********* リベンジャー  第2話「出会い」 ********* (いろいろあったな・・・この3年間・・・) カイは布団の中でいろいろ考えていた。今までのこと、どうして旅に出ることになったことなどを・・・ 「ねーねー、この中にポケモンがいるの?」 「ええ、そうよ、この中で殻を割る力をたくわえてるの」 「ねー、これ、ひびが入ってるよ?」 「あら、本当!きっともうすぐ生まれてくるわよ」 当時、まだ8歳だったカイは、カイの母親、リサといっしょに2つの卵の前にいた。この2つの卵から生まれるポケモンは、どちらもカイのポケモンになる予定なのである。 ・・・ピキ・・・パキ・・・ピキ・・・パリン! 2つの卵は同時は割れ、同時にポケモンが姿を現した。 「ピッチュ!ピッチュ!」 「ギュウ?」 「わぁ・・・!」 卵の中から出てきたのは、子ねずみポケモン・ピチューと、とかげポケモン・ヒトカゲだった。その2匹はその後、ライラとカゲロウと名づけられた。 「ポケモン生まれたんだって?やったじゃないか!カイ」 「あ、コウ!」 ポケモンが生まれたうれしさで心がいっぱいになったカイは、2匹を連れ出し、外を散歩していたところをある少年に声をかけられた。声の主はコウ。カイの1番の親友である。 オレンジ色の髪をしていて、横には電気ポケモン・エレキッドと、ドラゴンポケモン・ミニリュウがいた。 「お前たちも、友達が増えてよかったな!」 「ベベ!」 「キュー!」 2人と4匹が喜びを分かち合っていた、その時だった。 「あーーーーー!ピチューじゃない!カワイーーーー!」 「・・・来たな」 「・・・うん・・・」 「!?」 突然、ライラの顔の位置がカイと同じ高さになった。そして、目の前にある少女の顔がでてきた。この少女こそ、砂浜でカイと話していた少女、ティナである。横には、火ねずみポケモン・ヒノアラシと、小鳥ポケモン・ポッポがいた。 「ねぇ!この子、名前は何ていうの?」 「・・・ライラ」 「ふーん、あんまりかわいくないね」 「ほっといてよ・・・それに、この名前は母さんのライチュウからとったんだから・・・」 「カイの両親って、どっちもトレーナーだったんだよな。」 「友達増えてよかったね!ボルク!ジット!」 「いや、人の話聞けよオイ! (・・・そっから先、1年間はよかったんだよな・・・) カイは、ライラとカゲロウと会ってから、1年後のことを後悔していた。 (あれから1年間、ライラとカゲロウをを少しずつ育てながら、何故か海で溺れていたコダックと、森で腹すかしたイーブイ助けたんだよな・・・、で、なんとなく、その場のノリで、オレのポケモンになったんだよな・・・) (でもよく考えたらオレ8歳でポケモン扱ってたのか・・・?あ、たしかそんときは、父さんのポケモンとして登録しといたんだよな・・・) 「・・・・・・・」 「あの日は、最悪だったな・・・」   つづく  あとがき カイとポケモンの出会いの話でした。 次は、旅の理由の話です。(あとがきじゃない気がする・・・)