マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.1072] Section-20 投稿者:あゆみ   投稿日:2012/12/06(Thu) 12:08:04   35clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

ついに草体の根っこにたどり着いたアスカ達ポケモンレンジャー。だがそこでアスカ達が見たものは、根っこを前にしてぴくりともしない謎のポケモン達の異様な姿だった。その姿を目にしたアスカはアルファ・スタイラーを取り出してそのポケモンをキャプチャし始めたのだった。
「お姉ちゃん。あのポケモンは何をするか分からないわ。慎重にね!」
後ろからチヒロも心配そうに声をかける。
「分かってるわ。だけど今はキャプチャに集中させて。」
ポケモンレンジャーはキャプチャ・スタイラーを操ってポケモン達と心を通わせる。だが、今見ているポケモンは、全く微動だにしないとは言え、これまで人類が見たことのないポケモンである。新種発見となればポケモン界の歴史が大きく塗り変わることになるだろう。だが、一歩間違えればアスカ達の身の危険も伴うものである。ましてや地下鉄を襲ったともなれば事は重大。それだけアスカもスタイラーを操るのも緊張を伴っていたのだろう。
やがてスタイラーは白い輪を描き始め、輪がその未知のポケモンに取り込まれていく。
「キャプチャ完了!・・・皆さん、ほかのポケモンもキャプチャしてみてください!」
「了解!」
アスカの指示のもと、チヒロやほかのレンジャーも一斉にキャプチャに取りかかっていく。未知のポケモンを目の前にして隊員達も緊張の色が見受けられたものの、幸いにしてポケモン達が活動を始めることはなく、無事にキャプチャすることができた。
「総員、キャプチャ完了!」
チヒロの声がトンネル内に響き渡る。
「分かったわ。残るはあの草体の根っこね。」
アスカがスタイラーで根っこを指し示す。――根っこは幾重にも取り巻かれており、トンネルの向こうに見えるはずのテレビコトブキ駅など、とうてい見えるはずもない。だがこの根っこを破壊しないことには草体の活動は収まりそうもなかった。放っておけばコトブキシティは間違いなく焦土と化すだろう。
「これから草体の爆破作業を行います。総員、爆弾を根っこにセットしてください!」
アスカの声がかかり、警察隊が慎重に根っこに爆弾をセットしていく。セットする間にも根っこは不気味に小刻みな震動を繰り返しており、活動を活発化させていると言うのがいやでも見て取れた。
セットされた爆弾は、モンスターボールほどの大きさでメタグロスやギガイアスと言った攻撃力の高いポケモンのだいばくはつにも匹敵する威力を搭載しており、計算上、草体の活発化を抑えることは十分に可能と見られていた。しかしその威力が災いしてか、暴発を防ぐためレンジャー自身が携帯することは禁じられていたのだった。
「セット完了!」
警察隊の声が響く。後はホームに戻って起爆スイッチを押すだけである。

数分後、バンギラスデパート駅のホームに設置されていた起爆スイッチにアスカが手をかけた。
「これより爆弾の爆破を行います。総員、爆破時の衝撃と轟音に備えてください!」
声に従ってチヒロをはじめとするレンジャーや隊員達が耳栓を装着して防護体制をとる。アスカも声を発した後に耳栓をはめた。
「3、2、1、爆破!」
そう言ってアスカは起爆スイッチを押した。その瞬間、強烈な爆発音が響き渡り、トンネル内に繰り返しこだましていった。それとほぼ同時に強烈な爆風が風圧となって襲いかかる。
果たして、根っこを破壊して草体の活動を抑えることはできたのだろうか。


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