ポケットモンスター小説版
185話 セイリングジョーイ! 荒波を超えて

ハッサク島でクラーケンマンを倒し、ヒロシの幼馴染であるツバキを新たな仲間にした
サトシ達は、フェニックスで次のジムのある島へ向かっていた。 その間ヒロシと
ツバキは、第一甲板で話し合っていた。

ヒロシ「けど、やっぱりどう思ってもビックリしたよ。 まさかツバキがオレンジ諸島に
    いたなんて…。 どうしてこんな所に来たの?」
ツバキ「南国にも水系ポケモンいっぱいいるかなぁ〜と思って、ここにやって来たの。 
    ダイダイ島への船に乗って、あちこちの島へ渡りながら、水系ポケモンを探して
    ね!」
ヒロシ「そうなんだ…。 僕達もあるお使いでダイダイ島に行ったんだけどね…。」
ツバキ「けど、こっちも驚いたわ。 今まで気付かなかったけど、まさかヒロシがあの
    有名なサトシ君と付き合ってたなんて…。 まさかあの怪人セフィロスを倒しに
    行ったの?」
ヒロシ「あ、うん。 協力しにね。 まあ、無茶な事だったかもしれないけど、少しだけ
    彼の役に立てたさ。」
ツバキ「そう…。 あ、そう言えばカントーでセキエイリーグ出場したんだってね? で、
    何位取ったの?」
ヒロシ「ベスト
4。 サトシがチャンピオンを取ったから…。 けど、悔しくなんか
    なかったよ。 負けた悔しさよりも、バトルしたその楽しさの方が一番だった
    からね。」
ツバキ「そうなの…。 で、これからどうするつもり?」
ヒロシ「サトシと一緒にオレンジリーグに出場するんだ。 まあ、勝てるかどうかまだ
    分からないけど…。」
ツバキ「………その後は?」
ヒロシ「その後? そうだね…多分サトシは、ドラゴンナイツを倒しに行くだろうから、
    協力しようと思うんだ。 まあ、役に立てるかどうかは分かんないけど。」
ツバキ「……………あのね、前々からヒロシにこう言いたかったんだ。」
ヒロシ「え?」
ツバキ「実はね、あたし達が別々に旅立った時、何かこう…寂しさが感じたんだ…。 
    ヒロシと別れた時…。 だって、小さい頃からずーっと一緒だったのに、
    ポケモントレーナーになると、なぜか別れてしまう感じだったから…。」
ヒロシ「…けど、今は違うよ。」
ツバキ「え?」
ヒロシ「だって、今の僕達はここで再会したじゃん! おまけに一緒に旅立ってるし! 
    だから、このままずーっと一緒にいれば、どんな時でも寂しくないよ!」
ツバキ「ヒロシ…。」
その後、ツバキの頬は赤く染まった。
ツバキ「…あのね、ヒロシ。」
ヒロシ「ん?」
ツバキ「…あ、あたしね…!」

ケンジ「失礼しまぁああああす!!!!」
その時第一甲板の扉からケンジが現れた!
ヒロシ・ツバキ「!?!?!?」
ヒロシとツバキは、彼の急登場に驚いた。 その後ケンジは甲板の手すりに向かい、
何かを見ていた。 そしてその後、サトシとカスミが出てきた。
サトシ「おい、どうしたんだよ、ケンジ!?」
カスミ「あ、ヒロシ、ツバキ! 何してんの、ここで?」
ツバキ「え!? あ、いや、な、何でもないの!!」
ヒロシ「? ちょっとここで会話してたから…。」
サトシ「……………所でケンジ、何か見つけたのか?」
ケンジ「あれ見ろよ!!」
サトシ達「ん?」

ケンジが指したのは、フェニックスの隣に何かシーカヤックだった。 そのシーカヤック
には、海水用スーツを着ていた小麦色に焼けたジョーイと、それの声援をかけている
ラッキーが乗っていた。 そんな彼女は物凄く船をこいでいて、物凄く早く進んでいた。 
そのスピードは、正にフェニックスを超えていた。 そしてジョーイの姿が消えた後、
サトシ達は呆然となっていた。
ヒロシ「…あれって…。」
サトシ「ジョーイさん…だったよな?」
ケンジ「うん!! 間違いない!! あれは確かにジョーイさんだ!! よし、決めた!! 
    彼女は一体何をしているのか、その謎を解き明かしてみる!! ポケモン
    ウォッチャーの「名」にかけて!!!」
その後ケンジは操縦室へ向かった。
サトシ「あ、おい、ケンジ!!」
カスミ「ちょっと、勝手に決めないでよね!?」
ケンジ「カルロスさぁ〜ん!! あの船を追ってくださぁ〜い!!」
サトシ・カスミ「コラぁあああ!!!」
そしてサトシとカスミとケンジは、そのまま船内に戻った。 その間ヒロシとツバキは、
ただ呆然としていた。
ツバキ「…何、今の…?」
ヒロシ「…さあ………所で、何を言うつもりだった?」
ツバキ「え!? あ、いや、その、な、何でもない!!」
ヒロシ「そう………。」

―無人島―

その後、サトシ達は上陸した。 そこには一つのシーカヤックが目撃されていた。 
どうやらあのジョーイの物らしい。 その先には足跡があり、ケンジはそれを虫眼鏡で
見ていた。

カルロス「ったく、こんな無人島で何の用だっつーの。」
サトシ「しょうがないさ、ケンジがここにいるジョーイさんを追ってって言うから…。」
シゲル「ホントにジョーイさんだったのか?」
サトシ「そうらしいけど、何か変わった感じだった…。 小麦色な肌でワイルドな行動を
    してたから…。」
ブルー「何か、ジョーイさんらしくないわね…。」
イエロー「人違いでは…?」
サトシ「そうと思ってたんだけど…。」
ケンジ「う〜〜〜ん…どうやらこの先に辿っているみたいだ…。」
そしてケンジは、足跡を辿り始めた。
サトシ「あ、おい、どこへ行くんだよ!?」
そしてサトシ達はケンジを追い始めた。

ケンジ「!!!」
その後、ケンジは立ち止まり、サトシ達も彼の行動通りに立ち止まった。
レッド「どうしたんだ、ケンジ?」
ケンジ「足跡がここまで止まってるんだ…。」
そう、見回ってみれば、この先にジョーイの足跡はなかった。
サムライ「確かに足跡がここまで消えているでござる…。」
アキラ「こっから水に飛び込んだのか?」
その後、グリーンは海を見下げた。
グリーン「…いや、それ以外にも何かがいる。」
サトシ達「え?」

ドバァッ!!! その時、物凄く巨大なコイキングが海から飛び上がった!
サトシ達「な!?」
そして巨大なコイキングは真っ直ぐサトシ達の方へ落下して行く。
サトシ「うわ、逃げろぉおおおお!!!!」
ドシィイイイイイイイン!!! サトシ達は見事に非難し、コイキングはそのまま落下
した。 そしてコイキングは、ビチビチと跳ね捲くっていた。
コイキング「ココココココココィ!!!」
ムサシ「な、何よこれ!?」
コジロウ「で、でけぇコイキング…。」
ニャース「こんニャの見た事ニャいニャ!?」

ポケモン図鑑『コイキング・魚ポケモン・力もスピードも殆どダメ。 世界で一番弱くて、
       情けないポケモンだ。 頼りないので有名なポケモン。 海、川、池、
       水溜り、いたる所を泳いでいる。 たまに高く飛び跳ねても
2mを越すのが
       やっとだ。 とにかく跳ねる。 意味なく跳ねる。 跳ねている時に
       飛んで来たピジョンなどに捕まってしまう。』

ゲルト「通常の身長は
0.9mしかないはずなのに、何でこんなにでけぇんだ!?(世界記録
    だぞ!?)」
サクラ「でもこのままじゃかわいそうだわ…。」
アヤメ「元の場所に戻しましょ!」
ボタン「けどこんな大きさじゃ、戻せないわ…。」
セイヨ「その上すっごく跳ね回ってるし…。」
ジュン「ちょっと難題ですね…。」
サトシ「それよりも早く戻さないと…!」

???「その子から離れて!!!」
サトシ達「!?」
サトシ達が振り向いたら、そこには先ほど見たジョーイがいた。 もちろん特徴通り、
彼女は小麦色の肌をしていて、海水用スーツを着ていた。 他のジョーイとは違って、
かなり違うジョーイであった。 その隣にはラッキーもいた。
ジョーイ「その子はカルシウム不足でイライラしてるのよ!」
サトシ達「……………???」
マチス「…イズ・ザット・ジョーイ?」
ナツメ「…あれ、ホントにジョーイさんかしら?」
エリカ「何か物凄い違和感がしますけど…。」
その後、ジョーイはコイキングに近づいた。
ジョーイ「ラッキー、カルシウム剤を!」
ラッキー「ラキィ!」
ラッキーはカルシウム剤の瓶をジョーイに渡した。
ジョーイ「さ、これを飲んで!」
ジョーイはカルシウム剤を全部コイキングに飲ませた。
コイキング「コイ〜♪」

ジョーイ「よっと…!」
その後、ジョーイはコイキングを怪力に持ち上げた!
サトシ達「!? 持ち上げたぁあああ!?」
ジョーイ「はい!!」
ドボォオオオオオン!!!! そしてジョーイはコイキングを海に戻した。 その後
コイキングは、ジョーイに向けて手(?)を振った。
コイキング「コイィ〜!」
ジョーイ「はいはい、私も愛してるわよ、コイキング
v
チュッ
v ジョーイはコイキングに投げキッスをし、コイキングが頬を赤く染めた。
コイキング「コイ〜〜〜
v
ズブブブブブ…。 そしてコイキングはそのまま沈んで行った。
ジョーイ「またねぇ〜!」
マサトシ「…「コイ」キングが「恋」に落ちた…。 プッ! 何てさぶい…。」
シュウ「今更変なギャグ作んなよ。」
ジョーイ「…所で貴方達、大丈夫? さっきのコイキングに怪我はしなかった?」
キョウ「いや、拙者達なら大丈夫でござる。」
アヤ「傷一つなんて全然ありませんから!」
サトシ「あの、ちょっと質問ですけど…ジョーイさんですよね?」
ジョーイ「え? ええ、そうよ! もしかして、ちょっと違和感を感じたかしら? 
     それもそうよねぇ…私アウトドア系だから、こう言う肌になったのよ。 
     見慣れていないようだけど、気にしないで!」
ケンジ「あの、さっき船に乗ってませんでしたか?」
ジョーイ「ええ、そうよ! あちこちの島に回ってポケモンを看てるの!」
ケンジ「素敵です! さしずめ海のナイチンゲールですね! すみません、ちょっと
    観察させてもらいます!」
そう言ってケンジはジョーイをスケッチブックに描き始めた。
トオル「ちょっと一枚撮らせてください! ちょっと記念に撮らせてもらいます! 唯一
    小麦色の美看護婦(ジョーイ)さんと言う事で…!」
カシャッ!! そう言いながらトオルはジョーイに写真を撮った。
サトシ「おい…。」
ジョーイ「うふふ、ありがとう! 所で、貴方達は?」
サトシ「ああ、俺サトシと言います! オレンジリーグに出場するために旅立っているの
    で…。」
ジョーイ「サトシ…? !? もしかして、カントーでのリーグチャンピオンで、怪人
     セフィロスを倒したと言う、あの有名な!?」
サトシ「え!? え、ええ…そうですけど…。」
ジョーイ「すごぉい!!! まさか本物!? カントーにいる姉妹や従姉妹から聞いた
     けど、まさか貴方だったのね!? 本物と会うなんて夢にも思わなかった
     わ!!! じゃあ、貴方もあの大きな船に乗ってたの!? さっき通り
     かかったけど…。」
彼女はフェニックス事を言っているようだ。
サトシ「え、ええ…乗ってましたけど…。」
ジョーイ「そうなの…知らなかったわ! まさか有名人の貴方がここに来るなんて、
     信じられない…。 そうだわ!! 皆さん、お腹が空いていない?」
サトシ達「へ?」
ユウキ「…そう言えば、まだ昼食作ってなかったんだ…。」
トミオ「ちょっと腹減り気味…。」
ジョーイ「よかったらお昼一緒でどうかしら? たくさんお料理出しておくわよ!」
サトシ「え、いいんですか!? こんなにいっぱいいるんですよ!?」
ジョーイ「いいのよ! 私お料理とか好きだから、何人でも作ってあげるわよ! それに、
     有名人の貴方やみんなにも接待したいし♪」
サトシ「接待って…。 う〜〜〜ん…じゃあ、お言葉に甘えて…お願いします。」

―ジョーイのハット―

ここはジョーイのハット。 ポケモンセンター…には見えないハットである。 
ジョーイはこのハットに住んでいるらしく、サトシ達はそこでご馳走をしていた。

全員「いただきま〜す!」
サトシ達は、ラッキーが作ったサンドイッチを食べ始めた。
サトシ「結構美味いな、これ!」
フウコ「こんなにご馳走させてくれるのはいいけど、やっぱり何かお返ししないとね。」
ドリオ「けど何をすればいいんだ?」
ケンジ「…あのさ、午後からジョーイさんの診察の手伝いをしようと思ってるんだけど、
    それならどうかな?」
サトシ「ああ、そりゃいいな!」
イミテ「ご馳走してくれたお礼としてちょうどいいね!」
タイチ「僕も賛成!」
ライゾウ「賛成するのもいいけど…どうやって手伝うんだ? カヤックを使わなきゃ
     行けないんだろ?」
ミズキ「俺達人数に足りれるか?」
サトシ「あ…。」
アツシ「フェニックスを使うとしても、あのジョーイさんのスピードには
    追いつけないんじゃないのかな? もちろん、降りたり乗ったりするのも結構
    時間が掛かるんじゃないの?」
サトシ「…た、確かに…。」
カルロス「それならフェニックスの倉庫に保管している救命ボートを使ったら
     どうなんだ? あれも一応モーター付きだし、追いつける事も出来んじゃ
     ねぇの?」
キヨミ「え…? 救命ボート持ってたの!?」
カルロス「当ったりめぇだよ! なかったらどうやって脱出出来るんだぁ?」
カツラ「いや、無敵だからいらないのかと思っていたのだが…。」
カルロス「……………。」
サトシ「まあ、とにかく、それに決めた! じゃあ、午後からジョーイさんの診察に
    手伝おう!」
仲間達「おう!!」

―海―

その後、ジョーイは早速診察への仕事に向かった。 彼女の後ろには、カヤックに乗った
サトシ、カスミ、ケンジ、シゲル、ヒロシ、ツバキ、ブルー、イエロー、レッド、
グリーン、アイ、そしてワタルがいた。 他の仲間達は、フェニックスの倉庫から持って
来た救命ボートに乗っていた。

ジョーイ「助かるわ、ホントに! それじゃ、私に着いて来て!」
…そう言いながら、ジョーイは真っ先に進んで行ってしまった。
サトシ達「早ッ!?(汗)」
サトシ「ちょ、ちょっと待ってくださいよ〜〜〜!!!」
デルヴァ「おい、こんなモーターで追いつけられるのかぁ!?」
コゴロウ「とにかく追跡だよ、追跡ぃ!!」
ピース「いってらっしゃ〜い!」
ヒトカゲ「がんばれよぉ〜!」
ピスタチオ「気をつけてくださぁ〜い!」
ダネリーナ「がんばってぇ〜!」
プリン・プクリン「プププゥ〜!(がんばってぇ〜
v)」
…日射病に掛かる危険性の高いピースと水の大の苦手なヒトカゲ、そして念に看病
しようと一緒に残ったピスタチオとダネリーナと、行くのがめんどくさいと言うプリンと
汚れるのが苦手なプクリンはそのまま留守番をする事にした。

…ポケモンセンターのない島々を回って、傷付いたポケモン達を見て回っている
ジョーイ…。 がんばってサトシ達は手伝っていた。 そして数時間後…。

ジョーイ「みんな、がんばってぇ!! ファイトよぉ!!」
サトシ達はほぼこぐのを疲れ果てていた。 さすがにモーター付きの救命ボートに乗った
他の仲間達は疲れていない。
カスミ「はぁ…はぁ…ちょ、ちょっと…待ってよぉ…。」
ケンジ「…や、やっぱりジョーイさんは凄すぎるやぁ…。」
ワタル「…って言うか…ちょっと、行き過ぎじゃねぇのかぁ…?」
レッド「ぜぇ…ぜぇ…け、けど…何でジョーイさんは…疲れねぇんだぁ…?」
グリーン「…それは上手く鍛えているからだろ。 この仕事何年もやってるようだからな。」
シゲル「…その前に兄ちゃんが疲れねぇのも問題がありそうだぞ…。」
アイ「けど…次はどこまで行くのかしら…?」
ツバキ「もう追いつけないよぉ…。」
カルロス『これもトレーナーの試練のひとぉ〜つ!!! 弱音を吐かないでもっと
     鍛えるのだぁ〜〜〜!!!』
そんなカルロスはメガホンでそう答えた。
ヒロシ「…ホントにこれが試練のつもりなの?」
イエロー「さあ…。」
シャワーズ「サトシがんばれぇ〜!!」
ピカチュウ「ピカピ、ピッカカァ〜!!」
サトシ「お、おう…。」
カツコ「サトシ達も相当疲れてるねぇ…。」
サイゾウ「それもそうでござるよ。 もう二時間もこぎ続けているからな。」
ゾーマ「…二時間経ってもよくこのモーターのガソリン切れないな…。」
カルロス「そのモーターは無量制限装置によって動いてんだよ。 だから切れねぇんだ。」
ブルーザー「…まさか、これもお前の発明の一つ…?」
カルロス「一応な。」

サトシ「………ん?」
その後、サトシ達はこぎを止まり、ある物を目撃した。 それはジョーイとラッキーの
カヤックだが、誰も乗っていない。
シゲル「…おい、あれジョーイさんのカヤックだよな?」
ブルー「…けど、誰も乗ってない…?」
ケンジ「…も、もしかして、先に行った時ギャラドスに襲われたんじゃ…?」
ゲルト「…いや、この辺りにギャラドスが生息している気配はない。」
グリーン「…その代わり、誰かが海の中にいる。」
サトシ達「え?」

バシャン!!! その後、海の中からジョーイとラッキーが上がって来た!
ジョーイ「ぷはぁっ!!!」
サトシ「ジョーイさん!!」
ケンジ「よかった、心配してたんですよ!」
ジョーイ「あら、そうだったの? ごめんなさいね!」
ウミオ「何やってるんすか、海ん中で?」
ジョーイ「治療で海の中に潜っていたのよ。」
ソラオ「え? 海の中でも病気のポケモンいるんですか?」
ジョーイ「ええ、シェルダーがね! はぁっ!!」
ドボォン!! そしてジョーイは再び海の中に潜った。
サトシ「よし、俺達も潜ろう!」
ケンジ「うん!」
レッド「俺も行くぜ!」
ゲルト「興味あるな。 俺も付き合うぜ!」

ドボォン!!! その後、サトシ、ケンジ、レッドとゲルトは海に潜り、ジョーイの
診察を見ていた。 ジョーイは温度計をシェルダーの口に入れさせ、小型懐中電灯を
シェルダーの目に当てながら、診察を行っていた。
ケンジ(なかなかやるなぁ…。)
ゲルト「まさか海ん中でも診察するなんて、ジョーイさんもすげぇな!」
サトシ・ケンジ・レッド(Σ(゜_゜;)!?)
三人はゲルトが海の中で喋っていた事で驚いていた。
ゲルト「あ…。 俺水属性のソルジャーだから、水ん中では平気なんだ!」
サトシ・ケンジ・レッド(……………。)
サトシ(…けど、やっぱりすげぇな、ジョーイさん。)

その後、彼らは気付かなかっただろうか、彼らの後ろに一匹のジュゴンが現れた。
サトシ(!?)
そしてそのジュゴンは、サトシを抱き付き、踊り始めた。
ケンジ(!? な、何だ!?)
レッド(うぉ!? おお!! 弟よ!!! どうしたんだぁ!)
ゲルト「!? 何だ、あのジュゴン!?」
ジョーイ(!?)
ジョーイは振り向き、サトシの危機に気付いた。
ジュゴン「ジュゴ〜ン
v
サトシ「モゴモガガボグボォ!!!」
そんなサトシは溺れそうになった。

―ジョーイのハット―

その後、サトシは見事に海上まで救出され、ジョーイのハットに戻った。 さすがに力が
尽きそうになったのか、疲れ果てていた。 そんな彼は体にタオルを巻かれ、ラッキーが
作ったココアを飲んでいた。

サトシ「…ふぅ…。」
カスミ「…何かすっごく大変な目にあったみたいね…。」
ゲルト「そりゃそうさ。 突然ジュゴンに捕まってダンスし始めたんだよ。」
トオル「へぇ、それってすごいね! いいなぁ…水中カメラさえあれば、そのシーンを
    記念に撮れたのになぁ!」
サトシ「…お前やっぱり俺を殺す気かよ…?」
ジョーイ「ごめんね、あのジュゴン悪気はないの。 あのジュゴンは人間とダンスが好き
     で、人間を見ると抱きついちゃうの。 許してあげてね。」
サトシ「あ、はい。 別に気にしてませんから…。 けど、ジョーイさんもこの仕事大変
    ですね?」
ジョーイ「ううん、平気よ! 毎日こうしてると元気になるから!」
スイート「けど他のジョーイさんとは違ってかなりすごいと思うわ。」
ケンジ「ジョーイさんはどうしてこの仕事を選んだんですか?」
ジョーイ「ああ…あれはね…。」

その時、ジョーイは自分の過去を話し始めた。
ジョーイ「私が子供の頃、コイキングの子供を助けた事があるの。 海から突然放り
     出されて、かわいそうだから助けてあげたの。 そしてある日、私はママや
     お姉さん達と一緒に船に乗って、クルージングに行ったの。 その後私の手が
     滑って、船から落ちたの。 けど、その時あのコイキングが私を助けてくれた
     の。 大きくなって、私を溺れずに助けたの。」
アーモンド「って、ちょっと待ってください!? あのコイキングって、まさか
      さっきの!?」
ジョーイ「ええ、あのコイキングは昔から長い付き合いの友達なの。 それで将来は
     ポケモンのためのお仕事を思ったの。」
トミオ「けどやっぱりすげぇよなぁ…。」
リョウマ「あのコイキングが彼女に奇跡を与えたのか…。」
リン「けどあんなよ…。」
ガバッ!!! その後シュウとランはリンの口を塞いだ。
シュウ「だから余計な事言うなっつってんだろ!?」
ラン「もう、リン姉ちゃんったら、こんな時に失礼な事言わないでくれる!?」
リン「モガッ!?」
ジョーイ「……………?」
マサトシ「あ、気にせんといて。 あいつらいつもこうや。」
気にしなくていいのかよ、おい。(汗)

―外―

その後、サトシ達は外にいた。 外の空は突然と暗雲に覆われ始め、嵐が出そうになった。 
その間のジョーイは、仕事に出るために準備をしていた。
カルロス「…妙だなぁ…。 予報では嵐が来ないはずなのに…。」
ケン「何で出てんだ?」
ジャグナル「…これは唯の嵐ではなさそうだな。」
ゼトラ「ああ…俺もそう思う…。」

ケンジ「ジョーイさん、こんな時期にまた海に出るんですか!?」
ジョーイ「ええ、パウワウの赤ちゃんが病気で苦しんでるの。 だから行かなきゃ
     ならないの。」
マロン「けどこの先は嵐ですよ!?」
ココナッツ「そうですよ! 何かあったらどうなるんですか!?」
ジョーイ「大丈夫よ! お薬をあげるだけだから、そんなに長く掛からないわ! だから
     ここで待ってて!」
ケンジ「ジョーイさん!!」
だがジョーイは止めず、そのままカヤックに乗り、海に出た。 サトシ達は、ただ何も
出来ず、ただそこで立つだけだった。
ユウキ「行っちゃったわね…。」
シンジ「けどこのままだと危険すぎるぜ!」
ユウタ「俺達も追おう!」
サトシ「ああ、このまま一人で行かせるのも危なすぎる! 俺達も手伝うぞ!」
仲間達「おう!!」
そしてサトシ達はカヤックと救命ボートに乗り、そのまま海に出た。
ピース「行ってらっしゃ〜い!」
ヒトカゲ「がんばれよぉ〜!」
ピスタチオ「気を付けてぇ〜!」
ダネリーナ「がんばってぇ〜!」
プリン・プクリン「プププゥ〜!(がんばってぇ〜
v)」
そしてピース達も再びお留守番した。

ピース「…今回の僕達って出番少ないね。」
ヒトカゲ「…そりゃお前が影薄い&体弱すぎるせいからだろ…。」
ピスタチオ「……………。」←とか言って本当に出番少ないのはこいつ。(笑)
ダネリーナ「あはははは…。」
プリン・プクリン「プゥ?」

―一方ジョーイ―

その間ジョーイは、荒海にカヤックで進んでいた。 さすがにバランスが上手く
コントロールしていて、余りにも苦労していない様子。 しかし、嵐と言っても雷が鳴り
響き、荒波は暴れるように乱れ、強雨も振り続けていた。

ケンジ「ジョーイさぁあああん!!!」
ジョーイ「!?」
彼女が振り向くと、そこには彼女の元へ向かってくるサトシ達がいた。
ケンジ「僕達も手伝いに来ましたよぉ〜!」
サトシ「一人じゃ心配だから手伝いに来ました!!」
ジョーイ「貴方達…。」

ウォール「…!? うぉおお!? おい、みんな!! 後ろ後ろ!!!」
サトシ達「!?」
ドバァアアアアアアアン!!!! その後、大きな波に巻き込まれ、そのまま飛ばされた。
サトシ達「うわ(きゃ)あああああああああ!!!」
ドボォオオオオン!!!! そしてサトシ達は海に落ちた。
ジョーイ「大変!!! みんな、水系ポケモンを使うのよ!!」
サトシ「あ、はい!! 頼むぞ、シャワーズ!」
シャワーズ「任しといて!」
サトシ「けど他のみんなには水系ポケモンは持ってないはずだ! ここは…ラプラス、
    君に決めた!!!」
ポォン!! サトシはモンスターボールを投げ、そこからラプラスが現れた。
ラプラス「お呼びになりましたでしょうか、サトシさん?」
サトシ「ラプラス、水系ポケモンを持ってない仲間達を助けてくれ!」
ラプラス「分かりました!」
その後、ラプラスは次々の水系ポケモンを持っていない、基水系ポケモンじゃない仲間を
助けた。
マロン「大丈夫、みんな!?」
ピッピ「うぅうう…死ぬ所だったでしゅ…。」
そしてサトシ達は、見事に助かった。
ラプラス「とにかく、ここにいるのはとても危険です! 近くにある島へ脱出
     しましょう!」
サトシ「ああ、そうだな!」
ジョーイ「みんな、私に着いて来て! 近くにある島へ連れて行くわよ!」
そしてサトシ達は、ジョーイと供に近くの島へ向かった。

その間、水中から何かがサトシ達を覗いていた。 水中には何と、あのギルドマリン
G2
いた。 船内では、「ゴーストーム」と呼ばれるてるてる坊主型のロボットがサトシ達を
マリンスコープで覗いていた。
ゴーストーム『タダイマ嵐ニ遭難者ヲ目撃シマシタ! シカシ、無効ナノカ、全ク
       平気ノソウデス! コノママ嵐カラ脱出スルソウデス!』
ゴーストームは、後ろに立っている一体のロボットにそう話し掛けた。
???「フン、「俺が作った嵐」から死なずに出られるとは、唯の雑魚じゃねぇって事だな。 
    だが、「俺の嵐」に入った奴はそう簡単に生かしゃしねぇ。 追尾開始だぁ!!」
ゴーストーム「了解!!」

―小島―

その後、嵐が止み、サトシ達とジョーイはある小島で休憩していた。 さすがに力
尽きたか、サトシ達は殆ど倒れていた。
ベルガーダ「はぁ、死ぬかと思ったぁ…。」
ヘレク「けど運がよく命拾いをしたぜ…。」
サトシ「すみません、結局足手まといで…。」
ジョーイ「いいのよ、気にしないで! もう嵐も止んだし…!」
ツバキ「けど、あの嵐は何だったのかしら…?」
ヒロシ「さあ…予報では全く言ってなかったし…。」

ポン!!! その後、風の精霊のジンが突然現れた。
ジン「フゥ〜!」
サトシ「!? ジン!?」
ジン「お久しぶりダス〜、ご主人様〜!」
ジョーイ・ツバキ「……………?」
ジョーイとツバキはジンの登場によって驚いていた。 どうやら彼と会うのは初めての
ようだ。
ツバキ「…な、何、あの可愛い感じの…?」
ヒロシ「ああ、ジンって言うんだよ。 風の精霊なんだ!」
ツバキ「え…?」
ヒロシは彼女にそう説明したが、彼女はまだ混乱していた。
サトシ「何だよ、突然…? まだ呼んでないのに…?」
ジン「実はダスね、ご主人様。 先ほどの嵐を見たダスか?」
サトシ「? ああ、見たけど、それが…?」
ジン「実はダスね、ワシは思ったんダスー。 あの嵐、自然現象で出来た嵐じゃないと
   思ったんダスー!」
コゴロウ「は? 何言ってんだ?」
ゼトラ「…やっぱり、お前もそう思ったか。」
クリスティ「え? え?? 何? 何の事?」
ジャグナル「…要するに、あの嵐は誰かに作られた物だって事だ。」
ブルーザー「何だって!?」
ジョーイ「…それってどう言う事?」
ジン「つまり…。」

バシュウウウウン!!! その時、突然海から一個のミサイルが飛び上がってきた! 
しかもそのミサイルは真っ直ぐサトシ達の方へ落ちて行く。
アシュラ「!? 何事でござるか!?」
デルヴァ「ミサイルが撃って来たぞ!?」
バシュン!!! その後、ミサイルの先が開き、その中からネットが飛び出した! その
ネットは、サトシ達の上に掛かった!
全員「うわっ(きゃっ)!!」
シバ「な、何だこれは!?」
カンナ「誰がこんな事を…!?」
ドバァアアアアアン!!! その後、海からギルドマリン
G2が舞い上がり、上陸した。 
そしてその中からゴーストームの大群が出てきた!
全員「!?」
ゴーストーム『オ前達ハ包囲サレタ! 無駄ナ抵抗ハヨシテオトナシクシロ!!』
ジョーイ「な、何あれ!?」
サトシ「ロボット…!? まさか!?」

???「フッフッフ、やはりここにいたようだな…海の雑魚共が…。」

サトシ達「!?」
その後、ギルドマリン
G2から一体のロボットが出てきた。 そのロボットは黒いが、額に
雷の飾りがあり、両腕に二つのブースターエンジンがついていた。
???「よく「俺の嵐」をぶち破ったなぁ!!」
サトシ「…!? お前は、ドラゴンナイツ!?」
???「ほう、俺の存在を知るとは、小僧…もしやお前俺達のブラックリストに載ってる
    例のガキだなぁ? クラーケンマンから聞いたぜぇ! 俺達の邪魔をしてる汚ぇ
    子ねずみだってなぁ!!」
ジョーイ「サトシ君、知ってるの!?」
サトシ「あ、ああ…実は…。」

サトシは、ジョーイにドラゴンナイツの事を説明した。

ジョーイ「え!? ポケモンをロボット改造するために世界を滅ぼす!? そんな酷い事
     を!?」
サトシ「ええ、そうです…。」
???「フン、どうやら俺達の計画までも気付いていやがるなぁ…? ヘッヘッヘ、俺の
    名はストームマン! 嵐を呼び、海水にいる全てを消し散らす、嵐の神だ!!!」
ワタル「嵐…!? まさか、さっきの嵐はお前が…!?」
ストームマン「ああ、そう言う事よ。 この辺りの海ではよく人が通ると聞いてな。 
       少し楽しませようとして人工的の嵐を作ったんだよ。 そいつが荒海に
       溺れて行くかどうかと言う遊びをなぁ!!」
キクコ「…それはジョーイさんの事を言ってるようだねぇ?」
ジョーイ「そんなっ!? 私を狙ってたの!?」
ストームマン「まあな。 けどよ、これだけでも言っておくが、俺は俺の嵐から抜け
       出した奴を生き逃す事すら勘弁ならねぇんだよ。 最後まで俺の手に
       死んでもらわねぇと気がすまねぇんだ。 だから今から貴様らをここで
       死なせてもらうぜ!」
ラトス「んだとぉ!?」
ジョーイ「今はパウワウの赤ちゃんの病気を治すために行かなきゃいけないの!! 
     お願いだからここから出して!!」
ストームマン「ケッ!! そんなバカくせぇの俺の知った事だ!! 誰が病に死のうと
       俺には関係ねぇ!! みんな死ねばこっちのもんなんだよぉ!!!」
ジョーイ「そんな…酷い…!!」
レグナ「くそっ!! だったらこれを斬って脱出して…!!」
レグナは愛刀「木神刀(もくしんとう)」で網を斬ろうとするが…。
ストームマン「おっと、いいのか、そんな事してもぉ? そのネットは斬ったりぶち
       破ったりすると爆発する仕組みになってんだよ! ちょびっとても傷を
       つけたらバラバラに砕けちまうぜぇ?」
レグナ「!? な、何!?」
グリーン「…「爆線(ばくせん)」か…。」
ピッピ「爆線…?」
グリーン「爆弾で出来た線の事だ。 軍隊によると、それをトラップ用として作られたと
     言う新兵器らしい。 ナイフで斬ったり、銃で撃ち切ったり、手で引き
     破ったりすると爆発するようになっているんだ。 まさかあいつらがこんなの
     を…。」
ピッピ「…? ?? ??? ????」
…さすがにグリーンが説明しても理解出来なかった大ボケピッピであった。
ストームマン「さーて、そろそろ処罰の時間でもするかぁ? 俺達の邪魔しないように
       その息の根を打ち切ってもらうぜ!」
サトシ「く、くそぉ!!」
ジョーイ「くっ…!」

その後、ジョーイは妄想し始めた。 ある島でパウワウの赤ん坊が苦しんでいて、親の
パウワウ達が赤ん坊を心配そうに見守っている所を想像した。 今の状況で余りにも
無力を感じたジョーイは、目から涙がこぼれ始めた。
ジョーイ(…パウワウの赤ちゃんが私達を待ってるのに…。 最後まで何も出来ない
     なんて…。 このままだと赤ちゃんが…。 神様…お願いです…私達を…
     私達を助けて…!!!)

ドゴォオオオオオン!!!! その後、何かがギルドマリン
G2にぶつかり、船が揺れ
始めた!
ストームマン「ぬぁ!? な、何だ!?」
ゴーストーム『ドウカシマシタカ、すとーむまん様!?』
ストームマン「分からねぇ…敵襲か!?」
サトシ達「え!?」

バシャアアアアアン!!!! そしてその後、海から巨大なコイキングが飛び出して
来た!
全員「!?」
コイキング「コイィイイイイ!!!」
ストームマン「な、何だありゃ!?」
サトシ達「コイキング!?」
ドカァッ!!! その後コイキングは怒りでギルドマリン
G2を「体当たり」で攻撃した!
ストームマン「のぁ!?」
ドカドカドカドカァ!!! 必死なコイキングは引き続き「体当たり」で攻撃した。
ヤマト「あのコイキング、ジョーイさんを助けようとしてるのかしら?」
コサブロウ「だろうな…。 あんなに必死だから…。」
ジョーイ「コイキング…。」

ストームマン「えぇえええい、この屑雑魚がぁあああ!!!! 調子に乗んじゃねぇ!!! 
       ギルドマリン
G2、ミサイルでぶっ放せぇ!!!」
バシュバシュバシュバシュ!!! ドカドカドカドカァアアアアン!!!! その後、
ギルドマリン
G2はミサイルをコイキングに撃った!
コイキング「コイ!?」
サトシ達「あ!!!」
ストームマン「このチンピラな藻屑がぁ…!! サメの餌にしてバラバラに砕いて
やらぁ!!!」
コイキング「コ、コイ…!!」
だがコイキングはボロボロな姿をしても、諦めずに立ち上がった。
ジョーイ「コイキング…もう止めてぇ!!!」

カァッ!!!! その時、コイキングの体が突然光り出した!
ストームマン「!?」
サノスケ「あ、あれは…!?」
ゴエモン「ま、まさか…!?」

???「グォオオオオオオ!!!!!」

そう、あの巨大なコイキングはギャラドスに進化した!
ストームマン「な、何ぃ!?」
ハンゾウ「おお、ギャラドスに進化したぞぉ!!!」
ジョーイ「し、進化した…!?」

ポケモン図鑑『ギャラドス・凶悪ポケモン・コイキングの進化形。 非常に凶暴な性格。 
       口から出す破壊光線は、全ての物を焼き尽くす。 野蛮で破壊的な性格。 
       大昔町を焼き尽くした記録がある恐怖のポケモン。 昔戦になる度に
       ギャラドスが現れ、あちこちを火の海にして行ったと言う。 一度姿を
       現すと、周りを全て焼き尽かさないと怒りが静まらないと言う。』

ストームマン「ふ、フン!! たかが進化しても所詮雑魚は雑魚だ!! ゴーストーム、
       逆らう者は微塵切りにしちまえ!!!」
ゴーストーム達『ウォオオオオオオオオ!!!!!』
ギャラドス「グォオオオオオオ!!!!」
バシュウウウウウウウ!!!! チュドォオオオオオオオオン!!!!!! だが、
ギャラドスは突如と「破壊光線」を口から放ち、全てのゴーストームを打ち消した!
ストームマン「な、何!?」
アツミ「う、うそ…敵をあんないっぺんに…!?」
センタ「やっぱすげぇよ…あのギャラドス…。」
ギロッ!!! その後、ギャラドスはストームマンの方へ睨み付いた。
ストームマン「えっ…?」
ギャラドス「グォオオオオオオオオオオ!!!!!」
バシィッ!!!!! そしてギャラドスは尻尾でギルドマリン
G2を叩き飛ばした! 
そして叩き飛ばされたギルドマリン
G2とストームマンは、そのまま飛んで行った。
ストームマン「ちくしょおおおお!!! 覚えてやがれぇえええ!!!」

その後、ギャラドスはサトシ達の方へ振り向いた。
全員「!?」
サトシ「ま、まさか…進化して凶暴に…?」
サッ! だが、ギャラドスは今までサトシ達に引っかかっていたネットをそのまま口に
加えて取った。 さすがにネットは爆線で出来ている事に気付いたのか、力を入れずに
噛み取った。
全員「え…?」
ギャラドス「グォ!」
その後、ギャラドスはジョーイに笑った。
ジョーイ「ありがとう、コイキング…じゃなくて、ギャラドス!」
そしてジョーイはギャラドスを抱き締めた。

―パウワウの島―

そして数分後、サトシ達はパウワウの島に上陸した。 ジョーイは病気のパウワウの
赤ん坊に薬を飲ませ、パウワウは元気になった。

パウワウ「パウワウ!」
そしてジョーイは、喜びに元気なパウワウの赤ん坊を抱き抱えた。
ジョーイ「よかった、元気になって…!」
ラッキー「ラッキー!」
カスミ「これでお仕事も無事完了って事ね!」
サトシ「ああ、そうだな!」

―ジョーイの島―

その後、サトシ達はジョーイの島に帰島した。 その間ジョーイは、元気に喜ぶ
ギャラドスの頭を優しく撫でていた。

ジョーイ「カルシウム剤が進化にいい影響を与えたのね! よかったね、よしよし!」
ギャラドス「グォ〜〜〜♪」
サトシ「ホントに仲がいいな、あのギャラドスとジョーイさんって!」
レッド「進化しても心は同じらしいな。」
サトシ「ああ…。 俺のリザードンとは違って…。」
そんなサトシは、リザードンを思い出すと落ち込み始めた。
ジョーイ「サトシ君、みんな、今まで手伝ってくれてありがとう! 貴方達のおかげで、
     多くのポケモン達を救えたわ! 本当にありがとう!」
サトシ「いやぁ…まあ、最終的には何も出来ませんでしたけど…。」
ジョーイ「ううん、してくれたわ! 所で、貴方達オレンジリーグを目指してるんでしょ?」
サトシ「え? ええ…。」
ジョーイ「この先にあるネーブル島って言う島に行けば、ジムがあるわよ!」
アツミ「あ、そう言えばこの島の東にもジムがあったんだわ! すっかり忘れてた…!」
センタ「姉ちゃん…そりゃねぇだろ…?」
サトシ「…んまあ、情報ありがとうございます、ジョーイさん! これからもお仕事
    がんばってください!」
ジョーイ「サトシ君もがんばってね! この先もかなり険しくなりそうだから、気を
     付けてね。 それまでに、応援してるわ!」
サトシ「はい!」

海を渡るポケモンの医者ジョーイと手伝い、ストームマンの悪さも阻止したサトシ達。 
次のジムへ向かうために、サトシ達の旅もまだまだ続く!

続くったら続く!

―ロボット図鑑―
ゴーストーム
元は台風から防ぐために作られた都市用防嵐(ぼうらん)専用のてるてる坊主型ロボット。 
体制の向きを変える度に雨を降らせたり、空を晴れたりする事が出来、自然現象を操れる。

―ボスロボット図鑑―
ストームマン 
DKN 009
特殊武器:ストームシールド
海水密漁や海戦襲撃から防ぐために嵐で防壁用として作る事が出来る、嵐を人工的に
作れるロボット。 両肩に付いているブースターは、竜巻を起こす事が出来る。 
ストームシールドは、自分に竜巻のバリアを張り、全ての攻撃から弾き飛ばす事が出来る。 
敵に近づけば吹き飛ばし可能。 後、竜巻のバリアをそのまま撃ち放ち、敵に攻撃する
事も可。

ソニックの後書き:
今回登場したストームマン、イメージでは「ロックマン&フォルテ」に出てくる
バーナーマンみたいな感じ…。(汗) まあ、それよりも、今回は実に俺の結構好きな話を
完成! 始めのヒロツバはどうもこうもヒロツバではないような…。(汗) まあ、
ヘボくてごめん。(汗)