【014】追跡

☆ 10 ☆☆ 14 ☆☆☆ 2 合計44

(自由感想)
カヤマさん格好いいです。 足跡を見つめつつ、そこから何が起こったかを推測するカヤマさんの思考の流れが格好いい。憧れます。 ポケモンに襲われた時、私は倒す方向に考えてしまうので「追い払う」というラストが意外でした。 あと、なにやら凶暴化したゼブライカが恐く感じました。その為、それを追い払ったカヤマさんが余計に格好良く見えます。 では、カヤマさん格好いいしか書いてないけど、拙文失礼しました。
きとかげ


うーん あまり好みじゃなかったんだと思います
re


地平線から、日が、昇った〜〜の一段落?が素敵ですね。


足跡は語る……といった描写がかっこよかったです!
スリリングな展開にドキドキしました! カヤマさん、カッコイイです!!
巳佑


凝った文章で、遺蹟っぽい(?)雰囲気が出ていると思います。とはいえ、ストーリーはたんに敵を追いかけてやっつけるだけでしたので、欲張りかもしれませんが、もうひとひねりあったほうがよいのではないかなと思いました。
SB


ちょっと展開が分かりにくかったかな・・? でもさくさくいけたので面白かったです
もけはらまこと


何だか野性的・動物的な描写のポケモンを読めるのは嬉しい、とそんなことを考えました。力強さと生生 舞台やポケモンのニックネームも独特で、あまり他の方が書かない世界観だったので、また同じ舞台で作品を書いていただきたいと思いました。個人的には今回の作品の一番好きな作品でした。
クロトカゲ


高度な情景描写に、先ず圧倒されました。
……そしてその後に続く、臨場感に溢れた推察風景。足跡の深さにはっきり言及した作品は、これだけの応募があったにも拘らず本作のみだった事を考えても、これは特筆すべき事柄でしょう。この二点はまさに、手放しの評価しか出来ませんでした。
…ただ、その後に続いた追跡劇と、その結果訪れた結末の方が、少しだけ物足りなかったような気がしちゃいまして……(汗)それで、この評価となってしまいました……(ゴメンナサイ…!)
情景描写のレベルは最後まで一貫して高水準で、描き出される世界の様相も、刻一刻と変化していくのが、手に取るように分かる―― そんな中で、『物足りない』などと言うのは、まさしく我侭以外の何物でも無いのですが……残念な事に、高度な情景描写に見合っただけの感慨が、読み終えた直後、上手く残らなかったのです……(爆)
…恐らく、緊迫感に満ちた渦中の雰囲気とは裏腹に、実際に導き出された帰結が、余りにも呆気なかったせいなのでしょうか…… …ある意味では、洗練され過ぎたストーリーが、反って仇になっちゃったかも……(汗)結びの一文が、テレビの電源をプツンとポチ切りされたのにも似て、ちょっと味気無さ過ぎた感じです。
『馬』という生物の特徴を、上手く描き出した結果の流れであると言う事は、重々承知してはいるのですが……やはり何処かで、少年か主人公かにベクトルを寄せるなどして、もう一つか二つほど付け足して終わった方が、良かった様にも思えまする。 ……若しくは、情景描写でも良いので。
純粋な技術力や表現レベルでは、間違いなく今作品群中でも、トップスリーに入る事は確実だった程の作品なのですが……今回は割り振りたいの数に予め制限を設けておりましたので、最後まで幾つかの候補と共に睨めっこした挙句、止む無く落とさせて頂きました……
多分に個人的な嗜好によって生じた結果ですので、正直心苦しくはあるのですが……何卒今回は、お許し下さいまし……(汗)
クーウィ


人間やポケモンの身体的特徴、その動作から体重まで考慮して描かれた、砂丘に残された痕跡についての記述は素晴らしい。  これだけのものが書けるにも関わらず、冒頭のシュールレアリスムはどうしたことか。
月に「圧倒」されている星は「鋭く」光らないだろう。そこから続く空の記述は、星を中心に描かれていく。月を登場させたのはなぜだろうか。  「きつく編み込んだ髪」に風の抜けるような「隙間」はないだろう。「静寂」であるならば、「転がる砂の音」は「撫でる」ような生易しいものではなく、痛く耳を差すだろう。論考が足りているようには思えない。
いったいどちらがこの作者の本当の姿なのだろう。次回は前者だけが現れる作品を期待したい。
渡辺タテタ

☆☆
バトルシーンには迫力があり、足跡から何があったかを読み取る描写など実に上手い。
しかしながら、贅沢を言わせてもらえば、読後、なにか物足りない感がぬぐえない。
「続きが読みたい」というより「あれ、ここで終わり?」という、悪く言えば尻切れトンボ感が漂ってしまう。
1つの物語としてまとまった短編ではなく、「本来はもっと長い物語の、ほんの断片」だけを 読んでいる気がしてしまうのである。
非常に意味ありげな人物であるにもかかわらずカヤマ自身に関する説明がないせいなのか、それとも少年との関係等の説明がないせいなのだろうか。
もし実際に長編の一部なのだしても、短編として読む際に不足を感じない程度の説明は入れて欲しい。
地の文でポケモン名を出さない描写には味があって良いが、コイルのみ、「カヤマはコイルを指して鋭く命じる。」以下でそのまま出てしまっているので、どうせならすべて統一してほしかった。(少年のセリフはOK)
☆の数には迷ったが、差別化を図るため、あえて☆☆とした。心情的には限りなく☆☆☆に近い☆☆ということで。
サトチ

☆☆
・キーワード  シリアス,砂丘,具体名を伏せる,物理的な足跡
・感想  登場人物の背景をはじめとする前提条件を敢えて多く語らないことで、読者にスムーズに物語へ入ってもらおうという意図が感じられました。カヤマが少年を追いかけ、「馬」と対峙するシーンは迫力があり、読者の想像を大いに掻き立てるといえます。「馬」の正体を伏せているのも、テクニカルな書き方と感じました。
足跡は最初の「出会い」にのみ使われている……かと思いきや、最後のシーンでさらりと触れられているのも心憎いです。(直前でカヤマが発言していますが)暗喩的に少年の勇気を賞賛していると言え、足跡を単純な「きっかけ」にとどめていない点が秀逸です。読み返しに耐える、高レベルな作品と言えるでしょう、
586


追跡の描写がすごい。作者の力量を存分に感じることが出来る。また足跡を徹底的に追求した点は高く評価したい。
が、非常に気になった点はカヤマさんよくゼブライカとドードーの足においついたなぁという点。最初はカヤマさんもポケモンに乗っているのかと思ったのですが、どうも自分の足で走っているようなんですよね。ちょっとこの点は不自然に感じてしまいました。あの世界の人間に相当体力があるとして、やはり追いつけるとは考えにくい。進路を予想して近道するか、何らかの形でポケモンの助力が必要では?
GPSも水も放り出して馬を追った少年はよほどコイルが大切だったのでしょう。それは最後のカヤマの台詞「君は本当に勇敢な子だよ」にも現れているし、ここが結構キモだと思う。が、追跡の様子が克明に描かれているのに対して、少年の描写があまりにも不足しているため、コイルを取り返した時の感慨は薄い感じがした。追跡の間々に少年の追跡描写を挿入するとか、せめてコイルを入れたモンスターボールをまじまじと見つめているとかその手の工夫があればよりよかったのではないだろうか。
追跡の描写からして作者には以上の指摘点をクリアできるだけの技量があると感じただけに残念な点である。
欲を言うなら、このへんにはいないはずのゼブライカがなぜ砂漠にいてコイルをパクっていったのかという点も気になるが、それはあってもなくてもいいかな。

ミスと思われる点
>瞬く間に馬の白毛を山吹色に輝かせて吸い込まれてしまう。
馬「は」白毛を山吹色に輝かせて瞬く間に「吸い込んで」しまう?

No.017








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