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  [No.1311] #116881 「生まれいずる場所」 投稿者:   《URL》   投稿日:2015/06/02(Tue) 20:14:01   36clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

Subject ID:
#116881

Subject Name:
生まれいずる場所

Registration Date:
2007-01-15

Precaution Level:
Level 3


Handling Instructions:
ポイント#116881は封鎖状態を維持し、人間や携帯獣を可能な限り侵入させないようにしてください。特に人間の子供が侵入するケースが非常に多く、事象#116881の発生を許してしまうケースが度々あります。ポイント#116881内で不審な人物を見掛けた場合は、例外なく速やかに退去させてください。こちらの指示/要請に従わない場合は、対象を拘束して最寄りの拠点(現在はジョウト地方エンジュシティ第五支局)へ移送してください。

事象#116881の発生が確認された場合は、オブジェクト#116881を回収するとともに、必ず二人存在するペアレント#116881を保護してください。通常、ペアレント#116881の健康状態に問題は生じないことが分かっていますが、念のため対人用の完全な健康診断を行ってください。診断終了後にペアレント#116881に対して手順M-116881-3に沿ってヒアリングを実施し、情報収集後はプロトコルUXに基づくレベル4記憶処理を行ったのちジョウト地方エンジュシティのポケモンセンターへ引き渡してください。ポケモンセンターとは「野生のオドシシとの遭遇」というカバーストーリーを用いることで合意済です。

回収したオブジェクト#116881は、孵化を待って内容物の検査を実施します。一般的な携帯獣が孵化した場合はデータ化して保護し、無機物が孵化した場合は隣接する低異常性拾得物保管庫のブロック3-Eから6-Aまでのスペースに分類の上保管してください。いずれにも当てはまらない異常な物体/生体が孵化した場合に備え、オブジェクト#116881の保管チャンバーに入室する際はレベル3対バイオハザード用スーツの着用が義務付けられます。


Subject Details:
案件#116881は、ジョウト地方エンジュシティ西部に位置する廃棄されたブリーディングフィールド(ポイント#116881)と、不定期にそこへやってくる二人一組の男女(ペアレント#116881)、ペアレント#116881がポイント#116881へ侵入した際に発生する事象(事象#116881)、ペアレント#116881の間で発見される不審なタマゴ状のオブジェクト(オブジェクト#116881)、及びそれらに掛かる一連の案件です。

2007年12月下旬、ジョウト地方アサギシティのジムリーダーを務めているミカン氏から、「娘が同級生の男子との間にタマゴを生んだと訴えてくる父親がいる。ほとんど錯乱状態にあり、至急応援に来てほしい」との緊急通報がなされ、その異常性から3名の局員が急遽アサギシティジムへ向かいました。到着した時点で、その場にはミカン氏とジムのアドバイザー、アドバイザーによって拘束されたと思しき男性、そしてタマゴを抱いた高校生の少女と、同じく高校生の少年の姿がありました。局員はなおも暴れる男性に鎮静剤を投与して一旦鎮圧した後、ミカン氏とアドバイザーを除いた三人をアサギシティ第四支局まで移送しました。

少女と少年からそれぞれ事情をヒアリングしたところ、昨夜二人でアサギシティ北部を歩いていた最中、寂れたブリーディングフィールド(一般的に、携帯獣の育成を代行する個人または業者が所有する一定以上の広さを持つ庭を指します)を発見したところまでは記憶しているとの点で共通していました。その後の記憶は途切れており、気づいた際にはブリーディングフィールド内部でタマゴを抱いて眠っていたとのことでした。共に対人向けの標準的な健康診断を受診させましたが、少なくとも健康状態については問題がないことが確認されました。当局は放棄されたブリーディングフィールドに異常な性質があると判断、一帯を封鎖して管理下に置き、案件が立ち上げられました。タマゴについては当局が接収し、監視下に置かれることとなりました。

回収したタマゴはオブジェクト#116881と分類され、拠点内の実験チャンバーへ隔離されました。隔離から5日後に孵化し、中から外見上特段の異常性が見られないアチャモが現れました。アチャモは局員によって保護され、現在は拠点内のサーバで管理されています。アチャモについて種々の検査が行われませんでしたが、オブジェクト#116881の生成に関与したと思われる少年及び少女との関連性については特に見当たりませんでした。事件現場となったブリーディングフィールドは、ポイント#116881と分類されました。

ポイント#116881は、かつて携帯獣の育成代行業者が運営していた中規模のブリーディングフィールドです。1998年4月に経営不振により登録が抹消され、跡地はそのまま放棄された状態になっていました。当時の職員にヒアリングを実施したところ、本案件のような事象は一度も確認されていないことが判明しました。これにより、ポイント#116881は放棄された後に何らかの理由により変質したものと考えられています。

ポイント#116881には常に3名の警備員が常駐して監視に当たる体制が敷かれましたが、それにも関わらず複数の事案が発生し、都度対応に追われることとなりました。さらに周辺地域で実施した聞き取り調査により、当局が関与するかなり以前から類似の事案が多数発生していたことも明らかになりました。

以下はこれまでに当局が確認した、ポイント#116881における事案の抜粋です:


[事案-116881-1]
事案発生時期: 2002年夏頃
ペアレント#116881-A: 当時6歳の男子児童
ペアレント#116881-B: 当時7歳の女子児童(ペアレント#116881-1の姉)
オブジェクト#116881: 色違いのニョロモが孵化。現在はペアレント#116881によって養育されている。
備考: 当局が把握している最古の事案。ペアレント#116881の二人については、その後特に変わった様子は見られない。当時は二人が短期間の家出をしたものと考えられ、それほど大きな問題としては認識されなかった。

[事案-116881-4]
事案発生時期: 2002年9月13日から14日にかけて
ペアレント#116881-A: 当時13歳の男子中学生
ペアレント#116881-B: 当時10歳の女子児童
オブジェクト#116881: 標準的なサイズのコンパクトディスクが孵化。内部にはペアレント#116881-A及び-Bの個人写真及び家族写真が収められていたが、いずれもそれまでに撮られた写真とは一致しないことが判明。また、写真が撮影されたシチュエーションについても多数の相違や矛盾が見受けられる。
備考:ペアレント#116881-A及び-Bは面識が無く、同時にポイント#116881に侵入したためにペアレント#116881の組として成立したものと推定されている。

[事案-116881-8]
事案発生時期: 2003年5月6日から7日にかけて
ペアレント#116881-A: 当時8歳の男子児童
ペアレント#116881-B: 当時17歳の女子高校生
オブジェクト#116881: 何の異常性も持たないライチュウが孵化。しかしながら、タマゴから最終進化系とされるライチュウが孵化すること自体が矛盾を孕んでいる。ライチュウは現在局員により保護され、経過観察が続けられている。
備考: ペアレント#116881-Bについて、後に本人が病院で自発的に受診した健康診断にて妊娠していることが判明したが、本人からの申し出により、それについては本事案と関連しないことが明言された。

[事案-116881-13]
事案発生時期: 2004年7月11日から12日にかけて
ペアレント#116881-A: 当時9歳の男子児童
ペアレント#116881-B: 当時9歳の女子児童
オブジェクト#116881: 使い古されたヒメグマのぬいぐるみが孵化。ペアレント#116881-Bがかつて所持していたものと一致していることが判明した。ただし、本人の名前が書かれていたというタグは切断され切り取られていた。
備考: ペアレント#116881-A及び-Bの証言により、当人らはポイント#116881について「赤ちゃんができる場所」であるという噂を耳にし、二人で自発的に訪れたことが発覚した。

[事案-116881-19]
事案発生時期: 2006年8月6日から7日にかけて
ペアレント#116881-A: 当時14歳の男子中学生
ペアレント#116881-B: 当時14歳の女子中学生
オブジェクト#116881: 孵化後半年間観察が行われたが孵化する気配を見せなかったため、ペアレント#116881-Aが処分したとのこと。
備考: 事案-116881-13と同様、ペアレント#116881-A及び-Bは自発的にポイント#116881を訪れたことが判明。二人で性行為に及ぼうとしたとのこと。実際には性交に至る前に事象#116881が発生したため、事案との関連は無いと見られている。

[事案-116881-22]
事案発生時期: 2007年4月15日から16日にかけて
ペアレント#116881-A: 当時17歳の男子高校生
ペアレント#116881-B: 当時16歳の女子高校生(ペアレント#116881-Aの妹)
オブジェクト#116881: 異常性の無いフリーザー個体が孵化した。事案-116881-8と同様、孵化した事自体が異常と考えざるを得ないケースに当たる。フリーザーは局員の元で養育中。
備考: ペアレント#116881-Aと-Bは戸籍上兄妹関係にあるが、血縁関係は無いことが分かっている。


本案件については不明な点が非常に多く、さらなる調査が必要です。


Supplementary Items:
本案件に付帯するアイテムはありません。


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