ポケットモンスター小説版
197話 燃えよ、カビゴン!

ウンシュウ島で消防隊のラッセルとチーム・カメールと協力し、ドラゴンナイツのマグマ
マンを倒し、大火災を止めたサトシ達は、最後のジムバッジのある島へ向かっていた…
途中だったが。 荒海の発生により、クネンボ島に到着した。 クネンボ島は森に
覆われている島で、サトシ達はそこに到着した。 だが問題発生。 フェニックスには
食料も切れてしまい、困っていた。

ユウキ「困ったわ…フェニックスにはもう食料切れてる…。 これじゃあ料理も出来ない
    わ。」
カルロス「おまけにポケモンフードも切れてるし…。 あれから買い物しなかったから
     なぁ〜…。」
ゼトラ「…そもそもショッピング出来るような島なかったからな、あれから。」
シャワーズ「む〜〜〜…このままじゃお腹空いちゃうよぉ〜…。」
ピカチュウ「ピカァ〜〜〜…。」
カスミ「タケシがいたらポケモンフード大量に作れたのになぁ〜…。」
シゲル「けど今のタケシはダイダイ島へ居残り…。」
ヒロシ「無念だねぇ…。」
サトシ「俺達の食料もなくなっちまったし…これからも大変だな。」
グリーン「…これならあるが…?」
グリーンはそう言いながらマントから一個の缶詰を出した。 その缶詰は見ての通り
鯖の缶詰。 サトシとレッドとシゲルとイエローはそれを見て冷や汗をたらしていた。
サトシ・レッド・シゲル・イエロー「………な、何でそれ持ってるんスか………?(滝汗)」
サトシ「…まあ、とにかく…ポケモンに餌をあげなきゃ行けねぇよな? ポケモン
    フードの代わりになる奴ないか?」
ブルー「食料持ってないのに無理よ。」
イエロー「お菓子も持ってませんし…。」
グリーン「…だからこれはどうだ。」
そんなグリーンはまだ鯖の缶詰を持っていた。
って言うかこう言うギャグそうな行動するグリーンって意外に珍しい?(笑)
エリカ「それなら植物でどうでしょうか?」
サトシ「植物?」
エリカ「ええ。 植物はポケモン(動物)に対して栄養があるそうです。 野菜のように
    食べられる種類があるのですのよ!」

コゴロウ「…そうかぁ? 作者の話によると、奴のバカ犬がそれのせいで吐き捲くった
     とか言ってたが…。」
ゼトラ「……………。(−−;)」

…話題を戻しましょう。
ケンジ「ああ、確かにそうだったね!」
サトシ「けど、どの植物を食べさせれば…?」
エリカ「植物辞典なら持ってますわ!」

―フィールド―

その間サトシ達は、あるフィールドで歩いていた。

エリカ「辞典によると、『ケッカソウ』は食べれるそうですわ。 ポケモンが食べると
    血管が奇麗になると仰います!」
レグナ「へぇ…。 それって生玉葱を丸齧りする健康法と同じ奴か?」
サトシ「え゛?」
ピース「エリカさんって、こう言うのに興味あるんですか〜?」
エリカ「ええ。 草系専門トレーナーとしては興味深い物ですわ!」
ピスタチオ「確かに花が好きなのは分かりますね。 他に何かありますか?」
エリカ「そうですわね…。 本によると…知識が高くなる『ノウアゲソウ』や視力が
    高まる『メミエソウ』…。 伝染病から治る『クロノアソウ』もありますね?」
レグナ「…おい、あれがそうか?」
エリカ「え?」
レグナがある岩の方へ指していた。 岩の間には花が立っていた。 それを見たエリカは
早速辞典を調べ始めた。
エリカ「ああ、あれですね? あれは『マンタロソウ』と言って、筋肉を発達させる
    効果があります! これなら食べれますわ!」
サトシ「丁度いい!! ポケモンジムに行くにも必要な奴だな!」
エリカ「では、早速引き抜きますわ!」
エリカは早速その花を岩から引き抜くが…。
エリカ「う〜〜〜〜〜ん…。」
サムライ「どうしたでござるか?」
エリカ「なかなか抜かれないのですわ…。」
レグナ「手伝おうか?」
エリカ「あ、お願いします!」
レグナはエリカと一緒に花を引き抜く。
レグナ・エリカ「せぇ〜〜〜のっ!!!」

グイッ!!!! そしてエリカとレグナが花を引き抜くと、岩の間から頭に花を付けた
赤いバンダナの少年が現れた!
???「いでででででぇ!!!!」
サトシ達「!?!?!? ぎゃあああああああああああああああ!!!!! 
     
*マンドラゴラ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

*マンドラゴラ:古代イギリスやヨーロッパ地方では人間型の植物で、地中に埋まっている
        怪植物。 引き抜くとその絶叫にて命を落とされると言われている。

???「誰がマンドラゴラじゃっ!? この草マスターを目指しているジュンジ様の頭上
    ガーデニングを引き抜こうだなんて、何てふてぇ奴だぁ!?」
エリカ「あ、も、申し訳ございません…唯の雑草かと思いまして…。」
ジュンジ「何だとぉ!?」
ボタン「…って言うか、何? 頭上ガーデニングって…。」
サクラ「どうも珍しいと思うわ…。」
アヤメ「エリカさん、聞いた事あります?」
エリカ「…い、いいえ、今日で初めてですわ…。 さすがに草系専門の私でも、こう
    言うのはしませんけど…。」
アキラ「けど頭上ガーデニングって…こいつそもそも人間か?」
ジュンジ「は?」
グリーン「人間「じゃない」からやってんだろ?」
ジュンジ「何だとぉ!? お前ら誰なのか俺の知った事じゃねぇが、ポケモン勝負
     だぁ!!!」
セイヨ「そんな…いきなり…。」
ジュン「けど僕達そう言う気がないんですけど…。」
ジュンジ「はん!!! 自信がねぇから逃げるのか!?」
サトシ「何ぃ?」
ジュンジ「そうじゃねぇんなら勝負しろ! 根性があんならな!!」
サトシ「…おう、やるぜ、やってやろうじゃねぇかぁ!!! 後で後悔しても俺ら
    知らねぇぞぉ!!!」
カスミ「ちょっと、本気なのぉ!?」
レッド「まあ、あいつの好きにさせなよ。 やる気ありそうだし。」
ジュンジ「こいつにでもやられてろ!! クサイハナ、行けぇ!!!」
クサイハナ「ハナァ〜!!!」

ポケモン図鑑『クサイハナ・雑草ポケモン・ナゾノクサの進化形。 めしべが放つ
       とてつもなく臭い匂いは、
2q先まで届き、気を失わせる。 猛烈な臭さ! 
       それなのに
1000人に一人ぐらいこれを好んで嗅ぐ人がいる。涎のように
       見える甘い蜜。 とても粘々しており、触れるといつまでも纏わり付く。 
       とても甘いのだが臭いが以上に臭くて、近寄れない。』

サトシ「…『
1000人に一人ぐらいこれを好んで嗅ぐ人がいる』…。 それって嫌だ…。 
    まあ、こいつが草系なら、こっちは対抗できる炎系を出そう! それに、
    ちょっとびびらせてやろうかな? ファイヤー、君に決めた!!!」
ポォン!!! だがサトシが投げたのはファイヤー入りのハイパーボールではなく、何と
モンスターボール。 そこからゼニガメが現れた。
ゼニガメ「ゼニィ!!」
サトシ「あっ…。」
カスミ「ちょっと、何草に弱いポケモンを出してんのよぉ!?」
サトシ「っるっせぇなぁ!! 腹が減ってんだから頭がぼやけてんだよぉ!!」
カスミ「またそんな事言っちゃってぇ〜。」
レッド「…カスミ。」
カスミ「ん? 何?」
レッド「…帰艦するか?(怒)」
カスミ「え………あ…いえ…黙ってます…はい…。(汗)」
その後サトシはゼニガメをモンスターボールに戻した。
ジュンジ「何だよ、弱いから戻すつもりかぁ?」
サトシ「誰が弱ぇだとぉ!? だったら本気を出してやるぜぇ!! ファイヤー、君に
    決め…!!!」

ツルッ!!! だがサトシが投げたボールが手から滑った! しかもそのボールは
ハイパーボールではなく、スーパーボール!
サトシ達「あっ!!!」
バキッ!!!! ポォン!!! ボールは近くの岩にぶつかり、中からカビゴンが飛び
出て来た。 しかもカビゴンは殆ど寝ている。
カビゴン「ガァ〜〜〜…。」
サトシ「くそぉ、まただ!! やっぱ空腹最中だと頭が働けねぇ…!!」
カスミ「もう、何ドジばっかしてんのよぉ!?」
マチス「…って言うかいちいちうるさいぞ…。」
ナツメ「同意…。」
カスミ「え…?」
キョウ「しかしカビゴンはいま睡眠状態になっておるでござるな?」
アヤ「サトシ君、戻した方がいいわよ!!」
サトシ「ああ…!?」
サトシがスーパーボールを拾うと、何とスーパーボールにひびが入っていた!
サトシ「ゲッ!? こ、壊れてるぅ!?」
フウコ「え?! うそ!? 壊れちゃったのぉ!?」
ドリオ「さっきの衝撃のせいで、ひびが入っちまったのか!」
サトシ「…えぇ〜〜〜い、悔しいけどここは仕方なくカビゴンに任せるしかねぇ!! 
    カビゴン、頼むから起きてくれぇ!!!」
カビゴン「ガァ〜〜〜…。」
だがカビゴンは爆睡している。
ジュンジ「何だぁ? 来ねぇんなら先に行くぜぇ!! クサイハナ、「ソーラービーム」で
     食らわせぇ!!!」
クサイハナ「ハァ〜〜〜ナァアアア!!!!」
バシュウウウウウウウン!!!! チュドォオオオオオオン!!!! クサイハナの頭の
花から放出した「ソーラービーム」はカビゴンに直撃した!
サトシ「カビゴン!!」
カビゴン「…カビィ?」
だが衝撃を与えたのか、カビゴンは起き上がった。
キヨミ「やっと起き上がったわ!」
アツコ「これなら楽になるかも!?」
カビゴン「カビ?」
その後カビゴンは、突然とクサイハナに嗅ぎ始めた。
クサイハナ「ハナァ?」
カビゴン「………カァアアアビィイイイイ!!!」
その後カビゴンは早速クサイハナを食べ始めようとした!
クサイハナ「ハナァアアアアアアア?!!?!?」
ジュンジ「のぁああああああ!!!! 俺のクサイハナを食うなぁああああ!!!! 
     戻れ、クサイハナ!!!」
ジュンジは素早くクサイハナをモンスターボールに戻せた。
カビゴン「カビ?」
その後カビゴンはジュンジに見詰めた。
ジュンジ「え?」
カビゴン「カァアアアアビィイイイイイイ!!!!」
ガブゥッ!!!! そしてカビゴンはジュンジの頭に飾って(?)ある花を食べた!
ジュンジ「おわぁああああああああ!?!?!!? 俺の麗しき頭上ガーデニング
     がぁああああああ!??!?!」
ゲルト「…どこが麗しきなんだよ…?」
デルヴァ「麗しきと言うよりも「汚い」ぜ。」
カビゴン「フワァ〜〜〜…。」
ドサァン!!! そしてカビゴンは再び眠り落ちた。
ジュンジ「ちくしょう!!! この勝負は無効だぁ!! 覚えてやがれぇ!!」
サトシ「おい待てよぉ!!」
ジュンジ「何だよ!?」
サトシ「俺達はポケモンセンターを探してんだけど、どこだか知らねぇか?」
ジュンジ「そんなトコならあっちの山の裏側の方にあるぞ。」
ジュンジは山の方へ指しながらそう言った。
サトシ達「えぇえええええ!??!?!」
ジュンジ「いい気味だよぉ〜だ、バァ〜カ!! ヘェ〜〜〜ッヘッヘッヘッヘ!!!」
ジュンジはアカンベーをしながら、そのまま逃げ去った。 だが…。

バシュン!!! ドカァアアアアアン!!!! ブレイクはバスターでジュンジを撃った。
ジュンジ「おぎゃああああああああああ?!!?!?!?」
サトシ達「!?」
ブルーザー「な、何やってんだ、ブレイク!?」
ブレイク「いいじゃねぇか、こう言う奴撃ち落としても…。」
サトシ達「よくない!!!」

山登りを開始しようと考えるサトシ達だが、ボールが壊れたため、カビゴンを戻す事も
出来ない。 そんなサトシ達はどうするか悩んでいた。
ラトス「ジュンジ(あのガキ)によれば、あの山を抜けなければならねぇのか。」
カツラ「これは少々きつくなるなぁ…。」
アイ「サトシ君、カビゴンはどうするの?」
サトシ「放って置く訳にも行かねぇだろ? 一緒に連れて行くさ。」
カツコ「確かにモンスターボールの応急処置はポケモンセンターだけしか出来ない
    けど…。」
カルロス「俺なら修理出来るけど、今小道具持ってねぇ。」
ウミオ「このまま行くのも難しくねぇか? フェニックスに戻って近道にでも…。」
ソラオ「無茶言うなよ。 山の裏と言ってもフェニックスじゃそこまで行かれないさ。 
    それに今は荒海で運行も出来ないし…。」
スイート「どうするの、これから?」
ガロン「俺とザクロンが押そうか?」
サトシ「あ、いいの? じゃ、頼むわ。」

―山―

その後サトシ達は、早速ポケモンセンターへ向かうため、山を登り始めた。 その間
カルロス、ブレイク、ザクロンとガロンは、必死に寝ているカビゴンを押し進んでいた。

カルロス達「ぐぎぎぎぎぎぎぃ〜〜〜〜〜…!!!」
サトシ「がんばれ、みんな!」
カルロス達「ぐぐぐぐぐ………だぁあああ…!!!」
だがカルロス達は、殆ど力尽きていた。
カルロス「だ、ダメだぁ…。 全然進まねぇ…。」
ラン「やっぱり強いカルロス達でもだめなのか…。」
リン「もうだらしないわねぇ。」
カルロス達「っるせぇわぁ!!!(激怒)」
リン「ひっ!!」
カルロス「けど…カビゴンも何て奴だ…。 脂肪が多すぎて全然押せるパワーがねぇ…。」
ブレイク「さすがに力属性の「スーパーアーム」を使っても無理なんて…。 こいつの
     体重は予想以上だ…。」
ガロン「やっぱ
460sのポケモンは半端じゃねぇ…。」
ザクロン「強い俺達じゃ無理かぁ…?」
ジャグナル「ったく、だらしねぇなお前ら…。」
カルロス達「!!!(怒)」
ジャグナルの毒舌で、カルロス達はジャグナルに睨んだ。
カルロス達「だったらてめぇも手伝えよぉ!!!! 俺らより強ぇんだろぉ!?」
ジャグナル「興味ねぇ。」
トミオ「けどこれほどの大きさだと、ポケモンの「怪力」じゃ無理だなぁ…。」
リョウマ「「テレポート」を使っても無理だろうな。 ここ初めて来るから…。」
ユウキ「ポケモンの「空を飛ぶ」を使っても、カビゴンを持ち上げる事も無理だし…。」
サトシ「ふぅ〜〜〜ん…どうすりゃいいんだぁ…?」
そう悩むサトシ達。 が、その時…!!!

ガサッ!! 草むらから何とニャース(ロケット団の)がリンゴを持ちながら現れた。
ニャース「ニャ〜ッハッハッハ! 今日はついてるニャ〜! 食料探しに行ったらいい
     所にリンゴ見つけたニャ〜!」
サトシ達「!!!!」
ケンジ「これだぁあああああ!!!」
ガシッ!!!! ケンジはそう言いながら、ニャースからリンゴを奪った。
ニャース「ニ゛ャ!?」
ケンジ「誰か釣竿持ってる!?」
イエロー「あ、僕なら持ってますけど?」
ケンジ「ちょっと貸してぇ!!」
ケンジはイエローから釣竿を借り、リンゴを釣り糸に結び付けた。 そしてそのリンゴを
カビゴンの顔の前に釣り上げた。
ケンジ「ほ〜ら、カビゴン。 美味しい美味しいリンゴだよ〜。」
ニャース「ニャ〜〜〜、それニャーの物ニャのに〜〜〜…。」
ムサシ「つべこべ言わないの。」
コジロウ「また新しいのとってやるから…。」

カビゴン「………!」
ケンジ「美味しいリンゴだ…ん?」
ガブッ!!! だがカビゴンは寝ている間に素早くリンゴを食べてしまった!
全員「何ぃいいいいい!?!?」
ケンジ「
NO〜〜〜〜〜〜〜!!!! この作戦で行くつもりだったのにぃ〜〜〜!!!」
…恐らく、リンゴをカビゴンを起こし、カビゴンを誘き寄せる作戦だったらしい。
カスミ「…そうだわ! あたしにはいい作戦がある! サトシ、ちょっと手貸して
    くれない?」
サトシ「へ?」

その後、サトシは何とリンゴの着ぐるみを着ていた。 余りにも微妙な体制なので、
仲間達が彼の体制を見ながら苦笑いをしていた。
カスミ「くくく…やっぱり似合う…。」
サトシ「どこがじゃあ!? これで俺を何しろってんだぁ!?」
カスミ「サトシをリンゴになりきって、カビゴンをこの山頂まで誘かせるのよ!」
サトシ「だから何で俺なんだよぉ!?」
カスミ「だって、サトシって何か、こうバランスよく取れてるじゃん? だから役に
    立つと思って…。」
サトシ「それならメタモンを使えばいいじゃねぇかよぉ!!!」
イミテ「あ、あたしのメタちゃんはダメ! 怪我させたくないから!」
メタモン「ワシも嫌だからな! 命取りになるような試練など受けはせん!!」
ウォール(…って言うか、お師匠様も俺に同じ事させてるじゃないッスか…。)
シュウ「俺もメタモン持ってるけど、これだけには使わねぇよ。」
サトシ「そんなぁ〜〜〜…。」
ブルー「う〜〜〜ん…じゃあ、あたしのメタちゃんで…。」
サトシ「ぢぐじょう〜〜〜…こうなったらヤケクソにでもやってやろうじゃねぇかぁ!!」
ブルー「え!? あ、サトシ、あたしのメタちゃん…。」
カスミ「がんばってよ、サトシぃ〜!」
ケンジ「死なないようになぁ〜!」
サトシ「余計なお世話じゃあ!!!」
ブルー「あ、あの〜〜〜…。(涙)」
結局無視されるブルーちゃん…。

カスミ「カビゴ〜ン! おやつの時間ですよぉ〜!」
カビゴン「カビィ〜…?」
カビゴンは起き上がり、サトシを見詰めた。 そんなカビゴンは目がぼやけているのか、
サトシをリンゴだと完全に思い込み始めた。
カビゴン「カビィ〜〜〜!!!」
そしてカビゴンは大喜びにサトシに襲い掛かる。
サトシ「ゲッ!? うぉおおおおおおおおおおおあああああああああああああ!!!!!」
必死なサトシは早速カビゴンから山頂まで素早く逃げるが、カビゴンはひたすらサトシを
追い始める。
ケン「…すげぇ…。 サトシ早ぇ…あんなカッコでも…。」
マサトシ「けどあのカビゴンも早ぇで…。 食い物に対してやと反応が強いんやな…。」
カスミ「とにかくあたし達も追おう!」

―山頂―

ガッ!!! サトシが逃げている途中に石に躓き、転んでしまった。
サトシ「おわっ!?」
転んでしまったサトシは、さすがにリンゴの格好でいるせいか、立ち上がらなくなって
しまった。
サトシ「ゲッ、やべぇ!! 起き上がらねぇ…!!」
カビゴン「カビィ〜〜〜!」
ガシッ!! 辿り着いたカビゴンは、リンゴのサトシを持ち上がる。
サトシ「ぎぇああああああああ!!!! 待て待て、ストップストップ!! 俺は美味く
    ねぇぞぉ!!!」
カビゴン「カビィ!!」
ガブ! カビゴンはリンゴを噛むが…。
カビゴン「カビッ!? カビィッ!!!!」
ヴゥン!!! ドガバギャゴガシャン!!!! 味が不味かったのか、カビゴンは
思いっきりサトシを木々へ投げ飛ばした!
サトシ「ぎゃああああああああああ!!!!!」

カビゴン「ファ〜〜〜…。」
ドサァン!! そしてカビゴンは諦めて寝てしまった。 その後、カスミ達がようやく
辿り着いた。
カスミ「やったぁ! 作戦成功!!!」
タイチ「やっと山頂に着いたね!」
ライゾウ「見事に到着したけど…サトシはどこだ?」
ミズキ「そう言えば見当たらないが…?」
アツシ「…まさか、こいつに…?」
カスミ「な、何バカな事言ってるのよ!? サトシ、どこなのぉ〜!?」
サトシ「………こ……こ………だ……ぁ…。」
カスミ達「!?」
カスミ達が振り向いたら、そこには倒れた木々に潰されたままの血塗れサトシがいた。
カスミ達「きゃ(うわぁ)あああああああ!!!!! サトシぃいいいい!?!?」
サトシ「………もう……ご馳走………様……。」
ガクッ。 そしてサトシは逝ってしまった。(嘘)

けどその後、傷口は全てウィスプに回復され、サトシは元に戻った。 けどウィスプは
なぜかカスミに怒鳴り始めていた。
ウィスプ「サトシさんに何て事するんスかぁ!? サトシさんを殺すつもりッスかぁ!?」
カスミ「ま、まあ、けどサトシも無事になった事だし…。」
ウィスプ「良くないッスよぉ!!!」
だが何故か出ているドリヤードはウィスプを落ち着かせようとした。
ドリヤード「まあまあ、ウィスプさん落ち着いてください。」
その間、何故か出ているアウラは疲労に倒れているサトシを心配していた。
アウラ「大丈夫ですか、サトシ様ぁ?」
サトシ「あぁ…もう二度とやらねぇ…。」
ユウタ「けどここまで山頂に着いたから、後は下りるだけだな。」
シンジ「けどやっぱりこのままカビゴンを連れながら進まなきゃ行けねぇんだろ?」
サトシ「だろうな…。 どうすっかぁ…。」
アウラ「それなら川を渡っていけばどうでしょうか?」
サトシ「川?」
アウラ「要するに大きな筏を作るのですよ。 私達とカビゴンを大きないかだで川に
    渡りながら、ポケモンセンターへ行くのですよ。 この川もポケモンセンター
    まで辿るそうですし。」
サトシ「そうか、それいいや! じゃ、早速それで行こう!」
ドリヤード「では私はアウラと一緒に筏を作りますから、少々お待ちください!」

そしてしばらく経つと、ドリヤードとアウラは大きな筏を完成した。 完成させた後、
サトシ達と寝ているカビゴンは筏に乗った。
ドリヤード「人数分に入るようにしておきましたの!」
アウラ「しかもカビゴンの体重でも沈まないようになっています!」
サトシ「こりゃいいや! じゃあ、出発進行!!」
全員「おう!!!」
そして筏は前進し始めた。

筏は楽々に前進し、サトシ達も気楽に進んでいた。
サトシ「この調子なら大丈夫だろう!」
ゼトラ「……………。」
だがゼトラは何か嫌そうな顔をしていた。
マロン「? どうしたの、ゼトラさん?」
ゼトラ「…気のせいではないようなんだが…。 この先に何か水が落ちるような音が
    聞こえるんだが…。」
アーモンド「水が落ちるような音?」
ココナッツ「それってもしかして…。」
そう、川の先をよく見ると…何と滝であった!!
全員「滝だぁあああああああ!!!!!」
アウラ「まあ、ホントに滝ですわぁ!」
ピース「ホントですねぇ〜。」
ヒトカゲ「感心すんなぁあああ!!! 俺は水苦手なんだぞぉおおお!!!」
ジャグナル「だったらカビゴンに乗りゃいいだろ。」
ヒトカゲ「あ、そっか。」
サトシ「そんな事よりも落ちるぞぉおおおお!!!」
そして筏はそのまま滝に落ちて行った。
全員「わぁ(きゃ)ああああああああああああああああああ!!!!」
ドボォオオオオオオオオオン!!!! そしてサトシ達はそのまま川へ落ちた。
サトシ「うわぁあああ!!! 助けてくれ〜〜〜!!!」
カスミ「溺れるぅ〜〜〜!!!」
バシャバシャバシャバシャ!! そんなサトシ達は水を叩きながら叫んでいるが…。
ゼトラ「…おい、お前ら。」
サトシ達「!」
サトシ達は見上げると、何とゼトラと他のリユニオン、そしてグリーンが立っていた。
ゼトラ「…いっぺん立ってみろ。」
サトシ「あ…ああ…。」
ピスタチオ「な、何だ…浅かったのか…。」
ダネリーナ「助かったでちゅ…。」

???「あぁ? またお前らか?」
サトシ達「!?」
サトシ達が振り向くと、そこには岩の上で立っているジュンジがいた。 しかも彼はまた
頭に新しい雑草を生やしている。
サトシ達「また出たな、
*人植物(ヒトショクブツ)!!!」
ジュンジ「誰が人植物じゃ!?!?」

*人植物:植物の姿をした人間。 例題・マー○ルVSカ○コン2のアミンゴ。(笑)

ジュンジ「お前達が探してたポケモンセンター、あっちにあるぜ。」
ジュンジは川から離れたポケモンセンターの方へ指した。
サトシ「やったぁ!! やっと着いたぜ! これならボールの修理も出来る!」
ウォール「飯も食えるでござるぞぉ!!」
ジュンジ「食い物はまだ出来ねぇよ。」
サトシ「何でだよ?」
ジュンジ「見なかったのか? あの混雑。」
サトシ「!」
再びポケモンセンターへ見返すと、気付けばセンターの入り口にはたくさんの人達が
集まっていた。
コサブロウ「そう言えばかなり込んでるな…?」
ヤマト「どうしちゃったの?」
ジュンジ「荒海が発生したせいで、食料を輸送するはずの船が来なくなって、食料が全部
     なくなったんだ。」
ジャグナル「ほう、まるで俺達みたいな物だな。」
サトシ「困ったなぁ…。」

その後、ポケモンセンターからジョーイが出て来て、メガホンで話し始めた。
ジョーイ『皆さん、大変お待ちしておりました! もう大丈夫です! 間もなくセスナが
     食料をこちらへ送り出すそうです!』
オォオオオオオオオ!!!! 住民達は大喜びになった。
住民「あ、来たぞ!!」
住民達が見上げると、空からセスナが飛んで来た。 そしてセスナからある大きな箱を
落とし、その箱からパラシュートで安全落下した。 おかげで住民達は大喜び。 一方
サトシ達も、その状況を見ていた。
トオル「なるほどぉ〜、パラシュートで落とすのかぁ〜!」
そんなトオルは写真を撮りながらそう言った。
サトシ「これで食料は貰えるぜ!」
ゼトラ「!!!」
だがその後、ゼトラは何かを感じた。
アーボック「? どうしたんですか、ゼトラさん?」
ゼトラ「何かがこっちに来る…!!」
サトシ「え!?」

ビュオオオオオオオ…!!! その後空を見上げると、そこには不審なジェット機が真っ
直ぐ箱の方へ飛び向かっていた。
ゼトラ「敵襲かぁ!?」
サトシ「何ぃ!?」
ガシィッ!!! そしてそのジェット機は素早く食料の入った箱を横取りした!
住民
A「な、何だ!?」
住民
B「何、今のジェット機!?」
住民
C「食料が盗まれたぞぉ!!!」
住民
D「何なの、あれ!?」
ジョーイ『み、皆さん!! 落ち着いてください!!』
ジュンジ「何だったんだ、あのジェット機!?」
サトシ「ゼトラ、まさかあのジェット機…!?」
ゼトラ「可能性はあるな…。」
ピッピ「イーブイしゃん、さっきのは何だったんでしゅか?」
イーブイ「え、知らないの? あれジェット機と言って…。」
ゼニガメ「それよりも、さっきのジェット機、森の方へ去りましたよ!?」
サトシ「とにかく追うぞ!!」

―森―

ビュオオオオオオオオ…!! その後、ジェット機は箱を下ろし、着陸した。 しかし
そのジェット機は妙に見るほど、それほど大型機ではない。 ほぼ人間と同じくらいの
大きさを持ったジェット機だった。
ヴィン、ガチャガチャ、ジャキィン!! その後、ジェット機は突然と変形し、人間型の
ボディへと変形した。
???「ふむ、作戦通りに食料を強奪する事に成功した。 後は敵が来るのを待つだけ
    か…。」
サトシ「こっちに逃げたぞぉ!!」
???「!!」
サトシ達と他の住民達は全員そのロボットの所へ辿り着いた。
サトシ「!? お、お前は…!?」
???「フッフッフ…待っていたぞ、お前達がここへ来るのを。」
サトシ「ドラゴンナイツ!?」
ジュンジ「は? ドラゴンナイツ? 何だそりゃ?」
サトシ「ああ、それはな…。」

サトシはジュンジにドラゴンナイツの事を説明した。

ジュンジ「何だってぇ!? ポケモンをロボット改造するために世界崩壊を求めて
     いるんだとぉ!?」
サトシ「そう言う事だ!」
???「ほう、我々の作戦を存じるとは…。 ひょっとしてお前はマグママンの邪魔した
    少年だな? 聞いた事があるぞ。 お前は我々ドラゴンナイツのブラック
    リストに載っているとな。 私もお前の事は存じている。 以前我が部下が
    お前が乗っていた
*船を落としたのも聞いたからな。」

*175話「南国ポケモンとGSボール」参照。

サトシ「!? まさか、あの時の飛行機、お前のだったのか!?」
???「いかにも。 ファルコンファイターは高性能のある飛行用戦闘機。 標準した
    敵(エネミー)を逃す訳にも行かないからな。 まあ、改めて紹介しよう。 
    私はドラゴンナイツの飛行部隊を操る隊長、ジェットマン! ドラゴン様の
    ご命令により、この食料を頂きに来た!」
サトシ「何だとぉ!?」
アツミ「食べ物を横取りするなんて、あんたセコイわよ!?」
ダン「その食料、今直ぐ変えさせてもらうぞ!!」
ジギー「盗む奴は僕達が許さないからな!」
ジェットマン「フン、お前達がそこまで言うのも私の予測通り…なら賭けるのはどうだ?」
サトシ「賭け?」
ジェットマン「そう。 こんな所で戦うのも無駄な時間だと思わないか? もしもこの
       食料を取り返したければ…少年よ。 お前のポケモン達を私に授けろ!」
サトシ「な、何だって!?」
ワタル「交換のつもりか!?」
ジェットマン「この島には当然食料がない事、情報があった。 もちろん食料がなければ
       生きていられない。 欲しいのだろ? 欲しいのならポケモンを私に
       渡せ!」
サトシ「誰が渡して…!!」
センタ「…サトシさん…敵はこいつだけじゃない見たいッスよ…。」
サトシ「え?」
サトシ達が振り向くと、何と他の住民達はサトシ達に睨んでいた。 どうやら
ジェットマンの指示通りにしようと企んでいる。
サトシ「ゲッ!? ま、まさかぁ!? だ、ダメだぞ!! 俺達のポケモンは渡せ
    ねぇぞ!!」

ジュンジ「おい、お前らぁ!!!」
住民達「!!」
その後ジュンジは住民達の前に立ち上がった。
ジュンジ「お前ら何考えてんだぁ!? たかが食料が返せないからって人のポケモンを
     犠牲にさせるのか!? 情けねぇ!! そう言うお前ら恥ずかしくねぇの
     かぁ!?」
サトシ「ジュンジ…。」
キクコ「さすがに根性のある子供だねぇ…。」
シバ「けど何か番長っぽい奴だな…。」

ジェットマン「…もはや作戦通りには行かなかったようだな。 よかろう。 任務遂行
       させるため、ここでお前達を処刑させよう!! 覚悟をするがいい!!」
サトシ「望む所だぁ!! ピカチュウ、「
10万ボルト」だぁ!!」
ピカチュウ「ピィイイイカァアアアチュウウウウウ!!!!」
ビリリリリリリリリリィッ!!!!! ピカチュウは「
10万ボルト」でジェットマンに
攻撃した!
ジェットマン「ぐっ!!」
サトシ「やったか!?」
攻撃は受けたが、ジェットマンは何故か平気な体制になっていた!
サトシ「な!? 効いてない!?」
ジェットマン「フン、愚か者め。 私のボディには耐電装置が付いているのだぞ! 
       もはや無力なる電撃は効かない!! 食らえ、「ロケット
       ランチャー」!!!」
バシュウウウウン!!!! ジェットマンの腕からミサイルを放った!
サトシ「わっ!!! 避けろ、ピカチュウ!!」
ピカチュウ「ピィカァ!!!」
チュドォオオオオオオン!!!! ピカチュウは無事に回避し、ミサイルは地面に爆発
した!
ジェットマン「良くぞ避けたな! だが次こそどうだ!? 「バルカンショット」!!!」
ダダダダダダダダダダッ!!!! ジェットマンの腕からマシンガンが出て来て、複数の
弾を撃ち捲くった!
ピカチュウ「ピカァッ!!!」
バキュバキュバキュバキュン!!! ピカチュウは命中しないよう、必死に回避し
捲くった。
サトシ「戻れ、ピカチュウ!! シャワーズ、君に決めた!!」
シャワーズ「オッケー!!」
ジェットマン「フッ、交替しても同じ事!! トランスフォーム!!」
ヴィン、ガチャガチャ、ジャキィン!!! ジェットマンはジェット機へと変形した。
カンナ「え!? 変形した!? しかもさっきのジェット機に!?」
サカキ「あのロボット、変形機(トランスフォーマー)なのか!?」
ジェットマン「行くぞぉ!!」
シャワーズ「!? うわっ!!!」
ビュウウウウウン!!! ジェットマンは思いっきり突っ込むが、シャワーズは見事に
交わせた。 その後ジェットマンはそのまま上空へ飛行する。
ジェットマン「これなら避け切れるか!? 「フォーリングボム」!!!」
ヒュウウウヒュウウウヒュウウウヒュウウウ…!! ジェットマンの体から突然落下
爆弾を落とし始めた!
シャワーズ「え!? 何あれ!?」
サノスケ「あれは、落下爆弾!!! 空軍が上空から落とす爆弾だぁ!!」
サトシ「ヤベッ!! 避けろ、シャワーズ!!!」
シャワーズ「わわわわぁ!!!!」
ドガドガドガドガァアアアン!!! ジェットマンの落下爆弾は地面に落ちながら爆発
するが、シャワーズは必死の状態に攻撃を避け捲くった。
サトシ「くそぉ!! これじゃあ勝負にならねぇ!! 戻れ、シャワーズ!!」
ヴィン、ガチャガチャ、ジャキィン!!! シャワーズが戻った後、ジェットマンは元の
姿へと変形した。
ジェットマン「フッ、もはやお前達には勝ち目などない。 そろそろ終わりにしてやろう。」
ラルフ「くっ、もうここまでなのか…!?」
エミリ「どうするの、サトシ君…!?」
サトシ「くそぉ…!」

カビゴン「カビィイイイイイイ!!!!!!」
ガシャガシャ!!! その後、サトシのカビゴンが突然と木々から現れた!
サトシ達・ジェットマン「!?」
サトシ「カビゴン!?」
ジェットマン「な、何だ、あのポケモン…?」
カビゴン「カビィ〜〜〜〜!!!!!」
ガレム「…おい、あのカビゴン、様子おかしくねぇか?」
ゼネン「何か怒ってるように見えるが…。」
そう、カビゴンは確実に怒っている。 証拠は、カビゴンの糸目が燃えているからだ!(笑)
サトシ「…カビゴンが燃えてる…怒りに燃えてるぞ!?」
ゴエモン「…ホントに燃えてんのか…?」
ハンゾウ「あの目じゃ分かんねぇけど…。」
確かに。(苦笑)
ジェットマン「…何者なのかは知らないが、邪魔者は許す訳には行かない。 歯向かう
       なら後悔するがいい!! 「ロケットランチャー」!!!」
バシュバシュウウウン!!! ジェットマンの腕からミサイル二本をカビゴンに放った!
サトシ「カビゴン!!」
カビゴン「カァ〜〜〜ビッ!!!!」
ブゥヨォオ〜〜〜〜ン!!! ミサイルはカビゴンのお腹に直撃するか、お腹は
クッションの役割になっているため、爆発もしなかった。 そして跳ね飛ばされた
ミサイルは、そのまま爆発せず、地面に落ちた。
ジェットマン「な!?」
マリー「すごぉい! 爆発してない!」
ジェットマン「ば、バカな!? 私の特殊武器が効かない!?」
サトシ「よぉーし、カビゴン!! チャンスだぁ!!」
カビゴン「カァビィイイイイイイ!!!!」
ゴォオオオオオオ!!!! その後、カビゴンの口から光が溜まり始めた!
ヘレク「な、何だ!? 何をする気だ!?」
ゾーマ「あれは…「破壊光線」!? あのカビゴン、あんな技を覚えていたのか!?」
サトシ「カビゴン、「破壊光線」だぁ!!!」
カビゴン「カァアアアビィイイイイイイイ!!!!!」
バシュウウウウウウウウウウン!!!!! カビゴンは口から「破壊光線」を放った!
ジェットマン「うぉおおおおおおお!?!?!?!?」
チュドガァアアアアアアアアアアン!!!!!!! 攻撃はジェットマンに命中した!
サトシ「やったか!?」
爆発後、煙が収まり、そこにはジェットマンの姿がなかった。
ヴァルプ「!? いない!?」
ベルガーダ「どこへ消えた!?」
ゼトラ「…上か!」
サトシ達は見上げると、そこにはジェット機に変形したジェットマンがいた!
ジェットマン「クッ…危ない所だった…。 あのまま避けれなかったら粉微塵になる所
       だった…。 まあいい、今日の所はここで勘弁してやろう。 任務失敗
       したからによって食料を手放す! だが、次こそ会う時は今日みたいに
       ならないぞ!! 首を洗って待っているがいい!! いざ、後退!!」
ビュオオオオオオオオオオオ!!! そしてジェットマンはそのまま飛び去ってしまった。
ヘルザード「チッ、逃げられたか…!!」
サトシ「まあ、いいじゃん! 俺達が勝った事だし! カビゴン!」
カビゴン「カビィ?」
サトシ「お前、仲間のピンチ燃えてくれたんだな!? ありがとう、カビゴ〜〜〜ン!!」
カビゴン「カビィ〜〜〜
vv
サトシとカビゴンはお互い駆け合い始めた。
サトシ「よくやっ…!!」
スカッ!!! だがその瞬間、サトシはカビゴンを抱こうとすると、カビゴンはそのまま
サトシから通り過ごした。
サトシ「え?」
そして振り向くと、何とカビゴンが目指していたのは、食料入りの箱。 カビゴンは早速
箱を開け、食べ始めた。
カビゴン「カビカビカビカビ!!! …ファ〜〜〜〜…。」
ドサァン!!! カビゴンが満腹し、そのまま眠ってしまった。
イエロー「…何だったんですか…今の…?」
グリーン「…ただ腹が減ってたから燃えてた…か…。」
レッド「ったく…しょうがねぇ奴だなぁ…。」
そんなサトシは、白目状態に全身真っ白と化していた。
サトシ「…お〜〜〜い…結局シカトかよ…。」

その後、サトシ達はポケモンセンターの前に立っていた。 その間のカビゴンも、まだ
眠ったまま。 そうして待っていると、ジョーイがセンターから出て来て、サトシに
スーパーボールを渡した。 どうやら修理してくれたらしい。
ジョーイ「はい、ボールは無事応急処置しました!」
サトシ「ありがとうございます! これでようやく…戻れ、カビゴン!」
サトシは眠っているカビゴンをスーパーボールに戻した。
ジュンジ「それにしても…お前のカビゴンもすげぇ奴だな。 「破壊光線」までも使える
     なんて、よく鍛えられてるぜ!」
サトシ「ああ…まあな。」
ジュンジ「所で、お前の名前何て言うんだ? 前々から聞いてなかったけど…。」
サトシ「ああ、俺? 俺の名はサトシ、勇崎 智ってんだ!」
ジュンジ「…へ? …サトシ…? えぇえええええ?!?!!? ま、まさか、お前、
     カントーでリーグ優勝制覇に怪人セフィロス打倒制覇したあの有名
     のぉ!?!?」
サトシ「ああ、一応…。」
ジュンジ「え、う、うそ…。 お、俺…。 うわぁあああ、先ほど申し訳ございません!!!」
ジュンジは突然とサトシの前にお辞儀した。
サトシ「!? お、おい、止めろよ、そんな特別扱いなんて…。」
ジュンジ「いや、する必要はあります!! まさか俺サトシさんみたいな救世主に無礼な
     真似をするとは思わなかったです!! 先ほどはお許しください!!!」
サトシ「そ、そんな…別に気にしてねぇけどよ…。」
ジュンジ「よ、よろしければ、お詫びとして何か致しましょうか!? 奴隷でも手下でも
     何でも…!!」
サトシ「…だからそれはいらねぇっつーの…。(汗) う〜〜〜ん…じゃあ、俺達の仲間に
    入らないか? 俺達はドラゴンナイツを倒しに旅立ってる事もあるんだけど…
    よかったら一緒に行くか?」
ジュンジ「お安い御用です!! サトシさんのためなら何でもします!!」
サトシ「…その代わり、俺に特別扱いはしなくていいよ。 仲間でも普通に扱っても
    いいから…。」
ジュンジ「え、そう? じゃあ…そうするけど…。 んじゃ、これからもよろしくな!」
サトシ「ああ、これからもな!」
サトシとジュンジはお互い握手した。
シャワーズ「また新しい仲間増えてよかったね!」
サトシ「うん!」

カビゴンの活躍と共にジェットマンを倒し、ジュンジを仲間にしたサトシ。 今日は
疲労な騒動だったが、これでも負けずにいられたね。 そしてサトシ達の旅は、まだまだ
続く!

続くったら続く!

―今回の登場人物紹介―
ジュンジ
本名:草村 順二(くさむら じゅんじ)  年齢:
9
出身地:クネンボ島  誕生日:
910
趣味:頭上ガーデニング  特技:植物の育成、番長的説教(笑)
好きな物:頭に生えてる植物
嫌いな物:情けない恥な奴、頭の植物を取る奴
草マスターを目指していて、頭上ガーデニングと言う不気味な趣味を持つ奇妙な少年。 
植物は頭に生えている様子。 もしくは、人間ではないらしい。(笑)

―ボスロボット図鑑―
ジェットマン 
DKN 021
特殊武器:ロケットランチャー
ロボット空軍の
RAF(ロボットエアフォース)所属隊長として雇われていたロボット。 
変形機(トランスフォーマー)であるため、ジェット機に変形出来る。 軍人として
誇りが高い。 ロケットランチャーは、一直線に飛ぶミサイルを放つが、敵に標準すると
一直線進みながら追跡する。

ソニックの後書き:
今回はドタバタな騒動ばっかでしたね。 サトシ怒り捲くるわ、みんな叫び捲くるわ、
カビゴン寝るわ(笑)、ホントに喧しい話ですね。(って言うかお前が書いてんだろが) 
さて、今回登場したジュンジ…変な奴です。(笑) 明らかに変な奴です。(笑) 頭上
ガーデニングって、「こいつ人間か!?」としか言えません。(苦笑) だいたい頭上
ガーデニングする奴なんて現実の世の中いるのか? まあ、今日は騒動ばかりで
何でしょうが、次回はようやく最後のバッジ!! 期待してね〜♪