マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.1203] Section-22 投稿者:あゆみ   投稿日:2014/09/27(Sat) 14:39:07   28clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

マサゴタウンのさらに南の海上。
カントーとシンオウを結ぶ船も数多く行き来する海域であるが、流星群の落下以来、船舶の航行は厳しく規制されていた。さらに、このカントーとシンオウの間の海域にも流星群の1つが落下したと言う情報が寄せられており、カントーとシンオウから捜査隊が派遣されていた。
「こちら、観測チーム1。周辺海域、異常なし。」
見たところ、チョンチーとランターンの群れが泳いでおり、暗い海を明るく照らしている。しかし、それ以外に何も変わった気配は見られない。
「・・・?」
と、そのチョンチーとランターンの群れが一斉に左右に分かれていったではないか。おそらく、海中から現れる「何か」を感じ取ったのだろうか。
「観測チーム1、海中から何かしらの物体が出現します!」
それを言うのとほぼ同時だった。
海面を破って1匹のポケモンが姿を現した。白い体色に、まるで車輪のごときものが胴体についている。足は4本、さらに尻尾と思しきものもある。そして、頭の後ろから長い突起が伸びていた。
「あれは・・・!?」
「観測チーム1、応答せよ!」
間違いない。シンオウ地方の伝説に伝えられる、何もない場所に置かれていたタマゴから生まれ、1000本の腕を使って世界を創造したと伝えられるポケモン、アルセウスだ。
「観測チーム1。マサゴ南方の海上から、ポケモンが現出!――間違いありません。シンオウ地方の神話に語り継がれるポケモン、アルセウスです!」
「アルセウス!?」
かつて、ミチーナ遺跡で繰り広げられた、ディアルガ、パルキア、ギラティナの争い。それをアルセウスが鎮めたという話が知られているが、果たして、このアルセウスはそのときの個体と同一なのだろうか。いや、世界を生み出したとされているポケモンである以上、果たして複数の個体がいるのかどうかも定かではない。しかし、ミュウを基にして作られたとされるミュウツーが、かつてニューアイランド島にいたとされる個体と、ニュートークシティで赤いゲノセクトと激闘を繰り広げた個体の2体が確認されたと言う情報もあることから、もしかすると・・・。
アルセウスは高く一鳴きすると、北の空を目指して飛び立っていった。北。それは間違いなく、コトブキシティの方向を目指していたのである。
「シンオウ南方沖に現出。アルセウスはコトブキシティ方面に向かって飛行中。繰り返す、アルセウスはコトブキシティ方面に向かって飛行中!」
観測隊が交信している間にも、アルセウスはますます速度を上げて北の空を目指して飛んでいった。果たして、アルセウスは何を目的としてコトブキシティに向かおうとしているのだろうか。草体の破壊か。それとも・・・。


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