快晴だ。 キキョウシティ中空には、雲1つ存在しない。 すがすがしい快晴。 まるで、この日のために神が雲を取り払ってくれたように・・・・・・・・。 *******************  リベンジャー  第43話「天空の王者VS不死身の竜」 ******************* キキョウシティ北に位置する建物、キキョウシティジムの前に、カイは立っていた。 いつものヘアバンドは今日はすでに額に移され、ビシッと決まっている。 横には単眼の剣士、カゼマルが立っていた。 クロの通訳によれば、戦えない間、皆の戦いを見てテクを盗むそうだ。 ちなみにコウ達はアルフの遺跡へ2人“仲良く”出かけている。 最近急接近してるなと、カイは一人心の中でコウをバカにした。 目の前に聳え立つ木製の和風の門。 その門を見据えながら、カイは両手を口に添え、叫んだ。 「たのもぉーっ!」 カイの戦意マンマンの声が、辺りに響き渡る。 が、門はうんともすんとも言わない。 カイはすぐに前にもこうゆうシチュエーションがあったことを思い出した。 確かあの時は、辺りの声がうるさすぎて聞こえなかった。 今回もそうだろうか? 「たのもたのもたのもぉーーーーーっ!!」 カイが声を張り上げ、叫んだ。 すぐ近くの木にとまっていたポッポたちが驚き、木から飛び立つ。 カイが腕を組みしばらく考え込む。 おもむろに、門に手を当てた。 少し力を加えると、門がぎしぎしと古そうな音を立てながら開いた。 「・・・・・・開いた・・・・・」 カイとカゼマルは吸い込まれるように、門をくぐった。 カイはまるで学校のような廊下を歩いている。 門をくぐった奥にあった、キキョウシティジム内部の廊下だ。 人気はない。 その時、カゼマルが立ち止まった。 それにつられカイも足をとめる。 カイはカゼマルが何故足をとめた理由をすぐに察知した。 風だ。 前から風が吹き付けている。建物の内部のにもかかわらず。 吹き付けてくる風は微風だが、時折強くなるのを肌で感じる。 カイが再び歩き出した。 それにつられ、カゼマルも歩き出した。 前方に、鉄製の扉が見えてきた・・・・・・・・・・。 ガシャ・・・・・・。 金属が落ちる音。 白いラインで描かれたモンスターボールのマーク。 キキョウシティジム、バトルフィールド。 天井には円状に穴が開いて、青い空が顔を覗かせている。風はどうやらこの穴から入ってきたようだ。 そこに立っている、1人の少年。 フィールドの反対側にも誰か立っているようだが、少年の陰に隠れてこちらからは見えない。 うなだれ、歯軋りさせている。 その前に落ちている、金属の物体。煙を出している。 磁石ポケモン・コイル。 目をバツの字にさせ、身体が薄汚れており、無残な姿で転がっている。 近くにはコイルもの物と思われるネジが転がっていた。 うなだれていた少年が、キッと顔をあげた。 モンスターボールを取り出し、コイルを戻した。 振り返ると、カイに向かって走ってきた。 ギリギリのところで少年の突進を避けると、少年はそのまま走り去ってしまった。 カイはその時、少年が目に涙を浮かべているように見えた。 カイが走り去っていった背中を見つめていると、カゼマルが少年にも目もくれず前方を睨みつけているのに気が付いた。 カイが振り返る。 まず目に入ってきたのは、3つの首を持つ三つ子鳥ポケモン・ドードリオだ。 先ほどの状況からしてバトルしているように見えたのだが、ドードリオは全く怪我をしていなかった。 苦手な電気タイプであるコイルを相手にしたのにもかかわらずだ。 そして、ドードリオの後ろに立っている、20歳強、いや、もしかしたら17.8歳くらいかもしれない若い男。 帯をしめた黒い袴、汚れのない白い衣を着用している。 「君も、挑戦者かい?」 笑顔の男の言葉に、しばし呆然となっていたカイが我に帰った。 「あ・・・・・えーと、そうッス」 年上が相手だと、語尾に“〜ッス”と付けている自分に、カイはいまだに気が付いていなかった。 男がボールにドードリオを戻した。 「俺の名はハヤト、キキョウジムリーダーだ。君の名は?」 「俺はカイ。ジムバッジを賭けて、俺と勝負してほしい」 「・・・・・・・・最近、あまり強い挑戦者が来なくなった」 「え?」 「君、そのストライクで勝負するんだろう?  俺の使用ポケモンを知らないでそうしているのか、それともまだ初心者なのか、それとも・・・・・・・・」 ハヤトがキッと睨みつけた。 「俺を見くびっているのか・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・」 一瞬の静寂。 「あ〜・・・・・・え〜と、そいつは勘違いってヤツッスよ?  コイツは今、左眼を怪我してて、バトルでないッス。  だからコイツは見学で、実際のバトルは他の奴で行きますから」 カイの弁解の言葉に、ハヤトはきつくなっていた表情を崩した 「な、何だ、そうだったのか・・・・・・・。  いやすまない、早とちりしてしまった。  それに俺に敬語を使わなくていいよ、そのほうが俺も話しやすいから」 「あ・・・・・・じゃあ改めて・・・・・・コホン。  俺の名はカイ!リーグ公認バッジを賭けて俺と勝負だ!」 カイが腰からボールを1つ手にとり、ビシッとハヤトに見せてつけながらビシッと決めた。 「望むところだ。その勝負受けて立とう!」 「勝負は1対1、時間無制限、先に戦闘不能となったほうの負けだ。異存は?」 「ない」 カイとハヤトがバトルフィールドに立っている。 カイのすぐ後ろの扉の横に、カゼマルが壁に身を任せ座っている。 「では・・・・・・・・・・・・」 ハヤトがボールを取り出した。 ただのモンスターボールではない。捕まえたポケモンがなついてくれる“フレンドボール”だ。 先ほどのドードリオのボールはノーマルボールだったため、ハヤトが使ってくるポケモンはドードリオではないことになる。 苦手な電気ポケモンでもらくらく倒してしまう鳥ポケモンの使い手、ハヤト。 おそらく電気タイプ対策の秘策があるのだろう。 カイはライラのボールに伸びかけていた手を他のボールに移した。 “飛ばない鳥ポケモン”はドードリオぐらい、となると相手は飛行可能のポケモンだろう。 次にカイはフィールドのコンディションを詳しく調べた。 縦10m強、横8m強の土のバトルフィールド。 泥かけか・・・・・・・・・・・。 地面タイプの技、泥かけ。 地面タイプなのにも関わらず、飛行タイプでも覚えられる変わった技。 先ほどのコイルが薄汚れていたのは泥かけを受けたからだろう。 では、なおさらライラは使えない。 「そろそろいいかい?」 ハヤトの言葉に、カイは覚悟を決めた。 真っ向勝負。 カイもボールを手にとった。 少々古ぼけた、使い古しのボール。 「俺はコイツでいく」 「勝負!」 カイとハヤトの声が重なった。 2つのボールが弧を描き、フィールドに落ち、開く。 先に開いたのはハヤトのボールだ。 「電光石火!」 ハヤトの声と同時に、ボールが開く際に発生する煙から何かが飛び出した。 カゼマルが目を張るほどのスピード。 「頭突き!」 カイのボールから出現した何かは、そこから動かずハヤトの何かを迎え撃った。 ゴンという、何か同士があたる鈍い音。 煙が晴れた。 高速で突っ込んだ何かが、後ろに大きく飛んだ。 鳥ポケモン・ピジョット。 天空の王者とも言われ、上級者トレーナーの間でも評定の高いポケモンだ。 そのピジョットの電光石火に頭突きで対抗したのは・・・・・・・・・。 「!ほう・・・・・・・・リザードンか、相手にとって不足ナシだな」 リザードン。カゲロウだ。 「カゲロウ、火炎放射だ!」 もはや炎ポケモンの定番となった火炎放射を、カゲロウが口から放った。 放たれた直線状の炎は、まっすぐピジョットに迫る。 「高速移動で回避!そして“ウインドカッター”!」 ピジョットは身体をひるがえして火炎放射を回避すると、すでに翼にためてあった風のエネルギーを発射した。 カゼマルのかまいたちに似た風の刃だ。威力は・・・・・。 「!カゲロウ!上空へ逃げろ!」 カゲロウが翼を羽ばたかせ飛び上がった。 ウインドカッターが土のフィールドを切り裂き、その傷跡を残す。 かなりの威力だ。 「ふ〜・・・・・・・・・・・あぶねぇあぶねぇ、かわして正解だったな」 カゲロウがウインドカッターが残した土の傷跡を見た。 カゼマルのかまいたちの威力を凌駕した、素晴らしいほどの切れ味だ。 カゲロウが息を呑んだ。 「今度はこっちからだな・・・・・。カゲロウ!炎の渦だ!」 カゲロウが口から螺旋状の炎を放つ。 「吹き飛ばしで跳ね返せ!」 ピジョットが炎の渦に向かって風を巻き起こした。 気体である炎の渦は軽く跳ね返され、カゲロウに向かって跳ね返っていく。 「!?グオ!」 カゲロウが自己判断で炎の渦をかわす。 その頃、カイは考え込んでいた。 (どうすりゃいい・・・・・・・・さっきのスピードから見て、あのピジョットはかなりの素早さを誇るな・・・・・・・・・。  捕らえても吹き飛ばし・・・・・・・・飛んでるから陽炎も届かねぇ・・・・・・・・・・) 「どうした、打つ手なしか?」 カイが腕を組み考え込んでいたところを、ハヤトは少し残念そうな顔をしながら言った。 「君は一目見たときから只者ではないと思っていたのだが・・・・・・・・・。  そのリザードンもかなり鍛えられているな。  ピジョットの電光石火を頭突きで対抗する度胸の大きさ。  そして、先ほどの炎の渦も、かなりの威力だ。もし捕まっていれば一瞬で焼き鳥になっているところだった。  だが、君には足りないものがある」 「・・・・・・・・・?」 「状況判断能力の低さだ!ピジョット!翼で打つ!」 ピジョットがカゲロウにすさまじいスピードで迫る。 一瞬で、間合いを詰められた。 ボグっという、鈍い音が響き渡る。 だが、カゲロウも黙って翼で打たれた訳ではなかった。 ピジョットの翼を、カゲロウが両手でがっしり掴みこんでいた。 「な!しまった!ピジョ・・・・・・」 「カゲロウ!“火だるま”!」 カイが指示を出すと、カゲロウがそのまま炎上した。 もちろん捕まっているピジョットも巻き込まれる。 「ピジョット!」 「叩きつけろ!」 カゲロウがピジョットを真下にぶん投げた。 急降下していくピジョット。 「“火雨”!」 カゲロウが尾を振り回した。 尾から極小の炎が降り注がれ、落下中のピジョットを襲う。 「ピジョット!何とか体制を立て直せ!」 ハヤトの渇が混じった指示に、ピジョットはよろめきながら体制を立て直した。 それと同時に落下もとめる。 「よし!オウム返し!」 「ヒュ・・・・・・オオオオオオオオ!」 ピジョットが甲高い声をあげた。 すると、ピジョットの目の前に薄いバリアのようなものが発生した。 バリアに当たった“火雨”は、あらぬ方向へ飛んでいき、霧散する。 カゲロウが降りてきたのを確認すると、カイはカゲロウに耳打ちした。 カゲロウがコクリと頷く。 「カイ君」 ハヤトがカイの名を呼んだ。真剣な顔だ。 「先ほどの言葉を訂正しよう。  君はいいトレーナーだ。  状況判断はまだ甘いところがあるが、先ほどの“火雨”という技・・・・・・・。  特殊な技だ、使いどころが難しく、上級トレーナー向きの技・・・・・・。  真下に投げることで命中率を格段にアップさせた君の技量!驚かされたよ」 「ま、まぁな。ていうかあれ、今思いついた技だし、技名も適当に・・・・・・・・」 「え・・・・・・・・」 カイの重大告白に、ハヤトは目を丸くする。 「お、思いついたってことは・・・・・・今初めてやった技で、そのリザードンも知らなかったってことか・・・・・・・・?」 「あー、ちょっと違うか。  以前似たような技をちょっと練習したことある技だし、技名もその時ぶっきらぼうに言っただけだったから。  カゲロウが覚えてくれてて良かったよ。昨日のことだけど」 「・・・・・・・・・」 ハヤトが突然うつむいた。 そして、すぐに頭を上げ、 「ハハハハハハハハ!カイ君、君のようなトレーナーは久しぶりだよ!」 そしてすぐに真剣な顔に戻り、手をあげた。 「君と戦えて本当に良かったよ。  なんだか、忘れていたものを思い出せた気分だ、礼を言うよ」 「え?はぁ・・・・・・・」 「その礼として、君にいい物を見せてあげよう」 ハヤトがあげていた手をパチンと鳴らした。 すると、ピジョットがその場で翼をはためかせ、砂埃を起こした。 地面ポケモンが発生させる砂嵐には及ばないものの、カゲロウの視界を妨げるには十分だった。 「ク・・・・・・!カゲロウ!」 「グオ・・・・・・・・!」 カゲロウが翼をはためかせ、風を起こし砂埃を吹き飛ばした。 そして、予想していたことが現実となった。 「く・・・・・やっぱりな」 いない。 ピジョットの姿が、何処にも見当たらないのだ。 カゲロウは360度、全域を見渡したが、見つからない。 ましてや地面にもぐったとも到底考えられない。 「ピジョットは、今、ゴットバードのエネルギーをためている最中だ」 「!」 ハヤトの言葉に、カイは驚きの表情を隠せなかった。 ゴットバード。 トレーナーが創り出したオリジナルの技を抜かせば、飛行系最強の威力を誇る技だ。 そのゴットバードのエネルギーをためながら、ピジョットは今、このフィールドのどこかに隠れ、カゲロウを狙っている。 「さぁ、早く見つけないとゴットバードのエネルギーチャージが完了し、リザードンを狙い打つことになるよ」 ハヤトが不適に笑う。 (何処だ・・・・・・・・ピジョットは一体何処に・・・・・・・・!?) カイが額に汗を流しながら、詮索していたその時! ぐきゅるぅ〜・・・・・・・・。 その場にいた全員・・・・・・・・・・カイ、ハヤト、カゲロウ、見えないがピジョットの目が点になる。 音の発信源は・・・・・・・・・カイの腹。 「あ・・・・・・・・いや悪ィ、なんか腹減っちまった・・・・・・」 カゲロウが呆れ顔になりながらも、ピジョットを探す。 今の腹の音で、少し緊張がほぐれたようだ。 「くっそ・・・・・・・何でこんなときに腹が減るんだ。  ・・・・・・・・・え?腹・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」 腹が鳴る→昼時 「カゲロウ!さっき言ってた技、すぐにためろ!」 「!?グオ!?」 カイの突然の指示に、カゲロウは目を丸くした。 指示内容に不満があるわけではない。敵の位置がわからないのにもかかわらず、攻撃準備をするのはおかしい。 カゲロウがカイの顔を見つめる。 その表情は、自信で満ち溢れていた。 カゲロウはカイを信じ、口に炎エネルギーをため始めた。 「・・・・そろそろだな、ピジョット!ゴットバード!!」 ハヤトの声が、フィールドに響いた。 何処からか聞こえてくる、風を切る音。 カゲロウにその音の発信源はわからず、おろおろする。 その時、カイが口を開いた。 腹が鳴る→昼時→太陽の位置は・・・・・・・・・・・ 真上 「カゲロウ!太陽に向かって“竜激波”!!」 カイが上空に輝く太陽を指差しながら叫んだ。 カゲロウがカイの指示を聞き入れ、太陽に口を向けた。 「!?しまった!ピジョット!ゴットバード中止!すぐに・・・・・・・・」 あせったハヤトはピジョットに回避の指示をするが、もう間に合わない。 あの時、ブラッドを吹き飛ばした技、“竜激波”が太陽に吸い込まれていく。 爆発が、起きた。 いや、まいったよ・・・・・・・・・・・。 まさか腹の虫の音で、ピジョットの位置が気付かれるなんて、思いもよらなかった。 君の力なら、ポケモンリーグでも十分通用する。 出来ればいい成績を残せよ、でないと、久しぶりに本気で戦った意味がない。 君のようなトレーナーは、本当に久しぶりだ、楽しかったよ。 ポケモンセンター内の椅子に座っているカイの頭の中に、別れ際に聞いたハヤトの声が木霊する。 カイとしても、久しぶりにポケモンバトルらしいバトルをした気でいた。 一昨日、ジュエルタウンでの戦いはポケモンバトルではない。 あれは完全な殺し合いだった。 「遅ぇ・・・・・・・・・・・」 カイが一人呟いた。 ポケットを探り、仲からポケギアを引っ張り出す。 ポケギアのデジタル時計は、現在、PM4時を示している。 アルフの遺跡に遊びに行ったコウたち。 アルフの遺跡に一日中遊びまわれるスポットがあったのだろうか。 その時だった。 カイがポケモンセンターの自動ドアの前に何かが飛んでいるのに気がついたのは。 カイが腰をあげ、自動ドアの前に立ち、ドアをあける。 すると、そこにちょうちょポケモン・バタフリーが飛んでいた。 「ユウラのバタフリー・・・・・・確かテフナっつったけか・・・・・・・・・。  どうしたんだ?ユウラたちに、何かあったのか?」 何かあったのなら慌てていても不思議ではないのだが、テフナは平然としている。 よほどの事態ではないようだ。 「まぁいっか、あいつらが俺を呼んでるんだろ?何処にいんだ?」 テフナが案内し、カイがその後ろから付いていく。 街の北入り口付近で、カイは“それ”を発見した。 「・・・・・・・な〜にやってんだ?お前ら」 鼻ちょうちんを膨らませ、気持ちよさそうに寝息を立てているコウ。 それを何とか肩に担ぐ、ユウラ。 「あ!カイ!ねぇ、手伝ってよ〜!」 ユウラがSOS信号を出す。 カイには一体何が起きたのかわからなかった。 「・・・・・・・・・つまり、お前が悪ィんじゃねぇのか?」 「あ・・・・・・やっぱりあたしのせい?」 「やっぱそーだよな?俺は悪くねぇよ」 ポケモンセンター内の食堂。 そこに迎え合わせでカイとユウラが座っている。 ユウラの横にコウ。 カイは話の内容を頭の中で整理する。 アルフの遺跡観光後、いつの間にかユウラが消えてしまったらしい。 ようするに、迷子だ。 コウは1時間以上にわたってユウラを探したが、見つからず、入り口付近にあったベンチに横たわり居眠り。 さらに近くをナゾノクサが通りかかり、眠り粉でさらに深い眠りへ。 その後自力で遺跡を脱出したユウラは、コウを見つけたたき起こそうとするが、眠り粉を吸ったコウはそう簡単には起きなかった。 何とか担ぎ上げ、キキョウシティに向かうが、体力がオーバーヒートし、テフナを使いカイに助けを求めたらしい。 突如カイの皿からエビフライが消えうせたことにより、カイとコウが口喧嘩。 その真犯人が、口を動かして何かを食べているユウラだとも気付かずに・・・・・・・・・・・。  つづく  あとがき コウとユウラが急接近しましたねぇー。(どこが?) カイは一人ですねぇー。(悲) 主人公のクセしてねぇー。 もうちょっとがんばれってカンジですねぇー。(?)  次回予告 第44話 俺の宝(仮)