ポケットモンスター小説版
187話 ネーブルジム! 雪山の戦い(後編)

ネーブルジムリーダーと戦うためにネーブル島へ辿り着いたサトシ達。 しかしそのジム
リーダーはダンと言う青年だった。 早速本当のジムリーダーと会ったサトシ達は、
ダンと戦う事にした。

ムサシ「雪ぃ〜♪ 雪ぃ〜♪ ランラランララァ〜♪」
しかしムサシは雪で遊んでいた。
コサブロウ「…本当に雪が好きなんだな、ムサシって…。」
コジロウ「ああ。 小さい頃から好きだとさ。」
サノスケ「けどムサシをこう見ると…まだ子供だなって感じがする…。」
ハンゾウ「まあ、たまにはいいんじゃねぇの?」
ゴエモン「たまにはな。」
ムサシ「ねぇ、誰か醤油持ってなぁ〜い?」
ロケット団「はぁ?」

…話を戻して…。(汗)

サトシ「けど知らなかったよ…。 まさかダンさんがジムリーダーだったなんて…。」
ユキミ「ごめんなさいねぇ、ダンさんは人の腕を見物するのが好きなのよ。 別に騙した
    訳じゃないから、許してあげて。」
ダン「さ〜て、始めるとするか! まず、ルールを作りたいのだが…サトシ君、君の
   リクエストは?」
サトシ「え、あ、はい! ここはチーム戦でお願いしたいんです! 俺達全員
16人同時で
    協力戦で行いたいと思っています! もしも俺達の中の一人が勝ったら、
16人分
    バッジを貰わせてもらいます!」
ダン「ふぅ〜ん…意外と厳しいリクエストだねぇ…。 けど、面白そうだから許可しよう! 
   では、早速ジム戦を行う! ここはウインタースポーツに競うバトルだ。 勝負は
   三回で行うので、その内の二回勝てば、約束通りオレンジリーグ出場証のシラナミ
   バッジを授けよう! ただし、互いドローマッチになった場合は、ここは仕方なく
   リトライさせてもらうよ。」
ピッピ「ウインタースポーツって何でしゅか?」
アーモンド「冬の季節だけに行うスポーツの事だ。 スキーとかもその一つだよ。」

ユキミ「では、最初の課題を始めます!」
ドバァアアアアアアア!!!! その後、地面から間欠泉が噴出した!
サトシ達「!?」
ダン「まず最初は、この間欠泉を凍らせる勝負だ! どちらが先に凍らせた者が、
   一ポイント獲得だ!」
カスミ「すごぉい! 間欠泉だわ!!」
アツミ「一回戦は氷系技で勝負なのね。」
サトシ「氷系かぁ…シャワーズ、お前なら大丈夫だよな?」
シャワーズ「任せて!」
シゲル「俺のニドキングにも任せるか!」
ヒロシ「僕はジョッカー(メノクラゲ)を使うよ!」
ブルー「そうねぇ…タッちゃん(タッツー)でも使おう!」
イエロー「では僕はオムすけを使います!」
レッド「俺はニョロで挑戦だぁ!」
グリーン「…ゴルダックで十分だな。」
アキラ「やっべぇ…俺氷系ポケモン持ってねぇや…。」
サイゾウ「拙者も同じく…。」
カオルコ「私も…。」
カンナ「なら私のポケモンを貸してあげるわ。 ジュゴンとパルシェンとルージュラなら、
    文句ないわよね?」
アキラ・サイゾウ・カオルコ「ありがとうございます、カンナさん!」
カツコ「それならあたしはスターミーのスタちゃんで行くわ!」
ウミオ「俺はギャラドスで行くぜ! ソラオは俺のシードラを貸してやるよ!」
ソラオ「おお、悪いなぁ!」
スイート「じゃあ、あたしはジュゴンで!」
シュウ「よし、こっちはルージュラで挑戦だぁ!!」
ポォン!!! シュウはモンスターボールを投げ、ルージュラが出現した。
ルージュラ「ジュラルゥ〜〜〜
vvv
その後ルージュラは、シュウをキスしようとするが、シュウはルージュラから離れる
ように手で押さえる。
シュウ「のわぁあああ!!! やめろっつってんのにぃいいい!!!」
マロン「…何、あのルージュラ?」
マサトシ「シュウのルージュラはシュウの事が大好きやさかい。 いつもあーなんや。」
コジロウ「…何だ、俺のウツボットとは変わんねぇじゃん。」
確かに。(笑)
マロン「けど氷系…。 ゼニ君…?」
ゼニガメ「すみません、僕「水鉄砲」以外何も覚えてないんです。」
マロン「そんなぁ…!」
サトシ「それなら俺のラプラスを貸してやるよ。 これなら文句ねぇだろ?」
マロン「サトシ君!! ありがとう、サトシ君!! この御恩は一生忘れないよぉ!!」
マロンはうるうるとする目付きでサトシを見詰めながら、サトシの両手を握った。
サトシ「あ、あはは、別にいいって…。」

トオル「がんばれよ、みんなぁ! みんなの活躍シーン、写真に収めてやるからねぇ!」
サトシ「ああ、頼むぞ、トオル!」
ダン「どうやら決まったようだね。 じゃあ、僕はこいつで行くぞ!! ニドクイン、
   行けぇ!!」
ポォン!! ダンが投げたモンスターボールからニドクインが出て来た!
ニドクイン「クイィイイイン!!!」

ポケモン図鑑『ニドクイン・ドリルポケモン・ニドリーナに「月の石」を与えると進化
       する。 硬くて針のような鱗が体を覆っている。 興奮すると針が逆立つ。 
       鱗は生え変わるらしい。 どんな攻撃にも怯んだ様子は見せない。 鱗で
       覆われた頑丈な体で巣穴の入り口を塞ぎ、敵から子供達を守る。』

ダン「じゃ、次の間欠泉が出るまで始めるぞ! ユキミちゃん、合図をお願い!」
ユキミ「はい! 位置についてぇ!」
ポポポポォン!!! サトシ達とダンは、ポケモン達を出した。
ユキミ「用意…!」
サトシ達・ダン「……………。」
ドバァアアアアアアアアア!!!!! そして地面から間欠泉が噴出した!
ユキミ「スタート!!!」
サトシ達・ダン「今だ、「冷凍ビーム」!!!」
バシュウウウウウウ!!!!! カチカチカチカチィ!!! サトシ達とダンの
ポケモン達は、「冷凍ビーム」で間欠泉を凍らせ始めた! 攻撃によって、間欠泉は
だんだん凍って行く。

イミテ「すっごぉ〜い! 間欠泉をあんなに凍って行くわ!」
カツラ「絶対零度の「冷凍ビーム」は熱度の高い間欠泉でも凍らせる事が出来るからな!」
ケンジ「こりゃすごい展開だよ!」
ケンジはそう言いながら、スケッチブックに描きながら観察していた。
カスミ「ダンさんがんばってぇ〜♪」
ケンジ達「!?Σ(゜□゜;)」
カスミがダンを応援している事で、ケンジ達はカスミに振り向き、驚く。
コゴロウ「ちょっと待て、カスミぃ!!! お前誰を応援してんだぁ!?」
カスミ「別に誰だっていいでしょ?」
ブレイク「よかねぇ!!!」

カチカチカチカチィ!!! その間、ポケモン達は「冷凍ビーム」を続行し、間欠泉は
だんだん半分に凍って行った。
サトシ「みんながんばれぇ!!」
シゲル「負けるなよ、みんなぁ!!」
カチカチカチカチィ!!! その後間欠泉は、だんだん上まで近く凍って行く。
ダン「…よし! ニドクイン、とどめはフルパワーで「冷凍ビーム」だぁ!!!」
ニドクイン「クイィイイイイン!!!!!」
バシュウウウウウウウ!!!!!! カチィイイイイイイン!!!! そして
ニドクインは全力に「冷凍ビーム」を放出し、間欠泉を全体凍らせた!
サトシ達「!?」
ユキミ「一回戦、ジムリーダーダンさんの勝ち! 一点獲得!!」
サトシ「そ、そんなぁ…!」
ブルー「後もう少しだったのにぃ…。」
カチィイイイイイイン!!! その間、シャワーズ達が凍らせていた間欠泉も全体凍り
付いた。 しかし、シャワーズ達は疲れ切っていた。
シャワーズ「はぁ…はぁ…あぁ、疲れたぁ…。」
ラプラス「さすがに厳しいですねぇ…。 しかし、どうやら私達の負けのようです。」
シャワーズ「ごめんね、遅く掛かっちゃって…。」
サトシ「いや、気にすんな! まだ二回戦もあるから、次は勝てるよ!」

―二回戦―

その後、凍った間欠泉は
17個も並び、ユキミは次のバトルを説明した。 彼女はある
看板をサトシ達に見せた。 その看板には、氷で出来ているボブスレッドの絵が描かれて
いた。

ユキミ「では、次の課題を説明します! まずは、この氷をこのような図形に作らせて
    もらいます! 先に製作を完成させた者が一点獲得です!」
ピスタチオ「なるほど、それでボブスレッドでもするのか…。」
ユキミ「ええ、次戦にその予定です! けど、これだけは注意してください! 炎
    ポケモンを使っても構いませんが、間違って全部溶かしてしまうと、失格と
    なりますので、ご注意してください! ポケモン三匹の協力で行います!」
シゲル「それなら俺はニドキングとサンダースとリザードンを使うぜ!」
ブルー「あたしはカメちゃんにブーちゃん(ブースター)にプリリ(プリン)!」
イエロー「僕はバナすけ(フシギバナ)にドドすけ(ドードリオ)に
ゴロすけ(ゴローニャ)!」
ヒロシ「僕はレオンにジッポ(ヒトカゲ)とパピー(バタフリー)!」
レッド「俺はフッシーとニョロとピカで行くぜ!」
グリーン「…リザードンとカイリキーとストライクで…。」
アキラ「それなら俺はサンドとケンタロスとコラッタだ!」
カツコ「あたしはライちゃんにサンちゃん(サンドパン)にパラちゃん(パラセクト)!」
サイゾウ「拙者はガラガラとドードーとストライクで!」
カオルコ「私はマダツボミとストライクとスピアーで!」
ウミオ「俺はギャラドスとニドクインとゴルダックだぁ!!」
ソラオ「じゃあ、僕はバナードとサイホーンとサワムラーで!」
スイート「あたしはクスクス(カメックス)とプクリンとギャロップ!」
シュウ「俺はサワムラーと…ピカチュウ、お前やるか?」
ピカチュウ
2『もちろんとも!!』
シュウ「よっし! じゃあ、後の一匹は…取って置きのでも使うか!」
マロン「あたしは…ピカチュウ、ヒトカゲ、アーボック、出来るかな?」
ピカチュウ
3「ピッカァ〜!」
ヒトカゲ「任せとけよぉ!」
アーボック「俺もやります!!」
マロン「ありがとう! ピース、悪いけどヒトカゲ借りてもいいかな?」
ピース「ああ、いいですよ〜。」

タイチ「サトシ兄ちゃんは何か決まったぁ?」
サトシ「あ、いや、まだだけど…。」
ライゾウ「なら早くした方がいいぜ? 始まる前によ。」
サトシ「あ、ああ…。」
その後、サトシはリュックからモンスターボールを取り出し、何か考え事をした。
サトシ(…この勝負だったら早く終わらせたいよな…? だったら早く出来るポケモンを
    使いたいけど…何を使えばいいかなぁ? リザードンじゃ俺の言う事聞いて
    くれねぇし…ファイヤーは頼もしいけど逆に全部溶けちゃうかもしれないし…
    カビゴンじゃやる前に直ぐ寝ちまうし………。 ミュウツーはどうかな? 
    あいつなら直ぐに完成できそうだし…。)
ポォン!!! だがサトシのハイパーボールから勝手にミュウが出て来た!
ミュウ「はぁ〜い、サァ〜トちゃん☆」
全員「!?」
サトシ「み、ミュウ!? な、何だよいきなり!?」
ケンジ「おぉおおお!!! あれってまさか、幻のポケモンミュウ!? サトシ、
    持ってたのかぁ!? すっごぉい!!! 観察させてもらうよぉ!!!」
そしてケンジはスケッチブックでミュウを観察し始めた。
センタ「あ、あれがミュウ…!? サトシさん、持ってたのか!?」
アツミ「すごぉい…初めて本物を見ると…可愛いわね
v
ツバキ「ホントに可愛い…
v
どうやらまだミュウと会ってない人達に取っては感動の一瞬だろう。
ミュウ「サトちゃんお困りのようでしょ〜? ならあたしが手伝ってあ・げ・る
v
サトシ「え、ホントに? じゃあ、一つよろしく頼むわ。」
ミュウ「まぁ〜かせてぇ!」
サトシ「じゃ、ピカチュウとシャワーズも頼む!」
ピカチュウ「ピカァ!」
シャワーズ「任せて!」

ダン「どうやら決まったようだね。 じゃ、僕はいつものニドクインと、ストライクと
   ゴーリキーで! ユキミちゃん!」
ユキミ「はい! では、ポケモンを用意!!」
ポポポポォン!!! サトシ以外他の仲間達とダンはポケモンを出した。
シュウ「ヘッヘッヘ…俺の取っておきのを見せてやるぜ! カポエラー、行けぇ!!!」
ポォン!!! シュウはモンスターボールから何かのポケモンを繰り出した。 その
ポケモンは、頭に角が生えていて、髪の毛のような頭、刺と生えた青い尻尾、茶色と
青色の姿をした。
???「カポォ!!!」
全員「!?」
アツシ「な、何だありゃ!?」
ミズキ「み、見た事もないポケモンだぞぉ!?」
シュウ「ほれ、俺のポケモン図鑑を見ろ!」

ポケモン図鑑『カポエラー・逆立ちポケモン・バルキーの攻撃力と防御力が同じ差に
       なっていれば進化する。 踊るように華麗で滑らかなキック技に見惚れて
       いると、つい一撃を舞いされる。 クルクル回ってキックを放つ。 
       高速で回っているとそのまま地面に潜って行く。』

ダン「き、君…そのポケモン…?」
シュウ「ヘッヘ、俺がジョウトに行った時ゲットしたポケモンさ! すげぇだろ?」
ケンジ「すごいよ、これぇ!! サトシもシュウもすごいポケモン持ってる
    じゃないかぁ!! 観察させてもらうよぉ!!!」
トオル「僕も写真撮らせてもらうよぉ!!」
ユキミ「あのぅ…そろそろ始めたいんだけど…。」
ケンジ「あ、そうだった…。 すみませぇ〜ん…。」

ユキミ「では、気を取り直して…スタート!!!」
ガチガチガチガチィ!!! そしてポケモン達は、氷のボブスレッドを作り始めた。 
ポケモン達は必死に作りながらがんばっている。
サトシ「よし、ピカチュウ、シャワーズ、ミュウ、頼むぞ!」
ミュウ「わっほぉ〜い♪ 「メガトンパンチ」☆」
バキィッ!!!!! ミュウは「メガトンパンチ」で氷を殴り込んだ!
サトシ・ピカチュウ・シャワーズ「!?Σ(゜□゜;)」
ミュウ「きゃはははは♪ 「メガトンキック」ぅ〜♪」
ドカァッ!!!!! ミュウは「メガトンキック」で氷に蹴り付いた!
ミュウ「「居合斬り」〜♪ 「破壊光線」〜♪ 「サイコキネシス」〜♪ 「トライ
    アタック」〜♪」
ドカバキドゴガゴォ!!! ミュウは楽しんでいるのか、暴走しているのか、とにかく
必殺技を氷に食らわせた。
サトシ「うぉおおお!!! ミュウ、やめやめぇ!!! 氷が氷がぁああああ!!!!」
ミュウ「じゃ〜ん♪ 出来たよ☆」
全員「え”?」
そう。 よく見たら、サトシの氷はもう既にボブスレッドになっていた!
サトシ「う、うそ…?」
ダン「こりゃ参ったなぁ…。 この勝負サトシ君の勝ちのようだね。」
ユキミ「サトシチーム、一点獲得!!」
サトシ達「やったぁあああ!!!」
サトシ「サンキュー、ミュウ! 感謝するぜ!!」
ミュウ「えっへん☆」
シゲル「やったじゃねぇか、サトシ!!」
レッド「よくやったな、サトシ!!」
サトシ「へへへ…。」
シゲル「…って、俺達も早く終わらせないとぉ!!!」
ガチガチガチガチィ!!! そう言ってポケモン達は大急ぎにボブスレッド作りを再開
した。
サトシ「……………。(汗)」

―三回戦―

ユキミ「では、最後の課題を説明します! 先ほど製作したボブスレッドを、この山の下
    まで滑り進み、海岸にあるゴールまで達成します! 先にゴールまで達成した
    者が、一点獲得となります! ただし、最終的に同点だと、先ほど説明したかの
    ように、一回戦まで戻ります。 ボブスレッドにはトレーナー一人とポケモン
    三匹を乗せ、互いのコンビネーションで行います! ただし、レース中に
    ポケモンの技を使ったら、失格となりますので、ご注意ください!」
サトシ「じゃ、俺達はいつものチームで行こうぜ!」
ソラオ「ちょっと待て、それなら僕のチームをちょっと交代するよ。 ここはストライク、
    サンドパンとサワムラーで行くよ。」
ウミオ「じゃあ、俺はギャラドスをシャワーズに交代だ!」
スイート「あたしはギャロップをラフレシアに交代!」
イエロー「では、僕はバナすけをオムすけに変えます!」
レッド「俺もフッシーをブイ(イーブイ)にしとくぜ!」
アキラ「じゃあ、俺はケンタロスをもう一匹のコラッタに交代だ。」
サトシ「じゃ、決まりだな! ピカチュウ、シャワーズ、ミュウ、また頼むぞ!」
ピカチュウ「ピッカ!」
シャワーズ「任せといて!」
ミュウ「がんばる〜!」
サトシ「けどミュウ、これは遊びじゃないから、とっさに「空を飛ぶ」などの技使うな
    よ。」
ミュウ「うん!」

ダン「じゃあ、決まりのようだね。 僕はニドクインとゴーリキーの交代でイシツブテと
   マルマインを使うよ! じゃ、みんな! スレッドに乗って!」
サトシ達はポケモン交代後、早速氷のボブスレッドに乗り、準備を整えた。
ユキミ「では、スタートは、信号機の音が四回鳴ったらスタートです! それでは、
    位置についてぇ!!」
ポッ…ポッ…ポッ…ポォオオオッ!!! ダッ!!! 信号機は鳴り始めた後、
サトシ達は早速ボブスレッドを滑り出した!
サトシ「うぉおおおおおお!!!」
サトシ達はそのまま滑り出したが…マロンのスレッドだけは動いていない。
アーモンド「何やってんだ、マロン!? 早く行けって!!!」
マロン「だってぇ、これ使った事ないからどうやって滑らすか分かんないんだもん!」
ココナッツ「そんなの押せばいいでしょ!?」
マロン「あ、それだけ? じゃあ…アーボック!」
アーボック「おう! それっ!!」
アーボックは尻尾で地面を押し出し、そのまま滑り出した。
マロン「きゃあああああああああああああ!?」
ピカチュウ
3「ピカァアアアアアアアアア!?」
ヒトカゲ・アーボック「うぉおおおおおおおおお!?」
そんな四人(一人と三匹)は、悲鳴を出しながら滑り落ちた。
ピスタチオ「…大丈夫なのでしょうかね?」
アーモンド「ちょっと心配気味…。」
ユキミ「では、他の観客達はロープウェイで追跡します! 皆さん、私とロープウェイ  
    へ!」

―一方サトシ達―

サトシ達とダンは、ボブスレッドで激しいレースをしている。
ダン「よし、まずは右!」
ザッ!!! ダンとポケモン達は右に移動した。
ダン「左!」
ザッ!!! 次にダンとポケモン達は左に移動。
ダン「右!」
ザッ!!! 次にダンとポケモン達は再び右に移動。
ダン「よし、いい感じだ!」
アキラ「な、何だ、あの滑り方は!?」
サイゾウ「相当やるでござるなぁ…。」
サトシ「えぇっと…み、右!」
ザッ!! サトシとポケモン達は右に移動するが…。
サトシ「あ、じゃなくて、左!」
ザッ!! サトシとポケモン達は左に移動するが…。
サトシ「うわ、えーっと…あぁ、もう、分かんねぇよ、こんなのぉ!!」
移動の仕方も知らないサトシは、混乱していた。
シゲル「…それに比べてサトシはこうかい…。」
レッド「まあ、初体験だからなぁ…。」

マロン「きゃああああああああああああ!!!!!」
シュウ「ん?」
その後、シュウは後ろに振り向いたら、そこには特攻するかのように突っ走って来る
マロンがいた。
マロン「誰か止めてぇええええええええ!!!!!」
シュウ「ぬぁああああああああ!?」
ドカァアアアアアアアアン!!!!!! そんなマロンは思いっきりシュウに激突し、
氷のスレッドはその衝撃により砕け散った。 そしてシュウ達とマロン達は、そのまま
倒れていた。
シュウ「どこ見て滑ってんだよ、お前は!?(怒)」
マロン「…ごめんなしゃい…。」
…で、結局二人はリタイアする事に。

カツコ「え、えぇっと…映画だと確か…み、右…じゃなくて、左ぃ!!!」
グリュン!!! だがカツコのミスにより、スレッドが回転し始めた!
カツコ「きゃあああああああああ!?」
回転し捲くるカツコのスレッドは、突然とアキラの前に止まった!
アキラ「わぁああああああああ!?」
ドカァアアアアアアアアン!!!! そしてアキラはカツコに激突した。 だが、その後
サイゾウとカオルコも、彼らの前に現れた。
サイゾウ「うわっ、ぶつかるぅ!?」
カオルコ「えっと、回避の仕方は…。」
けど、避けるのも手遅れだった。
サイゾウ・カオルコ「わぁ(きゃ)あああああああああ!!!!!」
ドカァアアアアアアアアン!!!!! そしてサイゾウとカオルコはそのまま激突した。 
氷のスレッドもその衝撃で粉砕され、四人とポケモン達は全員倒れていた。
カツコ「あう〜〜〜…ごめんなしゃ〜い…。」
…で、この四人も最終的にリタイア。

ウミオ「うぉおおおお!!! どうやってコントロール出来んだ、これぇえええ!?」
ダッ!!! その後、ウミオのスレッドは岩にぶつかれ、そのまま上空に飛んだ!
ウミオ「うぉおおおおおおおお!?」
だが、ウミオのスレッドは真っ直ぐソラオに落ちていた!
ウミオ「のわぁあああああ!!! 退け退けぇええええ!!!」
ソラオ「ん?」
ソラオは見上げたら、真上にはウミオが落ちて来た。
ソラオ「あぁああああああああああああ!?」
ドカァアアアアアアアアアン!!!!! そしてウミオはソラオに激突。 その後、
スイートは彼らの前に現れた。
スイート「えぇえええ!? こんなトコでアクシデント!? どうしよどうしよ!? 
みんな、み、右ぃ!!」
しかし、言うのも手遅れだった。
スイート「きゃあああああああ!!!!」
ドカァアアアアアアアアアン!!!!!! そしてスイートはそのまま激突。 氷の
スレッドも破壊され、三人とポケモン達はそのまま倒れていた。
ソラオ「…ウミオ…君、僕に何か恨みでもあんのか?」
ウミオ「別にないけど…。」
ソラオ「…けど、スイート…大丈夫…?」
スイート「あはは〜…ヘーキヘーキ…☆」
…で、この三人も呆気なくリタイア。

今の所、生き残っている挑戦者はサトシ、シゲル、ヒロシ、ブルー、イエロー、レッドと
グリーン。 もちろんダンも生き残っている。 しかし、ダンは物凄く早く滑っている
ため、先手を取っている。
ダン「だいぶ差が掴んだようだな…。 けど、悪いけどこのまま勝たせてもらうよ!」

ドォオオオオン!!! だが、ダンの前に落とし穴が現れた!
ダン「!?」
ガクン!!! ダンのスレッドはその穴にはまり、ダンとポケモン達はスレッドから
落とされた!
ダン「うわっ!!」
ドサァッ!!! そしてダンとポケモン達は、そのまま雪に落ちた。

サトシ「!!」
ザァッ!!! その後、サトシはダンの所までブレーキし、スレッドから降りて駆け
つけた。
シゲル「あ、おい、サトシ!!」
その後他の仲間達もスレッドを止め、降りて駆けついた。
サトシ「大丈夫ですか、ダンさん!?」
ダン「あいたたたた…ああ、大丈夫だ。 ありがとう、サトシ君。 みんなも大丈夫
   だよな?」
ダンはポケモン達に振り向いてそう言った。 結果、全員無事のようだ。
シゲル「おい、途中で止まっていいのかよ? 先に行った方がよかっただろぉ?」
サトシ「何言ってんだよ? 例えジムリーダーでもこのまま放って置く訳には行かねぇ
    だろ? 勝負はまだついてねぇし!」
イエロー「けど本当に大丈夫ですか?」
ダン「ああ、大丈夫だよ! けど、誰がこんな落とし穴を…?」
サトシ「う〜〜〜ん…落とし穴と言ったらロケット団だけど…あいつらはもうそんなの
    しないし…。」
ブルー「じゃあ、誰なのかしら?」

???「俺とでも言おうかぁ?」

全員「え!?」
ドォオオオオオオン!!!! その後、ポケモン達以外のサトシ達の真下から落とし穴が
出来た!
全員「うわっ(きゃっ)!!!」
ピカチュウ「ピカピ!?」
シャワーズ「サトシ!?」
ミュウ「サトちゃん!?」
ドサァン!!! そしてサトシ達はそのまま穴に落ちた。
ダン「う〜〜〜ん、この穴を作った人ってさすがに腕いいんだねぇ?」
サトシ「感心してる場合じゃないですよ、ダンさん!!」
???「褒めてくれてありがたいが、その命だけは済まさねぇんだよなぁ!」
サトシ達「!?」
サトシ達は見上げ、そこには一体のロボットがいた。 そのロボットは氷のボディをして
いた。
サトシ「お前は…ドラゴンナイツ!?」
???「ほう、よくぞ俺の軍団の名を知ったな? 名前など知る必要などないが、
    どうやらお前はストームを邪魔した小僧だなぁ?」
ダン「知ってるのかい、サトシ君?」
サトシ「ああ…実は…。」

サトシはドラゴンナイツの事をダンに説明した。

ダン「何だって!? ポケモンをロボット改造し、世界を滅ぼそうとしてるだって!?」
サトシ「そう言う悪党達だよ!」
???「フッフッフ、俺達の作戦も詳しいんだな、小僧。 いいだろ、改めて紹介でも
    するか。 俺の名はグレイシアマン!! 氷河を支配する、ドラゴンナイツの
    隊長だぁ!!」
ヒロシ「何でドラゴンナイツの一人がこんな所に!?」
グレイシアマン「そりゃ当然さ! このジムではポケモンを使ってレースしてると言う
        情報があってよ、それの奪うためにここへ来たんだよぉ!! バッジが
        貰えるからウインタースポーツを楽しんでんだろぉ!? ちゃんと家に
        帰ってコタツにでも入ってテレビでも見ながら寝た方がよかった事
        をぉ!!」
サトシ「うるせぇ!!! お前にそんな事言われる筋合いはねぇよ!!!」
ブルー「そうよそうよ!!」
グレイシアマン「筋合いがなくてもこっちは筋合いはあんだよぉ! 何せこっちには
        お前達のポケモンがいるんだからなぁ!!」
グレイシアマンは檻の中に入ったポケモン達をサトシ達に見せた。
サトシ「ピカチュウ、シャワーズ、ミュウ!!!」
ブルー「みんなぁ!!!」
ダン「君、僕とサトシ君達のポケモン達を何する気だぁ!?」
グレイシアマン「当然だぁ! ロボットへと改造させて俺達の戦闘兵器に使うんだよ! 
        ま、人間兵器(リーザルウェポン)と同じようにな!」
イエロー「そんな事はさせませんよぉ!!!」
ヒロシ「そうだ!! そんな冷酷な真似はさせないぞ!!」
グレイシアマン「ほう、そこまで俺に口出しするのかぁ? どうやって取り返す事が
        出来るのかなぁ? ポケモン一匹も持ってないお前達は今でも無力! 
        役立たずの存在だけだぁ!!」
レッド「んだと、てめぇ!?」
ブルー「怒らせたからって後悔しなさいよ!! あんたなんかカキ氷にしてお終いに
    させてもらうわぁ!!」
グレイシアマン「カキ氷ぃ? それを言うなら「雪裁き」だろぉ? お前らと一緒に
        雪遊びしてる暇なんてねぇんだよぉ! 大人しく雪に埋まって冬眠でも
        してろ、永遠になぁ!!!」
ドバァッ!!!! その後、雪崩がサトシ達の真上から降り落ちて来た!
サトシ達・ダン「うわっ(きゃっ)!!!」
ドサァアアアアアアアン!!! そして雪崩が穴を埋めてしまった。
グレイシアマン「ケッ、所詮はただのガキか。」
その後、ある二体のロボットがポケモン達入りの檻の隣に立っていた。 一体はスキーに
乗ったロボットと、もう一体はスコップのような一本腕と一本足を持ったロボットだった。
それぞれには「スキーラ
S1」と「ユキバトラー」と言う名前らしい。
スキーラ
S1『ぐれいしあまん様、コノぽけもん達ヲドウシマスカ?』
グレイシアマン「ロボット改造に我が本部に連れて行くぞ! 「バトルーン」に乗せ
        込め!」
その後スキーラ
S1とユキバトラーは、ポケモン達をバトルーンと言う気球らしきな戦闘機
に乗せた。 そしてスキーラ
S1とユキバトラーとグレイシアマンは、バトルーンに乗った。
ユキバトラー『めいんえんじん全開! 発進ハイツデモイイデス!』
シャワーズ「出せぇ!! ここから出せぇ!!!」
ミュウ「そうよ、出してよぉ!!!」
ピカチュウ「ピカピカァ!!!」
グレイシアマン「えぇい、うるせぇ!!! 大人しくしねぇと霜焼けで凍死させて
        もらうぞぉ!!」

???「悪いけどそう簡単には行かせねぇぜ!!」

グレイシアマン「何ぃ?」
ドバァアアアアアアアアアン!!! その後、サトシ達を埋めた穴から巨大な炎が放ち、
穴を埋めた雪を勢いで溶かした!
グレイシアマン「な!?」
そして、穴からあの伝説の鳥ポケモンファイヤーに乗ったサトシと、ファイヤーの足に
掴んでいるダン達が上がって来た!
グレイシアマン「な、何だありゃあ!?」
サトシ「残念だったな、この氷野郎! レースに出したポケモン達が盗られても、
    こっちにはまだ出してないポケモン達が持ってんだぜぇ!!」
ファイヤー「全てはサトシから聞いた。 無駄な抵抗はよして大人しくポケモン達を
      返してもらおう!」
グレイシアマン「な、何だ、あの熱そうな鳥はぁ!?」
ダン「驚いたよ、サトシ君。 幻のポケモンミュウだけじゃなく、まさかファイヤーまで
   持ってただなんてぇ…。」
サトシ「へへ、皆さんもそう言いますよ!」
スタッ!! そしてサトシ達は着陸した。
グレイシアマン「くそぉ、まさかもう一匹のポケモンまで持ってたとはぁ!!」
ブルー「残念でした! 持ってるのはファイヤーだけじゃないのよ!」
グレイシアマン「何ぃ?」

ベチャッ!!! その後、ある雪球がグレイシアマンの顔に命中した!
グレイシアマン「ぶわっ!? だ、誰だ!?」
振り向くと、そこにはたくさんの雪球を作っているサトシのフシギダネ、ゼニガメ、
ゴースト、カラカラ、シゲルのサンダース、ブルーのピッくん(ピクシー)とニドちゃん
(ニドラン♀)、イエローのブイすけ(イーブイ)、ラッちゃん(ラッタ)、グリーンの
ゴルダックとヒロシのジョッカーがいた。
グレイシアマン「!? いつの間に!?」
サトシ「どうせこんな事もあろうかと思ってあらかじめ出しておいたんだよ!! それ
    なのにこんなにたくさん出ていた事すら気付かないお前達もどうかしてんじゃ
    ねぇのかぁ?」
グレイシアマン「ん…だとぉおおお!?」
サトシ「よし、みんな!! 雪球で総攻撃ぃ!!!」
仲間達「おぉおおおおおおおおお!!!!」
ベチャベチャベチャベチャッ!!! そしてサトシ達は雪球をグレイシアマン達に攻撃
した! 半分のポケモン達も協力するが、他の半分は雪球を作り続けていた。
グレイシアマン「ぬぁ!? や、止めろぉおおお!!!」
ブルー「止めて欲しいならポケモンを返しなさいよぉ!!!」
そんな間でもバトルーンは雪球で溜まり始めた。
グレイシアマン「おのれぇえええ!!! 調子乗ってんじゃねぇぞ、この
        ガキぁあああ!!! ユキバトラー、こっちも連発攻撃で打ち
        返せぇ!!!」
ユキバトラー『了解!』
バババババババ!!! ユキバトラーはスコップアームで猛スピードに雪球をサトシ達に
投げた!
サトシ達「うわぁ(きゃ)あああ!!!」
サトシ「本気にやりやがったなぁ!!!」
全員「おぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
両者共は雪合戦を始めた。 これには勝敗があるかどうかは、分からない。

ミュウ「…今だわ! 「居合い斬り」!!」
ザシュッ!!! ミュウは「居合い斬り」で檻を壊した! そしてポケモン達は檻から
脱出した!
シャワーズ「やったぁ! 脱出だぁ!!」
ピカチュウ「ピッカァ!!」
スキーラ
S1『ナ!?』
そしてポケモン達は、そのままバトルーンから飛び降りた。 雪がクッションのように
なっていたため、無事着陸が出来た。
スキーラ
S1『ぐ、ぐれいしあまん様!!! ぽけもんガ逃ゲ出シマシタ!!』
グレイシアマン「何ぃ!?」

サトシ「ピカチュウ、シャワーズ、ミュウ、大丈夫か!?」
シャワーズ「うん、大丈夫!」
ミュウ「あたしなら大丈夫!」
ピカチュウ「ピッカァ!」
レッド「これで全員無事だな!」
グレイシアマン「甘く見るなよ、この虫けらのガキ共ぉ!!!」
その後、グレイシアマンはダンのマルマインを抱えていた。
グレイシアマン「全員逃げちまってもこいつだけは貰っとくぜぇ!!」
イエロー「あ、ダンさんのマルマインが…!!」
ダン「…君、そのポケモン何なのか分かるかい?」
グレイシアマン「あぁ?」
ダン「そのポケモンはマルマインと言って、「バクダンボール」って言う別名があるんだ
   よ。」
グレイシアマン「…バクダン…ボール…?」
スキーラ
S1『…ト言ウ事ハ…爆発スル?』
ダン「そ
v マルマイン、「大爆発」☆」
マルマイン「マルゥ!!」
グレイシアマン達『ひっ!!!』
チュドォオオオオオオオオオオン!!!!! マルマインは「大爆発」をし、
バトルーンや他のロボット達を破壊した。 だがグレイシアマンは、そのまま飛んで
行った。
グレイシアマン「くっそぉおおお!!! 覚えてろよぉおおおお!!!」

ダン「この美しい山を荒らそう奴は、この僕が許さないぞぉ〜!」
ダンは喜びながらそう言った。
サトシ「ありがとうございます、ダンさん!」
ダン「いいや、感謝するのはこっちだよ。 この山を守ってくれて、ありがとう。」
サトシ「ダンさん…はい!」

その後、サトシ達は氷のスレッドに乗り、レースを再開しようとした。
ダン「さっきは余計な邪魔が入ったから、早速レースの再開をしよう!」
サトシ「今度は絶対負けませんよ!」
ブルー「それにしても、シュウ達遅いわねぇ? あれから経ってもまだ誰も通ってない
    なんて…。」
グリーン「きっとアクシデントに巻き込まれて、リタイアしたんだろ。」
ダン「じゃ、再スタートは、あの雲から太陽が見えて来たらだ! 準備はいいかい?」
サトシ達「……………。」
キラッ…! そして雲が晴れ始め、そこから太陽が見えて来た。
ダン「
GO!!!」
サトシ「そりゃっ!!!」
ザザッ!!! そしてサトシ達はスレッドを動かし、そのまま滑り去った。

そしてサトシ達は、思いっきりなスピードで雪山を滑り降りた。 だが、滑り降りている
最中、雪山のエリアが突然に岩場エリアに変わった!
サトシ達「!?」
サトシ「突然に岩場かぁ!?」
シゲル「これじゃあ、氷が直ぐ溶けちまうぜぇ!!」
グリーン「…更なる難易度を高めたレースか…。 フン…ちょっと甘く見てしまったぜ
     …。」
ブルー「あぁん、この調子じゃ、氷が崩れちゃう〜!!」
イエロー「と言うよりも障害物が多すぎますぅ!!」
サトシ「…!? うわっ!!!」
ドガッ!!! その後、サトシは岩にぶつかり、どこか違う方向へ滑り去ってしまった。
サトシ「うわぁあああああああああ!?」
レッド「サトシぃ!!」
ブルー「サトシぃ!?」
シゲル「くそっ!! サトシまでやられちまったのかよぉ!?」
イエロー「大丈夫ですよ! サトシさんがリタイアになっても、まだ僕達がいます!! 
     僕達がサトシさんの代わりに何とかしましょう!!」
ダン「残念だけど、この勝負、僕が勝たせてもらうよぉ!!!」

サトシ「そうはさせねぇ!!!」

全員「!?」
サトシ「たりゃあああああああ!!!!」
その後、サトシのスレッドが上空から飛んで来た! 恐らく違う道に行っている最中、
ある崖から飛び降りたらしい。
ダン「な!?」
ブルー「サトシぃ!!」
レッド「無事だったんだなぁ!!」
バキャアアアン!!! だがサトシのスレッドは着陸後、割れてしまい、小さな氷の台に
なってしまった。 けど、サトシとポケモン達はまだ乗っている。
ダン「な、何て少年なんだ!?」
サトシ「悪いけど、俺はそう簡単に降参なんかしませんよぉ!!」
ダン「…やるね、サトシ君! 正に君の事、気に入ったよ!! けど、どちらが先に
   ゴールに着くかなぁ!?」
サトシ・ダン「うぉおおおおおおおおおおお!!!!」
そしてサトシとダンは、レッド達を置いて、素早く滑り去った。
シゲル「…は、早い…。」
ヒロシ「…早すぎる…。」
グリーン「…ヤケクソか、あいつら…?」

ドガッ!!! その後、サトシの氷の台は石に引っ掛かり、そのまま先に飛んで行った。
サトシ「うわっ!?」
そしてサトシはだんだん先に進み始め、回転しながら滑り行った。
サトシ「うわぁあああああ!?」
バシャアアアアアアアアン!!! そしてサトシは、ゴールに達成し、そのまま海に
落ちた。 そしてダンは、手遅れだったため、そのままスレッドを止めた。
ダン「あっちゃ〜…参ったなぁ…。」
サトシ「いてててて…。」
ミュウ「あはははは☆ 楽しかった〜♪」
シャワーズ「大丈夫、サトシ?」
ピカチュウ「ピカピ、ピカチュウ?」
サトシ「ああ、大丈夫だ。」
その後、ダンがサトシの前に立ち止まった。
サトシ「!」
ダン「いやぁ、参ったよサトシ君! 素晴らしかったよ! 君の見事なポケモンとの
   チームプレイとコンビネーション! 二対一で僕の負けだよ! さすが
   ツネカズさんの息子でありながら、すごかったよ!」
サトシ「ダンさん…?」
その後、ダンはサトシに白波貝をしたシラナミバッジを渡した。
ダン「約束通り、シラナミバッジは君の物だ! 受け取ってくれ!」
サトシ「…はい!」
そしてサトシは、シラナミバッジを受け取った。
サトシ「シラナミバッジ、ゲットだぜぇ!!!」
ピカチュウ「ピッピカチュウ!」
シャワーズ・ミュウ「ゲットだぜぇ♪」
サトシ「あっ…後の残りは…?」
ダン「あ、大丈夫! みんなが戻って来たら渡すよ!」

ザザッ!!! その後、後から滑って来たレッド達はようやく到着し、スレッドを止めた。
シゲル「サトシ、勝ったのか!?」
ブルー「やったぁ!! サトシ勝ったぁ!!!」
ヒロシ「これで僕達もバッジゲットだぜぇ!!!」
レッド「…よくやったな、サトシ!」

その後、ロープウェイから後で来たカスミ達も現れた。
ユキミ「どうやら結果はサトシさんのようね。 挑戦結果、二対一で、サトシチームの
    勝利です!!」
ケンジ「やったな、サトシ!!」
カスミ「やったね、サトシぃ!! けど…。」
ケンジ「けど?」
カスミ「ダンさん負けちゃった〜。」
ドサァッ!!! その発言により、ケンジ達はこけた。

―夕方―

その夕方、サトシ達はフェニックスの前に立っていた。 ここでダンとの別れを告げる
らしい。

ダン「今まで楽しかったよ、サトシ君! この先の旅もがんばるんだよ!」
サトシ「…その事なんですがぁ…。 ダンさんも一緒に来ませんか?」
ダン「え、僕も?」
サトシ「実は俺達、オレンジリーグを出場するためにバッジを集めに行くだけじゃなく、
    ドラゴンナイツを倒しに行くための心強い仲間を探しているんです。 俺、
    ダンさんと一緒に来てくれたら、もっと心強くなるかなと思ってぇ…。」
ダン「…いいとも! 一緒に行こう!」
サトシ「え!?」
ダン「僕は君の事気に入ったし、この先の戦いも手助けするよ! それでいいかな?」
サトシ「ダンさん…はい! あ、でも、ジムは…?」
ダン「…ユキミちゃん、君に任せてもいいかな?」
ユキミ「もちろんです! 気にせずにがんばって行ってください! 私も応援してます
    から!」
ダン「ありがとう、ユキミちゃん!」
ユキミ「サトシさんもがんばってね!」
サトシ「ありがとう!」
ダン「じゃ、これからもよろしく、サトシ君!」
サトシ「はい、こちらもよろしく!!」
そしてサトシとダンは、お互い握手した。
シャワーズ「また心強い仲間が入ったね!」
サトシ「うん!」

強い勇気、やる気、そして元気でシラナミバッジをゲットしたサトシ。 次のジムのある島へ向かうため、サトシ達の旅もまだまだ続く!

…と、その前に、シュウ達はあれからどうしてるかと言うと…。

フェニックスの治療室で休んでいた。 やはりあのアクシデントはかなりの重傷物だった
らしい。

シュウ達「う”〜〜〜〜〜ん…。」
キヨミ「これはしばらく全治するまで待たなきゃ行けないね。」
ダン「はははは…。(汗)」

続く。

―今回の登場人物紹介―
ユキミ
本名:朝野 雪美(あさの ゆきみ)  年齢:
10
出身地:ネーブル島  誕生日:
123
趣味:雪遊び  特技:スキー
好きな物:サトシ、ジムリーダー
嫌いな物:ポイ捨て
ネーブルジムリーダーダンの助手で、ガールスカウトである。 気が明るく、とても
元気の少女。 けどファンに対すると緊張感が爆発。(笑)

―ロボット図鑑―
スキーラ
S1
雪山警備用と救助用のロボットだった。 スキーヤーであるため、滑り方は上手。 
スキーだけじゃなく、スノボーも上手いらしい。

ユキバトラー
雪合戦訓練用ロボット。 雪球を投げる事しか出来ない。 けど雪球でも、巨大な雪球
でも投げ飛ばせる。

バトルーン
空中移動用の気球型の移動兵器。 ジェット付きであるため、早く飛べる。 戦闘用でも
あるため、密かに大砲までも装備している。 風船は頑丈であるため、切り裂こうと
しても破裂しない。

―ボスロボット図鑑―
グレイシアマン 
DKN 010
特殊武器:アイシクルレイン
氷山救助用と警備用として使われていた、氷のボディを持つロボット。 絶対零度の
体温の持ち主。 アイシクルレインは、複数のツララを上空から落とし、周囲にいる敵に
攻撃する。

ソニックの後書き:
今回登場したグレイシアマン…名前が気になっていた。 最初は「アイシクルマン」に
したかったけど、これじゃあアイスキャンディみたいな名前に…。(汗) 次に「スノー
マン」にしたかったんだが、これじゃあ雪だるまそのまんま…。(汗) 後「サブゼロ
マン」とかしたかったんだが、これも却下。(大汗) なので、結論、グレイシアマンに
決定! …まあ、話を戻して、今回の話もやけに微妙だったな。 訳分からんし…。(汗) 
次回は、上手く行くかねぇ?(悩)