志穂:「律子はまだ行かないの?もう蓮華ちゃんは出たはずよ。」 律子:「うん、そうなんだけど、まだこっちの夏休みも満喫したいし。セレビィの力を借りれば時間移動だって出来るのよ。 だからいいの。」 夏休みが始まったばかりの今日。 あたしはポケモン世界に行く日をずらして志穂ちゃんの神社に来ていた。 ホントは今日行くはずだったけど、気まぐれで日をずらした。 そして今は、ここでセレビィやロゼリアたちと一緒に、神社の静かな涼しさを満喫しているところだったんだけど…、 いきなり風向きが変わり、あたしと志穂ちゃんは何かを、セレビィたちはそれよりも詳しい何かを感じ取った。 同時に、そう離れていない方向からの爆発音。 志穂:「何かが起き始めたわね。」 律子:「ええ、しかも、とんでもない何かがよ。」 静かだった風が一瞬激しくなり、さっきまで風に含まれている心地よさが、冷たい嫌なものに変わった。 きっと何かが起きている。 そう思ったとき、志穂ちゃんが神社の中から呼ばれた。 あたしたちもついていくと、そこには龍の像から実体化した風の龍がいた。 第3章 3.勃発!風使いとの決戦 志穂:「何が起きたの?」 風の龍:「火雷の巫女、光の妖精、そして未知なる生き物たちよ、風使い一族が動き出した。ついにこの街で隠していた 草鬼の娘の存在をはっきりと気づいたようだ。さらに風使いたちは我ら龍族を封印する呪をかけた。我らの力で弾いたが、 奴らを当面の間、街から拒絶することはできなくなる。」 志穂:「そう、ついに来たのね。」 志穂ちゃんは分かりきった表情で、いつか起きるだろうと思っていたと言った。 律子:「蓮華の…あのこと?」 あたしたち能力者も、蓮華の血筋と、風使いの事は少しずつ知らされている。 でも、蓮華にはことがことなだけに、あまり知らされていない。 ただ、蓮華の場合、夢で見て感じ取ってる部分は多いだろうけど。 志穂:「そうよ。でも、それ以外にも何かあるんじゃない?」 風の龍:「察しがいいな。まだある。そこの未知なる者たちが住む異界に草鬼の娘は飛び、雷の能力者によって異界の扉が 壊されたために風使いたちは自力で扉を開け、異界に向けて飛んだようだ。」 異界の扉、まさしく蓮華の家のナナの家に通じるドアの事。 ついに久美先輩が発火装置を作動させたようだ。 でも、海ちゃんや双葉さんのようにゲートを開く事ができたってことは…蓮華が危ない! 律子:「みんなを集めないといけないね。」 志穂:「ええ。」 風の龍:「待て。それはすでに雪女たちと雷の能力者たちによって行われた。いずれここに来るであろう。だが、我らは手を貸すことは 難しい。風使いたちの呪をすべて弾いたわけでないからな。」 志穂:「分かったわ。あたしたちで何とかする。しばらく休んでて。」 志穂ちゃんが言うと、龍は像に戻っていた。 それと同時に、神社にたくさんの気配を感じた。 先輩たちやみんなが駆けつけ始めたらしい。 志穂:「ひとまず、海ちゃんの能力を使って、みんなをポケモン世界に飛ばすことが必要ね。あのドアが壊れた以上、 海ちゃんの力が必要よ。」 律子:「でも、こっちに何人か残した方がいいよね。あたしはセレビィの力で行けるから、一旦残るわ。」 志穂:「そうして。…でも、ゲートを開く能力を風使いが持っているとしたら、それはとてつもなく強くなっている証拠よ。 ここはあたしたち二人を除くみんなを向こうに送った方がいいと思うわ。個々の能力が、風使い一族の強い部類にどこまで対処できるかも 分からないから。」 志穂ちゃんは教えてくれた。 風使いの中には暗殺を仕事とする裏の世界に属するものがいる事を。 そして蓮華たちの親を襲ったのも彼らだと。 だとしたら、強さは計り知れない。 ここは志穂ちゃんをリーダーに、海ちゃんの力でみんなを送る事を決めた。 この知らせを聞き、海外や地方にいるために知らせを受け取れなかった小麦や刹那、結人たちと、すでにポケモン世界に向かった 蓮華たちを除いたメンバーが、志穂の神社に結集した。 志穂:「そういうわけだから、海ちゃん、お願いね。」 海:「ええ。」 あたしは突然のことだったけど、親友の蓮華ちゃんを助けるためのことだから、それを了承した。 それに、来美先輩たちからの話を聞いてみんなもそれを望んだのだ。 少数メンバーで哲也先輩と秀治先輩を簡単に倒し、来美先輩、久美先輩、神楽先輩を圧倒した力。 そんな力に蓮華ちゃんであっても、向こうに鈴香ちゃん、美香、翼先輩、悠也先輩、そして涼治君がいても、互角に戦うのは難しいと思う。 だから、あたしはみんなをポケモン世界に飛ばすための術を発動させた。 前回、蓮華たちを飛ばすために使った時よりも勉強を重ねたから、今回は式神全部を出して力を集中させなくても、 みんなを五望星の円陣で囲み、特殊な結界を作って飛ばすのは可能だった。 海:「律子と志穂ちゃんはこっちに残るのね?」 律子:「ええ。あたしはセレビィの力で行く事が出来るから。」 志穂:「それに、あたしと律子で出来る限りの事を調べておくわ。」 来美:「頼んだわよ。それじゃ、海ちゃん、お願い。」 海:「はい。」 あたしは術を発動させた。 海:「わが送りしものを異界へと送り届けし道よ、ここに開け!」 あたしの言葉がきっかけで、魔法円が多数地面に出現し、五望星と重なり合い、特殊な結界を作っていく。 これが大きな円となった時、ゲートとして開き、みんなを向こうに飛ばす。 でも、その途中であたしたちは厄介なものが来た事を知った。 特殊な風があたしを攻撃したからだった。 志穂:「火雷砲!」 律子:「サイコプラズマ!」 風は二人の攻撃で相殺したけど、その直後、神社の鳥居のそばに、風使い一族の、志穂ちゃんが言う暗殺集団がやってきていた。 葛葉:「あんたたちがやろうとしていることはさせないわ。」 竹巳:「ここで全員倒し、草鬼の娘を守らせなくしてやるよ。それに、その円にいるお前らは、円から出る事はできないもんな。」 葛葉:「その円から出ようとすれば、その術は失敗する事になるものね?」 あたしにそう語りかけてくるのは葛葉先輩だった。 一応見かけたことはあるけど、話には聞いたけど、ホントに敵だったとはね。 海:「いろいろと調べたのね。」 葛葉:「ええ。」 海:「そう。…みんな、そういうことだから、その円からは出ちゃ駄目だよ。でも、その代わり、あたしも戦うから。」 すでに術が発動しているので、後は円が出来るのを待つだけのこと。 円が出来れば自動的にみんなは向こうに送られる。 その術が壊されるのをあたしは防がなきゃいけない。 葛葉:「あら、やる気なの?」 竹巳:「雑魚が何匹いても、俺たちには勝てないぞ。やれ。」 暗殺集団は襲い掛かってきた。 でも、あたしたち3人とゲート結界にたどり着く前にすべて弾かれる。 葛葉:「式神か。」 海:「ええ。亀甲壁の壁はすべての攻撃を遮断するわ。行くわよ、プータル!」 あたしは式神をたくさん出して、彼らに送った。 様々な姿の式神たちは、風使いの集団に一斉に攻撃を送っていくが、彼らもプロ。 式神たちの攻撃をかわしながら、式神に攻撃を入れていた。 志穂:「あたしも行くわよ。必殺、火雷砲!それに、鬼火、狛犬、相手をしなさい!」 律子:「あたしも行きます!アンノーン、セレビィ、行って!」 ゲートが出来るのは後わずかな時間。 だから、それまでに彼らを食い止めれば…。 そう思っていた。 でも、 葛葉:「意外とやるけど、あたしに式神は効かないわよ。笹刃よ、行け。」 彼女の能力が笹の葉を作り出し、それらをあたしや志穂ちゃんの式神に当てた時、彼らは元の札の形に戻っていき、あたしと志穂ちゃんの体から、 血が噴出していた。 律子:「志穂ちゃん、海ちゃん!」 志穂:「大丈夫よ、あたしは。でも、海ちゃんは?」 海:「ちょっと久しぶりだけど、何とかね。これは、返りの風(かやりのかぜ)。式神が倒されると、その分のダメージを術を放った本人が受ける ものなの。式神、一気に5体も倒されちゃったから、流石に来るわね…」 元々滅多にあたしの式が倒される事がないので、これは5年ぶりに等しくて、あたしも流石に膝をついていた。 葛葉:「うふふふ、それだけじゃないわよ。」 海:「えっ…?」 竹巳:「そのようだな。戻るか。」 葛葉:「ええ。」 いきなり風使いの集団は一斉に姿を消した。 後には倒されかけたあたしたちとポケモン数匹、そしてゲート結界が残っていたんだけど…、ゲートの一部、出来たばかりの円の一部に 切れ目が出来ていたのだ。 海:「これは…!」 志穂:「亀裂…」 海:「大丈夫、あたしの力で何とか…」 あたしは不安になっているゲート内のみんな(術の発動で中からの声は外には聞こえない)のためにも、切れ目を直そうとして、 意識を失った。力を使いすぎ、返りの風で肉体を傷つけたために。そして、無理をしすぎたために。 そのため、力が不安定になった結界は、切れ目が広がると共にゲートを開き、異界をつなぐ入り口が歪みを起こし、神社を巻き込む大爆発を 起こす結果になったのでした。 なずな:「ん…、ここは?」 あたしが目を覚ました時、律子と志穂ちゃんがあたしの顔を覗き込んでいた。 律子:「病院よ。」 志穂:「怪我がたいしたことなくてよかったわ。」 二人はホッとした表情を見せていた。 あの時、ゲートが割れて、あたしたちはその歪みの威力で気を失った。 そして気づいたらここにいたんだけど…。 なずな:「あの時、何があったの?」 律子:「ゲートの破壊によって大爆発が起きたわ。半数が偶然にもポケモン世界に飛ばされたようだけど、他の半数はみんな入院してるわ。」 なずな:「でも、あたし…」 あたしの場合、見るからに気を失うだけですんでるんですけど…? 志穂:「なずなちゃんの場合はテレポート能力が爆発の瞬間働いたのよ。無意識的に体が反応してくれたの。だから、爆発の現場ではなくて 少し離れた場所に飛んだだけですんだわ。気を失っただけだったからよかったし。でも…」 なずな:「でも…?」 律子:「海ちゃんは力の使いすぎと爆発の影響で意識不明の重態。体の怪我はあたしのヒーリングで助けたけど、力を普通以上に使いすぎたから 当分起きる気配はなさそうよ。」 衝撃的だった。 あたしは許可をもらってみんなの病室に行った。 大体はヒーリング能力で助かってたようだったけど、哲也先輩や玲奈先輩、清香先輩は意識を失ったままだし、浅香ちゃんと希先輩は手足に火傷に 近い怪我を作り、数日間安静が必要らしい。ヒーリング能力が可能だったのが律子と志穂ちゃんだけなので、怪我に関しては二人の疲労が回復しないと 発動できないらしい。 他にも来美先輩やヤツデ君、香玖夜、一志先輩の姿もあった。 律子:「ここにいるメンバーの傷はあたしと志穂ちゃんで出来る限り治したわ。力が回復したら、残った分も何とかする。 あと、雪美ちゃんたちが親とマスコミの方を説得したから大丈夫よ。大体の親が、あたしたちの能力の事、認めてくれてるから、 今後は危険がないように気をつけてほしいってことで落ち着いたの。」 志穂:「ただ、動くに動けない状態になったことは事実ね。」 なずな:「そうだね。」 あたしたちは一応入院しているようなものだから、今日一日は病院から出るのはできなさそうだ。 それに、ポケモン世界に行く方法は律子のセレビィだけだけど、志穂ちゃんを連れて飛ぶのができるようになっただけで、 あたしたちが向かうことは出来ない。どうしたら、いいんだろう…。 向こうに飛ばされた可能性のある、久美先輩、綾香、晃正君、海斗先輩、菜々美ちゃん、健人先輩、秀治先輩、神楽先輩たちだけに任せるしかないのかな…。 律子:「それにしても、あたしと志穂ちゃんの入院だけが免れたのは助かったわね。」 あたしと志穂ちゃんは二人で発動した技と結界によって、爆発の影響からは助かっていたから、疲労回復のためにちょっと病院にいただけですんでいた。 志穂:「そうね。でも、これから、どう動く?」 爆発の影響で志穂ちゃんの神社は当分修復工事が必要になった。 だって半壊状態になったんだから…。 当分は神社を拠点にはできそうにないだろう。 律子:「それが問題なんだけど…、…志穂ちゃん、何か、幽霊増えた?」 志穂:「えっ?」 それにしてもって思ってた。 あの爆発を受けてから、妙に幽霊を多く見かけるようになっていたわけで…。 志穂:「ああ、あのね、あの爆発に海ちゃんの力が注がれてたから、爆発で力が放出されて、近くにいたあたしたちにも海ちゃんの力が受け継がれたように なったのよ。だから幽霊が多少見えるようになったんじゃない?」 律子:「ふぅ〜ん。」 でも、見えたからっていいことはないだろうって思っていた。 けれど、そんなあたしたちの前に、新たな仲間的な存在が現れたのだ。 瑞希:「二人とも、何してるんですか?」 今回はあたしにもはっきり見えた。 やってきたのはあたしが去年通ってた中学に現れる幽霊の瑞希ちゃん。 最近は舞さんの力のおかげであたしも会話した事があったけど、道端で会ったのは初めてだ。 志穂:「あなたは何しに来たの?」 瑞希:「あの爆発の事は他の幽霊から聞きました。あたしも力になれないかと思って、できることはやってきたんですけど…。 一応、その報告はした方がいいかなって思ったので。」 律子:「やってきたって、何を…?」 瑞希:「黒装束の人たちを病院に送りました。」 あたしたちは今いち意味が分からなかったけど、一応その病院に行くと、そこには集団にいたと思われる人物が数名、意味不明の病気にかかって 入院したばかりだった。 志穂:「あなた…何をしたの?」 律子:「意味不明の病気って、やりすぎじゃない?」 瑞希:「ちょっと憎悪の気持ちを持った状態ですれ違っただけですよ。だって風使いの一族って言うくらいだから、あたしの存在に気づくと思ってたんですけど、 全然気づいていなかったんですよ。あたしがうるさく話しかけてもあの葛葉って人も竹巳って人も、あたしの存在、全然気づかないんですから。」 瑞希ちゃんの姿って言うのは、志穂ちゃんの術のせいで見える人がほとんどいないくらいに限られる。 海ちゃんの力と融合したあたしと、元から見える志穂ちゃんくらいだろう。 今彼女の姿を見ることが出来るのは。 それにしても、幽霊に恨まれると恐ろしい事になるわね。死なない程度って言うのが、瑞希ちゃんの実力だろうけど。 志穂:「でも、あの苗字って確か、あの竹巳っていう風使いの名前の苗字だったわ。もしかしたら、血縁かも。」 律子:「それじゃ、お見舞いに来るかもしれないんじゃない?」 志穂:「そこを叩きましょうか?」 律子:「そうだね。」 あたしたちは瑞希の協力を得て、この病室を見張る事に決めた。 まずは風使い一族のいろんなことを知らなきゃね。 だけど、そんな時に限って事件があるもので、ヤツデ君が姿を消していた。 「どうしても行かなきゃ行けないところがあるので ヤツデ」という置手紙を残して。 そして、それに気を取られているうちに、瑞希の協力もあったのに、入院していた風使いたちも姿を消してしまっていたのだから…。 その頃。 ナナ:「ネオアース団?」 ??:「ええ、最近ホウエン地方で暗躍し始めてるの。あの予言が当たる可能性がある時期も近づいているから、もしかしてと思って こっちに戻ってきたんだけど、すでにあのドアが壊れてたってことといい、お姉ちゃんの知り合いが失踪したことといい、 何かが起きてもおかしくない事は事実よ。」 ナナ:「そうね。」 あたしが家に帰り、あのドアの惨劇状態を見てすぐの時、急遽ポケモン協会に呼び出されたのだ。 そしてそこにいたのは、10年以上会ってなかった、あたしの妹のルナだった。 ルナもあたしと同じで、年齢を操作した姿で生きる事が出来る能力者であり、ポケモンマスターの一人である。 今まではメールで話した事くらいしかなかった。 ナナ:「それにしても、ネオアース団って言うのは何者なの?カエデやヒカリも知らないって言ってたけど…」 ルナ:「スペース団が知らなくても当然よ。ネオアース団はホウエンに巣食ってたアクア団とマグマ団が合わさって出来たものなの。 一度はカイオーガとグラードンをゲットする事で争ってたけど、今度の目的は二つのポケモンをよみがえらせる事ですべてを洗い流し、 新大陸を作ってそこを征服しようって言う狙いらしいわ。ホウエンにいる情報屋から聞いた話よ。でも、その彼は昨日電話した時には 消息を絶った。ネオアース団が厄介な敵であることは事実。だからここに戻ってきたの。 実際に予言が当たってしまう事も考えられなかったし。」 ナナ:「その予言っていうのは、どういうもの?」 ルナ:「それはね…」 ルナが言ったのはこのようなことだった。 遠き未来、新たなる闇の力、大地と海の王を目覚めしとき、 広い世界の真ん中に、大地と海の境界線ができあがり、空の神が見下ろす中、 世界の終焉が決まるかはその場に集う戦士によって決まる。 彼らがすべてそろわなかった時、世界は暗黒の世をたどる。 強い闘志の戦士、優しい癒しの音の女神、鳥を司る少女、風をなびかせる青年、龍をまとめる巫女、花を司る少女、 風を、空を司る青年、草を、大地を司る少女、草を、大地を司る少女を守る、炎を纏う翼を持った少女、水を纏い、海を司る少年、 冷気を司り、軽やかな風を吹かせる青年、花を纏った、妖精のような女性、貝の中で眠る少女、海の生命の翼を持った青年。 彼らの力集まりし時、暗黒の世、世界より去り、永久の平常、満たすだろう。 ルナ:「新たなる闇の力っていうのがネオアース団の事だと思うの。だとしたら戦士って言うのは、お姉ちゃんが知り合った能力者のこと。 彼らの力が借りたいんだけど、あのドアが壊れた以上、どうすればいいのかな?」 ナナ:「う〜ん、ひとまずこっちに来てるはずの能力者の安否を確認するのが先よ。」 海の生命の翼っていうのは翼君、風をなびかせる青年って言うのは悠也君の事だと思う。 二人を見つけないと、予言成立が難しくなっちゃう。 現実世界、ポケモン世界で混乱の世が始まろうとしていた…。