ポケットモンスター小説版
          特別編第1話 激闘!ポケモン雛祭り!

          ここはオヒナタウン。 この街は毎年3月3日になると雛祭りになり、女の子達は欲しい物を欲しがり、男の子達は女の子の命令を
          聞かなければならない。 そしてそこにいたのはサトシ達とロケット団。 しかもヤバイ感じに...

          カスミ「さて! 今日は雛祭り!」
          ブルー「私達この日だけ待ってたのよ!」
          サクラ「今日からいい物を買わないとね!」
          アヤメ「賛成!」
          サトシ「今日は雛祭り?」
          シャワーズ「ヤバイかもね。」
          ピカチュウ「ピカチュウ。」
          シゲル「てことは...」
          タケシ「俺達が...」
          サムライ「カスミ殿達の言う事を聞かないのでござるか?」
          ボタン「そうよ!」

          ―一方ロケット団―

          ムサシ「今日は雛祭り! ジャンジャン買い物をするわよ!」
          コジロウ「てことは、今日から俺達は...」
          ニャース「ムサシの言う事を聞かなきゃニャらニャいのニャ?」
          ムサシ「その通りよ!」

          ―オヒナデパート―

          セイヨ「ジュン、これ買って!」
          ジュン「はい、分かりました!」
          ナツメ「いい物いっぱいあるね!」
          エリカ「そうでございますわね!」
          アヤ「これも買おうかな?」
          キョウ「アヤ、余り買わない方がいいでござるぞ。」
          アヤ「今日は雛祭りだからいいの! 今日だけ兄上は私の言う事を聞いてね!」
          キョウ「とほほ...」
          フウコ「ドリオ、これも買ってちょうだい!」
          ドリオ「買い過ぎじゃねえか、それ?」
          ミサ「これ買ってよ、マサ!」
          マサ「金使い過ぎだよ...」
          イミテ「どれにしようかな?」
          クリスティ「ブルーザー、これも買って!」
          ブルーザー「しょうがねえな。」
          サトシ達は多くの荷物持っていた。
          サトシ「お、重い...」
          シゲル「こんなに買うなんて...」
          カスミ「うーーん、何だか嬉しいわ!」
          ブルー「毎日こうだったらいいのになー。」
          ピカチュウ「ピカーー...」
          シャワーズ「それだけはやめて欲しいよ...」
          ダイスケ「今日は雛祭りだなんて、聞いてねえよ。」
          マチス「仕方ないぜ。 これは我慢するしかないさ。」
          キース「しかもブルーザーとジュンもなんだか張り切ってるな。」
          カルロス「仕方ないさ。 あいつらは愛する人のためならやるしかないっていう物がある
           のさ! これは少しでも我慢するしかないだろう。」
          サトシ「そうか、そういう意味で...」
          コゴロウ「(だからカスミのためならば我慢しろよ!)」
          サトシ「(分かってるよ。)」
          タイチ「コゴロウ兄ちゃんとサトシ兄ちゃん、何話してるの?」
          サトシ「い、いや、別になんでもないよ!」
          コゴロウ「そ、そうそう! お前にとっての関係ない物さ!」
          ライゾウ「でも金の事はどうなるんだ?」
          コゴロウ「大丈夫、俺は払うから! どうせ金多く持ってるからさ!」
          ミズキ「それなら助かるな!」
          カルロス「みんな、これぐらい我慢しろ! な、ゼトラ! あ...」
          気付いたらゼトラはベンチに座りながら雑誌を読んでいた。
          アツシ「サボってる...」
          ドサ!! カルロスは荷物をヤスの荷物の上に置いた!
          ヤス「うわ!? お、重い!!」
          カルロス「こら、ゼトラ!! 何サボってんだよ!?」
          ゼトラ「わ、分かった、分かった! 手伝うから落ち着け!」
          カズ「大丈夫か、ヤス?」
          ヤス「大丈夫、じゃない...とにかく助けて...」
          アシュラ「これは大変な日になれそうでござるな。」
          ブレイク「ああ、そうだな。」

          ―一方ロケット団―

          ムサシ「世界の破壊を防ぐため...」
          コジロウ「世界の平和を守るため...」
          コジロウとニャースは落ち込んでいた。 落ち込みながら切り紙をばらまいていた。
          ムサシ「うーーん、これもいいし、これもいいし、どの服もいい! これ買って
          ちょうだい!」

          ―公園―

          コジロウ「雛祭りなんて大嫌いだ!」
          ニャース「そうだニャ! ニャンでムサシはボスみたいにニャー達を扱わなければニャら
           ニャいのニャ!?」
          コジロウ「ていうか、いつもムサシが俺達を手下扱いしているような...」
          ムサシ「何言ってるのよ? この肉セットをボスの所に送るのよ!」
          コジロウ「おー、その手があったか! でも、その金どこで手に入れたんだ?」
          ムサシ「ごめん、さっきあんたのお金借りちゃったのよ。 あんたが寝ている隙に...」
          コジロウ「何だってーーー!? 俺の金は借り物じゃねえんだよ!!」
          ムサシ「いつか返すから今回だけは許して!」
          コジロウ「全く、しょうがねえ奴だな!」
          ニャース「コジロウも大変ニャ。」
          ???「あーら、ムサシとコジロウとニャースじゃなーい!」
          ロケット団1「は! その声は...」
          その声はヤマトだった。
          ヤマト「お久しぶりー! ムサシも雛祭りのお買い物してるの?」
          ムサシ「そうなのよ、あんたは?」
          ヤマト「私もそうよ! コサブロウの手伝いでね!」
          コサブロウ「何で俺がこんな目に...」
          コジロウ「お前も大変だな。」
          コサブロウ「うるさいな、あれ?」
          コジロウ「どうした?」
          ガサガサガサガサ。 気付いたら草地からベロリンガが現れた!
          ベロリンガ「ベローーン!」
          ニャース「ベロリンガだニャ!」
          ベロリンガ「ベロン!」
          バグバグバグバグ! ベロリンガは舌で肉セットを食べた!
          ムサシ「あーー!! それはボスにあげるための肉セット!!」
          ヤマト「え!?」
          ベロリンガ「ベローーーン!」
          ガブ! ベロリンガは舌でムサシの服を食べた!
          ムサシ「あーー! 私の服がーーー!!」
          コジロウ「それ食い物じゃないんだけど...」
          ベロリンガ「ウ!? ゲ!!」
          ベロリンガは服を吐き出した!
          ムサシ「あーーー!! 私のおニューの服がーー!!」
          ヤマト「もったいない...」
          ムサシ「おのれーー、アーボック!」
          アーボック「シャーボック!」
          ベロリンガ「ベローーン!」
          ベロ!! ベロリンガは舌でアーボックを舐めた!
          アーボック「シャボーーー...」
          アーボックは気を失った。
          ムサシ「いやーーん、私のアーボックが! こうなったら、ゲット!」
          ポン! コロコロ、コロコロ、シュウーーーー...
          コサブロウ「ベロリンガ、ゲットした。」
          コジロウ「それどうするんだよ?」
          ムサシ「後で叱るのよ! さて、新しい服でも買おう。」
          ヤマト「私も買おうっと!」
          コジロウ「えーー!? またかよー!?」
          コサブロウ「やな気持ち...」

          ―オヒナデパート―

          カスミ「ちょっと、それ私のよ!」
          ブルー「やった、もーらい!」
          サクラ「ちょっと、それ離しなさいよ!」
          アヤメ「あ、それ私の!!」
          ボタン「それよこしなさいよ!」
          カスミ達は洋服売り場で大暴れしている。 その時サトシ達はベンチに座っている。
          サトシ「さすがにこんな事になるとはねー。」
          シゲル「でもなかなかがんばっているんだよな、あいつら。」
          シャワーズ「でも、疲れたね。」
          ピカチュウ「ピカ。」
          タケシ「でも雛祭りってのは悪くないな。」
          サムライ「それは奇麗な女の子が大勢いるからでござるか?」
          タケシ「あ、知ってた?」
          アキラ「あいつら、ポケモンバトルよりもがんばってるじゃねえか。」
          ジュン「まあ、仕方ありませんよ。 我慢しなきゃなりませんから。」
          ムサシ「それは私の!」
          ヤマト「渡してたまるもんですか!」
          ムサシとヤマトはサトシ達がいるよう服売り場で大暴れしている。 その時コジロウ達はベンチに座っている。
          コジロウ「さすがムサシ、ポケモンバトルよりも張り切ってるじゃねえか。」
          コサブロウ「これだけは負けない奴だな。」
          ニャース「疲れたニャー。」
          カスミ「あ、いい服もーらい!」
          ムサシ「ちょっと、それ私、あ!?」
          カスミ「あ、ロケット団!?」
          ムサシ「ジャリガール!?」
          サトシ「あ、ロケット団じゃないか。」
          コジロウ「あ、よう。」
          ダイスケ「こんな所に何やってんだよ?」
          コサブロウ「見ての通り買い物だろ? 今日は雛祭りだから。」
          ニャース「おミャーらは何しにここに来たんニャ?」
          マチス「ユーノー! ショッピングだよ! トゥデイはガールズデイなんだよ!」
          カスミ「勝負しに来たのならば受け取るよ!」
          ムサシ「望通りよ!」
          セイヨ「ちょっと、やめなさいよ!」
          ナツメ「ここでバトルしちゃだめよ!」
          エリカ「しかも、さっき取った服が他の人が取ってしまったでございますわ。」
          2人「え!?」
          それはおばさんだった。
          2人「ちょっと、おばさん!」
          おばさん「んーーー?」
          おばさんは怖い顔をしながらカスミとムサシに睨んだ。
          2人「い、いえ、何でもありません。」
          おばさんは行ってしまった。
          2人「こ、怖ーーい...」
          ラジオ「ピンポンパンポン! オヒナデパートのお客様! ただいまお待ちいたしました!
          今日は雛祭りと言うわけで、今回は「お雛様コンテスト」を開こうと思って
          います!」
          全員「え?」
          ラジオ「この大会には美しいお雛様を探しています! いる方は参加してください!」
          カスミ「美しい...」
          ムサシ「お雛様?」
          タケシ「つまり奇麗なお姉さんも山ほど!」
          ピカチュウ「ピッカーー!」
          シャワーズ「行って見たい!」
          ラジオ「なお、優勝した方は、優勝賞品をさし上げます! その賞品は、世界一手に入れ
          ない幻の雛人形、「ポケモン雛人形」です!」
          2人「ポケモン雛人形!?」
          ラジオ「なお、会場はこのデパートの屋上です! 参加したい方はどんどん参加して
          ください!」
          ムサシ「その雛人形を誰が先にゲットするか勝負よ!」
          カスミ「面白い、やってやろうじゃないの!」
          キョウ「また始まったでござるな。」

          ―屋上―

          アナウンサー「ようこそ、お雛様コンテストへ! ここは美しいお雛様達が入るコンテス
             トです! 果たして、最初にポケモン雛人形をゲットするのは誰でしょう!
             まず紹介します! このコンテストを応援するために、わざわざ来て
             くれたアイドルゲスト、タクヤです!」
          タクヤ「どうも、タクヤです!」
          女の子達「きゃーーーーー!!」
          アヤ「なかなかハンサムな人ね。」
          フウコ「タクヤって芸能界の人気ナンバー1のハンサムなアイドルだったよね?」
          ドリオ「かもな。 ていうか、俺知らないし。」
          マサ「そう言えば、他の女の子達は参加しないのか?」
          ミサ「これはカスミとムサシの戦いだから、参加しないでってカスミが言ってたのよ。」
          イミテ「さすがカスミちゃん、気合がもうとっくに入ってるのね。」
          コジロウ「今回のムサシはがんばるのかな?」
          ニャース「それは分からニャいニャ!」
          コサブロウ「そう言えば、どうしてヤマトは参加しなかったんだ?」
          ヤマト「カスミとの勝負だから参加すないでと言ってたのよ、ムサシが。」
          コジロウ「多分今日はやる気あるかもな!」
          アナウンサー「それでは始まります! 今回出場したお雛様は、この方達です!」
          会場の床からお雛様達が出てきた。
          客達「おーーーーー!!」
          カスミはお雛様の衣装をしていた。
          ブルー「わーー! カスミ奇麗だわ!」
          サクラ「さすが私達の妹ね!」
          アヤメ「それぐらい奇麗な所もあるんだから!」
          ボタン「これは絶対に合格かもね!」
          タイチ「カスミ姉ちゃんすごく奇麗だよ!」
          ライゾウ「気に入ってるようだな、タイチ。」
          サトシ「(ひゃーー、カスミ可愛いや...)」
          コゴロウ「(どうですか、可愛さの感想は?)」
          サトシ「(うるさいな、黙って見てろよ!)」
          ムサシもお雛様の衣装をしていた。
          コジロウ「おー、すごい奇麗だぜ...」
          ニャース「結構奇麗なところあるニャ。」
          ヤマト「これなら合格かもしれないわね。」
          コサブロウ「多分な。」
          アナウンサー「それでは、優勝賞品を見せてもらいます! その優勝賞品は、世界一どこ
             にも手に入れる事が出来ない貴重な賞品、現在幻と呼ばれているたった
             一つの雛人形、それは、ポケモン雛人形です!」
          会場の床からポケモン雛人形が出てきた! その人形はピカチュウ、ピッピ、ヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネ、ルージュラ、ラッキ
          ー、ニョロゾ、などのポケモンだった。
          カスミ「うわーー、すごい!」
          ムサシ「これが幻と呼ばれているたった一つの雛人形...」
          アナウンサー「この大会に優勝した優勝者は、この雛人形をゲット出来ます!」
          カスミ「負けないわよ!」
          ムサシ「この勝負はもう決まってるんだけどね!」
          アナウンサー「それでは皆さん、モンスターボールを用意してください! 今からバトル
             を始まります!」
          カスミ「え? バトル?」
          ムサシ「これってお雛様コンテストじゃないの?」
          アナウンサー「ただのコスチュームコンテストではありません! この大会はその
             選ばれたお雛様達がポケモンバトルを行われる大会なのです! 使用ポケ
             モンは4匹! 全ては北コーナーと南コーナーがありますので、決勝戦
             まで優勝した方はその雛人形をゲット出来るのです!」
          カスミ「よーし、やってやろうじゃない!」
          ムサシ「この勝負、受けたわよ!」

          ―数分後―

          カスミ「お願い! ポケモン借りさして!」
          サトシ「え? 俺の?」
          カスミ「そう、だから、ね!」
          サトシ「でも、借りたいと言っても、ポケモンは俺しか言う事を聞かないんだぜ。」
          カスミ「そこをなんとか、ね! お願い!」
          ミズキ「でもなんでそんなに雛人形を欲しがるのか教えなきゃ分からねえぜ。」
          アツシ「そうだよ。 カスミはもう持ってるんだろ?」
          カスミ「確かにあったわよ、雛人形。 でも本当はなかったのよ。 私が子供の頃、
          どうしても雛人形を欲しかったのよ。 昔、お姉ちゃん達が雛人形3体も
          あるんだもん。 それに私には何にも。 昔から雛人形欲しかったのよ!! 
          だからこの大会に参加したのよ!!」
          ブルーザー「それって本当かい? サクラ、アヤメ、ボタン。」
          サクラ「確かに、そうだったわね。」
          アヤメ「あの時はカスミと事をいじめてたからね。」
          ボタン「あの時は自慢するためにいじめてたんだっけ?」
          ヤス「でもそんな事をするなんて酷いな。」
          カズ「全くだ。 俺はカスミの気持ちは分かるぜ!」
          サクラ「そこまで言うとは...でもあの時はまだ怒ってる?」
          カスミ「それは怒るよ! だって私を馬鹿にしてたからそれぐらい思い出すと怒るわよ!」
          サクラ「その頃は謝るから、許して!」
          アヤメ「昔の嫌な事は忘れて! 私達は反省したから!」
          ボタン「だから雛人形を必ずゲットするのよ! 私達も応援するから!」
          カスミ「お姉ちゃん達...うん! 私がんばるから!」
          サトシ「ふっ。 フシギダネ、君に決めた!」
          フシギダネ「ダネダネ!」
          カスミ「え?」
          サトシ「いいか、ピカチュウ、シャワーズ、フシギダネ、今回はカスミの言う事を聞くん
          だぞ!」
          ピカチュウ「ピカ!」
          シャワーズ「分かってるよ!」
          フシギダネ「ダネ!」
          カスミ「え、いいの、サトシ?」
          サトシ「ああ、後もう一匹は自分で使えよ! これなら、バトルに勝てるはずさ! 俺も
          カスミを応援するから、がんばるんだぜ!」
          カスミ「サトシ...ありがとう! それじゃ、次のポケモンはヒトデマンにして、必ず
          雛人形をゲットするわ!」
          ピカチュウ「ピーーッカーー!」
          シャワーズ「がんばろーー!」
          フシギダネ「ダーネダネーー!」
          そしてバトルが始まった。

          ―北コース―

          カスミはフシギダネでゴローンと戦っていた。
          カスミ「フシギダネ、「つるの鞭」よ!」
          フシギダネ「ダネーーー!!」
          バシ!! カスミの「つるの鞭」!
          ゴローン「ゴローーーン...」
          審判「ゴローン、戦闘不能! 勝者、カスミ選手!」
          カスミ「やったーー!」
          キース「カスミもなかなかがんばってるな!」
          クリスティ「目的は雛人形だからね! それぐらい張り切るわ!」

          ―南コース―

          コジロウ「あいつもなかなかやるな。 でもムサシ、アーボック一匹で対戦に挑めるか?」
          ムサシ「あんたのマタドガスがいるじゃないの!」
          コジロウ「え?」
          気付いたらマタドガスが出ていた!
          マタドガス「ドガース!」
          コジロウ「あーー!? いつのまにーーー!?」
          ムサシ「頼まなかったのはごめんだけど、ちょっと借りておくわよ!」
          コジロウ「また勝手に...」
          ヤマト「まあまあ、落ち着いてよ!」
          コサブロウ「そうそう、彼女もやる気あるから我慢しろよ。」
          ニャース「でも2匹で挑むのかニャ?」
          ムサシ「あんたは何なの?」
          ニャース「ニャ?」
          ニャースはムサシの目を見詰めながら考え続けた。 しかも沈黙のままで...
          ニャース「ニャ!? そうニャ! ニャーはポケモンだったのニャ!」
          ムサシ「はい、これで一匹も増えたでしょ!」
          ニャース「ニャ!?」
          そしてバトル頃、ニャースはオコリザルと戦っていた。
          オコリザル「ブヒャーーー!!」
          バキ!! オコリザルの「メガトンパンチ」!
          ニャース「ニャーーーーー!?」
          審判「ニャース、戦闘不能!」
          アナウンサー「おーっと! 一撃で倒してしまった! ニャースのレベルは余り高くなかったようです!」
          タクヤ「そうですね。」
          ムサシ「役に立たない奴...」

          何時間も過ぎてから北コース、カスミはピカチュウ、シャワーズ、フシギダネを使いながらオニドリル、ダグトリオ、パルシェン、そ
          して次々のポケモン達を倒し続け、勝利し続けた。 そして南コース、ムサシはアーボックとマタドガスでゴーリキー、パラセクト、
          ドードリオ、そして次々のポケモン達を倒し続け、勝利し続けた。

          ―決勝戦―

          アナウンサー「さあ、やっと決勝戦に着きました! さすがに最後の挑戦者はカスミ
             ちゃんにムサシ! この勝負で誰がポケモン雛人形をゲットするので
             しょう!」
          タクヤ「楽しみですね!」
          サトシ「がんばれよ、カスミ!」
          サクラ「絶対に雛人形をゲットするのよ!」
          アヤメ「ロケット団なんかに負けるな!」
          ボタン「がんばってね、カスミ!」
          カスミ「ありがとう、サトシ、お姉ちゃん達!」
          ムサシ「結局こうなるのね。」
          コジロウ「でも勝てるのか? いつもの通り負けるんじゃないだろな?」
          ムサシ「私だって雛人形をゲットしたいのよ! だから負けないわよ!」
          ヤマト「どうしてそんなに欲しいの?」
          ムサシ「それは私が幼い頃、私、お雛祭り大嫌いだった! だって私ん家に雛人形ないん
          だもん!」
          コサブロウ「それで欲しかったのか?」
          ムサシ「そうなの。 私の家はいつも貧乏生活で、雛人形買う事も出来なかったの。 
          だから毎年雛人形を手に入れるよう、いつもお祈りしたのよ。」
          コジロウ「う...分かった! その気持ちなら俺も分かる! 俺達も応援するよ!」
          ヤマト「私も応援するわ。」
          コサブロウ「俺も!」
          コジロウとロケット団2は感動していた。 そして試合が始まった。
          コジロウ「ふれー、ふれー、ム・サ・シ!」
          ヤマト「ふれ、ふれ、ムサシ!」
          コサブロウ「がんばれがんばれムサシ!」
          ムサシ「うーーん、いい気分。」
          コゴロウ「この勝負、多分決まってるな!」
          ブレイク「ああ、ロケット団なら簡単に負けるよ!」
          サトシ「絶対に負けるなよ、カスミ!」
          カスミ「うん!」
          ムサシ「覚悟はいいわね、ジャリガール?」
          カスミ「それはこっちのセリフよ!」
          アナウンサー「果たして、雛人形は誰の物に! カスミちゃんか! それともムサシか!」
          ムサシ「ちょっと、司会者! 私にも「ちゃん」をつけてよ!」
          アナウンサー「は、はあ...それでは、決勝戦! 始め!」
          カスミ「ピカチュウ、ゴー!」
          ピカチュウ「ピーカー!」
          ムサシ「行け、アーボック!」
          アーボック「シャーーボック!」
          アナウンサー「カスミちゃんはピカチュウに行った! そしてムサシ...」
          ムサシ「「ちゃん」は?」
          アナウンサー「む、ムサシちゃんはアーボックだ!」
          カスミ「ピカチュウ、「10万ボルト」!」
          ピカチュウ「ピーーカーーチュウーーーーーーーー!!」
          ビリリリリリリリリ!! ピカチュウの「10万ボルト」!
          アーボック「アボーーー...」
          ムサシ「あらら! ならば、マタドガス!」
          マタドガス「マータドガーース!」
          カスミ「もう一回「10万ボルト」!」
          ピカチュウ「ピッカチュウーーーーー!!」
          ビリリリリリリリリ!! ピカチュウの「10万ボルト」!
          マタドガス「ドガーーー...」
          ムサシ「次はニャース!」
          ニャース「ニャーは勝てニャいニャ!」
          カスミ「またまた「10万ボルト」よ!」
          ピカチュウ「ピーカチュウーーーーーー!!」
          ビリリリリリリリリ!! ピカチュウの「10万ボルト」!
          ニャース「ほらね、思った通りニャ...」
          アナウンサー「これは大変! ムサシちゃんはもう3匹も戦闘不能になってしまった! 
             さあ、どうなるムサシちゃん!?」
          ムサシ「これで負けなのね。」
          ニャース「まだニャ!」
          ムサシ「え?」
          ニャース「さっき公園でゲットしたあのベロリンガがいるニャ!」
          コジロウ「おー! 確かに例の奴が残っていた!」
          ヤマト「これなら勝てるかも!」
          コサブロウ「使えるのはそいつしかないぜ!」
          ムサシ「これだけか。 こうなったら任せるしかないわね! ベロリンガ、行け!」
          ベロリンガ「ベローーーン!」
          アシュラ「何!? ベロリンガ!?」
          ゼトラ「いつのまにあったのか!?」
          ベロリンガ「ベローーーーーン!!」
          ベロン!! ベロリンガはピカチュウを舐めた!
          ピカチュウ「ビガヂュウーーーー!!!!」
          アナウンサー「おーっと! ピカチュウは一撃で戦闘不能!」
          カスミ「ならばシャワーズ!」
          シャワーズ「負けないぞーー!」
          ベロリンガ「ベローーーン!」
          ベロン! ベロリンガはシャワーズを舐めた!
          シャワーズ「ぶぎゃーーーー!?」
          アナウンサー「シャワーズも一撃だ!!」
          カスミ「こうなったらフシギダネ!」
          フシギダネ「ダネダネー!」
          ベロリンガ「ベロローーーン!」
          ベロン! ベロリンガはフシギダネを舐めた!
          フシギダネ「ダネーーー...」
          アナウンサー「おーー!! フシギダネも戦闘不能だ! 残るポケモンは一匹ずつ! 
             果たしてどうなる、カスミちゃん!?」
          ムサシ「いい感じーーーー!」
          カスミ「く、こうなったら最後の手段よ! ヒトデマン、お願い、い...」
          ポン! モンスターボールからいきなりコダックが出て来た!
          コダック「クワーー!」
          カスミ「え!? コダック!?」
          シゲル「また勝手に...」
          ブルー「コダックて、呼ばれていないのに出てくるくせがあるのね。」
          ムサシ「こんなに一撃よー!」
          ベロリンガ「ベローーン!」
          ベロン! ベロリンガはコダックを舐めた! でも効果はなかったみたいだ...
          ムサシ「え!?」
          タケシ「効果がない? どういう事だ!?」
          サムライ「コダックはボーッとしている感じでござるから、こういう怠けた技には通じ
           ないみたいのでござるのか?」
          コダック「コダコダ!」
          アナウンサー「おや? コダック、何だか嫌がっているようだ!」
          タクヤ「これは頭が痛くなっていますね!」
          カスミ「頭? そうか! 頭痛が激しくなったのね! チャンスだわ! コダック、「念力」
          よ!」
          コダック「コダ!!」
          ミワワワワワワワ!! コダックの「念力」!
          ベロリンガ「ベロ!?」
          ゴロゴロゴロゴロ! ベロリンガはロケット団の方に転がり始めた!
          ムサシ「あわわわ! こっちに来ないでよ!」
          ドカ!! ベロリンガに当たり、吹き飛ばされた!
          ロケット団1「やな感じーーーーーー!!」
          ロケット団3「そしてやな気持ちーーーーーーー!!」
          キラ!
          審判「試合終了! 優勝者は、カスミ選手です!」
          カスミ「やったーーーー!!」
          サクラ「おめでとう、カスミ!」
          アヤメ「やったね、カスミ!」
          ボタン「よくがんばったわね、カスミ!」
          サトシ「ここまでよくがんばったな、カスミ!」
          カスミ「サトシ、お姉ちゃん達、みんな、ありがとう!」
          アナウンサー「おめでとう! チャンピオン決定! これでカスミちゃん、雛人形ゲット
             出来ました!」
          タクヤ「はい、優勝おめでとうございます!」
          コダック「コダ?」
          パシャ! タクヤとコダックは記念写真を撮った。
          アキラ「何なんだ、あいつは?」
          アナウンサー「それでは、優勝賞品のポケモン雛人形をさし上げます! 優勝おめでとう
             ございます!」
          カスミ「これが私の雛人形、やったー! 雛人形、ゲットだぜ!」
          ピカチュウ「ピッピカチュウ!」
          シャワーズ「よかったね、カスミ!」
          カスミ「うん!」

          こうしてカスミは雛人形をゲットした! ここまで優勝してよかったね! ところでロケット団は...

          ムサシ「う...欲しかった雛人形が...」
          ムサシは涙を流していた。
          ベロリンガ「ベローーーン!」
          ベロン! ベロリンガはムサシを舐めた!
          ムサシ「うぎゃーーーー!? ちょっと、慰めてくれたのは嬉しいけど、ちょっと普通に
          やってくれない?」
          コジロウ「おい、ムサシ。」
          ムサシ「え?」
          コジロウとロケット団2は雛人形の衣装をしていた。
          ニャース「ニャハハハ...」
          ヤマト「雛人形がなかったのならこれでどうかしら?」
          コサブロウ「これで機嫌直したらどうなんだ?」
          ムサシ「あんた達、馬鹿だね。 でも、何だかいい感じね!」
          続く。