ポケットモンスター小説版
195話 ユズジム! タイプバトル33(後編)

ユズ島のジムで、ジムリーダーのジギーに勝ったサトシだったが、突然と島内に爆発が
発生。 その衝撃な展開により、サトシ達の前に謎のロボットが出現した。 その
ロボットの特徴は、翼を持っていて、空を飛んでいた。

???「もうパーティが終わっちまったのかぁ? せっかく盛り上がろうと思ったのに、
    つまらねぇじゃねぇかよぉ!!」
ジギー「な、何だお前は!?」
サトシ「お前は…ドラゴンナイツ!?」
ジギー「え!?」
???「おぉ? 俺の軍団の事知ってんのか、小僧? だとしたら…ははぁ…分かったぞ?
    お前サンダーマンを邪魔した小癪なガキだなぁ? まさかこんな所で出会える
    とはよそうにも思わなかったぜ!」
ジギー「知ってるのかい、サトシ君?」
サトシ「ああ、実は…。」

サトシはジギーにドラゴンナイツの事を説明した。

ジギー「何だって!? ポケモンをロボット改造し、それで世界崩壊をしようとしてる
    だと!?」
サトシ「ああ、そうなんだ!」
???「フン、やはり俺達の計画もお見通しか。 まあ、改めて紹介しよう。 俺の名は
    ウイングマン! この島ごと破壊するために来た、ドラゴンナイツ飛行部隊の
    隊長だ!!」
サトシ「飛行部隊!?」
ウイングマン「そう! 空から攻撃し、陸上にいる敵を全て排除する部隊の事! その敵
       こそはお前達の事だ!」
ジギー「島を破壊しようだなんて、そんなの許さないぞ!! この僕がお前を倒して
    やる!!」
ウイングマン「悪いが、いるのは俺だけじゃねぇんだぜぇ?」
サトシ・ジギー「え?」

サトシ・ジギー「!?」
ザシュン!!! 突然サトシとジギーの後ろから何者かが素早く駆けて来た! サトシと
ジギーはそれを上手く交わせたが、サトシの左頬には掠り傷を負い、ジギーの服には掠り
切られた。
サトシ・ジギー「!!」
その突然と姿を現したロボットは、両腕に鋭い爪を持ち、野獣っぽい格好をしていた。 
そんなロボットは、凶悪な顔をしながらサトシとジギーに振り向いた。
???「…ほう、俺の攻撃を素早くかわせるとは…てめぇらいい目してんじゃねぇかぁ。」
サトシ「だ、誰だ、お前は!?」
???「俺かぁ? 俺はビーストマン!! 野獣全てを支配し、ウイングマンと共にこの
    島を破壊しに来た陸上部隊の隊長だ!!」
ジギー「陸上部隊!?」
サトシ「まさか、陸上で敵を排除する部隊の事か?」
ビーストマン「ほう、言わなくても分かってんのか。」
ジギー「なぜこの島を破壊しようとしているんだ!?」
ウイングマン「それは当然、ドラゴン様のご命令だからよ。」
ビーストマン「使えようもない島は破壊しろと言う命令により、部隊と共にここへ出撃
       したのさ。 どの人間を抹殺してもいいと言う命令もね!!」
サトシ「何だと!?」
ジギー「そんな事はさせないぞ!!」
ウイングマン「悪いが、俺は陸上にいるお前らとは相手にならない。 相手にするの
       なら…。」
ウイングマンは気球に乗っているカスミ達の方へ見詰めた。
ウイングマン「…あの気球にいる奴らだな。」
サトシ・ジギー「な!?」
サトシ「て、てめぇ!! カスミ達に手を出すなぁ!!」
ジギー「マリーにも手を出すなぁ!!!」
ウイングマン「無理な事だ。 俺が決めた物は俺が決める! 誰が言おうと容赦はしねぇ! 
       まあ、俺はお前らと相手してる暇などない。 ビースト、あの虫けら共の
       相手にしてやんな!」
ビーストマン「ケッ、ついてねぇな!」
サトシ「だったらお前を先に倒してからだ!!」
ジギー「それを終わったら次に鳥男の番だ!!」
ビーストマン「クックック…残念だが、そう簡単には終わらせやしねぇぜ。 そのために
       難易度を高めてやる。 野郎共、出て来やがれぇ!!!」
スタスタスタスタッ!!! ビーストマンの掛け声により、猿型のロボット達と
バッタ型のロボット達が現れた!
サトシ「な!?」
ジギー「何だこいつらは!?」
ビーストマン「紹介しよう。 こいつらは俺の子分達だ。 猿の方は「ボモンキー」で、
       バッタの方は「ホッパーボッパー」だ。 てめぇらを始末するために俺と
       組んでいるんだよ。 けど甘く見ない方がいいぜ? ボモンキーは猿でも、
       こう見ても爆弾を武器として使っている。 ホッパーボッパーも足は刺で
       出来ているため、相手の頭を狙い、刺で即死に刺殺する事が出来る。 
       それに…あらかじめこいつらも持って来てよぉ…。」
サトシ・ジギー「!?」
サトシとジギーは海の方へ見たら、そこにはピラニア型のロボットと海栗型のロボットの
大群がいた。
ビーストマン「下にはピラニアの「キラニア
K6」に海栗の「ウニボット」の大群もいる。 
       間違えて落ちたら、そこは命取りだよ。」
サトシ「く…。」
ジギー「汚いぞっ!!」
ビーストマン「ヘッヘッヘ…俺達ドラゴンナイツにはそう言う汚いもくそもねぇんだよ! 
       まあ、てめぇらの戦いはこれでもじっくり見させてもらったぜ。 既に
       バテてるてめぇらのポケモンで、どうやって戦おう(遊ぼう)か?」
サトシ「…三匹だけバテたとしても…こっちにはまだ使ってない奴もいる! ニドキング、
    ニドクイン、そしてポリゴン君に決めた!」
ニドキング「キィイイイング!!!」
ニドクイン「クィイイイン!!!」
ポリゴン「ポリィイイイ!!!」
ジギー「こっちも同じく! エビワラー、サイドン、キュウコン、行けぇ!!」
エビワラー「エビィイイイ!!!」
サイドン「サァアアアイ!!!」
キュウコン「コォオオオン!!!」
ビーストマン「ほう…これは面白い…。 まだ使ってねぇポケモンも持っていたのか。 
       …クックック、だったら楽しませてくれよ…。 今このバトルステージに
       浴びる、怒れた流血戦をなぁ!!!」

―一方カスミ達―

その間カスミ達は、ウイングマンとの戦いを始めようとしていた。

カスミ「あ、あんた何するつもり!?」
ウイングマン「決まってるだろ? お前達ゴミ共の後始末さ。」
ワタル「何だとぉ!?」
マリー「こ、怖いよ…。」
ウイングマン「フン、心配するな。 すぐに終わる事だ。 俺の手で潔く死ねばな。」
サカキ「貴様の手でそうはさせないぞ!! 例え子供でさえも手を出さん!!」
ウイングマン「ほう、やる気があるんだな? だったらこっちも本気と言う物を出そう。」
パチン!! バササササッ!!! ウイングマンが指を鳴らした後、突然と雀型の
ロボットと翼付きの獣型ロボットの集団が現れた。
カスミ達「!?」
ウイングマン「紹介しよう。 こっちの雀型は「スズメール
S40」で、こっちの獣型は
       「ディンゴルド
T3」。 飛行部隊に利用される俺の手下だ。 そして、
       お前達を処刑する凶器でもある。 お前らはこの先どうする? 弱さの
       ままで戦うか? それとも望み通りに死を貰うか?」
シバ「死ぬよりお前を倒す方がマシだぁ!!!」
キクコ「しかもあんた、あたしらに悪口言うほど、相当痛い目にあいたいようだね!」
カンナ「その無駄口を今すぐ洗い直して…!!」
ワタル「待て! ここは俺がやる! 久しぶりの戦を味わいたいからな!」
シバ「お前だけでも大丈夫なのか!?」
キクコ「口は悪いが力だけは強そうだよ?」
カンナ「それにこれぐらいの大群じゃ…。」
ワタル「フン、四天王の大将であり、ドラゴン使いの俺が、そう簡単に逃げやしねぇ…。 
    守るべき者のためには負けられねぇからな!! ハクリュー達、カイリュー、
    出て来い!!」
ハクリュー二匹「リュゥウウウ!!!」
カイリュー「カイリュウウウ!!!」
ワタルはカイリューの背中に乗り、戦いに出始めた。
ソラオ「待ってくれ! 僕も戦う! 飛行には飛行!! 自然の一つとなる空の
    ポケモンで戦うよ!!」
スイート「ソラオ…!!」
ソラオ「大丈夫! 無事に戻ってくるから!」
スイート「ソラオ…。」
ソラオ「ピジョット、頼むぞ!」
ピジョット「ピジョオオオット!!!」
ソラオはピジョットの背中に乗り、ワタルと共に戦闘に出た。
ウイングマン「ほう、命を捨てる準備は出来ているようだな…。」
ワタル「ドラゴン使いであり、四天王の大将となる俺は、お前のような愚かしい罪人に
    敗れたりはしねぇ!!」
ソラオ「全ての自然を愛し、それを守る僕も、お前のような破壊者に負けない!!」
ウイングマン「フン、無意味な寝言こそお前らの遺言か。 なら楽しませてくれよ。 
       お前らが地獄へ落ちるその瞬間をなぁっ!!!」

―一方サトシとジギー―

その間のサトシとジギーは、必死にビーストマンとロボットの大群と戦っていた。 
多くのポケモン達は次々とロボット達を倒し続けるが、数が多すぎるのか、疲れが溜まり
始めた。 そんなサトシとジギーも、指示を出すのに疲れ始めて来た。

サトシ「はぁ…はぁ…。」
ジギー「ぜぇ…ぜぇ…。」
ビーストマン「どうした、もう終わりなのかぁ? つまんねぇ、つまんねぇぞてめぇら!! 
       もはやあのバトルは殆ど子供(ガキ)の遊びに過ぎなかったようだ
       なぁ!!」
サトシ「んだとぉ!?」
ビーストマン「まあ、所詮てめぇら人間は負け犬その物。 何度も戦ってる直ぐに負ける。 
       それがてめぇらとポケモンの実体と言う訳だ!!」
ジギー「…言ってくれたなぁ…!! 僕達は弱くなんかない!! 負け犬でも何でも
    ない!! そう思うお前をこの手で倒してみせる!!」
ビーストマン「ケッ!! それを言う方が負け犬なんだよ、てめぇらは! 例えこれでも
       避けられねぇんならな!! 「ファングショット」!!!」
バシュウウウウン!!! その後、ビーストマンの両手から獣型の衝撃波を放った!
サトシ・ジギー「!?」
サトシ「うわっ!!」
ジギー「くっ!!」
ドカァアアアアアン!!! サトシとジギーは攻撃を避けようとするが、疲れ果てている
ジギーは直撃された!
ジギー「ぐわっ!!!」
サトシ「ジギー!!!」
ビーストマン「グォオオオオ!!!」
サトシ「!!! うわっ!!!」
グサッ!!! サトシは突然と襲い掛かって来たビーストマンから避けようとするが、
ビーストマンの素早い爪でサトシの左腕を掠り切った!
サトシ「うぐっ!!!」
ビーストマン「どうだ、これで分かっただろ! てめぇらは負け犬同然!! こんな攻撃
       でも避けきれねぇなんて、当然負け犬なんだよ、てめぇらは!!」
サトシ「…何…だ…とぉ…!?」
ジギー「く…そぉ…!!」
ビーストマン「フン、何だか飽きて来たな、負け犬と遊ぶとよぉ。 おい、ボモンキー。 
       早速爆弾でとどめをさしな。 どうやらこいつら、火の中で休みたいそう
       だからよ。」
ボモンキー『了解。』
ボモンキーはそう言いながら、爆弾を取り出した。
サトシ(くっ…もうダメか…!?)

―一方カスミ達―

その間ワタルとソラオは、必死にウイングマンとロボットの集団と戦っていた。 
ポケモン達は次々とロボット達を倒して行くが、数が多すぎるため、苦戦している。 
気球に乗っているカスミ達も、近寄れないようにポケモン達や武器で追い払おうとして
いる。

ワタル「くそっ! 数が多すぎて勝負にならねぇ!!」
ソラオ「一体何体もいるんだ!? これでも最高は
42体も破壊したそうだけど…。」
ウイングマン「ハッハッハッハ!! 俺の軍を甘く見ると困るんでねぇ! これ以上甘く
       見ると、お前らの命もこのまま盗られてしまう始末となるぞ。」
ワタル「フン、これしきでお前に倒されるかぁ!!」
ソラオ「けど、この数だとポケモンも疲れ果ててしまう! ここはチーム交代に行くしか
    ない!」
ワタル「くっ…仕方がない…。 ハクリュー達も疲れ切ってるだろうが…よし! ここは
    交代だ! 次の戦いは飛行ポケモンを持つトレーナーに任せるぞ!」
ソラオ「それならレッドとグリーンが持ってるはず! あいつらに任せよう!」
ウイングマン「おっと、そうはさせねぇ。 「フェザーダーツ」!!!」
バシュバシュバシュバシュッ!!! ウイングマンはバスターから羽を放った!
ワタル・ソラオ「!? うわっ!?」
ダダダダッ!!! ワタルとソラオは見事に攻撃をかわし、羽は気球の箱に突き付いた!
クリスティ「きゃっ!? な、何今の!?」
ブルーザー「これは…羽!?」
ワタル「何しやがるんだ、いきなり!?」
ウイングマン「悪いが、狙う獲物は逃す訳には行かない。 俺の手で死ぬまでどこにも
       行かしはしねぇんだからな。」
ソラオ「何ぃ!?」
ウイングマン「まあ、最初はお前らを先に仕留めようと思っていたが…それは後にして
       おこう。 まずはそこでいつも邪魔している小ネズミ共を始末せねばな。 
       スズメール
S40!! フォーメーション:R!!」
ザザッ!!! ウイングマンの指示により、スズメール
S40の集団はロケットのような
形に集まった。
ワタル・ソラオ「!?」
ウイングマン「気球に突撃!!!」
ドォオオオン!!! スズメール
S40は指示通りに気球に突撃した!
仲間達「うわぁ(きゃ)ああああああ!!!」
ソラオ「!!! スイート!!! みんなぁ!!!」
ワタル「貴様ぁ!! 一体何を…!?」
ウイングマン「先回りだ。 雑魚を始末した方がもっと早いからな。」
ワタル「この野郎ぉ!!! 俺の仲間に何て事しやがるぅううう!!!」
ワタルはカイリューと共にウイングマンに襲い掛かってくるが…。
ウイングマン「フン、ほざけ!! 「アングリーガスト」!!!」
ブォオン!!! ウイングマンは翼で風を起こし、ワタルとカイリューを思いっきり吹き
飛ばした!
ワタル「うわっ!?」
ソラオ「ワタル!?」
ワタル「く、くそっ!!」
ウイングマン「フン、甘ったれた真似をしても無駄な事だ。」

ドォン!! ドォン!! スズメール
S40の集団は引き続き気球に突き込んでいた。
ピッピ「ひゃ〜〜〜!!! 落ちるでしゅ〜〜〜!!!」
ヒトカゲ「ば、バカヤロー!! そう思ってんじゃねぇ〜!!!」
アーボック「けどこの気球はどれくらい耐えられるんだぁ〜〜〜!?」
トレーナー
A「みんな、しっかり捕まれぇ!!!」
トレーナー
B「このまま落ちるなぁ!!!」
カスミ「…!! あっ…!!!」
その時、カスミはバランスを崩し、そのまま気球から落ちようとなった!
マリー「!! お姉ちゃん!!」
そしてカスミは落ち始めた!
カスミ「きゃあああああああああ!!!!」
サクラ「!!! カスミぃ!!!」
マリー「お姉ちゃあああん!!!」
ワタル「!?」 カスミぃ!!!」

―一方サトシ達―

その間サトシとジギーは、カスミの落ちる所を見た。
サトシ「!!! カスミ!!!」
ジギー「カスミさん!!!」
ビーストマン「お? ようやく魚の餌となる小娘が出たか。」
サトシ「!!! 野郎ぉおおおおお!!!」
その後、サトシは思いっきり前進に突っ込んできた!
ビーストマン「!?」
サトシ「邪魔だぁあああああ!!!!」
ドカドカドカドカァ!!! サトシは思いっきりボモンキーとホッパーボッパー達を次々
殴り込んだ。
ビーストマン「な、何ぃ!?」
ジギー「!! 今だ!! この隙にカスミさんを…!!」
ジギーは先にカスミの落ちる所へ進み始めた!
カスミ「きゃあああああああああ!!!!」
ジギー「カスミさぁん!! 今助けに行きます!!!」
サトシ「おぉおおおおおおおおお!!!!」
ビーストマン「このガキぃ!!! 調子に乗ってんじゃ…!!」
ダッ!!! その時、サトシはビーストマンの前に飛び掛って来た!
ビーストマン「!?」
ドゴォッ!!! そしてサトシは思いっきりビーストマンの顔面に踏み付いた!
ビーストマン「ブゴォッ!?」
ダッ!!! そしてサトシは高くジャンプした!

ジギー「カスミさん!! 今…!?」
ガシッ!!! だが、ジギーがカスミを捕まろうとした一瞬、サトシがカスミに飛び掛り、
カスミを捕まえた!
カスミ「!? さ、サトシ!?」
ジギー「な!?」
だがサトシとカスミは、そのまま海の方へ落ちて行く。
ウイングマン「ハッハッハ!!! バカめ!! その下にはお前らを空腹に待つ悪魔達が
       いるんだぞぉ!!」
サトシ「…ファイヤー、君に決めたぁ!!!」
ポォン!!! サトシが出したハイパーボールからファイヤーが現れ、サトシとカスミは
見事にファイヤーに乗れた!
ウイングマン「な!?」
ファイヤー「どうやら間に合ったようだな。」
サトシ「サンキュー、ファイヤー!」
ファイヤー「ったく、調子に乗りおって…。」
カスミ「さ、サトシ…だ、大丈夫…?」
サトシ「俺はいいけど、お前はどうなんだ?」
カスミ「え、ええ…。」
サトシ「ならよかった…。」
その後、顔面に足跡を残したビーストマンが崖から顔を出した。
ビーストマン「このガキぁあああ!!! 俺の顔を踏み付くとは、殺してぇほどいい度胸
       してんじゃねぇか!!!」
サトシ「フン! その顔の方がも〜っと似合ってるぜぇ、野獣さんよぉ!!」
ビーストマン「ぬぉおおおおお!!!!! もう我慢出来ねぇ!!! どいつもこいつも
       皆殺しだぁああああ!!!! ボモンキー!!! あのクソガキを
       蹴散らせぇ!!!!」
ボモンキー『了解!!』
サトシ「させねぇぞ!! ミュウツー、君に決めた!!」
ミュウツー「…どうやら私の出番が来たようだな、サトシ?」
サトシ「ミュウツー、「サイコキネシス」であの雑魚ロボット達を消してくれ!」
ミュウツー「ふむ…容易い事だ。」
その後、ミュウツーは崖まで浮き上がった。
ビーストマン「!?」
ミュウツー「…ハッ!!!!」
チュドォオオオオオオオオオン!!!!! ミュウツーは突然と両腕を上げ、
「サイコキネシス」を放った。 そしてビーストマンの周囲にいたボモンキーと
ホッパーボッパー達は瞬時に破壊された!
ビーストマン「!? な、何ぃ!?」
ミュウツー「フン、思った通り弱かったようだな。」
ファイヤー「サトシ、この下にいる雑魚共はどうする?」
サトシ「そうだな。 「炎の渦」で焼いちゃえば?」
ファイヤー「フッ、焼くか。 結果は不味そうなシーフードになるが、それもいいだろう。 
      ハァアアア!!!!」
ブォオオオオオオオオオオ!!!!!!! チュドガァアアアアアアアン!!!!! 
ファイヤーは口から「炎の渦」を放ち、崖の周囲にいた全てのキラニア
K6
ウニボット達を破壊した!

―上空―

ゲルト「すげぇ…あんな一瞬に海水のロボット達を破壊しやがった!」
ラトス「それだけじゃねぇぞ! バトルステージにいた猿や虫ロボット達もだ!」
サクラ「けど…カスミが無事でよかった…。」
マリー「よかった…お姉ちゃん…。」
ウイングマン「な、何!? キラニア
K6達を…!?」
ブレイク「今だ! ワタル、ソラオ、戻れぇ!!!」
ワタル「おう!!!」
ウイングマン「!! しまっ…!!」
ワタルとソラオはそのまま気球に戻った。
ブレイク「今度は俺達の番だ! 行くぜ、アシュラ!!」
アシュラ「御意!」
ブレイク「ブレイク、光(ライト)モードクラスチェーーーンジ!!!」
アシュラ「アシュラ、光(ライト)モードクラスチェーーーンジ!!!」

カッ!!! ブレイクは「ワクチンのディスク」で「アルテマフェニックス」にクラス
チェンジした! そしてアシュラは「紅蓮竜の瞳」で「クリムゾンドラグーン」にクラス
チェンジした!

ブレイク「…天かける狙撃手、『アルテマフェニックス』!!!」
アシュラ「…紅蓮の聖竜、『クリムゾンドラグーン』!!!」

ウイングマン「!? へ、変身したぁ!?」
ブレイク「よし、まずは周りの雑魚を処分だぁ!! 「ケンタウロスフラッシュ」!!!」
アシュラ「五強聖『武』術…「閃竜破(せんりゅうは)」!!!」
カッ!!!!! チュドガァアアアアアアアアアアアアアン!!!!! ブレイクと
アシュラが放った閃光で、全てのロボット達を破壊した!
ウイングマン「な、何ぃ!? 手下達が…!?」
ブレイク「アシュラ、ここは一発、ぶっ倒しちまおうぜ!」
アシュラ「良かろう!!」
ブレイク「ウイングマン、これが俺達の仲間を傷付けた罰だぁ!! 「ライトニング
     ボルト」
+「ウィルレーザー」合体!! 雷電光線、「ライトニング
     レーザー」!!!」
アシュラ「五強聖『魔』術…「火竜弾(かりゅうだん)」!!!」
チュドガァアアアアアアアアン!!!!! ブレイクのバスターから放った雷電光線と、
アシュラの刀から放った火球を、ウイングマンに直撃した!!
ウイングマン「ぐがぁああああああああああ!?!?!?!?」
そしてウイングマンはそのまま落ち始めた!
ブレイク「よっしゃっ!! やったぜぇ!!」
アシュラ「一発楽勝でござるな!」

―一方サトシ達―

ミュウツー「…おい、上を見たらどうだ?」
ビーストマン「あぁ?」
ビーストマンが上を見上げると、彼の真上からやられたウイングマンが落ちて来た!
ビーストマン「へっ?」
ドサァアアアアアアアン!!!! そしてウイングマンは思いっきりビーストマンに
落ちて行った。
ビーストマン「ぐぎゃっ!?」
そしてビーストマンは戦闘不能となった。 その後サトシとカスミは、ファイヤーに
乗ったまま岸まで上がった。
サトシ「どうだ、ミュウツー?」
ミュウツー「相手が自業自得なだけだ。 気にする事ない。」
その間、ジギーはサトシのファイヤーとミュウツーを見た事により、完璧に驚いていた。
ジギー「…あ、あのサトシ君が…伝説の鳥ポケモンのファイヤーと…噂の
    ミュウツーを…!?」

その後、ウイングマンはヨロヨロと立ち上がり、まだ気絶したままのビーストマンを
抱えながらこう言った。
ウイングマン「くそぉ…まさか俺達がお前らのような虫けらに負けるとは…。」
サトシ「まだやりたいって言うのか?」
ウイングマン「…フン、このザマじゃ勝負にならねぇ…。 ここはしばらく放って置く!! 
       けど、また会う時はこれとは違って甘くは行かないからな!! その時
       まで俺達が取るその首を洗って待ってるんだな!! 覚えて
       やがれぇ!!!」
ダッ!!! そしてウイングマンは、ビーストマンを抱えながら飛び去った。
サトシ「ヘッ! 待つ訳ねぇだろ!!」
カスミ「………さ、サトシ…。」
サトシ「あぁ?」
カスミ「…あ、あの…その…。」
サトシ「…黙ってた事で謝りたいんだろ?」
カスミ「!」
サトシ「…別にいいけど、お前はどうすんだ?」
カスミ「え?」
サトシ「答え、まだ聞いてなかったけど…?」
カスミ「………うん、一緒に行く!!」
サトシ「フッ…。 それだけでも聞きたかったんだ。 ま、今回は色々あったけど、一応
    お帰りな!」
サトシはそう言いながら、カスミの頭を触れた。 そんなサトシの喜ぶ顔を見たカスミを、
頭を抑えながら、沈黙となった。
カスミ「………って、あんた、今馴れ馴れしく触ったでしょ…?」
サトシ「別にいいだろ? 仲直りしたんだしぃ…。」
カスミ「よくなっ…!! …ま、まあ、今回ならいいけど…。」
その時気球から仲間達の声が聞こえて来た。
サクラ「カスミぃーーー!!! 大丈夫ぅーーー!?」
レッド「サトシ、大丈夫かぁーーー!?」
マリー「お姉ちゃーーーん、お兄ちゃーーーん、大丈夫ぅーーー!?」
サトシ「おう、大丈夫ぜぇ! みんなありがとなぁ!!」
カスミ「心配してごめんねぇ!!」

その間ジギーは、そんなサトシとカスミの仲を見ながら、こう思った。
ジギー(………フッ…。 やはり今回の勝負は、本当に僕の負けのようだね…。)

―夕方―

そしてその夕方、サトシ達は早速島から出るため、フェニックスに乗った。 岸には助手
トレーナー達が見送りにいるが、その中にはジギーとマリーがいない。

トレーナー達「色々ありがとうございました!!」
サトシ「いやぁ、散々迷惑かけちまって悪かったなぁ!」
カスミ「所でジギーさんとマリーちゃんは?」
トレーナー
A「それが…ジムリーダーの具合が悪くなって、見送りは出来ないと
       仰ってました。」
トレーナー
B「マリーちゃんは兄の看病で手が離せないと言いましたけど…。」
カスミ「そうか…あの二人、何だか悪い事しちゃったなぁ…。」
サトシ「気にすんなよ。 きっとあの二人、お前の気持ちを分かってくれたと思うよ。」
カスミ「…そうかもね。」
トレーナー
C「サトシさん、次の活躍、応援しています!」
トレーナー
D「次のジム戦にもがんばってください!!」
サトシ「サンキュー、みんなぁ!」
カルロス『間もなく船が出発するぜぇ!!!』
ズザザザザザァッ!!! そしてフェニックスは、そのまま島から出始めた。
トレーナー達「お達者でぇえええええ!!!」
サトシ・カスミ「さよならぁあああああ!!!」

ユズ島のジムでジギーに勝ち、ドラゴンナイツを倒したサトシ達。 カスミを仲間に戻し、
これで一件落着。 次のジムのある島へ向かうため、サトシの旅立ちはまだまだ続く! 
…と言いたい所だが…。 フェニックスの姿が消えた後、トレーナー達は突然と落ち込み
始めた。

トレーナー
A「…おい、これからどうする?」
トレーナー
B「しょうがないだろ? リーダーの言う通りにしなきゃ。」
トレーナー
C「けど、あのまま黙っててよかったのか?」
トレーナー
D「さあ…よかったのか、よくなかったのかぁ…。」

―フェニックス・廊下―

その間、サトシ達は廊下に歩いていた。

トオル「今回のバトルはすごかったなぁ! おかげで記念写真撮り捲くったよぉ!」
サトシ「ははは、そりゃありがとな。 まあ、カスミも戻ってホントに良かった事だな。」
ボタン「そうよねぇ。 あんなカッコイイ人と一緒にいたらあたし達ずーっとカスミの事
    嫉妬してたと思ったわ。」
カスミ「そんなお姉ちゃん…。」
サトシ「けど、最後までジギーと別れを告げなくて残念だったなぁ…。」
ジャグナル「…いや、告げる必要はないと思う。」
サトシ「え?」
ジャグナル「…何か…お前の部屋の方から嫌な気配が感じる…。」
サトシ「…え?」

そしてサトシ達は、サトシの部屋の前に立ち止まった。
サトシ「…お、俺の部屋に…何か嫌な気配が…感じるだって?」
ツバキ「ちょ、ちょっと、何よそれ…?」
ヒロシ「まさか、泥棒とか…敵襲とか…。」
ジャグナル「いや、そんなに危険な物ではないようだ。」
サトシ「何だって…?」
ガチャッ!! サトシは不安もなく、落ち着いてドアを開けたら…。

ジギー「はぁ〜い、皆さん! ご無沙汰でぇ〜♪」
サトシ達「なぁあああああああああああああああああ!?!?!?」
何とサトシの部屋の中にジギーとマリーがいた!
マリー「えへへ、一緒に来ちゃった
v
レグナ「て、てめぇ!!! 何でこんな所にぃ!?」
ジギー「ご挨拶だなぁ〜? 君達に忘れ物があるから、それの届きに来たんだよ。」
サトシ「わ、忘れ物ぉ!?」
その時、ジギーはサトシにりんぼう貝で出来たバッジを
16個渡した。
ジギー「僕に勝った証に、約束通りリンボウバッジを君に授けよう。」
サトシ「あっ!!! そう言えば、忘れて…!!」
ジギー「後、この前君含めて
16人もバトル出したいと聞いて、どうやら16人分が必要
    だと思った僕は、この数を用意した。 ありがたく受け取れ。」
サトシ「あ、ああ…あ、ありがとう…って!? ちょっと待て!? お前まさか、ただ
    これだけで乗って来たのかぁ!?」
ガレム「もう出発しちまったんだぞぉ!? どうやって戻るんだぁ!?」
ジギー「あははは、バカだなぁ〜。 『ただこれだけ』とは僕言ってないよぉ?」
サトシ達「え?」
ジギーは突然と髪を振れながら、こう言った。
ジギー「僕も君達を気に入った。 僕も君達とお供にするよ。」
サトシ達「えぇええええええええええええええ!?!?!?!?!?」
ジギー「どうだい? これで心強い仲間が増えてよかっただろ?」
サトシ「ちょっと待てぇ!!! 俺はまだ一言何も…!?」
ジギー「よし、決まりだね! ちょうどマリーにもお姉さんが欲しいと言っていたから、
    彼女も連れて来たのさ。 だから、マリー。 ここにはたくさんのお姉さん達が
    いるから、これで満足かい?」
マリー「うわぁあああ…。」
マリーは女性仲間達を見詰めながら、感動していた。
マリー「うわぁ〜〜〜い
vvv お姉ちゃんがいっぱいだぁ〜〜〜vvv 今日からみんなを
    お姉ちゃんって呼んでもいい〜?」
女性達「え、い、いいけど…。」
マリー「やったぁ〜〜〜
vvv でも、貴方達をおばさんって呼んでもいい?」
マリーはムサシとヤマトを指してそう言った。
ムサシ・ヤマト「ダメ。(怒)」
マリー「じゃあ、おばあちゃんって呼んでもいい?」
マリーはキクコに指してそう言った。
キクコ「フェッフェッフェ、好きに呼んでもいいぞい。」←気にしていない。
マリー「わぁ〜〜〜いわぁ〜〜〜い
vvv
マリーは幸せそうに跳ね回った。
サトシ「相当喜んでるな…。」
シャワーズ「ずーっと欲しかったんだろうね、お姉ちゃんって…。」

その時、ジギーはサトシの前にこう言った。
ジギー「…フッ、サトシ君。 今回は確実に僕の負けだよ。 けど…。」
サトシ「?」
ジギー「…次は負けないからね。」
サトシ「…へ?」
ジギーはそう言いながら、そのまま歩き去った。 そんなサトシはジギーを見詰めたまま、
混乱していた。
サトシ「…な、何だ、今の…?」

…で、結局ジギーとマリーも仲間に入ったとさ。 めでたしめでたし☆

サトシ「めでたくねぇよ!!! 許可してねぇんだぞぉ!?!?」

続く☆

サトシ「ゴルァアアア!!!! 話を聞けぇえええ!!!」

―ロボット図鑑―
ボモンキー
密林・海岸警備用として使われていた猿型ロボット。 主に爆弾を武器に使う。 普段は
椰子の木に登って警備をしている。

ホッパーボッパー
森林警備用に使われていたバッタ型ロボット。 足は刺で出来ており、相手に跳びかかり、
刺で攻撃する。

キラニア
K6
湖畔警備用に使われていたピラニア型ロボット。 水の中から飛び出し、不審者に噛み
付く。 一旦噛み付いては、契れるまで離さない。

ウニボット
海水警備用に使われていた海栗型ロボット。 針は伸縮するので、異常がない時は
引っ込む。 針は伸縮するだけではなく、発射する事もある。 刺には毒付き。

スズメール
S40
小型の集団で現る、雀型のロボット。 元は郵便配達に使われていた。 小型としては
回避しやすく、素早く飛び回る。 集団とはコンビネーションで戦う事もある。

ディンゴルド
T3
オーストラリアの大平原警備用に使われていたロボット。 獣の姿をしているが、翼を
搭載しているため、飛行も出来る。 体当たり、引っ掻き、噛み付きなどが出来る。

―ボスロボット図鑑―
ウイングマン 
DKN 018
特殊武器:フェザーダーツ
元は山脈近辺に遭難者を救助したり、不審者を退治したりなどをするスカイパトロール
ロボットだった。 翼を自由に使い、空高く飛び回る。 高速に飛ぶ事も可。 
フェザーダーツは、羽をダーツに使い、敵に素早く撃つ。

ビーストマン 
DKN 019
特殊武器:ファングショット
元は密林警備用に使われていた野獣の姿をしたロボット。 爪と武術を極め、最高の
戦術と運動能力を誇る。 素早く移動し、獲物を裁く。 ファングショットは、獣の顔を
した衝撃波を相手に放ち、ダメージを与える。

ソニックの後書き:
今回もサトカスでと言う事だったのにぃ…何か中途半端過ぎたなぁ…。(汗) まあ、
ジギーも仲間にいれさせたし、これからも彼はシゲル達とは違って真のライバルとなる
でしょう。 ま、サトカスファンに対しては大きな問題となる存在になるでしょうが。(笑) 
まあ、次回もちゃんとなるよう、またお会いしましょう。(謎)