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  [No.1296] #127596 「記憶の中のオーベム」 投稿者:   《URL》   投稿日:2015/05/19(Tue) 20:08:57   39clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

Subject ID:
#127596

Subject Name:
記憶の中のオーベム

Registration Date:
2010-06-08

Precaution Level:
Level 4


Handling Instructions:
事象の性質上、本案件の担当者は実務担当者ではなく、人事部門の担当者から選出される特別規定が制定されています。警戒レベルは「レベル4」ですが、例外的にすべての情報が局員に対して開示されています。すべての局員はこの報告書をはじめとする関連資料を熟読し、後述する矛盾した記憶が存在しないかを自発的にチェックしなければなりません。

本案件の概要に述べるような症状を報告してきた、あるいは自らの記憶の整合性について矛盾や不安を申し出てきた局員は、可能な限り配置転換を行い、その後の経過を観察します。配置転換に当たっては上席及び人事部門と相談の上、受け入れられるならば他地方へ転籍することが望ましいです。人事異動及び転籍後、最低でも1年間は継続的なヒアリングを実施しなければなりません。

[2014-12-22 Update]
ホウエン地方においても同様の事案が発生したことが確認されました。ホウエン地方は本案件を理由とする転籍先として不適切との意見が出され、案件担当者はこれを受理しました。2014-12-23以降、ホウエン地方はイッシュ地方と同様の扱いとなります。


Subject Details:
案件#127596は、イッシュ地方に在籍している局員にのみ確認されるある種の記憶障害と、それに掛かる一連の案件です。

記憶障害と思しき事象が初めて確認されたのは、2010年2月上旬に実施された、イッシュ地方に在籍する局員を対象とした人事部門による定期的なヒアリングにおいてで、複数の局員が後述する矛盾した記憶について悩んでいると証言しました。事態を重く見た人事部門は委細を取りまとめて当局上層部へ報告、これに基づいて案件の立ち上げが行われました。案件の性質から通常とは異なる体制での対応が必要との判断がなされ、案件担当者は人事部門から選抜、案件に関するすべての情報を全局員に開示することを定めました。

局員が報告した記憶障害は、いずれも「オーベムに記憶を弄られたような気がする」というものです。局員は個々人の活動中に何らかの形でオーベムと遭遇し、対象の持つ特殊能力によって記憶操作を受けた可能性があると証言しています。局員の多くは現場で活動するフィールドワーカーであり、勤務中にオーベムと接触することは可能性としてあり得ないことではありません。各人により様々ですが、中でも目立つのが「あの時の記憶は偽の記憶ではないか」という強い猜疑心を抱くことです。

第三者が記憶操作を受けたとされる日付の局員の行動について調査したところ、完全には一日の行動内容を把握できなかった局員も一部存在しますが、ほぼ全員が特に問題なく過ごしていたことが分かりました。これは業務中に限らず、家族のいる局員については同位を得た上で家族からもヒアリングを行っています。ほとんどの局員が実際にはオーベムと接触しておらず、記憶操作を受けた形跡も見当たりません。調査した中には、終日支局内で事務作業に当たっていた局員も含まれていました。

しかしながら、別の局員から「周囲の人間も含めて記憶操作を受けているのではないか」という可能性が提起されました。関係する全員がオーベムにより偽の記憶を共有させられ、実際には大規模な記憶操作が行われているにもかかわらず、それを認識することが困難なのではないかというものです。オーベム個体の持つ能力にもよりますが、先の局員が証言したような大規模な記憶操作も決して不可能なことではありません。

別の局員からは異なる観点として、実際には記憶操作などはまったく行われていないか行われていてもごく部分的なものであるが、一部の局員に「オーベムに記憶を操作された」という偽の記憶を埋め込むことで、実際には行われていない記憶操作がさも行われたかのように偽装しているというものが挙げられました。オーベムに関する断片的な記憶を埋め込むことで、真の記憶と偽の記憶の区別を付けられないようにしているということです。

この案件に関する意見は大きく分かれています。記憶操作は行われたのか否か、行われたとしてどの程度の規模だったのか、この事象を発生させているのはどのような個人/団体か、何より現時点で当局の局員にのみこの事象が見られるのはなぜか、様々な意見や仮説が出されていますが、各人の記憶を信頼することが難しい関係から、仮説の検証は極めて困難です。当局と敵対的な関係にある個人や団体は多数存在しますが、そのいずれかが関わっているのかも定かではありません。


[2012-05-22 Update]
別案件の担当者の主導により行われた、要注意団体の一つである「アムリタ・ファウンデーション」のイッシュ地方に存在する拠点への突入作戦により押収された資料から、アムリタ・ファウンデーション内部でも案件#127596とほぼ同じ事象が発生していたことが明らかになりました。資料からはアムリタ・ファウンデーションが対応に相当苦慮していたことが伺え、案件#127596が少なくともアムリタ・ファウンデーションが主導して展開した作戦ではないこと、そして当局のみがターゲットとされているわけではないことが確認されました。


[2014-12-07 Update]
ホウエン地方シダケタウン第二支局に、黒服にサングラスを着用した不審な男と、明確に被験者#136245(案件#136245「擬獣人のクラブ」参照)と分かる児童12名が現れ、当局に保護を求めて来ました。担当局員が手順に沿ってホウエン地方ハジツゲタウン第二支局へ移送した後ヒアリングを実施したところ、男は「マルシアス・エンターテインメント」で「クラブ」の構成員として働いていましたが、ある時「オーベムによる記憶操作を受けた」という記憶が突如として蘇り、身の危険を感じてクラブ内にいた被験者#136245全員を伴って局に出頭したとのことです。さらなる調査が行われることになっています。


[2014-12-19 Update]
7日に発生したインシデントを受け、対応手順の改訂が行われました。


Supplementary Items:
本案件に付帯するアイテムはありません。


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