マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
このフォームからは投稿できません。
name
e-mail
url
subject
comment

[新規順タイトル表示] [ツリー表示] [新着順記事] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

  [No.1006] あとがき 投稿者:イサリ   《URL》   投稿日:2012/07/07(Sat) 21:45:51   62clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 連作短編「ナナシマ数え歌」これにて完結です。
 毎月七日の更新を目標に、間に合わねえええええっと思ったこと、もはや数え切れず。
 何とか完結できてよかったああああ



 今回舞台としたナナシマは、リメイク板の赤・緑で追加された地方?です。
 自然が豊かで、各々の島には特徴が溢れていて面白いので、好きな地方の一つです。
 管理人様がホウエンをプッシュしていらっしゃるので、私はナナシマが好きな人が一人でも増えればいいな、と(無謀


 一つの地域を舞台にした連作短編で、話ごとに主人公(語り手)と文体が変わる構成は、「草祭」という小説の影響を受けています。
 民話風の話が好きな人にはぜひお勧めしたい一冊です。私は擦り切れるくらい読み込んでます(笑)


 この連作の、大きなテーマは「迷走」です。
 思い、悩む姿こそ、真に人間らしいと私は思うのです。
 そんなひねくれかただから純粋なハッピーエンドが書けないんですよねわかります(


 以下、各話の後書きを、さっくり書いてゆくのでネタバレが嫌な方はご注意ですよー






【序章】
 発端は、一つの数え歌。
 息抜きで作った歌から小説ができるという、何ともアレな始まりでした。
 書き始めたのが一昨年の秋だから、一年半も足踏みをしていたという実に残念な初連作。


【1】火炎鳥
 火炎鳥の設定のモデルは、ハワイ神話の「ペレ」という神様です。美しく、気性の激しい、火山の女神。
 某漫画の影響なのか、火の鳥には女性っぽいイメージがあります。


【2】藤蔓の揺籃
 テーマは『葛藤』です。  
 長老のモデルはロンサム・ジョージ。たった一匹のピンタゾウガメ。最近亡くなったと聞いてショックでした。
 原語でいうところの"from the cradle to the grave"の表現をなんとか使いたかったけれど、そのまんま使うとあんまりなので何かいい表現は無いか……と必死に探しました。
 別に使わなければ……いいのに……とか……


【3】木の実の鈴
 もはや何も言うまい。



【4】氷の時間
 1の島が火の島なら、4の島は氷の島。
 途中で交わされる議論は「悪魔の証明」をもじった話題です。


【5】潮騒の迷路
 肝試し、楽しそうだけどやったことが無いのです。
 ラプラス本当に好きだなぁ。


【6】そらゆめがたり
 オモダカ氏の名前は漢方薬に使う植物から。漢字で書くと「沢瀉」。タクシャとも読みます。……初見殺しである。
 平和を願いつつ心のどこかでは破滅を思うような、危なっかしい話にしたかった。共犯者の心理というかなんというか。


【7】旅の終わりに
 序章で旅に出た語り手の帰着点。
 物語的に起伏は少ないのですが、大きな括りとして穏やかな結末にしたかったです。
 ナナシマの名前の由来は七日で出来たという言い伝えから、というのは実は公式設定なんですよ。



 最後に、連作を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
 読んでくれている人がいる! という思いがあったからこそ、挫けず、締切にも負けず続けられました。
 マサポケのすべての方々に感謝の気持ちを!


- 関連一覧ツリー (★ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 削除キー