「あれ、まさか、さっきのニドキング!?」
ザクロン「ど、どう言う事なんだ!? さっきは破壊されたはずなのに…!?」
ブレイク「…なるほど、要するに分かったぞ?」
サトシ達「え?」
ブレイク「多分、ロボットへと改造されたポケモン達は、ある洗脳システムによって
     ロボット化にされたんだ。 外見ではロボットだが、中身は生のポケモンだ。 
     しかし、洗脳された内部にいるポケモンは、甲冑である外見を利用し、その
     まま狂っていたんだ。 けど、一旦その外見をぶち壊せば、内部のポケモンが
     救出され、正気に戻るようになる。 そう言うテクニックでポケモンを
     ロボットへと改造していたんだ!」
シゲル「じゃあ、ただロボット化されたポケモンをぶっ壊せば、そのポケモンが元に
    戻るって訳か?」
ブレイク「説明通りだ。 多分そうなるだろう。」
ガロン「けど、よく知ってんだな、そう言うの…?」
ブレイク「ロボット学には任せろよ。 こう言うのよく大学で勉強したさ。」
サトシ「そうかぁ…まあ、いいや! ニドキングも救えたし、これで一件落着!」

―夕方―

その後、サトシ達はフェニックスに乗り、出発の準備をしていた。 ジュンサーはそれの
見送りに来た。
ジュンサー「ありがとう、サトシ君。 貴方と仲間達のおかげでこの島のポケモン達を
      救う事が出来たわ! 本当にありがとう!」
サトシ「いやぁ…どうって事ねぇッスよ。」
ジュンサー「この先真っ直ぐ進めば、「フクハラ4号島」って言う島々に行けるわ。 
      半分は無人島だけど、街ならちゃんとあるわ! そこへ行ってみたら
      どうかしら?」
サトシ「無人島って…人いるんですか?」
ジュンサー「大丈夫! 少なくとも他の島ではちゃんと人いるわ! まあ、とにかく
      行ってみて! いい物とかあるから!」
サトシ「分かりました、色々ありがとうございます!」
カルロス『船が出るぜぇえええ!!!』
ズズズズズズ…! そしてフェニックスは出発した。
ジュンサー「さようならー! 元気でねぇー!」
サトシ達「さようならぁーーー!!!」

ベルガーダ「しっかしまぁ、ピンカン島もすげぇ場所だったなぁ!」
ヘルザード「ああ。 結構いい物見せてもらったぜ。」
サトシ「そうだな! …所で、ケンジ。 お前何スケッチしたんだ? 見せてみろよ。」
そしてサトシはケンジからスケッチを奪った。
ケンジ「あっ!!」
スケッチブックに描かれてあったのは、ローブを使っているジュンサーの絵。 どうやら
あの戦いの最中彼女をスケッチしていたようだ。
サトシ「…なぁ〜にスケッチしてんだよ、お前ぇ〜?」
ケンジ「あ…あはははは、これもポケモンウォッチャーの道さ!」
サトシ「ホントかよ?」
ヘレク「しかし、さっきの「テレポート」と「バリア」は一体誰がやったんだろうな?」
カスミ「そこなのよ…何かが襲って来る時、トゲピーが何かしてた気配がしたのよ。 
    もしかしてトゲピー…貴方「指を振る」を覚えてるのかしら?」
トゲピー「チョケェ?」
レッド「また親ばかが始まったな!」
サトシ「はは、そうだな!」
カスミ「トゲピー、「指を振る」をやってごらん! こうやって…。」
トゲピー「チョッケップリィ〜
v
けど、トゲピーには理解しなかった。

トゲピーに「指を振る」を覚えているのかは、謎のまま。 けど、サトシ達の旅立ちは、
まだまだ続く!

続くったら続く!

―ロボット図鑑―
マッシュロイド
森林警備用として作られたキノコ型ロボット。 キノコに化けて侵入者を見張る。 
頭から毒の花粉や花粉症を起こす花粉をばら撒かせる。 また頭でブレイクスピンが
出来る。

ボウガス
様々な場所の防犯用として使われている棒型ロボット。 普段は床や天井に設置されて
いる。 毒霧やアレルギーガスなどを噴射する。

アイシッド
防犯用として使われている目玉ロボット。 宙に浮いており、目から硫酸の涙を落とす。 
硫酸の涙は何でも溶かす事も出来るので、床に穴もあける。

―ボスロボット図鑑―
マッシュルームマン 
DKN 005
特殊武器:マッシュルームマイン
森林警備用に野菜集材の作業に作られたキノコ型のロボット。 マッシュロイドを操る。 
まだ子供で、元々恥ずかしがり屋だったが、ドラゴンの改造により子悪魔系に変わった。 
頭から花粉を出せる。 マッシュルームマインは、スーパーマリオに出てくるキノコの
ように前進に動くが、地雷で出来ているため、相手に触る度に爆発する。

ソニックの後書き:
今回は何だぁ? ヘボッ!!!(汗) もう、この話ダメだわ…。 ごちゃごちゃ過ぎて
訳もわからん…。 まあ…いいか?(おい) 今回のマッシュルームマン…何か生意気な
クソガキにしちまったなぁ…。(笑) 性格がデジアドのピノッキモンに似てるし…。 
…まあ、今回はいいや。(何)