【032】きみへ 作:砂糖水
☆=23 ☆☆=12 ☆☆☆=3 合計=56

☆(きとかげ)
☆(ラクダ)
☆(SB)
☆(久方小風夜)
☆(クロトカゲ)
☆(匿名)
☆(匿名)
☆(リナ)
☆(逆行)
☆(小樽ミオ)
☆(匿名)
☆ふーん。がんばりましょう:☆(渡邉健太)


死んでいたロコンとガーディの出会い。幸せを求めて新たな人生を。前半、ロコンは何者なのか、何となく気になっていく様子がいいです。
ロコンの幽霊独特のぼんやり感が魅力的に描かれているのに、何かが物足りない。そんな気が致します。
恐らく、展開の問題です。一気に真実に近づき過ぎてしまったのだと思います。呆気なさ過ぎて、死んでいた、という事実に辿り着いたありがたみが感じられないのです。折角残り5700文字もあるので、あともう一つくらい展開を挟むことは出来たのではないでしょうか。もうちょっと街に辟易するような生々しい出来事を、セリフのある敵と共に描いて欲しいです。頑張ってください。
(乃響じゅん。)


 グッと来た文【「ねえ、きみは、しあわせだった?」恐る恐る彼は尋ねます。彼女は不思議そうにガーディを見ました。「しあわせって、何?」】
 まるでスラム街にいるような、辛い暮らしの中でガーディが見つけた唯一の希望のような存在……それがロコンだったのかなぁ。
 またロコンの昔話も印象的でした……なんだろう、トレーナーの孵化作業で、そのトレーナーにとって必要ないとされてしまったロコンだったのでしょうか……でも、そうだとしたら、確かに何も知らないのは当然ですよね。(間違っていたらスイマセン)
 そして、まさか、そのロコンはもう死んでいて……それから、生まれ変わるとは! ガーディにとっても、あのロコンにとっても最高の贈り物になったのではないでしょうかと感じたりしました。ガーディとロコンのこれからに幸あれ!
(巳佑)


死んでいたことに気が付かずにいた物との交流は、切ないものがありますね。そのことに気付いてしまった者の末路も、ありきたりながら上手く描かれておりました。
最後のフォローで生まれた卵に対して誓うシーンも素敵です。しかしそれはロリコ……けふんっ。
(リング)


これはツライな…。死んでも死んだと自覚していなかったのか…。後半のロコンの自白とか口調を話し言葉に変えてきたところとか生々しくてイイネ!最後はちょっと救いがあったようでよかったですな…。「贈り物」はこれからあげるのか…!
(tac-ティス)

読んでいて心温まりました。可愛かったです。
(レイニー)


よくも悪くもオーソドックスな作品だった。悪いわけじゃないんだけど、よくあるなぁというイメージ。だがよくあるものはよくあるものなりに戦い方はあると思う。それは読者に強い共感や説得力を与えるということだと思う。
具体的にはガーディの都会での生活の喜びや悲しみ、関して前半半分を割いて語っておけばよかったと思う。特に「喜」の部分。文中から都会での生活が大変なのはわかるのだが、この部分が出てこなかった為にロコンに対する「この子は喜びも悲しみも知らないで死んだ」に説得力が無いのだ。今のままだと「生きていくのは大変で辛いだけ」になってしまう。
たとえばこんなのはどうだろう。おそらくは捨て犬としての生い立ち(生まれたてから一人で生存は無理なので、一時的に仮親がいたが死別とか)からはじまって、一時的にガーディのことをかわいがってエサをくれた男の子(女の子)がいたけれど、その子はどこかへ引っ越してしまった、とかのエピソードは挿入できなかったか。
(ロコンがペットショップ出身だったので売り物にならないから捨てられたとかの描写があるとさらにいい)
自分ひとりが生きていくのに必死な世界で、他者に関心を向ける為にはそういった経験が必要だと思う。
「うれしいことも悲しいこともみんな僕が教えてあげる」という言葉はそういった人生経験の上にあってはじめて説得力を持つのではないか。
【タグ】都会、ガーディ、ロコン、ゴース
【お題解釈】喜びを贈る(教える)
(No.017)


 優しいガーディすな。
 こういうキャラには幸せになってもらいたい。
 それはそれで、わたしはこのゴースは物語において非常に邪魔な存在だと思います。
 ロコンとガーディが交流を交わし、ガーディが自力でロコンは死んでいると気付けたら(事実伏線はあるんだからなおさらそうすべき)物語にも厚みが生まれ、この作品への評価はプロセス次第ですがいい意味で非常に変わったと思います。
 時間がないからこうやって片したのでしょうか。
 ゴースの存在で物語が薄くなり、全体的に白けたというのが印象です。
 話自体が好きなので、ここまで熱く言わせていただきました。
(でりでり)


タイトルやロコンが消える際のやり取り、そしてラストの文章からテーマは「幸せ」だろうとは思うが、提示するのが遅かった。
最初読んでいるうちはろくに食べられるものもないポケモンたち、そうした世の中の理不尽を描こうとしているのだと思い読んでいるうちに、そうなのだろうと確信して、ロコンもまたそうした境遇だろうと思っていたら、まさか幽霊だとは。さらに消える寸前になって唐突に「幸せって何」という提示。それまで書かれていたものは世の中の理不尽ではなく、一時的な不幸で、その街を抜け出すことは可能だし、読み終えたらどうにもならないことではなかったのだということで、テーマが統一されていない印象を持った。
詰め込みすぎだった。どれか使いたい物を一つに絞るべきで、もしもロコンが幽霊だというギミックを使いたいなら、生前のエピソードをロコンに語らせない形で、どうにかして入れてみればおもしろいものになったと思う。たとえば、生前の幸せだとか不幸せだとか、そうした死後と対比可能なもの。そうして物語に深みを作り、もっと書き込めばかなりいい作品になったはず。
残り約6千字でそれができると思いました。
(鶏)


 せつない。
 でもせっかく炎ポケモンなんだから、せっかく炎ポケモンなんだから、とくせいがもらいびなんだから、贈るにも送るにも炎のつかいどころがあったろうに……!
 ともうそれだけが惜しくてしょうがなかったです。
(CoCo)


・結局なにがなんだかよく分からない
・ラストで転生しましたよ、みたいな登場もいらないとおもう
・幽霊ロコンとガーディの恋、とでも言いたいのか?
・一体どういうことなのかもちゃもちゃしたままお話が進み、もちゃもちゃしたままロコンが幽霊で消えていき、もちゃもちゃしたまま終っていった
・ようするにもちゃもちゃ
(音色)

☆☆(サトチ)
☆☆(匿名)
☆☆(匿名)
☆☆(穂風奏)
☆☆(朱雀)
☆☆(teko)
☆☆(西条流月)

☆☆
>振り向いた彼女の顔は、半分潰れています。
>その子の右耳は生まれながらにつぶれています。
 潰れる と つぶれる が統一されていません
(門森 輝)

☆☆
“起きた事”しか書かれておらず、“登場人物の感情”などがほとんど書かれていないため、話の進め方が淡々とし過ぎ、内容が薄く感じます。ガーディの感情、ロコンに対する思いとかをもっと入れたりすれば、話に厚みが出るのではないでしょうか。最後の生まれてきたロコンは、右耳がつぶれていましたね。生まれ変わりだと思いたいものです。
(銀波オルカ)

☆☆
幸せとはなんだったのか、そこへ行く道筋なのか
ガーディがゴースを追い払うのは少し妖怪退治的なものを感じた。
(きとら)

☆☆
ああ、そういうことだったのですか……。左側しか見えないというところでなんとなく嫌な予感がしてのたですが。
幽霊ポケモンに指摘されるあたりが切ない。でもって成仏の切っ掛けになるのが皮肉。だけど現世にずっと留まっていていいわけないですもんね……
最後のあの子はきっと生まれ変わりですよね。ガーディがついていればきっと大丈夫。今度こそ幸せになれると信じています。
(レイコ)

☆☆
・ただしい恋愛小説だと思います
・ロコンのおかげでちょっと前向きに生きられるようになったガーディの描写があればよかったと思います。君が居たおかげで僕は生きようと思えたんだ、というのはこの話のキモであるように思えます。
描写を増やしても罰はあたらないでしょう。
・ラッタに襲われる→誰もいないところ、ひとりぼっちのガーディ→ロコン登場のほうがすっきりするかな
(りえ)

☆☆☆(アポロ11)

☆☆☆
案外、自分が死んでいるのか生きているのか、わからなくなると思いました。
(海星)

☆☆☆
 懸命に今を生きているガーディと、知らぬ間に今を失っているロコンの物語。
 分類は間違いなく悲劇に属するでしょうが、最後の一幕でほろり。最後の最後で、しっかりと罠に嵌ってしまいました(苦笑) くっそー、良いタイミングで仕掛けて来やがる。
 あそこで転生と言う送り狼を用意して来るとは、夢にも思っていませんでした。……今一物足りなさが否めなかったなと思っていた矢先に、あの展開とあの台詞。完全に虚を突かれると共に、勿体ぶって取り置きにしていた評価を、持って行かれた瞬間です。

『生きる』と言う言葉の意味を、改めて感じさせられた作品。大好きです!
(クーウィ)


まずは読んでくださった皆様、評価してくださった皆様、ありがとうございました。
締め切り当日に書くという暴挙に出ましたが、何とか間に合ってよかったです。
今回のように締め切りに追われなければこの話は書けなかったかもしれません。
ずっと何年も仕舞い込んでいた話なので。
後半は特に粗が目立ちますが、書けて本当に良かったです。
(砂糖水)




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