************  リベンジャー  第63話「前回優勝者」 ************ その日、朝から嫌な予感がした。 今日の予定といえば、Gブロック1回戦第2試合に自分が出場することぐらい。 負ける気は微塵もない。 だが、この嫌な予感は何だ? まさか、俺が負けるとでも言いたいのだろうか。 頬に硬い物の感触を感じ取った。 ジンが目を開けると、頬にカギヅメがあった。 持ち主は、ニューラのジーニ。 どうやら起こしてくれたらしい。 「・・・・・・・・・もう時間か?」 『うん』 「そうか・・・・・・・・」 ジンはベットから起き上がり、ジーニをボールに戻すと部屋を出た。 廊下の奥にあるエレベーターのボタンを押す。 エレベーターは最上階である10階から降りてくる。 ・・・・・・・・・・10階は確か、スイートルームじゃ・・・・・・・・? リーグに出るために来たトレーナーが、わざわざ金がかかるスイートに泊まるか・・・・・・・・・? エレベーターが止まった。 ドアが開く前に、ジンはその気配を感じ取った。 いや、気配よりもハッキリしたものを感じる。 キャアキャアと、人気男優を見つけた女のような声・・・・・・・・。 その予感は、的中した。 重量制限ギリギリなのではないだろうか? ジンの目に飛び込んできたのは、その女だらけのエレベーター。 女達がキャアキャア叫ぶのを止め、こちらをじっと見てくる。 何故か、軽蔑した目つきで。 「おっとすまないね、君も乗るかい?」 その男の声の主は、女の群れの中にいた。 サラサラな赤い髪。 背中まで伸びたその髪を紐で縛った、16、7歳の男。 その双眸も、赤。 やたらと整ったその顔は、まさしく、美少年。 女に囲まれたその男はニッコリ笑っている。 「まだ1人ぐらいは乗れるよ、さぁ乗りなよ」 不気味なほど優しい口調のその男に、ジンは何の反応も示さなかった。 2,3秒間が空いた後、男のすぐそばにいた女が口を開いた。 「ルロファル様ァ、こんなやつにかまってないで行きましょうよォ」 「・・・・・!」 その名を聞いた瞬間、ジンの目つきが寄り鋭くなった。 「いいじゃないか、試合までまだ時間はあるんだし、さぁ乗りなよ」 ルロファルという名の男がジンに手を差し伸べた。 だが、ジンはその手を払いのけた。 すぐに女達に睨まれたが、ジンは睨み返して女達を圧倒させた。 「これから戦う男と一緒に・・・・・・・・エレベーターに乗る気はない」 「・・・・・・!ということは、君がジン・グローリー君かい?」 ジンは無言で頷いた。 ルロフェルは笑顔を絶やさず、 「じゃあ自己紹介をしとかなければならないね、僕はルロフェル・レヴァリス。  君と戦うことになるのだが・・・・・・・・・」 突然ルロフェルが額に手をやり、天をあおる様に泣き出した。 「嗚呼!なんて僕が罪深い男なんだ!  この目の前の少年にも優勝という名の夢があるというのに、僕は今日、その夢を打ち砕いてしまう・・・・・・・・!!」 なぜか、周りの女達もそれに習って泣き出した。 「僕は誓おう!  君の夢を消し去らそうとも、僕は君の分まで勝ち抜き、栄光を掴み取って見せよう・・・・・!」 「・・・・・ルロフェル様ァ・・・!」 何だコイツは・・・・・・・・・・。 ジンは泣きながら誓い続けるルロフェルに背を向けた。 もうエレベーターに乗る気はなく、階段で行くようだ。 「さらば少年よ!そして戦場で再び会おうではないかぁぁ・・・・・!」 後ろから聞こえてくるその声を、ジンはとりあえず無視した。 「・・・・・・もうちょい早く来るべきだったな」 スタジアムは満席だった。 立ち見客が出るほどの状態。 決勝トーナメントでもないのに、観客席は人で埋め尽くされている。 しかも、ほとんど女。 その中でちらほらする男達はさも居づらそうにしている。 カイたちにはこの満席では立ち見しか手は残されていなかった。 「相手がその・・・・・・・・・なんだっけ?ルロフェル?  スゴイ人気みたいね・・・・・・」 ティナの記憶はかなり曖昧だ。 カイが知っている知識を付け加える。 「親がデケェ会社の社長だとかでスゲェ金持ちなんだってよ。  しかも容姿端麗で前回優勝者!」 「絵に描いたようなムカつくヤツだな・・・・・・・・・」 コウが腕組して、鼻息を荒くする。 負けるはずはないと思っていながらも、相手が前回優勝者と知ってか、ユウラの頭に不安がよぎる。 「ジン・・・・大丈夫かな・・・・・・」 「大丈夫だろ」 「で、でも一応前回優勝者なんでしょ?いくらジンでも・・・・・」 「だから大丈夫だって、アイツは負けねぇよ。  キキもそう思うだろ?」 「・・・・・お兄ちゃん、カイさんと当たるまで絶対負けないって言ってたから・・・・・・・・負けないと思います」 「な?ジンは負けねぇよ」 「2人とも、どっちも根拠ないよ・・・・・・・」 「キャアァァァァァァァァ!ルロフェル様ァァァァ!!」 突然、観客達・・・・・・・否、女達が騒ぎ出した。 入場口西ゲートから、ルロフェルが女を数人従えながら入場してきたのである。 観客席の女達に手をふりながら、笑みを浮かべて歩いていく。 「ティナもあーゆー男が好きなのか?」 「私は金持ちのボンボンはイヤ」 「ふ〜ん・・・・・・」 「安心した?」 「いや、特に感情の変化はナシ」 「あんたね・・・・・・・」 ルロフェルの入場に気をとられて気がつかなかったが、既にジンも入場しており、バトルフィールドでボールを構えて待っていた。 ジンの鋭い視線に気がついたのか、ルロフェルは女達を下がらせ、自分もバトルフィールドに立った。 そして、またも泣き出した。 「嗚呼神よ!僕は今日、他人の夢を踏みにじりながら再び優勝・・・・・・」 「五月蝿い」 「という名の・・・・・ん?何か言ったかい?ジン君」 「とっとと始めるぞ、俺は気が短いんだ」 「待ちたまえ、僕は今、神に祈りを・・・・・・」 「貴様のナルシストぶりはもう見飽きた。  瞬殺してやるからかかって来い」 「・・・・!!!」 その時、ジンのみが、ルロフェルの眉間に一瞬しわが寄ったことに気がついていた。 だが、すぐにそのしわを消しさらし笑顔に戻る。 「フフ・・・・・!君はなかなかユニークな事を言う人だなァ・・・・・。  僕は呼ぶ際にはナルシストではなく、【美を極めた男】とでも呼んでくれれば助かるのだが・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 ジンはもう何も言う気にはなれなかった。 既に、ジンの頭の中には【ルロフェル=ナルシスト】という図式が成り立っていた。 「レディ・・・・・・・ゴー!」 「ジーニ!」 「さぁ!華麗に勝利を掴み取るのだ!デンリュウ!」 ジンはニューラのジーニ。 ルロフェルはライトポケモン・デンリュウ。 (デンリュウか・・・・・・・・・体力がある電気タイプ・・・・・・・・・。  他の電気タイプに比べて素早さがやや劣る・・・・・・・) ジンは即座にデンリュウの能力を頭に浮かべ、作戦を組み立てる。 「・・・・速攻で行くぞ!ジーニ!高速移動!」 ジーニが走り出した。 デンリュウの周りを走り回り、デンリュウをかく乱する。 「・・・・・・・・フフ」 「!何が可笑しい!」 「速攻で行くと言いながら高速移動を指示したという事は・・・・・・・・・。  君、僕を倒す勇気がないんだろう?」 「・・・・・・・・せいぜい勘違いしていろ」 「さぁデンリュウよ!綿胞子!!」 デンリュウが発生させた綿胞子。 綿胞子はフィールドのあちらこちらに行き渡る。 (ジーニの高速移動を足止めするつもりか!) 綿胞子の効果でジーニ得意の素早さが奪われては話にならない。 「ジーニ!跳び上がれ!」 ジーニが空中へ跳び上がる。 綿胞子はフィールドを覆い尽くしている。 このまま落下すれば、綿胞子に身体を絡めとられて動けなくなる。 デンリュウも綿胞子に包まれているが、どうやら綿胞子はデンリュウの動きを封じていないらしい。 流石は前回優勝者というところだろうか。 「・・・・・・・・戻れ!」 ジンは空中のジーニをボールに戻し、すぐに新たなボールを放った。 空中でボールは開き、中からジンのパートナーポケモン、ヘルガーのジールが現れる。 「ジール!綿胞子を燃やし尽くせ!火炎放射!」 ジールの火炎放射が綿胞子に引火した。 綿胞子でいっぱいだったフィールドが、今度は火の海へと姿を変える。 当然、デンリュウも火の海の中に・・・・・・・・・。 「な・・・・・・・・・!?ジール!右にサイドステップ!」 「!?グル・・・・・・・・・!!」 火を突き破って飛んできたのは、なんとバブル光線だった。 水蒸気だらけのフィールドを、ジールは横っ飛びにかわす。 デンリュウがバブル光線を放ったとは考えにくい。 となれば、既に・・・・・・・。 (敵は既に水ポケモンにチェンジしている・・・・・・・・!) (フフ・・・・・・・・・今ごろ突然のバブル光線に驚いていることだろう・・・・・・・・・。  だからと言って、すぐに交代するのも危険・・・・・・・・・こちらのポケモンが何かわかっていないからね・・・・・・) 「マリルリ、水蒸気が晴れたらすぐに迎撃するよ」 「リル!」 ルロフェルの横で、水ウサギポケモン・マリルリが口に水を含む。 迎撃体制は万全である。 次第に、水蒸気が晴れていく・・・・・・・。 「!マリルリ!バブル光線!」 素性気が晴れ、ジールの姿が見えた瞬間、ルロフェルの指示でマリルリがバブル光線を発射した。 10以上あるバブル光線は、真っ直ぐにジールへと向かっていく。 「ジール!ソーラービーム!」 「グルァウ!!」 「な・・・・・・・・・!?」 バブル光線に対し、ジールはなんと草タイプの技、ソーラービームを発射した。 ソーラービームはバブル光線をすべて貫き、マリルリに直撃する。 「リ・・・・・・・ル・・・・・・・・」 マリルリは体中からプスプスと煙を出しながら倒れた。 「マリルリ戦闘不能!ヘルガーの勝利!  ルロフェル選手、残り2体!」 「そんなぁ・・・・・・・・・」 ルロフェルの後ろにいた女達が声を揃えて残念がる。 「おお!何かムカつくぐらいカッコイイ倒し方しやがったぞジンのヤツ!」 コウが悔しいんだか面白がってるんだか良く分からない声を上げる。 「ジンの野郎・・・・・・今の狙ってたのか?」 「お兄ちゃん・・・・・・・!」 「流石だね、ジン君。  僕の神への祈りを邪魔しただけのことはある」 「・・・・・・・・・」 「まさかヘルガーがソーラービームを撃つとは・・・・・・・・・噂には聞いていたが、ホントだったとはね」 「・・・・・・・・お前が火の海をバブル光線で消してくれたおかげで、バブル光線が蒸発して水蒸気が発生した。  まぁバブル光線ごときでこれほどの水蒸気が発生したのは予想外だったが・・・・・・。  お前はその水蒸気でジールを倒すタイミングを図るのに利用していたのだろう。  だがジールは水蒸気を盾に、ソーラービームのエネルギーをチャージさせてもらった。  策士、策に溺れるとはこの事だ」 「フフ・・・・・・・・流石は予選を勝ち抜いただけのことはある。  さぁマリルリの敵討ちだ!デンリュウ!」 「デンリュウよ!“神の嘆き”!」 デンリュウが手を振り上げると、快晴の空から雷が落ちてきた。 「何が“神の嘆き”だ・・・・・・・ただの雷じゃないか」 ジールはその単発の雷をひょいと避ける。 ・・・・・・・・刹那。 「!?ジール!跳躍!」 「!グ・・・・・・・・・・」 なんと雷が落ちた場所から、地面を電撃が走りジールを襲ってきたのである。 ギリギリで跳躍し、ダメージを免れたジール。 だが安心は出来ない。 電気はUターンし、再びジールに迫る。 「クソ・・・・・・・・ジール!避け続けろ!」 この“神の嘆き”とかいう技は、完全にデンリュウから独立し、自動でジールを追っている。 避けても避けてもキリがない・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・ならば! 「ジール!デンリュウに向かって突進しろ!」 ジールは目の前から向かってきた“神の嘆き”をジャンプでかわすと、デンリュウに向かって走り出した。 「・・・・・・・・フフ・・・・・・・ジン君、君の考えていることはお見通しだよ。  デンリュウの目前まで迫り、ジャンプして“神の嘆き”をデンリュウにヒットさせるつもりだろう?  デンリュウ!10万ボルト!」 デンリュウは迫り来るジールに向かって10万ボルトを放つ。 後ろからは“神の嘆き”、前から10万ボルト。 この絶体絶命な状態で、ジンはどうするつもりなのだろうか? 「ジール!跳躍!」 黒い犬が、跳びあがった。 10万ボルトと“神の嘆き”は目標を失い、そして・・・・・・・・・・・・。 互いにぶつかり、爆発を引き起こした。 その爆発に気を取られていたルロフェルだったが、すぐに空中へ避難したジールへと目を向けた。 既にジールは、牙が生えたその口をあけていた。 「ジール!黒い息吹!!」 黒い炎が、デンリュウに纏わりついた。 デンリュウは何とか消そうとするが、炎は纏わりついて離れない。 やっと消えた頃には、既にデンリュウは戦闘不能となっていた。 「デンリュウ戦闘不能!ヘルガーの勝利!  ルロフェル選手、残り1体!」 「行け!僕の気高き赤い白馬!ギャロップ!」 身体を回転させながらルロフェルがボールを投げた。 現れたのは火の馬ポケモン・ギャロップである。 (・・・・・・・赤いのか白いのかハッキリして欲しいものだな) 「フフフ・・・・・・・・・僕をここまで追い詰めたのはジン君、君が初めてだよ」 「・・・・・・・・前回の大会」 「?」 「よっぽど・・・・・・・・・レベルの低い大会だったらしいな。  こんなヤツでも・・・・・・・・・優勝できるぐらいなのだからな」 ルロフェルの眉間にまたもしわが寄った。 だが、すぐにまた笑顔に戻る。 「おいおい・・・そんな言い方はないんじゃないかい?  仮にも僕は16個のバッジを持っているのだよ?」 そう言って、何処からか小さなケースを取り出し、蓋を開けて見せた。 確かに、数えると16個になるバッジが飾ってある。 「どうだい?」 「・・・・・・・バッジの数が、強さの証か?」 「・・・・・・・どうゆう意味だい?」 「俺には妹がいる」 「?」 「妹はバッジを1つも持っていないが・・・・・・貴様には勝てないだろうな」 「・・・・・・・?」 「本気の50%に満たない俺の前にやられる者など、雑魚以下だ」 「!50・・・・・・!?」 「ジール!!黒い息吹!!」 ジールが黒い炎を吐く。 ギャロップは並外れた跳躍力でジャンプし、黒い炎をかわす。 「ジン君!僕はこのギャロップで君のポケモン3体すべて倒すつもりだ!  デンリュウやマリルリのように勝てると思わないほうが身のためだよ!  ギャロップ!催眠術!」 ギャロップの目が不気味に光る。 その光を見たジールはたちまちに眠りに・・・・・・。 「・・・・・・・・・・悪いな」 「・・・・・・・・!!?」 眠らなかった。 無気味に光るギャロップの目を直視しているのにも関わらず、ジールは眠たそうな素振り一つ見せない。 「俺のジールはあらゆる特殊状態に免疫が出来ていてな。  そんな鈍ら催眠術にはびくともしない」 「・・・・・・そんな・・・・・・・・バカな・・・・・・・・・!!」 「・・・・・・・・もう終わらせてもらおう」 ジールが1歩、前へ出た。 鋭く、恐怖を与えるその目でルロフェルとギャロップを睨む。 それにびくりとルロフェルとギャロップが反応する。 自然に、脚が1歩後ろへ下がった。 明らかに、ジールに恐れをなしている。 「ジール!黒い息吹!!」 今朝感じた嫌な予感は、負けを表していたわけではなかったようだ。 免疫も・・・・・・・・・・・黒い息吹も・・・・・・・・。 組織内で身に付けた技だったな・・・・・・・・・・。 しかも・・・・・・・・・黒い息吹は・・・・・・アイツの技を参考にさせてもらったな・・・・・・・・。 ・・・・・・“ダークソウルブレス”。 「オッス、ジン」 「このヤロー!メチャクチャ余裕勝ちしやがって!」 ジンがスタジアムを出ると、そこに彼の仲間達が待っていた。 ジンは相変わらずポーカーフェイスで、 「・・・・・・・・あんな雑魚を倒しても勝った気はしない」 「まぁ確かにさ、前回優勝者って割には弱かったよね」 「そりゃジンが倒したから弱く見えたんだろ?  ユウラ、お前がやったら多分すぐ負けんぞ」 「あんたもね」 「あ!?どーゆう意味だそりゃあ!!」 「聞いたまんまの意味よ」 「えっとさ、ジン。ちょっと忠告しておきたいんだけど」 「・・・・・・・・・・ティナ・・・・・だったか?」 「あ、憶えててくれたんだ♪  一応ね、あんたは前回優勝者を倒したわけなんだから、それなりに覚悟をしておかないと」 「?何をだ?」 「例えば・・・・・・・・・あ」 ティナがジンの後ろから迫る謎の集団の存在に気がついた。 ジンやカイたちもそれに目をやる。 「ジン様ァァァーーー!!」 「ゲ!」 「うわ!なんだありゃ!」 「アレって確か、ルロフェルと一緒にいた・・・・・・・」 「そーそー!あーゆーのに追われる覚悟をしとけってこと♪」 「な・・・・・・・!」 流石のジンも、その集団の襲来に目を点にした。 迫り来る、女の群れ。 ルロフェルと一緒にエレベーターに乗っていた女達だ。 そのときは軽蔑した目で見ていたのにも関わらず、今は完全にジンの虜になっている。 「ジン・・・・・・・何かされる前に逃げたほうがいいぞ」 と、カイがジンに目をやる・・・・・・が。 既にジンはプテラにジーテに乗って空へ避難していた。 今後、セキエイ高原の何処へ行ってもサインをせがまれることに・・・・・・。  つづく  あとがき いやー!今回もまた意味不明でした!(爆) 次回は多分・・・・・・まぁまぁまともだと思います!