ポケットモンスター小説版
188話 大食いカビゴン! 大パニック!

ネーブル島でドラゴンナイツのグレイシアマンを倒し、シラナミバッジをゲットし、
ダンを新たな仲間に入れたサトシ達。 次のジムのある島へ行くために、フェニックスに
乗って旅を続ける。 けど…。

ツバキ「ルンルルンルンルン〜♪ ルンルンルルルン〜♪」
ツバキはなぜか上機嫌に鼻歌をしながら、フェニックスのホールにスキップしていた。 
そして彼女が辿り着いたのが、サトシの部屋。 そんな彼女は、思いっきりサトシの
ドアを開けた。
ツバキ「サァ〜〜〜トォ〜シィくぅ〜ん
v
サトシ「んぁ?」
その間のサトシは、マサトシ作のたこ焼きを食べながら、振り向いた。(笑)
ツバキ「やっぱりここにいたぁ〜
v
サトシ「あんだよぉ、人の部屋を勝手に入って…。」
ツバキ「ごめぇ〜ん☆ でもサトシ君、実はサトシに知りたい物があるの! いい物
    見つけたの
v
サトシ「何だよそれ…? ポケモンがウ○コしたと言うんなら止めとけ。 そんなの
    珍しくもねぇぞ。」
ツバキ「誰が言うのよぉ、誰がぁ!?」
と、一瞬にツッコミ入れるツバキ。 けどそんなサトシは平気そうにたこ焼きを食べ
続けていた。(汗)
ツバキ「ウフフフ
v サトシ君ってぇ…カスミちゃんの事、好きなんでしょ?」
サトシ「グブッ!?」
余りにも爆弾発言なのか、サトシが食べていたたこ焼きが喉に詰まった。
サトシ「グボッ…!!! ググッ………ング……ク……………クヘェ!!!」
そしてサトシは、喉に詰まったたこ焼きは飲み込む事が出来た。
ツバキ「あ…ご、ごめんなさい…。(汗)」
サトシ「ゼェ…ゼェ…な、何だよ、いきなり!? お、俺が何だってんだぁ…!?」
ツバキ「だ・か・らぁ
v カスミちゃんの事が好きなんでしょ?」
そんなサトシは一瞬に顔を赤く染めた。
サトシ「な、な、何がだよぉ!? な、何で俺が、あんな奴と…!?」
ツバキ「だって、気になってたんだもん
v *ネーブルジムん時サトシ君がダンさんと
    カスミちゃんの事でヤキモチ焼いてたじゃないのぉ
v

*185話 ネーブルジム! 雪山の戦い(前編)参照。

サトシ「べ、別にヤキモチなんか…!!!」
サトシ「う・そ・よ! ヤキモチ焼いてたってちゃんと顔に書いてあるんだから!」
サトシ「うっ…。」
ツバキ「で、どうなの? カスミちゃんの事、もしかして、好き?」
サトシ「……………。」
ギブアップしたのか、サトシは顔を赤く染めながら頷いた。
ツバキ「やっぱり!! あは、勘通りだわぁ! サトシ君のあの行動、やっぱり
    カスミちゃんがぁ!! で、いつどこカスミちゃんと?」
サトシ「い、いつって…。 …俺がポケモンマスターを目指し始めた時…
*1番道路で
    出会ったんだ。 本当は釣られたんだけどね…。」
ツバキ(釣られた!?)

*カントー編 第2話 1番道路のトラブル参照。

サトシ「ほんでもって…何か…だんだん…あいつの事が気になって………。」
ツバキ「ふぅ〜ん…。 で、コクッたの?」
サトシ「は?」
ツバキ「…つまり、告白でもした?」
サトシ「んがぁ!? ば、バカな事言うなぁ!!」
ツバキ「何よぉ? したの? してないの?」
サトシ「……………。」
そんなサトシは、無言のまま頭を振った。
ツバキ「まだなのぉ? 情けないわねぇ。 直ぐに言えないのぉ?」
サトシ「!? バカヤロー!!! 直ぐに言えるんなら今でも爆発するくれぇ言えろ
    よぉ!!! けどなぁ、言おうとしてもタイミングが合わねぇんだよぉ!!! 
    しょっちゅう(じゃないけど)邪魔が来んだよぉ!!!」
ツバキ(それってあたしと同じ…。)
サトシ「それに言ったとしてもあいつがそう簡単に理解するとでも思うかぁ!? 言った
    としても当然答えは「あんたバカ?」とかなんだよぉ!! あいつは自分より
    背の下の奴をからかうのが好きなんだよぉ!!! そこまで俺の気持ちを簡単に
    受け取れるかぁ!!?」
ツバキ「な、何もそこまであたしに怒らなくてもいいでしょ!?」
サトシ「…お前が先に言ったんだろうが。」
ツバキ「……………。」
サトシ「じゃあ、お前こそどうなんだよ?」
ツバキ「え? 何が?」
サトシ「ヒロシの事が好きなのか?」
ツバキ「!!!!????」
その一瞬、ツバキの顔が赤く染めた。
ツバキ「な、何でそこまでぇ!?」
サトシ「お前と
*初めて会った時、ヒロシがお前を助けた時、何か行動怪しかったじゃん? 
    それに、この前
**ジョーイさんを追ってた時、何か会話してたんだろ? お前の
    行動がヒロシに対してどうも怪しいなと思ってたんだけど…ひょっとして、
    ヒロシの事がぁ…?」

*184話 さよならコダック! また来てゴルダック?参照。
**185話 セイリングジョーイ! 荒海を超えて参照。

ツバキ「…!? や、や〜ねぇ…!! あたしとヒロシはただのぉ…!」
サトシ「幼馴染とでも言うんだろぉ?」
ツバキ「!? な、何で分かったの…?」
サトシ「(ヒロシも同じ事言ってたなんて言えねぇよ。)そんな事よりも、どうなんだぁ?」
ツバキ「……………。」
そんなツバキも、無言に頷いた。
サトシ「やっぱりそうか。 へへ、何だよ、お互い様じゃねぇか。」
ツバキ「で、でも、ヒロシはあたしにとっては妹みたいな存在だから、妹扱いばかり
    してるけどね…。」
サトシ「へ? …って事は、ヒロシはお前の気持ち、気付いてないって事か?」
ツバキ「うん、そう言う事…かな?」
サトシ(!? おい、待てよ!? ヒロシはツバキの事が好き…ツバキがヒロシの事が
    好き…。 けどお互いはそれを知っていない!? って事は、何だよこれぇ!? 
    お互い自分の気持ちを伝わってないって事かぁ!?)
サトシは頭を抱えながらショック状態になっていた。 そんなツバキはサトシを見ながら
「?」としか思い浮かべなかった。
サトシ(って事は、お互い様ある意味鈍感って言う事なのかぁ!? 何だよ、これぇ…
    まるで俺みてぇじゃねぇかぁ!!)
確かに。(何)
ツバキ「さ、サトシ君…?(汗)」

???「話は聞かせてもらったよ。」
サトシ・ツバキ「!?」
一瞬振り向いたら、ドアの所にはダンが立っていた。
サトシ・ツバキ「ダンさん!?」
ダン「やっ☆」
ツバキ「き、聞いてたのぉ…?」
サトシ「い、いつ…?」
ダン「「何もそこまであたしに怒らなくてもいいでしょ!?」から☆」
サトシ・ツバキ(うっそぉ〜!? 近くにいても気配感じなかったのにぃ!?)
ダン「いやぁ〜、これは初耳だよぉ〜! まさか君達には好きな子がいるなんてぇ! 
   特にサトシ君はスミちゃんで、バキちゃんはヒロシ君だったとはねぇ…!」
ツバキ「ば、バキちゃん…?」
サトシ「そ、そう言うダンさんこそ、カスミの事どう思ってるんですか!?」
ダン「え? 僕?」
ツバキ「そう言えばダンはなぜかカスミちゃんの事気に入ってたそうだけど…。」
ダン「ああ、あははは! まさか僕がカスミちゃんの事が好きだと思ってたのかい?」
サトシ「え、違うんですか?」
ダン「いや、好きだよ☆」
ドサァ!!!! サトシとツバキは思いっきりこけた。
ダン「けど大丈夫! 「友達」として好きなんだ! 「恋人」としてじゃなくて!」
サトシ「そ、そうなんですか…?」
ツバキ「友達として…それだけですか…?」
ダン「うん、それだけ! どうだい、サトシ君? 気が晴れたかい?」
サトシ「…な、何とか…。 …けどぉ!!! ツバキ、ダンさん。 この事は誰にも
    言わないでくれよ。」
ダン「もちろんとも! スミちゃんには、内緒にしておくから!」
ツバキ「あたしも! けどサトシ君もこの事ヒロシには言わないでよぉ!」
サトシ「わぁ〜ってるよ。」

ピ〜ンポ〜ンパ〜ンポ〜ン♪ その時、ラジオから鐘が鳴った。
サトシ「へ? 鐘?」
ツバキ「そんなのあったっけ?」
その後、ラジオからベルガーダの声が流れて来た。
ベルガーダ『え〜、マイクテスト、マイクテスト…本日は晴天なり…ウォッホン!! 
      フェニックスにお乗りの諸君!! ただいま「ザボン七島」と言う島へ到着
      する! カルロスの話では、そこで一休みするそうだ! 後五分で到着
      するので、全員第二甲板へ集まってください!! あ、後、この鐘は今回
      だけなので、ご安心を。 んじゃ☆』
パ〜ンポ〜ンポ〜ンポ〜ン♪ そして最後に鐘が鳴った。
サトシ・ツバキ・ダン「……………。」
サトシ「…ところで、ザボン七島って?」
ダン「七つの島があるからそう呼ばれているんだ。 ザボン七島とは、オレンジ諸島の中
   でもザボンと言う果物が生えてる島々なんだ。 スーパーで見かけるザボンは、
   あの島から来てるんだ。」
サトシ「…って言うか、ザボンって何?」
ダン「……………。」
サトシの無知さでダンは冷や汗をたらした。
ダン「…まあ、そこに行けば分かるよ。」
サトシ「?」

―ザボン七島・第一島―

ここはザボン七島。 この島は、全部で七つもあり、ザボンと言う果物の島として有名と
なっている。 サトシ達はこの島の第一島に着いていた。 その間、サトシは木にぶら
下がっているザボンを見ていた。

サトシ「へぇ…これがザボンかぁ。 何かみかんみてぇな物だな?」
確かにみかんのような形をしているが、その大きさはみかんよりも遥かに大きい。
シゲル「結構美味そうだなぁ?」
ブルー「食べられるのかな?」
ケンジ「うん、食べられるよ!」
サトシ「んじゃ、頂きまぁ〜す!」
プチ! サトシは一つのザボンを木から取った。
カスミ「でも、大丈夫なの、勝手に取っちゃって?」
サトシ「さあ。」
おい…。(汗)
ヒロシ「けど美味しそうだねぇ! どんな味するのかなぁ?」
サトシ「けどこのザボン、見た目よりもかなり重いな…。」
ケンジ「ザボンは大きさによって重さも繋がるんだよ。」
サトシ「へぇ…で、どうやって切るんだ?」
ニャース「こう言う時はニャーに任せるニャ!」
サトシ「あ、そう? じゃ、頼むわ。」
サトシはザボンをニャースに渡した。
ニャース「任せるニャ!」
ボキッ!!! ニャースは爪で皮を切ろうとするが、指をくじった。
ニャース「ニャアアアアアアアア!!!!! 指くじったニャアアアアアアア!!!!」
そんなニャースは痛みで跳び回った。
コジロウ「おい、気をつけろよ! ザボンは大きさや重さだけじゃなく、皮も頑丈
     なんだから!」
ムサシ「え? コジロウこう言うの知ってるの?」
コジロウ「ああ、昔じいに教えてもらったから…。」
コゴロウ「さすが元金持ちの息子。 こう言うのにはよく学んでんだなぁ…。」
ケンジ「え? コジロウって、金持ちだったの?」
コゴロウ「一応はな。」
イエロー「ではどうやって切るのでしょうか?」
コゴロウ「こう言う時はゼトラの刀で切れば上等なもんよ!」
ゼトラ「…俺の「殺神刀(さっしんとう)」は包丁じゃねぇ…。」

???「泥棒ぉおおおおおおおおおお!!!!!」
サトシ達「!?」
その後、ある一人の女性がサトシ達の方へ走っていた。 その女性は、ゼトラと同じ
髪形をしている上、緑色の髪をしていた。 その上、ピンクのシャツに赤色の長ズボン。 
手には木刀を持っていた。 サトシ達が彼女の声で、辺りを見回した。
サトシ「ど、泥棒だってぇ!?」
サムライ「どこでござるか!?」
アキラ「俺達が捕まってやるぅ!!」
???「このザボン泥棒ぉおおおお!!!!」
サトシ「へ?」
その時女性は、サトシに木刀を振り落とそうとする!
サトシ「のぁあああああああああああああ!?」

ガシィッ!!! だがゼトラは刀の逆刃でサトシを守り、木刀の攻撃を受け止めた。
サトシ「ぜ、ゼトラ!?」
???「うぬぬぬ…やるわね、このザボン泥棒…!!」
ゼトラ「…あんた何者なのか知らねぇが…何か勘違いしてねぇか?」
???「勘違いなんてしないわ!! あなた達、ザボンを木から盗ったでしょ!? 
    ザボン泥棒は、このナナが許しませんからねぇ!!!」
どうやら彼女はナナと言うらしい。
サトシ「あ、あのう…俺達泥棒なんかじゃ…。」
ナナ「え、違うの?」
ゼトラ「隙ありぃ!!!」
ガシィン!!! ゼトラは思いっきり木刀を弾き飛ばした!
ナナ「きゃっ!!!」
ズタッ!!! そして木刀は砂浜に落ち刺さった。
サトシ「お、おい、ゼトラ…!」
ゼトラ「俺達はここで単なる一休みに来た唯の観光人だ。 島荒らしに来たと思うなら、
    お前とは勝負にならねぇ。」
ゼトラはそう言いながら刀をしまった。
ナナ「そ…そう…なの…?」

その後、サトシ達はナナの許可でザボンを食べ、寛ぎながら、ナナに説明した。
ナナ「ごめんなさい、勘違いしちゃって…。」
サトシ「いやぁ…よくある事ですよ。」
ナナ「ゼトラさん…でしたよね? さっきのはごめんなさい。 いきなり攻撃なんか
   しちゃって…。」
ゼトラ「…いや、こっちこそ、手荒な真似をして悪かった。」
ナナ「所で、どうかしら? ザボンのお味は?」
サトシ「ええ、とても美味しいです!!」
サクラ「何か気持ちのいい感じな味でとてもいいわねぇ…。」
アヤメ「もう食べたら止められないって感じよねぇ!」
ボタン「ホントホント!!」
ナナ「けど話を聞いている間は驚いたわ…。 まさか貴方達が、カントーで有名と
   なってるポケモンリーグチャンピオンで、怪人セフィロスを倒した救世主だった
   なんて…。 そんな有名人に失礼な事しちゃったわね。 お詫びに何か
   したいんだけどぉ…。」
サトシ「あ、いえ、このザボンで十分ですから!」
ナナ「けど…これじゃあ物足りないわ…。」
ジュン「いいえ、そうでもありませんよ。」
セイヨ「けど、先ほど言ってたザボン泥棒って…?」
ナナ「あ、そうそう! 実はね、この島に最近、ザボンを盗んでる泥棒がいるのよ。 
   そのため、木々があちこち折れてて、ザボンの皮があちこち捨てられていたの。 
   誰かが島を荒らして、ザボンを勝手に食べ捲くってるのよ。」
マチス「それって、今でもパニックしてるのか?」
ナナ「ええ…今は警備隊が調査している最中なので…。」

???「ナナさぁ〜〜〜ん!!」
その時、一人の警備員が彼女の元へ駆けつけた。
ナナ「どうしたの!?」
警備員
A「大変です!! ザボンがまた例の泥棒に盗られました!!」
ナナ「何ですって!? それってどこなの!?」
警備員
A「この島のBエリアです! 今直ぐ来てください!!」
ナナ「分かったわ! 直ぐ行く!!」
サトシ「あ、ちょっと待ってください! 俺も行きます!!」
ナナ「え!? でも…。」
ナツメ「私達も、貴方と手伝います!」
エリカ「困った者は放っておけませんから!」
ナナ「…ありがとう、みんな! じゃ、私に着いて来て!」
サトシ「はい!」

―ザボン第一島・
Bエリア―

その後、サトシ達は島の
Bエリアに辿り着いた。

警備員
A「ここです!」
サトシ達「な!?」
周りを見たら、そこには地面にポイ捨てされたザボンの皮と、あちこち折れた木々が
あった。
キョウ「こ、これは一体…!?」
アヤ「酷いありさま…。」
ナナ「またやられたわ…。」
フウコ「けど、一体誰がこんな事を…?」
ドリオ「ナナさん、この泥棒の犯人が誰なのか知らないんですか!?」
ナナ「ええ…余りにも見当が…。」
その後、警備員
Bがナナの所へ駆けつけた。
警備員
B「ナナさん!! 先ほどCエリアの調査中、ザボン泥棒の犯人が分かりました!!」
ナナ「何ですって!?」
サトシ「で、誰なんだ、そいつ!?」
警備員
B「ポケモンです!! ポケモンがこの島に潜入し、ザボンを食べているんです!!」
ナナ「ポケモンですって!? この島にはポケモン一匹もいないはずなのに!?」
サトシ「ポケモンかぁ…ナナさん! ここは俺達に任せてください!」
ナナ「え!? サトシ君達が…!?」
サトシ「平気ですよ! 相手がポケモンなら一気に追い出すぐらい大丈夫ですよ!」
イミテ「それっていい事なの?」
サトシ「珍しければゲットする!」
イミテ「あ…そう…。」
警備員
B「あの…。」
サトシ達「ん?」
警備員
B「そのポケモンの事なんですが…めちゃくちゃ歯が立たないんですよ…。」
サトシ達「え?」

―ザボン第一島・
Cエリア―

サトシ達は、警備員
Bにより、Cエリアに辿り着いた。

警備員
B「こいつです!」
サトシ達「!?」
そこへ着いた後、何とポケモンがいた。 そのポケモンはかなり大きく、太っていて、
紺色の体をしていた。 後姿だが、形は分かる。 そう、そのポケモンの正体は、
カビゴンである!
サトシ達「カビゴン!?」
カビゴン「カビ〜〜〜!」
カビゴンはサトシ達の存在を無視しながら、ザボンを食べ続けていた。

ポケモン図鑑『カビゴン・居眠りポケモン・一日に食べ物を
400s食べないと気が
       済まない。 食べ終わると眠ってしまう。 多少カビが生えていても気に
       しないで食べ捲くる。 お腹を壊したりもしない。 鳴き声と思っても
       実は鼾だったり、減ったお腹が鳴り響く音だったりする。 胃袋の
       消化液は、どんな毒も消化できる。 落ちている物を食べても平気。 
       
151匹の中でも、史上最重のポケモン。』

ケンジ「ポケモンの中でも一番の大食い…最悪〜〜〜!!!」
ナナ「な、何でカビゴンがこの島に!?」
警備員
B「分かりませんが、とにかくザボンを食べています! このままだと第一島の
     ザボンが消えてしまいます!!」
ナナ「とにかく、他の警備員達を呼んで! ザボンを全部回収するのよ!」
警備員
B「はい!!」
その後、警備員達が集まり、ザボンを取り始めた。

サトシ「よし、俺達もやるぜぇ!! フシギダネ、君に決めた!!」
ポォン!!! サトシはフシギダネをモンスターボールから繰り出した。
フシギダネ「ダネェ!!」
レッド「俺も行くぜ、サトシ! フッシー、行けぇ!!」
グリーン「俺も行こう。 ストライク!!」
イエロー「僕も協力します! バナすけ、行け!!」
ヒロシ「僕も行くよ!! クラッド(ウツドン)、君の出番だ!!」
ツバキ「あたしも行くわ! スターミー、行くのよ!!」
サムライ「拙者も行くでござる! 行け、ストライク!!」
アヤメ「私も行くわ! スターミー、行ってちょうだい!!」
ジュン「僕も手伝います! ウツドン、行け!!」
エリカ「私も行きます! クサイハナ、出でよ!!」
キョウ「拙者も行くぞ! ゴルバット、行くでござる!!」
カツコ「あたしも! ラフちゃん(ラフレシア)、行けぇ!!」
サイゾウ「拙者も行くでござる! ストライク、頼むぞ!!」
カオルコ「私も! ストライク、マダツボミ、出番よ!!」
ソラオ「僕も協力しよう! バナード、ストライク、行けぇ!!」
スイート「あたしも行くわ! ラフレシア、行くのよ!!」
シュウ「俺も行くぜぇ!! マダツボミ、ナゾノクサ、ズバット、行けぇ!!」
リョウマ「俺も行こう! カモネギ、出でよ!!」
ラン「あたしも行くわ! ストライク、行けぇ!!」
ユウキ「あたしも手伝うわ! ストライク、出番よ!!」
キクコ「あたしも手伝おうかねぇ? ゴルバット、お行き!!」
コサブロウ「俺もやるぜぇ! ゴルバット、行けぇ!!」
ダン「僕も手伝おう! ストライク、頼むぞ!!」
ゲルト「よし、俺もやろう!! スターミー、行けぇ!!」
レグナ「俺も手伝うぜ!! フシギバナ、ラフレシア、ウツボット、行けぇ!!」
ゼネン「俺も行くぜ!! ストライク、出番だぁ!!」
ゾーマ「私も行くとしよう。 スターミー、行け!!」
ヴァルプ「俺もやろう!! ゴルバット、ウツボット、ラフレシア、フシギバナ、行けぇ!!」
ベルガーダ「俺も協力だぁ!! ゴルバットとストライクも行けぇ!!」
ポポポポォオオオン!!! サトシ達が繰り出したモンスターボールからポケモン達を
出した。 しかも主に草、飛行、虫系ばかりである。

コジロウ「よし、俺も行くぜぇ!! ウツボット、出て来い!!」
ポォン!!! コジロウはモンスターボールからウツボットを繰り出した。
ウツボット「ボトォオオオ!!!」
ガブゥ!!! だがウツボットはコジロウは噛み付いた。
コジロウ「ふがぁあああ!!! だから俺じゃねぇっつーのぉおおお!!!」

カスミ「あたしも行くわよ!! 行け、マーイステディ…!」
ポォン!!! だがカスミのモンスターボールから勝手にコダックが出て来た!
コダック「コッパァ!!!」
カスミ「だからあんたじゃないってーの!!」
カスミは直ぐにコダックを戻し、ヒトデマンを出した。

ピスタチオ「ダネリーナ、君も手伝ってくれ。」
ダネリーナ「はいでちゅ
v
サトシ「よし、みんな!! 草系ポケモン達を「葉っぱカッター」と「花弁の舞」で
    ザボンを切り取るぞ! ゴルバット系は「かまいたち」で! スターミー系は
    「体当たり」で手裏剣状にザボンを切り取るんだ! 後ストライク達は「切り
    裂く」で全てのザボンを切り取ってくれ! 油断は無用!! カビゴンが
    こちらに出撃する前に全部回収するぞぉ!!」
全員「おう!!!」

そしてサトシ達はザボンを回収し始めた。 ポケモン達は命令通りに技を使いながら
ザボンを切り取り、他の仲間達はザボンを必死に拾い出した。 そして、他は…。

ジャグナル「「翼竜斬閃(よくりゅうざんせん)」!!!」
ザシュウウウウ!!! プチプチプチプチ!!! ジャグナルが両腕で振り出した真空を
発生させ、ザボンを次々と切り落とした。
ゼトラ「「翼竜斬閃」…両腕から真空波を発生させ、敵を切り裂く翼竜の技だ。」
ブレイク「へぇ、そりゃすげぇなぁ…。」
ヘレク「「一閃空斬(いっせんくうざん)」!!!」
ゾーマ「「魔空斬(まくうざん)」!!!」
ベルガーダ「「翔閃斬(しょうせんざん)」!!!」
ザシュウウウウ!!! ヘレク、ゾーマ、ベルガーダが発生させた真空波も、ザボンを
次々と切り落とした。
ゼトラ「そっちも調子はよさそうだな。」
デルヴァ「おい、ゼトラ!! じっと見てねぇで手伝えよぉ!!」
ゼトラ「…フン、分かったよ。」
ブレイク「よぉーし、俺も手伝うぜ!! 食らえ、ハイパーチャージ、「ブーメラン
     カッター」!!!」
ザシュザシュザシュザシュウウウウ!!! ブレイクはバスターから四つの巨大な
ブーメランを四方向に発射し、ザボンを次々へと切り落とした。
タイチ「わぁ!! すごいすごい!!」
ライゾウ「なかなかやるなぁ!」
ブレイク「お次は落ちるザボンに…ハイパーチャージ、「ライトニングウェブ」!!!」
バリリリリリリリリリ!!!! ブレイクはバスターを地面に向け、周囲に広がる巨大な
電流の蜘蛛の巣を発生させた。 そしてザボンはその巣に落ち、ブレイクはそれを包み
上げた。
ブレイク「よし、これなら
OKだろ!」
アツシ「すげぇぜ、ブレイク!!」
ミズキ「さすがだよぉ!!」
ブレイク「ほれ、これをナナさんトコへ持ってけ!」
そしてブレイクはザボンの入った巣をアツシとミズキに投げ渡した。
アツシ・ミズキ「おう!!」
ブレイク「ただし、その網には電流が流れ込んでるから、気ぃ付けろよ。」
ビリリリリリリリリリリリィ!!!!!! 受け取ったアツシとミズキは、感電し始めた。
アツシ・ミズキ「ぎゃああああああああああああああ!?」
ラトス「それじゃあ、運べねぇだろーがぁ!!!」
スパァアアアン!!! ラトスはブレイクにハリセンで叩いた。
ブレイク「
OUCH!」

―一時間後―

一時間も経ち、サトシ達はザボンを多く集めた。 それまでにちょっと一休み。

サトシ「ふぅ…結構集めたな。」
カツラ「最大
151個ぐらいは集めたそうだな。」
サトシ「よし、後はこいつをナナさんトコへ持ってくだけで…!」
サカキ「しかしこれほどの大量を持ち上げるのに難しくはないか?」
ブレイク「俺の「ライトニングウェブ」でも使うか?」
ラトス「だからそれは止めろって。」

カビゴン「カビィイイイイ!!!」
サトシ達「!?」
その後、カビゴンが現れ、サトシ達が集めたザボンへ走った!
キヨミ「うそぉ!? もう来てるのぉ!?」
サトシはザボンを守るために、カビゴンの前に立ち上がる。
サトシ「こいつはこの島の大切な物なんだ!! 食ったり盗ったりはし…。」
バキィッ!!!!! だがカビゴンはサトシを無視し、そのまま弾き飛ばした。
サトシ「ガブェッ!?」
カスミ・ブルー・アイ「サトシ(君)!?」
そんなサトシは頭から血がドクドクと流れ、白目になりながら倒れていた。
サノスケ「だ、大丈夫か、サトシ!?」
ゴエモン「この程度だと大丈夫とは言えないな…。」
サトシ「…あ、あぁ…な、何だ…か…分かんねぇけ…ど……あっちに…河が…見え…
    る………。」
ハンゾウ「うぉおおお!? サトシ、死に掛かってるぅ!!!」
キヨミ「早く手当てしなくちゃ!!!」
そう言いながらキヨミは緊急箱を持ってきた。

カビゴン「カビィ〜〜〜
v
そんなカビゴンはザボンを食べ始めた。 キヨミの手当てによって、サトシは直ぐに
完治し、立ち上がった。
サトシ「野郎ぉおおお!!! 俺を殴り飛ばすとはいい度胸じゃねぇかぁ!!!」
サイゾウ「こうなったら戦うしかないでござるなぁ!」
サトシ「フシギダネ、「葉っぱカッター」だぁ!!!」
フシギダネ「ダネフシィイイイ!!!」
シュシュシュシュ!!! ザシュザシュザシュザシュ!!! フシギダネは「葉っぱ
カッター」で攻撃した! だがカビゴンはザボンを持ち上げ、そのカッターに命中させ、
ザボンが切られた。 そしてカビゴンはそのザボンを一つずつ食べた。
カツコ「あらら…「葉っぱカッター」をナイフ代わりに使うなんて…。」
ワタル「…何て非道な…。」
サトシ「ングググググググ…!!(怒)」

そして数分後…。 第一島のザボンは全てカビゴンに食べられた。 そのため、島の
木々は全部消滅。
カビゴン「カビィ〜〜〜…。」
カオルコ「あらまぁ…全部食べてしまいましたわ…。」
サトシ「そんなぁ〜〜〜…。」
ソラオ「申し訳ございません。 結局何も出来なくて。」
ナナ「いいのよ、おかげでカビゴンもお腹いっぱいになったそうだし。 これなら他の島
   には…!?」
その時、ナナは何かに気付いた。
サトシ達「ん?」
サトシ達が振り向いたら。 カビゴンは突然立ち上がった。
サトシ達「何!?」
カビゴン「カビィイイイ!!!」
ドボォオオオン!!! 何とカビゴンが海に飛び込み、泳ぎ始めた!
コジロウ「何だありゃああああああああ!?」
ムサシ「カビゴンが泳いでるわよぉ!?」
カスミ「うそぉ!? カビゴン泳げるのぉ!?」
グリーン「…大抵は泳げるな。 「波乗り」の技を覚えさせれば、簡単に泳げるはず。」
シゲル「って言うかいい加減に冷静な角度で行かないでくれよ、兄ちゃん!!!」
アツコ「けどあのカビゴン、この島の隣に向かってるわ!!」
ナナ「まさか、第二島へ向かってる!?」
ウミオ「はぁ!? まだ食うのか、あいつ!?」
シンジ「十分食ったんじゃなかったのかぁ!?」
サトシ「とにかくみんな、フェニックスに戻ってカビゴンを追うぞ!!」
カルロス「ちょ、ちょっと待て!! フェニックスに戻っても別にいいが、今は待機中に
     運行停止!! 再発進するとしても次の島まで向かうのに時間が掛かり
     過ぎる! ここは乗り物系のポケモンで追撃するしかねぇ!!」
サトシ「あ、そっか…。 よし、みんな!! 水系か飛行系ポケモンで追撃だぁ!!」

サトシはフリーザー、サンダー、ファイヤーを繰り出し、他の仲間達は伝説の
鳥ポケモンのどちらかに乗ったり、自分達の飛行系と水系ポケモンに乗って、第二島へ
向かった。 「波乗り」か「空を飛ぶ」技を持つポケモンを持っていない他の仲間達は、
ナナが持ってきたモーターボートに乗った。
ナナ「けどまさかとは思わなかったわ…。 サトシ君があの伝説の鳥ポケモン三匹も
   持ってたなんて…。」
トオル「皆さんもそう仰います。」
フリーザー「で、島のザボンを食べ荒らしているポケモンとは、カビゴンの事ですね?」
サトシ「ああ。」
ファイヤー「そのカビゴンを仕留めればいいと言う事だな?」
サトシ「いや、仕留めるっつーか…。」
サンダー「フン、面白い。 なら俺がそいつの相手にしてやろう。 レアポケモンとでも
     言うが、この雷の神と名乗る俺には負けるはずはない!」
フリーザー「けどサンダーさん、油断は禁物ですよ!」
ファイヤー「いくら我々が伝説の鳥ポケモンだとしても、余り調子に乗っては行けない!」
サンダー「別にいいだろ、久しぶりに戦えるからな。 あれから戦いに出られなくて
     どうしようもなかったからな。」
サトシ「…まあ、とにかく、出来るだけあのカビゴンを止めないと…!」

―ザボン第二島・工場―

ここはザボン第二島の工場。 一人の警備員は島全体を写しているパソコンを調べながら、
無線でナナの所へ通報している。 他の警備員達は、ザボンを回収するために走り回って
いる。 
今の所パソコンの調べによると、第一島の図は全体真っ赤になっている。 恐らくこれは
ザボンが全て消えたと言う証拠らしい。 その後、画面に赤い矢印が発生しているが、
これはカビゴンの行動を示している。 その矢印が、第二島の方へ辿っていた。

警備員
C「こちらザボン第二島!! カビゴンが第一島のザボンを全て消去! その後
     カビゴンは第二島
Aエリアに襲撃!! Aエリア、近くとも全滅しそう
     です!!」
ナナ『一刻も早くカビゴンを止めるのよ!! これ以上第三島や他の島には行かせ
   なければ!!』

―第二島・
Aエリア―

カビゴンはこのエリアのザボンを食べ捲くっていた。 しかしサトシ達は、ようやく
この島に到着した。

サトシ「やっと着いたぜ! サンダー、頼むぜ!!」
サンダー「任せておけ!」
カビゴン「カビィ? カビカビィ〜。」
その後、カビゴンはなぜか跳ね始めた。
サンダー「?」
カビゴン「カァ〜ビィッ!!!」
ドビュッ!!!! そしてカビゴンは、思いっきり高く飛び上がった!
サンダー「な!?」
サトシ達「何ぃ!?」
カビゴン「カァビィイイイイイイイ!!!!」
サンダー「おわぁああああああああ!?」
ドガァアアアアアアアアアアアン!!!! そしてカビゴンはサンダーに「のしかかり」
攻撃を食らわせた。 そのためカビゴンが立ち上がった後、地面は大きな凹みが出来、
サンダーは倒れていた。
サトシ「さ、サンダー!! 大丈夫か!?」
サンダー「あ…あ……な、何て………奴なん…………だ……………。」
シャワーズ「そ、そんな!? あんな好戦的のサンダーがぁ!?」
ファイヤー「な、何てカビゴンだ!? 体重には重ねないほどジャンプ力が高いなんて…
      一体どう言う体形をしているんだ!?」
フリーザー「…でもこれで油断は禁物だと分かったそうですね…。」
カスミ「ならあたしが行くわ!! トサキント、行くのよぉ!!」
トサキント「トサキィ〜ン!」
ガシッ! だがカビゴンはなぜかトサキントの尻尾を掴んだ。
トサキント「トサ?」
カビゴン「カ〜〜〜〜…。」
そしてカビゴンはトサキントを食べようとした!
トサキント「トサキントォオオオオオ!?」
カスミ「あぁあああああ!!!! トサキント食べちゃダメぇええええええええ!!!」
そしてカスミはトサキントをモンスターボールに戻した。
カスミ「あ、危ない所だった…。」
ヒトカゲ「だったら俺が行くぜぇ!! 食らいやがれぇ!!!」
ブォオオオオオオオオオオオ!!!! ヒトカゲの口から「火炎放射」を出し、
カビゴンに攻撃した! しかしカビゴンはザボンを火炎に投げ、焼きザボンにした! 
そしてカビゴンは、そのザボンを食べ始めた。
ヒトカゲ「うそぉ!? 俺の「火炎放射」まで効かねぇのかぁ!?」
ピース「けど結構器用なカビゴンですねぇ〜。」
ヒトカゲ「感心してる場合か、ピースぅ!!!」
アーボック「なら俺が行くぜぇ!!! 覚悟ぉおおお…って、んが?」
カビゴン「カビィ〜〜〜!」
アーボック「うぉおおおお!?」
ドサァアアアアアアアン!!! カビゴンはアーボックに「のしかかり」を食らわせた! 
カビゴンが立ち上がった後、アーボックは紙のようになっていた。
アーボック「ハラァ〜〜〜…?」
マロン「あ、アーボック君!!」
ピッピ「アーボックしゃん、ぺったんこでしゅ!?」
プクリン「プクク〜?(大丈夫ぅ〜?)」
アーボック「え、ええ…どうにか…。」
ヒトカゲ「…そう見えねぇんだけど…。」
ムサシ「次はあたしからよ!! ベロリンガ、行けぇ!!!」
ベロリンガ「ベロォオオオン!!!」
ガシッ! だがカビゴンはベロリンガの舌を掴んだ! そしてカビゴンはその舌を
ナプキンのように口を拭いた。
ベロリンガ「ベロォオオオオオオ!?」
アーモンド「うわ、汚ぇ!!! 何やってんだ、あいつは!?」
ヤマト「ベロリンガの舌をナプキンに使ってるわぁ!?」
ワタル「なら次は俺が行くぜ!! ギャラドス、行けぇ!!!」
ギャラドス「グォオオオオオオオ!!!」
ガシッ! だがカビゴンはギャラドスを掴んだ。
ギャラドス「グォ?」
カビゴン「カビィ〜。」
ガガボギグギガゴガッ!!!! そしてカビゴンは、ギャラドスを何かをやらかし
始めた!
ギャラドス「グォオオオオオオオオオオ!?!?」
ワタル「!? な、何だ!? 何がぁ!?」
カンナ「ギャラドスが悲鳴を出してる…。」
キクコ「相当痛い目にあってるそうだねぇ…。」
ドサァッ!!! そしてカビゴンはギャラドスを投げ捨てた。 そのギャラドスは、体中
紐のように結ばれていて、気絶していた。
ギャラドス「グゴォオオオ…。」
ワタル「な!? 何ぃ!!! 「凶竜」と言うあだ名も持つ俺のギャラドスが、
    あんな○ンジャマカ石○見たいな奴に負けるなんてぇえええ!?」←失礼。

シュウ「カビゴンかぁ…。」
シュウはカビゴンを見ながら、考えていた。
サトシ「くそぉ、こうなったら…!」
シュウ「サトシ、ちょっと待て!!」
サトシ「あ? 何だよ!?」
シュウ「なあ、サトシ。 お前確か、カビゴン持ってるんだったよな?」
サトシ「あ? ああ…そうだけど?」
シュウ「どうせお前にはもういらないだろうから、そのカビゴン、俺がゲットしても
    いいか?」
サトシ「え!? お前が!?」
シュウ「だって、俺カビゴンまだ持ってねぇし、図鑑にもまだ登録してねぇからさぁ〜! 
    それに、前々からゲットしたかったんだよぉ〜! レア系のポケモンだった
    から!」
マサトシ「…目的はそれかい。」
サトシ「ん〜〜〜…。 よし、分かった! シュウ、ここはお前に任せたぜ!」
シュウ「任しとけ!!」
ピカチュウ
2『けど大丈夫なの、シュウ? あのカビゴン相当手強いよぉ?』
シュウ「大丈夫! こう言う時はノーマルポケモンに対抗出来るポケモンを使えば
    いいのさ! それは…サワムラー、カポエラー、行けぇ!!!」
ポポォン!!! シュウのモンスターボールからサワムラーとカポエラーが現れた!
サワムラー「サァ〜ワッ!!!」
カポエラー「カポォ〜ッ!!!」
ユウタ「そうか!! ノーマルは格闘に弱い!! だとしたら、カビゴンを圧倒する事が
    出来る!!」
シバ「何ぃ!? あのカポエラー格闘だったのか!?」
ユウキ「ええ、そうらしいの…。」
さすがに格闘専門四天王のシバでさえも、カポエラーの属性を初めて聞いたらしい。
シュウ「サワムラー、カポエラー、二人共揃って…「メガトンキック」!!!」
ドカァッ!!!!! サワムラーとカポエラーは、カビゴンに「メガトンキック」を
食らわせた! だが…。
サトシ達「!?」
よく見たら、サワムラーとカポエラーの蹴りがカビゴンの腹に突っ込んでいた! 
どうやらカビゴンの腹が柔らか過ぎるため、攻撃は無効だった!
シュウ「な、何ぃ〜〜〜!?」
ガシッ!!! その後、カビゴンはサワムラーとカポエラーの足を掴んだ。
サワムラー「サワ?」
カポエラー「カポ?」
ギジジギガゴギジガガガガ!!!! そしてカビゴンは二匹ともまたもや何かをやらかし
始めた!
サワムラー「ザヴァアアアアアアアアアアア!!!!!」
カポエラー「ガボォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
リン「こ、今度は何…?」
ラン「またさっきのと…?」
ドサァン!!! そしてカビゴンは二匹共捨てた。 サワムラーとカポエラーは、
サワムラーの足でお互い縛れ、気絶していた。
サワムラー「ザ〜〜〜…。」
カポエラー「ガ〜〜〜…。」
シュウ「
OH NoOOOOOOOOOOOO!!!! 俺のサワムラーとカポエラー
    がぁああああああ!?!?!?」
トミオ「…また派手にやられたな…。」
コサブロウ「何てパワーのある奴…。」

―工場―

その間ナナは、先に工場へ戻り、警備員達を調べていた。 彼女は警備員が調べていた
パソコンを見ていた。 パソコンには、第二島の図が半分と赤く点滅した。

警備員
C「第二島のザボンは50%に激減!! 残るはCDエリアのザボンです!!」
ナナ「出来るだけザボンを全て回収するのよ!! 後、カビゴンが第三島へ行かれない
   ように、第三島と他の島々のザボンを全て回収するか、海路を塞げるのよ!!」
警備員
D「ナナさん!! 取り込み中に申し訳ございませんが、ある工場の方が
     ナナさんに話したいと言っています!」
ナナ「こんな時に!? もう、しょうがないわねぇ…。 みんな、私は今席外すから、
   ここの仕事、頼んだわよ!!」
警備員達「了解!!!」

Cエリア―

その間カビゴンは、このエリアのザボンを食べ続けていた。 サトシ達も追っていたが、
さすがに何も出来ない。

シュウ「くそぉ…カビゴンをゲットする方法ねぇのかぁ!?」
ゲルト「あれほどの大食いとパワーじゃなぁ…。」
ココナッツ「何かいい方法ないのかなぁ〜…。」

コジロウ「レディーズ&ジェントルメン!!」
サトシ達「ん?」
パッ!!! その後、コジロウにスポットライトが浴びて来た。 そのコジロウは、
なぜか白いタキシードにマントをしていた。
コジロウ「イッツショータイム!」
コジロウはポケットから振り子を出し、それを揺らしながらカビゴンに見せた。
カビゴン「カビィ?」
コジロウ「さぁ…貴方は眠くなる…眠くなぁ〜る…。」
その間、カビゴンは振り子を見ながら、体を揺らし始めた。
コジロウ「三つ数えたら眠くなぁ〜る…。 
123…!」
パチィン! コジロウは指を鳴らした。
コジロウ「クカァ〜〜〜…。」
そしてコジロウは寝て落ちた。
ニャース「おミャーが寝てどうすんニャ!!!」
サトシ「そうかぁ!! 眠らせば
OKなんだ!! 確かカビゴンは寝るのが好き
    だからな!!」
ナツメ「だったらここは私に任せて! スリーパー、出でよ!!」
スリーパー「スリィパァアアア!!!」
ナツメ「スリーパー、「催眠術」よ!!!」
スリーパー「スリスリィイイイ!!!」
ミワワワワワワワァ!!! スリーパーはカビゴンに「催眠術」をかけた! しかし、
カビゴンはそのまま寝ず、ザボンを食べ続けていた。
ナツメ「え!? うそ、「催眠術」が効かない!? ど、どうして!?」
ガレム「「催眠術」が効かないって事は………こいつ目閉じたまま食ってるぞぉおおお!?」
ナツメ「え!? うそぉ!? 開いてないの!?」
…確かにカビゴンの糸目じゃ、開いているのか閉じているのか全く分からない…。
メタモン「うぬぬ、あのカビゴンやりおるなぁ…。」
エリカ「…あっ、そうですわ! 目がダメならば、鼻ですればいいのですわ!」
ピスタチオ「おお、それはいいアイディアですね! 「眠り粉」さえ使えば…!」
レグナ「…いや、それは無理だ。」
ウォール「え? なぜでござるか?」
レグナ「カビゴンを良く見ろ…。 鼻、あるか?」
サトシ達「え”?」
…確かに鼻はないように見える。
サトシ「そ、そう言えば…ない…に見えるけど…。」
グリーン「…いや、匂い嗅げるから、あるんじゃないのか…?」
ヒロシ「けど…見えない…。」
サトシ達は、その事で悩み始めた。 さすがに冷静なグリーンでも珍しく悩んでいた。
サトシ「…そんな事よりも!!! 何かカビゴンを眠らせる方法はねぇのか!?」
プクリン「プクプクゥ! プククゥププクゥ!!」
アーモンド「? 今なんて言ったんだ?」
ピッピ「マッサージならどうでしゅかと言ってるでしゅ! そうすれば、気持ち
    よくなって眠くなるかと…!」
サトシ「おお、そりゃいいアイディア!!」
ピッピ「…ところで、マッサージって何でしゅか?」
ズトォオオオオン!!! サトシ達はピッピの爆弾発言によりこけた。

その後、サトシ達はカビゴンを揉み始めた。
サトシ「お客さん、結構こってますねぇ…。」
ケンジ「どこから来たんですかぁ?」
ピッピ「これがマッサージでしゅか?」
イーブイ「らしいけど…気持ちよさそうに見えないような…。」
確かにカビゴンはマッサージの感触が効いていない。 ただ、そのままザボンを食べ
続けていた。
ガロン「…だめだ、肉の脂肪がでか過ぎて感触もねぇ…。」
サトシ「くっそぉおおお!!! 他に何かねぇのかぁ!?」
カスミ「そうだぁ!! いい事思い付いた! ねぇ、カビゴン! 広い草原を想像して
    みてごらん!」
カビゴン「カビィ?」
その後、カビゴンはカスミの言われた通りに思い浮かんでみた。

カスミ「広い広〜い草原…とてもにぎやかで気持ちのいい所なの…。 そこには、
    カビゴンのお友達がいっぱいいるの!」
その後、ハンゾウは小声でサノスケにこう言った。
ハンゾウ(おい、それって余計怖くねぇか!?)
サノスケ(黙って聞いてろ。)
カスミ「どのくらいいるのかしら〜? カビゴンも一緒に数えてみて!」
カビゴン「カビィ〜?」
ヘルザード「へぇ、羊数えか。 こりゃいい手段かも?」
ザクロン「眠れるかは問題だな。」
カスミ「カビゴンが一匹…。 カビゴンが二匹…。 カビゴンが三匹…。 カビゴンが
    四匹…。 カビゴンが五匹…。」
カビゴンも一緒に数える。 その間、カビゴンは体をゆらゆらと揺らすが…。
カスミ「…カビゴンが
98………99………。」
カスミはそのせいで寝てしまった。
クリスティ「気持ちよさそうに寝てるねぇ…。」
アシュラ「さすがに効果はあるでござるな。」
ブルーザー「…つーか、お前が寝てどうすんだよ。」
その後、カスミはハッと目が覚め、顔を赤く染めた。
カスミ「ハッ!!! しまった!!!」

ゼニガメ「ゾーマさん、貴方に催眠魔法とかないのですか?」
ゾーマ「悪いが、私には攻撃魔法を中心にしか使わん。」
ダネリーナ「ゼネンしゃんはどうなんでちゅか? ゼネンしゃんって確か虫人(バグマン)
      って言う人種だったんでちょ? 相手を眠らせる攻撃とかないでちゅか?」
ゼネン「悪ぃな…「育成虫人(ケアーバグマン)」なら持ってんだけど、俺は
    「兵隊虫人(ソルジャーバグマン)」だからそう言う技ねぇんだ…。」
ヒトカゲ「ジャグナルさんはどうなんだぁ? 確かジャグナルさんには魔竜の力があって、
     様々な魔術を持ってるとか言ってたけど…。」
ジャグナル「確かに魔竜も催眠術を持っている。 だが俺は戦闘タイプ。 そう言う
      外道な真似は持たん。 むしろ興味ない。」
センタ「うぅ〜ん…「催眠術」も粉技もダメなら、マッサージも羊(カビゴン)数えも
    ダメ…。」
アツミ「一体何をすればカビゴンは眠れるのかしら…。」
ムサシ「ならあたしの出番ねぇ!!」
サトシ達「ん?」
その後、ムサシはエプロンと丸い赤ほっぺをしたカビゴンスーツを着ていた。
ムサシ「さぁ、カビゴンちゃん! おねむの時間ですよぉ〜!」
ツバキ「…何やってんの…?」
ダン「なるほど、カビゴンママになりきって寝かせるんだ。 ははは、何か似合ってるよ、
   サシちゃん(ムサシ)!」
サトシ達(サシちゃん!?Σ(−△−;))
その後、ムサシは布団を出した。
ムサシ「さあ、カビゴンちゃん! ママと一緒におねんねしましょうねぇ〜♪」
その後コジロウとニャースが出て来た。
ロケット団「ね〜むれ、カビゴン♪ ね〜むれ、カビゴン♪ ね〜むれ、カビゴン♪ 
      ね〜むれ、カビゴン♪」
カビゴン「カァ!? カァビィ〜〜〜!?」
しかし、さすがにロケット団が音痴なのか、カビゴンは両手で耳を塞げた。
ロケット団「ん?」
カビゴン「カァアアアアアビィイイイイイイ!!!!!」
ドバキャアアアン!!!!! 不機嫌となったカビゴンは、そのままロケット団を
「メガトンキック」で蹴り飛ばした。
ロケット団「やな感じぃいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
ドッボォ〜〜〜ン!!! そしてロケット団は、あの懐かしい台詞を流しながら、海へ
落ちた。
サトシ「あはははは、あいつら歌うの下手だなぁ!」
ヤマト「そうよ、あははは!! 子守唄を歌うつもりで音痴じゃ、カビゴンだって
    怒るわよぉ!」
サトシ「…ん? 子守唄?」
その後サトシは、カントー編時代にいつも追いかけ回っていたプリンの事を思い出す。
サトシ「…そうだぁ!!! プリンだぁ!! プリンを使えばいいんだぁ!!!」
マロン「え? プリン?」
サトシ「ああ!! 俺達がカントーにいた時、一匹の野生のプリンが俺達の後を
    追ってたんだ!! 歌を聞かせてくれるために!! あいつさえ使えば、きっと
    カビゴンを眠らせるかもしれない!!」
カスミ「そっか! その手があったのね! プリンの「歌う」攻撃は強力だもんね!!」
ゼトラ「だとしたら、今でも俺達の後を追っているはずだ。 もしくは、フェニックスの
    どこかに待機しているかもしれない。」
サトシ「じゃあ、この事をナナさんに報告しよう! 作戦はそれからだ!」
仲間達「おう!!」

―工場―

しばらく経ってから、ナナさんは会議を終え、工場に戻った。

ナナ「!? こ、これは!?」
彼女が工場に戻った後、何かに気付いた。 その後、サトシ達は工場に辿り着き、ナナと
出会えた。
サトシ「ナナさぁ〜ん!!」
ナナ「あ、サトシ君!! ちょうどよかった! 警備員達が…!」
サトシ達「え!?」
工場の周りを見たら、そこには寝てしまった警備員達の姿がいた。 しかも彼らの顔には、
落書きの後が残っていた。
サトシ「こ、これは一体…!?」
ナナ「分からないの…。 私がここへ戻ってきた後、みんなこんな顔で寝てたの!」
マロン「けど…何で顔に落書きされてんの…?」
ケン「何か意味あんのか、これ…?」
サトシ「いや、間違いない! これはプリンの仕業だ!!」
マロン「え、何で?」
サトシ「プリンは人に歌を聞かせて、そいつが眠らせてしまうと必ず顔に落書きする習性
    なんだよ!」
ココナッツ「そ、そうなの…?」
サトシ「ナナさん、一体どのくらいここを留守してたんですか?」
ナナ「ちょうど三十分だったけど…。」
カスミ「じゃあ、まだこの近くにいるって事ね!」

ピコンピコン!!! その時、警備員が調べていたパソコンに何かが音がした。 
調べたら、第二島図の
Cエリアまで赤く点滅し始めた。
ナナ「大変!! 第二島のザボンが
25%の確率に残ってるわ!! このままだと、次の
   島に行ってザボンを食べてしまうわ!!」
サトシ「よし、早速プリン誘き寄せ作戦を行うぞ!! ブルーザー、クリスティ、
    ブレイクとアシュラはこの島全体にプリンを探すんだ! カルロス、コゴロウと
    ゼトラは、第一島に戻って、フェニックス内部と島内でプリンを探してくれ! 
    後の俺達は、プリン用のステージを作るから! みんな、これでいいよな?」
全員「おう!!!」

そして作戦を開始した。 その間、リユニオンはステージのセッティングをしていた。
ヴァルプ「けどよぉ…プリンの歌ってそんなに強力なのかぁ? 俺聞いた事ねぇ
     けどなぁ。」
ガロン「俺ならあるぜ。 
*あん時は嫌な事だったけどなぁ…。」
ヴァルプ「へ、へぇ…。」

*カントー編第77話 グランパキャニオンのトラブル(後編)参照。

ラトス「けどそのプリンってホントにこの島にいんのか? 今まで着いてきたなんて
    思えねぇけどよぉ…。」
ジャグナル「いや、出航日以来、確かに例のプリンが俺達と同行していたそうだ。 なぜ
      なら毎夜…奇妙な歌声が船内中聞こえてたからな。」
リユニオン「……………。(大汗)」
デルヴァ「けど懐かしいなぁ、あのプリン! ホントについて来てたらすげぇぜ!」
ヘレク「けどその歌声のはホントにそのプリンなのか? マロンと一緒にいるプリンだと
    言う事は…?」
ゾーマ「その事なんだが、夜中の警備に部屋を覗いて見たら、そのプリンは寝ていた事は
    分かった。 あの歌声は別人、基別ポケの物だったのだろう…。」
ベルガーダ「…覗いてエエのか、それって…。」
デルヴァ「とにかく早くこのセットを完成させちまおうぜ! カビゴンがザボン全部
     食っちまう前にな!」

そしてステージは完成し、サトシ達がそのステージに集まった。 その後、ブルーの
プリリ、リンのプリン、マロンのプリン…が、ステージに並んでいた。 おまけに
サインペンも準備されている。
ケンジ「ステージは
OK。 サインペンもOK! プリンは歌を歌いたくてしょうがない! 
    そのプリンのためにこのステージを用意すれば、プリンは必ずここへ来て歌う!」
シュウ「そして俺がカビゴンをゲットする! いい作戦だぜ!」
サトシ「ああ。 けど問題なのは、プリンの歌がカビゴンに通用するかってトコだけどな。 
    プリン一匹だと歌は通用しない可能性もあるから、あらかじめブルーとリンと
    マロンのプリンまで加えたけど…。」
ケン「…けど何か物足りねぇなぁ…。 ここもグループ名を考えた方がいいんじゃねぇの
   か?」
シュウ「お前なぁ…。」
ケン「………よし、決めた! このグループを「モーニングプリン。」って呼ぼう!」
シュウ「おい…。」

その後、ブルーザー達が集合した。
サトシ「あ、みんな! どうだった? プリン見つけたか?」
ブルーザー「それが、この島全体調べたんだけど、なかなか見つからなくて…。」
クリスティ「プリンはかなり小さいから、この森だと探し難くて…。」
カルロス「フェニックスに戻って船内全体調べたけど、プリンのいる気配は全くなかった。」
ゼトラ「第一島に戻り、島内全体調査したが、どこにもいなかったよ。」
サトシ「そんな…!?」

カビゴン「カビィ〜〜〜。」
サトシ達・ナナ「!?」
サトシ達が振り向くと、何とカビゴンが現れた!
シゲル「ゲッ!!! カビゴンが来たぁ!?」
イエロー「まさか、工場のザボンを食べようと…!?」
ブルー「うそぉ!? まだプリン来てないって言うのにぃ!?」
サトシ「…くっ…仕方ねぇ!! みんな、プリンを誘き寄せるために声援だぁ!! 
    プ〜リ〜ン!!! プ〜リ〜ン!!!」
仲間達・ナナ「プ〜リ〜ン!!! プ〜リ〜ン!!! プ〜リ〜ン!!! 
       プ〜リ〜ン!!!」
サトシ達とナナは、プリンを誘き寄せるため、手を叩きながら声援を出していた。 
その時、木々からマイクを持ったプリンが出て来た!
プリン「プリ〜♪」
ゾーマ「! あれがそうか?」
デルヴァ「あ!! あのプリンだぁ!!」
プリン「プリ?」
プリンは振り向き、ステージを見上げた。 他の三匹のプリン達はプリンを誘う。

☆ポケモン語通訳版☆

プリリ「ねぇ、貴方も「モーニングプリン。」に入らない?」
プリン
2「グループの人数が足りないの〜!」
プリン
3「よかったら一緒に歌おう〜!」

☆通訳終了☆

プリン「プリ〜〜〜!!! プリ〜♪」
プリンは喜びながら、ステージに上がった。
パチパチパチパチ!!! その後、サトシ達とナナは拍手した。
サトシ「よっ、待ってました!」
コゴロウ「待ってましたぜぇ、大統領!!」
プリン「プリ!」
プリンの合図により、他のプリン達も頷いた。
プリン達「…プ〜〜〜、プルル♪ プ〜〜〜、プリ〜〜〜♪ プ〜〜〜、
     プ〜リ〜ン〜〜〜♪」
そしてプリン達は、「歌う」攻撃を発生させた。
ケンジ「う〜〜〜、すごいよ、「モーニングプリン。」!!」
カスミ「感動するわ〜〜〜!!」
マロン「何か四人(四匹)共歌うと奇麗な歌声ねぇ〜!」
ココナッツ「何かふんわりしてて気持ちよさそう…。」
ゲルト「…つーか、眠くなってきたんだけど…。」
ガロン「プリンの歌はこうだからなぁ…。 聞いちまうとつい眠そうに…。」
ゼトラ、ゾーマとジャグナル以外。 他の仲間達はプリンの歌によって眠くなり始めた。
シュウ「…ハッ!!! 行けねぇ行けねぇ!! こんな事してる場合じゃなかった!!」
サトシ「あ、そうだった!! シュウ、カビゴンを!!」
シュウ「おっしゃぁ!! ピカチュウ、行くぞ!!」
ピカチュウ
2『う〜〜〜ん、疲れてきたよぉ〜〜〜…。』
シュウ「モタモタ言ってねぇで早く!!!」
ピカチュウ
2『えぇ〜〜〜…?』
シュウのピカチュウは眠気で嫌気そうな顔をするが、シュウは手遅れになる前に
ピカチュウを掴んでカビゴンへ走る。

カビゴン「カビィ?」
その後、プリンの歌がカビゴンに届き、カビゴンの体が眠気で揺れ始めて来た。 そしてシュウは、カビゴンの前に立ち上がった。
シュウ「よし、ピカチュウ! ダメージ多めに「雷」攻撃だ!!!」
ピカチュウ
2『もう〜、疲れてるって言うのにぃ〜!! 
       とりゃあああああああああああ!!!!!!』
ドカァアアアアアアアアン!!!! ピカチュウの「雷」はカビゴンに直撃した!
カビゴン「カビィ〜〜〜〜…!!」
ドサァ〜〜〜ン!!! そしてカビゴンは大きなダメージを与えた次に、眠りに落ちて
倒れた!
シュウ「よぉ〜し!! このまま行くぜぇ!! モンスターボール!!!」

ポォン!!! コロコロ…コロコロ…コロコロ…コロコロ…シュウウウウ…。

シュウ「よっしゃあああ!!! カビゴン、ゲットだ…ぜぇ………。」
ピカチュウ
2『う〜〜〜ん…これでゆっくり眠れ…るぅ………。』

プリン「…プリ?」
ふと気付けば、サトシ達(ゼトラ、ゾーマとジャグナル以外)とナナ、もちろん
カビゴンをゲットしたシュウとピカチュウは寝てしまった。 他にも、一緒に歌っていた
はずのプリン三匹も寝てしまった。
プリン「プリ!? プゥウウウウ!!!」
怒り出したプリンは膨らみ始め、側に置いてあったサインペンを持ち上げた。
プリン「プリョオオオオオオオ!!!!」

その後、プリンはサインペンでサトシ達とナナ、シュウとピカチュウ、プリン三匹の顔に
落書きした。 それを終わった後、プリンはそのまま姿を消した。 さすがに起きた
ままのゼトラ、ゾーマとジャグナルは、遠い目でこの状況を見詰めていた。
ジャグナル「…あのプリン、こう言う趣味なのか?」
ゼトラ「ああ。 そうらしい。」
ゾーマ「…変わった趣味だな。」

―夕方―

サトシ達は起き、顔に描かれた落書きを落とし、ナナとの別れをしようとしていた。

ナナ「みんな、本当にありがとう! おかげで他の島も救われたわ!」
サトシ「いや〜、感謝するのはカビゴンを眠らせたプリンだし…。 後カビゴンをゲット
    したシュウだから…。」
カツコ「そう言えば、あのプリンどこへ行っちゃったのかな?」
アキラ「また顔を出すよ、その内!」

警備員
E「ナナさん!! カビゴンが食い散らかしたザボンの種に、もう芽が生えて
     います!」
ナナ「え!?」

その後、警備員はサトシ達とナナをその場に連れ出した。 地面には、カビゴンに食い
散らかしたザボンの芽が生えていた。
サトシ「ホントだ、生えてる!!」
レグナ「バカな!? 普通は何日も経ってから生えないはずなのに…!? すげぇ
    生命力だ!!」
ナナ「これなら、大きな木になれるわ!」
ケンジ「カビゴンには植物を育てる力があるかもしれませんね!」
ヘレク「ただ食い争ってただけじゃなかったみてぇだな…。」
ナナ「来年は豊作よ! ここはまた、ザボンでいっぱいになるわ!」

―海岸―

その後、サトシ達はフェニックスの第一甲板に立っていた。 早速フェニックスの運行
準備に備え、出発しようとする。 その間、サトシはザボンの入った網を持っていた。

サトシ「いいんですか、こんなにいっぱい貰ってもぉ〜!?」
ナナ「いいのよ! 初対面のお詫びと、手伝ってくれた御礼よ!! 感謝の気持ちとして
   持って行ってねぇ!!」
サトシ達「さよ〜なら〜!!!」
ナナ・警備員達「お元気でぇ〜〜〜!!!」

ザボン七島を救ったサトシ達と、カビゴンをゲットしたシュウ。 ザボンも貰ったし、
次の島へ向かうため、旅はまだまだ続く!

ん? ムサシ達はどうしたって? それなら、フェニックスの病室にいた。 さすがに
カビゴンの一撃のせいで、重傷を負い、ベッドに寝込んでいた。

ロケット団「…もうカビゴンなんてコリゴリ〜〜〜…。」
キヨミ「これも完治までしばらく時間が掛かるかもねぇ。」
でも、病室の扉に隠れているあのプリンも、このまま着いて来るようだ。
プリン「プリ
v

続く。

―今回の登場人物紹介―
ナナ
本名:七島 奈々(ななしま なな)  年齢:
20
出身地:ザボン七島  誕生日:
77
趣味:ザボン狩り  特技:剣道
好きな物:ザボン管理
嫌いな物:ザボン泥棒
ザボン七島の管理をしている女性。 元剣道に入学したらしく、木刀を使う。

ソニックの後書き:
今回はドラゴンナイツお休みです。 って言うか、今回も長ぇえええええ!!!!(大汗)
今回のはとにかくめちゃくちゃだ…。 何てったってプロット多すぎ。(汗) 次回も
大丈夫かなぁ〜…?(汗)