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  [No.1259] #125204 「不気味なフワンテガス」 投稿者:   《URL》   投稿日:2015/04/16(Thu) 19:52:34   56clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

Subject ID:
#125204

Subject Name:
不気味なフワンテガス

Registration Date:
2009-10-04

Precaution Level:
Level 3


Handling Instructions:
各地域で開催されるイベントを監視し、不審な「風船売り」の屋台や露店、あるいは売り子が存在していないかを確認してください。それらが確認できた場合はイベントの監督者と連携して速やかに退去させ、販売物を撤去させてください。退去させた後は販売者に任意同行を求め、どのような経緯で「風船」を販売するようになったかを尋問してください。

市民から不審な風船、またはフワンテについての届出がなされることがあります。対象が活性化していなければ担当局員が風船を接収し、活性化していた場合は最寄りの拠点に駐在している対異常携帯獣捕獲チームと共に捕獲を試みてください。フワンテの性質はケース毎に大きく異なっているため、対応に当たる局員はレベル3対バイオハザード用スーツを着用することが義務付けられます。

接収した風船を使用して実験を行う際には、少なくとも3名以上のレベル4セキュリティクリアランスを持つ拠点監督者に承認を得た上で、例外なくレベル3対バイオハザード用スーツを着用して実施しなければなりません。実験の結果生成された異常なフワンテは特徴を記録した後、案件別サーバ4号機にへデータ化して隔離してください。案件別サーバ4号機はネットワークから完全に切り離された状態を保ちます。いかなる理由があろうと、管理局ネットワークへの参加は認められません。


Subject Details:
案件#125204は、一般的な風船を特異な性質を持つフワンテに変化させる未知のガス状物質(物質#125204)と、物質#125204によって生み出された異常なフワンテ(生体#125204)、及びそれらに掛かる一連の案件です。

異常なフワンテである生体#125204が確認された最古のケースは、1995年にジョウト地方キキョウシティで催された夏の祭事会場にて「びっくり風船」の名前で販売されていたというものです。目撃者の証言では、風船売りの屋台で膨らませた状態のフワンテが一体500円で販売されており、数名がそれを購入したとのことでした。事案を確認した局員により購入者の捜索が行われましたが、最終的に誰一人として発見することができませんでした。当時この事案は案件ではなく、異常事案の一つとして管理されていました。

案件化が検討されるようになったのは、2009年4月末頃のことです。過去に発生した案件化されていない異常事案を棚卸していた際に、祭事会場に出現する「風船売り」に関する事案が各地で散発的に発生していたことが判明しました。当時の担当者を召集してヒアリングとミーティングを実施し、それらは同一の事案であることが確かめられました。この段階で、当局は事案を統合して案件化することを決定しました。

これまでの事案記録から抜粋されたフワンテの出現イベントは、下記の通りです:


事案#125204-03:
2000年6月1日、ジョウト地方コガネシティの商業施設である「コガネデパート」屋上にて発生した事案。ピクシーの着ぐるみを着用した未知の人物が、フワンテ化させた風船を家族連れに向けて配布していた。ピクシーの近くに置かれたカセットデッキからは「ふしぎな風船をプレゼント!」といった宣伝文句が繰り返し流されていた。デパート職員から通報を受けた当局の機動部隊ベータ-オブシディアンが屋上を制圧、フワンテ化した風船は配布されたものも含めすべて接収したが、ピクシーの着ぐるみを着用していた未知の人物は消失していた。

事案#125204-09:
2004年10月12日、カントー地方クチバシティに近年建設された商業施設「ららぽーとクチバ」の屋外ステージにて発生した事案。事前に予定されていなかった詳細不明のコンサートライブが無許可で実施され、施設職員が制止に当たるという事件が発生した。当日非番で施設を訪れていた警察官が異常なフワンテを配布しようとしている不審な人物を目撃し、クチバシティ第四支局へ緊急通報がなされる。クチバシティ第四支局から局員が急行すると共に第三支局へ応援要請が行われ、機動部隊ベータ-ダイアモンドが出動。施設職員と連携し、市民の避難誘導と対象の鎮圧に乗り出した。コンサートを敢行した対象は全員拿捕されたが、いずれも極度の譫妄状態で一切の対話ができず、最終的に全員が四時間以内に自然死した。フワンテを配布しようとしていた人物は発見されなかった。


上記を含むいくつかの事案では、風船を膨らませる際に使用していた物質#125204を接収することに成功しました。当局では複数の安全のための施策を執り行った上で、実際に風船をフワンテとして活性化させる実験を行いました。風船はいずれも市販されている異常性の無いものを使用しています。以下はその結果の抜粋です:


[生体#125204-01]
ケース内容:
1997年7月、カントー地方シオンタウンにて祭事中に接収された物質#125204を用いて活性化。

活性化結果:
正常な個体のおよそ0.8倍のサイズを持つ異常個体が活性化。空中でしばらく静止していたが、活性化から77分7秒後、一切の前触れなく破裂して消滅。破裂時に携帯獣の技能の一つである「ねこにこばん」で使用される擬似貨幣が大量に飛散した。局員による観察では、浮遊している最中にそれらの物体が生成されている様子は確認できなかった。貨幣は副産物#125204-01-01から164とネーミングの上保管。


[生体#125204-02]
ケース内容:
2006年9月、シンオウ地方クロガネシティにて、廃墟となった小屋から接収された物質#125204を用いて活性化。

活性化結果:
正常な個体とほぼ同一のサイズを持つ異常個体が活性化。活性化した直後、綿のような物体を紐の先端から大量に排出し、物体は最終的にピカチュウに酷似した形状になった。完成後に個体は浮上。その後2時間の静止を経て着陸し、未知の原理による消滅により非活性化。ピカチュウに酷似した物体はそのまま残された。物体を副産物#125204-02-01として保管。


[生体#125204-03]
ケース内容:
1998年3月、カントー地方マサラタウンにて、宛先不明により郵便局で保管されていた小包より接収した物質#125204を用いて活性化。

活性化結果:
正常な個体の1.4倍のサイズを持ち、目が単眼となった異常個体が活性化。対象は3時間に渡って実験チャンバー内を浮遊した後、排泄口から一本のVHSビデオテープを排出し非活性化。VHSビデオテープを再生したところ、生体#125204-03がチャンバー内を浮遊していた際に撮影したと思しき映像が記録されていたが、映像には実験に参加していなかった未知の人物が頻繁に映り込んでいた。念のため、実験を行った拠点のセキュリティ監査を実施。異常は検知されず。


[生体#125204-04]
ケース内容:
2000年11月、ジョウト地方アサギシティにて、祭事中に接収した物質#125204を用いて活性化。

活性化結果:
正常な個体の約1/2のサイズで、両面に顔を持つ特異個体が活性化。表面から年老いた男性の、裏面から小学校四年生程度の女児の声で、内容のまったく同じ支離滅裂な演説を行う。演説が32回に渡って繰り返された後、男性と女児がありふれたパブと思しき飲食店で飲酒しながら会話をしているようなやりとりを行い、最終的に二人が入水自殺したことを示唆するやりとりをした段階で非活性化。男性と女児の声は特に加工された形跡はなく、自然なものだった。


物質#125204が一般的な風船をどのようにして生体#125204に変化させているのかは未だ分かっていません。しかしながら一つ明らかになっていることとして、回収されたタイミングが同一の物質#125204はすべて同じフワンテを生成しています。そのため物質#125204には幾つかのバリエーション、またはバージョンが存在すると推定されます。これまでのところ、異なるタイミングで回収された物質#125204同士で同一の異常性を示すフワンテを生成するものは存在していません。

携帯獣図鑑は生成されたフワンテを例外なく「フワンテ」と認識し、当局が対有異常性携帯獣用に開発したモンスターボールであれば、対象を安全に捕獲することができます。ただし、デコードの際に一部の特異性が失われてしまうケースが数件確認されています。

いくつかの生体#125204は、生体#125204-03のようにそれ自体が異常なアイテムを生成する能力を持っています。これまでに起票された案件及び報告された事案の中に、生体#125204が関与しているケースが無いかの精査が進められています。


Supplementary Items:
本案件に付帯するアイテムはありません。


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