これは私がサトシ達と会う前の話…
仲間達と会う前の話…
ポケモンを知る事が出来た前の話…
そして…あの人に好きになった時の話…
そう、これは私の過去を語る物語…

ポケットモンスター小説版
読みきり編 
Christy Story 〜愛する人〜

魔法使い
1「クリスティ、早速魔法の練習が始まるわよ! 急いで門の方まで来て!」
魔法使い
2「あ、うん! 今行く!」

ここはマナの世界、「聖剣世界」。 「マナ」と言う伝説のある世界。 この世界は、今や
伝説の世界として存在され、迷信と伝説の時代に生きている世界。 この世界は、「マナ
の女神」と言う女神様に守られていて、今や平和な世界として存在されている。 その
女神様は、「マナの聖域」と言う異世界の聖域で「マナの樹」と言う樹を守りながら、
この世界を守り続けていたの。 でも、
7年前の争いで、女神様が死に、マナの樹が枯れ、
世界中からマナが消えたの…。 魔法も、精霊達も、全て失ってしまった…。 でも、
私達人間の力で、魔法とその物が、少しずつ取り戻す事が出来た。 苦労その物だけど、
マナを早くこの世界に戻る事を願いたい…そう私は思っていたの。

私は「クリスティ」。 「魔法王国アルテナ」と言う魔法の国に住む魔法使いなの。 
この国は、多くの魔法使いがいて、魔法の国として有名なの。 この国は、氷河の中に
ある国だけど、魔法でこの国を春のように暖かくなっているの。 だから、外にいても、
平気なの。 でも国外は寒いけどね。 

魔法使い
1「「アイススマッシュ」!!!」
バシュバシュバシュバシューーー!!! 魔法使い
1の「アイススマッシュ」!
クリスティ「「ファイアボール」!!!」
バシュバシュバシュバシューーーー!!! クリスティの「ファイアボール」!
ドカーーーーーン!!! クリスティと魔法使い
1の攻撃が互角に命中した!

ここは「零下の雪原」。 この雪原は、かなり寒い場所で、北国の寒い氷河にあるの。 
この雪原にも、結構魚類モンスターも多く生息しているの。 この時私達は、ここで
仲間達と魔法の練習をしていたの。

魔法使い
1「ふー、クリスティってなかなかやるわね!」
魔法使い
3「ホントホント! さっきの魔法、結構威力上がってたわ!」
魔法使い
4「さすがアルテナ一の魔法使い。 私達にとって敵わない女ね。」
クリスティ「え、あ、ううん! 別に対した事ないわよ! でも、さっきの魔法、まだ
      まだ見たいだったし、サリーの方がもっとすごかったよ!」

魔法使い
1は「サリー」って言うの。 私の友達なの! 他には魔法使い3の名前は
「メロディ」と言って、魔法使い
4は「ジュリー」と言うの。 この2人も、私の友達
なの!

サリー「何言ってるのよ、クリスティ。 クリスティなんて一番強いじゃない! 私
    なんてまだまだ未熟者よ!」
クリスティ「えー? そんなの全然思ってないわよ!」

実は私、アルテナでは一番強い魔法使いなの。 この世界を救った私の師匠に襲われ、
師匠と同じぐらいの強さを身に付けているの。 でも、本当はまだまだ見習い魔法使い
だけどね。

メロディ「まあ、とにかく! 今でも練習の続きでもしなきゃね!」
ジュリー「そうね。 魔法も少しだけ出来るし、完璧になれば、クリスティほどの魔力を
     手に入れるけどね!」
クリスティ「別に私はそれほど強くないんだけど…」
ゴゴゴゴゴゴゴ… その時なぜか地面が急に揺れ始めた!
サリー「な、何!?」
メロディ「何が起こるの!?」
クリスティ「…!! あ!!! みんな、上!!!」
全員「え!?」
全員は山の上の方へ見た。 山の上の方には、大きな雪崩が流れて来た!
メロディ「な、雪崩!?」
ジュリー「さっきの衝撃で、山の方まで響いたんだわ!」
サリー「とにかく、逃げるわよ!」
3人はとにかく雪崩から逃げ出した。
クリスティ「あ、ちょ、みんな!!! ちょっと待っ…きゃーーーーー!!!」
クリスティは雪崩の中に巻き込まれた!
3人「!!!」
サリー「く、クリスティーーーーーー!!!」

……………………………………………………

クリスティ「………う…うーーーん…ん? …あ、あれ? こ、ここ、どこ?」

私、その時雪崩に巻き込まれ、死んだかと思ったの。 でも、どうやら無事だった見たい。 
でも、私はなぜか、零下の雪原の見た事もない場所にいた。

クリスティ「ここ、どこ? どこなの!? サリーーー!!! メロディーーー!!! 
      ジュリーーー!!! どこーーー!?」

私は多き声で
3人を呼んでみたけど、返事はしなかった。 どうやら私、途中に
逸れちゃったみたい…

クリスティ「どうしよう、みんなと逸れちゃった…どうしよう、私ここ見た事もないし、
      一体どこなの?」

その時気付けば、空から雪粒が降って来た。 この時私は不安を感じたの。

クリスティ「え、雪? あ!!! このままじゃ、吹雪が来るわ! 早くアルテナへ
      戻らないと! でも、ここがどこなのか分からない限り、戻る事も出来ない
      わ! ど、どうしよう…」

そして数分後も立ち、吹雪が私を襲って来た。 その寒さが余計に激しくなってきて、私
は凍える風で死にそうになって行く。 私は炎魔法を使いたいけど、さっきの練習で
MP
(魔法力・マジックパワー)を使い果たしてしまったの。 私はただ、吹雪の中で、歩き
回っているだけだった…

クリスティ「…ううう…寒いよー…寒さで体が痛いよー…本当に…死にそうよー…誰か…
      助けて…お願い…誰か…」

私の体は寒さで痛くなってきて、完全動けなくなった。 もうだめかと、私は思っていた。 
その時の私は、ただ何も出来ない事で、泣いていただけ。 大粒の涙を流しながら、
悲しみ続けた。 そして私の周りは、いきなり曇り始め、何も見えなくなって行く…

クリスティ「…見えないよ…何も見えないよ…嫌よ…死にたくないよ…誰か…お願い…私
      を…助けて…誰…か…助…け……て………」

私はとうとう目を閉じた。 もう死んでしまったと、私は思っていた。 凍える吹雪の中
に、誰も見付からずに凍死となって………

でも、その時奇跡が起こったわ。 ある人物が、暗い道の先から現れたの。 その人は
黒い鎧をして、オレンジ色の長い髪の毛、白いバンダナをかけて、彼の頭に乗っている
モールベアと一緒に歩いている剣士だったわ。 その人が、気付かずに私の所の方へ
歩いてきた…

剣士「ひゃー、すっげー吹雪だなー! こりゃー寒いのは当然だな! それより、大丈夫
   か、モールベア? 寒いか?」
モールベア「モルーーー…」
モールベアは寒気を感じている。
剣士「そりゃそうだな。 モンスターゲットするために村には戻ってないからなー。 
   これはともかく、戻るとするか?」
モールベア「モル!」
モールベアは頷く。
剣士「よし、分かった! 早速戻るとするか! 村に戻ったら、宿屋で上手い飯食わせて
   やるよ!」
モールベア「モルー♪」
モールベアは喜んだ。 とその時…
モールベア「モル!?」
モールベアは突然何かを気付いた。
剣士「ん? どうした、モールベア?」
モールベア「モル!」
モールベアは剣士の頭から飛び降り、そのまま真っ直ぐどこかへ走った。
剣士「あ、おい! モールベア! どこへ行くんだよ!?」
モールベア「モルモール! モル、モルモルモール!」
モールベアは何かを見つけ、それを剣士に呼ぶ。
剣士「ん? どうした!? 何か見付けたのか!?」
モールベア「モル!」
モールベアは頷く。 そして剣士は、モールベアの所へ走った。
剣士「何だ!? 何を見付け…な!?」
剣士はモールベアの所へ着いた。 そう、モールベアの前には、倒れたままのクリスティ
がいた!
剣士「こ、これは!? おい、君! しっかりしろ! おい!!!」
剣士はクリスティを揺らした。 でもまだ脈がある事だけは分かる。
モールベア「モ、モルモル?」
剣士「いや、大丈夫だ! まだ息してる! でも、このままだと凍死しちまう! 急いで
   …ん?」
剣士はクリスティの顔を見て、ふと何かを思いこんだ。
剣士(この顔…どこかで…)
モールベア「モルモール!!!」
モールベアの鳴き声で、剣士は我に帰った。
剣士「あ、ああ、悪い! とにかく、早くこの子連れて村に戻るぞ!」
モールベア「モル!」
剣士はクリスティを持ち上げ、モールベアと一緒に走り行った。
剣士「がんばれよ! 今から助けるからな!」

……………………………………………………

クリスティ「…う…うーーーん…ん? あ、あれ…? こ…ここは…?」

私は突然、ある部屋のベッドの中に寝ていた事が分かった。 その時私の体に暖かい
モーフに包んでいた。 私、死んだのかと思っていたけど、そうではなかったみたい。 私、
助かったと思った。 多分、誰かに助けられたと思う。 でも、ここはどこなのか、まだ
分からなかった。

クリスティ「こ、ここどこかしら? わ、私、どうやって…? し、死んでないわ。 
      助かったんだわ…でも、一体誰に…あら?」

気付いたら私の側には、あの剣士とモールベアがいた。 彼は椅子に座りながら寝ていて、
モールベアは彼の膝の上に寝ていた。 どうやら私の事を心配して、ずーっと看病して
いたらしい。

剣士「すーーー…ぴーーー…すーーー…ぴーーー…」
モールベア「モルルルル…モルルルル…」
クリスティ「この人が、私を助けたのかしら? 心配してくれて、わざわざ看病して
      くれたんだ…ん?」
クリスティは剣士の膝の上に寝ているモールベアを見た。
クリスティ「モールベア? 何でモールベアがここに? 確かモールベアは、モグラ
      モンスターで、攻撃的なタイプ。 「モールベアの高原」だけしか生息
      しないはずなのに…この人の飼い主かしら?」

「モールベアの高原」とは、モールベアの生息地となっているの。 この氷河の南辺りの
大陸にある高原だけどね。

クリスティ「…うふふ! 寝顔が可愛いのね! あら?」
クリスティは剣士の方へ見詰めた。
クリスティ「この黒い鎧…「アーマーナイト」の鎧ね? て事は、「草原の国フォルセナ」
      から来た人ね? あら?」

私が最初に言った「アーマーナイト」とは、人間に化けたモンスターで、殺人鬼系の
生き物として存在されているの。 あ、でも、アーマーナイトの数の中では、ちゃんと
普通の人間もいるわよ! もちろん殺人鬼系ではない奴も!

後、私が言った「草原の国フォルセナ」とは、剣士達が多くいる国の事よ。 あそこには
「剣術大会」と言う大会とかあり、剣士達が多くいる有名な国なの。 フォルセナと
アルテナは、お互い友としていられているの。

私はその剣士の寝顔を見て、ふと何かを思い付いたの。

クリスティ「………この人…どこかで…」
コンコンコン! ガチャ! その時誰かがドアをノックし、その人物はドアを開けた。 
その時クリスティは我に帰った。
クリスティ「あ…」
???「おやおや? おはよう! ようやく目が覚めたか!」

今ノックした人は、髭の生えていて、アラビア系な衣装をしたおじさんだったわ。 
どうやらこの家の主みたい。

クリスティ「あ、あの、貴方は?」
???「あ? 私か? 私はこの宿屋の管理人だ!」
クリスティ「宿屋?」
管理人「ああ、そうだ! あ、そうか。 君寝てたから気付かなかったな。」
クリスティ「あの、ここは?」
管理人「この街か? ここは「雪の都エルランド」だ!」
クリスティ「エルランド?」

「雪の都エルランド」は、雪に包まれた街の事。 アルテナとの道が繋がっているの。 港
もあって、今でもこの街は平和な街なの。 どうやら私、この街にいたみたい。

管理人「でも元気になってよかったな! 昨夜すっげー吹雪だったろ? 君、夜あんな所
    にいちゃーすぐに凍死するさ! 命の恩人すっげー心配してたぞ?」
クリスティ「命の恩人? それって、この人の事?」
管理人「ああ、この人さ! あの吹雪の中、君を見付けてね、急いでこの街にやって
    来たんだ。 すっげー心配してた顔をしてな、病人がいる限りただでここに
    泊らせてやったんだよ。 医者も呼んで、君が無事だと知って、君を看病したの
    さ。」
クリスティ「そうなんですか…」
管理人「感謝した方がいいよ? 命を助けた上、看病してくれたんだからな。 まあ、
    それよりも、君もう大丈夫かい? もう少し休んだ方がいいよ! 無理に体
    動かさない方がいいよ! じゃ、お元気で!」
バタン! 管理人は部屋から出て、ドアを閉めた。
クリスティ「そっか、そう言う事なんだ。 何だか迷惑かけたみたいね。 でも、この人、
      本当にどこかで見た事あるような…」
剣士「すーーー…ぴーーー…う、うーーーん…ん?」
クリスティ「あ!」
剣士とモールベアが起きた。
剣士「…ふぁーーー…よく寝た…」
モールベア「モルァーーー…」
剣士「あ、モールベア! よく寝たか?」
モールベア「モル!」
剣士「ははは! そうか、それはよかったな! あ…」
剣士はクリスティの方へ見た。
剣士「あ、やっと起きたか! いやー、無事でよかったよ!」
クリスティ「あ、ありがとう。 貴方が私を助けてくれたの? 本当にありがとう。 私
      を助けた上、看病してくれて…少し迷惑をかけたかも…」
剣士「ああ、いいんだよ! そっちの方も無事でよかったよ。 昨夜本当にどうなるかと
   思って心配してたが、無事で本当によかったよ! それに、別に迷惑なんてかけて
   ないぜ? 君がそれで無事である事を、よかったと思うよ!」
クリスティ「心配してくれて、ありがとう。 あのー、お名前は?」
剣士「え、俺? ああ、名前は君から先だよ! レディーズファーストってもんだから、
   お先にどうぞ!」
クリスティ「え、いいの、私から? じゃあ、遠慮なく。 私はクリスティ。 魔法王国
      アルテナから来たアルテナ兵です。」
剣士「え? クリスティ?」
クリスティ「え? どうかしたの?」
剣士「あ、いや、君の名前、どこかで聞いた事あるようなと思って…あ、次は俺だな! 俺
   は「ブルーザー」! 草原の国フォルセナから来たフォルセナ兵、アーマーナイト
   だ! こいつはモールベアさ!」
モールベア「モル!」
クリスティ「へぇー、ブルーザーって言うんだ! そしてこの子がモールベアね? うふ、
      可愛い! 初めまして、モールベアちゃん!」
クリスティはモールベアの頭を触ろうとするが…
クリスティ「…ねえ、この子、痛くしないかしら?」
ブルーザー「ああ、大丈夫さ! こいつちゃんと人には慣れてるから、平気だよ!」
クリスティ「そう? じゃ、試しに…」
クリスティはモールベアの頭を撫でた。
モールベア「モルルルルルル…」
モールベアは気持ちよさそうな顔をした。
クリスティ「あ、ホントだ! 痛くしない! 本当に可愛いね、この子って!」
ブルーザー「ああ、ずーっと俺の相棒としていたからな!」
クリスティ「へぇー、そうなんだ! …あら? ブルーザー、ブルーザー…」
ブルーザー「ん? どうかしたのか?」
クリスティ「あ、いや、この名前どこかで…って、あーーー!!!」
ブルーザー「ん!? な、何だよ!?」
クリスティ「あ、貴方は…まさか…あの時の…!?」
モールベア「モル?」
ブルーザー「え? …あ! き、君まさか…あの時の!?」
モールベア「モルル?」
クリスティ「そうよ! 私があの時のクリスティよ! きゃーーー! 久しぶりねー!」
ブルーザー「本当にあの時のクリスティか!? いやー、本当に久しぶりだな!」
モールベア「モ、モルル?」
モールベアは混乱状態になった。
ブルーザー「あ、悪い悪い! モールベア、お前には知らないみたいだけど、この人な、
      俺の知り合いなんだ! 
7年前の知り合いでね!」
モールベア「モルーーー…」
モールベアは分かったような顔をした。
クリスティ「でも本当に久しぶりね、また会えるなんて…」
ブルーザー「ああ、あれから
7年だったな…」
モールベア「モル?」
その時ブルーザーとクリスティは沈黙し続ける。
クリスティ「…考えてみたら、これで
2回目ね、私を助けてくれたの…」
ブルーザー「ああ、そうだな。 これで
2回目に当たるな。」
モールベア「モール?」
モールベアは再び混乱状態になった。
ブルーザー「あ、そうか。 
7年前お前いなかったもんな!」
クリスティ「じゃあ、私が説明しようかな? あれって確か、
7年前ね…あの時は、
      アルテナとフォルセナ、突然戦争が起こってた時かしら? そう、あの時
      だったね………」

そう、
7年前、アルテナとフォルセナは、元は友に組んでいた国のはずだったのだけど、私の国王がマナの力がとても必要だったため、邪魔者と思われたフォルセナを排除しようと企んでいたわ。 私も昔、そう思っていたけど、本当はやりたくはなかった…私も一応
戦争に入ったけど、酷くもやられたの…死に近くなっていて、もう何も出来なかった状態
だったわ…でも、その時なぜか私は助かったの…ブルーザーに。 あの時は敵だったのに、
なぜかなぜか手当てしてくれたの。 本当は私がフォルセナの敵となってしまったから、
このまま殺させてとブルーザーに頼んだけど、ブルーザーは断ったわ。 例えフォルセナ
とアルテナが敵同士となっても、仲間同士だった相手を殺し合う事は出来ないって。 
その時のブルーザーは、私を傷付けたくはなかったの。 最初は信じられなかったけどね。 
そしてその後、ブルーザーは私を誰にも見つからないように、そのまま見逃してくれたの。 
あの時のブルーザー、本当に優しかったと思ったわ…
そしてこの話を、全てモールベアに語ったの。

クリスティ「…と言う訳!」
モールベア「モーーール。」
モールベアはどうやら話が分かったようだ。
ブルーザー「そうか、あれから
7年も立ったんだな…世界が邪悪な者から救われてからか
      …そう言えば、昔国に戻った時、大丈夫だったのか?」
クリスティ「あ、うん! 大丈夫だったわ! 帰って来たら、無事だと喜んで、失敗した
      事を許してくれたわ。」
ブルーザー「そうか、それはよかったな!」
クリスティ「うん! でも、あの時から全く知らなかったわ…」
ブルーザー「え? 何が?」
クリスティ「あの時、女王様は邪悪な者に操られていたの。 マナの剣を奪うために、
      女王様を利用していたの。 あの時は、女王様にとっては大変な出来事
      だったわ…」
ブルーザー「…そうか、そんな事が…だからあの時、女王様が実の娘のアンジェラを
      殺そうとしたのか…あれ? そう言えば、あれから女王様とアンジェラ
      どうなったんだ?」
クリスティ「え、女王様と王女様の事? 見事に元通りになったわ! 女王様、操られた
      事を全く気付かなかったけど、アンジェラ王女様はそれを許してくれたわ。 
      もうすっかり仲直りよ! それから、今でもお互い様、元気でいるわよ! 前
      と違って仲がよくなってきたから!」
ブルーザー「それはよかったな。 まあ、アルテナとフォルセナ、再び諸国する事も
      出来たし、これで一件落着ってトコかな?」
クリスティ「うん、そうみたいね! で、そっちの様子は?」
ブルーザー「ああ、国の混乱も収まったし、平和が取り戻す事が出来たよ。 でも、俺は
      まだ修行の途中だしな!」
クリスティ「へぇー、そうなんだ。 あ、そう言えば、ねえ、このモールベアどうしたの? 
      何で貴方と一緒にいるの?」
モールベア「モル?」
ブルーザー「ああ、こいつか? こいつは俺の相棒モンスターなんだ。 数日前、こいつ
      の足に怪我を負ってな、それの治療ですっかり俺に懐いてしまってな。 
      毎日家に寄るんだけど、今は家族として暮らしてるけどな。 以前は
      かまきりモンスター「アサシンバグ」の大群に襲われてから、もう会えなく
      なったと思ってたけど、俺と一緒にいるために、こうして共に
      旅立ってるんだ。 こいつは俺にとっての、大切な家族と相棒だからな。」
モールベア「モルー。」
クリスティ「へぇー、そう言う付き合いなんだ。 いいね、モンスターと仲良くして。 
      でもモンスターって、殆ど凶悪な奴もいるんでしょ?」
ブルーザー「確かに凶悪な奴も山ほどいる。 でも数の中では、人間の味方もいるよ。 敵
      はかなり多いが、味方も多く存在する。 もちろん、こいつもな!」
モールベア「モル!」
クリスティ「ふーん、そうなんだ。 いいなー、私もモールベアみたいに人間に優しい
      モンスター欲しいなー…」
ブルーザー「ハッハッハ、羨ましくなってきたみたいだな? あ、そうだ! なあ、
      クリスティ! よかったら、俺と一緒に旅立たないか? そうしたら、
      モールベアと同じくいい奴見付けさせてやるぜ!」
クリスティ「え!? いいの、私にそんな事をして…?」
ブルーザー「もちろんさ! 君が欲しがるのなら、是非探してやるよ!」
クリスティ「ホントに? ありがとう、ブルーザー!」
ブルーザー「いいってもんよ! あ、その前に国の許可が必要だな…」
クリスティ「あ、そうね…そうだわ! ねえ、ブルーザー! よかったら、アルテナに
      来ないかしら? 行った事ないんでしょ? 特別に連れてってやるわよ! 
      私を…助けたお礼として…」
クリスティはそう言いながら顔が赤くなった。
ブルーザー「そうか、それはありがたい! 
1度行ってみたかったんだよな、アルテナ。 
      じゃあ、遠慮なくお邪魔するとするか!」
クリスティ「ホントに? 嬉しいわ! 是非女王様とみんなを紹介するから、一緒に
      来てね!」
ブルーザー「ああ! まあ、君もちょうど体の都合も治ったみたいだし、このまま動ける
      だろうな! じゃ、早速行ってみるか?」
クリスティ「うん!」

そして私とブルーザーとモールベアは、エルランドから出て、零下の雪原へ通り、
アルテナの方へ向かった。 そして数分後、私達はアルテナの正面ゲートに着いた。

クリスティ「ここがアルテナよ!」
ブルーザー「へぇー、ここがアルテナか…初めて見たぜ…」
モールベア「モルーーー…」
クリスティ「さ、中に入ろう! 中は外よりも暖かいよ!」
ブルーザー「へ? 暖かい? あ、ああ…」

私達はアルテナの町の中に入った。 アルテナの町は、すごく暖かくて、国外よりも
暖かいの。 実はこの暖かさ、魔法で出来ていて、こうして長く氷河の中で暖かく
暮らしているの。 私達は今、真っ直ぐ城の方へ向かったわ。

ブルーザー「へぇー、中は暖かいな!」
モールベア「モル!」
クリスティ「それはそうよ! 女王様の魔法で、この国を暖かくさせてるんだから! 
      さあ、もう少しお城のゲートに着くわ!」
ブルーザー「あ、ああ。」

そして私達は、町から通って、城のゲートに着いたわ。

ブルーザー「ここがアルテナ城か…フォルセナ城と比べてみるとでけーな。」
モールベア「モール。」
クリスティ「そうだけどね。 さ、入るわよ!」
ブルーザー「あ、おう。」
クリスティ達は城の中に入った。
ブルーザー「ひゃー、これが城内か! 見た目によると奇麗だな!」
モールベア「モルー☆」
クリスティ「そこまで私の国の事を誉めてくれて感謝するわ! ねえ、先に見学する?」
ブルーザー「ああ、その前に、王座の間に連れてくれないか? 君が帰って来た事と、
      許可の事を報告しなきゃな。」
クリスティ「そうね! じゃ、早速行きましょう! 女王様とアンジェラ王女様も紹介
      するから!」
ブルーザー「これは頼もしいな! じゃ、お願いするぜ!」
クリスティ「うん!」
???「あ!!! クリスティーーー!!!」
クリスティ「え?」
その時単なる通り掛ったサリー、メロディとジュリーが現れた。
クリスティ「あ! サリーにメロディにジュリー! ただいま!」
ブルーザー「…?」
サリー「クリスティ! ホントにクリスティなの!?」
クリスティ「うん、私クリスティだよ!」
メロディ「ホントにクリスティなの!? 幽霊じゃないよね!?」
クリスティ「ちょっと、あの雪崩で簡単に死ぬわけないでしょ? ちゃんと生きてるよ! 
      ほら、足だってちゃんとあるでしょ?」
ジュリー「ほ、ホントだわ! 足がある! ホントに生きてるわ!」
サリー「もう、何やってたの!? ホントに心配してたのよ!?」
メロディ「そうよ! 昨夜から一生懸命あちこち零下の雪原で探し回ったのに、探し
     回っても見付からないから、死んだと思ったじゃないの!」
ジュリー「もう、ホントに心配してのよ、私達…本当に心配して…」
サリー、メロディとジュリーは突然泣き出した。
クリスティ「ちょ、ちょっと。 ごめん、みんな心配かけちゃって。 ホントにごめんね。 
      私、その時からもうだめかと思ってたけど、ある人に助けられたのよ。」
3人「ある人?」
クリスティ「この人よ! この人はブルーザー! 私を助けてくれた、フォルセナ出身の
      剣士よ!」
ブルーザー「初めまして!」
クリスティ「それとブルーザー! この人達は私のお友達のサリーと、メロディと
      ジュリーよ!」
3人「は、初めまして!」
サリー「でも、このブルーザーって言う名前、どっかで聞いた事あるような…」
クリスティ「ほら、昔よく話してたでしょ?」
メロディ「昔…? え!? まさか、あのブルーザー!?」
クリスティ「うん、そうよ!」
ジュリー「えーーー!? あ、貴方が、
7年前クリスティを助けたフォルセナ兵士さん!?」
ブルーザー「え? あ、ああ。 まあ、そんなもんかな?」
サリー「あ、ありがとうございます! クリスティを助けてくれて! 特に
7年前にも
    クリスティを助けてくれて、本当にありがとうございます!」
メロディ「本当にありがとうございます! 感謝します!」
ジュリー「この先、どう言う風にお礼するべきか…」
ブルーザー「え? あ、まあ…」
クリスティ「もう、いい加減にしてよ! それよりも、ちょっと王座の間に連れて
      くれないかしら? ちょっと女王様と話したいから。」
サリー「あ、いいわよ! 女王様と王女様、一目で会えたら喜ぶかもしれないわ! 
    それじゃブルーザーさん! どうぞ付いて来てください!」
ブルーザー「あ、ああ…」
クリスティ「ごめんね、ブルーザー。 こう言う人達で…」
ブルーザー「別にいいさ! 俺は構ってないけどな!」

そして私達は、王座の間に着いた。

サリー「理の女王様! クリスティがお帰りになりました!」
理の女王「え!? クリスティさん、帰ってきたの!?」

この人が、あの理の女王様。 紫色の長い髪の毛と、薄紫の王家の服をした女性が
そうなの。

クリスティ「女王様、ただいま参りました。」
理の女王「まあ、これは何て言う事でしょう。 クリスティさんが無事になさったとは、
     奇跡だわ…」
???「クリスティ! 無事だったのね!?」
クリスティ「あ、アンジェラ王女様!」

この人が、あのアンジェラ王女様。 赤いワンピースな服と、紫色の長い髪の毛と、手に
木の杖を持った女性がそうなの。

アンジェラ「ホントに無事だったのね!? よかったー、無事で…ホントに心配してなの
      よ…」
アンジェラは涙目し始めた。
クリスティ「すみませんでした、そこまで心配かけてしまって…」
アンジェラ「いいのよ、そこまで無事にいたのなら、嬉しいわ!」
クリスティ「ありがとうございます。 …女王様。 心配かけて、申し訳ございません
      でした…昨夜私の事を探していたと、友人達に聞きました。 そこまで心配
      してくれて、本当に申し訳ございませんでした…」
理の女王「いいのですよ。 貴方が無事にいて、本当に嬉しいです。 私とアルテナの
     みんなも安心しました。 貴方が無事にいられたのは、恐らく、マナの女神様
     のおかげでしょうね。」
クリスティ「あははは、そうかも知れませんけどね。 ありがとうございます。」
理の女王「あら? そちらの後ろの方にいるお方はどなたでしょうか? まるで
     アーマーナイトに見えますが…」
クリスティ「あ、こちらですか? このお方はブルーザーと言って、私を助けてくれた
      恩人なのです!」
ブルーザー「あ、は、初めまして!」
理の女王「まあ、貴方があのブルーザーさん? 
7年前、クリスティを助けたと言うあの
     お方なの?」
ブルーザー「あ、ああ、そうですけど?」
理の女王「これはありがたいですね。 私は「ヴァルダ」と申します。 人には理の女王
     と呼びます。 クリスティさんの命を救いになり、助けてくれてありがとう
     ございます。 感謝します。」
ブルーザー「あ、い、いやー、別にいいんですよ!(この人か、前デュラン師匠が
      言ってた理の女王と言う人…いやー、割りとすっげー美人だ…)」
クリスティ「あ、他にも紹介するね! この人がアンジェラ王女様! この国の王女様で、
      理の女王様の娘なの! 後、私の師匠としている人なの!」
アンジェラ「初めまして、アンジェラです! いつもクリスティをお世話になって
      います!」
ブルーザー「あ、ああ、こちらも初めまして!(この人かアンジェラ王女様…可愛いなー
      …はっ! 何考えてんだ、俺は? この人、デュラン師匠の彼女だぜ…)」
アンジェラ「でもブルーザーって言う名前、聞き覚えあるわね…」
クリスティ「この前
7年前の事話ましたでしょ? この人なんですよ!」
アンジェラ「ああ、思い出した! クリスティの「彼氏」ね?」
クリスティ「…え!? ちょ、ちょっと待ってください! だから違いますって! 別に
      彼氏じゃないですよ!!」
アンジェラ「あははは、冗談だってば」
クリスティ「もう、王女様ったらー!」
ブルーザー「…?」
???
1「ほっほっほ、このお方がクリスティ殿を助けたブルーザーと言う人か。」
???
2「この人がブルーザーだったなんて、さすがに驚きですよ!」
ある老人と青年がクリスティ達の前に現れた。
ブルーザー「ん? この人達は?」
アンジェラ「ああ、この人達なら私が紹介するね! この人は、私の魔法の教師、ホセ
      じいよ!」
ホセ「初めまして。 ホセと申します。」
アンジェラ「そしてこの人は、私のお使いな感じな人、ヴィクターよ!」
ヴィクター「ちょっと、お使いってのは何なんです? あ、とにかく、初めまして!」
ブルーザー「ああ、こちらこそ初めまして!」
ホセ「話は全て聞かせて貰ったよ。 お主がクリスティ殿を助けた恩人というやらじゃ
   な?」
ヴィクター「クリスティを救ってくれて、まことに感謝します! ほんのお礼したい所
      ですが…」
ブルーザー「いやー、礼なんていいって!」
???
3「無事に戻ってきたか、クリスティ」
突然と手に太陽のような杖を持ち、ローブの着た金髪な青年が現れた。
クリスティ「あ、お兄ちゃん!」
ブルーザー「え?」
???
3「よく無事に帰ってきたな、クリスティ。 絶対に生きて帰ってくるのを、
     信じていたよ。」
クリスティ「お兄ちゃん、ごめんなさい。 色々心配かけてしまって…」
???
3「いいんだよ、謝らなくても。 お前が無事に帰ってきたのなら、こっちは
     一安心したよ。」
クリスティ「ありがとう!」
ブルーザー「お兄ちゃんって…」
クリスティ「あ、そうそう、紹介するわ! この人は私の兄、「バクスター」よ! この
      国の魔法使いなの!」
バクスター「君がブルーザーだな? 私はバクスター。 クリスティの兄だ。 いつも私
      の妹を世話になって、感謝するよ。」
ブルーザー「あ、ああ、別にいいんですけどね。(クリスティの奴、兄がいたなんて、
      知らなかったぜ…)」
クリスティ「あ、みんなには知らないようだけど、この人実はね、フォルセナの
      デュランさんの弟子なんですって!」
全員「デュランさんの弟子!?」
アンジェラ「あ、貴方、デュランの弟子なの!?」
ブルーザー「え? ああ、まあ、そんなトコかな?」
アンジェラ「うっそー! 信じられなーい! デュランに弟子がいたなんて、
      知らなかったわー!?」
ブルーザー「え、そうですか? でも、アンジェラ王女様って、デュラン師匠の知り合い
      なんでしょ?」
アンジェラ「あーら、よく知ってるわね♪ そうなのよ♪ だって、デュランは私の…」
ブルーザー「彼氏なんでしょ?」
ドキ!!! 図星だったようだ。 おまけに顔が真っ赤。
アンジェラ「ど、どうして知ってるの?」
ブルーザー「前俺に言いましたよ?」
アンジェラ「もう、デュランったら…恥ずかしい事言うんだから…」
ブルーザー「別にいいじゃないすか。 王女様にはいい彼氏が出来ていて!」
アンジェラ「あら、そこまで言う貴方って優しいね! 誉めてくれて感謝するわ!」
ブルーザー「ああ、別にいいんだけどね…」

え? さっきから言ってるデュランって誰だって? デュランって言う人は、フォルセナ
に住む騎士なの。 ブルーザーの師匠で、アンジェラ王女様の彼氏でもあるの。 
アンジェラ王女様と同じく、この世界を救った戦士でもあるの。 今でも有名よ♪ 
だって彼は何度も剣術大会に優勝したし、今でも「黄金の騎士」って言う騎士団の隊長
なんだから。

理の女王「貴方があのデュランの弟子だったなんて、これは驚きですね。 あの人には
     弟子がいたなんて、私には全く知らなかった物です。」
ブルーザー「女王様も知ってるんですか?」
ホセ「デュランはアンジェラ王女様と共にこの国を救った者なのです。 ドラゴンの帝王
   「竜帝」を倒し、女王様を救い、この国を守ってくれたのです!」
ヴィクター「女王様は以前邪悪な者に操られて、それ以来アンジェラ王女様の命を狙って
      いました。 でも、デュランさんと王女様の協力で、どうにかして女王様を
      救う事が出来ましてね。」
ブルーザー「なるほど、だから師匠の事よく知ってるんだな?」
理の女王「ええ、そうですの。 あのお方はとても優しい人で、いつもアンジェラの事も
     心配してくれているのです。 あのお方は心の温かい人です。」
ブルーザー「なるほどね。 あの師匠がね。」
理の女王「あの、話変わるの申し訳ございませんが、貴方の頭に乗っているモールベアは
     …?」
モールベア「モル?」
ブルーザー「ああ、こいつですか? こいつ俺の相棒なんです! 人にはちゃんと
      慣れてて、結構可愛く見える奴なんですよ! よかったら、触ります?」
ヴィクター「あの、ちょっと待ってください! モンスターを触らせちゃ…」
ブルーザー「平気だって! こいつちゃんと人には慣れてるって!」
理の女王「じゃあ、試しに…」
アンジェラ「お母様、がんばってください!」
理の女王「え、ええ…」
理の女王はモールベアを触ろうとするが、手が震えている上、緊張感を持っている。 
つまり、かなりの怖さで触れないと言う事。
ブルーザー「平気ですよ! 別に噛み付きはしませんから! な、モールベア!」
モールベア「モール!」
理の女王「じゃ、じゃあ、遠慮なく…」
理の女王はモールベアの頭を撫でた。
モールベア「モルーーー♪」
モールベアは気持ちよさそうな顔をしている。
理の女王「あら? 本当ですわ! 噛み付きませんね!」
ブルーザー「でしょ? それにこいつのトゲトゲ! 痛くないでしょ? 柔らかくて
      気持ちいいでしょ?」
理の女王「ええ、思った通り可愛いですわね!」
モールベア「モルー♪」
モールベアは理の女王の膝に乗った。
理の女王「あら?」
モールベア「モルルルルー♪」
サリー「じょ、女王様!」
ブルーザー「あ、気にするな! そいつ、どうやら女王様に懐いたみたいだしな! 
      そうだよな、モールベア?」
モールベア「モル!」
モールベアは頷いた。
理の女王「うふ…本当に可愛いですね、このモールベア。」
メロディ「へぇー、あのモールベア、人懐こい性格なんだー。」
ジュリー「しかも気持ちよさそうに…いいなー。 私も触ってみたいなー…」
ブルーザー「よかったら触ってもいいぜ? 他の奴らも持ってるから!」
クリスティ「他の奴ら?」
ブルーザー「これさ!」
ブルーザーは手持ちのバッグの中からボールを出した。 そのボールは半分赤と白で、
真中にボタンが付いてあった。
ホセ「ん? 何ですか、そのボールは?」
ブルーザー「皆さんには存知じゃなさそうですけど、これは「モンスターボール」と
      言って、モンスターを捕獲する特殊アイテムなんですよ! 
1度モンスター
      をこのボールで捕獲したら、そのモンスターは捕獲者のパートナーとなる。 
      まあ、モンスターの小屋とも呼びますけどね。 どう言う奴か、今から
      見せます! さあ、みんな! 出て来い!」
ポンポンポンポン! 数多くのモンスターボールの中から、モンスター達が現れた! 
全部で
13匹もいるようだ。

1匹は手足もない黄色いウサギモンスター「ラビ」と、次1匹は蝙蝠モンスター
「バットム」。 次の
1匹はローブとフッドをして、手に鞭を持っているモンスター
「ポロン」。 次の
1匹は蟷螂モンスター「アサシンバグ」、もう1匹は緑色の液体
モンスター「スライム」。 次の
1匹はスライム同じモンスターだが、紫色の液体
モンスター「スライムプリンス」、もう
2匹は卵の入った鳥モンスター「コカトリス」と、
それの成長期「コカトバード」。 次の
1匹は小さいドラゴンモンスター「プチドラゴン」
と、もう
1匹はキノコモンスター「マイコニド」。 次の1匹はモールベアとよく似た
モンスターだが、灰色のモグラモンスター「ニードリオン」。 最後の
2匹は手に斧を
持ったドワーフのようなモンスター「ゴブリン」とその成長期「ゴブリンロード」。 
全部ブルーザーのモンスターだ。

全員「おーーーー!!!」
理の女王「こ、これは…?」
ブルーザー「こいつらですか? こいつらは俺の国フォルセナ近くにある「モールベアの
      高原」と言うモールベアの生息地、「黄金の街道」と言う街道、「ドワーフの
      トンネル」と言うドワーフの洞窟と「宝石の谷ドリアン」と言う宝石の谷で
      ゲットしたモンスターなんですよ。 でもご心配なく! こいつら全員人に
      は慣れてるので、傷付きはしませんよ! どうぞ、ご自由に触って
      ください!」
アンジェラ「へぇー、ペットみたいなもんね! じゃ、遠慮なく触らせてもらうわよ♪」
バクスター「なかなか珍しいな。 じゃあ、私も遠慮なく…」
ホセ「どれどれ? ワシにも触ろうかね?」
ヴェクター「うーーーん、何だか怖い感じだけど、やってみるか!」
全員はブルーザーのモンスターを触り始めた。
サリー「きゃー! これラビ可愛い♪」
メロディ「このニードリオンも可愛いわ♪」
ジュリー「このマイコニドも可愛いわね♪」
ラビ「ラビー♪」
ニードリオン「ニドリー♪」
マイコニド「マイマイー♪」
クリスティ「ねえ、モールベア以外にも他のモンスターも持ってたの?」
ブルーザー「ああ。 仲間多く入れば、それなりにバトルに有利だろ? 特に「ポケモン
      世界」に向かうためにも、モンスターも必要だからな!」
クリスティ「え? ポケモン世界?」
ブルーザー「詳しい話は、後で言うよ!」
サリー「あはは! このスライム、柔らかいね!」
スライム「スラスラー♪」
メロディ「ねえ、これ触っても、毒浴びない?」
ブルーザー「心配するなって! こいつ人に慣れてるから、触っても毒浴びないよ! 
      特にコカトリスとコカトバードの嘴触っても、石化しないから安心さ!」
ジュリー「へぇー、そうなんだ。」
クリスティ「……………」
クリスティは楽しんでいる人達をずっと見ていた。
ブルーザー「ん? どうした、クリスティ? お前もこいつらと遊びたいか?」
クリスティ「え!?」
ブルーザーがクリスティの方へ振り向いた瞬間、クリスティの顔が赤くなった。
クリスティ「え、いや、そ、その…」
ブルーザー「何照れてるんだよ? ほら、遊んでごらんよ!」
クリスティ「…!?」
ブルーザーがクリスティの手を掴んだ途端、クリスティの顔がものすごく赤くなった。
ブルーザー「ん? どうした、クリスティ? やけに顔赤いぞ?」
クリスティ「え!? い、いや、別に、何ともないけど…」
ブルーザー「そうか?」
クリスティ「別に大丈夫って! じゃ、じゃあ、遠慮なく、ちょっと触るね。」
ブルーザー「…?」
クリスティ「(な、何なんだろう、これって…いつもブルーザーの顔を見てり、手を
      握られただけで恥ずかしくなるなんて…一体、どうしてだろう? 前は
      こんな感じじゃなかったはずなのに…)」
アンジェラ「……………」
その時アンジェラは側にいるバクスターにつんつんと突き、バクスターの耳を借りて、
小さい声で何かを言った。
アンジェラ「どう? そう思うでしょ?」
バクスター「ああ、そう思うな。」
理の女王「ブルーザーさんって、こんなに優しくて可愛いモンスターを連れて来たなんて、
     光栄ですね。 ここまでしてくれて、感謝します。」
ブルーザー「え? あ、ああ、別にいいですって!」
理の女王「そうだわ! せっかくここまで来てくれたのですから、よかったら泊っても
     いいですよ?」
クリスティ「…!」
ブルーザー「え? いいんですか、そんな事させてもらって?」
理の女王「いいのですよ。 クリスティを助けてくれた次に、こんなに可愛い
     モンスター達を連れて来てくれたお礼ですもの。 
5日間も泊ってもいい
     ですから、ゆっくり休んでください。」
ブルーザー「これはありがとうございます。 では、お言葉に甘えて、泊らせて
      もらいます。」
理の女王「いいでしょ。 クリスティさん、この人を部屋に案内してくださらない
     かしら?」
クリスティ「え? あ、ええ、分かりました。 あ、その前に、ちょっと話したい物が
      あるんですけど…」
理の女王「あら、何でしょうか?」
クリスティ「ブルーザーに言われましたけど、私を是非一緒に旅させてもらおうと思って
      …理由は、モンスターを捕獲するためだと…あの、宜しければ、ブルーザー
      の出発日まで、私も一緒に旅立っていいでしょうか?」
理の女王「……………」
クリスティ「だめでしたら、別にいいんですけどね。 何しろ、私にはここの仕事とか
      ありますし…」
理の女王「………いいでしょう。 旅立ってもいいでしょう。」
クリスティ「え!? い、いいんですか?」
理の女王「いいのです。 彼が貴方を助けた人ですから、貴方が彼に恩を返さなければ
     なりません。 それが、恩人への返信ですから。 貴方が彼と互いに旅立つ事
     を、もちろん許可します。」
クリスティ「本当ですか!? ありがとうございます! では、早速ブルーザーを部屋
      まで案内させます!」
理の女王「よろしいでしょう。」
クリスティ「じゃ、ブルーザー! 付いて来て!」
ブルーザー「おう! あ、ちょっと待って! よし、みんな、戻れ!」
ブルーザーはモールベア以外のモンスター達をモンスターボールの中に戻した。
ホセ「お!? 消えた!?」
ブルーザー「ああ、戻れと命じたら、捕獲したモンスターは自動的にボールに戻るんだよ。 
      じゃ、お先に失礼! 行くぞ、モールベア!」
モールベア「モル!」
クリスティとブルーザーとモールベアは王座の間から出た。
サリー「ねえ、聞いた!? クリスティ、ブルーザーさんと旅立つんだって!」
メロディ「そんな、何でそんな今更!?」
ジュリー「ちょっと悲しくなるわね…」
アンジェラ「……………」
バクスター「……………」
ヴィクター「クリスティさん、いつの間にか旅立つ気が出たんですね…」
ホセ「あのクリスティ君がとうとう旅立つ気が出たようじゃな…どうします、理の
   女王様?」
理の女王「いいのです。 彼女ならきっと、出来るでしょう。 彼女から、きっと…」

その時私は、ブルーザーと彼の頭に乗っているモールベアと一緒に部屋を案内した。 
城のホールを歩き進んでいた。

ブルーザー「あの理の女王様、すっげー優しいんだな?」
クリスティ「当たり前よ! この国では一番心優しい女王様だもの! 以前は操られた時、
      厳しかったけど、今はとても優しい女王様に戻ったの! 今でも私、女王様
      の事尊敬してるけどね!」
ブルーザー「へぇー、そうなのか。」
クリスティ「さ、ここが部屋よ! 入ってみて!」
ブルーザー「ああ。」
ガチャ! クリスティは空き部屋のドアを開き、ブルーザーとモールベアとクリスティは
部屋に入った。 中は見た目によると、ものすごく奇麗だった。
ブルーザー「ひゃー、意外と奇麗だなー!」
モールベア「モルー!」
クリスティ「そう言ってくれると嬉しいわ。」
ブルーザー「でもこんな豪華そうな部屋を使わせるなんて、もったいないけどなー…」
クリスティ「別にいいのよ! どうせ誰も使ってないんだし! 今夜はここで休んで
      ね!」
ブルーザー「ありがとう、クリスティ! 君と女王様に感謝するよ!」
クリスティ「う…」
ブルーザーの笑顔を見たクリスティは、思わず顔が赤くなった。
クリスティ「あ…べ、別にいいのよ、お礼だなんて! じゃ、もう出るから、ゆっくり
      休んで行ってね! 晩御飯の時は、必ず呼ぶから!」
ブルーザー「ああ、ありがとな!」
モールベア「モルーーー♪」
バタン! クリスティは部屋から出て、ドアを閉めた。 でもクリスティは、ドアの前に
立ったまま、顔を赤くなりながら、自分の手を胸に与えた。
クリスティ「……………」

そして晩御飯の後、私は自分の部屋で、窓の外で夜空を眺めながら、悩み続けた。 自分
が本当に何が起こったのか、全く知らずに…私は夜空を眺めながら、ずーっと悩み続けた
わ。

クリスティ「はぁーーー…」
クリスティはため息を吐いた。
クリスティ「(…私、どうしたんだろう? 何でこんなに熱く感じるんだろう? いつも
      ブルーザーの笑顔を見たり、手を握り締められたりすると、胸が激しく
      動いたり、赤くなって行く…前にはこんな感じしなかったのに…私、
      おかしくなったのかな? 何かの異変かな? 分からない…全然…何なのか
      本当に分からない…)」
コンコンコン! その時誰かがドアをノックした。
クリスティ「え?」
ガチャ! 誰かがドアを空け、その人物はバクスターであった。
バクスター「失礼する。」
クリスティ「お兄ちゃん!」
バクスター「ここにいるのは私だけではない。 お前の「師匠」もここにいる。」
クリスティ「え?」
その時バクスターの後ろからアンジェラが出て来た。
アンジェラ「はーい、クリスティちゃん! 元気?」
クリスティ「アンジェラ王女様!? な、何で王女様がここに!?」
アンジェラ「ちょっとバクスターと私、クリスティにちょっとした疑問を言いに来たの
      よ!」
クリスティ「え? 疑問って、何ですか?」
アンジェラ「貴方って、ブルーザーの事が好きなんでしょ?」
クリスティ「え!?」
クリスティはドキッとし、顔が真っ赤になった。
クリスティ「な、何を言ってるんですか、王女様!? そんな事ある訳ないでしょ!? 
      もう、変な冗談を…」
バクスター「冗談ではない。 本当に言っているのだ。」
クリスティ「え…?」
バクスター「分かっているのだよ、君が彼の事が好きだと言う事を。 彼と初めて
      出会った時から、もう分かっていたさ。」
アンジェラ「そう! 彼の笑顔を見たり、手を握られたりすると、突然顔が赤く
      なるもんね! それが、彼の事が好きだと言う証拠よ!」
クリスティ「で、でも、それは…」
バクスター「我々を誤魔化そうとしても無駄だ。 正直で言ってごらん?」
クリスティ「………本当はよく分からないの…何なのか…いつもブルーザーの笑顔を
      見たり、手を握られたりすると、心臓が激しく動いたり、顔が赤くなるの…
      これ、一体何なのか、分からないの…」
アンジェラ「全く、貴方ってそんな事知らないの? それは「恋」よ!」
クリスティ「恋!?」
バクスター「相手を一目で見たり、
1度で手を触られたりするとそうなる。 それが恋の
      異変なのだ。」
クリスティ「…じゃあ、私…本当にブルーザーの事が…」
アンジェラ「そうでしょ? それが初恋って言うのよ!」
クリスティ「は、初恋!?」
バクスター「初めてその人に恋されたと言う意味だ。 まさか知らなかったのか?」
クリスティ「………うん…」
アンジェラ「ねえ、クリスティ。 貴方、彼の事どう思うの?」
クリスティ「そ、それは……………」
バクスター「正直に言ってごらん。 この事、あいつには言わないから。」
クリスティ「………うん。 本当は好き…あの人は、前に私を助けた事あるし…今でも
      助けてくれたし…本当に、優しい人。 特にモンスター達にあんなに優しく
      思えるなんて、思わなかった。 本当に、優しくて、何だか、恥ずかしく
      なるほど…大好き…そう思うの…」
バクスター「なるほど、そう言う意味か。 だったら、素直に彼の前に言ったら
      どうなんだい?」
クリスティ「…え?」
アンジェラ「そうよ。 その人の事がそんなに好きならば、はっきり自力で彼の前に説得
      するべきよ! それが、恋するグッドポイントよ!」
クリスティ「でも…」
バクスター「お前の気持ちを彼に知らせたいだろ? だったら、自分の気持ちを、彼に
      伝えるんだ。 どれだけお前が彼の事が好きだと言う事を。」
クリスティ「………うん。 やってみる。」
アンジェラ「じゃ、そこまでファイトよ!」
クリスティ「…はい…」

そうして私は、自信を持ってブルーザーに告白する事を決心したわ。 心の準備を整えて、
ブルーザーの部屋に着いた。

コンコンコン! クリスティはドアをノックした。
ガチャ! そしてブルーザーはドアを開けた。
ブルーザー「あ、クリスティ! 何の用だ?」
クリスティ「あ、あのー…ちょ、ちょっと話があって…」
ブルーザー「話? じゃあ、中に入れよ! 中で話そうぜ!」
クリスティ「あ、うん…」
クリスティは部屋の中に入った。
ブルーザー「で、話しは何だ?」
クリスティ「あ、あの…ブルーザー…えっと…その…」
ブルーザー「…?」
クリスティは顔を赤くなりながら、苦悩を起こした。
クリスティ「(ああ…言えないよー…こんなに恥ずかしさがあってブルーザーの前に
      言えないよー…一体どうすれば…あ、そうだ!)ね、ねえ! 貴方確か、
      王座の間にいた時、「ポケモン世界」のどうのこうの言ってたでしょ? 
      あれ、何なの?」
ブルーザー「ああ、あれか? まだ教えてなかったんだな? ポケモン世界とは、この
      世界の別世界なんだ。 それに「ポケモン」とは、その世界には様々な
      モンスター達が住んでいて、人はそれを捕獲し続けている世界さ。 
      「ポケットモンスター」、略して「ポケモン」。 そのモンスターを捕獲
      すれば、まるで自分のポケットにも入れるような生き物さ! それぞれ
      色々な場所に生きている。 例え火の中、水の中、草の中、森の中、土の中、
      雲の中、あの子のスカー…じゃなくて、色々な場所に生息しているんだ。」
クリスティ「ふーん…ねえ、「あの子のスカー」って何?」
ブルーザー「あ…気にしないでくれ。 ちょっと間違えただけだ…まあ、話を戻して、人
      にはそれをペットにしたり、戦闘に出したり、研究したり、パートナー
      として互いに助け合う存在なんだ。 ポケモンはこの世界にいるモンスター
      のように、凶悪存在もいるけど、全員は人によって信頼と愛情があるんだ。 
      人間がそれを持てば、ポケモンの心が互いに通じる。 人間にとっては大切
      な存在さ!」
クリスティ「へぇー…そのポケモンって、有名なの?」
ブルーザー「もちろんさ! 何しろマスターを目指す人達の憧れの生き物さ! 今でも
      大人気ブームになってるし、欲しがる奴も山ほどいる! 俺もそいつらを
      一目で見たくて、こうやってこの世界のモンスター達を集めながら、その
      世界へ向かおうと思ってるんだ。」
クリスティ「なるほど…でも、その世界ってどこなの?」
ブルーザー「それがこの世界じゃないんだ。 ポケモンはこの世界には存在しない。 
      でも、いつか世界中に広がすつもりさ。 ポケモン世界に行くためには、
      ある祈りで空間の扉を開かせ、その世界へ進む道に歩かなければ
      行けないんだ。 その空間には、ポケモン世界以外の世界もあるんだ。 
      まあ、パラレルワールドのようなもんかな? その祈りは、現在
7年前この
      世界を救った戦士達が知ってると言うけど…」
クリスティ「
7年前この世界を救った戦士達? まさか、アンジェラ王女様がその祈り
      を!?」
ブルーザー「ああ、そうなんだ! でもアンジェラ王女様以外、俺の師匠と後
4人の
      戦士達も持ってる。 その
6人が、この世界を救った戦士達なんだ。 
      ポケモン世界に行くためには、その祈りを覚えなければならない。 その
      戦士に訓練すれば、その祈りも自分の手で覚える事が出来るんだ。 俺も、
      デュラン師匠にその祈りを教わったのさ。」
クリスティ「へぇー、ブルーザーもう持ってるんだ…今でも出来るの?」
ブルーザー「いや、試してないけど、完璧に行ける事なら分かるんだ。」
クリスティ「そ、そう言う物なの?」
ブルーザー「ははは、まあね。」
クリスティ「あ、そっか! モールベアと他のモンスター達を捕まえたのは、それのため
      だったんだね?」
ブルーザー「ああ、そうなんだ!」
クリスティ「でもどうしてなの? この世界の人間達は、結構モンスター達を恨んでる
      けど…」
ブルーザー「確かにこの世界にいる人類は、この世界のモンスター達を恨んでいる。 
      理由は、自分の大切な人達がそいつらに殺された事とかね。 でも、俺は
      そいつらとは全く違う。 俺にはモンスター達にとって、信頼と愛情が
      あるんだからな。」
クリスティ「信頼と愛情?」
ブルーザー「モンスター達やポケモン達に必要な物さ。 その生き物が大好きで、大切な
      友達や家族としているのなら、それが一番必要なのさ。」
その時ブルーザーはモールベアを持ち上げた。
モールベア「モル☆」
ブルーザー「初めの内、俺はよく修行のために、モンスター達を斬った事があるんだ。 
      自分のレベルを上がらせるために。 でも、こいつと出会った時から、俺の
      心が変わったんだ。 デュラン師匠はこう言われたんだ。 「モンスターと
      人間は同じ生き物。 全員心を持っている。 両方の心は、互いに通じて
      いるんだ。」とな。 聞いた時からよく分からなかったけど、こいつと
      出会ってから、分かったんだ。 俺の心は、モンスターの心と通じている
      と…だからこうやって、モンスター達の心を次々と通じながら、仲間に
      してるんだ。 ポケモン世界に行くためにな!」
クリスティ「なるほど、そう言う事なんだ…でも、ブルーザーって本当に優しいんだね。 
      モンスター達の事を優しく思うなんて、さすがだわ。 モンスター達も今
      でも、貴方の事を本当に尊敬してるだろうね。」
ブルーザー「まあな。 まあ、その内君がモンスターゲットすれば、俺のようになれるよ! 
      モンスター達にとっての心優しい人間をよ!」
クリスティ「あ…」
クリスティはブルーザーの笑顔を見て、顔が赤くなった。
ブルーザー「で、他に何か?」
クリスティ「あ、い、いや、も、もう、これだけ! 色々教えてくれてありがとう!」
ブルーザー「あ、そうそう。 アンジェラ王女様はその祈り覚えてるから、出発日まで
      修行した方がいいぜ?」
クリスティ「う、うん、そうする!」
ブルーザー「それから、
2日間で、零下の雪原に行かないか? そこでモンスターゲット
      させるからさ。」
クリスティ「ほ、ホントに? じゃ、
2日間まで約束するから!」
ブルーザー「ああ、そん時までな!」
クリスティ「う、うん! じゃ、じゃあ、そろそろ行くから。 お休み、ブルーザー、
      モールベア。 また明日ね。」
ブルーザー「お休み!」
モールベア「モルモル♪」
バタン! クリスティは部屋から出て、ドアを閉めた。
クリスティ「はぁーーー…」

私にはブルーザーを告白する事なんて出来なかったわ。 勇気が全然なかったわ。 そう
落ち込みながら、私は部屋に戻って、そこでアンジェラ王女様とバクスターお兄ちゃんに
事情を話したわ。

アンジェラ「えーーー!? それまで全然告白しなかったのーーー!? もう、
      だらしないわね!」
クリスティ「す、すみません…あまりにも自信がなくて…」
バクスター「でも、早く奴に伝えないと、出発日まで間に合わない。 そうでないと、
      自分も困る事になるだろう。」
クリスティ「うーーー、どうしよう…このままじゃブルーザーの気持ち分かってくれない
      わ…」
バクスター「ならば私かアンジェラが奴に伝えようか?」
クリスティ「だ、だめ! わ、私が直接にブルーザーの前に言うから…」
アンジェラ「だったら、弱音を吐かないで、自信持って、勇気出して言うのよ!」
クリスティ「は、はい…あ、そうそう。 さっきの話の通り、ポケモン世界に行くには、
      そこへ行く祈りが必要らしいのです。 祈りは、ブルーザーの師匠
      デュランさんとアンジェラ王女様と、その他
4名の人が持ってると
      聞きましたが、教えてくれません?」
アンジェラ「ブルーザーもそこへ行くの?」
クリスティ「はい、そうなんです。 是非、教えてくれませんか?」
アンジェラ「うーーーん、まあ、いいけどね! でも、修行は厳しくなるけど、それでも
      いい?」
クリスティ「は、はい! 構いません!」
アンジェラ「んじゃ、決まりね! 明日の朝
5時に始めるわよ! いいわね?」
クリスティ「はい! お願いします!」

こうして私は、アンジェラ王女様と一緒に、祈りを覚える修行をしたわ。 でも、結構
難しい修行なの。 成功するのも苦労するし、なかなか慣れない魔法なの。 あれから
厳しく教われ、私も激しく習い続けた。 この修行を繰り返しながら
2日間となって…

クリスティ「はぁ…はぁ…ま、まだまだですね…」
アンジェラ「そりゃそうよ。 祈りを覚えるのに結構時間掛かるわよ? 初心者は
      ちょっと難しいからね。」
クリスティ「でも、私は絶対に諦めません! 難しくても、諦めません! 例え…
      ブルーザーと一緒にいるためでも…」
アンジェラ「うふふ、まあ、そう来なくちゃね! じゃ、早速続きを…」
クリスティ「あ、いっけない!!! 今日ブルーザーと約束したんだ!」
アンジェラ「あら、デートかしら?」
クリスティ「ち、違いますよ! モンスターゲット教えに行くんですよ!」
アンジェラ「あらそう? どう見てもデートに見えるけど?」
クリスティ「だからですね…」
アンジェラ「いいわ、行っても! 休んでもいいわよ! その代わり、ちゃんと告白する
      のよ!」
クリスティ「え、ええ…じゃあ、終わったら修行の続きをしますから、待っててください
      ね!」
アンジェラ「いいわよ! そっちもがんばってね!」
クリスティ「はい!」

私は大急ぎで、ブルーザーの部屋へ行った。 部屋の外には、ブルーザーとモールベアが
待っていた。

クリスティ「ブルーザー!」
ブルーザー「お、来たようだな!」
モールベア「モル♪」
クリスティ「ごめーん、遅くなって…ちょっと祈りの修行に夢中になって…」
ブルーザー「いいんだよ! 俺もちょうど待ってた所だし、早速モンスターゲットしに
      行くか!」
クリスティ「ええ!」

そして私とブルーザーと、彼の頭を抱えているモールベアと一緒に、アルテナから出て、
零下の雪原でモンスターゲットしに来た。

ブルーザー「なあ、クリスティ、ここにはどんなモンスターが出て来るんだ?」
クリスティ「えーっと、よく出現するモンスターは、半漁モンスターのサハギンと、
      ドラゴンモンスターのシーサーペントと、蜥蜴モンスターぱっくんトカゲと、
      幻獣モンスターのポトと…」
ブルーザー「それくらいか…ん?」
ガサ! その時草地の中から一匹のモンスターが現れた! そのモンスターはフォークの
ような銛を持っていて、魚のようなモンスター。 そう、これがあの半漁モンスターの
サハギンである。
サハギン「ギン!」
ブルーザー「お、野生のサハギンじゃねえか!」
クリスティ「あ、このモンスター欲しいわ! じゃ、早速始めましょ! 見せてあげるわ、
      私の最大強力な炎魔法を! 「ファイア…」!」
ブルーザー「待て、クリスティ!」
クリスティ「え?」
ブルーザー「自力でモンスターと戦うな! 自力で戦ったらモンスターは完全に死ぬ
      ぞ!」
クリスティ「え!? じゃ、じゃあ、どうすればいいの?」
ブルーザー「どうやら何も知らないんだな。 まあ、教えるのも当然だな。 モールベア、
      手伝え。」
モールベア「モール!」
サハギン「ギン?」
ブルーザー「えーっと、図鑑図鑑…あ、あった!」
その時ブルーザーは手帳のような機械を出した。

???図鑑「サハギン・半漁モンスター・伝説のモンスターとも言える半漁族の一族。 手
      に持っている銛は鋭く激しく相手を突付き捲くる。 地上には長く生きる事
      が出来る。」

クリスティ「ねえ、それ何?」
ブルーザー「これは「聖剣図鑑」と言って、モンスターの特徴とか知るハイテク図鑑さ。 俺
      の友人がモンスターゲットのために特別に作ってもらった物さ! えーっと、
      モールベアのデータっと…」
ブルーザーは図鑑でモールベアのデータをオープンした。
ブルーザー「いいか、これがモールベアの技だ。 この中に入っている技を奴に
      命じるんだ。 そうすれば、モールベアはその技を使う事になるからな。」
クリスティ「うん。 えーっと…じゃあ、「ローリングアタック」で!」
ブルーザー「じゃあ、指示を出すんだ! モールベアの奴、早く技出せと期待してるぜ!」
クリスティ「あ、うん! モールベア、「ローリングアタック」攻撃!」
モールベア「モルーーーーーー!!!」
ドカ!!! モールベアの「ローリングアタック」!
サハギン「ギ〜〜〜ン…」
サハギンは弱っている。
ブルーザー「よし、今の内にこのモンスターボールをサハギンに投げるんだ!」
ブルーザーはクリスティにモンスターボールを渡した。
クリスティ「うん! えーーーい!!!」
ポン! コロコロ、コロコロ…シュウーーー…
クリスティ「やったー! サハギン、ゲット!」
ブルーザー「よくやったぜ、クリスティ!」
クリスティ「うん! ブルーザー、ありがとう! モールベアもありがとう!」
モールベア「モルーーー♪」
クリスティ「後、ごめんなさい…自力でモンスターをゲットしようなんて…」
ブルーザー「いいさ、誰だって間違える事あるさ! 気にしなくていいよ! でも
      よかったな、クリスティ! 初ゲットおめでとな!」
クリスティ「あ…ありがとう…」
クリスティはブルーザーの笑顔を見て、ドキッと心臓が激しく動き、顔が赤くなった。
クリスティ「あ、あの…ブルーザー…」
ブルーザー「ん? 何だ?」
クリスティ「あ…あの…わ、私…ブルーザーの事が…」

聖剣図鑑「モンスター反応あり!」

ブルーザー「え!?」
クリスティ「え?」
ガサ! 草地の中からタツノオトシゴのようなモンスターが現れた! そう、これが
ドラゴンモンスターシーサーペントである。
シーサーペント「シーサーーー!!!」

聖剣図鑑「シーサーペント・ドラゴンモンスター・タツノオトシゴに似ているが実は
     ドラゴンの一種。 雪原に多く生息し水の中に暮らさなくても陸上で生き    
     続ける。 零度の息を吹き出す。」

ブルーザー「おー! ちょうどいい! 野生のシーサーペントの参上だ!」
と言うブルーザーだが、クリスティは言えなかった事で固まっている。
クリスティ「……………」
ブルーザー「おい、クリスティ! 何固まってんだよ!? ゲットだぜ!」
クリスティ「あ、う、うん!」

そして私はモンスターゲットし続き、見事に終わったわ。 でも、告白は残念ながら
出来なかったけどね。 そして私はアンジェラ王女様の元へ向かって、事情を伝えたわ。

アンジェラ「で、今日も結局告白出来なかったのね?」
クリスティ「すみません、私は余りにも弱気で…」
アンジェラ「別に謝らなくてもいいんだけど、出発日まで間に合うの? 早く伝えないと、
      手遅れになっちゃうわよ?」
クリスティ「分かってます…私、なるべくがんばってみます!」
アンジェラ「ま、それでよし! で、ついでに疲れてるでしょ? よかったら、部屋で
      休んで行ったらどうかしら?」
クリスティ「あ、はい、そうします。 ありがとうございす。」
アンジェラ「暇あったら、ゲットしたモンスターちゃん達、見に来てもいいかしら?」
クリスティ「ええ、いいですよ! じゃ、また後で!」

私は落ち込みながら部屋に戻ったわ。 自分でゲットしたモンスター達を出して、
悩み始めたわ。
ちなみにゲットしたのは、サハギンとシーサーペント。 後山羊のような兎のような姿を
したモンスター「ポト」と蜥蜴のモンスター「ぱっくんトカゲ」。 ゲットしたのはこの
4匹だけ。

クリスティ「ふー、今日でゲットしたのはこの
4匹だけか…はぁー…」
サハギン「ギン?」
シーサーペント「シーサー?」
ポト「ポト?」
ぱっくんトカゲ「ぱく?」
クリスティ「え? 何悩んでるのかって? 実はね、私、好きな人がいるの。 その人は
      ね、貴方達をゲットする方法を教えてくれた人なの。 とても優しくて、心
      が広くて、とにかく好きになりそうな人なの。 でも、私弱気だから、彼の
      前に言えないの…どうしたらいいか分からなくって…」
ポテ! その時サハギンはクリスティの足を叩いた。
クリスティ「え?」
サハギン「ギン! ギンギギン! サハギン!」
シーサーペント「シーシーサー! シーーササー!」
ポト「ポトトポット! ポットー!」
ぱっくんトカゲ「ぱくぱっくん! ぱっくんトカ! ぱっくん!」
どうやらサハギン達はクリスティを応援しているようだ。
クリスティ「みんな…そうね。 ここまで来てるのに、諦めちゃだめね。 よーし、
      決めた! 明後日絶対に、必ずブルーザーと告白して見せるわ!」
サハギン「ギン!」
シーサーペント「シーサー!」
ポト「ポト!」
ぱっくんトカゲ「ぱっくん!」

こうして私は、明後日まで絶対に告白する事を決心して、あれからアンジェラ王女様と
一緒に祈りの修行をしたわ。 それまでに、私は祈りを完璧に覚え、祈りの修行は終わる
事が出来た。 そして決心の日、
2日間の夜となって、私はブルーザーの部屋の前にいた。

コンコン! クリスティはドアをノックした。
ガチャ! ブルーザーはドアを開けた。
ブルーザー「あ、クリスティじゃねえか! 入ってもいいぜ!」
クリスティは部屋に入った。 部屋の中は、ブルーザーの荷物があり、ベッドの上には
モールベアが寝ていた。
ブルーザー「俺今旅立ちの準備してた途中だったんだよ。 明日から出発日だから、今
      から支度をしてたんだ。 クリスティももう旅立ちの準備を整えたか?」
クリスティ「………あ、あの…その前に…私、ブルーザーに伝えたい事があるの…」
ブルーザー「ん? 何を?」
クリスティ「…ブルーザー…ブルーザーなら、知らないと思うけど…私、これを言うのに
      …ずーっと、待っていたの…」
ブルーザー「…?」
クリスティ「…わ…私…ブルーザーの事が…好きなの!」
ブルーザー「…え?」
クリスティ「…理由は…ブルーザーが私を…助けた時からなの…ブルーザーが私を助けて
      くれて以来…急にブルーザーに気に入って…なぜか心臓の激しさが
      止まらなくなって…私はそれ以来、ブルーザーの事が好きになったの…もう、  
      どうにも止まらなくって…でも、私…貴方の事を思いながら…時々悲しんだ
      事があるの…
7年前、貴方が私を見送った時…ちょっと悲しく感じたの…
      別れるのが辛くて…何だか泣きたくなって…」
クリスティは突然と涙を流した。
ブルーザー「……………」
クリスティ「…あ、やだ…思い出したおかげで、急に涙が…やっぱり、これ、恋なのかな
      …? あはは…私って、情けないわね…ここまで我慢できないなんて…
      ホントに情けないわね…こんなんじゃ、ブルーザーも困るし…迷惑かけそう
      だし…」
ブルーザー「………困らないよ。 もちろん、迷惑じゃない。」
クリスティ「………え?」
ブルーザー「俺も実は、クリスティの事好きだったよ。」
クリスティ「え?」
ブルーザー「俺が君と初めて会った時、初恋を感じたんだ。 君は優しい心を持っている
      事を、俺は分かっていた。 もちろん、
7年前君と別れた事も、辛く感じた
      けどな。 それまで、俺は時々君の事を思い続けたんだ。 今はどうしてる
      のか、何をしてるのか、元気にやってるのか、色々思ったんだ。 何で俺は
      いつもこんな思いをしてるのかと言ったら、恐らく、恋だったんだ。 俺、
      君の事が好きだったから…一目でもう
1度会いたいと思って、旅立っている
      間、ここへ向かったんだ。 君とまた会えて、本当に嬉しかったよ。 好き
      になった人とまた会えて…」
クリスティ「………………」
その言葉を聞いたクリスティは、涙が止まらぬ状態となった。
クリスティ「…うふ…あははは…何だか、信じられないわ…ブルーザー…私の事を、
      そんなに思ってたなんて…何だか夢みたいだけど…何だか…嬉しいわ…
      すごく嬉しくて…涙が止まらない…ホントに…嬉しいわ…」
その時ブルーザーはクリスティを抱き締めた。
クリスティ「…!」
ブルーザー「クリスティ、俺はずーっとお前の側にいるよ。 お前に何があっても、俺は
      お前を守るよ。 例え、俺と君の心が繋がっている限り…」
クリスティ「………ブルーザー…」
その時ブルーザーとクリスティは、互い目を閉じ、互いの唇を長く合わせた…

この時私とブルーザーは、お互い愛し合い、初めてのキスをしたの。 初めてのキス、
そして初めての愛…こうして私とブルーザーは、お互い愛し合う事が出来たの。 そして
翌日、出発日の始まり、アルテナの正面門に立った。 ここで私は、アルテナのみんなと
お別れを伝える事にしたの。

クリスティ「アンジェラ王女様、色々ありがとうございました。 王女様が私に教えて
      くれた事、一生忘れません。」
アンジェラ「それでいいわよ、それで。 そっちもブルーザーと一緒に元気にしてね。」
クリスティ「はい!」
アンジェラ「(後それから、告白がんばっておめでとうね!)」
クリスティ「(あ、はい、ありがとうございます!)」
サリー「ううう、これでお別れなのね…」
メロディ「お別れなんて辛いわよ…」
ジュリー「もう会えなくなるなんて…悲しく過ぎるわよ…」
3人は思わず泣いていた。
クリスティ「ちょっと、みんな。 これは永遠のお別れじゃないわよ。 いつかまた
      帰ってくるから、そう悲しまないで。」
サリー「うう…そうね…また会えるもんね…」
メロディ「いつの日か、帰ってくるよね?」
ジュリー「また会える事と、必ず帰ってくる事を、約束ね!」
クリスティ「うん! 約束するよ!」
サリー「ねえ、もしも私達も祈りを覚えたら、いつかそのポケモン世界って言う世界に
    遊びに来てもいいかしら?」
メロディ「私達もクリスティのようにモンスターたくさんゲットするから!」
ジュリー「もちろんそのポケモンって言う生き物も会ってみたいから、その時まで遊びに
     来るね!」
クリスティ「うん! いいよ! それも約束するからね! 後お兄ちゃん、色々お世話に
      なりました。 お兄ちゃんの恩だけは、一生忘れないからね。」
バクスター「ああ、私もお前の事を、一生忘れないよ。 その時まで、がんばってくれ
      給え。」
クリスティ「うん! 後ホセさん、ヴィクター君、色々お世話になりました。」
ホセ「クリスティ君、これからもがんばってくるのじゃぞ。」
ヴィクター「僕達も心から応援してますからね!」
クリスティ「ええ! それから、理の女王様。 色々お世話になりました。 貴方の恩
      だけは、決して忘れはしません。」
理の女王「貴方もがんばるのですよ。 私も貴方の事を決して忘れませんからね。 
     いつの日か、またこの国に帰ってきてくださいね。 その時まで、待ってます
     からね。」
クリスティ「はい!」
理の女王「後、先日貴方に渡した魔法生物系のモンスター、旅立ちにお役に立ちそうです
     ので、使ってくださいね。」
クリスティ「ええ、必ず大事にします!」

理の女王様が言っていたのは、アルテナでよく使われたモンスター達の事。 それは
ロボットモンスターの「マシンゴーレム」とチェスの駒のナイトの形をしたモンスター
「ユニコーンヘッド」。 アルテナの魔法生物なの。

サリー「ブルーザーさん、クリスティをよろしくお願いします!」
メロディ「貴方なら、きっとクリスティは無事にいられるはずです!」
ジュリー「どうかクリスティを大事にしてくださいね!」
ブルーザー「分かってるよ!」
アンジェラ「ブルーザーさん、クリスティを大事にしてくださいね。 それから、お幸せ
      にね!」
ブルーザー「ありがとう、アンジェラ王女様。 それからバクスターさん。 必ず
      クリスティを大事にします! 必ず自分の手で守ります! これからも
      よろしくお願いします!」
バクスター「まあ、いいだろう。 お互い幸せであれば、それでいい。 ブルーザーよ、
      クリスティの事、頼むぞ。」
ブルーザー「はい!」
ホセ「それじゃあ、クリスティ君の事、頼みますぞ。」
ヴィクター「クリスティさんの事、よろしくお願いしますね。」
ブルーザー「ああ! それから理の女王様。 色々お世話になりました。 またいつか
      来ても宜しいですか?」
理の女王「ええ、いいですよ。 クリスティの事を大切にするのならば、いつでも来て
     ください。」
ブルーザー「はい! 必ずクリスティを大切にします! 何があっても、俺はクリスティ
      をお守りしますから、ご心配なく!」
クリスティ「(ブルーザー…)」
理の女王「貴方と言う人は、とても人に優しいお方ですね。 尊敬します。 では、
     クリスティの事をよろしくお願いね。」
ブルーザー「はい! じゃ、俺達はこれで! さあ、行こう、クリスティ!」
クリスティ「うん! みんな、またねー!」
アンジェラ「元気でね、クリスティー!」
バクスター「元気でな、クリスティー!」
サリー「また会おうね、クリスティー!」
メロディ「クリスティの事忘れないからねー!」
ジュリー「いつかどこかでまた会おうねー!」
ホセ「がんばるのですぞ、クリスティくーん!」
ヴィクター「気を付けてくださいね、クリスティさーん!」
そしてブルーザーとクリスティの姿は見えなくなった。
アンジェラ「行っちゃったね…」
バクスター「ああ、そうだな…」
サリー「また会えるといいね。」
メロディ「そう願いたいね。」
ジュリー「必ずまた会えるよ、きっと。」
ヴィクター「等々行っちゃいましたね。」
ホセ「そうじゃのう。 これでよかったのですか、女王様?」
理の女王様「いいのです。 あのブルーザーさんなら、クリスティさんを何とかなるはず
      です。」

私達はアルテナから離れ、零下の雪原に歩いて行った。

クリスティ「いよいよ始まるんだね、私達の旅立ち。」
ブルーザー「ああ、そうだな。」
クリスティ「これからもよろしくね、モールベア♪」
モールベア「モルーーー♪」
そしてクリスティはブルーザーの手を握った。
クリスティ「それから、これからもよろしくね、ブルーザー!」
ブルーザー「ああ、こちらもな! さあ、早速ポケモン世界へ向かうため、モンスター
      ゲットしに行こうぜ!」
モールベア「モルーーー!!!」
クリスティ「うん!」

こうして私達は、ポケモン世界へ向かうため、旅立った。 それまでに、私とブルーザー
は、ずーっと一緒よ。 私とブルーザーの愛と心が、お互い繋がっている限り…

THE END