マサラのポケモン図書館 カフェラウンジ2F(長めの作品用)
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  [No.153] 第2話:シロナ 投稿者:激烈天狗茸   投稿日:2010/12/30(Thu) 18:50:09   39clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

ダイスケ「ここか……」
ダイスケが来た場所はサザナミタウン。波はいつも穏やかなためか、家は海岸近くにある。イッシュ一のリゾートスポットになっており、あたりに別荘が目立つ。
ダイスケはポケモンセンターに近い家を訪ねることにした。

コンコン(ノック)

???「はい、どうぞ」
ダイスケ「ダイスケです。おじゃまします」
ダイスケは扉を開けて入った。家の構造はシンプルだが、広大なスペースがある。キッチンとリビングは一緒である。
ダイスケ「シロナさん、お久しぶりです」
シロナ「ダイスケくん、いらっしゃい。お話があるって?」
ダイスケ「ええ、実は……」
ダイスケはこれまでのいきさつを話した。シロナは真剣に聞いていた。シロナも興味があったのかもしれない。
シロナ「へぇ、ウルガモスを探しにここイッシュに?」
ダイスケ「ええ……。そこでシロナさんが何か知っているのかと思いまして」
シロナはテーブルの上に置いてあったコーヒーを飲んだ後、ダイスケにこう言った。
シロナ「相変わらず、結構もの好きなのね。だけど、私が知っているのはその伝説。居場所は知らないの」
ダイスケ「そうですか……。なにか、手掛かりがあるのかと思って……」
シロナ「別にいいのよ。そういえば、ある古代研究家がリゾートデザートにある古代の城でポケモンの卵が見つかったのよ。それで卵が孵ったらこのポケモンだったの。メラルバ、出ておいで」
メラルバ「グゥゥ?」
ソファに寝ていたポケモンが目を覚ました。それがメラルバらしい。
シロナ「一部のポケモン研究家は『ウルガモスは滅亡した』って言ってるけど、あなたはそういうのは信じてないよね?」
ダイスケは無言でそう、うなずいた。
シロナ「やっぱりね。私もそう信じているの。私はこのメラルバが何かきっかけがあるかもしれないと思ってね」
ダイスケ「そうですか。ウルガモスはきっとどこかで生きてると思いますよ。絶対に」
シロナは少し感心したのか、クリアファイルから地図を取り出した。
シロナ「これは、リゾートデザートの地図なの。×印が書いてあるところが古代の城なの」
シロナはそう言いながら説明する。ふと、ダイスケはこう思った。なぜだか知らないけど、ここにウルガモスがいる可能性が高いかもしれない、と。
シロナ「リゾートデザートはいつも砂嵐が吹いているからゴーグルは必須。4番どうろもそうよ」
ダイスケ「あの、ちょっと質問よろしいでしょうか?」
シロナは話をやめた。その質問に答えようとするためだったのだろう。
ダイスケ「古代の城って、どんな所なんですか?」
シロナはさっきの話は中断し、またコーヒーを飲んでから古代の城についての話を始めた。
シロナ「古代の城は昔、イッシュに王国があったという証拠になった場所なの。昔はとてもでかい城だったに違いないけど、実は本当は近づいてはいけない場所なの。」
ダイスケはそのことを聞いて驚いた。何か呪われてるのか?と感じたのだろう。
シロナ「発見されてからすぐのことで、数多くの古代研究家がその調査に乗り込んだの。ところが帰ってきた人数は古代の城にはいりこんだ人数の半分だったの。話によるとありじごくみたいなクレーターにのみこまれた。っていうの。生還率が50%とあまりにも危険なありじごくによって、ポケモン協会は古代の城を進入禁止区とされたの」
ダイスケ「進入禁止区って、じゃあ、入ってはいけないってことじゃないですか!」
シロナ「ポケモン研究家や私のような古代研究家以外はね。でも、そうとは言われたって、入っちゃう人たちがいるの。リゾートデザートでの行方不明者の数は年間1500人。ポケモン研究家は『ありじごくにのまれたあとデスカーンの餌食になる』という話なの」
ダイスケはそのままシロナに質問をせず、真剣に話を聞くことにした。


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