マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.1436] 優しく甘い 朝 投稿者:浮線綾   投稿日:2015/12/04(Fri) 20:33:50   37clap [■この記事に拍手する] [Tweet]



優しく甘い 朝



 翌朝。
 一番に目を覚ました赤いピアスのレイアは、朝の陽射しを別荘の二階の寝室に招き入れるべく、窓のカーテンを開け――絶叫した。
「ぎゃああああああああああああああああああああ」
 ベランダに、短い茶髪の長身の男が倒れ込んでいたのである。
 レイアはよろよろと後ずさりした。
「……ぎ、ぎ、ぎ、ぎ」
「どうしたの、レイア……。ギギギギアルでも出た?」
 レイアの絶叫を聞いて最初にむくりと起き上がったのは、キョウキであった。いつも頭から被っている緑の被衣はそこら辺の床に落ちたままで、キョウキは珍しくも黒髪を朝日に露わにしている。
 レイアは絶叫してキョウキに飛びついた。
「ぎゃああああああああああああああああああああ」
「きゃあ。何だい、レイア」
 柔らかい声で笑う寝起きのキョウキに、レイアはぶるぶると震えながらベッドの上でしがみつく。キョウキは内心では大喜びで、そっとレイアを抱きしめ返した。
「朝だよ、お化けなんて出ないよ?」
「……いたんだよ……ベランダにいたんだよ……!」
「何がいたのかな?」
 そのキョウキの問いにはレイアは答えなかった。怯えて小刻みに震えている。
 キョウキは怯え切った片割れを安心させるべく、レイアに思う存分に頬ずりをした。このような機会でもなければ、この意地っ張りな片割れはなかなかスキンシップを許してくれないためである。
 そうこうするうちに、セッカとサクヤももぞもぞと起き出してきた。朝からベッドの上でぴったりと抱き合っているレイアとキョウキの二人を見つめ、二人ともきょとんとしている。
「……らぶらぶ?」
「そうだよセッカ。起きたら、なんかレイアがラブラブだったんだよ」
「……何があったんだ」
「何かが、ベランダにいるらしいよ」
 キョウキは残る二人の片割れに、そう教えてやった。
 セッカとサクヤは二人並んで仲良くベッドから降り、裸足でぺたぺたとベランダに近づいた。
 そしてセッカは絶叫した。
「もぎゃああああああああっ」
「…………な……これは」
 サクヤまでもが言葉を失う。セッカはぷぎゃあと悲鳴を上げた。
「変な人が凍死してるよぉぉぉ――!!!」
 セッカはボロ泣きしながら、傍らのサクヤの肩を掴んだ。がくがくがくがくと揺さぶる。
「しゃくやぁ、しゃくやぁぁぁっ、変な人が死んでるよう――っ!!」
「…………落ち、着けっ」
 サクヤはひどく顔を顰め、ベランダを視界に収めないようにしながら、ベッドの上でレイアと抱き合っているキョウキを見やった。唯一現場を目撃していないキョウキは、いつものようにほやほやと笑っていた。
「ベランダに誰かいるのかい?」
「……男だ……男が寝ている」
「まあ、夜這い目当てだったのかな。とりあえず、ロフェッカとウズを呼んでこようか。レイア、起きてー」
 キョウキは自分にくっついているレイアの体を揺する。しかしレイアは腕が硬直したかのように、がっちりとキョウキに組み付いていた。先ほどからうんともすんとも言わない。
 キョウキは幸せそうにサクヤに笑いかけた。
「レイアが僕にくっついちゃった。えへっ」
「えへ、じゃない……」
 顔を顰めるサクヤも、セッカにぴったりとくっつかれているのである。セッカはサクヤに抱き付いて、サクヤの胸の中ですんすんと鼻を鳴らしている。可哀想なほどまでにすっかり怯え切っていた。
 レイアとキョウキはベッドの上、セッカとサクヤは床に立ったまま、それぞれ膠着状態に陥っている。特に俺俺組の動揺が激しい。
 やがて、四つ子の声で目が覚めたか、ベッドの枕元でそれぞれ丸くなっていたヒトカゲ、フシギダネ、ピカチュウ、ゼニガメが伸びをして起き出してきた。そして四匹揃って、二人ずつくっついている四つ子たちを見て目を白黒させた。
 キョウキはにこりと彼らに笑いかけた。
「サラマンドラ、ふしやまさん、ピカさん、アクエリアス。一階にいるウズとロフェッカを呼んできて」
 寝ぼけた四匹は、その髪型の崩れた発言者がレイアなのかキョウキなのかセッカなのかサクヤなのかいまいち判別しかねていたが、とはいえそのような指示を下したのが四つ子のうちの誰かであることから、おとなしくその指示に従った。
 ぴょこぴょこと跳ねるように、ヒトカゲとフシギダネとピカチュウとゼニガメは別荘の階段を下りていく。



 その青年は、エイジと名乗った。
 椅子に座らせたエイジを、四つ子は抜け目なく包囲した。赤いピアスのレイアが背後から青年の首に腕を回し、緑の被衣のキョウキが青年の右腕をとり、セッカが食卓の下にうずくまって青年を睨み上げ、青い領巾のサクヤが青年の左腕をとる。
 エイジは困り果てたように苦笑した。
「ええと……すみませんでした……?」
「すみませんで済む話じゃねぇだろ!」
 レイアが鋭く怒鳴る。青年はひいと間抜けな声を上げながら首を縮めた。
 キョウキがほやほやとした笑顔を浮かべて詰問する。
「エイジさん、貴方は確か昨晩、バトルハウスで、クイタランのトレーナーに突っかかっていかれましたよね?」
 そのキョウキの指摘に、レイアとセッカとサクヤは軽く目を瞠り、改めてその青年を見やった。
 四つ子に包囲されている短い茶髪の長身の青年は、気弱そうな、それでいてどこか食えない笑みを浮かべた。
「はは……そうです、あのクイタランのしたことは許せなかったので……」
「あんた、ポケモン好きなの?」
 セッカが猜疑心に満ちた声音で、テーブルの下から問いかける。あながち確信からずれた質問と言えなくもないのだが、四つ子はエイジの人柄をまったく知らない。大勢の観客の前であれだけ目立ったことをするほどの度胸を持った人間だ、何をしないとも分からない。
 エイジはにこりと笑った。
「そうですね……。自分、ポケモン愛護団体に所属していたことがありまして、その名残でつい……」
「ポケモン愛護団体?」
「ええ……。自分、元はただの一般人でして。訳あってトレーナーになり、ドロップアウトして、ときどき反ポケモン派として活動したり、ポケモン愛護団体に入ったりしてました。今はただのミアレ大学の学生やってます……」
 エイジは笑顔でそのように経歴を披露した。しかし具体的なことは何もわからない。
 サクヤが青年をねめつけ、低く尋問する。
「なぜ、ベランダにいた?」
「ここね、元は自分の家だったんですよ……」
 エイジはそのように答えた。
 四つ子は無言のまま先を促した。


「いやね、この家にそのまま住んでたってわけじゃなくてですね、別の家が建ってて、そこに住んでたんですが……かなり昔に、ポケモンにその家を壊されましてね……」
 事故だったという。
 トレーナーのポケモンバトルに巻き込まれ、ある日突然、エイジの家は破壊された。
 エイジの幼い頃のことだった。
 当時の制度でもトレーナーに損害賠償は請求できず、またポケモン協会からの見舞金は少額だった。その少額の見舞金を貯蓄と合わせても、新たに家を建て直すことは不可能だった。壊されたその家は新築で、ローンの返済もまだこれからという段だった。
 一家は、狭いアパートに越した。
 エイジの父親は、反ポケモン派の活動にのめり込むようになった。一家の幸せな暮らしを奪ったトレーナーに、簡単にいえば復讐するためだろう。幼いエイジもまた、父親に連れられて反ポケモン派の活動を行った。
 しかし、反ポケモン派の活動を行ったことを理由に、エイジの父親は勤めていた企業を解雇された。しばらくは反ポケモン派の仲間の援助を頼っていたが、ローンの返済や、また反ポケモン派の仲間内での裏切り行為等によって援助が打ち切られたことなどが積み重なり、エイジの家計は火の車。そのような中、エイジの父親は、妻子を置いて失踪した。
 母一人子一人。借金を背負い、とてもやっていけない。仕方なくエイジは、元手の不要なトレーナーの道を選んだ。トレーナーのせいで、トレーナーになることになったのだ。皮肉な話である。
 しかし、エイジはポケモントレーナーとして、どうもぱっとしなかった。エイジは優しすぎたのだ。ポケモンが好きすぎて、ポケモンに傷つき傷つけるよう命じることに躊躇いがあった。そうなると、どうしてもバトルに勝つことはできない。
 貯金尽き、ポケモンセンターの片隅の物乞いになりかけた。
 その時、それまでの不運の反動かのようにエイジは凄まじい幸運に見舞われ、エイジは奨学金を受けて学校に通えることとなった。そしてポケモン愛護団体に加入もしつつ、大学まで進学している。チャンスをものにして懸命に猛勉強したおかげで、どうにか将来の展望が開けそうだ。母親にはまだ窮屈なアパート暮らしをさせているが、幸いなことにこれも健在だ。これから改めてやり直していこう。
 そう希望を持てたところで、エイジは久々に故郷に戻って来てみた。が、故郷のキナンはリゾート都市として再開発されてかつての面影もない。懐かしい家のあったところは別荘地になっていた。
 ――という話である。

 四つ子は黙って、青年の話を聞いていた。
 また、食卓の向かい側では、ポケモン協会職員のロフェッカも黙ってその話を聞いていた。
 そこに、ウズが粥の入った土鍋を運んできた。
「むつかしい話は後じゃ。とりあえず朝餉にするかの」
「あさごはん!」
 セッカが食卓の下から飛び出しかけ、思い切り食卓の角に頭をぶつけた。


 エイジはスプーンで熱い粥を一口啜り、人好きのする笑みをふわりと浮かべた。
「やさしい味ですね。……母の作ってくれたオートミールを思い出す……」
「俺はオートミール、嫌いだなー」
 たんこぶを頭に作ったばかりのセッカが、何も考えずに自分の好みを主張した。
 普段ならば、ここでレイアかサクヤあたりが、怒鳴るなり拳なりでセッカの不遜な発言を諌めただろう。しかし、この日はレイアもサクヤも、突如として食卓に闖入したエイジに対して不信感しか抱いていなかった。そのため、わざわざエイジのためにセッカの発言をフォローする気にもならなかった。
 キョウキがそのような心配りと縁ないのは言わずもがなである。
 その結果、食卓には微妙な雰囲気が流れた。ウズとロフェッカ、エイジの三人が、ただただ困ったような白々しい笑顔を浮かべているだけである。
 レイアは澄まして粥を口に運んでいる。
 キョウキは澄まして粥を口に運んでいる。
 セッカは澄まして粥を口に運んでいる。
 サクヤは澄まして粥を口に運んでいる。
 彼らの足元では、ヒトカゲとフシギダネとピカチュウとゼニガメが脇目もふらずにポケモンフーズにがっついている。
 四つ子は機嫌が悪かった。朝一番で死ぬほど驚かされ怯えさせられ、さらにはその不審者と朝食を共にとることになっているのだから。つまり、エイジの簡単な身の上話を聞いた上でも、四つ子のエイジに対する不信感は拭い去られていなかった。むしろ、どこかお涙頂戴のエピソードを図らずも語られてしまってげんなりしている。
 白けた空気に耐え切れず、ロフェッカが口を開く。
「いやぁ、さっきの話聞いてたが、色々と大変だな。……まあ、ポケモン協会の人間にそうゆうこと言われたかねぇとは思うが」
「そんなことありませんよ、ロフェッカさん。仕方ないんです、そういう法律ですからね……」
 エイジは礼儀正しく応じた。ウズも口を開く。
「ベランダに上がったというのはどうにも不審じゃが、そのご様子だと、もしや宿に困っておられますのか?」
「ええ、実は……。ベランダに上がってしまったこと、申し訳なく思っております……。あの、空き家だと思って、休めるかと思って、ちょっと中を覗こうとしたんです。そうしたら皆さんが来られて、出ていくにも出ていけず……そのままうっかり眠り込んでしまいました」
 その空き家があればそこで休もうという発想が、どうもポケモントレーナーらしかった。しかしエイジは既にトレーナーカードを返却してしまい、ポケモンセンターに泊まることはできないのだという。一般人向けのホテルに宿泊するような金銭的余裕はない。けれど、できればまだしばらくキナンを見ていきたい……。
 四つ子は顔を顰めた。
「何が言いてぇんだ。つまり、ここに泊めろってか?」
「泥棒にしては随分と図々しいですねぇ」
「っていうか、変態かもじゃん」
「まったくどういうつもりだ……」
 四つ子が一斉に身を乗り出して詰め寄ると、エイジは慌てて両手を振った。
「い、いえ、いいえ、滅相もない……! 皆さんはトレーナーでしょう、大勢のポケモンがいますから、泥棒なんて出来っこありませんよ……」
「だが、てめぇは元トレーナーだ」
「だから、自分、落ちこぼれなんですってば……」
 気弱げな長身の青年が、四つ子を相手に必死に弁明する。
 不信感をあらわにする四つ子に、とうとう養親のウズが溜息をついた。
「……アホ四つ子。困ったときはお互いさまと申すじゃろうが」
「――おい、ウズ! マジでこいつここに泊める気かよ!?」
 レイアが激しく怒鳴る。
 ウズはそれを冷やかに一瞥した。
「こことて、あたしらの家ではない。ポケモン協会様にお貸し頂いておる別荘じゃ。そして元はこのエイジ殿のご実家。エイジ殿のお心に沿えば、快く受け入れるが筋じゃろう」
 そしてウズはちらりとロフェッカに視線をやる。ロフェッカもにやにやと笑って四つ子を眺めながらも、頷いた。
「ポケモン協会的にも、ここに他の客を泊めたところで問題はないと思いますぜ。むしろ、このエイジには協会的にもいろいろと苦労をかけさせてるしな、ちっとは大目に見るべきじゃねぇの?」
「ロフェッカまで。……もう」
 愛想笑いを浮かべつつ、キョウキが文句を垂れる。
 セッカが頬を膨らませる。
「せっかく、四つ子水入らずで過ごそうと思ってたのにぃ!」
「……ウズ様や協会職員がそのように仰るなら、そのようになされば良いでしょう。しかしそれならば、僕らとしても無断でポケモンセンターなどに外泊するやも知れないこと、あらかじめお伝えしておきます」
 そう静かに言い放ち、サクヤが気分を害したように箸を置いた。つまり、得体の知れない人間と同じ屋根の下で暮らすことに嫌悪感を覚えると、そう言っているのだ。
 エイジが慌てて、四つ子に向かって頭を深く下げた。
「すみません、本当にすみません……! お詫びになるかわかりませんが……よろしければ、四つ子さんの家庭教師のようなことをさせていただきます!」
「家庭教師、ですって?」
 そう声音を作ったのはキョウキである。緑の被衣を被り、にこにこと毒々しげにエイジを睨む。
「それってつまり、僕らに学がないとそう仰ってるんですよね? 僕らが馬鹿だから啓蒙してやろうと、そう仰るわけですよね? 確かにお偉い学生様からすれば事実そのようでしょうが、それにしたって思いあがりも甚だしいというか、礼儀に欠けると思いませんか?」
「これ、キョウキ」
 毒を吐くキョウキを諌めたのは、やはり銀髪の養親だった。
 ウズはこちらも大仰に、エイジに向かって深く頭を下げたのである。
「――勿体ないお申し出。エイジ殿、ぜひ、このアホ四つ子に学を授けてくださりませ」
 四つ子は言葉を失った。
 ロフェッカも苦笑している。
 エイジは当の四つ子をちらちらと気にしつつも、ウズと何やら挨拶を交わしている。居候と家庭教師の契約の話か何かか。


 四つ子は顔色を失っていた。
 ウズは、四つ子の養親だ。しかし、四つ子は十歳を過ぎており、法的には既に成人として扱われるのだ。ウズの親権には服さない。教育についても、今更、ウズにとやかく言われる筋合いはない。
 なのになぜ。
 なぜ今更。
「――ざっけんな!!」
 食卓を殴ったのは、赤いピアスのレイアだった。ヒトカゲがびくりとして顔を上げる。
 レイアはウズに向かって怒鳴り散らした。
「ウズてめぇ、マジでふざけんなよ! 俺らを馬鹿にすんのも、大概にしやがれ! 何でもかんでも勝手に決めやがって、俺らの親でも気取ってんじゃねぇよ!」
 ぎらぎらと敵意に輝く瞳でウズを睨む。
 緑の被衣のキョウキも、セッカも、青い領巾のサクヤも、レイアに同調するようにウズをまじまじと見つめる。
 四つ子に揃って睨まれて、ウズは息を吐いたかと思うと、穏やかな眼差しで四つ子を見回した。
「……差し出がましい真似と、思うであろうな。じゃが、あたしはそなたらに世界を広げてほしいと思うとる。……それだけじゃ」
 ウズはそれだけ言った。
 ロフェッカもエイジも、慎重に沈黙を守っている。
 ふとキョウキが笑みを浮かべた。足下からフシギダネをそっと抱え上げ、レイアを見やる。
「レイアレイア。とりあえず、お試し期間ってことで、エイジさんの話を聞いてみようよ」
「……キョウキ」
「エイジさんがくだらない人間だと思ったら、即刻エイジさんを叩き出せばいい。もし、エイジさんが僕らが師と仰ぐにふさわしい人間だと思ったなら、エイジさんから搾り取れるだけ知識と知恵を搾り取ればいい。それが双方にとって合理的だろ?」
 キョウキはにこにこと人のいい笑みを浮かべていた。その腕の中のフシギダネも、人の心を癒すような緩い笑顔である。
 うまくレイアを収めたキョウキの手腕に、ウズやロフェッカやエイジは息をつきかける。
 そこに四つ子は冷ややかな声を放った。
「だがてめぇらが次にふざけた事をしやがったら」
「僕ら、キナンを抜けますからね?」
「そんなの、おっさんも困るよな?」
「僕らは請われて仕方なくここにいるんですから」
 四つ子は灰色の双眸を眇め、ウズとロフェッカとエイジを脅した。
 そして四つ子は、それぞれの相棒と手持ちのポケモンたちを連れて、そそくさと別荘から出ていった。


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