この話は俺がサトシ達と出会う前の話し…
          ポケモン世界へ来る前の話…
          仲間達と出会う前の話…
          そして、俺が始めてポケモンを知った話と、俺が最初にゲットしたモンスターの話…
          そう…これは俺の過去を語る物語だ…

          ポケットモンスター小説版
          読み切り編 BRUISER STORY 〜最初のモンスターとの出会い〜

          バキーーーン!!! 黒い鎧をした剣士が、銀色の鎧をした剣士の剣を切り裂いた!
          銀色剣士「な!?」
          黒い剣士「この勝負、俺が貰った!」
          ドカ!! 黒い剣士は剣を横へ攻撃し、攻撃を受けた銀色剣士は叩き飛ばされた!
          銀色剣士「ぐわ!!」
          ドサ!! 銀色剣士は舞台から落ちた!
          審判「場外! 今回の剣術大会は、ブルーザー選手の勝利です!」
          わーーーーーー!!! 周りにいる会場の人達は、喜びに騒ぎ、拍手した。 そして黒い剣士は、頭に付いていたヘルメットを取
          った。
          黒い剣士「ふー、これで6連勝だぜ!」

          俺は「ブルーザー」。 「草原の国フォルセナ」と言う国に住む剣士。 そしてこの世界は「聖剣世界」。 この世界はとても古き伝
          説を語る、迷信と伝説が生きる世界。 
          モンスター達も住む世界。 そして、「マナ」も生きる世界。 この世界には、「マナ」と言う伝説があった。 この世界の心の一部
          で、平和の一部でもある。 マナは全てを生み出した物。 魔法、精霊、精神、などのその物は、全てマナから生み出された。 

          この世界は、「マナの女神」と言う女神の世界であり、その女神はこの世界の神なのだ。 1000年以上前、マナの女神は「神
          獣」と言う魔の神達とこの世界で戦い、神獣を倒し、
          この世界の異世界、「マナの聖域」と言う聖域の「マナの樹」に眠り続けた。 

          「マナの樹」とは、この世界に存在する伝説の樹。 この世界の一部の樹でもある。 だが、7年前の争いで枯れてしまった。 枯
          れてしまったマナの樹は、全てこの世界にマナと言う物が消えた。 精霊達も、魔法も、全て失った。 だが、少しずつ俺達の自
          力で、魔法や様々なマナの力を取り戻す事が出来た。

          俺が参加してたこの「剣術大会」とは、最強の剣士を目指す剣士達が集まる大会の事。 1年に1度行われる大会なんだ。 俺
          はこの7年間、大会で優勝し続けたんだ。

          さて、そろそろ俺の物語を始めようか。 俺の物語は、フォルセナの外地、「モールベアの高原」にいた。 モールベアの高原と
          は、「モールベア」と言うモンスター達が住む高原なんだ。 俺はここで修行してたんだ。

          ブルーザー「うーん、最近モンスターいねえな。 モンスターが出て来ないと経験値
                貰えないんだよなー。 どこかいねえかなー?」

          俺はモンスターを探すため、高原へ歩き回った。 その時…

          ブルーザー「む!?」

          俺はある殺気を感じた。 

          シャキーーーン! 

          危険が攻める前に、俺は素早く剣を出した。 俺は危険が攻めるかどうか、周りを見た。

          ブルーザー「…誰かいるようだな…モンスターらしいな。 さあ、出て来い!」
          ガサ!! 

          その時俺は、草むらの方へ音が聞こえた!

          ブルーザー「む!?」

          俺は思いっきり後ろへ向いた。 

          ガサ!! 気付いたら、草むらの中から1匹のモールベアが出て来た!

          モールベアとは、ハリモグラのモンスターで、この高原でよく見かけるモンスターなんだ。 回転しながら攻撃したりするのが得
          意モンスターなんだ。 そのモールベアは、俺の前に現れた。

          モールベア「モルー!」
          ブルーザー「お! モールベアじゃねえか! ちょうどいいぜ! じゃ、早速…ん?」
          モールベア「モルーーー…」

          俺が攻撃する前に、モールベアの足に怪我をしてた事を気付いた。 
          カチャ! そして俺はかわいそうと思って、剣を閉まった。

          ブルーザー「足に怪我をしてる…どうやら他のモンスターにやられたんだな…」

          そして俺は、「真ん丸ドロップ」と言う回復アイテムを取り出した。

          ブルーザー「ほれ、これ食えば、お前の足治るぜ!」
          モールベア「モル?」
          クンクンクンクン…モールベアは真ん丸ドロップを嗅いだ。
          モールベア「モル!」
          バク! モールベアは喜びながら真ん丸ドロップを食べた。
          シュウーーー…モールベアの足の怪我は、ゆっくり消えて行った。
          モールベア「モル? モルー!」
          モールベアは喜んだ。
          ブルーザー「これでお前の怪我は治った。 本当はお前を倒すつもりだったんだけど、
                かわいそうだから見逃してやるよ。」
          ブルーザーはモールベアの頭を撫でた。
          モールベア「モル!」
          ガサ! モールベアは草むらの中に戻った。
          ブルーザー「今度こそ怪我しないように気を付けるんだぞー!」

          俺はこう見えても、モンスターを助けるのが初めてだった。 今まで助けた事もなかった。 俺はよい事をしたと思い、俺の国に帰
          った。

          そして夕方辺り…俺は師匠の家にいた。

          師匠「へぇー、修行の途中モンスターを助けただって?」
          ブルーザー「あ、はい、そうなんです、「デュラン」師匠。」

          デュラン師匠は、この国とこの世界を救った黄金の騎士と呼ばれている剣士なんだ。 
          この国では、世界で一番最強の剣士だったんだ。 彼の父も黄金の騎士だったんだが、神へとなろうと企んでいた「竜帝」と言う
          ドラゴンの王と戦って以来、刺し違えて死んだと言ったんだ。 でも彼はまだ生きていた竜帝に呪われたため、「黒曜の騎士」と
          言う
          呪われた騎士へと復活した。 師匠も彼と戦っていた以来、悲劇その物だったが、師匠の父の仇を取るため、仲間と組んで竜帝
          を倒す事が出来た。 7年前、剣術大会で師匠と
          戦った事があった。 でも、師匠が強すぎたため、結局俺は負けてしまった。 そして、師匠が竜帝を倒したと言う事を聞いたた
          め、俺は彼の弟子となったんだ。 そして何年も過ぎ、彼の修行のおかげで、俺は剣術大会で優勝し続ける事が出来たんだ。 
          そして俺は今でも彼の弟子として修行し続けているんだ。

          俺はデュラン師匠に、助けたモールベアの事を話した。

          デュラン「でもお前も珍しいな。 モンスターを救うとは、知らなかったな。」
          ブルーザー「いや、俺もそう思ってたんですよ。 でも、あのモールベアどうなったの
                かな?」
          デュラン「心配なのか?」
          ブルーザー「え? ま、まあ…」
          デュラン「ふふーん。 さすがだな。 お前そいつの事気に入ったようだな。」
          ブルーザー「え?」
          デュラン「お前の心とそいつの心、通じてるんだよ。 お前がそいつを助けた事が、
               モールベアの心がお前の心に通じたんだ。 そのモールベアも、お前の事も気
               に入ったんだろう。」
          ブルーザー「で、でも…俺は前からモンスターを倒し続けたんですよ。 モンスターと
                通じる心なんて…」
          デュラン「お前はもう持ってるんだよ。」
          ブルーザー「え?」
          デュラン「お前今までもってないと思ってたんだろ? でもよ、お前は昔から
               持ってたんだよ。 でも、それはお前がいつまでも気付いてないからなんだよ。 
               魔法と同じのような物だ。 どの人間が魔力を持ってるが、ただそれを
               気付かないだけ。 心も同じなんだ。」
          ブルーザー「じゃあ、俺はモールベアの心と通じてるのですか?」
          デュラン「助け合った人物の心は、これまでも通じてるんだ。 俺の心も、昔一緒に旅
               立った仲間の心も通じてるんだ。」
          ブルーザー「でも、それはモンスターとは…」
          デュラン「関係するんだよ。 モンスターと人間は同じ生き物なんだ。 生物全員心を
               持ってるんだ。 特にお前もだ。 お前の心は今でもそいつと通じてる。 
               そう思い続けば、そいつの気持ちも分かるはずだろ。」
          ブルーザー「……………」

          俺は沈黙のまま、師匠の言葉を思い続けた。

          そして夜…俺の家で休んでいた。 部屋の中は暗く、ベッドの上で横になってたけど、
          寝てはいなかった。 俺はずーっと師匠の言った言葉を思い続けていた。

          ブルーザー「(心…か…) ん!?」

          その時俺は何か聞こえてた。 静かに見えるが、下で何かが聞こえた。 まるで何かが
          引っかく音…

          ブルーザー「な、何だ? この音? 下からか?」

          俺は階段から下りて、下の階へ着いた。 そしてドアの方へ音が聞こえた。

          ガサガサガサガサ! ドアの方へ音がする。
          ブルーザー「…? 猫か?」
          ガチャ!

          その時俺はドアを空けた。 そして何と入り口の前にいたのは、俺が助けたモールベア
          だった!

          モールベア「モル!」
          ブルーザー「え!? も、モールベア!?」
          モールベア「モルーーー!」

          その時モールベアは喜びながら、俺に抱き付いた。 どうやらこいつは俺と会うのが
          ホントに嬉しかったと思う。

          モールベア「モルーーー。」
          モールベアはじゃれながら喜んでいた。
          ブルーザー「な、何でお前がここに!? って言うか、兵士には気付いてないだろうな? 
                とにかく、中に入れさせるよ。」
          バタン!

          俺は入り口のドアを閉め、モールベアを中に入れさせた。 そしてモールベアはテーブルに置いてある果物を食べていた。 どう
          やらすごく腹が減っていたようだった。

          モールベア「モルモル!」
          モールベアは喜びながら果物を食べていた。
          ブルーザー「どうやらお前、余り食ってなかったんだな。」
          モールベア「モル!」
          モールベアは頷いた。
          ブルーザー「ハッハッハッハ! 結構可愛い奴だな!」

          その時俺は少しモールベアの事を思っていた。

          ブルーザー「なあ、モールベア。 お前、家族とかいるのか?」
          モールベア「モルル。」
          モールベアは頭を振り回した。
          ブルーザー「え? パパもママも、兄弟も姉妹もいないのか?」
          モールベア「モルル。」
          モールベアは再び頭を振り回した。
          ブルーザー「じゃあ、お前1人なんだ…」

          俺は悲しげな顔をした。 実は俺も家族はいなかった。 俺の父は最強の剣士になるために旅立ったんだが、今は行方不明。 
          俺の母は、昔病気で死んだ。 ほとんどは俺の師匠と同じ過去なんだ。 俺は悲しげな顔をして、モールベアを見た。

          モールベア「モル?」
          モールベアは心配しそうな顔でブルーザーを見詰めた。
          ブルーザー「なあ、モールベア。 お前1人で寂しいか?」
          モールベア「モル。」
          モールベアも悲しげな顔をして頷いた。
          ブルーザー「…そうか。 やっぱ寂しいよな。 孤独になるのって、当然寂しいよな。 俺
                も家族がいないんだ。 昔俺の父さんが旅立ってから行方不明になり、俺の
                母さんは病気で死んだ。 俺は結局、自分の力でここまで育ってきたんだ。 
                でも、心の中に寂しさは、余りにも変わらないんだ。 お前の心の寂しさも、
                変わらないか?」
          モールベア「モル…」
          モールベアは悲しく頷いた。
          ブルーザー「…そうだ! なあ、モールベア! よかったら今夜、泊って行ってもいい
                ぜ! どうせ1人なら寂しいだろ?」
          モールベア「モル!」
          モールベアは微笑んだ。
          ブルーザー「今夜は寂しそうな夜になるが、一緒に寝れば、それまでも寂しく寝なくて
                いいだろ? だから、泊ってもいいぜ!」
          モールベア「モルーー!」
          モールベアは再びブルーザーに抱き付き、顔をペロペロ舐めていた。
          ブルーザー「あはははは! 止せよ、くすぐったいからさ!」

          そして俺とモールベアは、お互い夜一緒に眠った。 そして次の日、俺はモールベアをモールベアの高原で見送った。 俺は思
          っていた。 師匠の言った通り、俺の心はモールベアと通じていた。 俺とモールベアは、毎日出会い続ける事になった。

          そしてそのある日の事…

          コンコンコン! ドアに誰かが叩いていた。
          ブルーザー「ん? 誰だ?」

          俺はドアの方へ歩き、声をかけた。

          ブルーザー「はー、何方ですか?」
          ???「お、ブルーザー! 俺だよ、俺!」
          ブルーザー「え? その声は…カルロス!?」
          ガチャ! 

          俺はドアを開けた。 ドアの前には、俺の親友のカルロスだった。

          カルロス「よ、ブルーザー!」
          ブルーザー「よう、カルロス! 久しぶりだなー!」

          カルロスは、俺の親友で、「ビーストキングダム」と言う国の獣人なんだ。 ビースト
          キングダムは、全ての獣人達が住む国で、朝も昼も存在しない国。 永遠の夜の国なんだ。 獣人とは、夜になると狼で、昼に
          なると人間になる。 即ち、狼男のような存在さ。 
          カルロスは獣人なんだが、珍しいほど昼なのに狼男のままなんだ。 彼はこう見えても
          格闘家なので、とても強い。

          俺は長い間カルロスと出会ってないので、久しぶりに俺の家の中で会話した。

          ブルーザー「でもビーストキングダムまでここに何しに来たんだ?」
          カルロス「俺はお前にいい物を見せるために来たんだよ!」
          ブルーザー「いい物?」
          カルロス「これさ!」
          ドス!

          その時カルロスはテーブルにたくさんの書類を出した。 何なのかは、俺には
          分からなかった。 俺はそれぞれの書類を読み始めた。

          ブルーザー「な、何だよ、この書類は?」
          カルロス「見れば分かるぜ!」

          俺は最初の書類を見た。 写真には背中に種をしたモンスターが写っていた。 こんな
          モンスター見た事もなかったので、結局悩み続けた。 でも書類に書いてあった名前で
          分かった。

          ブルーザー「えーっと、「フシギダネ」? 聞いた事ないモンスターだな?」

          俺は次の書類を見た。 1つは尻尾に炎が付いたトカゲモンスターと、1つは亀の
          モンスターが写った。

          ブルーザー「「ヒトカゲ」と「ゼニガメ」? これも聞いた事ないモンスターだな? 次
                は何だ?」

          俺は次の書類を見た。 1つは黄色くて、赤いほっぺをして、可愛らしいネズミのようなモンスターと、桃色をして、丸い体と瞳を持
          った可愛らしいモンスターが写っていた。

          ブルーザー「「ピカチュウ」と「プリン」、これも聞いた事もないモンスターだな? 何だ、
                このモンスターの書類は?」
          カルロス「チッチッチ! こいつらはただのモンスターじゃねえぜ! こいつは
               「ポケモン」って言う生き物なんだ!」
          ブルーザー「ポケモン? 何だそりゃ?」
          カルロス「「ポケットモンスター」、縮めて、「ポケモン」! この生き物は、どの場所に
               生息している生き物の事さ! 例え火の中、水の中、草の中、森の中、土の中、
               雲の中、などなどに生息していて、今でも人気大ブームな生き物なんだ! 人
               はこいつらをペットにしたり、勝負に使ったり、助け合ったりする人間に
               とっては大切な生き物なんだ!」
          ブルーザー「普通のモンスターとは違うのか?」
          カルロス「いや、違うんだよな。 こいつらは戦い方によって違うんだ。 この世界では、
               武器とか使ってモンスターを倒すだろ? ポケモンと戦う人間は、ポケモン
               同士で戦う事になってるんだ。 ポケモンを持ってる人は、野生と戦ってる時、
               その野生を捕獲する目的を持つんだ。」
          ブルーザー「え? 捕獲するのか?」
          カルロス「まあな! ポケモンは仲間だから、捕獲しないと仲間になれないんだよ! 
               即ち、ポケモンを戦闘に戦わせる人間は、人呼んで「ポケモントレーナー」と
               呼ぶ。 後、育てる人間は「ポケモンブリーダー」と呼ぶんだ! または
               世界一最強のトレーナーの事は、「ポケモンマスター」と呼ぶんだ!」
          ブルーザー「ポケモン…マスター…」
          カルロス「実はこのポケモンと言う生き物は、この世界には存在しないんだ。」
          ブルーザー「え!? 存在しないのか!?」
          カルロス「ああ、こう言う生き物は別世界である「ポケモン世界」に存在するんだ。」
          ブルーザー「別世界?」
          カルロス「実はな、この世界以外にも、様々な世界があるんだ。 この世界は、聖剣の事
               で存在する世界だから、この世界の事を「聖剣世界」と呼んでいる。 
               ポケモンが存在する世界は、「ポケモン世界」と呼ばれているんだ。 俺は
               ポケモンを研究したくなってよ、どうしてもあの世界に行きたいんだ!」
          ブルーザー「この世界以外にも、他の世界もあるんだ…でもどうやって行かれるんだ?」
          カルロス「師匠達から習えばいいんだよ。 別世界へ行かれる祈りをね!」
          ブルーザー「別世界へ行かれる祈り?」
          カルロス「この世界を守った師匠が持ってる祈りなんだ。 マナは彼らにその祈りを
               覚えさせ、違う世界へ行かれるようにする事が出来るんだ! その祈りを師匠
               から教えさせれば、別世界へ行かれるさ!」
          ブルーザー「じゃあ、俺の師匠も、持ってるのか?」
          カルロス「ああ、そう思うぜ? お前の師匠もこの世界を救ったんだろ? 教えて
               もらえば、絶対ポケモン世界へ行かれるぜ!」
          ブルーザー「でもさ、行ってどうするんだ?」
          カルロス「俺がその世界へ行けば、何十匹もいるポケモンを研究する! それが俺の目的
               さ! 後、その世界にいる最強のトレーナーと共に旅立つ事なんだ!」
          ブルーザー「最強のトレーナーと共に旅立つ?」
          カルロス「俺さ、その世界に着いたら、ある最強のトレーナーと共に旅立とうと
               思ってるんだ。 一緒に旅立てば、何かの役に立つはずなんだよ。 そいつが
               ポケモンを知らない場合、俺がアドバイスするのもちょうどいい事だろ?」
          ブルーザー「そう言えば、そうだな…」
          カルロス「だから、そう言う計画も作るほど、いい事なんだよ。 俺はこのポケモンの
               存在は世間に告げるつもりなんだ。 そうすれば、興味ありそうなこの世界の
               人間達も、行きたがるかもしれないぜ? どうだ? 少し興味を持ったか?」
          ブルーザー「うーーーん、何だか興味を持ったような感じだな…」
          カルロス「じゃ、行くんだな?」
          ブルーザー「ぜひ行きたいが、だめなんだよな…」
          カルロス「え? 何でだよ?」
          ブルーザー「俺の師匠と国の王様に許可されないと行かれないだろ? それに、俺の友達
                となったモンスターとは離れたくないし…」
          カルロス「友達となったモンスター? どう言う奴だ?」
          ブルーザー「それはな…」

          俺はカルロスにモールベアとの出会いを語った。

          カルロス「へぇー、そのモールベアがお前に懐いたのか。 もしも分かれたら、寂しく
               なるからか?」
          ブルーザー「ああ、あいつは俺と同じ同心生物なんだ。 家族もなく、寂しい生活をして
                いるんだ。 俺はあいつと同じなんだ。 だから、あいつとは離れたく
                ないんだ。」
          カルロス「なるほど…そうだ! ブルーザー、そいつも連れて行ったらどうなんだ?」
          ブルーザー「え?」
          カルロス「そいつを連れて行けば、一生寂しい思いはしない! 連れて行けば、一生お前
               の側にいる! これぞ、大切なパートナーっつー意味さ!」
          ブルーザー「そうか…その手があったか! よーし、最初に祈りを習い終わったら、すぐ
                にモールベアを連れて行くぜ!」
          カルロス「それもよいが、1匹だけじゃ切ないだろ? これ持って行ったらどうだ?」
          カルロスはあるボールを出した。 そのボールには赤と白の模様があり、ボールの真中にはボタンがあった。
          ブルーザー「何だ、それ?」
          カルロス「ポケモンをゲットするために作った捕獲ボール、「モンスターボール」さ! 
               これで何匹のモンスターをゲットできるんだぜ! こいつさえ使えば、
               モールベアも一緒に持って行かれるぜ!」
          ブルーザー「捕獲すれば、懐くのか?」
          カルロス「もちろん! まあ、モールベアは最初からお前を懐いてたからな! 他の
               モンスターをそいつで使えば、一気に懐くぜ!」
          ブルーザー「よーし、やってやるぜ!」

          そして俺は師匠に祈りを習う修行を頼み、師匠はそれを許してくれた。 そして厳しい
          修行の末、俺は見事に祈りを覚える事が出来た。 カルロスは前から彼の師匠に習って
          いたから、彼はもうとっくに覚えているんだ。 

          そしてある日。 俺はいよいよモンスターゲットしに行く事になった。 まず最初は、俺の友達であるモールベアを探すだけに、モ
          ールベアの高原に着いた。

          ブルーザー「よーし、モールベアを探して、あいつを俺と一緒に旅立つんだ! 
                そうすれば、一生寂しくならないはずだ! まず、あいつを探すだけなんだ
                けど…」
          ???「モルーーーーー!!!!」
          ブルーザー「え!?」

          その時俺は、モールベアの鳴き声が聞こえた。 まさかあいつに何かあったかと不安と
          感じた。

          ブルーザー「も、モールベア!?」

          俺は不安を感じ、モールベアを探し出すために、必死に走り続けた。

          ブルーザー「モールベア!! どこだー!?」
          ガサ!

          俺は草むらから出て、何とそこにはアサシンバグの軍隊に襲われているモールベアがいた。 アサシンバグとは、蟷螂のモンス
          ターで、高原や街道によく見かけるモンスターなんだ。 その両腕に付いている鋭い鎌で相手を切り裂くのが得意モンスターな
          んだ。 そいつらがモールベアを襲っていたんだ。

          モールベア「モ…ル…」
          ブルーザー「モールベア!! コラ、お前ら! いい加減に…」
          アサシンバグ「アサ!? アサ!!!」
          ブン!! アサシンバグは鎌でブルーザーを追い払おうとする!
          ブルーザー「うわ!! この…いい加減にしろと言ったはずだ!!!! 食らえ、
                「旋風剣」!!!!」
          ズザザザザザザザザザ!! ブルーザーの「旋風剣」! ブルーザーはアサシンバグを
          追い払えた!
          アサシンバグ達「アサ!? アサシーーーン!!」
          アサシンバグの軍隊は恐れながら飛び去って行った。
          ブルーザー「モールベア!!」
          ブルーザーはモールベアを抱えた。 モールベアはすごい傷だらけで、すごい血だらけ
          だった。
          モールベア「モ…ル…」
          ブルーザー「しっかりしろ、モールベア!! モールベア!!! く…どうすれば
                いいんだ!? 回復アイテムじゃ、無理に決まってる! 一体…そうだ! 
                今日カルロス、俺の家にいるんだ! モールベアをぜひ見たいって言うから、
                家によってるんだ! 多分カルロスなら何とかなるはず! 待ってろよ、
                モールベア! 今すぐ家に連れて行くからな! それまでに、死なないで
                くれ!」

          俺は必死にフォルセナに戻り、俺の家まで戻れた。 そして俺は家に入り、カルロスと
          会った。

          ブルーザー「カルロス!」
          カルロス「お、ブルーザー! お帰り!」
          ブルーザー「カルロス、こいつを何とかしてくれ!」
          ブルーザーは傷だらけのモールベアをカルロスに見せた。
          カルロス「な!? こ、これがモールベア!? でも、どうしたんだ、この傷は!?」
          ブルーザー「突然アサシンバグの連中に襲われたんだ! 早く治療しないと、こいつ
                死んじまう! 頼む、カルロス! こいつを救ってくれ!」
          カルロス「わ、分かった! こいつは俺が治療する! お前の部屋、借りて置くぞ!」
          カルロスは急いで階段へ行こうとする。
          ブルーザー「カルロス!」
          カルロス「あ?」
          ブルーザー「頼む。 俺の大切なモンスターを死なせないでくれよ!」
          カルロス「…ああ、分かった!」
          カルロスは急いで階段に上り、ブルーザーの部屋に入った。

          何時間も掛かりながら、俺はモールベアの治療を待ち続けた。 俺はずーっと心配して
          いた。 モールベアの事で、ものすごく心配していた。 俺はなぜか自分を責めていた。 
          もっと早くもモールベアをこのまま一緒にいれば、こんな事にはならなかったと…俺は
          悲しみに震え、涙も流し出した。 俺はモールベアの命を落とさないよう、祈り始めた…

          ブルーザー「(マナの女神様…どうかモールベアのを救ってください!)」

          …そして何時間も過ぎ、気付けば俺は寝ていた。 そして階段からカルロスが下りて来て、俺を起こした。

          カルロス「おい、ブルーザー、起きろ!」
          ブルーザー「う…ん? な、あ、カルロス!!」
          カルロス「何だよ、そんなに驚かなくてもいいだろ?」
          ブルーザー「それよりもカルロス、モールベアの様子は!?」
          カルロス「……………」

          カルロスは沈黙したままだったが、彼はいきなり微笑んだ。

          カルロス「大丈夫だ。 治療成功だ!」
          ブルーザー「ほ、ホントか!?」
          カルロス「ああ、ついて来い!」

          カルロスは俺を俺の部屋に連れて行った。 俺のベッドの上に、包帯に巻かれて、寝てるモールベアの姿がいた。

          カルロス「ちょっとした重傷があったけど、どうにかして傷を治す事が出来た。 数日
               ぐらい掛かれば、外に出られるだろう。 よかったな、ブルーザー。 これで
               モールベアの命は落とさずに済んだぜ。」
          ブルーザー「カルロス…ありがとう!」

          俺は思わず涙を流した。 俺はものすごくモールベアを心配してたから、強く泣き続けた。

          カルロス「おいおい、そんなに泣くなよ!」
          ブルーザー「(女神様…ありがとう。 そして、よかったな、モールベア…)」

          …数日も掛かり…俺はモールベアを高原に戻した。 そして再び数日も掛かり、俺は
          モンスターをゲットしに行くために旅立つ事になった。 国の王様は俺を旅立ってをよいと許可され、いよいよ俺の新たなる旅立
          ちが始まった…でも俺はモールベアを連れて
          行かなかった。 なぜかモールベアは俺の前から姿を消した。 別れも言わずに…

          ブルーザー「…さて、そろそろ行くか…」

          でも俺は悲しい顔をしながら、モールベアの高原の風景を見た…

          ブルーザー「…最後まで会えなかったが…元気でな、モールベア…」

          俺は早速旅立とうとした。 とその時…

          ???「モルーーー!」
          ブルーザー「え?」

          俺は後ろへ振り向いた。 そこには何と、モールベアがいた。

          モールベア「モルー!」
          ブルーザー「も、モールベア!」

          俺とモールベアは、お互い抱き合った。 やっと会える事が出来たその喜びだった。

          ブルーザー「どこ行ってたんだよ…必死に探してたんだぞ…」
          モールベア「モル…」

          俺とモールベアは、思わず涙を流してた。 余り長く会わなかったその悲しみを堪え
          なかったから…

          ブルーザー「モールベア、俺前から言いたかったんだけど、一緒に旅立たないか? 俺は
                知り合いから聞いて、俺はポケモン世界へ行く気なんだ。 それでたくさん
                のモンスターも連れて行かなきゃ行けなくてさ。」
          モールベア「モル?」
          ブルーザー「でも、俺がモンスターたくさんゲットしても、俺の大切なモンスターはお前
                だけだ! だから、一緒に行かないか、モールベア?」
          モールベア「モル!」
          モールベアは頷いた。
          ブルーザー「よーし、これでモールベア、ゲットだぜ! これからもよろしくな、
                モールベア!」
          モールベア「モル!」
          ブルーザー「よし、早速ポケモン世界へ行くため、モンスターゲットしに行こうぜ!」
          モールベア「モルーーー!」

          これが俺が最初にゲットしたモンスター、それはモールベア。 俺にとっての大切な仲間の一匹。 俺達に旅は、ここで始まっ
          た。 ポケモン世界へ向かうために…

          THE END