ヒロ:「普段ならポケモンが潜んでいるはずなんだけどな…」 来美:「全く気配がないわね」 瑞希:「多分、妙な気配が漂ってるからだと思います さっき出会ったサマヨールさんが攻撃を受けたようですし…」 ヒロ:「その話からすると、ネオアース団の奴らが潜んでるのかもしれないぞ」 会話だけなら普通なのだが、階段はあるわ、ひび割れた床が多いわで、実際は空を飛んでるメンバー以外の数人のマッハ自転車グループは 冷や冷やしながら階を上がっていた。 そしてようやく10階に到達した時だった。 ヒロ:「…妙に暑い階だな」 狭い通路と階段が続いていた今までとは違い、少し部屋のように開けた場所にやってきた。 多分、10階ごとにこのように部屋のようになった場所があるのだろう。 美咲:「火の鳥の姿になってる私は別に普通だけど…」 美咲はこんな事を言っているが、汗をかくメンバーが多いのは事実。 綾香:「熱くてすぐに火がつきそうな場所…、なんか私の同類さんがいそうですね」 そんな時に綾香は一人、美咲の背中から飛び降りていた。 美咲:「綾香ちゃん?」 哲也:「お前、その様子だとここに残るようだが…」 綾香:「だって、誰かいそうですから 相手が幻影の使い手のような気がするんです 私は蛍火の能力者だから幻影は通じないし、 ここに残って敵を倒すべきだと思うんです」 すると、来美がマッハ自転車から降りていた。 希:「来美先輩?」 来美:「ゴメンね、私も残るわ 綾香ちゃん一人を残すのはいけないでしょ? みんな、先に行って 相手が綾香ちゃんと同じ幻影を使うとしたら、 同じように炎を使うかもしれない だとしたら、水の能力者の私が残るのが一番だもの」 美咲:「分かりました」 ヒロ:「後は任せます」 哲也:「来美姉、気をつけろよ」 来美:「ええ」 第3章 23.炎の幹部出現〜4大元素のエキスパート!?〜 他の仲間が行ってしまうと、炎が中央に集まり始めた。 そして人の形になったかと思うと、リザードとマグマッグと共に青年が立っている事に気づいた。 ネオアース団の幹部だと思われるユニフォームを着ているが、他の団員と違って少々赤とオレンジが中心の、炎をかたどった独特のものだと いうことが分かる。 綾香:「あなたは?」 来美:「様子からしてネオアース団のようだけど、どこか違うのが分かるわ」 ??:「僕の名はレイム ネオアース団4大元素幹部の一人、炎のエキスパートだ 今から君たちを僕の幻想的な炎の中で焼き尽くしてあげるよ リザード、マグマッグは火炎放射だよ」 レイムは炎を紐のように長く、そしてうねらせて部屋中に広げ、部屋中を炎で包み込んでいった。 しかし、それは突然、水を浴びたかのように消えていき、同時に部屋の中の温度も下がっていく。 目を大きく開けて驚くレイムだったが、反対に笑顔なのは来美だった。 綾香:「悪いけど、私は蛍火の能力者よ あなたと同じように炎を使って幻影を見せる力を持つから、あなたの力は通用しないわ」 来美:「そして私は水を操る能力者 今の火も、部屋の中の温度も能力を使って消火させてもらったわ あなたにとって、不利な相手がここに いるのよ」 すると、レイムは少々残念そうな顔をしていた。 レイム:「それは残念だな 幻影の中で燃えていくなら苦しみはなかったはずだからね でもその代わりに、正々堂々とダブルバトルで君たちを 倒させてもらうよ それによって君たちを倒し、僕の使命を全うしなければならないからね まぁ、さっきは衣装の身支度に時間をかけすぎて 君たちが来た事には気づかなかったけど、そんなことは関係ないか」 穏やかそうな口調なのだが、敵であることには変わりなく、油断できない相手に対し、綾香と来美は気を抜けなかった。 しかもダブルバトルである。 綾香と来美は多少のアイコンタクトをしながらボールに手をかけた。 綾香:「マグカルゴ、お願い!」 来美:「イノムー、頼むわよ!」 そして出てきたのは岩タイプを兼ねるマグカルゴと、地面タイプを兼ねるイノムーだった。 綾香:「マグカルゴ、転がる攻撃よ!」 来美:「イノムー、凍える風よ!」 マグカルゴがリザードに転がる攻撃を仕掛け、イノムーがマグマッグに凍える風を吹きかける。 しかし、リザードはマグカルゴを片手で受け止めてしまい、イノムーの凍える風も火炎放射に相殺どころか貫かれてしまっていた。 綾香:「嘘…」 来美:「やっぱり凍える風じゃきつかったか…」 レイム:「当たり前だよ それに僕のリザードの力が並外れてないからね 攻撃力と鋭い技を多く覚えているリザードに転がっても、受け止められるのは 当たり前さ リザードはメタルクロー、マグマッグは再び火炎放射だよ!」 リザードの鋭い爪によるメタルクローがマグカルゴの岩を破壊し、さらにイノムーには火炎放射を放たれていた。 だが、マグカルゴの岩は壊れやすいだけであり、岩を破壊すると煙が噴出していた。 綾香:「残念ね、マグカルゴのスモッグよ!」 煙を吸ったリザードは毒状態になったようだ。 さらにイノムーも吹雪で反撃に出ていた。 今度は吹雪が火炎放射を相殺している上に、床を氷のスケートリンクに変えていた。 綾香:「マグカルゴ、そのままスモッグで包み込むのよ!」 来美:「イノムー、床を滑って体当たりよ!」 レイム:「マグマッグはイノムーを受け止めるんだ! リザード、空元気だよ!」 イノムーは床を滑って体当たりをするが、マグマッグの身体に触れたことで火傷状態になっていた。 だが、マグマッグは受け止められず、イノムーの体当たりに圧倒されていた。 しかしマグカルゴの方は違った。 リザードの空元気によって逆に鋭い爪による一撃を受け、さらには持ち上げられて投げ飛ばされていた。 綾香:「マグカルゴ!」 来美:「綾香ちゃん、転がる攻撃で最初にマグマッグを倒すのよ イノムーで援護するから」 綾香:「はい、マグカルゴ、マグマッグに転がる攻撃よ!」 綾香は焦りかけたが、来美の助言を受けてマグカルゴに指示を出した。 そしてマグマッグは転がる攻撃を受けて吹っ飛び、壁に激突して倒れていた。 レイム:「マグマッグ…、それならリザード、ビルドアップで空元気だよ!」 来美:「そうはいかないわ! イノムー、吹雪でリザードを攻撃するのよ!」 リザードはビルドアップによって力を上げ、向かってくるマグカルゴに立ち向かおうとした。 しかし、ビルドアップの最中に吹雪が襲い掛かり、リザードを包み込んでいく。 そこにそのままマグカルゴが突っ込んだため、吹雪と転がる攻撃の2つのダメージを受けたリザードは、大きく吹っ飛ばされていた。 レイム:「リザード、尻尾で激突するダメージを緩和するんだ そしてメタルクロー!」 しかし、レイムの指示通り、尻尾を使うことで壁への激突を和らげたリザードは、マグカルゴに突っ込んでメタルクローを放っていた。 そしてマグカルゴが倒れたのだが、同時にリザードは毒の、イノムーは火傷のダメージが祟り、その場に倒れてしまっていた。 レイム:「どうやら最初のポケモンは倒れてしまったようだね では、次のバトルだ」 綾香:「望む所よ 私はヒワマキジムのナギさんや四天王のプリムさんとのバトルで成長した分を、あなたに見せてあげる」 来美:「私も元ハナダジム代理ジムリーダーの霹靂をね」 レイム:「ふぅ〜ん、それはすごいかもね でも、僕の仲間の風のエキスパートは、そのナギって人が嫌いだからな…」 綾香:「どういうこと?」 レイム:「それは僕の口からは言えないな それじゃ、行くよ バグーダとコータス、君たちに行ってもらうよ」 怪しげな謎の言葉を吐いたレイムは、バグーダとコータス、重量の重い、2体の炎のポケモンを出している。 そのうちの片方、バグーダは地面タイプも兼ねている。 綾香:「相手が炎ならこっちは水ね ミロカロス、出番よ!」 来美:「それならジュゴン、あなたが出て!」 綾香と来美は炎に対して水ポケモンを放った。 綾香:「ミロカロス、バグーダは地面タイプでもあるから冷凍ビームよ!」 来美:「ジュゴン、鳴き声で相手を驚かせて攻撃力を下げて!」 バグーダに冷凍ビーム、コータスに鳴き声攻撃が向かう。 しかし、レイムは冷静に言った。 レイム:「残念だけど、両方とも効かないね」 その言葉が示すように、バグーダの2つの背中の噴火口は凍りついたかと思えば、すぐに氷が割れ、身体についていた氷も溶けていく。 そして鳴き声は白い煙に包まれたコータスには通じていないようだった。 レイム:「バグーダの特性、マグマの鎧は氷攻撃で凍らせられないよ それに、コータスの特性の白い煙は、能力を下げる技から コータス自身を守るのさ 君たちの攻撃ではビクともしない さぁ、バグーダにコータス、君たちの力を示す番だよ」 レイムは優しく笑いながら、2体のポケモンの背中の穴に、2体のポケモンが持っていたものを放り投げた。 すると、その直後からコータスとバグーダの力は上昇したように見えた。 綾香:「何を使ったのか知らないけど、炎には水! ミロカロス、ハイドロポンプよ!」 来美:「ジュゴン、角ドリルで壁を崩して! 岩でコータスを攻撃するのよ!」 その2体に対して、攻撃を続ける2人。 しかし、ハイドロポンプはバグーダの吐き出した炎で消されてしまい、同時にコータスの背中から吹き出した炎が、岩を一瞬で砂に変えていた。 綾香:「嘘っ!?」 来美:「なるほど、さっき投げ入れたのは木炭ね」 レイム:「ああ、木炭は炎のポケモンの力を向上させる道具さ バグーダはオーバーヒート、コータスは熱風だ!」 綾香と来美が木炭に気づいたが遅く、2つの炎の技が放出され、さほど広くない部屋の中は炎と熱で密集していた。 ミロカロスが水遊びを使うが効果はなく、ジュゴンとミロカロスには疲労の表情が見え隠れしていた。 綾香:「そんな…」 レイム:「これで終わりだよ コータス、ヘドロ爆弾だ!」 コータスはヘドロ爆弾を2体に吐き出した。 だが、ミロカロスがジュゴンを守りながら全ての攻撃を受け止めていた。 レイム:「なるほど、不思議なウロコで防御力をあげるつもりかな?」 綾香:「ええ、毒を受けても自己再生が少しは補うからね ミロカロス、雨乞いよ!」 綾香は捨て身の作戦でミロカロスを起き上がらせ、雨乞いを指示した。 グラードンやカイオーガの影響を室内では与えないように、レックウザが最上階にいても、この中には効果を示さないようだ。 そのため、さっきまで炎に包まれていたこの空間は、一瞬で水の空間に変わっていた。 レイム:「そんな水でコータスとバグーダの力を下げるのは無理だよ」 綾香:「でも、ジュゴンは元気になったもん」 レイム:「…なるほどな だが、もうそのジュゴンに動く力はないようだね」 すると来美が顔を下げた。 実はそうなのだ。 氷タイプを兼ねていたのが仇となったのか、ジュゴンは炎にやられてしまっていた。 レイム:「バグーダ、そのジュゴンに突進だ コータスはミロカロスにオーバーヒートだ!」 来美:「動けないなら動かないで戦うだけよ! ジュゴン、角ドリル!」 綾香:「ミロカロス、雨乞いの力を見せてあげて! もう一度、ハイドロポンプ!」 レイムは動けるのがミロカロスだけと見て攻撃を仕掛けるが、ジュゴンの攻撃でバグーダは倒れ、ジュゴンもバグーダとの衝突で倒れていた。 ミロカロスも毒のダメージは効いていたようで、自己再生をすることもなくオーバーヒートによって敗れた。 ただ、コータスも水の攻撃によって倒されていたのだが。 レイム:「また相打ちか 君たち、確かに強いな」 綾香:「でも、もうこれ以上は負けていられない」 来美:「次こそは倒すわ!」 レイム:「どうだろうね でも、僕も負けるわけには行かない 君たちを足止めし、仲間を助けるのもしなければならない だから次で終わらせるよ ロコンにギャロップ、出てきてくれ!」 次で最後として放ってきたのはロコンとギャロップだった。 キュウコンに進化させないのには理由があるのだろうか? だが、綾香も来美も疑問に思っている暇はなく、ポケモンを放ったのが…。 綾香:「相手は炎タイプだけど仕方がないし、ドクケイル、お願い!」 来美:「少しでも綾香ちゃんをサポートするわ オクタン、行って!」 今回は少々、分が悪そうなポケモンを放っていた。 スピード技が切れるロコンとギャロップに対し、虫タイプのドクケイルと素早さの低いオクタンなのだから。 レイム:「ドクケイルにオクタンか…、どう来るのかが楽しみだよ」 綾香:「それを皮肉だと思っておきます ドクケイル、サイケ光線よ!」 来美:「オクタン、水鉄砲!」 ドクケイルはロコン、オクタンはギャロップに攻撃を仕掛けるが、2体の炎ポケモンは攻撃を軽やかにかわしていた。 そして何やらロコンは吠えていたようだ。 レイム:「それじゃ、こちらも行くよ ロコンは鬼火を放ち、怪しい光で翻弄 ギャロップは高速移動から踏みつける攻撃だよ」 レイムの指示の直後、2体は電光石火で更に攻撃から逃れ、ロコンは鬼火をドクケイルに放った。 それに避けても、更に怪しい光がドクケイルを追いかける。 オクタンも、高速移動を使ったギャロップにはついていけず、踏みつける攻撃を受けてしまっていた。 綾香:「素早い攻撃をするなら、それを封じるわ ドクケイル、痺れ粉よ!」 来美:「オクタン、ギャロップにロックオン!」 綾香は脳の切り替えにより痺れ粉をばら撒かせ、来美のオクタンもギャロップに的を絞る。 テッポウオのときから覚えているロックオンによって、攻撃を確実に当てるのだ。 レイム:「ギャロップ、だったら火炎車で攻撃だよ ロコンは火炎放射!」 レイムも対抗手段に出たが、既にロコンは痺れ粉で麻痺状態になっていた。 そのため火炎放射は出せないようだ。 さらにギャロップも火炎車を発動させるが、オクタンがなかなか技を出さない。 少々のんきな性格なのか、どうなのかは知らないが、オクタンは攻撃をじらしていた。 そのせいで、火炎車の炎が身体から薄くなっていた。 来美:「今よ、オクタン、オクタン砲よ!」 綾香:「ドクケイル、毒針で相手の進路を遮断し、サイケ光線よ!」 オクタンから発射された墨のような水の攻撃がギャロップに当たり、ギャロップの身体からは徐々に炎が消えていく。 同時にロコンも電光石火を毒針で阻まれ、サイケ光線で倒れていた。 綾香:「更にドクケイル、ギャロップにもサイケ光線よ!」 綾香はこの流れで行こうとした。 しかし、ドクケイルが技を放たない。 綾香:「どうして!?」 レイム:「まだ気づかないんだね ギャロップ、炎の渦だよ」 綾香が焦っている隙に、ドクケイルはギャロップによって倒されてしまっていた。 レイム:「ロコンが吠えたのは覚えているよね あれは怨念、それによってロコンが倒れた直後、サイケ光線が使えなくなったのさ ギャロップ、そのまま高速移動で踏みつける攻撃だよ!」 ギャロップは走り出し、オクタンに向かっていった。 しかし、オクタン砲の影響からか、スピードが遅かった。 そのために、オクタンは狙いが定めやすいようだ。 来美:「オクタン、水鉄砲よ!」 そしてオクタンの水鉄砲がギャロップを倒していた。 しかし、オクタンもこれ以上戦えないようだ。 踏みつけによる踏まれたダメージが大きいせいだろう。 こうして、両者6体(綾香と来美はあわせて6体)のポケモンが倒された。 レイム:「これは驚いたね 僕のポケモンたちが倒れるとは思わなかった このままだといけないな」 綾香:「いけないわよね」 来美:「私たちが上に行くんだもん」 綾香と来美は階段に向かおうとした。 だが、強力な吠え声に驚いているうちに、階段は炎の攻撃によって崩れてしまっていた。 それはレイムの横にいる、ウィンディによるものだろう。 レイム:「僕達幹部は6体のほかに、もう1体ポケモンを用意している 本来はパートナーであるリザードを残すべきだったけど仕方ない ここは、君たちをこのウィンディで倒させてもらうよ ウィンディ、火炎放射だ」 火炎放射は確実に綾香と来美を狙って攻撃していた。 最初の攻撃は来美の、次の攻撃は綾香の力によって相殺するが、相手は素早いためにきりがない。 綾香:「仕方ないわね」 来美:「ここはポケモンで食い止めましょ スターミー、行きなさい!」 綾香:「ニドクイン、行くのよ!」 スターミーとニドクインがウィンディに向かっていく。 しかし、ウィンディの大きな叫ぶ声が邪魔して、綾香と来美の指示がかき消されていた。 逆にレイムはウィンディにまたがっているため、どれだけ吠えていても声が十分に届いていた。 レイム:「ウィンディ、神速だよ」 そして素早い動きによって体当たりを繰り返し、ニドクインもスターミーもよろけていた。 綾香:「足場を崩すのよ、ニドクイン、地震!」 何とか大声を出し、綾香は叫ぶ。 そしてニドクインが地震を使った。 すると、今までの戦いで炎、水、氷の技が放たれていたことが関係してか、床は脆くなっていたようだ。 簡単に地震によって崩れていく床。 同時にウィンディも動く範囲が制限されてしまっていた。 レイム:「足場が崩れるとは…流石はこれだけやっただけがあるね ウィンディ、龍の怒りだよ」 ウィンディからは強力な炎の塊が吐き出された。 それはニドクインを一瞬で包み込み、爆発と共に倒していた。 綾香:「ニドクイン!」 レイム:「ウィンディの龍の怒り、普通のとはちょっと違うんだ 特訓の成果かな ウィンディ、スターミーにはオーバーヒートだよ」 ニドクインを倒すと、ウィンディはスターミーにも攻撃を向けた。 だが、オーバーヒートはスターミーからギリギリで避けていった。 来美:「スターミーのサイコキネシスよ スターミー、そのまま攻撃をウィンディに返して!」 サイコキネシスによってオーバーヒートはウィンディに戻っていった。 ウィンディは逃げようとするが、倒れていたはずのニドクインがウィンディの足を掴んで離さない。 レイム:「ウィンディ、神速で逃げるんだ!」 しかし、ニドクインに捕まれて動けず、ウィンディはオーバーヒートによってダメージを受けていた。 特性が威嚇だった事も失敗の一つかもしれない。 そして同時に足元からは破壊光線が発射されていた。 レイム:「僕としたことが…」 レイムのセリフと共に、ウィンディは崩れ落ち、綾香と来美はレイムを倒す事が出来たのだった…。 しかし、残念な事にもう、先へは進めないようになってしまっていた。 綾香:「倒したけど…これじゃもうダメですね」 来美:「でも、やるだけのことはやったわ 後は他のみんなに任せるわよ」 そんな綾香の頭に一滴の雫が落ちた。 それは雨漏りのように続いている。 上では一体、どんな事が起きているのだろうか? 妙に不安になる綾香だった。