【009】美しきもの

☆ 5 ☆☆ 16 ☆☆☆ 5 合計52

(自由感想)
最後まで彼女の正体が分からず、ドキドキしながら読みました。 静かな語り口での女王への賞賛が心地良いです。 足で色を置く、とか、アーティストという言葉の使い方が好きです。 女王アリアドネ。なんというか、静かな賛美を感じます。上手く言えてませんが。では、拙文失礼しました。
きとかげ


美しきものに、獣も人も無いのだな、と改めて思いました。


タイトルの通り、終始、描写がとても美しくて芸術的な感じがしました。
アリアドネの活き活きとした姿、優雅に足跡を残す姿も印象的でした。
巳佑


そうきたか! と思った作品でした。
足跡を芸術にしてしまうとは予想外でした。
アイデアも話の作りも、うまいなあと感心させられました。
書き方も引き付けられる要素の一つだと思います。わくわくするような書き方には惚れ惚れとしちゃいます。
言い回し一つとっても素敵な表現ばかりで見習いたいです。
砂糖水


こっちもドーブルかな?と思ったらアリアドネでしたか! ちょっとびっくりして納得できたお話です
もけはらまこと


確かにアリアドスとアリアドネはよく似ていますよね。ゲームフリークはどういう考えで名前つけたんでしょう。
Wikipedia曰く、アリアドネの名前の由来は『いとも尊き(女・女神)』だったらしく、小説の内容にはよく合ってますね。
SB


やはり印象深かったのは、発想の奇抜さですね!
…足跡でアートを描くというのは、イラストの世界では、チラホラと目にする機会がありますが……小説というジャンルでは、まだ殆どお目にかかったことはありません。
……それに、冒頭の塗り直された外壁に対する描写の程も、尋常一様のレベルではありませんでしたから、これも高評価。
…残念ながら今回は、割り振れる☆の絶対数が少なくて、この様な評価になってしまいましたが……それでも決して、他に比べて遜色があるものではありません。
細部に散らばる情景描写のレベルも高かったですし、また次もお願いしたいものです――…申し訳ありませんでした。
クーウィ

☆☆
・キーワード  芸術,正体を最後で明かす,女王,物理的な足跡
・感想  ポケモンの性質と、今回のコンテストのテーマである「足跡」を深く絡め、納得感のある作品に仕上がっていると感じました。末尾の一文字を変えただけにもかかわらず、れっきとした女性名となっている物語の落ちも美しく、技量を感じさせる内容です。
私個人としては好きな表現ですが、冒頭の「#FFFFFF」については、一瞬何の表現か詰まる人もいるかもしれません。手短に説明を入れる(ex.)<「#FFFFFF」Webページの色表現で、「真っ白」を指すカラーコードだ……等>)など、フォローがあるとなお良いと思います。
586

☆☆☆
ありありと目に見えるような視覚的な美しさが非常に印象的。文章もリズミカルでテンポが良い。☆☆☆。
ただ、イトマルが出てくるまで、てっきり主人公はデンチュラかと思っていた;;; あっちの脚のほうがふさふさして筆っぽい気がする。
ところで、意味はなんとなくわかるのだが、「問いたてる」という言葉はあるのだろうか。
「問いただす」とか「問い詰める」とか「追い立てる」はあるが……?
(調べてみたが広辞苑や小学館の日本国語大辞典にはなし。意識しての造語ならばセンスがあるというべき?)
サトチ

☆☆☆
やられた。完全にしてやられた。これを読めただけでもコンテストをやった甲斐がありました。まさか「足跡」でこんな小説が出来てしまうなんて。よく思いついたなぁ。あえて名前は出さないけども、主役のポケモンはいわゆるアニメなどの公式な作品ではどちらかといえば悪役になりがちなのだが、この小説のせいでこの種族の株が急上昇。これこそが二次創作の役割であり魔力であろう、そう思います。よくぞ描いてくれた、いや、書いてくれた! 絵師心を非常にくすぐられる作品です。もう女王様か見えない。文句なし☆☆☆。
No.017

☆☆
題材はとてもいいが、取材不足だと感じた。
気になった点を。
#FFFFFFは「0」と「1」の羅列であり、プログラムの枠という制約を受ける。芸術の自由を損なってしまう表現である。
後の六色はどのように選択したのだろうか。レモンイエローは白に近く、スカイブルーは薄い色である。陽光の下で、それも白いレースのかかった状態では、ほとんど見えないだろう。
バーミリオンとライトグリーンは人間に認識しやすい赤系・緑系、ホットピンクは濃い色だから視覚的に問題ないとして、ブルーヴァイオレットは「彼女の好きな明るい色」の、「明るい」との整合性に問題がある。
抽象画の取材はどのようにしたのだろうか。モデルになった作品はあるのだろうか。  抽象画は感情にまかせて描くものではなく、意図し計算された下絵と配色で生み出される。写生画よりも、より端的に画家の思念を表現する。しかし本作中に現われる創作風景からは、どうにも完成品がイメージできないのだ。
作中から芸術へのリスペクトは感じるので、もう少し取材と勉強をして、再チャレンジしてほしい。
渡辺タテタ








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